JPH077805A - アクティブ集電制御システム - Google Patents

アクティブ集電制御システム

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Publication number
JPH077805A
JPH077805A JP5147294A JP14729493A JPH077805A JP H077805 A JPH077805 A JP H077805A JP 5147294 A JP5147294 A JP 5147294A JP 14729493 A JP14729493 A JP 14729493A JP H077805 A JPH077805 A JP H077805A
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JP
Japan
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control system
tunnel
collection control
current collection
train
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Application number
JP5147294A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Makino
俊昭 牧野
Katsuyuki Terada
勝之 寺田
Morishige Hattori
守成 服部
Hideo Takai
英夫 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】編成した高速電車が高速走行してトンネルへ突
入または突出した区間、すなわち集電装置への変動揚力
が大きく作用する区間だけ、複数の集電装置において、
全体の集電性能を向上させることを目的とする。 【構成】前記区間において複数の集電装置の接触力目標
値を予め設定した二段階のfF1*からfF2*へ切り
替え、集電部材を駆動機構により、架線から強制的に押
し下げる離線制御動作を行なわせる。該制御動作を行な
う集電コントロ−ラと車上コントロ−ラとを接続し、高
速電車を運行管理する地上側の列車運行管制装置からの
走行情報(路線情報、速度情報)を車上コントロ−ラを
介して入力した後、該路線情報Lxと、速度情報Vx及
び該駆動機構の動作時間Txにより算出される離線距離
Ls(=Lx+Vx・Tx)から設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速電車用集電システム
に係り、特に編成した電車システムが300km/h以
上の速度で高速走行してトンネルを通過する時における
集電性能を好適にするアクティブ集電制御システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、新幹線等の高速電車の走行速度の
向上(270から300km/h〜350km/h)に
伴い、環境騒音基準値(目標値75dB)を厳守すべく
車外騒音値の大幅な低減が要望されている。特に、編成
した高速電車の屋根上に設置された複数個の集電装置か
ら発生する空力音が大きく、防音壁等による対策では目
標値を満足しない傾向にある。また、高速電車が300
km/h以上の速度で高速走行すると、離線率が増えて
集電性能が悪化する傾向にある。このため、低騒音でか
つ高集電性能を狙った新形集電装置の提案がなされてい
る。その集電装置は大径寸法の集電部材(舟体、支持体
等)を昇降用空気シリンダ、又は昇降用油圧シリンダで
架線へ一定の接触力を得るように押し上げて、接触集電
させている。このような装置として、特公平2−506
81号公報、日経メカトロニクス1992.5.4号
第22頁から第40頁及び、日本機械学会(No.92
0−77)講習会教材(1992年)第27頁から第3
4頁に記載されている。また、アクティブ制御式集電装
置として、特開昭57−85502号、特開昭63−2
1402号、特開平3−93402号公報に開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低騒音化を
図るには騒音周波数の低下を図ることができる大寸法の
翼形状集電部材を用いることが必要である。しかし、該
集電部材及びそれを支持する絶縁用碍子、駆動機構等に
作用する変動揚力fqも増大する。これにより、架線と
の間に作用する接触力fも大きく変動するので、翼形状
