JPH07123508A - 架空線用集電装置 - Google Patents

架空線用集電装置

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JPH07123508A
JPH07123508A JP26689493A JP26689493A JPH07123508A JP H07123508 A JPH07123508 A JP H07123508A JP 26689493 A JP26689493 A JP 26689493A JP 26689493 A JP26689493 A JP 26689493A JP H07123508 A JPH07123508 A JP H07123508A
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JP
Japan
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current collector
operating rod
stringing
operation rod
insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP26689493A
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English (en)
Inventor
Shuya Hagiwara
修哉 萩原
Masanori Yamaguchi
政教 山口
Morishige Hattori
守成 服部
Kuniyoshi Hara
邦芳 原
Katsuyuki Terada
勝之 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP26689493A priority Critical patent/JPH07123508A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】絶縁信頼性に優れ、高速鉄道車両に好適な低騒
音の集電装置を提供する。 【構成】集電装置31は、架線1と接触して集電する摺
り板2aを保持する集電体2、これを支持する支持柱
3、これらを架線追従制御する絶縁操作棒8a、伸縮操
作棒8b、アクチュエータ8c、集電した電力を車体に
導くケーブル10、さらにこれら各部材を保持、収納す
る大形絶縁碍子5を主構造物とする。絶縁操作棒8aの
上端には周辺を覆う笠体20を設けて、支持柱3を上下
に操作して摺り板2aを架線1に追従させる時に、支持
柱3と上台座4の摺動、あるいは支持柱3内部の摺動で
生じる導電性微粉が絶縁操作棒8aに付着,蓄積して絶
縁性能が低下するのを防いでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両に用いられる
架空線用集電装置に係り、特に高速鉄道車両に好適な架
空線用集電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の高速化に伴う空力騒音は、速
度の6乗程度に比例して増加するため、車両速度の増加
に伴い急激に増加する。一方、環境の保全に対する関心
は今後ますます高まるものと考えられる。このため、高
速で走行する車両では低騒音の集電装置が望まれてい
る。
【0003】高速車両用の低騒音集電装置の一例とし
て、日経メカニカル1992年5月4日号第22頁から
第40頁「速くなる新幹線」の中で、第27頁図4,5
に示されているようなT型構成の集電装置が提案されて
いる。これは架線と接触して集電するための摺り板を保
持する部材を、車両の進行方向について流線型断面に構
成して一本の絶縁碍子で支える構造で、集電装置周囲の
空気流の乱れを抑えて騒音を低減するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したT型の集電装
置においては、騒音低減には有効な流線型の摺り板保持
部材となっているが、高速走行時に揚力が作用すること
に伴う架線への過剰押付け力や逆に離線が問題となり、
上記文献の中でも指摘されている。そこで、摺り板の位
置制御あるいは架線押付け力制御機構が必要になるが、
上記文献ではこの具体的な方法には触れていない。
【0005】高速鉄道車両では、架線電圧は20k〜2
5kVの高電位となるのに対して、複雑な制御機構は一
般的に接地電位とするのが好ましいので、架線と接触す
る摺り板や摺り板を保持する集電体と、押し付け力制御
機構との間を絶縁して連結する必要がある。ところが、
架線にはかなりの上下変位があり、これに追従しようと
すると集電体の支持機構部分に摺動が繰り返されること
になる。支持機構は導電の関係で導電性部材で構成する
ことになるが、繰返しの摺動により導電性微粉が飛散
し、長期の使用に伴って高圧−接地電位間の絶縁性能を
損なう懸念が大きい。
【0006】本発明の目的は、高電位部と接地電位部と
を結ぶ絶縁操作棒を、導電性微粉の付着,蓄積による長
期的な絶縁耐力の低下から保護し、信頼性の高い集電装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の集電装置は、摺
り板を保持する集電体を支持柱で大形絶縁碍子上に、台
座を介して搭載し高電位に保持し、その大形絶縁碍子の
内部に設けた空間部に摺り板の架線押し付け力制御機構
を接地電位で収納し、高電位と接地電位部材間を絶縁操
作棒で連結し、絶縁操作棒の上端に周囲の空間を覆う笠
体を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】摺り板およびそれを搭載した集電体は、支持柱
と絶縁碍子台座の間で上下摺動して架線に追従するとと
もに最適押し付け力に保持される。これに必要な制御力
は、大形絶縁碍子内部に配置された接地電位の制御機構
に含まれるアクチュエータから、絶縁操作棒を経て供給
される。支持柱と台座の摺動あるいは支持柱自身の伸縮
部で発生する導電性摺動粉は、落下して絶縁操作棒の上
端に設けた笠体の上に降下し、絶縁操作棒に直接付着す
ることはない。したがって、長期的使用によっても絶縁
操作棒は付着,蓄積した導電性粉により絶縁性能が低下
することはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例の集電装置の構造と
その動作を図1を用いて説明する。集電装置31におい
て、集電体2に搭載された摺り板2aは架線1に接触し
て電力を集電する。集電体2を支える支持柱3は内部に
ばねが組み込まれて伸縮し、架線1の微小な変動に追従
する。支持柱3は大形絶縁碍子5に設けられた上台座4
に摺動可能に取り付けられており、絶縁操作棒8aを介
して接地電位の伸縮操作棒8bに連結され、さらにアク
チュエータ8cに接続されている。前記支持柱3は前記
アクチュエータ8cの制御力により摺り板2aを架線1
の上下変位に対して離線しないように追従あるいは過剰
押し付け圧力とならないように制御される。また、集電
装置の収納時にもアクチュエータ8cの駆動力で前記支
