JPH07123505A - アクティブ制御付集電装置 - Google Patents
アクティブ制御付集電装置Info
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- JPH07123505A JPH07123505A JP5266892A JP26689293A JPH07123505A JP H07123505 A JPH07123505 A JP H07123505A JP 5266892 A JP5266892 A JP 5266892A JP 26689293 A JP26689293 A JP 26689293A JP H07123505 A JPH07123505 A JP H07123505A
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Abstract
架線からの外力や変動揚力を抑制して、架線と集電部材
間に生じる接触力変動を低減することで、離線率を低減
し、集電性能を向上させるアクティブ制御付集電装置を
提供することにある。 【構成】集電装置10に設けられる力検出器7の検出結
果及び車上コントローラ5からの走行状態情報により状
態推定した接触力推定信号f^を接触力オブザーバ部2
3にて算出し、前記車上コントローラ5からの走行状態
情報により目標値指令部22で接触力目標値信号f*o
ptを求め、前記接触力オブザーバ部23により出力さ
れる外乱抑圧力推定信号fa^と接触力推定信号f^を
減算した力偏差量信号efを制御補償部21で算出した
後、該偏差量信号efに応じて前記集電装置10の押上
力を集電駆動機構6で制御するものである。
Description
に係り、特に300km/h以上の速度で高速走行する
編成した電車システムに用いる低騒音化、低揚力化に好
適なアクティブ制御付集電装置に関するものである。
向上(270から300km/h〜350km/h)に
伴い、環境騒音基準値(目標値)を厳守すべく車外騒音
値の大幅な低減が要望されている。特に、編成した高速
電車の屋根上に設置された複数個の集電装置から発生す
る空力音が大きく、防音壁等による対策では目標値を満
足しない傾向にある。そこで、集電装置の周りに遮音壁
を設置し、集電装置に当たる空気流の流速を低下させる
と共に、流れの剥離を生じさせないような遮音カバ−を
設置している。
て、カバ−を用いない低空力、低騒音化集電装置の提案
がなされている。その低空力、低騒音化集電装置は集電
部材(舟体、支持体等)を昇降用空気シリンダ、又は昇
降用油圧シリンダにより架線に一定力で押し上げて、接
触集電させている。このような装置として、特公平2−
50681号公報、日経メカトロニクス 1992.
5.4号 第22頁から第40頁及び、日本機械学会
(No.920−77)講習会教材(1992年)第2
7頁から第34頁に記載されている。また、制御式集電
装置として、特開昭57−85502号、特開昭63−
21402号、特開平3−93402号公報に開示され
ている。
速電車が300km/h以上の速度で高速走行すると、
離線が増えると共に、集電部材から生じる空力騒音も大
きくなり、環境基準値75dBを上回ることになる。こ
のため、騒音周波数の低下による聴感上の低騒音化と翼
形状を用いた大径寸法の集電部材を採用する必要が生じ
た。しかし、このような新形集電装置を用いると、架線
凹凸に伴う接触力が著しく大きくなると共に、集電部材
に作用する変動揚力が増大する傾向にあり、益々離線す
る頻度が増えて、高速電車用集電システムの集電性能が
悪化する問題点が生じてくる。例えば走行速度(v)に
より生じる架線の外力m1・z´´(m1は集電部材の質
量,z´´は架線の上下加速度(d2z/dt2)である。
ここで、記号「´」はd/dtの微分項を示すものであ
り、以下同様に記述する。)に対する接触力fの周波数
応答特性は、図12に示す集電装置の制御システムを用
いた応答計算(日本機械学会論文集C編54巻504
号,「接触力制御機構を有する集電装置」文献Aとす
る)によると、図13に示すような2つの共振ピ−クを
有する特性になる。図12では、目標値指令部22から
の指令信号と接触力推定部26からの検出信号の偏差信
号を減算器24、定常偏差補償部25に入力し、集電駆
動機構6を介して集電装置10を動作させている。この
時、外乱29が集電装置10に加わるため、図13(P
ゲイン,P位相)に示すように、図1の架線1と常時接
触して電力を集電している複数の集電装置10の集電部
材11は図中の点線で示したような大きな共振ピ−ク特
性により、架線1からの外力m1・z´´を受けて、大
きく振動する。この大きな振動が接触集電性能を低下さ
せる。よつて、この振動を低減するように集電駆動機構
6を上下動作させる押上力制御を行なう必要がある。ま
た、集電部材11に作用する接触力fは式(数1)で表
わされ、間接的に求められる。
z,z=z1-z2)である。また、aは架線1の等価質量、
bは架線1の等価減衰係数である。
集電部材11と集電駆動機構12の間に設けられた力検
出器7で検出した変動力信号fxから、振動する集電部
材11の慣性力m1y1´´,m3y3´´並びに駆動支持
部材12等に加わる変動揚力fqをそれぞれ差し引いた
力である。 又、接触力fは、集電部材11の変位y1
から架線1の変位zを差し引いた値ywを用いると、yw