集電部材を用いた場合での離線頻度は増大し、集電性能
は従来より悪化する傾向にある。その離線動作に関係す
る接触力fは、架線と該集電部材間に作用するもので、
直接計測が不可能であるが、式(数1)で表わされるよ
うに間接的に求められる。
【0004】
【数1】 f=fx−m1y1´´−m3y3´´−fq =ayw´´+byw´ ・・・・・・・(数1) ここで、yw´´は架線と集電部材の加速度偏差(=y
1´´−z´´)であり、yw´はその速度偏差であ
る。aは架線1の等価質量、bは架線1の等価減衰係数
である。fxは絶縁碍子と駆動ロッド間に設けたロ−ド
セルにより検出できる変動力である。m1、y1´´は
集電部材の質量、加速度である。m3、y3´´は翼形
状集電部材、絶縁碍子、駆動ロッド等の可動部材の質
量、加速度である。
【0005】このため、集電部材、可動部材等に作用す
る慣性力m1y1´´、m3y3´´及び変動揚力fq
が大きく変化すると、従来の接触力目標値を一定に制御
する押上力制御方式では架線と集電部材間に作用する接
触力fの大きな変動を抑制することができず、離線率を
低減することができない。特に、高速電車がトンネルへ
突入、突出する前後区間において、集電部材、絶縁用碍
子、駆動機構等に作用する変動揚力fqは瞬間的に大き
くなる。よって、間接的に接触力fを検出してフィ−ド
バック制御した従来方式の場合では、トンネル通過時に
生じる瞬間的な揚力変動を抑制することができないた
め、離線率が増えると共に、架線設備に大損害を与える
等の問題点が起きる。
【0006】本発明の目的は、編成した高速電車が高速
走行してトンネルへ進入する前後区間やトンネルから外
(明かり区間)へ退出する前後区間、すなわち変動揚力
が大きく作用する区間だけ、複数の集電装置のうち少な
くとも一つの集電部材を架線から強制的に離線させて集
電制御することにより、全体の集電性能を向上させるア
クティブ集電制御システムを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、高速電車がトンネル
を通過する時に架線設備へ損害を与えることを避ける運
行動作を行い、全体集電システムにおける集電性能の向
上を図るアクティブ集電制御システムを提供することに
ある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、アクティブ制
御付集電装置を構成する部材の信頼性を向上することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、高速電車が明かり区間からトンネル区間へ
突入する前後区間やトンネル区間から明かり区間へ突出
する前後区間において、複数の集電装置の内一つの集電
部材を駆動機構により、架線から離線させる区間を設け
たものである。
【0010】
【作用】高速電車が300km/h以上の速度で明かり
区間を高速走行する場合では、架線と複数のアクティブ
制御付集電装置間に作用する定常外力fz(主に、10
〜20Hz)や変動揚力fq(主に、1〜2Hz)が加
わっても、架線に作用する接触力fを小さくする様に接
触力目標値f*(例えば、上り運行では前方fF*,後
方fA*,下り運行ではfF*,後方fH*)に対する
定常の押上力制御を行う。このため、明かり区間での架
線と集電部材間における常時集電動作が行なわれる。こ
れに対して、高速電車がトンネルへ突入、突出する前後
区間では空気の大きな圧力変動が生じるため、複数のア
クティブ制御付集電装置の集電部材、絶縁碍子、駆動機
構等に作用する揚力fqは瞬時的に大きくなる。これに
より、接触力fが非常に増大するので、その前後区間に
おいて集電部材が架線から離線する。これを防ぐため
に、接触力目標値f*(例えば、上り運行では前方の目
標値fF1*をfF2*,後方の目標値fA1*をfA
2*,下り運行では前方の目標値fF1*をfF2*,
後方の目標値fH1*をfH2*)を可変設定してい
る。すなわち、上り運行での高速電車がトンネル入口に
近づいたら路線情報Lxと速度情報Vxにより、駆動機
構を動作させる地点Aを設定すると共に、前方の集電部
材が架線とTx時間だけ離線するように前方の接触力目
標値fF1*からfF2*へ設定する。その時、後方の
集電部材は架線と接触集電しており、高速電車システム
全体としては架線からの電力を供給することができる。
また、ディレィ時間Td後に、後方の集電部材が架線と
Tx時間だけ離線するように後方の接触力目標値fA1
*をfA2*へ可変設定する。さらに、トンネル出口に
近づいたら同様な離線動作を実施させる。これにより、
