JPH06315202A - 高速低騒音集電装置及び集電方法 - Google Patents

高速低騒音集電装置及び集電方法

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JPH06315202A
JPH06315202A JP5099822A JP9982293A JPH06315202A JP H06315202 A JPH06315202 A JP H06315202A JP 5099822 A JP5099822 A JP 5099822A JP 9982293 A JP9982293 A JP 9982293A JP H06315202 A JPH06315202 A JP H06315202A
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JP5099822A
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English (en)
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Morishige Hattori
守成 服部
Hideo Takai
英夫 高井
Masabumi Oshima
正文 大島
Katsuyuki Terada
勝之 寺田
Toshiaki Makino
俊昭 牧野
Yasushi Takano
靖 高野
Akiyoshi Iida
明由 飯田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】制御性、応答性に優れ、高速鉄道車両に好適な
低騒音の集電装置を提供する。 【構成】パンタグラフの機能すなわち、架線への追従機
能と、集電した電力の導電機能を分化し、各機能に対応
するような集電装置の構成とする。集電装置20は、集
電部材22と、該集電部材を移動させる駆動用シリンダ
ー32と、絶縁用支持碍子30と、前記駆動機構に並列
に配置され電力を負荷側へ導びく絶縁被覆導電体53を
支持する導電用ケーブルヘッド50からなる。集電装置
20は、起伏用シリンダー7によって非集電時に、その
全体が倒され格納ドーム4内に収納される。 【効果】集電機能部分を、電力導電機能部分とは分化し
て設けているので、集電機能部分が軽量、小型になり、
架線への追従制御特性を向上させることができる。ま
た、電力の集電機能も完全に確保される。しかも、非集
電時には、その全体が、格納ドーム4内に収納されるの
で、騒音も少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の集電装置及
び集電方法に係わり、特に高速鉄道車両に好適な集電装
置及び集電方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速鉄道車両の高速化に伴う空力騒音は
速度の8乗程度に比例して増加するため、車両速度の増
加に伴い急激に増加する。一方、環境の保全に対する関
心は今後ますます高まるものと考えられる。このため、
高速(例えば、270 /h以上)で走行する車両では低騒
音の集電装置が望まれている。
【0003】日経メカニカル 1992年5月4日号
第22頁から第40頁 「速くなる新幹線」 には低騒
音の集電装置が提案されている。この文献(特に第27
頁)には下記のことが述べられている。
【0004】低騒音化のためには集電部材としてのすり
板を備える部材を流線形にすることが望ましい。流線形
の部材と、これを支持する支柱との組合せを考慮する
と、揚力が発生する。これによってすり板が架線から離
れたり、架線への押付け力が過大になり、架線を切断す
る。上り専用、下り専用の集電装置を設け、折り返し駅
で切替える。集電装置はT形状とし、一つひとつの部材
を大きくし、発生周波数を下げる。
【0005】そして、これらを考慮して上記文献の図5
にT形集電装置が示されている。この集電装置は、すり
板を微動ばねで支持した部材と、これを復元ばねを介し
て支持する昇降用シリンダーと該シリンダーを支持する
碍子とからなる。
【0006】尚、従来のパンタグラフ式の集電装置は、
すり板を有するパンタグラフと、パンタグラフを昇降さ
せるエアーシリンダーと、パンタグラフとエアーシリン
ダーを載せた架台を絶縁支持する4つの碍子と、屋根に
設置した導電用ケーブルと、からなる。エアーシリンダ
ーへの空気の供給は碍子を貫通して設置されたパイプに
よって行なわれる。
【0007】一方、特開平5−49103号公報や特開
平5−49104号公報にも、高速鉄道車両用の集電装
置における騒音を低減させるための構成が提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記文献で提案されて
いるT型集電装置や上記公開公報で提案されている高速
鉄道車両用の集電装置は、いずれも高速走行に伴う問題
を解決しようとするものである。しかし、パンタグラフ
の機能である(1)架線への接触追従機能と、(2)集
電した電力を車両側へ導く導電機能とを、従来のパンタ
グラフと同様に、1つの構成で達成しようとしているた
め、高速化に伴って発生する架線追従の応答性や騒音低
減に関する高度の要求を満足させることが困難である。
【0009】例えば、上記T型集電装置には次のような
問題点がある。まず、昇降用シリンダーが支持碍子より
もすり板側にある。そのため、前記昇降用シリンダーは
エアーシリンダーとならざるを得ない。高速車両では制
御に対する応等性の観点から油圧シリンダーが望まれる
が、これを使用することができない。
【0010】また、昇降用シリンダーは架線への接触力
を一定に保つための制御系を有しており、制御入力とな
る接触力を検出する手段として例えばロードセルが必要
となる。この設置位置は昇降用シリンダーよりもすり板
側となるが、この部分は高電圧部分であり、絶縁処理が
必要となる。
【0011】さらに、集電装置は集電を行なうために設
けられるものであるにもかかわらず、導電系の内容が全
く開示されていない。
【0012】また、折り返し駅で集電装置を切り替える
としたとき、昇降シリンダーで下降又は上昇させて使用
するものと考えられる。この場合、使用しない集電装置
が突出しているので、低騒音化への寄与は充分でないと
考えられる。
【0013】上記公開公報に開示された集電装置にも同
様な問題があると考えられる。
【0014】本発明の目的は、架線追従の制御性、応答
性に優れ、高速鉄道車両に好適な集電装置及び集電方法
を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、騒音の発生が少な
く、高速鉄道車両に好適な集電装置及び集電方法を提供
することにある。
【0016】本発明の他の目的は、不使用時の集電装置
からの騒音の発生を防止できる集電装置及び集電方法を
提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、高速走行中の架線へ
の押付け力を常に適正に制御可能な集電装置を備えた車
両を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、パンタ
グラフの機能すなわち、架線への追従機能と、集電した
電力の導電機能を分化し、各機能に対応する構成を備え
た集電装置としたことにある。すなわち、集電部材と、
該集電部材を移動させる駆動機構と、前記集電部材と前
記駆動機構とを接続する絶縁体と、前記駆動機構に並列
