JPH07255131A - 電力変換装置と電力変換器の制御装置 - Google Patents

電力変換装置と電力変換器の制御装置

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JPH07255131A
JPH07255131A JP6045598A JP4559894A JPH07255131A JP H07255131 A JPH07255131 A JP H07255131A JP 6045598 A JP6045598 A JP 6045598A JP 4559894 A JP4559894 A JP 4559894A JP H07255131 A JPH07255131 A JP H07255131A
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稔 木村
Hiroyasu Sato
博康 佐藤
Kazuhiro Imaya
和宏 今家
Shoichiro Koseki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 系統からの交流電圧に逆相電圧が重畳しても
正相電圧の正確な位相角を検出しこの検出値を基に電力
変換制御ができること。 【構成】 系統電圧を2相変換して得られた2相電圧e
α、eβの瞬時電圧データを加算器602、603に入
力するとともに、瞬時電圧データを基に90度位相の遅
れた瞬時電圧データeα(−90度)、eβ(−90
度)をメモリ601に記憶する。そして加算器602、
603において数11式に従った演算を行うと、逆相電
圧成分が除去され電圧成分のみが抽出される。そして加
算器602、603の出力の比を除算器604で求め、
この算出値を演算器605で求めると、正相電圧の位相
角θ1が求められる。 【効果】 系統電圧が不平衡となり、系統電圧に逆相電
圧が重畳しても、これを除去して正相電圧成分のみを抽
出し、正相電圧の正確な位相角を求めることができ、電
力変換制御を常に安定した状態で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力変換装置と電力変
換器の制御装置に係り、特に、電力用半導体スイッチン
グ素子から構成された電力変換器を用いて交流系統間の
電力制御を行うに好適な電力変換装置と電力変換器の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交流系統からの交流電力を直流電力に変
換する電力変換器は等価的に電圧源として動作するよう
になっている。このため、このような電力変換器を制御
するに際しては、系統事故時の系統電圧急変の際に、電
力変換器の電圧も、これに応じて変化しないと過電流が
流れるので、これを抑制するために応答の早い電流制御
系が必要になる。
【0003】更に、このような制御を行うに際して、電
力変換器の制御装置では、出力電圧の振幅と位相を制御
して入力電流または出力電流などを制御しているため、
交流系統の電圧の位相を検出することが必要とされてい
る。
【0004】従来、交流系統の電圧の位相を検出する方
法として、PLL(Phase−Locked Loo
p)回路を用いたものが知られている。
【0005】PLL回路は、発振器を備え、この発振器
の周波数及び位相が常に入力信号の周波数・位相に一致
するように、入力信号と出力信号の位相差を検出し、検
出値が零となるようなフィードバック制御を行うように
なっている。このPLL回路を用いると、交流系統の同
期点(ゼロクロス)を基準に点弧角を定めることができ
る。そして、PLL回路を用いたものとしては、特開平
3ー45126号公報に記載されているものが挙げられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のPLL
回路では、系統電圧の零点を基準に位相を制御するよう
になっているため、交流系統に地絡事故などで系統に不
平衡電圧が生じ、不平衡電圧の発生に伴って逆相電圧が
正相電圧に重畳したときには、逆相電圧を除去すること
ができない。正相電圧に逆相電圧が重畳されると、波形
ひずみによる系統電圧の零点通過時のチャタリングなど
により、零点を正確に検出することができず、正相電圧
の位相を正確に算出することができないという問題点が
ある。
【0007】本発明の目的は、系統からの交流電圧に逆
相電圧が重畳しても正相電圧の正確な位相角を検出しこ
の検出値を基に電力変換制御を行うことができる電力変
換装置と電力変換器の制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、交流系統からの交流電力を制御信号に応
