JPH07254906A - 優先処理機能を有するシフトレジスタ、それを用いたパケット通信用スイッチング装置及びそれを用いたatmネットワーク並びに優先処理を伴うパケット通信方式及び優先処理を伴うatm通信方式 - Google Patents

優先処理機能を有するシフトレジスタ、それを用いたパケット通信用スイッチング装置及びそれを用いたatmネットワーク並びに優先処理を伴うパケット通信方式及び優先処理を伴うatm通信方式

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JPH07254906A
JPH07254906A JP4576294A JP4576294A JPH07254906A JP H07254906 A JPH07254906 A JP H07254906A JP 4576294 A JP4576294 A JP 4576294A JP 4576294 A JP4576294 A JP 4576294A JP H07254906 A JPH07254906 A JP H07254906A
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atm
switching device
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JP4576294A
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Harufusa Kondo
晴房 近藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ATMスイッチング装置において、その装置
に記憶されているATMセルをそのセルが持っているデ
ッドラインによって管理しつつ送信させるためのバッフ
ァ制御用シフトレジスタを得ることを目的とする。 【構成】 入力されたATMセルのディスパッチタイム
DPT0 とレジスタ51に記憶されているディスパッチ
タイムとを比較するコンパレータ53を備える。レジス
タ50,51は、双方向(γ方向の正負の向き)にシフ
トすることが可能に構成されている。シフト/ライトコ
ントロール54は、コンパレータ54の比較結果によっ
て、ディスパッチタイムの大きいデータを後方にシフト
させ、空いた所に、入力されたATMセルのデータを書
き込む。 【効果】 ステージの最前列からディスパッチタイムの
小さい順にシフトレジスタのデータを並べることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パケット通信等で用
いられるハードウエアで交換を行う通信用装置における
優先処理用のハードウエアに関し、特にATM(Asynch
ronous Transfer Mode)等のハードウエアで交換を行う
ディジタル通信用装置内で使われ、優先処理を行うため
のバッファ制御用メモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は、例えばT.KOINUMA et al.,"An
ATM Switching System Based on a Distributed Contr
ol Architecture," 1990 International Switching Sym
po- sium, May 27th-June 1st Stockholm, Sweden に記
述されているATM方式を説明するための概念図であ
る。
【0003】図において、1はOAM(Operation, Adm
inistration and Maintenance )ネットワークとインテ
リジェントネットワークと伝送網とで構成されるATM
ネットワーク、2はATMネットワーク1の伝送網を形
成するためのATMスイッチング装置、3は利用者の機
器とATMネットワークとを接続するためのユーザ網ネ
ットワーク(以下UNIという。)、4はUNI3によ
ってATMネットワーク1と接続された利用者のローカ
ルエリアネットワーク、5はUNI3によってATMネ
ットワーク1と接続された利用者のマルチメディアワー
クステーション、6はUNI3によってATMネットワ
ーク1と接続された利用者のテレビ会議、7はセルの組
立・解体を行う装置、8は装置7を介してATMネット
ワーク1とつながるN−ISDN等の既存のネットワー
ク、9は装置7を介してATMネットワーク1とつなが
る私設網である。
【0004】一般に、ATMネットワーク1を用いて様
々な通信を行いたいという要求がある。LAN4相互間
の接続、マルチメディアワークステーション5の間での
大容量ファイル転送、映像と音声のデータを組み合わせ
たテレビ会議6などをATMネットワークを用いて行い
たいという要求があり、そのためATMネットワークに
おいては一つの通信の保有時間、通信情報の発生特性
(トラヒック特性)などが極めてばらついている。
【0005】ATMネットワーク1において、全ての情
報を「セル」と呼ばれる固定長のパケットに入れて伝送
網上を運ぶ。セルはヘッダ部と情報フィールド部とから
構成されており、ヘッダ部に宛先を示す識別子が格納さ
れている。このヘッダ内の識別子を用いて、ATMスイ
ッチング装置2で宛先が識別され、セルが転送される。
また、OAMネットワークは、ATMネットワーク1を
保守・管理するための情報を伝えるネットワークであ
る。OAMネットワークは、通常仮想のネットワーク
で、ATMネットワークの伝送網上を伝送するOAMセ
ルによって情報伝達がなされる。
【0006】ATMスイッチング装置2は、基本的なA
TMスイッチング機能を実現するため、一例として、モ
ジュールと線路との間の大きな流れを制御するためのセ
ルインタコネクションモジュール(以下CIMとい
う。)10と異なるセル伝送階層を使った多重通信など
をするためのセルスイッチングモジュール(以下CSM
という。)11とを備えている。
【0007】図26にCIM10の一例を示す。図26
に示すCIM10の内部では、3段階の切り替えをおこ
なっており、CIM10の内部にCSM11からセルを
受け取る4個の第1のスイッチエレメント12と第1の
スイッチエレメント12からセルを受け取る4個の第2
のスイッチエレメント13と第2のスイッチエレメント
からセルを受け取りCSM11へセルを送り出す4個の
第3のスイッチングエレメント14とが設けられてい
る。各スイッチング装置はそれぞれ4×4ポートを有し
ている。そのため各階層において一つのCIM10で切
り替えられるリンクの数は、64リンクである。
【0008】図25に示すATMネットワーク1上を伝
送されてきた複数のATMセルが各スイッチング装置で
記憶される。そして、ATMスイッチング装置内ではそ
れぞれのATMセルがその宛先に振り分けられる交換が
行われ、最終的にATMセルはCIM10から宛先に対
応した出線に順次出力される。CSM11から第1のス
イッチエレメント12にセルが入力される時の伝送速度
と第3のスイッチエレメントからCSM11へ出力する
時の伝送速度は、例えば155Mb/sの固定速度であ
る。そして、第1のスイッチエレメント12と第2のス
イッチエレメント13との間及び第2のスイッチエレメ
ント13と第3のスイッチングエレメント14との間の
伝送速度は、620Mb/s以下の可変速度である。
【0009】図27は、ATMスイッチング装置を構成
する主要部であるATMスイッチエレメントの構成を示
す図である。図において、21は入力線20に接続され
た4つの入力インタフェースブロック、22は共通バッ
ファ及び制御ブロック、23は出力線24に接続された
4つの出力インタフェースブロックである。
【0010】各入力インタフェースブロック21は、受
信インタフェース21aとセルデータを選択するための
フィルタ21bとセルデータを記憶するFIFOバッフ
ァ21cと受信インタフェース21a、フィルタ21b
及びFIFOバッファ21cを制御するための入力・書
き込み制御部21dとを備えている。各入力インタフェ
ースブロック21はセルデータを4ビット並列に受け取
る。
【0011】共通バッファ及び制御ブロック22は、3
1個のバッファとライトアービタとリードアービタと空
バッファキューとを備えている。共通バッファ及び制御
ブロック22は、入力インタフェースブロック21から
書き込み要求とセルデータとを受け取って空バッファキ
ュー22dに蓄えられているバッファ番号を持つバッフ
ァにセルデータを記憶する。
【0012】各出力インタフェースブロック23は、出
力するセルデータを記憶するためのFIFOバッファ2
3aと送信インタフェース23bとFIFOバッファ2
3a及び送信インタフェース23bを制御するための読
みだし・出力制御部23cと出力するセルデータを記憶
しているバッファ番号を蓄えるための出力キュー23d
とを備えている。出力キュー23dは、出力ポートに対
応して設けられている。そして、セルデータが宛先デー
タを持っているので、書き込んだセルデータを出力すべ
きポートに対応した出力キュー23dへは、入力・書き
込み制御部21dからセルデータを書き込んだバッファ
番号が与えられる。出力インタフェースブロック23
は、セルデータの出力が終わると、データを読みだした
バッファの番号を空バッファキュー22dに与える。
【0013】ATMスイッチング装置2に到着したセル
は、ATMスイッチエレメント12、13、14で切り
替えられ、セルが保有している宛先に対応する出力線に
送り出される。
【0014】次に、他のATMスイッチエレメントの構
成について説明する。図28乃至図31は、例えば、Al
ain Chemarin et al., "A Higi-Speed CMOS Circuit fo
r 1.2Gb/s 16×16 ATM Switching," in IEEE Journal o
f Solid-State Circuits, vol.27, July 1992 に記載さ
れているATMスイッチエレメントの構成及びその動作
を示す図である。
【0015】図28はATMスイッチエレメントの構成
を示すブロック図である。図28において、25は16
