JPH07255101A - 集電装置 - Google Patents

集電装置

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JPH07255101A
JPH07255101A JP4538394A JP4538394A JPH07255101A JP H07255101 A JPH07255101 A JP H07255101A JP 4538394 A JP4538394 A JP 4538394A JP 4538394 A JP4538394 A JP 4538394A JP H07255101 A JPH07255101 A JP H07255101A
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JP4538394A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kakehi
豊 掛樋
Katsuyuki Terada
勝之 寺田
Kuniyoshi Hara
邦芳 原
Toshiaki Makino
俊昭 牧野
Shuya Hagiwara
修哉 萩原
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Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御性、応答性に優れ、かつ架線への追従性の
良好な、高速鉄道車両に好適な低騒音の集電装置を提供
する。 【構成】集電装置20は、架線1と接触して集電するす
り板21a,21bを保持する集電体22、これを支持
する支持碍子30、ケーブルヘッド50をはじめとする
導電機構を主構造物とし、格納ドーム4等から構成され
る。架線1とすり板21a,21bの接触力が常に適正
値になるようにアクチュエータ32で、集電体22を支
持碍子30と共に上下制御する。この時、集電体22と
アクチュエータ32との間にばね34を設け、架線ハン
ガ間隔で加振される比較的高周波の振動に追随し易くし
た。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の集電装置に
係わり、特に高速鉄道車両に好適な集電装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の高速化に伴う空力騒音は速度
の8乗程度に比例して増加するため、車両速度の増加に
伴い急激に増加する。一方、環境の保全に対する関心は
今後ますます高まるものと考えられている。このため、
高速で走行する車両では低騒音の集電装置が求められて
いる。
【0003】高速車両用の低騒音集電装置の一例とし
て、日経メカニカル1992年5月4日号第22頁から
第40頁「速くなる新幹線」の中で、第27頁の図4、
5に示されているようなT型構成の集電装置が提案され
ている。これは架線と接触して集電するためのすり板を
保持する部材を流線型として一本の碍子で支える構成
で、集電装置周囲の空気の流れの乱れを抑えて騒音を低
減するものである。同様な考えに基づく集電装置が特開
平5−49103や特開平5−49104に示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】架線に接触して集電す
るためには集電装置のすり板が架線から離れることを防
止する必要がある。離線の要因としては、軌道の上下変
位、架線の上下変位がある。これらはすり板に対して加
振要素となる。
【0005】架線からの振動加振要素としては、約50
mの電柱の設置間隔(スパン間隔という。)に起因する
もの(例えば、走行速度350km/h時約1.9Hz)
と、前記スパン内において約5mの間隔で架線を吊りさ
げるハンガの間隔に起因するもの(同約19Hz)とがあ
ることが判明した。
【0006】本発明の第1の目的は、ハンガ間隔に起因
する振動加振要素に対して、追従性の良い集電装置を提
供することを目的とする。
【0007】本発明の第2の目的は、スパン間隔に起因
する振動加振要素に対して、追従性の良い集電装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的に対し
て、本発明は、すり板と、該すり板を支持する支持部材
と、該支持部材を上下方向に移動させる駆動機構と、該
駆動機構に押し上げ力の制御信号を出力する制御装置と
からなる集電装置において、前記駆動機構と前記支持部
材との間にばねを設け、該ばねのばね定数はばね上質量
による固有振動数が架線を支持するハンガの間隔と走行
速度で決まる周波数と同程度となるよう設定したこと、
を特徴とする。
【0009】前記第2の目的に対して、本発明は、前記
ばねおよび前記駆動機構に並列に第2のばねを設け、該
第2のばね定数はばね上質量による固有振動数が架線を
支持する電柱の間隔と走行速度で決まる周波数と同程度
となるよう設定したこと、を特徴とする。
【0010】
【作用】第1の目的に対する構成において、ばねは駆動