に配置され前記集電部材で集電した電力を受取り負荷側
へ導電する絶縁被覆導電体とからなる集電装置にある。
【0019】本発明の他の特徴は、集電部材と、該集電
部材を移動させる駆動機構と、前記集電部で集電した電
力を導電する導電機構と、前記駆動機構と前記導電機構
とを載せた架台と、該架台を回動させる回動手段と、車
両の屋根に設けられ前記回動手段を回動させて前記駆動
機構と前記導電機構とを収納する収納部とを備えた集電
装置にある。
【0020】
【作用】本発明によれば、集電機能部分すなわち、集電
部材とこれを駆動し架線に追従させる駆動機構を、電力
導電機能部分とは分化して設けているので、集電機能部
分が軽量、小型になり、架線への追従制御特性を向上さ
せることができる。また、電力の集電機能も十分に確保
される。
【0021】さらに、車両の屋根に格納部を設け、駆動
機構を常時その内部に位置させると共に、集電機能部分
の不使用時これを電力導電機能部分と共に車両上部の格
納部に収納するので、走行中の騒音の発生も押えられ
る。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕図1〜図32により本発明の第一の実施例
を説明する。まず、図1に本発明を適用した高速車両の
外観図を示す。低騒音化のため車体2の外面は滑らかに
成形されており、台車もカバー2Cで覆われている。集
電装置20の下半分は格納ドーム4に囲われた位置にあ
り、絶縁用支持碍子、導電用ケーブルヘッド、集電体な
どの集電主要部材が集電時に格納ドーム4のほぼ中央部
から突出し、架線1に接触している。格納ドーム4は外
表面が空気抵抗の少ない流線形であり、その内部には、
台座3、高圧ケーブル5、高圧コネクター6、集電装置
起伏用のシリンダー7とロッド8等が配設されている。
【0023】この様な高速車両において、架線電圧とし
ては普通交流25kV、200A、50Hz〜60Hz
が使用される。この様な高圧になると絶縁距離、沿面距
離を確保するために、集電装置20としては非常に背が
高く、襞の数の多い碍子を使用する必要がある。このよ
うな碍子は、高速走行時に走行抵抗となり、かつ大きな
騒音源となる。そこで、本発明の集電装置20は、集電
状態でないとき格納ドーム4内に収納される。
【0024】図2は集電装置20が集電状態にあり、格
納ドーム4のほぼ中央に立ち上がった状態を示す。集電
状態における集電装置20と格納ドーム4の間の隙間及
び格納用開口部は、シャッター機構9により完全に塞が
れている。
【0025】図3〜図7に本発明を適用した集電装置2
0と格納ドーム4の詳細を示す。
【0026】この集電装置20は、従来のパンタグラフ
のような折り畳み機構で動作しないため、非集電時には
旋回機構40により、集電体22、絶縁用支持碍子3
0、駆動ロッド31、上下駆動用のシリンダー32、導
電用ケーブルヘッド50をまとめて回転させ格納ドーム
4内に収納する。これにより走行中の空気抵抗を低減さ
せると共に、騒音を低減させる。
【0027】収納及び展開は起伏用シリンダー7、起伏
用ロッド8により集電装置20を旋回機構40の軸40
Aの周りに回動させ起伏させることによって行なう。な
お、旋回機構40は、車体2の屋根上の台座3に設けら
れた固定部材41に支持されている。
【0028】これら集電装置20が起伏する際、シャッ
ター機構9はシャッター用シリンダー42、シャッター
用ロッド43が動作して開き、集電装置20が集電して
いる時及び格納ドーム4内に格納されているときには閉
じている。これらの動作は別途設けたシーケンサーまた
はコンピューターの制御により行なわれる。詳細は後で
説明する。
【0029】高圧可撓ケーブル44は、集電装置20の
格納、立ち上げのたびに動かされるため非常に消耗が激
しく定期的に交換する必要がある。このため車体2に埋
め込まれている高圧ケーブル5との間に高圧コネクター
6を設け、高圧可撓ケーブル44の交換を容易にしてい
る。
【0030】図6〜図9に示すように、デルタ翼型をし
た集電体22の上部には、集電部材としての触集電用の
すり板21が埋設され、すり板押さえばね23および後
述する駆動系により架線1に押しつけられている。集電
体22は、絶縁用支持碍子30の上端にボルトで固定さ
れており、この絶縁用支持碍子30はその下方にある駆
動用シリンダー32より突出した駆動用ロッド31に固
定されている。33は駆動用ロッド31と絶縁用支持碍
子30との間で作用する力すなわち集電体22を押し上
げる力の反力を検知するロードセルであり、後で詳細に
述べるように、別途設けられた流体発生装置により発生
する流体圧によって、駆動用ロッド31を押し上げ、集
電部材21の架線1に対する押し付け力が最適値となる
ように制御される。
【0031】集電体22は上方から見ると、図8に示す
ように概略3角翼の形状である。幅方向の両端部は下方
に折れ曲っている。この部分の上部表面には翼よりも硬
い部材(例えば鉄、銅、真鍮)よりなるすり板21aを
固定している。この部材はダミーのすり板であり、翼端
部に架線1が位置したとき、架線1が集電体22に直接
接触して集電体22が摩耗するのを防止する。すり板2
1aはボルトによって集電体22に固定し、同電位と
し、スパークを防止する。ボルトはすり板21aの凹部
に設け、表面の凸部を小さくする。すり板21aと集電
体22との間にはスプリング23はない。
【0032】すり板21,21aは導線51に電気的に
結合される。集電体22がFRPのように非導電体の場
合は、すり板21,21aと導線51との間に導電体を
設ける。
【0033】絶縁用支持碍子30と集電体22との連結
部の外面は円弧状である。これによって該部からの空力
音の発生を低減させるようにしている。
【0034】集電体22の縦断面は図6に示したよう
に、後方に行くに従って高さ寸法が小さくなる流線形で
ある。また、軽量にするために、Al材製である。ある
いは、GFRPまたはCFRPを表面に被覆した樹脂を
主体に構成してもよい。
【0035】駆動用シリンダー32の駆動用ロッド31
と絶縁用支持碍子30の下端部とはロードセル33のユ
ニットを介して結合されている。ロードセル33のユニ
ットの上下のフランジを用いて絶縁用支持碍子30と駆
動用ロッド31に結合している。絶縁用支持碍子30の
下端部は円柱であり、その径はシリンダー32のシリン
ダー部の外径と同一径である。この部分をスリーブ59
で覆っている。スリーブ59は半割状であり、絶縁用支
持碍子30の円柱部、シリンダー32のシリンダー部に
半径方向の外方から皿ネジで固定している。スリーブ5
9の長さは駆動用シリンダー32のストロークよりも長
い。スリーブ59の上端の角は丸みをつけている。駆動
用シリンダー32は油圧で駆動されるシリンダーであ
る。130は、スリーブ59の周囲を覆うシャッタであ
り、詳細は後述する。
【0036】前記導電用ケーブルヘッド50は、碍子5
2の軸方向中心部を導電体53が貫通した構成となって
いる。導電体53の上端は碍子部分から突出しており、
側方に突出した受金がボルトで取付けられている。この
部分には、公知のように保護キップを取付けてもよい。
導電体53の下端には高圧可撓ケーブル44を取付けて
いる。導電用ケーブルヘッド50の外径は上端に向けて
斬次小径になっており、高圧用の絶縁体を構成してい
る。
【0037】導電体53の上端の受金と集電体22とは
可撓性の編組された導線51で結合されている。導線5
1はボルト、ナットで固定している。導線51は導電用