個の入力に対応して設けられた16個の受信管理ブロッ
ク、26は28分割された入力信号を4ビットずつ処理
するために設けられた7個のATMスイッチ部、27は
ATMスイッチ部26から出力された28分割されてい
る出力信号を送信できるように組み立てて出力する送信
管理ブロック、28は受信した各セルのヘッダを処理す
るヘッダ処理部、29は書き込みのアドレスとヘッダ処
理部28から与えられる処理結果に対応した読みだしア
ドレスとを生成する制御回路部である。なお、入力され
たセルデータのヘッダ部の先頭には、ATMスイッチン
グ装置内で処理を行うための管理用にさらにエクストラ
ヘッダが追加される。
【0016】図29は図28のATMスイッチ部26の
構成を示すブロック図である。図29において、30は
入力されたセルデータをシリアル・パラレル変換するた
めの入力転回手段、31は16個のバンクに分割されセ
ルデータを記憶するための記憶装置、32はセルデータ
を元の形態に変えるパラレル・シリアル変換するための
出力転回手段、33はヘッダ部の処理を行うためライト
アドレスを遅延させるためのアドレス遅延手段、34は
セルデータを記憶装置31に記憶させるライトアドレス
を与えるためシフトレジスタ構成を有するライトアドレ
スレジスタ、35はセルデータを記憶装置31から読み
出すリードアドレスを与えるためシフトレジスタ構成を
有するリードアドレスレジスタ、35は空になったアド
レスを指示するための信号処理手段である。
【0017】図30は、図28に示した制御回路部29
の構成を説明するためのブロック図である。図30にお
いて、36はライトアドレスを出力するためのアドレス
管理手段、37は入力された一つのセルを複数の宛先に
送る同報を行うための同報計画手段、38はリードアド
レスを出力するため出力線に対応して設けられた16個
のFIFO構成のキュー、39はライトアドレスを与え
ることのできる空きアドレスをアドレス管理手段36に
指示するためのキュー、40はライトアドレスを生成し
ても良いアドレスを示すための挿入・抽出信号処理手
段、41は管理ロジックである。
【0018】キュー38はFIFOであるため、各出力
線からはキュー38に記憶されるアドレスの順にセルデ
ータが出力される。複数の出力線に同じセルデータを出
力させる同報においては、同報計画手段37によってキ
ュー38のコピーが行われので、対応する出力線が異な
る複数のキュー38からそれぞれ同じリードアドレスが
出力される。そのため、ATMスイッチング装置に入力
された一つのATMセルを複数の出線に対して送出する
ことができる。
【0019】この様子をセルデータの流れを描いた図3
1に示す。図31において、図30と同一符号のものは
図30と同じものである。図31において、入力Jから
入ったセルデータは、出力Nから送り出され、入力Iか
ら入ったセルデータは、同報が行われて、出力Lと出力
Nから送り出される。
【0020】図25に示したATMネットワーク1で
は、できる限り、ATMセルが所定の時間内に目的地へ
到達するようにOAMネットワーク等により管理してい
る。例えば、ATMネットワーク1を使ってテレビ会議
を開くとき、情報の質は落としてもその情報はなるべく
遅延時間を少なくして相手方に伝達される必要がある。
一方、ワークステーション間でデータを転送する場合に
は、誤りが発生するか否かなど情報の質が問題で、その
情報の伝達速度は余り重視されない場合がある。また、
これらの情報は、ATMネットワーク1の伝送量を一時
的に越えて爆発的に発生する場合がある。従って、AT
Mネットワーク1では、その時の情報の内容によって、
また、ATMネットワーク1の混み具合によって、AT
Mスイッチング装置2における滞留時間等を情報の内容
や通信状況等に応じて制御する必要が生じる。
【0021】セルが所定の時間内に目的地へ到達させる
ような要求に対して、遅延優先という概念を導入し、即
時処理が必要な呼とある程度の遅延が許容される呼とに
分けて管理することにより情報の滞留時間を制御する方
法が従来から知られている。例えば、NTT R&D
No.3 Vol.42, 1993 の412ページの図7に遅延優先が
可能な装置が示されている。この図に示された装置で
は、高優先バッファと低優先バッファとを用いて2レベ
ルの優先制御を行っている例が示されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来のATMネットワ
ーク等のパケット通信用ネットワークは以上のように構
成されいているので、スイッチングシステム、例えばA
TMスイッチング装置2においては到着したセルから順
に出力するため、ATMスイッチング装置2を通過する
セルが所定の時間内に目的地に到達できない場合がある
等の問題点があった。
【0023】例えば、遅延優先という概念を導入して
も、優先するか否かを判断しているだけで、優先するセ
ル同士の到着時間の管理や優先しないセルの到着時間の
管理を行っているものではないため、上記の問題点を十
分に解消できるものではなかった。
【0024】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、入力順序に関係なく様々な優先
度を持ったデータの中から優先度の高いデータを早く出
力できるような優先処理機能を有するシフトレジスタを
提供することを目的とし、例えば、ATMネットワーク
において、様々に変化するATMネットワークの使用状
況に対応できるように、ATMスイッチング装置に到着
した順序に関係なく、優先度の高いATMセルから順に
出力できるような優先処理機能を有するシフトレジスタ
を提供することを目的とし、またそのような優先処理を
伴うATM通信方式を実現することを目的とする。
【0025】さらに、セルを所定の時間内に目的地に到
着させるため、少なくともセルが所定のATMスイッチ
ング装置をいつ出発しなければならないかというデッド
ラインによって、個々のATMセルを管理するデッドラ
インスケジューリングを行うATMスイッチング装置な
どのパケット通信用ネットワークのスイッチング装置に
必要な優先処理機能を有するシフトレジスタを提供する
ことを目的とし、またデッドラインスケジューリングに
対応できる優先処理を伴うATM通信方式を実現するこ
とを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る優先処
理機能を有するシフトレジスタは、複数のデータをそれ
ぞれ記憶するために設けられるとともにどの前記データ
を優先して出力するかという前記データのそれぞれの優
先度を記憶する領域を含み、順番に並んだ複数のレジス
タステージと、前記レジスタステージに記憶されている
前記データの前記優先度と新たな入力データの優先度と
の比較を行う比較手段と、前記比較手段の比較結果に基
づいて、前記新たに入力されたデータを含めた全ての前
記データが前記レジスタステージの前記順番に対応して
前記優先度が高い順に前記レジスタステージに記憶され
るように、前記新たに入力されたデータを前記レジスタ
ステージに記憶させる制御手段とを備え、前記レジスタ
ステージに前方へのシフト動作をさせて、前記レジスタ
ステージに記憶した前記データを前記レジスタステージ
の並んだ順番に従って出力するように構成されている。
【0027】第2の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第1の発明の優先処理機能を有するシ
フトレジスタにおいて、前記レジスタステージは、前記
データ及び前記優先度を記憶する前記領域として、その
前または後の順番の前記レジスタステージのどちらに対
してもシフト動作を行うことが可能な双方向レジスタを
含み、前記制御手段は、前記新たな入力データの前記優
先度よりも低い前記優先度を持った全ての前記データを
現在記憶されている前記レジスタステージからその後方
の前記レジスタステージに移すように、低い前記優先度
を記憶している前記レジスタステージに対して後方への
シフト動作をさせて、空いた前記レジスタステージに前
記新たな入力データを書き込ませるように制御すること
を特徴とする。
【0028】第3の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第1または第2の発明の優先処理機能
を有するシフトレジスタにおいて、前記優先度として前
記データが出力されなければならないデッドラインを用
いることを特徴とする。
【0029】第4の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第1または第2の発明の優先処理機能
を有するシフトレジスタにおいて、前記各レジスタステ
ージは、前記レジスタステージが空か否かを示す表示手
段と、前記レジスタステージに前記前方へのシフト動作
を行わせるクロックの供給を前記表示手段の表示に応じ
て制御するゲートとをさらに備えて構成されている。
【0030】第5の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第2の発明の優先処理機能を有するシ
フトレジスタにおいて、前記各レジスタステージは、前
記レジスタステージが空か否かを示す表示手段と、前記
レジスタステージに前記後方へのシフト動作を行わせる
クロックの供給を前記表示手段の表示に応じて制御する
ゲートとをさらに備えて構成される。
【0031】第6の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第1または第2の発明の優先処理機能
を有するシフトレジスタにおいて、初期化時に全ての前
記レジスタステージが記憶する前記優先度を最も優先度
の低い状態に設定することを特徴とする。
【0032】第7の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第1または第2の発明の優先処理機能
を有するシフトレジスタにおいて、前記レジスタステー
ジは、それぞれ、各自が空であることを表す情報を記憶
する領域を含むように構成する。
【0033】第8の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第7の発明の優先処理機能を有するシ