機構に対して直列に設置されており、ばねはハンガ間に
起因する高い周波数の加振に追随し易く設定されている
ので、駆動機構はスパン間に起因したゆっくりした周波
数の上下変位及び空力的な変動力に対応すれば良く、追
随性の秀れた集電装置を構成することができる。
【0011】第2の目的に対する構成において、スパン
間に起因する周波数の加振に追従する第2の目的のばね
を設置しているので、追従性の優れた集電装置を構成す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図を用いて説明す
る。まず、図2に本発明の集電装置を搭載した高速車両
の外観図を示す。列車はA方向に進行している。低騒音
化のため車体2の外面はなめらかに形成されており、台
車や床下機器類もカバー2cで覆われている。集電装置
20の下半分は格納ドーム4に囲まれた位置にあり、図
3に詳述するように、絶縁用支持碍子30、導電用ケー
ブルヘッド50、集電体22などの集電主要部材が集電
時には格納ドーム4のほぼ中央部から突出し、架線1に
接触している。格納ドーム4は外表面が空気抵抗の少な
い流線型であり、その内部には、台座3、高圧ケーブル
5、高圧コネクター6、集電装置起伏用のシリンダー
7、ロッド8等が配設されている。 デルタ翼型の集電
体22は方向性をもつのに対して列車は逆方向にも走行
しなければならない。そこで一編成の列車には正逆の対
となる集電装置を装備しており、進行方向に正となる集
電装置を使用することになる。この時逆方向の集電装置
の集電体や碍子は高速走行時に走行抵抗や騒音源とな
る。そこで逆方向走行時には集電装置20を格納ドーム
4内に収納する。このために図2に示すように集電装置
20は回転軸40Aと軸受41で構成される旋回機構4
0を介して車体屋根(図示せず)に設けた台座3に取り
付けてある。すなわち集電体22、支持碍子30、ケー
ブルヘッド50等を取付座55でまとめて回転軸40A
を中心にして旋回し、図3に示すドーム4の内部に収納
する。そして格納後はシャッター機構9により収納口を
閉鎖し、ドーム表面を平滑にして、騒音発生を防いでい
る。ここで集電装置20の格納や装架のための旋回動作
は図2に示すシリンダー7や操作ロッド8により行う。
またこの旋回動作の都度、可撓性高圧ケーブル5aは屈
伸が繰り返されるので、絶縁性能確保の点から定期的に
交換する必要があり、高圧コネクタ6で脱着することに
なる。
【0013】図1において、デルタ翼型をした集電体2
2は支持碍子30で支えられており、上面には架線接触
集電用のすり板21a、21bが埋設されている。すり
板21a、21bで集電された電力は集電用ケーブルヘ
ッド50により可撓性高圧ケーブル5a(格納ドーム内
部に位置するため図3では図示せず、図1に示してあ
る)に導かれる。可撓性高圧ケーブル5aは高圧コネク
ター6を介して高圧ケーブル5に接続されている。
【0014】集電体22は空力騒音を低減するために平
面的には列車進行方向A側を鋭角としたデルタ翼型であ
り、縦断面は前端側および後端側の厚さが小さくなる翼
型(流線型)となっている。集電体22は炭素繊維強化
複合材の成型体で構成し、架線1との対向面に金属性の
保護板24を設けている。炭素繊維強化複合材としては
軽量、高剛性、高耐熱性の点から炭素繊維を基材とした
エポキシ樹脂複合材が好適である。一方、保護板24は
高熱伝導率と軽量性からアルミ板で形成するのが適当
で、一例として厚さ2mm程度のものが推奨される。集電
状態においては集電装置20と格納ドーム4の間の隙間
及び格納用開口部は、シャッター機構9により塞がれて
いる。
【0015】集電装置20はこのように集電体22の支
持機構と導電機構を分離して、支持碍子30とケーブル
ヘッド50というように異なる電気絶縁部材を採用し、
それぞれに求められる機能、特性に応じた最適な構成を
選択しようするものである。集電体22はすり板21
a,21bを支持する部材を構成する。
【0016】集電装置の動作を図3により説明する。高
速走行時の抵抗や空力騒音を低減する目的で、流線型断
面に形成した集電体22には、架線1と接触するすり板
21a、21bが取り付けてある。この集電体22は支
持碍子30で支えられ、荷重検出器33、ばね34を介
して駆動用アクチュエータ32の操作力を伝える駆動ロ
ッド31に接続されている。この構成においてすり板2
1a、21bが架線1を押付ける力を荷重検出器33で
検出し、この押付け力が適正な値(架線の損傷が小さ
く、かつすり板が架線から離線しない値)を保ちつつ架
線に追従するように駆動用アクチュエータ32の操作力
を制御する。
【0017】34は集電体22と駆動用アクチュエータ
32の間に設けられたばねであり、そのばね定数はばね
上質量による固有振動数が、架線1のハンガ間隔(約5
m)と高速走行速度(その車両の最高速度、例えば35
0km/h)で決まる周波数と同程度(約19Hz)となる
よう設定されている。さらに、ばね34と駆動用アクチ
ェータ32に併設してばね34より十分に軟かいばね3