答して直流電力に変換する電力変換手段と、交流系統か
ら交流信号を受けてその正相電圧成分のみを抽出する正
相電圧抽出手段と、正相電圧抽出手段の抽出結果から正
相電圧の位相角を算出する位相角算出手段と、位相角算
出手段の算出結果に従って制御信号を生成しこの制御信
号を電力変換手段へ出力する制御信号生成手段とを備え
ている電力変換装置を構成したものである。
【0009】前記電力変換装置の正相電圧抽出手段の代
わりに、交流電圧の中から正相電圧成分のみを抽出する
手段として、以下に示すもので構成することができる。
【0010】(1)交流系統の3相交流信号を2相交流
信号に変換する相変換手段と、相変換手段の出力信号を
受けてその正相電圧成分のみを抽出する正相電圧抽出手
段と、正相電圧抽出手段の抽出結果から正相電圧の位相
角を算出する位相角算出手段とを有するもの。
【0011】(2)交流系統の3相交流信号を2相交流
信号に変換する相変換手段と、相変換手段の各出力信号
を受けて各出力信号の位相を90度移相する移相手段
と、相変換手段の各出力信号と移相手段の各出力信号と
から2相交流信号の正相電圧成分のみを算出する正相電
圧算出手段と有するもの。
【0012】(3)交流系統の3相交流信号を2相交流
信号に変換する相変換手段と、相変換手段の各出力信号
を受けて各出力信号より90度位相の遅れた信号を生成
する遅延手段と、相変換手段の各出力信号と遅延手段の
各出力信号とから2相交流信号の正相電圧成分のみを算
出する正相電圧算出手段とを有するもの。
【0013】(4)交流系統の3相交流信号を2相交流
信号に変換する相変換手段と、相変換手段の各出力信号
を受けて各出力信号をフーリエ変換するフーリエ変換手
段と、フーリエ変換手段の出力信号のうち一方の出力信
号の位相を90度移相する移相手段と、相変換手段の出
力信号とフーリエ変換手段の出力信号及び移相手段の出
力信号とから2相交流信号の正相電圧成分のみを算出す
る正相電圧算出手段と有するもの。
【0014】(5)交流系統の3相交流信号を2相交流
信号に変換する相変換手段と、相変換手段の各出力信号
を受けて各出力信号をフーリエ変換するフーリエ変換手
段と、フーリエ変換手段の出力信号のうち一方の出力信
号を受けてこの信号より90度位相の進んだ信号を生成
する進相手段と、相変換手段の出力信号とフーリエ変換
手段の出力信号及び進相手段の出力信号とから2相交流
信号の正相電圧成分のみを算出する正相電圧算出手段と
を有するもの。
【0015】また、電力変換装置を構成するに際して
は、位相角算出手段の算出結果に位相角の算出に伴う遅
れ時間を考慮した補正値を加算する補正手段を備えてい
ることが望ましい。
【0016】さらに、前記各手段を用いて電力変換装置
を構成する場合、電力変換手段を除く他の手段を用いて
電力変換器の制御装置を構成することができる。
【0017】
【作用】前記した手段によれば、系統電圧が不平衡とな
って交流系統の正相電圧に逆相電圧が重畳しても、逆相
電圧が除去され、正相電圧成分のみが抽出されるため、
正相電圧の正確な位相角を検出することができる。この
ため、正相電圧の正確な位相角を基に電力変換制御を行
うと、系統電圧が不平衡になっても電力変換器が渦電流
によって停止するのを防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0019】図1において、電力変換装置は電力変換器
3、運転指令装置30、制御装置31から構成されてお
り、電力変換器3の交流入力側が変換用変圧器2を介し
て交流系統1に接続され、直流出力側がコンデンサ4に
接続されている。制御装置31は、運転指令装置30か
らの運転指令及び交流系統1からの交流電圧に基づいて
制御信号を生成し、この制御信号に従って電力変換器3
の変換電力を制御するように構成されている。
【0020】電力変換器3は、自励式電力変換器とし
て、自己消弧機能を有するGTO(ゲゲートターンオフ
サイリスタ)1〜6、ダイオードD1〜D6を備えてお
り、3相ブリッジ結線構成として、各GTO1〜GTO
6とダイオードD1〜D6が逆並列に接続されている。
なお、電力変換器3としては、サイリスタなどの半導体
スイッチング素子を用いた他励式電力変換器を用いるこ
ともできる。
【0021】ここで、本発明は、交流電圧の正相電圧に
逆相電圧が重畳したときに、逆相電圧を除去して正相電
圧成分のみを抽出することを特徴としたところから、本
実施例では、以下に示す式を考慮して制御装置31を構
成することとしている。
【0022】3相の交流系統電圧をea、eb,ecと
したときに、これら交流電圧を2相電圧に変換すると、
固定座標系α,β軸への2相変換は次の数1式に従って
行われる。
【0023】
【数1】
【0024】系統電圧が正相電圧成分のみの場合には、