´´とyw´の線形結合和で表わされる。 しかし、式
(数1)により算出した接触力fを直接測定してフィ−
ドバックし、接触力目標値f*との力偏差量に基づいて
押上力制御しても、図13に示したごとく、Fゲイン特
性,F位相特性のように若干低減されるが、架線外力m
1z´´や変動揚力fqに基因した共振特性を除去する
ことができない。この場合(文献Aの図6参照)、接触
力推定部26のフィ−ドバックゲインを大きくしている
ので、大きな押上力u(例えば、u=100f^)を必
要とし、押上力uに対する接触力fのゲイン特性が悪化
する。さらに、集電システム全体を考慮した場合、編成
した高速電車2上に搭載される先頭部の集電装置10と
複数の後位部の集電装置10では、それぞれに作用する
外力m1・z´´や変動揚力fqも異なるため、従来の
接触力目標値一定制御では架線1と集電部材11間に作
用する接触力fの変動を抑制することができず、離線率
を大幅に低減することができない。また、接触力fを直
接フィ−ドバック制御した従来方式の場合でも、外乱共
振特性(共振ピ−ク特性)を抑制することができないの
で、接触力fの変動を低減することができない等の問題
点が残されている。
走行することにより生じる架線からの外力,変動揚力等
の外乱を抑制して、架線と集電部材間に生じる接触力変
動を低減することで、離線率を低減し、集電性能を向上
させるアクティブ制御付集電装置を提供することにあ
る。
している複数の高速電車を運行管理する全体システムに
おける集電性能を向上させるアクティブ制御付集電装置
を提供することにある。
走行速度で走行しても十分に集電性能がでるようにする
アクティブ制御付集電装置を提供することにある。
に本発明は、可動支持機構に力作用検出器を取付け、該
検出器の出力信号を入力し、集電機構に作用する接触力
の力偏位量(f)と力変動量(fa)を状態推定し、それら
の値から制御量(r)を演算し、該制御量を前記駆動機構
に出力する前記制御装置を備える。
電機構と可動支持機構との間に配置して、該集電機構に
作用する上下方向の力を少なくとも一つ以上の力検出器
により検出する構成とした。
動支持機構に作用する加速度を検出する一つ以上の加速
度計と、該可動支持機構に作用する揚力を検出する揚力
検出器と、該駆動機構に作用する上下方向に作用する力
を検出する力検出器とから構成され、それぞれの検出信
号の線形結合和により算出される構成とした。
る接触力の力偏位量(f)と力変動量(fa)は該力作用検
出器の出力信号と、該駆動機構の制御信号とを入力し、
推定出力する最小次元オブザ−バ手法により特性根を架
線外力と揚力の外乱の固有振動数で、高い減衰特性を有
するようにして算出されるものとした。
設定した接触力の目標値信号から力偏位量(f)信号を減
算した力偏差量信号をフィ−ドバックして制御すると共
に、力変動量(fa)をさらに減算してフィ−ドフォワ−
ド制御した併合制御するものとした。
走行速度を検出する手段と、可動支持機構に作用する変
動力とを検出する力作用検出器から成り、該走行位置と
該走行速度の検出信号の組合せにより算出される該接触
力の目標値信号を可変設定すると共に、該目標値信号と
該変動力検出信号から推定した接触力信号との力偏差量
信号を算出する状態推定手段と、該偏差量信号に応じて
駆動機構を調整する制御手段とを備える。
段は複数台の高速車両を運行制御する列車運行管制装置
から車上制御装置に送受信される位置情報と、該車上制
御装置自身で検出した位置信号とを比較して、一致した
場合に走行位置信号として入力するものとした。
段は複数台の高速車両を運行制御する列車運行管制装置
から車上制御装置に送受信する速度情報と、該車上制御
装置で検出した速度信号とを比較して、一致した場合に
走行速度信号としてを入力するとした。
段は前記集電部材に作用する走行方向の風速を検出する
圧力センサと、該センサの検出信号を予め設定した圧力
−速度テ−ブルに変換した信号により算出するものとし
た。
の算出手段は該走行位置信号により設定される位置変化
分の接触力目標値と、該走行速度信号により設定される
速度変化分の接触力目標値との線形結合和から算出する
ものとした。
状態推定手段と、前記制御手段を含む制御装置と車上制
御装置を接続し、高速電車を運行管理する列車運行管制
装置からの走行情報を入力して動作するものとした。
る可動支持機構の変位を検出する変位検出器と、該可動
支持機構に作用する変動力を検出する力作用検出器と、
車体屋根上に設けられて架線の上下変位を検出する一つ
以上の超音波検出器と、それらの検出器からの検出信号
より状態推定した接触力推定信号(f,fa)を算出す
る状態推定手段と、接触力目標値信号f*から該推定手
段により出力される該接触力推定信号(f,fa)を減
算した力偏差量信号を算出し、該偏差量信号に応じて該
駆動機構の制御力を調整する制御装置を備えるものとし
た。
行することにより、架線と複数のアクティブ制御付集電
装置間に作用する外力m1z´´(主に、10〜20H
z)や変動揚力fq(主に、1〜2Hz)は著しく大き
くなる。このため、架線とアクティブ制御付集電装置間
に作用する接触力fは大きく変動する。この接触力fの
変動が架線と集電部材間での常時集電を妨げる。そこ
で、アクティブ制御付集電装置を用いた場合では、対地
側(0V電位)で、可動支持機構と駆動機構間に配置した