5を設けている。このばね35のばね定数はばね上質量
による固有振動数が、架線1のスパン間隔(約50m)
と高速走行速度(その車両の最高速度、例えば350km
/h)で決まる周波数と同程度(約1.9Hz)となるよ
う設定されている。
【0018】架線1とハンガ間隔、スパン間隔について
説明する。約50mのスパン間隔で設置されて電柱に吊
架線が張られ、吊架線に約5m間隔でハンガが吊下げら
れ、ハンガに架線1が固定されている。
【0019】ばね34,35を設置したことによる集電
体22の倒れ防止はアクチぇェータ32に設置した筒体
61と支持碍子30に設置した筒体62とが摺動するよ
うに設けて行っている。
【0020】かかる構成において、上記のように、架線
1からの振動加振源として約50mのスパン間に起因す
るもの(走行速度350km/h時約1.9Hz)について
は駆動用アクチュエータがばね35の動きに合わせて追
従し、ハンガ間約5mに起因する加振(約19Hz)に対
してはばね34により追随し易く設定されているので、
離線の少ない低騒音の高速集機能が得られる。
【0021】架線への追随性をさらに高めるには、上記
実施例のばね34あるいはばね35に併設してダンパを
設けるのが有効である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
架線への追従性を著しく向上させた低騒音集電装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の集電装置の縦断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の集電装置を搭載した高速鉄
道車両の外観図である。
【図3】本発明の一実施例の集電装置の斜視図である。
【符号の説明】
1…架線、2…車体、2c…カバー、3…集電装置台
座、4…格納ドーム、5a…可撓性高圧ケーブル、5…
高圧ケーブル、6…高圧コネクター、7…シリンダー、
8…操作ロッド、9…シャッター機構、20…集電装
置、21a,21b…すり板、22…集電体、24…保
護板、30…支持碍子、30A…高分子樹脂碍子、31
…駆動ロッド、32…アクチュエータ、33…荷重検出
器、34…ばね、35…ばね、40…旋回機構、40A
…回転軸、41…軸受、50…ケーブルヘッド、51…
可撓導体、55…取付座、A…列車進行方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 邦芳 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 牧野 俊昭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 萩原 修哉 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】すり板と、該すり板を支持する支持部材
    と、該支持部材を上下方向に移動させる駆動機構と、該
    駆動機構に押し上げ力の制御信号を出力する制御装置と
    からなる集電装置において、 前記駆動機構と前記支持部材との間にばねを設け、該ば
    ねのばね定数はばね上質量による固有振動数が架線を支
    持するハンガの間隔と走行速度で決まる周波数と同程度
    となるよう設定したこと、 を特徴とする集電装置。
  2. 【請求項2】請求項1の集電装置において、前記ばねお
    よび前記駆動機構に並列に第2のばねを設け、該第2の
    ばね定数はばね上質量による固有振動数が架線を支持す
    る電柱の間隔と走行速度で決まる周波数と同程度となる
    よう設定したこと、を特徴とする集電装置。
JP4538394A 1994-03-16 1994-03-16 集電装置 Pending JPH07255101A (ja)

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JP4538394A JPH07255101A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 集電装置

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JP4538394A JPH07255101A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 集電装置

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ID=12717754

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JP4538394A Pending JPH07255101A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 集電装置

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