フトレジスタにおいて、前記レジスタステージの前記表
示手段が示す前記空を表す情報に基づいて、前記レジス
タステージに供給されるクロックを制御するクロック制
御手段をさらに備えて構成されている。
【0034】第9の発明に係る優先処理機能を有するシ
フトレジスタは、第4、第5または第7の発明の優先処
理機能を有するシフトレジスタにおいて、前記レジスタ
ステージがそれぞれ記憶している前記優先度によって、
前記レジスタステージに記憶されているデータを廃棄す
るか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が廃棄す
ると判断した前記レジスタステージの前記表示手段に空
を表示させる廃棄手段とをさらに備えて構成されてい
る。
【0035】第10の発明に係る優先処理機能を有する
シフトレジスタは、第9の発明の優先処理機能を有する
シフトレジスタにおいて、前記データは、廃棄しても良
いかどうかを示す廃棄優先指定が与えられたデータを含
み、前記判断手段は、前記優先度に加えて前記廃棄優先
指定も前記データを廃棄するか否かの判断基準とするこ
とを特徴とする。
【0036】第11の発明に係る優先処理機能を有する
シフトレジスタは、第9の発明の優先処理機能を有する
シフトレジスタにおいて、前記廃棄手段によって空にさ
れた前記レジスタステージにその後段の前記レジスタス
テージのデータを前方へシフトして上書きする上書き手
段をさらに備えて構成されている。
【0037】第12の発明に係るパケット通信用スイッ
チング装置は、第1または第2の発明の優先処理機能を
有するシフトレジスタを用いたパケット通信用スイッチ
ング装置であって、前記シフトレジスタに記憶される前
記データは、入力されたパケットに関するデータを含
み、前記優先度を、区間ビットを含む巡回的表現に変換
して前記シフトレジスタへ与える変換手段を備え、前記
シフトレジスタの前記比較手段が前記優先度の前記巡回
的表現を用いて比較を行うことを特徴とする。
【0038】第13の発明に係るパケット通信用スイッ
チング装置は、第12の発明のパケット通信用スイッチ
ング装置において、前記シフトレジスタにおける前記レ
ジスタステージは、それぞれ、各自が空であることを示
す情報を記憶する領域を含むように構成する。
【0039】第14の発明に係るパケット通信用スイッ
チング装置は、第1または第2の発明の優先処理機能を
有するシフトレジスタを用いたパケット通信用スイッチ
ング装置であって、前記シフトレジスタに記憶される前
記データは、入力されたパケットに関するデータを含
み、前記パケットの宛先と前記優先度との対応をとる換
算表を有し、前記換算表によって前記パケットの宛先に
応じた前記優先度の情報を前記シフトレジスタに与える
優先度付与手段を備えて構成されている。
【0040】第15の発明に係るパケット通信用スイッ
チング装置は、第12、第13もしくは第14の発明の
パケット通信用スイッチング装置において、前記優先度
として前記パケットが出力されなければならないデッド
ラインを用いることを特徴とする。
【0041】第16の発明に係る優先処理機能を有する
シフトレジスタを用いたATMネットワークは、第1ま
たは第2の発明の優先処理機能を有するシフトレジスタ
を用いたATMネットワークであって、OAMセルによ
って管理され、入力されるATMセルの宛先と前記優先
度との対応をとる換算表を有し、前記換算表によって前
記ATMセルの宛先に応じた前記優先度の情報を前記シ
フトレジスタに与える優先度付与手段を有するATMス
イッチング装置を備え、前記シフトレジスタに記憶され
る前記データは、ATMスイッチング装置に入力された
前記ATMセルに関するデータを含み、前記OAMセル
の内容に応じて前記換算表を変更することを特徴とす
る。
【0042】第17の発明に係るATMネットワーク
は、第15の発明のATMネットワークにおいて、前記
優先度として前記ATMセルが前記ATMスイッチング
装置から出力されなければならないデッドラインを用い
ることを特徴とする。
【0043】第18の発明に係る優先処理を伴うパケッ
ト通信方式は、デッドラインと宛先との換算表に従って
前記デッドラインをパケットに付与するための付与手段
を有し、さらに前記パケットの前記デッドラインを記憶
するレジスタと該デッドラインを持つ前記パケットに関
するデータを記憶するデータ用レジスタとの両方を含む
複数のレジスタステージを有するパケット通信用スイッ
チング装置を準備する工程と、前記パケット通信用スイ
ッチング装置に新たに入力された前記パケットに前記換
算表を用いて前記デッドラインを付与するとともに前記
パケットを前記パケット通信用スイッチング装置に保持
する工程と、新たに入力された前記パケットの前記デッ
ドラインとその前から前記パケット通信用スイッチング
装置に記憶されている前記パケットの前記デッドライン
とを比較する工程と、新たに入力された前記パケットに
関する前記デッドライン及び前記データを前記レジスタ
ステージに記憶させるとともに、新たに入力された前記
パケットに関するデータを含めて複数の前記レジスタス
テージの前記データを前記デッドラインの近い順に並べ
替える工程と、最も近いデッドラインを記憶している前
記レジスタステージの前記データに対応する前記パケッ
トを前記パケット通信用スイッチング装置から送出する
工程とを備えて構成されている。
【0044】第19の発明に係る優先処理を伴うATM
通信方式は、優先度と宛先との換算表に従って前記優先
度をATMセルに付与するための付与手段を有し、さら
に前記ATMセルの出力の優先度を記憶するレジスタと
該デッドラインを持つ前記ATMセルに関するデータを
記憶するデータ用レジスタとの両方を含む複数のレジス
タステージを有し、OAMセルによって管理されている
ATMスイッチング装置を準備する工程と、所定の条件
に応じて前記OAMセルによって前記付与手段の前記換
算表を変更する工程と、前記ATMスイッチング装置に
新たに入力された前記ATMセルに前記換算表を用いて
前記優先度を付与するとともに前記ATMセルを前記A
TMスイッチング装置に保持する工程と、新たに入力さ
れた前記ATMセルの前記優先度と前から前記ATMス
イッチング装置に記憶されている前記ATMセルの前記
優先度とを比較する工程と、新たに入力された前記AT
Mセルに関する前記優先度及び前記データを前記レジス
タステージに記憶させるとともに、新たに入力された前
記ATMセルに関するデータを含めて複数の前記レジス
タステージの前記データを前記優先度の高い順に並べ替
える工程と、最も高い優先度を記憶している前記レジス
タステージの前記データに対応する前記ATMセルを前
記ATMスイッチング装置から送出する工程とを備えて
構成されている。
【0045】第20の発明に係る優先処理を伴うATM
通信方式は、第19の発明の優先処理を伴うATM通信
方式において、前記優先度として前記ATMセルが前記
ATMスイッチング装置から出力されなければならない
デッドラインを用いることを特徴とする。
【0046】
【作用】第1の発明における比較手段は、レジスタステ
ージに記憶されているデータの優先度と新たな入力デー
タの優先度との比較を行う。
【0047】レジスタデータが、複数のデータをそれぞ
れ記憶するために設けられるとともにそれぞれのデータ
の優先度を記憶する領域を含み、順番に並んだでいる。
そこで、制御手段は、比較手段の比較結果に基づいて、
新たに入力されたデータを含めた全てのデータがレジス
タステージの順番に対応して優先度が高い順にレジスタ
ステージに記憶されるように、新たに入力されたデータ
をレジスタステージに記憶させる。
【0048】そして、レジスタステージに記憶されてい
るデータが、制御手段によって、優先度の高い順に並ん
でいるため、レジスタステージに対して前方へのシフト
動作をさせることによって、レジスタステージは、レジ
スタステージの並んだ順番に従って優先度の高い順に記
憶したデータを出力させることができる。
【0049】第2の発明におけるレジスタステージは、
データ及び優先度を記憶する領域として、その前または
後の順番のレジスタステージのどちらに対してもシフト
動作を行うことが可能な双方向レジスタを含んでいる。
【0050】そして、制御手段は、新たな入力データの
優先度よりも低い優先度を持ったデータを記憶している
レジスタが属するレジスタステージに対して制御を行
う。制御手段は、例えば、今制御を行っているレジスタ
ステージのデータを全てその一つ後方のレジスタステー
ジにシフトさせるとする。
【0051】そうすると、優先度の高いデータを記憶し
ているレジスタステージはそのままで、優先度の低いデ
ータを記憶しているレジスタステージだけが一つずつ後
方にずれる。そのため、新たに入力されたデータより優
先度の高いものと低いものとの間に一つ空いたレジスタ
ステージ、言い替えるとそのレジスタステージに上書き
しても既存のデータに影響を与えないレジスタステージ
を確保することができる。そのレジスタステージに新た
な入力データを書き込ませるように制御することで、レ
ジスタステージの並んだ順番に対応して優先度の高い順
に複数のレジスタステージのデータを少ない周期で容易
に並べることができる。
【0052】第3の発明における比較手段は、優先度と
してデッドラインを用いるので、レジスタステージに記
憶されているデータのデッドラインと新たな入力データ
のデッドラインとの比較を行う。そして、制御手段は、
優先度としてデータが出力されなければならないデッド
ラインを用いて、複数のレジスタステージに記憶されて
いるデータをデッドラインが迫っているものから順に並
べる。そのため、シフトレジスタは、デッドラインの迫
っているデータから順にデータを出力することができ
る。
【0053】第4の発明におけるゲートは、レジスタス
テージが空か否かを示す表示手段の表示に応じて、レジ
スタステージに前方へのシフト動作を行わせるクロック
の供給を制御する。前方にシフトさせる必要のない空の
レジスタステージへのクロックの供給を停止させること
ができる。
【0054】第5の発明におけるゲートは、レジスタス