力検出器で検出した変動力の検出信号fxと、集電駆動
機構を動作させる押上力uの制御信号efとを集電コン
トロ−ラ内の接触力オブザ−バ部に入力して、外乱抑圧
力信号fa^、接触力推定信号f^を逐次推定出力す
る。そして、目標値指令部で予め可変設定された接触力
目標値f*との力偏差量信号〔=k2(f*−f^)−f
a^〕を算出し、その力偏差量信号に対応した押上力u
の制御信号efで集電駆動機構を上下動作させる。これ
により、架線外力m1z´´や変動揚力fqに基因した
外乱(2つの共振特性)を抑制するような上下方向の押
上力uを作用させて、集電部材が架線に常時接触するよ
うにしている。このことは外乱が作用し接触力fが大き
く変動しても、集電部材が架線から離線しないように接
触力fの変動を小さい値に制御していることを示す。接
触力推定信号f^は、接触力fの振幅比を周波数の全領
域に渡り、低減するものである。また、外乱抑圧力信号
fa^は、接触力fの振幅比を共振または、加振周波数
域に低減するものである。
位置の情報信号及び検出信号と、走行速度の情報信号が
検出信号との組合せにより、接触力目標値f*を最適に
可変設定した接触力目標値f*optを算出して、上記
した最適力偏差量信号(=k2(f*opt−f^)−
fa^)を算出した後、その最適力偏差量信号に対応し
た押上力uの最適制御信号efoptで集電駆動機構を
動作させることにより、走行路線(架線設備,トンネル
等)や走行速度(力行,惰行等)の違いによる架線外力
m1z´´の共振周波数域での振動振幅を小さくすると
共に、固有振動周期で発生する揚力fqの変動をさらに
低減している。これにより、偏成した高速電車システム
に搭載される複数個のアクティブ制御付集電装置は架線
と集電部材間での離線率を低減させ、全体の集電性能を
向上させることを可能にする。
図2は、列車運行管制装置により複数の編成した高速電
車がレ−ル軌道上を走行する時の集電制御システムを示
している。複数の高速電車2がレ−ル軌道3上を編成し
て高速走行し、走行するための電力を架線1より複数の
集電装置10a,10bを介して、接触集電して得てい
る。列車運行管制装置30は編成した高速電車2のシス
テム運行を安全に行なうために、車上コントロ−ラ5と
送受信して走行情報(走行路線,走行位置,走行速度
等)を更新し、運行情報(運転速度パタ−ン,トンネ
ル,気象条件等)を車上コントロ−ラ5に与えている。
これにより、高速電車2の屋根上に搭載された複数の集
電装置10a,10bをアクティブ制御する集電コント
ロ−ラ20a,20bは、車上コントロ−ラ5を介して
その運行情報を入手する。集電コントロ−ラ20a,2
0bはその運行情報により、架線1からの電力を効率良
く得るために後述するアクティブ制御等を実施してい
る。
4,車上コントロ−ラ5,集電駆動機構6,力検出器
7,集電装置10,集電部材11,駆動支持部材12,
集電コントロ−ラ20,制御補償部21,目標値指令部
22,接触力オブザ−バ部23の機能配置関係を示して
いる。集電装置10は架線1に常時接触集電するのに必
要な集電部材11と、集電部材11を支える固いバネ機
構a13と、そのバネ機構a13に並列に設けられたダ
ンパ機構a14と、バネ機構a13とダンパ機構a14
を上下方向に動作させて支持する駆動支持部材12と、
駆動支持部材12を支持する高速電車2上の柔らかいバ
ネ機構b15と、そのバネ機構b15に並列に設けられ
たダンパ機構b16を介して、取り付けられて構成され
ている。集電駆動機構6は集電コントロ−ラ20からの
力偏差量の制御信号efにより駆動支持部材12に押上
力uを作用させて、押上げ動作を行なうものである。集
電コントロ−ラ20は、対地側(0V電位)で、集電部材
11に取り付けられた力検出器7で検出した出力信号を
アンプ回路8により増幅した変動力信号fxを入力する
と共に、集電駆動機構6への該制御信号efを同時に入
力した後、接触力推定信号f^を推定出力する接触力オ
ブザ−バ部23と、車上コントロ−ラ5からの走行情報
により、走行位置の情報信号と、走行速度の検出信号と
の組合せにより、接触力目標値f*を最適に可変設定す
る接触力目標値f*optを算出する目標値指令部22
と、目標値指令部22で設定された接触力目標値f*o
ptと接触力オブザ−バ部23で推定出力された接触力
推定信号f^や外乱抑圧力推定信号fa^の差を求め
て、該制御信号ef〔=k2(f*opt−f^)−fa
^〕を算出する制御補償部21から構成されている。力
検出器7は集電部材11と駆動支持部材12間に取り付
けられて、作用する変動力信号fxを検出するものであ
る。ここで、揚力9は集電部材11と、駆動支持部材1
2の集電装置10全体に加わり、高速電車2が図面上左
右方向に動く場合に発生する平均揚力と変動揚力の合計
力fqから成る。また、集電装置10は、集電部材11
の質量m1、駆動支持部材12の質量m3、バネ機構a1
3のばね定数k1、ダンパ機構a14の減衰定数c1、バ
ネ機構b15のばね定数k3、ダンパ機構b16の減衰
定数c3から成り、架線1の外力m1z´´と揚力fqを
受け、それにより変動する接触力fを低減するために、
アンプ回路8を介して得られる力検出器7の変動力信号
fxを検出し、集電駆動機構6からの押上力uを作用さ
せている。
トロ−ラ,集電駆動機構を組み込んだアクティブ制御付
集電装置の機器構成図である。集電部材11a,11b