持柱3を絶縁碍子5内部に引き込む。そして、絶縁操作
棒8aの上端には笠体20が取り付けられている。これ
らの構成体は下台座6により、車両の屋根9に搭載され
ている。
【0010】前記絶縁碍子5の内部空間は高電位部と接
地電位部が近接することになるために絶縁性能の確保が
必要となるが、車両に求められる軽量性や振動の加わる
摺動部での外気との機密性確保の困難さ、さらにアクチ
ュエータ等の機器が配置されること等から、乾燥空気を
送気するのが適当である。
【0011】本集電装置において、摺り板2aで集電し
た架線1からの電力は、集電体2,支持柱3を通して高
圧端子10cに導かれ、ここに接続したケーブル10で
車体,側の負荷、すなわち、多くの場合は車体の床下に
搭載した機器に引き込まれる。このため、支持柱3は導
電体でなければならない。物体の摺動部には摺動粉が生
じることは避けられないが、この構成においては支持柱
3と絶縁碍子5の上台座4の間および支持柱3自体の摺
動部から導電性の摺動粉が生じることになる。
【0012】本実施例においては、生じた摺動粉は重力
により笠体20の上に落下するので、これに覆われた絶
縁操作棒8aに付着するのを防ぐことができ、絶縁耐力
が低下する懸念はない。高速鉄道車両においては相当の
頻度で摺動が繰り返されることになるので、かなりの量
の摺動粉が生じ、これらの一部でも絶縁操作棒8aに付
着すると、長時間運転するうちに表面に導電路が形成さ
れて短絡する可能性が十分あるが、本実施例によればこ
のような恐れはなくなり信頼性が向上する。
【0013】図2に本発明の第2の実施例を示す。図1
に示した実施例の笠体に代えて、絶縁操作棒8aを、下
端を除いたほぼ全体を上部からフード21で覆った例で
ある。絶縁碍子5の内部に落下した導電性微粉は基本的
にはフード21の上面に下降するが、列車の加減速や振
動,乾燥空気の送気に伴う気流の流れ等により、絶縁碍
子5の内部空間を浮遊する恐れもある。フード21はこ
のような浮遊微粉が絶縁操作棒8aに付着するのを防ぐ
効果がある。
【0014】図3に本発明の応用例を示す。図2に示し
た第2の実施例において、絶縁碍子5の内部に絶縁性で
かつ可撓性の配管22を引き回し、その開口端23をフ
ード21の内部に引き込んでいる。この配管22の他端
は車体内部に搭載した空調機器に接続されており、乾燥
空気を絶縁碍子5内に送気するための配管である。この
実施例によれば乾燥した清浄空気をフード21内の絶縁
操作棒8aに吹き付けるように吐き出しているため、該
絶縁操作棒8aに導電性微粉その他の異物が付着するの
を防ぐことができる。したがって、長期使用に伴う摺動
粉の付着,蓄積が防止でき、短絡事故の発生を防止する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、架
空に懸架された電線に接触して電力を集電する高電位の
集電部材と、車体屋根上に設置された接地電位の架線追
従制御機構とを絶縁操作棒を介して連結して構成される
集電装置において、絶縁操作棒の上端周辺の空間を覆う
笠体あるいはフードを設けているので、絶縁操作棒に導
電性微粉が付着,蓄積することによる長期的な絶縁耐力
の低下を防止し、信頼性の高い低騒音の高速鉄道車両用
集電装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集電装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明による集電装置の他の実施例を示す断面
図である。
【図3】本発明による集電装置のさらに他の実施例を示
す集電装置の断面図である。
【符号の説明】
1…架線、2…集電体、2a…摺り板、3…支持柱、4
…上台座、5…絶縁碍子、6…下台座、8a…絶縁操作
棒、8b…伸縮操作棒、8c…アクチュエータ、9…屋
根、10…高圧ケーブル、10c…高圧端子、21…フ
ード、22…配管、23…配管開口端、31…集電装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 守成 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 原 邦芳 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 寺田 勝之 山口県下松市大字東豊井794番地 日立笠 戸エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架空に懸架された電線に接触して電力を集
    電する高電位の集電部材と、車体屋根上に設置された接
    地電位の架線追従制御機構とを絶縁操作棒を介して連結
    して構成される集電装置において、絶縁操作棒の上端周
    辺の空間を覆う笠体を設けたことを特徴とする架空線用
    集電装置。
  2. 【請求項2】架空に懸架された電線に接触して電力を集
    電する高電位の集電部材と、車体屋根上に設置された接
    地電位の架線追従制御機構とを絶縁操作棒を介して連結
    して構成される集電装置において、絶縁操作棒の上部お
    よび周囲を覆うフードを設けたことを特徴とする架空線
    用集電装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載された架空線用集電装置に
    おいて、前記フードの内部に車体に搭載された空調機器
    からの送気配管の吹き出し口を設けたことを特徴とする
    架空線用集電装置。
JP26689493A 1993-10-26 1993-10-26 架空線用集電装置 Pending JPH07123508A (ja)

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JP26689493A JPH07123508A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 架空線用集電装置

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JPH07123508A true JPH07123508A (ja) 1995-05-12

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JP (1) JPH07123508A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19856636C2 (de) * 1998-12-03 2001-10-18 Daimler Chrysler Ag Stromabnehmer für elektrisch betriebene Schienenfahrzeuge
CN111114331A (zh) * 2020-01-14 2020-05-08 北京中车赛德铁道电气科技有限公司 一种基于高速公路的重型卡车升降式受电弓

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