揚力変動の大きいトンネル突入、突出する前後区間にお
いて、複数のアクティブ制御付集電装置は一時的に離線
動作し架線を大きく振らせないので、トンネル内での架
線変動を小さくして集電動作を行なうことが可能にな
り、架線と集電部材間での全体離線率を低減させ、トン
ネル内での全体集電性能を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本実施例を図面を参照して説明する。
【0012】図1は、編成した高速電車が左方に向けて
走行する時(上り運行)の集電動作状態を示している。
16両編成(図示は8両編成)の高速電車2A〜2Hが
レ−ル軌道7上を高速走行し、走行するための電力を架
線1より複数のアクティブ制御付集電装置10A,10
Fを介して得ている。車上コントロ−ラ4は、高速電車
2A,2Fの屋根上に搭載された複数のアクティブ制御
付集電装置10A、10F、10Hをアクティブ制御す
る集電コントロ−ラ3A、3F、3Hに地上側の列車運
行管制装置(図示せず)から得た路線情報5(Lx)と
速度情報6(Vx)を渡す。ここでは、トンネル8入口
近傍の前方のアクティブ制御付集電装置10Fが後述す
る離線動作を行なうと共に、後方のアクティブ制御付集
電装置10Aが通常の押上力制御を行なっている。図
上、Lxは前方の該集電装置10Fとトンネル8入口ま
での距離、Loは前方の該集電装置10Fと後方の該集
電装置10A間の距離である。走行方向の前方側の2つ
の集電装置(10Fb、10H)は後述する駆動シリン
ダでドーム内に格納されている図2,図3は、架線1、
高速電車2A、集電コントロ−ラ3F、車上コントロ−
ラ4、及びそれぞれのアクティブ制御付集電装置(10
F等)の構成を示している。アクティブ制御付集電装置
10Aは、架線1に常時接触集電するのに必要なすり板
集電部材11と、該集電部材11を支える固いバネ機構
12と、そのバネ機構12に並列に設けられたダンパ機
構13と、それらの機構11、12、13を支持する翼
型集電部材14と、該集電部材14の下部に設けられた
絶縁碍子15と、該碍子15と図面上並行(走行時で
は、後方部)に設けられた導電用ケ−ブルヘツド16、
架線1からの電力をすり板集電部材11、翼型集電部材
14等を通じて導電ケ−ブルヘツド16へ送る導電ケ−
ブル20と、絶縁碍子15を上下方向に動作させる駆動
ロッド17と、該ロッド17を動作させる駆動シリンダ
18と、該シリンダ18に沿って絶縁碍子15と駆動ロ
ッド17を案内支持する円筒案内機構19と、その機構
19の内に設けられ、絶縁碍子15と駆動ロッド17間
に取り付けられた柔らかいバネ機構21と、その内側に
取り付けられたロ−ドセル22と、円筒案内機構19と
駆動シリンダ18と間に取り付けられた変位計23と、
駆動シリンダ18に加わる流体圧の駆動力を制御信号e
uで制御するサ−ボ駆動回路24と、から構成されてい
る。
【0013】18aは駆動シリンダ18を回転自在に支
援する座、ケーブルヘッド16は駆動シリンダ18に固
定している。18bは導電用被覆ケーブル、18cは集
電装置10Aを回動させるための駆動シリンダ(図示せ
ず)のロッドである。
【0014】ここで、架線1とすり板集電部材11間に
作用する接触力f30、架線1からすり板集電部材11
へ加わる架線外力fz31、翼型集電部材14、絶縁碍
子15等に作用する揚力fq32、駆動ロツド17に与
える押上力u33等が各々作用している。特に、揚力3
2は翼型集電部材14と、絶縁碍子15、円筒案内機構
19等の可動部材に加わり、高速電車2Aが図面上左右
方向に動く場合に発生する平均揚力と変動揚力の合力f
qから成る。
【0015】集電コントロ−ラ3Aは、ロ−ドセル2
2、変位計23、サ−ボ駆動回路24の制御信号euを
図示していないが、アンプ回路等を介して検出し、それ
らの検出信号を入力する状態量推定部41と、該推定部
41からアクティブ制御付集電装置10Aの状態量x^
(y1、y3、y1´、y3´、z、z´、z´´、z
´´´等)を状態推定した出力信号により外乱抑圧力推
定信号fa^を求める外乱抑圧力推定部42(ゲインk
1)と、接触力推定信号f^(ゲインk2)を求める接
触力推定部43と、車上コントロ−ラ4からの走行情報
(路線情報Lx、速度情報Vx)により、接触力目標値
fA*を設定する目標値指令部44と、接触力目標値f
A*から接触力推定信号f^を差し引く減算器46と、
その減算値(fA*−f^)を積分補償する積分補償部
(ゲインki)と、その出力値に外乱抑圧力推定信号f
a^を差し引き、制御信号euを求める減算器47と、