2相変換された瞬時電圧eα、eβは次の数2式によっ
て表され、正相電圧の位相角θ1が求められる。
【0025】
【数2】
【0026】ただし、E1は正相電圧の実効値、θ1は
正相電圧の位相角を示す。
【0027】一方、系統電圧が不平衡となり、正相電圧
に逆相電圧が重畳すると、2相変換された電圧eα、e
βは次の数3式のように表される。
【0028】
【数3】
【0029】ただし、逆相電圧の実効値をE2とし、逆
相電圧の位相角をθ2とする。
【0030】上記数3式においては、θ2の項がじょう
乱として生じていることになる。このため、θ2の項を
除去すれば、正相電圧のみを救出することができること
になる。
【0031】そこで、正相電圧と逆相電圧のベクトル上
の位置関係を考えて以下に示す変換を行う。
【0032】即ち、eα、eβは周期関数であるため、
フーリエ変換が可能である。
【0033】
【数4】
【0034】数4式において、eα、eβは数3式を周
期関数で表したものであり、eβの位相角を90度進め
たものとeαとの和をe1として求めたものである。
【0035】数4式のeα、eβをフーリエ変換する
と、次式で表される。
【0036】
【数5】
【0037】数5式におけるeβの位相角を90度進め
ると、次の数6式が得られる。
【0038】
【数6】
【0039】数5式のeαと数6式との和e1を求める
と、この和e1は次の数7式で表される。
【0040】
【数7】
【0041】ここで、eα、eβをフーリエ変換した式
中のEas,Ebc,Eac,Ebsはフーリエ変換に
よる正弦と余弦の係数であり、eα、eβの1または半
サイクルの電圧波形データを基に次式を実行することに
より算出することができる。
【0042】
【数8】
【0043】数4式のe1と数7式のe1は等しいた
め、これらの式の等式を立て、両辺を比較すると,si
nθ1、cosθ1、E1は次式で表される。
【0044】
【数9】
【0045】上述したように、3相電圧を2相電圧に変
換し、変換された電圧データを1または半周期サンプリ
ングし、サンプリングされたデータをフーリエ変換する
とともに、フーリエ変換されたデータとフーリエ変換さ
れる前のデータとを比較演算することで、系統の交流電
圧に逆相電圧が発生してもこれを除去することができ、
正相電圧成分のみを抽出して正相電圧の正確な位相角を
検出することができる。
【0046】また、フーリエ変換を用いずに、正相電圧
の正確な位相角を求める方式として、交流系統電圧を2
相変換して得られた電圧データを1/4周期分記憶し、
このデータを基に90度位相の遅れたデータ(1/4周
期前の電圧データ)を生成し、このデータと瞬時電圧デ
ータとを用いて逆相電圧を打消し、正相電圧成分のみを
抽出する方式を以下に示す。
【0047】数3式で示されるような2相電圧の瞬時電
圧データを基に、この瞬時電圧データより90度位相の
遅れたデータeα(−90度)、eβ(−90度)を求
めると、次式のように表される。
【0048】
【数10】
【0049】数3式と数10式を基に次式のような演算
を行うと、逆相電圧の項が消去され、正相電圧成分のみ
を抽出することができる。このため正相電圧の正確な位
相角を検出することができる。
【0050】
【数11】
【0051】制御装置31は、具体的には図3に示すよ
うに、直流電圧検出回路301、加算器302、30
4、無効電力検出回路303、電流変換回路305、電
圧変換回路306、位相角検出回路307、電流制御回
路308、インターフェース回路309、PWM制御回
路310を備えて構成されている。加算器302には運
転指令装置30から直流電圧指令値と直流電圧検出回路
301の検出による直流回路の検出電圧が入力されてい
る。加算器304には運転指令装置30から無効電力指
令値と無効電力検出回路303の検出による無効電力検
出値が入力されている。各加算器302、304は各入
力信号の偏差に応じた信号を生成し、この信号を電流制
御回路308へ出力するようになっている。電流変換回
路305は3相交流電流を2相変換し、2相変換された
電流を電流制御回路308へ出力するようになってい
る。電圧変換回路306は、上述した数2式または数3
式に従って、3相交流電圧を2相変換する相変換手段と
して構成されており、2相電圧eα、eβが位相角検出
回路307に入力されている。
【0052】位相角検出回路307は電圧変換回路30
6の出力電圧に基づいて正相電圧の位相角θ1、sin
θ1、cosθ1を検出し、検出出力を電流制御回路3
08とPWM制御回路310へ出力するようになってい
る。電流制御回路308は加算器302、304、電流
変換回路305、位相角検出回路307からの信号を基