ケーブルヘッド50に対して集電体22が容易に上下動
できるように、編組された導線で構成しており、また、
少なくとも一部を折返してU字状にしている。このよう
に、一部をU字状にすることにより、導線51の両端の
固定端間の距離が小さくても、容易に上下動できる。車
両の走行方向において、導電用ケーブルヘッド50は絶
縁用支持碍子30の背面側にあり、導線51と集電体2
2,導電体53との結合位置も絶縁用支持碍子30の背
面に位置している。
【0038】図10〜図12に示すように、導電用ケー
ブルヘッド50の碍子は凹凸を有し、その下部52は円
柱となっている。この円柱52の下端が取付座55に上
方からボルトで取付けられている。取付座55にはシリ
ンダー32のシリンダー部が一体に形成されている。取
付座55の側面(走行方向において背面側)は開口(5
5a)しており、碍子52の下端部へ高圧可撓ケーブル
44の連結部を横方向から挿入できる。導電用ケーブル
ヘッド50の下端、取付座55の上端にはそれぞれフラ
ンジがあり、複数のボルトで結合する。
【0039】導電用ケーブルヘッド50と高圧可撓ケー
ブル44との結合部が貫通する取付座55の空間の両側
に起伏用シリンダー7との連結部を設けている。起伏用
シリンダー7はその伸縮方向を車両の長手方向としてい
る。高圧可撓ケーブル44は2つの起伏用シリンダー
7,7の間に位置している。高圧可撓ケーブル44はコ
ネクタ6を介してケーブル5に結合している。高圧可撓
ケーブル44はケーブル5よりも軟い。コネクタ6は高
圧可撓ケーブル44との結合着脱を比較的容易に行える
ように構成したものである。
【0040】図6〜図7に戻って、駆動用シリンダー3
2、コネクタ6、起伏用シリンダー7等の機器は取付座
41を介して台座3上に設置されている。台座3は車両
の屋根自体に形成された座にボルトで固定する。高圧可
撓ケーブル44の下方の台座3は切欠かれており、高圧
可撓ケーブル44の撓み空間を大きくして、絶縁用支持
碍子30の回動による可撓ケーブルの撓みを容易にして
いる。
【0041】このような構成によれば、駆動用シリンダ
ー32が動作しても高圧可撓ケーブル44は影響されな
い。駆動用シリンダー32はすり板21を架線1に所定
圧で押付けるものであり、かなりのひん度で上下動して
いる。高圧可撓ケーブル44は起伏用シリンダー7の動
作によって曲げられるが、その状態は実質的に折り返し
運転時であり、極めてひん度が小さい。このため、ケー
ブルの長寿命化を図ることができる。また、ロードセル
33は架線との接触力のみを検知することができる。
【0042】駆動用シリンダー32とすり板21との間
に絶縁用支持碍子30を配置しているので、駆動用シリ
ンダー32には高電圧が加わらない。このため、駆動用
シリンダー32は油圧式にすることができ、制御信号に
対する応答性を向上させることができる。
【0043】同様に、ロードセル33(圧力センサ)も
高電圧の加わらない位置に配置できるので、正確な制御
入力を得ることができる。
【0044】絶縁用支持碍子30の下端にスリーブ59
を配置しているので、絶縁用支持碍子30の下端に小径
のロッド31があっても格納ドーム4との隙間を小さく
でき、雨、雪、空気の流入を防止できるものである。こ
のため、絶縁用支持碍子30のひだの下端部から下方の
長さを小さくできるものである。
【0045】なお、絶縁用支持碍子30の下端の円柱の
長さを駆動用シリンダー32のストローク以上にすれ
ば、スリーブを不要にできる。
【0046】図13〜14に示すように、集電装置20
が通過する部分にはシャッタ110,120,130,
140を設け、通常は開口を閉鎖する。シャッタ110
は集電体22が通過する開口を覆うシャッタであり、一
枚の平板状である。シャッタ120,120は絶縁用支
持碍子30が通過する開口を覆うシャッタであり、車両
の幅方向に2分されており、1つの開口を1対の回動式
シャッタで閉鎖する。シャッタ130,130はスリー
ブ59,絶縁体52が直立した時点での開口を覆うスラ
イド式シャッタであり、車両の幅方向に2分されてお
り、1つの開口を1対のシャッタで閉鎖する。シャッタ
130,130は開口を閉鎖すると、スリーブ59,絶
縁体52の貫通する2つの円形の穴を開口する。シャッ
タ140は集電装置を格納ドーム4に格納した場合に、
シャッタ130,130が閉鎖する開口を閉鎖するスラ
イド式シャッタであり、一枚である。このとき、シャッ
タ130,130は開口を閉鎖しない。
【0047】次に、シャッタ110の駆動機構の構成に
ついて図14〜16で説明する。図15に示すように、
シャッタ110はスライド式であり、車両の長手方向に
沿ってスライドする。シャッタ110が閉鎖する開口1
10aの車両の幅方向の両端にはシャッタ110の両端
を支えるガイドレール115を設けている。シャッタ1
10の両端は4つのローラ112を介してガイドレール
115に支持されている。ガイドレール115はローラ
112の上,下,側面をガイドする。シャッタ110は
開口時は格納ドーム4の裏面に位置し、開口を閉鎖する
際は開口内に入る。つまり、閉鎖時のシャッタ110の
上面は格納ドーム4の上面と実質的に同一面となる。ガ
イドレール115は上記のようにシャッタ110を移動
させるように、わん曲している。上下動用のシリンダー
42は台座3に取付けている。
【0048】図16に示すように、シャッタ120はヒ
ンジ122を中心として開閉する。シリンダー129は
台座3に取付けられている。
【0049】シャッタ130はシャッタ110と同様に
スライド式である。シャッタ130のガイドレール13
5は開口の側方部分にはない。これはシャッタ140と
の交差を防止するためである。このため、開口を閉鎖す
るシャッタ部分にはガイドローラもない。ガイドローラ
を取付けるために、シャッタ130は開放時の移動方向
の後側に大きく突出した形状となっている。シリンダー
139は台座3に取付けられている。他の構成はシャッ
タ110の構成と同様である。
【0050】シャッタ140はシャッタ110と同様に
スライド式である。シャッタ140のガイドレール14
5は開口の側方にはない。これはシャッタ130との交
差を防止するためである。このため、開口を閉鎖するシ
ャッタ部分にはガイドローラはない。ガイドローラを取
付けるために、シャッタ140は開放時の移動方向の後
側に大きく突出して形成されている。シリンダー149
は台座3に取付けられている。他の構成はシャッタ11
0の構成と同様である。
【0051】図17に示すように、格納ドーム4は4
A,4B,4Cの3つに分割されている。格納ドーム4
Aは、シャッタ130のガイドレール135からシャッ
タ110のガイドレール115までの範囲である。格納
ドーム4の側面には適宜、点検蓋4Aa,4Bb,4C
cを設けており、格納ドーム4内の機器の点検,組立,
部品の交換を行う。
【0052】格納ドーム4の上方に突出した集電装置2
0は、図18〜図20に示すように、起伏用シリンダー
7を駆動して格納ドーム4内に収納される。まず、図1
8に示すように、集電体22を少し下げて(約100m
m)架線から離す。次に図19に示すように、シャッタ
9を開き、集電装置20を倒して格納ドーム4内に収納
し、最後にシャッタ9を閉じる。
【0053】集電装置20を格納ドーム4内に格納した
状態は図15に示したとおりであり、すべての開口部が
シャッター装置9により塞がれ、格納ドーム4の外表面
は平滑な流線型になっており、高速走行中の走行抵抗や
騒音源となることが少ない。