から構成されている。
【0016】次に、高速電車がトンネル内に突入及び突
出する場合におけるアクティブ制御付集電装置の離線動
作を図4を参照して説明する。編成した複数の高速電車
2A〜2Hで、トンネル8を突入走行する時、まず前方
の該集電装置10Fがトンネル8入口近傍(A地点)に
来ると、集電コントロ−ラ3A内の目標値指令部44で
は、路線情報Lxと速度情報Vxにより、駆動シリンダ
18を上下動作させる入口前の地点Aを設定すると共
に、前方のすり板集電部材11が架線1とTx時間だけ
離線するように前方の接触力目標値をfF1*からfF
2*(fF1*〉fF2*)へ可変設定する。その時、
後方のすり板集電部材11は架線1と接触集電してお
り、架線1から電力を供給することができる。また、時
間Td後のB地点では、後方のすり板集電部材11が同
様に、架線1とTx時間だけ離線するように後方の接触
力目標値fA1*をfA2*(fA1*〉fA2*)へ
可変設定する。さらに、前方のすり板集電部材11がト
ンネル出口(C地点)に近づいたら、同様な離線動作を
実施させる。また、後方のすり板集電部材11がD地点
に近づくと、同様な離線動作を実施させる。
【0017】これらの離線動作を実行する集電コントロ
−ラ3Aの目標値指令部における制御処理を、図5,図
6のフロ−チャ−トを参照して説明する。図6は図5の
Aに接続する。
【0018】ステップ(a)では、高速電車2の走行方
向に関する運行情報(上り運行、下り運行)を車上コン
トロ−ラ4から受け、上り運行の場合ではステップ
(b)、(c)へ移行し、下り運行の場合ではステップ
(d)、(e)へ移行する。
【0019】ステップ(b)、(c)では、上り運行情
報(速度情報Vx、路線情報Lx)を入力し、明かり区
間でのアクティブ制御付集電装置10Aの押上力制御に
必要な制御情報、すなわち接触力目標値(前方の該集電
装置ではfF*、後方の該集電装置ではfA*)の設定
及び、積分補償部45のゲインki、外乱抑圧力推定部
42のゲインk1、接触力推定部43のゲインのk2等
を予め設定する。
【0020】ステップ(d)、(e)では、同様に下り
運行情報(速度情報Vx、路線情報Lx)を入力し、明
かり区間でのアクティブ制御付集電装置10Aの押上力
制御に必要な制御情報、すなわち接触力目標値(前方の
該集電装置ではfF*、後方の該集電装置ではfH*)
の設定等を行なう。
【0021】ステップ(f)では、アクティブ制御付集
電装置10Aに架線外力fz(主に、10〜20Hz)
や変動揚力fq(主に、1〜2Hz)の外乱が加わって
も、架線1とすり板集電部材11間に作用する接触力f
が小さくなる様に接触力目標値f*(例えば、上り運行
では前方fF*,後方fA*,下り運行ではfF*,後
方fH*)を設定し、その押上力制御を行なっている。
すなわち、ロ−ドセル22と変位計23からの検出信号
(変動力fx、変位y3)とサ−ボ駆動回路24の制御
信号(eu)とにより状態推定した接触力推定信号(f
^)、外乱抑圧力推定信号(fa^)等の帰還信号と、
接触力目標値(f*)との偏差信号を制御信号eu(=
ki ∫ (f*−f^)dt−fa^)に設定してい
る。これにより、外乱が作用しても、すり板集電部材1
1が架線1から離線しないように接触力fの変動を小さ
い値にするように制御している。このため、明かり区間
での架線1とすり板集電部材11間における常時集電動
作が行なわれる。
【0022】ステップ(g)では、高速電車2A〜2H
がトンネル8に近い場合、ステップ(h)に進み、そう
でない場合、ステップ(f)に戻り定常の押上力制御を
行う。 ステップ(h)では、高速電車2A〜2Hが
トンネル8へ突入し、トンネル8内を走行した後、明か
り区間へ突出場合では、トンネル8内の空気の大きな圧
力変動が生じる。そのため、複数のアクティブ制御付集
電装置10A、10Fの該集電部材11、14、絶縁碍
子15等に作用する揚力fqが大きくなり、架線1との
接触力fも増大するので、そのトンネル8の突入、突出
前後区間において架線1からすり板集電部材11が離線
するように接触力目標値を(例えば、上り運行では前方
の目標値fF1*をfF2*に,後方の目標値fA1*
をfA2*に,下り運行では前方の目標値fH1*をf
H2*に,後方の目標値fF1*をfF2*に)可変設
定する。その詳細をステップ(h1)〜(h9)に以下
示す。
【0023】ステップ(h1)、(h2)では、高速電
車2Hの先頭部がトンネル8に近づいてきたので、速度
情報Vxと路線情報Lxにより接触力目標値f*を可変