に実軸、虚軸成分に変換された制御量を示す制御信号を
生成し、この制御信号をインターフェース回路309へ
出力するようになっている。インターフェース回路30
9は電流制御回路308から入力された2相電圧を3相
電圧に変換し、変換した3相電圧をPWM制御回路31
0へ出力するようになっている。PWM制御回路310
は正相電圧の位相角θ1に従って電力変換器3のゲート
パルスとなるPWM制御信号を生成し、生成したPWM
制御信号をGTO1〜GTO6のゲートへ印加するよう
に構成されている。
【0053】位相角検出回路307の具体的構成とし
て、フーリエ変換を利用するものを図4に示し、90度
遅れデータを利用するものを図5に示す。
【0054】図4において、位相角検出回路307は、
フーリエ変換回路501、加算器502、503、乗算
器504、505、加算器506、演算器507、除算
器508、509、510、演算器511を備えて構成
されている。フーリエ変換回路501は、電圧変換回路
306で算出された2相電圧eα、eβをFFT演算す
ることにより、前記数8式に示すように、フーリエ変換
による正弦、余弦の係数Eas、Ebc、Eac、Eb
sを算出するようになっている。交流電圧をフーリエ変
換する場合、一般には、交流電圧の1周期をN分割した
データからFFT演算で正弦、余弦の係数を算出するこ
とになるが、本実施例では、電力系統での制御を考慮
し、周波数は略一定とみなし、交流電圧の波形検出を厳
密に1ないし半サイクルとせず、近似的に一定期間、例
えば、50Hzならば20ms、60Hzならば16.
7msの波形を検出してフーリエ変換することとしてい
る。
【0055】フーリエ変換回路501で算出された係数
はそれぞれ加算器502、503へ出力される。そして
加算器502ではEasとEbsとの差が求められ、加
算器503では、EacとEbsとの和が求められる。
さらに乗算器504では加算器502の出力(Eas−
Ebc)の2乗がもとめられ、乗算器505では加算器
503の出力(Eac+Ebs)の2乗が求められる。
そして各乗算器504、505の出力が加算器506で
加算される。一方、演算器507では数9式に示される
ように、(Eas−Ebc)2+(Eac+Ebs)2
平方根であるE1が求められる。演算器507でE1が
求められると、除算器508で加算器502の出力がE
1で割算され、sinθ1が求められる。また除算器5
09で加算器503の出力がE1で割算され、sinθ
1が求められる。そしてcosθ1とsinθ1が求め
られると、これらが除算器510で除算されてtanθ
1が求められると、tanθ1を基に演算器511で正
相電圧の位相角θ1が求められる。この位相角θ1は正
相電圧のみから算出されるため、正相電圧の正確な位相
角を示すことになる。
【0056】一方、図5に示す位相角検出回路507は
メモリ601、加算器602、603、除算器604、
演算器605、606、607を備えて構成されてい
る。メモリ601は、電圧変換回路306により変換さ
れた2相電圧eα、eβの1/4周期分の瞬時電圧デー
タ(1/4周期前の瞬時電圧データ)を記憶するように
なっており、メモリ601の出力が順次加算器602、
603へ出力されるようになっている。加算器602は
瞬時電圧データeαとメモリ601から出力される1/
4周期前の電圧データである90度位相の遅れた電圧デ
ータeα(−90度)との差を求めるようになってい
る。加算器603は瞬時電圧データeβとメモリ601
から得られた1/4周期前の瞬時電圧データである90
度位相の遅れた瞬時電圧データeα(−90度)との和
を求めるようになっている。
【0057】加算器602、603において、数11式
に示されるような演算が行われた後、各加算器602、
603の出力が除算器604へ出力されると、除算器6
04において両者の算出値の比が求められ、tanθ1
が求められる。この算出値が演算器605に入力される
と、演算器605において正相電圧の位相角θ1が求め
られる。この値も正相電圧成分のみから算出されるた
め、正確な位相角を示すことになる。また演算器605
の算出値を基に演算器606においてsinθ1が求め
られ、演算器607においてcosθ1が求められる。
【0058】このように、本実施例においては、系統の
交流電圧に逆相電圧が重畳しても、逆相電圧成分を除去
し、正相電圧成分のみを抽出し、正相電圧成分から正相
電圧の正確な位相角を検出するようにしたため、系統事
故などにより系統電圧が不平衡になり、逆相電圧が発生
しても、正相電圧の正確な位相を検出し、不平衡補償制
御を実行することができるため、電力変換器の安定な動
作が可能になるとともに、電力変換器3が渦電流によっ
て停止するのを防止することができる。