【0054】本発明を適用した実施例の具体的な寸法の
一例を示すと次の通りである。 格納ドームの高さ HD= 940mm 格納ドームの全長 L =9300mm (以上図4参照) 格納ドームの底辺の巾 WDL=2500mm 格納ドームの上辺の巾 WDH=1800mm (以上図5参照) 絶縁用支持碍子の高さ HG= 500mm 導電用ケーブルヘッドの高さ HC= 430mm 集電部材の前部の高さ TA= 175mm 導電用ケーブルヘッド先端と 架線との間隔 TB= 290mm (以上図7参照) 駆動用シリンダーの可動ストロークを約500mmとすれ
ば、格納ドーム4内に駆動用シリンダー32、コネクタ
6、起伏用シリンダー7等を設置するスペースを充分に
確保できる。
【0055】次に、組立て手順について説明する。集電
体22,絶縁用支持碍子30を取り付けた駆動用シリン
ダー32等よりなる集電装置20,起伏用シリンダー
7,高圧可撓ケーブル44,コネクタ6を台座3に設置
する。集電装置20は格納ドーム4に格納した状態(図
14)とする。このとき、駆動用シリンダー32は最も
縮少した状態である。集電体22の先端は台座3の表面
に設置した緩衝座(図示省略)に載っている。また、台
座3にはシリンダー42,129,129,139,1
39,149を取付ける。
【0056】この状態で、車両2の屋根に載せ、台座3
をボルトで屋根に固定する。この状態で集電装置を格納
状態としてもよい。また、この状態でシリンダー42,
129,129,139,149を取付けてもよい。
【0057】次に、コネクタ6とケーブル5を連結す
る。また、各シリンダー7,32,42,129,13
9,139,149に駆動流体のパイプを接続する。そ
の他センサの結線を行う。
【0058】次に、格納ドーム4Bを載せ、ボルトで屋
根に固定する。既に、格納ドーム4Bにはシャッタ11
0,120,120,130,140を取付けている。
点検蓋をの開口から、シリンダー42,129,12
9,139,139,149とシャッタ110,12
0,120,130,130,140とを連結する。
【0059】次に、端部の格納ドーム4A、4Cを載
せ、屋根,格納ドーム4Bに固定する。ドーム同士の連
結部は重なるようにしている。
【0060】高圧可撓ケーブル44、導電用ケーブルヘ
ッド50の交換は集電装置をドームに収納した状態で、
格納ドーム4を取外して行う。取付座55の開口55a
が上方に向いており、また、コネクタ6があるので、交
換を比較的容易に行える。
【0061】シリンダー42,139,139,149
は格納ドーム4Bにほぼ水平に向けて取付けることがで
きる。これによれば、格納ドーム4を1つにできる。ま
た、点検蓋を小さくできる。シリンダー42,139,
139,149とシャッタ、格納ドーム4との連結が容
易になる。この組立ては、格納ドーム4の上下方向を反
転させて行う。
【0062】スリーブ59が貫通している格納ドーム4
のシャッタ130,130の部分も同様に上方に円弧状
に立上げている。シャッタ130には半円状の2つの開
口があり、2つのシャッタ130,130を閉じること
によって、2つの穴を構成する。この2つの穴はスリー
ブ59、碍子52が貫通する穴となる。穴の周囲には緩
衝用のゴムを取付けている。スリーブ59側の穴はスリ
ーブ59が上下動するために若干大きい。
【0063】図21に、絶縁用支持碍子30(30a,
30b,30c)及び導電用ケーブルヘッド50の水平
方向の断面図と空気の流れの関係を示す。(a)は、外
径の丸型の絶縁用支持碍子30aの外径が丸型の導電用
ケーブルヘッド50より若干大きいもの(空力的にはほ
ぼ同一径)を流れの前後に組み合わせて配設したもので
ある。空気の流れは主に進行方向側の絶縁用支持碍子3
0に当たるが、導電用ケーブルヘッド50にも回り込ん
だ風が当たり、ある程度の騒音を発生することがある。
【0064】(b)は、絶縁用支持碍子30bの外径d
1を導電用ケーブルヘッド50の外径D1より十分大き
くしたものである。空気の流れはほとんどが上流側に位
置する径の大きい絶縁用支持碍子30に当たり、導電用
ケーブルヘッド50には当たらなくなる。そのため、総
合的には騒音が低下する。 d >D d およびハッチング部:碍子のひだの谷 D 外径 :碍子のひだの山 (c)は、絶縁用支持碍子30cを空気の流れと直角な
方向に巾の広い、より流線型に近い形に成形し、その影
に導電用ケーブルヘッド50を積極的に隠すようにした
ものである。こうすることにより(b)の例よりもさら
に騒音が低下する。このように、絶縁用支持碍子30の
外径もしくは巾を導電用ケーブルヘッド50の外径より
も大きくすることが望ましい。なお絶縁用支持碍子30
はエポキシ樹脂製である。
【0065】2つの碍子の間の空間の距離Lは低騒化の
観点で定める。両者の騒音が干渉して低騒音化を図るこ
とも考えられる。また、絶縁用支持碍子30の径は上端
から下端まで(格納ドーム4よりも上方)同一径である
が、例えば下方に向けて大きくしてもよい。この場合、
垂直方向において風の流れが異なるので、低騒音化が期
待できる。
【0066】また図22に示すように、絶縁用支持碍子
30は集電体22の重心Gの位置の直下に位置している
ことが望ましい。このように構成することにより、空気
の流れにより生ずる集電部材21のまわりの回転モーメ
ントML,MLが均合うので、絶縁用支持碍子30に無
理な力が加わらない。
【0067】また、格納ドーム4によって、空気の流れ
に上方への角度が生じることが予想される。この対策と
しては集電体22を空気流の角度に合わせて傾けるか、
または集電体22を格納ドーム4による空気流の角度の
影響のない位置へ移動させることが考えられる。なお、
集電体22の角度及び移動は、走行速度に対応して調整
されることが望ましい。
【0068】図23に本発明の車両編成への適用状態を
示す。本図では車両2(2A〜2H)は、矢印で示すよ
うに右から左へと進行している状態を示す。通常空気抵
抗を下げるため、またより境界層の発達した位置に集電
装置20を配置することにより騒音を低下させるため、
編成の後方の車両で集電するのが一般的である。よって
本図でも後方の2個の集電装置(20F,20H)を立
て、前方の2個の集電装置(20A,20C)は格納ド
ーム4内に収納している。
【0069】集電装置20で集電された電気は、高圧コ
ネクタ6、高圧ケーブル5を通って高圧機器箱60へ導
かれる。この高圧機器箱60の中には受電用真空遮断機
(VCB)61、車両用VCB62が配置され、それぞ
れ導電用ケーブルヘッド68及び高圧引き通し線67を
介して接続されている。受電用VCB61は集電装置2
0が使用されず格納されている時に、他の集電装置から
の高電圧が高圧引き通し線67を介して印加されること
を防ぐためのものである。
【0070】車両用VCB62は、各車両2に設けた駆
動系制御装置84への給電経路を入れ切りするものであ
る。このようにして車両用VCB62を通ってきた電流
は、主変圧器63により電圧降下され、しかる後に主変
換器64により車両の速度、駆動力に応じた周波数、電
圧の三相交流に変換、制御され、主電動機65を駆動す
る。主電動機65を駆動し終えた電流は車輪車軸66を
通ってレール69へと戻る。高圧スイッチ61は、集電
装置20を格納する際他の集電装置からの高電圧を断路
するものである。
【0071】図24に高圧機器箱60内の機器配置例を
示す。1つの箱60内に2つのVCB61,62、4つ
の導電用ケーブルヘッド68を設置している。この高圧