テージが空か否かを示す表示手段の表示に応じて、レジ
スタステージに後方へのシフト動作を行わせるクロック
の供給を制御する。後方へシフトさせる必要のない空の
レジスタステージへのクロックの供給を停止させる。
【0055】第6の発明におけるレジスタステージは、
全て、初期化時に記憶する優先度を最も優先度の低い状
態に設定されているので、新たに入力されるデータは必
ず初期化時に優先度の低い状態に設定されたレジスタス
テージより前に挿入される。そのため、複数のレジスタ
ステージの前の列から順にデータが挿入されることにな
る。ただし、その最も優先度の低い状態は、新たに入力
されたデータには、与えないものとする。
【0056】第7の発明におけるレジスタステージは、
それぞれ、各自が空であることを表す情報を記憶する領
域を含むので、レジスタステージが記憶しているデータ
や優先度などを調べて、そのレジスタステージが空であ
るか否かを判断するための構成が必要なくなる。
【0057】第8の発明におけるクロック制御手段は、
レジスタステージの表示手段が示す空を表す情報に基づ
いて、レジスタステージに供給されるクロックを制御す
る。そのため、前方または後方へシフトさせる必要のな
い空のレジスタステージへのクロックの供給を停止させ
ることができるクロック制御手段を、簡単な構成で作る
ことができる。
【0058】第9の発明における判断手段は、レジスタ
ステージがそれぞれ記憶している優先度によって、レジ
スタステージに記憶されているデータを廃棄するか否か
を判断する。例えば、その優先度に見合うように出力で
きない場合は、判断手段が廃棄しても良いと判断する。
廃棄手段は、判断手段が廃棄すると判断した優先度を満
足できないデータを有するレジスタステージの表示手段
に空を表示させることで、優先度を満足できないデータ
が他のデータの処理に与える影響を少なくすることがで
きる。
【0059】第10の発明におけるデータは、廃棄して
も良いかどうかを示す廃棄優先指定が与えられる。その
ため、廃棄して欲しくないデータを指定しておくことが
できる。従って、判断手段は、優先度に加えて廃棄優先
指定もデータを廃棄するか否か判断基準とすることで、
必要なデータの廃棄を防ぐことができる。
【0060】第11の発明における上書き手段は、廃棄
手段によって空にされたレジスタステージが空になって
ないレジスタステージの間に点在する場合があるが、そ
のようなレジスタステージに有効なデータを記憶させる
ために、その後段のレジスタステージのデータをシフト
して上書きする。そうすることで、点在していた空きの
レジスタステージがなくなり、空いているレジスタステ
ージは後ろの列に集めることができる。
【0061】第12の発明における変換手段は、入力さ
れたパケットに与えられる優先度を、区間ビットを含む
巡回的表現に変換してシフトレジスタへ与える。巡回的
表現にすることによって優先度を少ないビットで表現で
きるため、レジスタステージは、優先度を記憶するため
の記憶容量を削減できる。優先度の巡回的表現を用いて
比較を行うの比較手段は、少ないビットに対応する構成
でよく、その規模を縮小できる。
【0062】第13の発明におけるレジスタステージ
は、それぞれ、各自が空であることを示す情報を記憶す
る領域を含むことから、例えば優先度を記憶する領域に
空を表示するための構成が必要なくなり、変換手段及び
またはレジスタステージの構成を簡単にすることができ
る。
【0063】第14の発明における優先度付与手段は、
パケットの宛先と優先度との対応をとる換算表を有し、
換算表によってパケットの宛先に応じた優先度の情報を
シフトレジスタに与える。そこで、この換算表をパケッ
ト通信用スイッチング装置のおかれた状況に適切に設定
することで、状況に応じてパケットに適切な優先度を与
えることができる。
【0064】第15の発明におけるシフトレジスタは、
デッドラインの近づいたものから順にATMセルを出力
させることができる。そして、デッドラインを与えるた
めの換算表をOAMセルの内容に応じて変更すること
で、ATMネットワークは、時事刻々変化する状況に対
応するデッドラインをATMセルに付けてデッドライン
の近いものから順に出力することができる。
【0065】第16の発明におけるATMスイッチング
装置は、優先度付与手段によって、入力されるATMセ
ルの宛先と優先度との対応をとる換算表を用いて、AT
Mセルの宛先に応じた優先度の情報をシフトレジスタに
与える。シフトレジスタに記憶されるデータがATMス
イッチング装置に入力されたATMセルのデータを含ん
でいることから、シフトレジスタは、優先度の高い順に
ATMセルを出力させることができる。そして、優先度
を与えるための換算表をOAMセルの内容に応じて変更
することで、ATMスイッチング装置は、その置かれた
状況に対応する優先度をATMセルに付けて優先度の高
いものから順に出力することができる。
【0066】第17の発明におけるシフトレジスタは、
デッドラインの近づいたものから順にATMセルを出力
させることができる。そして、デッドラインを与えるた
めの換算表をOAMセルの内容に応じて変更すること
で、ATMネットワークは、時事刻々変化する状況に対
応するデッドラインをATMセルに付けてデッドライン
の近いものから順に出力することができる。
【0067】第18の発明におけるパケットをパケット
通信用スイッチング装置に保持する工程によって、パケ
ット通信用スイッチング装置に新たに入力されたパケッ
トは、付与手段の換算表に従ってデッドラインを付与さ
れ、パケット通信用スイッチング装置に保持される。
【0068】比較する行程とデッドラインの近い順に並
べ替える行程によって、新たに入力されたパケットは、
デッドライン及びデータをレジスタステージに記憶さ
れ、複数のレジスタステージのデータは、新たに入力さ
れたパケットに関するデータを含めてデッドラインの近
い順に並べ替えられる。
【0069】そして、送出する行程によって、最も近い
デッドラインを記憶しているレジスタステージのデータ
に対応するパケットを、パケット通信用スイッチング装
置から送出する。
【0070】このように、換算表によって与えられるデ
ッドラインに近いものから順にATMスイッチング装置
より送出されるので、この換算表をパケット通信用スイ
ッチング装置のおかれた状況に適切に設定することで、
そのATMスイッチング装置に適したデッドラインをA
TMセルに与えることができる。
【0071】第19の発明に換残表を変更する行程によ
って、ATMスイッチング装置のおかれている状況に対
応して、OAMセルによって付与手段の換算表を適切に
変更することができる。
【0072】ATMセルをATMスイッチング装置に記
憶する工程によって、ATMスイッチング装置に新たに
入力されたATMセルに換算表を用いて優先度を付与
し、比較する行程と並べ替える行程によって、新たに入
力されたATMセルに関する優先度及びポインタがレジ
スタステージに記憶されるとともに、新たに入力された
ATMセルに関するデータを含めて複数のレジスタステ
ージのデータが優先度の高い順に並べ替えられる。
【0073】そして、読み出す工程によって、最も高い
優先度を記憶しているレジスタステージが示したポイン
タに従ってATMスイッチング装置からATMセルが読
み出される。
【0074】このように、換算表によって与えられる優
先度の高いものから順にATMスイッチング装置より送
出されるので、OAMセルによってこの換算表をパケッ
ト通信用スイッチング装置のおかれた状況に応じて適切
に設定することで、その時点でそのATMスイッチング
装置が置かれている状況に適した優先度をATMセルに
与えることができる。
【0075】第20の発明における換残表を変更する行
程によって、ATMスイッチング装置のおかれている状
況に対応して、OAMセルによって付与手段の換算表を
適切に変更することができる。
【0076】ATMセルをATMスイッチング装置に記
憶する工程によって、ATMスイッチング装置に新たに
入力されたATMセルに換算表を用いてデッドラインを
付与し、比較する行程と並べ替える行程によって、新た
に入力されたATMセルに関するデッドライン及びポイ
ンタがレジスタステージに記憶されるとともに、新たに
入力されたATMセルに関するデータを含めて複数のレ
ジスタステージのデータがデッドラインの差し迫ったも
のから順に並べ替えられる。
【0077】そして、読み出す工程によって、最も近い
デッドラインを記憶しているレジスタステージが示した
ポインタに従ってATMスイッチング装置からATMセ
ルが読み出される。
【0078】このように、換算表によって与えられるデ
ッドラインの迫ったものから順にATMスイッチング装
置より送出されるので、OAMセルによってこの換算表
をパケット通信用スイッチング装置のおかれた状況に応
じて適切に設定することで、その時点でそのATMスイ
ッチング装置が置かれている状況に適した優先度をAT
Mセルに与えることができる。
【0079】
【実施例】以下、この発明の第1実施例を図について説
明する。図1はこの発明の第1実施例によるATMスイ
ッチング装置の概要を説明するためのブロック図であ
る。図1に示すATMスイッチング装置は、例えば、図
25に示すATMスイッチング装置2に対応するもので
ある。
【0080】図25に示すUNI3等を介してATMネ
ットワーク1に入ってくるATMセルは、その宛先に到
達すべき時間がそれぞれ異なる。従って、ATMスイッ
チング装置2に到着したATMセルは、それぞれATM
スイッチング装置2内に滞留できる許容時間が異なる。
ATMセルがあるATMスイッチング装置2に到着した
時刻をTinとし、そのセルがそのATMスイッチング装
置2に滞留可能な時間をTd とすると、そのセルがその
ATMスイッチング装置2を出て行かなければならない
デッドラインをディスパッチタイム(DPT)と称し、
DPT=Tin+Td と定義する。
【0081】図1において、55はATMセルの交換を
行うATMスイッチング装置、56はエクストラヘッダ
をATMセル58に付加するためATMスイッチング装
置55内に設けられたエクストラヘッダ付加部、60は