は二つ設けられ、図面の左右方向に対して揺動しても、
常時架線1に接触するように二点支持されている。集電
コントロ−ラ20は高速電車2の屋根上のカバ−の中に
設置されている。集電駆動機構6は集電コントロ−ラ2
0からの該制御信号efにより動作する空圧シリンダか
らなり、該シリンダの先端に取り付けたリンク機構19
を上下方向に動作させている。可動電極支持柱18は駆
動支持部材12、整風カバ−17等と結合され、案内軸
受51を介して上下動作するように構成されている。ま
た、集電装置10の下部構造では架線1から25,00
0Vの高電圧で、かつ200Aの高電流の電力を集電す
るために、リンク機構19と、駆動支持機構12間に電
気絶縁部材54が取り付けられている。駆動支持部材1
2と集電部材11間に作用する変動力を検出するため
に、力検出器7が絶縁部材52、53間にサンドイッチ
構成で取り付けられている。駆動支持部材12、リンク
機構19では、図番号を取っていないが、下台座,上台
座,碍子等で囲まれ、この空間にドライエアー等を常時
供給することにより、高電位を有する部材とリンク機構
19等との電気絶縁を図っている。
電装置の制御ブロック線図を示す。目標値指令部22は
集電性能評価部41と、走行情報部42と、環境情報部
43との出力信号等を加え合わせる加算器24とから構
成され、接触力目標値f*を最適に可変設定して、最適
接触力目標値f*optを算出する。走行情報部42は
車上コントロ−ラ5を介して得られる列車運行管制装置
30からの運行指令(例えば、走行路線、走行速度等)
を入力し、最適接触力目標値の走行位置による位置変化
分f*posや最適接触力目標値の走行速度による速度
変化分f*velを算出する。環境情報部43は同様
に、環境指令(例えば、天候、時刻等)による接触力目
標値f*cを調節する。最適接触力目標値f*optは
fc*とf*posとf*velの線形結合和となる。
ここで、集電性能評価部41は集電装置10を介して架
線1の電力を集電する電流値を検出し、最適接触力目標
値f*optを設定して、アクティブ制御した時のf*
opt、離線率等を累積記憶する機能を有する。
償部25(定常補償ゲインk2)等からなり、目標値指
令部22で設定された最適接触力目標値f*optと、
接触力オブザ−バ部23で推定出力された接触力推定信
号f^と、外乱抑圧力推定信号fa^との差を求めて算
出した該制御信号ef〔=k2(f*opt−f^)−f
a^〕を集電駆動機構6に入力する。
6,外乱補償ゲイン部27,状態量推定部28から構成
されている。外乱補償ゲイン部27は外乱抑圧力推定信
号fa^を算出するために、外乱29等を含んだ状態量
推定部28の出力信号(y1,y1´,y3,y3´,z,
z´,z´´,z´´´)に次のような重み関数の外乱
補償ゲインk1(a1〜a8)を掛けて設定する。 a1=268,500,a2=−268,500,a3=−
28,650,a4=−1,212,a5=0,a6=29,
850,a7=45,a8=0 接触力推定部26は外乱29を含む状態量推定部28の
出力信号(y1,y1´,y3,y3´,z,z´,z´
´,z´´´)から接触力推定信号f^(式(数2))
を算出する。ここで、aは架線1の等価質量、bは架線
1の等価減衰係数である。
xと、押上力uに相当する該制御信号efとを入力し、
最小次元オブザ−バ手法により状態推定して、集電部材
11、駆動支持部材12、架線1等の上下変位、上下速
度等の8つの状態量y1,y1´,y3,y3´,z,z
´,z´´,z´´´を出力する。最小次元オブザ−バ
手法(Gopinathの手法)による状態量算出に関
しては「オブザ−バ」コロナ社(1988年)の第21
頁〜第32頁に記載されている。ここで、状態方程式を
式(数3),(数4)に示す。
´,y3^,y3^´,z^,z^´,z^´´,z^´
´´),Fxは力検出器の入力スカラ、Aは8×8マト
リックス、L^は1×8ベクトル、Cは1×8ベクト
ル、Bは8×1ベクトル、k1は外乱補償ゲインであ
る。そこで、集電装置10系の8つの特性根は複素数平
面上(−0.128,j±12.34),(−1.21
2,j±121.84),(−1.88,j0),(−
23.69,j0),(−27.67,j±98.1
9)であるので、状態量推定部28の7つのオブザ−バ
特性根を複素数平面上で次の様に設定した。すなわち、
式(数3)、(数4)のマトリックス(A−L^c)の
根を設定することである。
3.69,j+0),(−27.67,j±98.1
9),(−60,j±121.84) これから分かるように,外乱29に依存する2つの特性
根(−0.128,j±12.34),(−1.21
2,j±121.84)の減衰特性が上がるように設定
している(ζ=0.01⇒0.44)。
圧力のアクティブ制御する方法について説明する。ま
ず、架線1、揚力9等の外乱29を含む集電装置10の
状態方程式は次の様に表わされる。
´,z´´,z´´´)ベクトル,Uは押上力の制御入
力スカラ,fは接触力の出力スカラ,Wは外乱の入力ス
カラ,Aは8×8マトリクス,Bは8×1ベクトル,C
は1×8ベクトル,Dは8×1ベクトル,Eは1×8ベ
クトルである。
次の様に表わされる。
1)ベクトル,Fはスカラ定数,Gはベクトル定数,
(f*opt−f^)は力偏差量制御信号の入力スカラ
である。