機器箱60内は大気圧であるが、密封されている。受電
用VCB61と車両用VCB62は箱60の上下に離間
して設置され、両VCB間及び引出し用絶縁碍子60
A、60B、60C、160Dの間は裸導線60Eで接
続されている。VCB61,62は公知のもので、電磁
コイル61a,62aへの通電によって、電路を開閉す
る。VCB61,62,4つの導電用ケーブルヘッド6
8は電線68aで図に示す如く結線している。68aa
は高圧可撓ケーブル44へ接続するケーブル、68ab
は主変圧器63に接続するケーブル、68ac,68a
dは他の機器箱に接続するケーブルである。68Aはア
レスタであり、VCB62に接続している。VCB6
1,62は同一仕様である。VCB61を床下に設置し
ているので、VCB61を屋根上に設置する場合に比べ
て、大きくすることができ、従って安価にできる。屋根
上はコネクタ6とすることができる。また、1つの機器
箱61内に2つのVCB61,62を設置するので、安
価にできる。
【0072】図25に示すように、一つの編成車両の1
つの車両には次のような構成の制御装置84を設置して
いる。4つの集電装置があるので、この制御装置84
は、VCB61,駆動用シリンダー32,起伏用シリン
ダー7,シリンダー42,129,129,139,1
39,149を1組として、この4組を制御する。
【0073】入力スイッチSWは2組あり、編成車両の
両端の運転台にそれぞれ設置されている。1組のスイッ
チSWは、編成車両のいずれが先頭車であるかを指示す
るスイッチ9D1、全ての集電装置を起立させるスイッ
チ9D2、全ての集電装置を格納ドーム4内に格納させ
るスイッチ9D3からなる。制御装置84はメモリ84
A,CPU84B,入出力インタフェース84Cを含
む。
【0074】CPU84Bはメモリ84Aに格納された
プログラムを実行し、各種の処理を行なう。いずれが先
頭車であるかを指示するスイッチ9D1を投入すると、
CPU84Bは図26に示すように、先頭側の2つの集
電装置に下降指令を出力し(262)、後方側の2つの
集電装置に起立指令を与える(264)。
【0075】前記下降指令による動作手順は図27のと
おりである。図4の状態において、VCB61をOFF
し(271)、スパークを防止する。次に、駆動用シリ
ンダー32を最下端まで下降させる図18の状態にする
(272)。また、シリンダー42,129,129,
139,139を用いて、シャッタ110,120,1
20,130,130を開放させる(273)。次に、
起伏用シリンダー7を用いて、図19に示したように集
電装置を格納ドーム4内に収納する(274)。次に、
シリンダー42,129,129,149を用いて、シ
ャッタ110,120,120,130を閉じる(27
5)。尚、シャッタ120と120とは重なっているの
で、シリンダー129,129の動作タイミングに差を
設ける。
【0076】駆動用シリンダー32を予め縮めて集電装
置20を架線1から離した後、回動させるので、小動力
で回動させることができる。また、集電装置20を縮め
ることにより、シャッタ120,120の長さを小さく
でき、格納ドーム4の長さを短くできる。
【0077】収納状態では、シャッタ130の2つの開
口(スリーブ59、碍子52が貫通する穴)をシャッタ
140で閉鎖するので、走行時の低騒音化を期待でき
る。また、雨、雪の侵入を少なくできる。
【0078】図26のステップ264で集電装置の起立
指令が与えられると、図28に示すように、シャッタ1
10,120,120,140を開放し(281)、次
に、集電装置を起立させ(282)、次に、シャッタ1
10,120,120,130,130を閉鎖させる
(283)。次に、駆動用シリンダーで集電体22を上
昇させて架線1に接触させ(284)、最後にVCB6
1をONさせる(285)。効果は上記と同様である。
【0079】図29〜31に、集電装置20の押上制御
のための集電駆動機構140の構成を示す。絶縁用支持
碍子30と駆動用ロッド31の間には制御用ロードセル
33が組み込まれている。この制御用ロードセル33の
出力を動アンプ80に取り込み、さらに速度情報検出器
85、路線情報検出器86の出力情報と合わせて制御装
置84へ入力し、この制御装置84内で架線の最適押上
力を演算してサーボアンプ83へ電気信号を送る。サー
ボ弁81は電気信号により圧力源82からの流体流量を
制御して駆動用シリンダー32の押上力を制御する。
【0080】集電駆動機構140はサーボ機構からな
り、集電コントロ−ラ130からの制御信号rにより駆
動用シリンダー32、駆動ロッド31を動作させ、押上
力uを作用させて、集電体22、絶縁用支持碍子30等
を押上げ動作するものである。集電コントロ−ラ130
は車体2の屋根上のパンタ格納ドーム4内の対地側(O
V電位)に設置され、絶縁用支持碍子30と駆動ロッド
31との間に取り付けられたロードセルすなわち力検出
器であるロードセル151及び変位検出器152で検出
した出力信号を検出信号チェック回路153により増幅
した変動力信号fx及び上下変位y3を接触力オブザーバ
部133に入力する。また、集電駆動機構140への制
御信号rも同時に接触力オブザーバ部133へ入力した
後、接触力推定信号f^と外乱抑圧力推定信号fa^を推
定出力する。接触力オブザ−バ部133は状態量推定部
136、外乱抑圧力ゲイン部137、接触力推定部13
8から構成されている。
【0081】また、車上のコントロ−ラからの走行情報
により、走行位置の情報信号と、走行速度の検出信号と
の組合せにより、接触力目標値f*を最適に可変設定す
る目標値指令部131と、目標値指令部131で設定さ
れた接触力目標値f*と接触力オブザ−バ部133で推
定出力された接触力推定信号f^や外乱抑圧力推定信号
fa^との差を求めて、該制御信号r〔=k2(f*−
f^)−fa^〕を算出する定常偏差補償部132を有
する。
【0082】ここで、k2は定常偏差補償部132の定
常補償ゲインである。ロードセル151は絶縁用支持碍
子30と駆動ロッド31間に取り付けられ、引張りと圧
縮の荷重が作用しても高精度で検出し、作用する変動力
信号fxを出力する。
【0083】同様に、変位検出器152は絶縁用支持碍
子30と駆動ロッド31間に取り付けられ、駆動ロッド
31の上下変位、速度、加速度等を出力するものであ
る。また、揚力は主に集電体22、絶縁用支持碍子30
等に加わり、図面上左右方向に動く場合に発生する平均
揚力と変動揚力の合計力fqから成る。よって、高速走
行することにより、集電装置20全体に加わるfqが大
きくなり、それに伴って接触力fは大きく変動するので
それを低減するために、押上力uを作用させている。
【0084】前記接触力は式(数1)で表される。 f=fx−m11´´−m33´´−fq・・・・・・・・・・(数1) ここで、y ,y ´は集電すり板21等の変位、速度で
ある。y ,y ´は集電体22、絶縁用支持碍子30等
の変位、速度である。
【0085】目標値指令部131は、車上コントロ−ラ
から送られてくる走行情報(走行速度、走行路線位置、
天候、走行時刻、地震等)により、接触力目標値f*を
最適に可変設定している。定常偏差補償部132は目標
値指令部31で設定したf*から接触力推定信号f^を減
算する減算器139aの信号efを入力し、補償ゲインk
2を乗算した信号Q〔=k (f*−f^)〕を出力す
る。そして、そのQから外乱抑圧力推定信号fa^との