交換を行うためATMセルを貯えておくとともにATM
セルを対応する出線に振り分るためのATMスイッチエ
レメントである。
【0082】エクストラヘッダ付加部56では、ATM
セル58のヘッダ部の宛先に基づいて出線が割り当てら
れる。そして、エクストラヘッダ付加部56には、例え
ば図25に示したOAMネットワークを介して管理者か
らディスパッチタイムに関するディスパッチタイムデー
タ57が与えられる。ディスパッチタイムデータ57に
基づいてディスパッチタイムデータ及び出線番号を含む
エクストラヘッダをATMセル58に付加してエクスト
ラヘッダを有するATMセル59をATMスイッチエレ
メント60へ出力する。
【0083】図2は、エクストラヘッダ付加部56に入
力するATMセル58とエクストラヘッダ付加部56か
ら出力されるATMセル59の構成を説明するための図
である。ATMセル58は、ユーザ情報が書き込まれる
ペイロード58aと宛先を示す識別子が格納されている
ヘッダ部58bとを有している。さらに、ATMセル
は、ヘッダ部58の情報の中に仮想チャネル識別子(V
CI:Virtual ChannelIdentifier)、仮想パス識別子
(VPI:Virtual Path Identifier )と呼ばれるフィ
ールド58c,58dを持っている。また、ATMセル
59は、ATMセル58と同じ情報であるペイロード5
9aとヘッダ部59bとを有している。ATMセル59
は、さらに、エクストラヘッダ59cの情報を備えてお
り、その中には、出線に関する情報59eやディスパッ
チタイムDPTに関する情報59dが含まれる。
【0084】ここで、エクストラヘッダ内のTdの指定
について説明する。図26あるいは図28に示した従来
のATMスイッチング装置は、ATMセルのVCIある
いはVPIの値を基に、物理的な出線番号を求める。つ
まり、表1に示すようなVCI値/VPI値に対応する
出線番号を求めるための対応テーブルをATMスイッチ
ング装置は有している。このテーブルによって物理的出
線番号が求められ、エクストラヘッダに反映される。こ
れは、この発明の第1実施例によるATMスイッチング
装置においても同様である。
【0085】さらに、この発明のATMスイッチング装
置55では、出線番号を求めるのと同様に、通信を開始
するにあたって、通信を使用する加入者と管理者との取
り決めによって、滞留許容時間Tdが図25に示したO
AMネットワークを介して、つまりOAMパケットによ
って表1に示すようなVCI値/VPI値に対応する滞
留許容時間Tdを求めるための対応テーブルが登録され
る。
【0086】
【表1】
【0087】ATMスイッチエレメント60は、セルデ
ータを記憶するためのバッファ61aを有するバッファ
部61を有している。また、ATMスイッチエレメント
60は、エクストラヘッダ解析部62aを持ちセルデー
タを入力するための入力インタフェース62と、読みだ
しコントロール部63aを持ちセルデータを送信するた
めの出力インタフェースとを有している。さらに、AT
Mスイッチエレメント60は送信すべきセルデータのリ
ードアドレスを順次出力するシフトレジスタ64a〜6
4pを備えている。
【0088】シフトレジスタ64a〜64pは、出線#
1から出線#pに対応して設けられており、バッファ6
1aに記憶されているセルデータをATMセルに変換し
て各出線#1〜#pから送信するため、記憶しているア
ドレスが並んでいる順番に従って、バッファ61aと読
みだしコントロール部63aとに対してリードアドレス
を順次出力する。
【0089】入力インタフェース62に入力されたセル
データは、まず、エクストラヘッダ解析部62aで、出
線番号とディスパッチタイムとが解析される。出線番号
の解析は従来と同様に行われ、ディスパッチタイムも出
線番号と同様にエクストラヘッダ内に納められている情
報であり、出線番号の解析と同じようにディスパッチタ
イムの解析が行われる。そして、バッファ61aの空い
ている領域にセルデータが書き込まれるとともに、その
ライトアドレスが、エクストラヘッダの情報に対応する
出線番号のシフトレジスタ64a〜64pにそのディス
パッチタイムの順番に従って挿入される。
【0090】出力インタフェース63から送信されると
き、出力インタフェース内では、読みだしコントロール
部63aにおいて、アドレスが読み出されたシフトレジ
スタに対応してデータを送出する出線に切り替えられ
る。シフトレジスタ64a〜64pから出力されるリー
ドアドレスは、バッファ部61のバッファ61aにAT
Mセルデータを読み出すためのアドレスを指定する。シ
フトレジスタ64a〜64pでは、リードアドレスがデ
ィスパッチタイムの差し迫ったものから順に並ぶことに
より、リードアドレスは、ディスパッチタイムの小さい
ものから順に出力される。
【0091】次に、図3及び図4に示すフローチャート
を用いて上記のATMネットワークを用いたデッドライ
ンスケジューリングを伴うパケット通信方法の手順を示
す。
【0092】管理者が設定したテーブル(例えば表1に
示す換算表)に従ってディスパッチタイムをATMセル
に与える付与手段(図1におけるエクストラヘッダ付加
部56)、及びデッドラインを貯えるレジスタとそのデ
ッドラインを持つATMセルの記憶領域を指し示すポイ
ンタ用レジスタからなるレジスタ群(図1におけるシフ
トレジスタ64a〜64p)を備えるATMスイッチン
グ装置を使ってネットワークを構築する。
【0093】このATMネットワークを使って、まず、
ステップST1において、テーブル変更の指示があるか
否かを判定する。もしテーブルの変更があれば、ステッ
プST2に進み、テーブルの変更を行った後ステップS
T3に進む。もしテーブルの変更がなければ、そのまま
ステップST3に進む。
【0094】ステップST3では、ATMスイッチング
装置の外部から新たに入力されたATMセルが入力され
たか否かを判断する。もし、新たなATMセルの入力が
あればステップST4に進む。ステップST4におい
て、ATMスイッチング装置の外部から新たに入力され
たATMセルにディスパッチタイムを与えるとともに、
ATMスイッチエレメント60にATMセルを記憶す
る。次に、ステップST5において、新たに入力された
ATMセルと既にATMスイッチ装置に記憶されている
ATMセルとの間でディスパッチタイムを比較する。次
に、ステップST6で、新たに入力されたATMセルの
ディスパッチタイム及びポインタをレジスタ群に記憶さ
せ、レジスタ群のデータをディスパッチタイム順にソー
トする。そして、ステップST7に進む。
【0095】ステップST3において、外部から新しい
ATMセルが、ATMスイッチング装置に入力されてい
ないと判断されれば、ステップST4からステップST
6を省いて、ステップST7に進む。
【0096】ステップST7において、レジスタ群にF
IFO動作させ、ディスパッチタイムの小さい順に並ん
でいるため、レジスタ群からディスパッチタイムの小さ
いATMセルのポインタを出力させる。次に、ステップ
ST8で、レジスタ群が新たに示したポインタに応じ
て、ATMスイッチング装置に記憶しているATMセル
を送信する。そして、ステップST1に戻り、上記の手
順を繰り返す。
【0097】以上のように、この発明の第1実施例によ
るATMスイッチング装置55によれば、ATMスイッ
チング装置55に入力した順序に関係なく、ディスパッ
チタイムの小さいセルから順に送出することができる。
そのためATMネットワークにおいてデッドラインスケ
ジューリングが可能となる。また状況に応じてテーブル
の変更、即ちATMセルに付与するディスパッチタイム
の変更をして優先順位を変えることができ、ATMネッ
トワークの伝送の高速性を損なうことなく、特定のセル
を最小の遅延で目的値に届けなければならないとかセル
がバースト的に発生する等の様々な状況に対応した効率
の良い通信を行うことができる。
【0098】さらに、ディスパッチタイムの設定を「入
力時刻+固定オフセット」というように定型的に与えれ
ば、first come first serve(到着順に出力)を実現で
き、「入力時刻+固定オフセット(G)」というように
入力せるの優先度Gに応じた固定オフセットを与えれ
ば、複数レベルの遅延優先をサポートできる等、従来か
らの優先処理方式にもディスパッチタイムの与え方で柔
軟に対応できるというメリットがある。この際、変更が
必要なところはディスパッチタイムを付与する箇所のみ
で、ここをプロセッサで計算させるなどソフトウエア的
に制御可能なように設計すれば、その他のハードウエア
に変更が不要というメリットもある。
【0099】なお、上記のATMスイッチング装置55
では、シフトレジスタ64a〜64pには、ディスパッ
チタイムとともにアドレスを記憶する例を示したが、バ
ッファ61aとシフトレジスタ64a〜64pの機能を
シフトレジスタ64a〜64pに持たせることによっ
て、シフトレジスタ64a〜64pがディスパッチタイ
ムとともにセルのデータを記憶することとしても良い。
【0100】また、上記の説明では、ディスパッチタイ
ムによってATMセル送出の優先度を与えたが、優先度
は他のもので与えても良く、シフトレジスタにおいてそ
の順番に並べて送出すれば上記実施例と同様の効果を奏
する。
【0101】また、ATMネットワーク以外のパケット
通信のネットワークに用いても良く、上記のシフトレジ
スタを用いることで他のパッケト通信でもデッドライン
スケジューリングが可能になる。
【0102】また、バッファ61aは、動作が確実であ
るという点から好ましくは、図29に示したリード用ポ
ートとライト用ポートの2つのポートを有するデュアル
アクセスメモリであるが、1つのポートをリード動作と
ライト動作とで共用するメモリであっても良い。
【0103】また、図26に示す第1乃至第3のATM
スイッチエレメント12〜14のようにATMスイッチ
エレメントを複数段接続しても良く、その場合には、各
ATMスイッチエレメント毎にエクストラヘッダ付加部
を有する方が各ATMスイッチエレメント毎に滞留許容
時間Tdを管理できるので望ましい。
【0104】また、優先処理機能を有するシフトレジス
タをATMスイッチング装置において用いた場合につい