【0059】また前記実施例において、正相電圧の位相
角θ1を算出し、この算出した位相角θ1を基に電力変
換器3の電力変換制御を実行する場合に、算出した位相
角θ1の算出に伴う遅れ時間を考慮した補正値を算出値
に加算すれば、処理時間による位相角のずれを補正する
ことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
系統の交流電圧のうち正相電圧成分のみを抽出し、抽出
した正相電圧成分のみから正相電圧の位相角を検出し、
この検出値を基に電力変換制御を実行するようにしたた
め、系統電圧が不平衡となり、系統電圧に逆相電圧が重
畳しても、これを除去して正相電圧成分のみを抽出し、
正相電圧の正確な位相角を求めることができ、電力変換
制御を常に安定した状態で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電力変換システムの全
体構成図である。
【図2】電力変換器の具体的構成図である。
【図3】制御装置の具体的構成図である。
【図4】フーリエ変換を利用した位相角検出回路の具体
的構成図である。
【図5】90度遅れデータを利用した位相角検出回路の
具体的構成図である。
【符号の説明】
1 交流系統 2 変換用変圧器 3 電力変換器 4 コンデンサ 30 運転指令装置 31 制御装置 301 直流電圧検出回路 303 無効電力検出回路 305 電流変換回路 306 電圧変換回路 307 位相角検出回路 308 電流制御回路 309 インターフェース回路 310 PWM制御回路 501 フーリエ変換回路 502、503 加算器 504、505 乗算器 506 加算器 507 演算器 508、509、510 除算器 511 演算器 601 メモリ 602、603 加算器 604 除算器 605、606、607 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古関 庄一郎 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換手段と、交流系統か
    ら交流信号を受けてその正相電圧成分のみを抽出する正
    相電圧抽出手段と、正相電圧抽出手段の抽出結果から正
    相電圧の位相角を算出する位相角算出手段と、位相角算
    出手段の算出結果に従って制御信号を生成しこの制御信
    号を電力変換手段へ出力する制御信号生成手段とを備え
    ている電力変換装置。
  2. 【請求項2】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換手段と、交流系統の
    3相交流信号を2相交流信号に変換する相変換手段と、
    相変換手段の出力信号を受けてその正相電圧成分のみを
    抽出する正相電圧抽出手段と、正相電圧抽出手段の抽出
    結果から正相電圧の位相角を算出する位相角算出手段
    と、位相角算出手段の算出結果に従って制御信号を生成
    しこの制御信号を電力変換手段へ出力する制御信号生成
    手段とを備えている電力変換装置。
  3. 【請求項3】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換手段と、交流系統の
    3相交流信号を2相交流信号に変換する相変換手段と、
    相変換手段の各出力信号を受けて各出力信号の位相を9
    0度移相する移相手段と、相変換手段の各出力信号と移
    相手段の各出力信号とから2相交流信号の正相電圧成分
    のみを算出する正相電圧算出手段と、正相電圧算出手段
    の算出結果から正相電圧の位相角を算出する位相角算出
    手段と、位相角算出手段の算出結果に従って制御信号を
    生成しこの制御信号を電力変換手段へ出力する制御信号
    生成手段とを備えている電力変換装置。
  4. 【請求項4】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換手段と、交流系統の
    3相交流信号を2相交流信号に変換する相変換手段と、
    相変換手段の各出力信号を受けて各出力信号より90度
    位相の遅れた信号を生成する遅延手段と、相変換手段の
    各出力信号と遅延手段の各出力信号とから2相交流信号
    の正相電圧成分のみを算出する正相電圧算出手段と、正
    相電圧算出手段の算出結果から正相電圧の位相角を算出
    する位相角算出手段と、位相角算出手段の算出結果に従
    って制御信号を生成しこの制御信号を電力変換手段へ出
    力する制御信号生成手段とを備えている電力変換装置。