差を減算器139bで求めた制御信号rを集電駆動機構
140に入力する。これにより、揚力fqや架線1からの
外力を抑制するように集電装置20を動作させる。
【0086】外乱抑圧力ゲイン部137は外乱抑圧力推
定信号fa^を算出するために、揚力fqや架線1からの
外力を含んだ状態量推定部136の出力信号(y ,y
´,y ,y ´,z,z´,z´´,z´´´)に次の
ような重み関数の外乱補償ゲインk (a 〜a )を掛
けて設定している。ここで、z,z´,z´´,z´´
´は架線1の変位、速度、加速度、角加速度である。 a =268,500,a =−268,500,a =−
28,650,a =−1,212,a =0,a =29,
850,a =45,a =0 接触力推定部128は状態量推定部136の出力信号
(y ,y ´,y ,y´,z,z´,z´´,z´´
´)から接触力推定信号f^(式(数2))を算出す
る。ここで、aは架線1の等価質量、bは架線1の等価
減衰係数である。 f^=〔ak11/(m1+a)+ak13/(m1+a) +(bm11´−ac11´)/(m1+a) +ac13/(m1+a)−bm1z´/(m1+a) −am1z´´/(m1+a)〕・・・・・・・・・・・(数2) 状態量推定部136は力検出器151及び変位検出器1
52で検出した出力信号を検出信号チェック回路153
で正常かどうか判定した後、アンプ回路により増幅した
変動力信号fx及び上下変位y3を入力すると共に、集電
駆動機構140への該制御信号rを同時に入力し、最小
次元オブザ−バ手法により状態推定して、上述した8つ
の状態量y ,y ´,y ,y ´,z,z´,z´´,
z´´´を出力する。最小次元オブザ−バ手法(Gop
inathの手法)による状態量算出に関しては「オブ
ザ−バ」コロナ社(1988年)の第21頁〜第32頁
に記載されている。ここで、状態方程式を式(数3),
(数4)に示す。
【0087】 d/dt(P)=(A−L^C)×P+B×U+L^×FX ・・・・・(数3) fa^=k1×P ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数4) ここで、Pはオブザーバーの推定状態量(y1^,y1^
´,y3^,y3^´,z^,z^´,z^´´,z^´
´´),FXは力検出器の入力スカラ、Aは8×8マト
リックス、L^は1×8ベクトル、Cは1×8ベクト
ル、Bは8×1ベクトル、k1は外乱補償ゲインであ
る。そこで、集電装置10系の8つの特性根は複素数平
面上(−0.128,j±12.34),(−1.21
2,j±121.84),(−1.88,j0),(−
23.69,j0),(−27.67,j±98.1
9)であるので、状態量推定部136の7つのオブザ−
バ特性根を複素数平面上で次の様に設定した。すなわ
ち、式(数3)、(数4)のマトリックス(A−L^
C)の根を設定することである。
【0088】(−6.0,±j12.34),(−2
3.69,j+0),(−27.67,j±98.1
9),(−60,j±121.84) これから分かるように、外乱に依存する2つの特性根
(−0.128,j±12.34),(−1.212,
j±121.84)の減衰特性が上がるように設定して
いる(ζ=0.01⇒0.44)。
【0089】次に、接触力オブザ−バ部を用いて外乱抑
圧力のアクティブ制御する方法について説明する。ま
ず、架線1の外力、揚力等の外乱を含む集電装置20の
状態方程式は次の様に表わされる。
【0090】 d/dt(X)=A×X+B×U+D×W ・・・・・・・・・(数5) f=C×X+E×W ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数6) ここで、Xは状態量(y ,y ´,y ,y ´,z,z
´,z´´,z´´´)ベクトル,Uは押上力の制御入
力スカラ,fは接触力の出力スカラ,Wは外乱の入力ス
カラ,Aは8x8マトリクス,Bは8x1ベクトル,C
は1x8ベクトル,Dは8x1ベクトル,Eは1x8ベ
クトルである。
【0091】また、定常偏差補償部132の状態方程式
は次の様に表わされる。 d/dt(Q)=F×Q+G(f*opt−f^) ・・・・・(数7) ここで、Qは定常偏差補償部132の出力状態量(1x
1)ベクトル,Fはスカラ定数,Gはベクトル定数,
(f*opt−f^)は力偏差量制御信号の入力スカラ
である。式(数5)〜(数7)により、最適接触力目標
値f*optと接触力fの全体状態方程式と押上力uは
次の様に表わされる。k は外乱補償ゲイン,k は定常
補償ゲインである。
【0092】
【数8】
【0093】
【数9】
【0094】 u=k1×X^+k2×Q =k2(f*opt−f^)−fa^ ・・・・・・・・・・(数10) これにより、変動力信号fxと押上力uの該制御信号r
を接触力オブザ−バ部133に入力して得たfa^,f
^から外乱を抑圧する押上力uの該制御信号r(式(数
10))を集電駆動機構140に入力することで接触力
fを低減することが可能となる。この時用いる外乱補償
ゲインk と定常補償ゲインk を適切に選択する必要が
ある。
【0095】図31は、該制御信号rを入力し、押上力
uを出力する集電駆動機構140の構成を示す。本機構
140は該制御信号rを増幅するアンプ回路142と、
空気源141からの空気力を力制御するサ−ボ弁143
と、サ−ボ弁143により伸縮動作を作用させ、押上力
を出す駆動用シリンダー32、駆動ロツド31とから構
成されている。
【0096】ここでは、空気源141を設けているが、
後述する油圧源163を用いてもよい。その場合、該制
御信号rに対する押上力uの伝達特性が一桁くらい良く
なる傾向にあり、外乱の抑圧制御効果も向上する可能性
がある。
【0097】図32は、集電体22と2本の起伏用ロツ
ド8a、8bを伸縮動作させ、旋回機構40を介して旋
回駆動させて、格納ドーム4内に格納するための二つの
格納機構160a、160bの動作ブロック線図を示
す。二つの格納機構160a、160bはアンプ回路1
61a、161b、切換弁162a、162b、起伏用
シリンダー7a、7bから構成されている。格納ドーム
4内に設置された起伏用コントロ−ラ164の動作信号
を入力することにより油圧源163からの油圧力で作動
し、起伏用ロツド8a、8bを図18に示すように、車
体2に対して直角構成とし、架線1と集電できるように
している。また、収納時は起伏用ロツド8a、8bを図
19に示すように、架線1と切り離して格納ドーム4内
に格納する。
【0098】〔実施例2〕本発明の他の実施例として集
電装置の駆動を油圧に代えて、電動モータにて行なって
もよい。
【0099】〔実施例3〕図33は、本発明の他の実施
例として絶縁用支持碍子30内の中空部に、導電用高圧
可撓ケーブル44を保持した場合を示す。集電体22を
支持する碍子内に導電体53を設けたものである。つま
り、導電用ケーブルヘッドで集電体22を支持するよう
にしたものである。高圧可撓ケーブル44を碍子の側方
から取出している。導電用ケーブルヘッドの導電体の上
端に設けたねじ、ナットによって集電体22を固定して
いる。これによれば、碍子を1つにできる利点がある。
【0100】しかし、駆動用シリンダー32の動作に伴
って高圧可撓ケーブル44が上下動するので、高圧可撓
ケーブル44の寿命においては好ましくない。
【0101】〔実施例4〕図34は、本発明の他の実施
例として第三軌条方式による給電機構に適用した場合の
構成を示す。本実施例では車両の上方に配置された架線