て説明したが、他のパケット通信について用いても良
く、例えばセルが固定パケットではなくて可変長パケッ
トのパケット通信用のスイッチング装置に用いても良
い。そして、ATMネットワークで用いる固定長パケッ
トのセルではエクストラヘッダ付加部を必要としたが、
パケット通信の他の通信方法による場合にあっては、セ
ルのヘッダ部にディスパッチタイム等の情報を持たせて
おいても良い場合があり、そのような場合でも上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0105】図5はこの発明の第1実施例による優先処
理機能を有するシフトレジスタの構成を示すブロック図
である。図5に示したシフトレジスタは、図1に示すシ
フトレジスタ64a〜64pのうちの一つに対応し、図
27に示した出力キュー23dあるいは図30に示した
キュー38等の代わりに用いられるバッファ制御用のメ
モリである。つまり、共有メモリ方式のATMスイッチ
ング装置において、この発明のシフトレジスタはATM
スイッチエレメントから出力されるセルデータの出力順
序を決めるためのメモリとして用いられる。図5に示し
た座標のγ方向が前方シフト動作時のシフト方向を示
す。
【0106】図5において、50はそれぞれθ方向に平
行に並んだmビットの記憶領域を有してアドレスまたは
セルデータなどのmビットのデータを記憶するとともに
相互に異なるステージ間でデータを転送するため並列に
配置された複数のデータレジスタ、51は対応するデー
タレジスタ50に直列に接続されディスパッチタイムを
記憶するkビットのディスパッチタイムレジスタ、52
はデータレジスタ50とディスパッチタイムレジスタ5
1とから成るレジスタステージの間に挿入され(k+
m)ビットのデータをレジスタステージ間で転送するた
めのトランスミッションゲート列、53はディスパッチ
タイムレジスタ51の内容と新たに入力されたセルのデ
ィスパッチタイムDPT0 との比較を行うためのマグニ
チュードコンパレータ、54はマグニチュードコンパレ
ータ53の比較結果に基づいてトランスミッションゲー
ト列52が行う後方へのデータ転送及びデータの書き込
み動作を制御するシフト/ライトコントロールである。
【0107】また、一つのデータレジスタ50と一つの
ディスパッチタイムレジスタ51と一つのマグニチュー
ドコンパレータ53と一つのシフト/ライトコントロー
ル54とで一つのレジスタステージを構成しており、符
号に付した添え字は、レジスタステージの番号を意味し
ている。
【0108】次に、図5に示した優先処理機能を有する
シフトレジスタの動作について説明する。新たなセルデ
ータが図1に示したATMスイッチエレメント60に入
力された場合、このシフトレジスタは、セルデータを書
き込んだバッファ61aのアドレスとともにエクストラ
ヘッダ解析部62aで解析されたディスパッチタイムD
PT0 を受け取る。
【0109】今、ATMスイッチング装置で新しく受け
取ってバッファに記憶されたATMセルのディスパッチ
タイムDPT0 は、各レジスタステージのマグニチュー
ドコンパレータ53i-1 〜53i+1 等に入力される。例
えば、マグニチュードコンパレータ53i は対応するレ
ジスタステージのディスパッチタイムレジスタ51i
内容とディスパッチタイムDPT0 との比較を行う。
【0110】ここで、マグニチュードコンパレータ53
i は、ディスパッチタイムDPT0がディスパッチタイ
ムレジスタ51i の内容より小さい場合に「1」を出力
し、その他の場合は「0」を出力するものとする。各マ
グニチュードコンパレータ53i-1 〜53i+1 等の比較
結果の例を表2に示す。シフトレジスタにはディスパッ
チタイム順に並んで入っているものとする。
【0111】
【表2】
【0112】表2に示す例は、新たに入力されたATM
セルのディスパッチタイムDPT0の値が「11」であ
った場合の例である。
【0113】シフト/ライトコントロール54i は、連
続するレジスタステージに対応した2つのマグニチュー
ドコンパレータ53i ,53i-1 の出力を受け取る。そ
して、シフトコントロール出力RVS とライト出力Wとを
順にトランスミッションゲート列52i 、データレジス
タ50i 及びディスパッチタイムレジスタ51i に対し
て与える。シフト・ライトコントロール54i がトラン
スミッションゲート列52i に与えるシフトコントロー
ル出力RVS は、シフト・ライトコントロール54i が同
じレジスタステージの中にあるマグニチュードコンパレ
ータ53i から受け取る出力と同じである。
【0114】そして、並んでいる複数のレジスタステー
ジの中で、シフトコントロール出力RVS として「1」が
出力されているレジスタステージのデータレジスタ5
0、ディスパッチタイムレジスタ51及びトランスミッ
ションゲート列52は、バックワードシフトを行う。ま
た、シフトコントロール出力RVS として「0」が出力さ
れているレジスタステージは、バックワードシフトを行
わない。
【0115】そのため、バックワードシフトの後、新た
に入力されたATMセルのディスパッチタイムDPT0
よりも大きいディスパッチタイムを記憶しているレジス
タステージとディスパッチタイムDPT0 以下のディス
パッチタイムを記憶しているレジスタステージとの間に
空きが生じる。例えば、表2に示した例では、レジスタ
ステージ番号「5」が空になる。
【0116】例えば、シフト/ライトコントロール54
i において、ライト出力Wは、前段のマグニチュードコ
ンパレータ53i-1 とその段のマグニチュードコンパレ
ータ53i の出力の排他的論理和(EXOR)をとるこ
とで得られる。
【0117】シフト動作が終了した後、ライト出力Wが
「1」になっているレジスタステージに図5の点線で示
したパスでデータが書き込まれる。図5に示したシフト
レジスタでは、レジスタステージ間のデータを転送する
トランスミッションゲート列52を使って書き込みを行
っているが、このデータパスに対応する別の書き込み用
のトランスミッションゲート列を用意しても良い。
【0118】図5に示したシフトレジスタでは、蓄えら
れているセルのデータのうち、新たに入力されたセルの
ディスパッチタイムDPT0 よりも大きいディスパッチ
タイムを持ったセルデータが全てバックワードシフトを
行って、バックワードシフトによって空いたレジスタス
テージに、新たに入力されたセルデータを挿入する。そ
のため、シフトレジスタの中のセルデータはディスパッ
チタイム順に並べることができる。
【0119】シフトレジスタ内に記憶されているデータ
は、レジスタステージの順番に対応してディスパッチタ
イム順に並べることができる。そして、シフトレジスタ
からレジスタステージの順番に従って出力されたアドレ
スによりATMスイッチエレメントからセルがでて行く
ので、デッドラインスケジューリングを行わせることが
できる。このように従来のATMスイッチング装置に対
して構成を大きく変更することなく、デッドラインスケ
ジューリングを行わせることが可能となる。
【0120】次に、図5に示した優先処理機能を有する
シフトレジスタに用いられる双方向レジスタについて図
6及び図7を用いて説明する。図6は、双方向にシフト
する双方向レジスタの構成を示す回路図である。図7は
図6に示した双方向レジスタのタイミングチャートであ
る。図6において、66a,66b及び66c,66d
はラッチ回路を構成するインバータ、TG1R,TG3
Rはそれぞれインバータ66a,66bの出力に接続さ
れクロックφ1,φ2あるいはクロックφ3、φ4で動
作するトランスミッションゲート、TG2R,TG4R
はそれぞれインバータ66c,66dの出力に接続され
クロックφ1,φ2あるいはクロックφ3、φ4で動作
するトランスミッションゲート、TG1は入力I1とイ
ンバータ66aの出力との間に設けられたトランスミッ
ションゲート、TG4は入力I2とインバータ66dの
出力との間に設けられたトランスミッションゲート、T
G2及びTG3はインバータ66a及び66bからなる
ラッチ回路とインバータ66c及び66dからなるラッ
チ回路とで構成されたシフトレジスタがいずれか一方に
シフトするようにするためのトランスミッションゲー
ト、66eはインバータ66a及び66bからなるラッ
チ回路のが保持しているデータをマグニチュードコンパ
レータに出力するためのインバータである。
【0121】図7のタイミングチャートに示すように、
クロックφ3、φ4をローレベルとしておくと、トラン
スミッションゲートTG3R,TG4Rが導通状態とな
るとともに、トランスミッションゲートTG3,TG4
が非導通状態となるため、シフトレジスタは入力I1か
ら入ったデータを出力O2から送り出すシフト動作を行
う。そして、図5のマグニチュードコンパレータ53は
クロックφ1がローレベルのタイミングでノードM1の
データの比較を行う。また、クロックφ1、φ2をロー
レベルとしておくと、トランスミッションゲートTG1
R,TG2Rが導通状態となるとともに、トランスミッ
ションゲートTG1,TG2が非導通状態となるため、
シフトレジスタは入力I2から入ったデータは出力O1
から送り出されるシフト動作を行う。そして、マグニチ
ュードコンパレータ53はクロックφ3がローレベルの
タイミングでノードM1のデータを用いて比較する。
【0122】次に、図5に示した優先処理機能を有する
シフトレジスタのマグニチュードコンパレータについて
図8を用いて説明する。図8はこの発明の第1実施例に
よるマグニチュードコンパレータの構成の一例を示す論
理回路図である。この回路は、荻原・黒住共著,「現代
電子計算機」,オーム社,57年1月25日発行,第1
版 P.137-138 に記載されている。
【0123】ディスパッチタイムレジスタに記憶されて
いる各ビットのデータをM11 〜M1n とし、入力され
たセルのディスパッチタイムDPT0 の各ビットのデー
タをDPT0 1 〜DPT0 n とする。図8において、論
理積回路AND1の2つの入力に、それぞれM11 とバ
ーDPT0 1 とを与え、出力F1 を得る。論理和回路O
R1の2つの入力に、それぞれM12 とバーDPT0 2