標値f*optと接触力fの全体状態方程式と押上力u
は次の様に表わされる。k1は外乱補償ゲイン,k2は定
常補償ゲインである。
fを接触力オブザ−バ部23に入力して得たfa^,f
^から外乱を抑圧する押上力uの該制御信号ef(式
(数10))を集電駆動機構6に入力することで接触力
fを低減することが可能となる。この時用いる外乱補償
ゲインk1と定常補償ゲインk2を適切に選択して、アク
ティブ制御した場合のシミュレ−ション計算結果につい
て説明する。
波数応答特性を示す計算結果である。図中、点線(Pゲ
イン,P位相)が制御しないパッシィブの場合であり、
実線(Aゲイン,A位相)が上述した外乱抑圧を行なっ
たアクティブ制御の場合である。アクティブ制御の場合
では、図中の実線に示したような周波数特性(Aゲイン
特性)となり、点線で示した共振特性(Pゲイン特性)
に比べると、駆動支持部材12に加わる揚力9の平均大
きさ(135N)を約1/3(46N)に低減してお
り、これに初期押付力54Nを加えて平均接触力fを1
00Nとなるように抑圧することができる。また、位相
特性(A位相)も位相が進んで良好になっている。
力fの周波数応答特性を示す計算結果である。この結果
より、走行速度vに依存した架線外力m1z´´(2つ
の共振特性を有する外乱)が集電装置10に加わって
も、架線1と集電部材11間に作用する接触力fは小さ
な変動応答をするだけである。
検出器による変動力信号fxに対する推定状態量(y1
^,y1´^,y3^,y3´^,z^,z´^,z´´
^,z´´´^)の各々の周波数応答特性を示す。図
中、(a)〜(h)はy1,y1´,y3,y3´,z,z
´,z´´,z´´´等の推定状態量のゲイン特性であ
り、逆共振点を有する特性になっている。特に、集電部
材11、駆動支持部材12、架線1の上下変位y1^、
y3^、z^はその様になつている。よつて、接触力オ
ブザ−バ部23では、これらの諸特性に外乱補償ゲイン
k1及び定常補償ゲインk2を掛けて、fa^及びf^を
それぞれ出力している。
集電コントロ−ラでアクティブ制御する動作フロ−チャ
−トを図8,図9及びその制御指令の特性を図10,図
11を用いて説明する。
手順では、電源が投入されるとステップ(a)の初期設
定がなされる。以下、図示したステップ(b)〜(h)
の動作が実施される。
ラ5からアクティブ制御する最適接触力目標値f*op
t信号を入力し、制御設定がOKかどうかを確認する。
0に作用する上下方向の変動力信号fxを高精度に検出
する。
uに相当する力偏差量制御信号efを入力する。
で演算し、fa^とf^を算出する。外乱抑圧力信号f
a^は、状態量推定部28に入力した変動力信号fxと
力偏差量制御信号efを最小次元オブザ−バ手法により
状態推定した推定状態量(y1^,y1´^,y3^,y3
´^,z^,z´^,z´´^,z´´´^)をもと
に、外乱補償ゲイン部27での外乱補償ゲインk1(a1
=268,500,a2=−268,500,a3=−2
8,650,a4=−1,212,a5=0,a6=29,8
50,a7=45,a8=0)を掛け、線形結合した値で
ある。接触力推定信号f^は状態量推定部28からの該
推定状態量を接触力推定部26に入力し、式(数2)に
より算出する値である。
最適接触力目標値f*optと、ステップ(f)で求め
た接触力推定信号f^をフィードバックして、力偏差量
制御信号(f*opt−f^)を求めた後、定常偏差補
償部25を介して求められるk2(f*opt−f^)
からフィードバック制御する。その値に外乱抑圧力推定
信号fa^を引いて、押上力u(式(数10))の力偏
差量制御信号efを算出し、フィ−ドフォワ−ド制御す
る。すなわち、このステップでは接触力推定信号f^に
よるフィードバック制御と、外乱抑圧力推定信号fa^
によるフィードフォワード制御する併合制御を行なって
いる。
た力偏差量制御信号efを空圧又は、油圧のアクチュエ
−タから構成される集電駆動機構6へ出力させること
で、集電装置10に上下方向の押上力uを作用させて、
アクティブ制御を実施する。
力目標値f*optの算出方法について、図9に沿っ
て、以下の手順ステップ(o)〜(t)により説明す
る。
らの走行情報(走行路線,走行位置,走行速度等)や運
行情報(運転速度パタ−ン,トンネル,気象条件等)を
車上コントロ−ラ5を介して入力する。その時、車上コ
ントロ−ラ5では自分自身で検出した位置信号及び速度
信号とを比較して、一致した場合に走行位置信号及び走
行速度信号として出力している。
り、最適接触力目標値f*optの位置変化分f*po
sを算出する。例えば、図10に示すようにトンネル突
入区間,トンネル通過区間,明かり区間A,明かり区間
B等により、集電装置10に作用する外乱29が異なる
ため、f*posを可変設定している。
に、検出した走行速度vにより、最適接触力目標値f*
optの速度変化分f*velを算出する。例えば、図
11に示すように走行速度vが変化するにつれて、f*
velを可変設定するようにしている。v1の時にf
v1、v2の時にfv2としている。
で設定したf*posとf*velを用いて、最適接触
力目標値f*opt(=f*c+f*pos+f*ve
l)を算出し、設定する。ここで、f*cは環境情報部
43で、環境指令により設定される接触力目標値であ
る。例えば、気象条件(晴、雨等)により、f*cを可