からの集電ではなく、線路の側方に設けられた第三軌条
76から集電する方式の車両に適用した場合を示す。
【0102】本方式は、地下鉄車両などに広く使用され
ている方式であり、トンネル断面積を小さくするために
軌道側面に設けた第三軌条76にプラスの電圧を、車両
が走行するレール75にマイナスの電圧をき電する。第
三軌条76は絶縁碍子77により絶縁されている、集電
は集電シュー73を第三軌条76に押しつけることによ
り行なわれる。
【0103】集電シュー73の車両側には車両と絶縁す
るための絶縁碍子72が設けられさらにその車両寄りに
は集電シューの押しつけ力を制御するための制御用油圧
シリンダー71が設けられている。制御用油圧シリンダ
ー71はレール75に対する相対変位の少ない軸箱体ま
たは台車枠70に固定されている、集電シュー73で集
められた電気は可撓導体74を介して導電用ケーブルヘ
ッド78に伝えられ車両2に積載した制御装置へと導か
れる。
【0104】〔実施例5〕本発明の他の実施例を、図3
5〜図37に示す。この例は集電装置20を走行方向の
後方側に回動させる実施例である。シリンダー7、コネ
クタ6は矢印で示す走行方向の前方側にある。高圧可撓
高圧可撓ケーブル44は集電装置を支える2又のヒンジ
の間に位置している。シャッタA,B,C,Dの位置も
前記実施例とは走行方向において逆である。
【0105】これによれば、図38に示すように、集電
装置20を格納ドーム4に格納したとき、集電体22の
三角形の頂点側が上方になる。このため、格納ドーム4
の形状を前記の実施例に比べて小さくでき、走行抵抗を
小さくできる。
【0106】〔実施例6〕上記実施例では走行時には絶
縁用支持碍子30を直立状態に保持したままであるが、
走行速度に応じて起伏用シリンダー7を動作させて傾斜
角度を変化させ、翼力を制御することが考えられる。こ
の場合、すり板21や集電体22を円弧状にするとよ
い。また、格納ドーム4からの風の影響が大きい場合
は、集電装置を走行方向に移動させることが考えられ
る。
【0107】また、導電用ケーブルヘッド50の後側の
整流のため、導電用ケーブルヘッド50の背面に整流板
を設けることが考えられる。整流板は絶縁体であり、導
電用ケーブルヘッド50の取付座55に取付ける。
【0108】〔実施例7〕集電装置には非常接地スイッ
チEGSを設けるのが望ましい。すなわち、図39に示
すように、集電装置20の導電用ケーブルヘッド50に
並行して非常接地スイッチEGS300が配設されてい
る。この非常接地スイッチEGSは、空気源301によ
って動作するシリンダ機構302で駆動される銅製のロ
ッド303を備えている。この銅製ロッド303は、常
時は格納ドーム内にあり、運転士の非常操作により、図
に示すごとく格納ドームの外に突出し、その上端がクリ
ップ304を介して集電体22に接続される。305
は、台座3に接続された編組銅線である。非常接地スイ
ッチEGSは、非常時出来るだけ集電体22の近くを接
地短絡するためのものである。非常接地スイッチEGS
は、そのシリンダー機構302がシリンダー32と一体
であり、旋回機構40により絶縁用支持碍子30や導電
用ケーブルヘッド50と一緒に起伏回動される。
【0109】〔実施例8〕本発明の他の実施例として、
導電用ケーブルヘッドを傾けて配置し高圧ケーブルを動
きやすく配慮してもよい。この様にすることにより絶縁
用支持碍子と導電用ケーブルヘッドの間隔が平行でなく
なるためにこの間で発生する定在波が減少してより低騒
音になる。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、集電機能部分すなわ
ち、すり板とこれを駆動し架線に追従させる駆動機能
を、電力導電機能部分とは分化して設けているので、集
電機能部分が軽量、小型になり、高速走行中の架線への
追従制御特性を向上させることができる。また、電力の
集電機能も完全に確保される。
【0111】さらに、車両上部に、流線型の格納ドーム
を設け、駆動機構を常時その内部に位置させると共に、
集電機能部分をその不使用時に収納するので、騒音の発
生を押えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した高速車両の外観側面図。
【図2】図1の車両において、集電装置が集電状態にあ
るときの外観斜視図。
【図3】本発明の一実施例の集電装置及び格納ドームの
平面図。
【図4】本発明の一実施例の集電装置及び格納ドームの
縦断面図。
【図5】図4のI−I断面図。
【図6】図3の集電装置の詳細を示す要部縦断面図。
【図7】図3の集電装置の駆動機構を示す側面図。
【図8】図6の集電装置の平面図。
【図9】図6の集電装置の正面図。
【図10】図6の集電装置のII−II断面図。
【図11】図10の集電装置のIII−III断面図。
【図12】図10の集電装置のIV−IV断面図。
【図13】格納ドームのシャッタ機構の動作を示す平面
図。
【図14】格納ドームのシャッタ機構の動作を示す平面
図。
【図15】シャッタ機構の要部を示す縦断面図。
【図16】他のシャッタ機構の要部を示す図。
【図17】格納ドームの拡大側面図。
【図18】集電装置を格納ドーム内に収納する動作を説
明する図。
【図19】集電装置を格納ドーム内に収納する動作を説
明する図。
【図20】集電装置を格納ドーム内に収納した状態を示
す外観斜視図。
【図21】絶縁用支持碍子及び導電用ケーブルヘッドの
水平方向の断面と空気の流れの関係を示す図。
【図22】集電体と絶縁用支持碍子の位置関係を示す縦
断面図。
【図23】本発明を適用した車両編成における電気配線
の一例を示す回路図。
【図24】図23の高圧機器箱の縦断面図。
【図25】図23の制御装置の構成を示すブロック図。
【図26】集電装置に対する制御指令のフローを示す
図。
【図27】集電装置に対する下降指令による動作手順を
示すフロー図。
【図28】集電装置に対する起立指令による動作手順を
示すフロー図。
【図29】集電装置の油圧駆動要素の構成を示すブロッ
ク図。
【図30】集電装置の押上制御要素の構成を示すブロッ
ク図。
【図31】図30の集電駆動機の構成を示すブロック
図。
【図32】格納機構の構成を示すブロック図。
【図33】本発明の他の実施例になる集電装置の縦断面
図。
【図34】本発明を第三軌条方式による給電機構に適用
した構成例を示す図。
【図35】本発明の集電装置及び格納ドームの他の実施
例を示す平面図。
【図36】図35のV−V断面を示す図。
【図37】図36のVI−VI面を示す図。
【図38】図35の集電装置の格納状態を示す図。
【図39】集電装置の他の実施例を示す図。
【符号の説明】
1…架線、2…車体、3…台座、4…格納ドーム、5…
高電圧ケーブル、6…切り替えスイッチ、7…起伏用シ
リンダー、8…起伏用ロッド、9…シャッタ機構、20
…集電装置、21…集電すり板、22…集電体、30…
絶縁用支持碍子、31…駆動用ロッド、32…駆動用シ
リンダー、33…制御用ロードセル、40…旋回機構、
41…固定部材、42…シャッタ用シリンダー、43…
シャッタ用ロッド、44…高圧可撓ケーブル、50…導
電用ケーブルヘッド、51…可撓導体、52…絶縁体、
53…高圧導体、60…高圧機器箱、61…受電用VC
B、62…車両用VCB、63…主変圧器、64…主変
換器、65…主電動器、67…高圧引き通し線、68…
導電用ケーブルヘッド、69…レール、70…台車枠、
72…絶縁碍子、73…集電シュー、74…可撓導体、