とを与えると同時に、論理積回路AND2の2つの入力
に、それぞれM12 とバーDPT0 2 とを与える。そし
て、論理和回路OR1の出力と論理積回路AND1の出
力F1 とをそれぞれ論理積回路AND3の2つの入力に
与え、そして、論理積回路AND2の出力とAND3の
出力とを論理和回路OR2の2つの入力に与えて論理和
回路OR2の出力F2 を得る。同じように接続して、論
理和回路ORn−1の2つの入力に、それぞれM1n と
バーDPT0 n とを与えると同時に、論理積回路AND
nの2つの入力に、それぞれM1n とバーDPT0 n と
を与える。そして、論理和回路ORn−1の出力と論理
積回路ANDn−1の出力Fn-1 とをそれぞれ論理積回
路ANDn+1の2つの入力に与え、そして、論理積回
路ANDnの出力とANDn+1の出力とを論理和回路
ORnの2つの入力に与えて論理和回路ORnの出力F
を得る。
【0124】マグニチュードコンパレータは、ディスパ
ッチタイムレジスタに記憶されているディスパッチタイ
ムM1とディスパッチタイムDPT0 とを比較して、D
PT0 ≦M1の時「0」を出力Fとしてシフト/ライト
コントロールに与え、DPT0 >M1の時「1」を出力
Fとしてシフト/ライトコントロールに与える。
【0125】
【数1】
【0126】そのためには、数1に示す漸化式を満足す
ることが必要であり、その漸化式から導かれた回路が図
8に示す回路である。
【0127】次に、図5に示した優先処理機能を有する
シフトレジスタを図6及び図8の双方向レジスタとマグ
ニチュードコンパレータとで実現する場合の接続を図9
に示す。説明を簡単にするため、図9には双方向レジス
タを1ビット分51aしか示していない。図9におい
て、53は図8に示した入力Xから与えられた値の方が
入力Yから与えられたデータより小さいときに出力Fと
して「1」を与えるマグニチュードコンパレータ、54
はシフト/ライトコントロール、68は図6に示した双
方向レジスタで構成されたnビットのディスパッチタイ
ムレジスタとmビットのデータレジスタからなるレジス
タステージ、52はトランスミッションゲート列であ
る。
【0128】シフト/ライトコントロール54におい
て、54aはライト出力Wを発生するため一方の入力で
前段のマグニチュードコンパレータの出力Finを受
け、他方の入力でそのレジスタステージに対応する段の
マグニチュードコンパレータの出力Fを受ける2入力排
他的論理和回路、54bは一方の入力で排他的論理和回
路54aの出力を受け、他方の入力で入力されたセルデ
ータ等の書き込みを制御する信号WRTを受け、シフト
/ライトコントロール54のライト出力Wを出力する2
入力論理積回路、54cは一方の入力でそのレジスタス
テージに対応する段のマグニチュードコンパレータの出
力Fを受け、他方の入力でバックワードシフトを制御す
る信号CMPを受け、シフトコントロール出力RVSを
出力する2入力論理積回路、54dは新たなデータの入
力時にマグニチュードコンパレータ53の出力Fを保持
して排他的論理和回路54aと論理積回路54cとに与
えるDラッチ回路である。
【0129】レジスタステージ68において、68aは
一方の入力でシフト/ライトコントロール54のライト
出力Wを受け、他方の入力でシフトレジスタの通常のシ
フト動作を制御する信号SFTを受ける2入力論理和回
路、68bは一方の入力で論理和回路68aの出力を受
け、他方の入力でクロックCK1を受け、同じレジスタ
ステージ内のレジスタに対してクロックφ1を出力する
2入力論理積回路、68cは一方の入力で論理和回路6
8aの出力を受け、他方の入力でクロックCK2を受
け、同じレジスタステージ内のレジスタに対してクロッ
クφ2を出力する2入力論理積回路、68dは一方の入
力で論理積回路54cのシフトコントロール出力RVS
を受け、他方の入力でクロックCK3を受け、同じレジ
スタステージ内のレジスタに対してクロックφ3を出力
する2入力論理積回路、68eは一方の入力で論理積回
路54cのシフトコントロール出力RVSを受け、他方
の入力でクロックCK4を受け、同じレジスタステージ
内のレジスタに対してクロックφ4を出力する2入力論
理積回路である。
【0130】トランスミッションゲート列52におい
て、52aはシフト/ライトコントロール54のライト
出力Wを入力するインバータ、52bは後段のシフトレ
ジスタの出力を双方向レジスタ51aの入力I1に接続
するためインバータ52aの出力がハイレベルの時にデ
ータを通すゲート、52cはライト出力Wがハイレベル
のとき入力されたセルデータを双方向レジスタ51aの
入力I1に通すゲートである。ここで、ゲート52bと
ゲート52cとは相補的に動作するスイッチ手段であ
る。
【0131】次に、図9に示したシフトレジスタの動作
について図10を用いて説明する。クロックCK2,C
K3の立ち上がり区間t1で、新規に入力されたセルの
データとディスパッチタイムDPT0 がシフトレジスタ
に与えられる。そして、次のクロックCK1,CK4の
立ち上がり区間t2までの間にマグニチュードコンパレ
ータ53で比較される。マグニチュードコンパレータ5
3は、入力Yが入力X以下であれば「0」を出力し、入
力Yが入力Xより大きければ「1」を出力する。ここで
は、マグニチュードコンパレータ53から出力Fとして
「1」が出力されている。そして、データDATAの入
力の後、出力Fを保持するために信号WAがDラッチ回
路54dに入力される。
【0132】クロックCK1,CK4の立ち上がり区間
t2でバックワードシフトを行わせるための制御信号C
MPがハイレベルになっている。信号CMPは、クロッ
クCK1〜CK4に同期して、通常、1周期の間ハイレ
ベルとなるバックワードシフトを司る信号である。信号
CMP及びマグニチュードコンパレータ53の出力Fが
ハイレベルであるため、シフト/ライトコントロール5
4の論理積回路54cの出力RVSはハイレベルにな
る。従って、論理積回路68dは、双方向レジスタに対
し、クロックφ3としてクロックCK3を出力する。ま
た、論理積回路68eは、双方向レジスタに対して、ク
ロックφ4としてクロックCK4を出力する。
【0133】一方、時刻t2において、書き込みを制御
する信号WRTは、ローレベルであるため、論理積回路
54bはライト出力Wとしてローレベルを出力する。ま
た、新規セルのデータが書き込まれるときは、通常のシ
フト動作を制御する信号SFTがハローレベルであるた
め、論理和回路68aはローレベルを出力する。従っ
て、論理積回路68b,68cの出力は、ともにローレ
ベルである。
【0134】クロックφ1,φ2がともにローレベルで
あるため、クロックφ3,φ4に応じて双方向レジスタ
51aは、入力I2を前段の双方向レジスタから受けて
記憶し、記憶していたデータを出力O2から後段の双方
向レジスタへ与える。つまり、マグニチュードコンパレ
ータ53から出力Fとしてハイレベルを受けてシフト/
ライトコントロール54から出力Wとしてハイレベルを
与えられるレジスタステージの双方向レジスタは、時刻
t3において、クロックφ3が立ち上がり、前段のデー
タを後段に伝えるバックワードシフトを起こす。シフト
レジスタにおいて、マグニチュードコンパレータ53の
出力Fがハイレベルであるレジスタステージが全てバッ
クワードシフトを行うのである。
【0135】こうして、シフトレジスタの適当なレジス
タステージに空の位置ができるが、信号CMPがハイレ
ベルからローレベルになった後、今度は新たなセルデー
タの書き込みを制御する信号WRTを1周期だけハイレ
ベルにする。
【0136】時刻t4において、バックワードを制御す
る信号CMPがローレベルになり、同時に、書き込みを
制御する信号WRTがハイレベルになっている。信号C
MPがローレベルになることによって、論理積回路54
cの出力RVSがローレベルとなるため、クロックφ
3,φ4はローレベルになる。また、信号WRTがハイ
レベルであり、クロックφ1,φ2はクロックCK1,
CK2となるため、シフトレジスタにおいて通常のシフ
ト動作が起こる。
【0137】しかし、書き込みを制御する信号WRTが
ハイレベルになるため、ゲート52bが入力I1を遮断
するとともにゲート52cがセルデータDATAを双方
向レジスタ51aへ通す。
【0138】時刻t5において、クロックφ1がローレ
ベルでクロックφ2が立ち上がると、双方向レジスタ5
1aにおいて、データがラッチされる。
【0139】時刻t6において、書き込み制御信号WR
Tがローレベルになると新規セルのデータの書き込みが
終了する。
【0140】キューとして通常の動作を行うために、先
頭(最前段)のレジスタステージの内容を読み出すた
め、信号SFTがハイレベルにされ、シフトレジスタは
前方向にシフト動作を行う。信号SFTをハイレベルに
することによって、出力φ1,φ2にクロックCK1、
CK2が供給され、入力I1から入ったデータを出力O
2にγ方向へ向けて伝送するため、前方シフト動作が起
こるのである。
【0141】以上のように、新規セルのディスパッチタ
イムDPT0 と各レジスタステージの内容との比較に1
周期を要し、新規性のデータ書き込み領域を確保するた
めの双方向レジスタ51aのバックワードシフトに1周
期を要し、バックワードシフト後に新規セルのデータを
書き込むため1周期を要し、これらの合計3周期でDP
Tの小さい順に並べるソーティングを完了する。図9に
示すシフトレジスタを用いれば、簡単な構成で、ソーテ
ィングを非常に高速に行い、デッドラインスケジューリ
ングを行うことができることが分かる。
【0142】次に、この発明の第2実施例によるATM
スイッチエレメントについて説明する。第1実施例の説
明においては、ディスパッチタイムレジスタ51の記憶
容量を考慮せずに動作を行う場合を示したが、ディスパ
ッチタイムレジスタのビット長さが有限であるため、デ
ィスパッチタイム値がレジスタの記憶容量を越えてしま
う状況が発生する。この様子を表3に示す。
【0143】
【表3】
【0144】ディスパッチタイムを連続的に表現した場
合、例えば、ディスパッチタイムレジスタのビット長が
3ビットであると、111ニ (ここでニ は2進数表示で