変設定する。晴天の場合ではf*cをgだけやや大きく
する。逆に、雨天の場合ではf*cをgだけやや小さく
する。
の集電装置に作用する外乱に基づいた外乱抑圧力制御を
施すことにより、集電装置に作用する共振特性を抑制
し、接触力変動を低減すると共に、走行位置及び走行速
度の変化に応じて、接触力目標値を最適設定すること
で、接触力を低減することができる。
す。図14では、図3に示した構成と同じであるが、力
検出器7が駆動支持部材12に結合された絶縁リンク部
材54と、リンク機構19との間に取り付けられ、対地
側(0V電位)で作用する変動力信号fxを検出するよう
にされている。その力検出器7の変動力信号fxは力検
出器ケ−ブル55、アンプ回路8を介して集電コントロ
−ラ20に入力されている。また、整風カバ−17内に
おける集電部材11a、11bと駆動支持部材12間の
導電特性が良くなるように導電部材56を配置してい
る。従って、対地側(0V電位)に力検出器を配置して変動
力を検出しているので、ノイズ等による影響が少なくな
り、検出精度が良好になるので、接触力推定信号f^や
外乱抑圧力信号fa^をより精度良く状態推定すること
ができる。本実施例によれば、力検出器の配置により、
外乱の状態推定がより精度良く行われるので集電装置に
作用する接触力変動を低減するという安定性が向上する
効果がある。
示すように、該集電コントロ−ラ20の内部にノッチフ
ィルタ40を設け、走行速度vにより設定されるノッチ
フィルタ40の反共振特性を制御補償部21からの出力
信号に重畳させて、集電駆動機構6に出力させる。従っ
て、走行速度vにより作用する揚力fq等の外乱共振特
性を抑制することができる。本実施例によれば、走行速
度に基因した外乱の共振特性を抑制することができるの
で、接触力変動をさらに低減するという効果がある。
ように、目標値フィ−ドフォワ−ド部60を設け、目標
値指令部22から出力される接触力目標値f*optの
変更に対して早く追従することと、接触力オブザ−バ部
23で設定する外乱補償ゲイン部27の外乱補償ゲイン
k1を可変設定するように構成している。従って、トン
ネル等の走行位置により最適接触力目標値f*optを
算出して設定出力した後のフィ−ドバック制御特性が向
上すると共に、揚力変化に伴って生じる外乱を抑圧する
フィ−ドフォワ−ド制御特性を向上する。本実施例によ
れば、走行位置変化に基因して設定する最適接触力目標
値、外乱変化による追従特性を早くすることができるの
で、制御遅れが小さくなり、接触力変動を早く低減する
という効果がある。
ように、編成車両システムにおける集電コントロ−ラ2
0a〜20dと車上コントロ−ラ5を接続し、集電装置
10の各々の制御情報を送受信すると共に、架線1から
の電力を高電圧電線70、スイッチ71を介して車上電
力線72に送るのに必要なスイッチ71切り換え操作を
行っている。この場合、集電装置10a、10bを上
げ、集電装置10c、dを下げる等の操作指令を集電コ
ントロ−ラ20a〜20dから出力している。
行っている集電装置10a、10bの最適接触力目標値
f*optAとf*optBは力検出器7の変動力信号
fxと駆動支持部材12に取り付けられた変位計80の
変位y3を入力し、信号処理部91と力算出部92を介
して得られる。従って、走行方向の前にある集電装置1
0bのf*optBが求められると共に、集電装置10
aのf*optBも求められる。誤動作等でそれらの目
標値が大幅に異なることを避けるために、集電コントロ
−ラ90B、90A間でお互いにチェックしている。す
なわち、f*optA 〉f*optBになるようにし
ている。本実施例によれば、各々の集電装置を制御して
いる集電コントロ−ラ間で相互チェックしているので、
力検出器等が故障または一時動作不良に対して対応がで
き、装置の信頼性が向上するという効果がある。
ように、揚力センサ101とロ−ドセル104と変位セ
ンサ107を駆動支持部材12の下部に取付け、その出
力信号を各々の揚力検出器102、力検出器105、変
位計108の変換器に入力し、その出力信号fq,f
x,y3,y3´´を集電コントロ-ラ20の接触力オブ
ザ-バ部23に入力している。接触力オブザ−バ部23
では、fq,fx,y3´´から接触力推定信号f^を
状態推定している。その時、駆動支持部材12の変位y
3が基準変位y0より等しいか小さければf^を可変設定
し、そうでなければf^を一定値に設定している。ま
た、揚力センサ101、ロ−ドセル104、変位センサ
107等の動作状態をバックチェックして正常であれば
表示器103,106,109が点灯し、異常であれば
点滅するようにしている。従って、集電装置10を接触
力制御して、常に架線に対して集電部材11を押し当て
すぎないように施すことができる。本実施例によれば、
外乱の状態推定がより精度良く行われ、集電装置に作用
する共振特性を抑制し、接触力変動をさらに低減でき、
かつ集電装置が接触力制御しすぎて架線にダメ−ジを与
えることがなくなり、検出器等の故障表示を実施してい
るので、集電装置全体の信頼性が向上するという効果が
ある。
ように、制御補償部21でf^を入力することにより0
より大きい場合(f^〉0)か、0以下(f^〈0)かを
判断器110で判別し、スイッチ111により接触力制
御部112か、変位制御部113にするかを切り換え
る。これにより、架線1に集電部材11が常時接触して