設定する路線位置L1を計算し、可変設定位置Ly(地
点A)であればステップ(h3)進み、そうでなければ
待機してその計算を繰り返す。以後、路線位置は常に把
握される。 ステップ(h3)では、前方の集電コント
ロ−ラ3Fにおける目標値指令部44での前方の接触力
目標値をfF1*からfF2*に可変設定(fF1*〉
fF2*)することにより、押上力uを小さくするよう
に制御される。これにより、サ−ボ駆動回路24、駆動
シリンダ18等を介してすり板集電部材11を下方向に
動作させるように作用するため、架線1と離れて離線動
作する。その時、後方の集電コントロ−ラ3Aにおける
目標値指令部44での後方の接触力目標値をfA1*は
一定に設定され、定常の押上力制御を実施しており、後
方の集電装置10Aは接触集電動作を行っている。そし
て、前方の集電装置10FはTx時間後には再び前方の
接触力目標値をfF2*からfF1*に再設定して、定
常の押上力制御を実施し接触集電動作を行う。
【0024】ステップ(h4)では、後方の集電装置1
0Aが離線動作するために、前方の集電装置10Fが離
線動作から接触集電動作へ復帰した時を基準にしたディ
レィ時間Tx(=Lo/Vx)を設定する。
【0025】ステップ(h5)では、地点Bにおいてス
テップ(h3)と同様に後方の集電コントロ−ラ3Aに
おける目標値指令部44での後方の接触力目標値をfA
1*からfA2*に可変設定(fA1*〉fA2*)す
ることにより、押上力uを小さくするように制御され
る。これにより、離線動作する。そして、Tx時間後に
は再び定常の押上力制御を実施し接触集電動作を行う。
【0026】ステップ(h6)では、高速電車2Hの先
頭部がトンネル8の出口近傍になると、トンネル8突出
区間になるので速度情報Vxと路線情報Lxにより接触
力目標値f*を可変設定する路線位置L2を計算し、可
変設定位置Lzであればステップ(h7)進み、そうで
なければ待機して、その計算を繰り返す。
【0027】ステップ(h7)では、地点Cにおいて、
トンネル8から突出する前方の集電装置10Fはステッ
プ(h3)と同じ離線動作を行う。
【0028】ステップ(h8)では、ステップ(h4)
と同じディレィ時間を持つ。
【0029】ステップ(h9)では、地点Dにおいて、
後方の集電装置10Aはステップ(h5)と同じ離線動
作を行う。
【0030】ステップ(i)では、高速電車2A〜2H
がトンネル8を完全に通過した場合エンドとなり、そう
でなければそうでなければ待機する。
【0031】なお、以上述べたように、高速電車が30
0km/h以上で高速走行する場合では離線動作時間T
xを1.0〜2.0s、ディレィ時間Tdを0.5〜
1.0sに設定している。また、定常時の接触力目標値
fF1*、fA1*は50〜100N、離線時の接触力
目標値fF2*、fA2*は0〜−50Nである。
【0032】これにより、高速電車2A〜2Hが揚力変
動の大きいトンネル1へ突入、突出する前後区間におい
て、複数のアクティブ制御付集電装置10A、10Fは
離線動作するので、架線を大きく振らせることなく、大
きな変動力を作用させないので、トンネル1内を走行す
る間での架線変動の影響を小さくして集電動作を行なう
ことが可能になり、架線1とすり板集電部材11間での
全体離線率を低減させ、トンネル1内での全体集電性能
を向上させることができる。
【0033】以上述べたような変形実施例のほかに、走
行時間帯がほぼ同じで、かつ同じ走行路線を高速電車が
走行した場合では、列車運行管理装置介して後方を走行
する高速電車のアクティブ制御付集電装置の離線動作パ
タ−ンを、前方を走行する複数のアクティブ制御付集電
装置の離線動作パタ−ン情報と同じか少し補正をかける
こともできる。特に、センサ等が故障した場合に実施さ
れることがある。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、編成した高速電車が高
速走行してトンネルへ突入または突出した前後区間、す
わち変動揚力が大きく作用する区間だけ、複数のアクテ
ィブ集電装置のうち少なとも一つの集電部材を架線から
強制的に離線させて集電制御するので、全体の集電性能
を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアクティブ制御付集電
装置構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示の集電装置の構成図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す全体の集電制御システ