  5. 【請求項5】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換手段と、交流系統の
    3相交流信号を2相交流信号に変換する相変換手段と、
    相変換手段の各出力信号を受けて各出力信号をフーリエ
    変換するフーリエ変換手段と、フーリエ変換手段の出力
    信号のうち一方の出力信号の位相を90度移相する移相
    手段と、相変換手段の出力信号とフーリエ変換手段の出
    力信号及び移相手段の出力信号とから2相交流信号の正
    相電圧成分のみを算出する正相電圧算出手段と、正相電
    圧算出手段の算出結果から正相電圧の位相角を算出する
    位相角算出手段と、位相角算出手段の算出結果に従って
    制御信号を生成しこの制御信号を電力変換手段へ出力す
    る制御信号生成手段とを備えている電力変換装置。
  6. 【請求項6】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換手段と、交流系統の
    3相交流信号を2相交流信号に変換する相変換手段と、
    相変換手段の各出力信号を受けて各出力信号をフーリエ
    変換するフーリエ変換手段と、フーリエ変換手段の出力
    信号のうち一方の出力信号を受けてこの信号より90度
    位相の進んだ信号を生成する進相手段と、相変換手段の
    出力信号とフーリエ変換手段の出力信号及び進相手段の
    出力信号とから2相交流信号の正相電圧成分のみを算出
    する正相電圧算出手段と、正相電圧算出手段の算出結果
    から正相電圧の位相角を算出する位相角算出手段と、位
    相角算出手段の算出結果に従って制御信号を生成しこの
    制御信号を電力変換手段へ出力する制御信号生成手段と
    を備えている電力変換装置。
  7. 【請求項7】 位相角算出手段の算出結果に位相角の算
    出に伴う遅れ時間を考慮した補正値を加算する補正手段
    を備えている請求項1、2、3、4、5又は6記載の電
    力変換装置。
  8. 【請求項8】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換器において、 交流系統から交流信号を受けてその正相電圧成分のみを
    抽出する正相電圧抽出手段と、正相電圧抽出手段の抽出
    結果から正相電圧の位相角を算出する位相角算出手段
    と、位相角算出手段の算出結果に従って制御信号を生成
    しこの制御信号を電力変換器へ出力する制御信号生成手
    段とを備えている電力変換器の制御装置。
  9. 【請求項9】 交流系統からの交流電力を制御信号に応
    答して直流電力に変換する電力変換器において、 交流系統の3相交流信号を2相交流信号に変換する相変
    換手段と、相変換手段の各出力信号を受けて各出力信号
    より90度位相の遅れた信号を生成する遅延手段と、相
    変換手段の各出力信号と遅延手段の各出力信号とから2
    相交流信号の正相電圧成分のみを算出する正相電圧算出
    手段と、正相電圧算出手段の算出結果から正相電圧の位
    相角を算出する位相角算出手段と、位相角算出手段の算
    出結果に従って制御信号を生成しこの制御信号を電力変
    換器へ出力する制御信号生成手段とを備えている電力変
    換器の制御装置。
  10. 【請求項10】 交流系統からの交流電力を制御信号に
    応答して直流電力に変換する電力変換器において、 交流系統の3相交流信号を2相交流信号に変換する相変
    換手段と、相変換手段の各出力信号を受けて各出力信号
    をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、フーリエ変換
    手段の出力信号のうち一方の出力信号を受けてこの信号
    より90度位相の進んだ信号を生成する進相手段と、相
    変換手段の出力信号とフーリエ変換手段の出力信号及び
    進相手段の出力信号とから2相交流信号の正相電圧成分
    のみを算出する正相電圧算出手段と、正相電圧算出手段
    の算出結果から正相電圧の位相角を算出する位相角算出
    手段と、位相角算出手段の算出結果に従って制御信号を
    生成しこの制御信号を電力変換器へ出力する制御信号生
    成手段とを備えている電力変換器の制御装置。
  11. 【請求項11】 位相角算出手段の算出結果に位相角の
    算出に伴う遅れ時間を考慮した補正値を加算する補正手
    段を備えている請求項8、9又は10記載の電力変換器
    の制御装置。
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