76…第三軌条、80…動アンプ、81…サーボ弁、8
2…圧力源、83…サーボアンプ、84…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 勝之 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 牧野 俊昭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 高野 靖 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 飯田 明由 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集電部材と、該集電部材を移動させる駆動
    機構と、前記集電部材と前記駆動機構とを接続する絶縁
    体と、前記駆動機構に併設されかつ外面が絶縁被覆され
    前記集電部材で集電した電力を受取り負荷側へ導電する
    導電体とを備えた集電装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記導電体は前記絶縁
    体と前記駆動機構に対して併設されており、前記導電体
    と前記駆動機構とは共通の支持部材に設置されているこ
    とを特徴とする集電装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記導電体は、前記絶
    縁体とは別個に設けられた第2の絶縁体の内部を貫通
    し、該第2の導電体の一端側に前記集電部材と接続する
    可撓性導電体を有し、前記第2の導電体の他端側に可撓
    性のケーブルを接続したことを特徴とする集電装置。
  4. 【請求項4】集電部材と、該集電部材を移動させる駆動
    機構と、前記集電部材と前記駆動機構とを接続する絶縁
    体と、該絶縁体の内部に設置され前記集電部材側の端部
    に貫通して該集電部材に接続された導電体と、該導電体
    に接続された可撓性導電ケーブルとを備えた集電装置。
  5. 【請求項5】請求項1または4において、前記駆動機構
    と前記絶縁体との接続部に圧力検出用のセンサを備えて
    いることを特徴とする集電装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記駆動機構は前記セ
    ンサの出力に応動する油圧シリンダーを含むことを特徴
    とする集電装置。
  7. 【請求項7】集電部材と、該集電部材を移動させる駆動
    機構と、前記集電部材と前記駆動機構とを接続しかつ前
    記集電部材の全荷重を支える絶縁体と、前記駆動機構に
    併設されかつ外面が絶縁被覆され前記集電部材で集電し
    た電力を受取り負荷側へ導電する絶縁被覆導電体とを備
    えた集電装置。
  8. 【請求項8】集電部材と、該集電部材を移動させる駆動
    機構と、前記集電部材と前記駆動機構とを接続する絶縁
    体と、前記駆動機構に併設され前記集電部材で集電した
    電力を受取り負荷側へ導電する導電体と、前記駆動機構
    と前記導電体とを載せた架台と、該架台を回動させ前記
    集電部材と前記絶縁体と前記導電体とを起伏させる起伏
    回動手段とからなる集電装置。
  9. 【請求項9】集電部材と、該集電部材を移動させる駆動
    機構と、前記集電部材と前記駆動機構とを接続する絶縁
    体と、前記駆動機構に併設され前記集電部材で集電した
    電力を受取り負荷側へ導電する導電体と、前記駆動機構
    と前記導電体とを載せた架台と、該架台を回動させる起
    伏回動手段と、車両の屋根に設けられ前記駆動機構と前
    記起伏回動手段とを収納する格納部とを備えた鉄道車
    両。
  10. 【請求項10】集電部材と、該集電部材を移動させる駆
    動機構と、前記集電部材と前記駆動機構とを接続する絶
    縁体と、前記駆動機構に併設され前記集電部材で集電し
    た電力を受取り負荷側へ導電する導電体と、前記駆動機
    構と前記導電体とを載せた架台と、該架台を回動させ前
    記集電部材と前記駆動機構と前記導電体とを起伏させる
    起伏回動手段と、車両の屋根に設けられ前記導電体を倒
    伏状態で収納する格納部とを備えた鉄道車両。
  11. 【請求項11】絶縁性の支持体に支持された接触集電機
    構と、該接触集電機構で集電した電力を受け取り負荷側
    へ導電する導電機構と、前記接触集電機構と地上側の給
    電体との接触関係を保持するための駆動機構を備えた鉄
    道車両において、 前記支持体が、前記接触集電機構と前記駆動機構を接続
    する第一の絶縁支柱と、前記導電機構を保持する第二の
    絶縁支柱とを有することを特徴とする鉄道車両。
  12. 【請求項12】前記第二の絶縁支柱を、前記集電体の下
    側でかつ前記第一の絶縁支柱に対して前記車両の進行方
    向後側の位置に配置すると共に、前記第二の絶縁支柱の
    外径を前記第一の絶縁支柱の外径よりも小さくしたこと
    を特徴とする請求項11記載の鉄道車両。
  13. 【請求項13】架線に接触しながら集電する集電部材を
    上面に配した集電体と、該集電体を車両本体に支持する
    支持体とを備え、さらに前記集電体を支持する絶縁支持
    体と、車両上部に設けられた収納部と、該絶縁支持体を
    前記収納部の内外に出し入れする駆動機構と、前記集電
    体と車両本体との間の導電系を備えた鉄道車両における
    集電方法において、 前記駆動機構により前記集電部材を前記架線から外すの
    に先行して、真空遮断器により前記導電系を遮断するこ
    とを特徴とした鉄道車両における集電方法。
  14. 【請求項14】絶縁性の可動支持体に支持された接触集
    電機構と、該接触集電機構で集電した電力を受取り車両
    の負荷側へ導電する導電機構と、前記接触集電機構と地
    上側の給電体との接触関係を保持するための駆動機構と
    を備えた鉄道車両における集電方法において、 一端を前記接触集電機構に固定され他端を前記駆動機構
    に接続された絶縁体を、起伏駆動機構により起伏し、前
    記車両上部に設けられた収納部の開口を通して外に出す
    ことにより前記接触集電機構を前記給電体に接触させ、
    前記駆動機構により前記絶縁体を駆動することにより前
    記接触集電機構と前記給電体との接触関係を保持するこ
    とを特徴とする鉄道車両における集電方法。
JP5099822A 1992-12-28 1993-04-26 高速低騒音集電装置及び集電方法 Pending JPH06315202A (ja)

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DE69315316T DE69315316T2 (de) 1992-12-28 1993-12-23 Geräuscharmer Stromabnehmersatz hoher Geschwindigkeit
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TW082111031A TW247302B (ja) 1992-12-28 1993-12-27
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