集電するように接触力制御を行い、力偏差量制御信号e
f[=k2(f*opt−f^)−fa^]を設定する
か又は、離線した後早く接触するように変位制御を行っ
て、変位制御信号el[=k0・y4]を設定する。従っ
て、その制御信号elにより離線した場合での集電復帰
を早くすることができる。本実施例によれば、架線と接
触している集電部材の集電性能を向上させ、ア−ク騒音
を低減できるという効果がある。
ように、集電部材11の変位y1を検出する変位センサ
120と、高速車両2の屋根上に設けられて架線1の上
下変位z1,z2を検出するふたつの超音波センサ12
1、122を用いて、それぞれの出力信号を集電コント
ロ−ラ20に入力し、式(数1)より接触力推定信号f
^を状態推定し、接触力目標値信号f*optから該推
定手段により出力される該f^を減算した力偏差量信号
efを算出し、該efに応じて集電駆動機構6の駆動力
を制御する。これにより、高電圧がかかる集電部材での
上下変位を検出する安定性が少し落ちるが、架線との接
触力fを高精度に検出することができる。本実施例によ
れば、架線と接触している集電部材の接触力変動を低減
させ、集電装置の集電性能をさらに向上させるという効
果がある。
行時間帯がほぼ同じで、かつ同じ走行路線を高速電車が
走行した場合では、列車運行管理装置、車上コントロ−
ラを介して、後方を走行する高速電車に搭載された複数
の集電装置の接触力制御パタ−ンを、前方を走行する高
速電車に搭載された複数の集電装置の接触力制御パタ−
ン情報と同じか少し補正をかけることもできる。特に、
センサ等が故障した場合に実施されることがある。
より、架線と集電部材間に生じる大きな接触力変動を低
減し、離線率を低減することにより、全体の集電性能を
向上させることができる。他の効果は、同じ走行路線を
走行している複数の高速電車を運行管理する全体システ
ムにおける集電性能をも向上させることができる。他の
効果は、違う走行路線を違う走行速度で走行しても十分
に集電性能を向上させることができる。
制御構成図である。
ム図である。
装置の機器構成図である。
である。
波数応答特性図である。
対する接触力の周波数応答特性図である。
の周波数応答特性図である。
−トである。
−トである。
標値特性設定図である。
標値特性設定図である。
特性図である。
る。
ク線図である。
ク線図である。
ムの集電システムである。
号算出図である。
ク線図である。
ック線図である。
法を示す図である。
ラ、6……集電駆動機構、7……力検出器、10……集
電装置、11……集電部材、12……駆動支持部材、1
9……リンク機構、20……集電コントロ−ラ、21…
…制御補償部、22……目標値指令部、23……接触力
オブザ−バ部、25……定常偏差補償部、26……接触
力推定部、27……外乱抑圧ゲイン部、28……状態量
推定部、30……列車運行管制装置、41……集電性能
評価部、42……走行情報部、43……環境情報部。
Claims (13)
- 【請求項1】摺り板と、摺り板を架線に接触させて集電
する集電機構と、該集電機構を車体の架台に対して支持
する可動支持機構と、該可動支持機構を上下方向に変位
動作させる駆動機構と、該駆動機構を制御する制御装置
から成るアクティブ制御付集電装置において、前記可動
支持機構に力作用検出器を取付け、該検出器の出力信号
を入力し、前記集電機構に作用する接触力の力偏位量
(f)と力変動量(fa)を状態推定し、それらの値から制
御量rを演算し、該制御量rを前記駆動機構に出力する
前記制御装置を備えることを特徴とするアクティブ制御
付集電装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のアクティブ制御付集電装
置において、前記集電機構と前記可動支持機構との間に
配置して、該集電機構に作用する上下方向の力を少なく
とも一つ以上の力検出器により検出することを特徴とす
るアクティブ制御付集電装置。 - 【請求項3】請求項1に記載のアクティブ制御付集電装
置において、前記力作用検出器は前記可動支持機構に作
用する加速度を検出する一つ以上の加速度計と、該可動
支持機構に作用する揚力を検出する揚力検出器と、前記
駆動機構に作用する上下方向に作用する力を検出する力
検出器とから構成され、それぞれの検出信号の線形結合
和により算出されることを特徴とするアクティブ制御付
集電装置。 - 【請求項4】請求項1に記載のアクティブ制御付集電装
置において、前記集電機構に作用する接触力の力偏位量
(f)と力変動量(fa)は前記力作用検出器の出力信号
と、前記駆動機構の制御信号とを入力し、推定出力する
最小次元オブザ−バ手法により特性根を架線外力と揚力
の外乱の固有振動数で、高い減衰特性を有するようにし
て算出されることを特徴とするアクティブ制御付集電装
置。 - 【請求項5】請求項1又は請求項4に記載のアクティブ
制御付集電装置において、前記制御装置は、予め設定し
た接触力の目標値信号から力偏位量(f)信号を減算した
力偏差量信号をフィ−ドバックして制御すると共に、力
変動量(fa)をさらに減算してフィ−ドフォワ−ド制御
した併合制御することを特徴とするアクティブ制御付集
電装置。 - 【請求項6】請求項1に記載のアクティブ制御付集電装
置において、前記検出手段と、前記状態推定手段と、前
記制御手段を含む制御装置と車上制御装置を接続し、高