ム図である。
【図4】本発明の一実施例を示す離線動作パタ−ン図で
ある。
【図5】本発明の一実施例を示す制御処理フロ−チャ−
トである。
【図6】本発明の一実施例を示す制御処理フローチャー
トである。
【符号の説明】 1…架線、2A〜2H…高速電車、3A〜3H…集電コ
ントロ−ラ、4…車上コントロ−ラ、5…速度情報、6
…線路情報、8…トンネル、10A〜10H…アクティ
ブ制御付集電装置、11…すり板集電部材、14…翼型
集電部材、17…駆動ロッド、18…駆動シリンダ、4
4…目標値指令部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 守成 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 高井 英夫 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架線に接触する集電部材と、該集電部材を
    上下方向に変位動作させる駆動機構と、該駆動機構を制
    御する制御装置とから成り、かかる集電装置を複数組備
    えるアクティブ集電制御システムにおいて、前記集電装
    置のそれぞれが明かり区間からトンネルへ突入する前後
    区間とトンネルから明かり区間へ突出する前後区間に渡
    り、前記集電部材を架線から離すように前記駆動機構を
    作動させること、を特徴とするアクティブ集電制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアクティブ集電制御シス
    テムにおいて、前記離線区間はトンネルの入口又は出口
    前後区間で、高速電車の路線情報と、速度情報及び前記
    駆動機構の動作時間により算出される離線距離から設定
    されることを特徴とするアクティブ集電制御システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のアクティブ集電制御シス
    テムにおいて、前記駆動機構は前記集電部材に作用する
    上下方向の変動力と変位を検出する力検出器と変位計か
    らの出力信号により、上下動作するサ−ボ機構で構成さ
    れており、該力検出器と該変位計の出力信号及び前記駆
    動機構の制御信号とを入力し、前記集電部材に作用する
    接触力推定信号と外乱抑圧力推定信号を状態推定する状
    態推定回路により算出した帰還信号と、前記離線区間で
    設定される接触力目標値信号との偏差信号により制御さ
    れることを特徴とするアクティブ集電制御システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のアクティブ集電制御シス
    テムにおいて、前記接触力目標信号は予め設定した二段
    階の接触力目標値で設定され、前記離線区間で切り替え
    設定することを特徴とするアクティブ集電制御システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項1又は2に記載のアクティブ集電制
    御システムにおいて、前記離線区間では、編成電車の少
    なくとも二つ以上の前記集電装置の前記接触力目標値が
    異なることを特徴とするアクティブ集電制御システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2833216A1 (fr) * 2001-12-12 2003-06-13 Faiveley Transport Dispositif de selection pour la mise en relation d'un dispositif de regulation et d'une pluralite de pantographes
US7353846B2 (en) 2003-08-12 2008-04-08 Max Co., Ltd. Motor-driven reinforcing rod binding machine
WO2016000860A1 (de) * 2014-07-01 2016-01-07 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum steuern einer stromabnehmer-konfiguration eines zugverbandes

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