速電車を運行管理する列車運行管制装置からの走行情報
を入力して動作することを特徴とするアクティブ制御付
集電装置。 - 【請求項7】集電装置の走行位置と走行速度を検出する
手段と、可動支持機構に作用する変動力とを検出する力
作用検出器から成り、該走行位置と該走行速度の検出信
号の組合せにより算出される該接触力の目標値信号を可
変設定すると共に、該目標値信号と該変動力検出信号か
ら推定した接触力信号との力偏差量信号を算出する状態
推定手段と、該偏差量信号に応じて駆動機構を調整する
制御手段とを備えることを特徴とするアクティブ制御付
集電装置。 - 【請求項8】請求項7に記載のアクティブ制御付集電装
置において、前記走行位置の検出手段は複数台の高速車
両を運行制御する列車運行管制装置から車上制御装置に
送受信される位置情報と、該車上制御装置自身で検出し
た位置信号とを比較して、一致した場合に走行位置信号
として入力することを特徴とするアクティブ制御付集電
装置。 - 【請求項9】請求項7に記載のアクティブ制御付集電装
置において、前記走行速度の検出手段は複数台の高速車
両を運行制御する列車運行管制装置から車上制御装置に
送受信される速度情報と、該車上制御装置で検出した速
度信号とを比較して、一致した場合に走行速度信号とし
てを入力することを特徴とするアクティブ制御付集電装
置。 - 【請求項10】請求項7に記載のアクティブ制御付集電
装置において、前記走行速度の検出手段は前記集電機構
に作用する走行方向の風速を検出する風速センサと、該
センサの検出信号を予め設定した風速−速度テ−ブルに
変換した信号により算出することを特徴とするアクティ
ブ制御付集電装置。 - 【請求項11】請求項7又は請求項8又は請求項9に記
載のアクティブ制御付集電装置において、前記接触力目
標値信号の算出手段は該走行位置信号により設定される
位置変化分の接触力目標値と、該走行速度信号により設
定される速度変化分の接触力目標値との線形結合和から
算出することを特徴とするアクティブ制御付集電装置。 - 【請求項12】請求項7に記載のアクティブ制御付集電
装置において、前記検出手段と、前記状態推定手段と、
前記制御手段を含む制御装置と車上制御装置を接続し、
高速電車を運行管理する列車運行管制装置からの走行情
報を入力して動作することを特徴とするアクティブ制御
付集電装置。 - 【請求項13】集電機構を支持する可動支持機構の変位
を検出する変位検出器と、該可動支持機構に作用する変
動力を検出する力作用検出器、車体屋根上に設けられて
架線の上下変位を検出する一つ以上の超音波検出器と、
それらの検出器からの検出信号より状態推定した接触力
推定信号(f,fa)を算出する状態推定手段と、接触
力目標値信号f*から該推定手段により出力される該接
触力推定信号(f,fa)を減算した力偏差量信号を算
出し、該偏差量信号に応じて該駆動機構の制御力を調整
する制御装置を備えることを特徴とするアクティブ制御
付集電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5266892A JPH07123505A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | アクティブ制御付集電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5266892A JPH07123505A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | アクティブ制御付集電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123505A true JPH07123505A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17437107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5266892A Pending JPH07123505A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | アクティブ制御付集電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07123505A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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IT201900010578A1 (it) * | 2019-07-01 | 2021-01-01 | Milano Politecnico | Dispositivo di smorzamento per pantografi ferroviari, e veicolo ferroviario utilizzante tale dispositivo |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP5266892A patent/JPH07123505A/ja active Pending
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