あることを示す。)はそのレジスタステージのデータレ
ジスタに必要なデータが入っていない状態、つまり
「空」であることを表現するのに用いるものとして、0
00ニ 〜110ニ 、換言すると10進数表記で0〜6ま
でのディスパッチタイム値しか表現することができな
い。従って、ディスパッチタイム値が7以上のセルはA
TMスイッチエレメントにおいて扱えないことになって
しまう。
【0145】この不都合を解消するため、巡回的表現を
用いると、すなわち、前記の状況であれば7で割った余
りをディスパッチタイム値としてディスパッチタイムレ
ジスタに記憶する。
【0146】このようにすると、ディスパッチタイム値
に制限なくディスパッチタイムレジスタに記憶できる。
しかし、例えば表3に示したような場合には、ディスパ
ッチタイム値が「1」と「8」と「15」などのセルが
同時に入力されると区別ができない。結局は、巡回的表
現を用いてもディスパッチタイムの最大値DPTmaxと
最小値DPTmin が決まっており、例えば3ビットの場
合、DPTmax −DPTmin ≦7でなければならない。
【0147】ディスパッチタイムレジスタを4ビット構
成にして、4ビットのうちの1ビットを区間ビットに割
り当てることによって、3ビットで表現できるディスパ
ッチタイム値の範囲内(DPTmax −DPTmin ≦7)
にある任意のディスパッチタイムを表現することができ
る。この様に、少ないディスパッチタイムレジスタで、
任意のディスパッチタイムを表現することができ、シフ
トレジスタを小形化することが可能になる。
【0148】なお、ディスパッチタイム値の範囲が7で
は不足であるなら、巡回的に表現に用いるビット数を多
くすれば良く、例えば通常16ビット程度を用いる。
【0149】また、区間の表示は、「0」と「1」の1
ビットに限られず、必要に応じて増やすことも可能であ
る。
【0150】では、ATMスイッチエレメントへ到着時
刻Tin=6にセルのデータが到着し、そのデータに与え
るべきATMスイッチエレメント内での滞留許容時間T
d=4であった場合の区間付き巡回的表現の計算手順を
図11のフローチャートを用いて説明する。
【0151】ステップST11において、Tin=0−1
10ニ とTd=100ニ が与えられる。ステップST1
2において、TinとTdを足し算して、DPT=101
0ニ(Z3 2 1 0 )が求められる。ステップST
13において、DPTの4桁目が「1」か「0」かを判
断する。Z3 が「1」の場合には、オフセット引き算を
行い(ステップST14)、DPT0 の区間ビットP0
にPin=0の補数を用いる(ステップST15)。そし
て、ステップST5で求めた区間P0 =1を用いてディ
スパッチタイムDPT0 {=(P0 −Z2 1 0 )}
を表す(ステップST17)。
【0152】
【数2】
【0153】ATMスイッチエレメントへ到着時刻Tin
=8にセルのデータが到着し、そのデータに与えるべき
ATMスイッチエレメント内での滞留許容時間Td=2
であった場合の区間付き巡回的表現の計算手順を図11
のフローチャートに沿って説明する。
【0154】ステップST11において、Tin=1−0
01ニ とTd=010ニ が与えられる。ステップST1
2において、TinとTdを足し算して、DPT=001
1ニが求められる。ステップST13において、DPT
の4桁目が「1」か「0」かを判断する。Z3が「0」
の場合には、オフセット引き算を行わず、DPT0 の区
間ビットP0 にPin=1をそのまま用いる(ステップS
T16)。そして、ステップST5で求めた区間P0
1を用いてディスパッチタイムDPT0 を表す(ステッ
プST17)。
【0155】
【数3】
【0156】次に、区間ビット付きの巡回的表現を用い
た場合のディスパッチタイムレジスタの出力をマグニチ
ュードコンパレータで処理する例を表4と表5に示す。
【0157】
【表4】
【0158】
【表5】
【0159】そして、巡回的にディスパッチタイムを計
算する機能を有するATMスイッチエレメントの構成に
ついて説明する。図12は、エクストラヘッダ付加部の
構成を説明するためのブロック図である。図において、
70はエクストラヘッダ付加部、70aはATMセル5
8が到着した時刻Tinを与えるためのカウンタ、70b
はカウンタ70aの出力したTinを示す全てのビットデ
ータの論理積をとってカウンタ70aの入力LDにその
出力を与える論理積回路、70cは論理積回路70bの
出力を受けてPinを出力するトグルフリップフロップで
ある。
【0160】Tinがnビット表現だとする(前記の例で
はn=3)。カウンタが111…1ニ になると即座にカ
ウンタにLD(ロード)がかかり、ロード値のLV値=
00…0ニ がロードされるので、111…1ニ は一瞬現
れるだけで値はすぐ000…0ニ となる。この一瞬の1
11…1ニ でトグルフリップフロップ70cをトグルさ
せPinを得る。一瞬の111…1ニ は、適当なクロック
でTinを取り込むように設計すればエクストラヘッダ付
加部がこれを読み込むことがないように設計できる。
【0161】次に、最大区間信号PMの生成について図
13のフローチャートを用いて説明する。まず、最大区
間信号PMに時刻Tinの区間値Pinを代入し、区間値P
oldにも区間値Pinが代入された状態を準備する(ステ
ップST20)。
【0162】次に、ステップST21で、時刻Tinに新
たなデータが到着する。この時の時刻Tinの区間値Pin
もトグルフリップフロップ70cの出力として与えられ
る。
【0163】次に、ステップST22で、区間値Pold
と比較することによって、新規セルが到着したときの時
刻Tinの区間値Pinが変更されていないかどうか判断す
る。もし変更がなかった場合には、そのままステップS
T24に進み、もし変更があった場合には、ステップS
T23で最大区間信号PMを新規セルが到着したときの
区間値Pinに変更してからステップST24に進む。
【0164】ステップST24では、図11に示した一
連の手順を経て、新規セルのディスパッチタイムDPT
0 を計算する。
【0165】新規セルの区間値P0 が到着時刻の区間値
Pinと同じか否かをステップST25で判断する。もし
違っていれば、ステップST26で最大区間信号PMに
区間値Pinの補数を代入して、ステップST27に進
む。もし、新規セルの区間値P0 が到着時刻の区間値P
inと同じであれば、そのままステップST27に進む。
【0166】ステップST27において、区間値Pold
を新規セルが到着した時の時刻Tinの区間値Pinに変更
する。そして、ステップST27が終了すると、ステッ
プST21に戻り、新たに到着したセルの処理を行う。
【0167】次に、この巡回的表現を用いて優先処理を
実行するためのシフトレジスタの構成の変更について図
14を用いて説明する。図において、68Zはディスパ
ッチタイムレジスタ51の出力を変更するための切り替
え回路、68Wは区間レジスタであり、その他の図5と
同一符号のものは図5に相当する部分を示す。区間レジ
スタ68Wは、データレジスタ50やディスパッチタイ
ムレジスタ51と同様の双方向レジスタで構成されてい
る。区間レジスタ68Wには、ディスパッチタイムレジ
スタ51に送られてくるディスパッチタイムDPT0
一緒に送られてくる区間値Pinが保持される。
【0168】切り替え回路68Zは、最大区間信号PM
の値によって、区間レジスタ68Wの出力を切り替え
る。区間レジスタ68Wの内容と最大区間信号PMとに
対する切り替え回路68Zの出力は次の表6のようにな
る必要がある。
【0169】
【表6】
【0170】このような切り替えを実現するための回路
は、図15に示すような、区間レジスタ68Wの内容と
最大区間信号PMとをそれぞれ入力とする2入力の排他
的否定論理和回路(EXNOR)で実現できる。また、
図16に示す回路等でも実現できる。図16において、
75は最大区間信号PMの反転論理を出力するインバー
タ、76はレジスタに記憶されている区間値Pの反転論
理を出力するインバータ、TG10はPMがローレベル
の時にインバータ76が出力したPの反転論理を通すた
めのトランスミッションゲート、TG11はPMがハイ
レベルの時にPを通すためのトランスミッションゲート
である。
【0171】次に、この発明の第3実施例について説明
する。シフトレジスタは、初期化シーケンスでディスパ
ッチタイムレジスタを全て1にセットしてやると、それ
以降に入ってくるセルのディスパッチタイムDPT0
その最大値(全て1が立っているビットで現される値)
よりは必ず小さくなる。
【0172】今、全てのビットに1が入っているディス
パッチタイムレジスタがあるレジスタステージは、空の
ステージである。従って、マグニチュードコンパレータ
で比較してディスパッチタイムの小さい順にステージ番
号の小さい方から順に挿入される。このようにすること
で、簡単な構成で自動的にレジスタステージの最前列か
ら並べられるシフトレジスタを実現することができる。
また、ネットワーク全体を初期化する時点で時刻Tinも
ゼロにしておいてやる。
【0173】通常、ATMスイッチエレメントのバッフ
ァは、希に発生する輻輳に備えるために大きめに用意さ
れている。そのために、輻そうが起こっていない場合に
は空のステージが多数存在することを示している。従っ
て、それに対応したレジスタステージも多数存在してい
るため、空のステージの動作を止めてやることによっ
て、消費電力を削減できる。ディスパッチタイムレジス
タとデータレジスタが長い場合は、これらを駆動するク
ロック分が消費電力の削減に寄与するため、特に消費電
力削減に大きな効果が期待される。
【0174】図17は、この発明の第3実施例によるデ
ィスパッチタイムレジスタの構成を示す図である。51
はディスパッチタイムレジスタ、80はディスパッチタ
イムレジスタ51の各ビットのデータの論理積を出力す
る空ステージ判定回路、82は空ステージ判定回路80
の出力80aと前段のディスパッチタイムレジスタに接
続された空ステージ判定回路の出力81aを受けてクロ
ックCK1〜CK4を制御するクロック制御回路であ
る。
【0175】ここで、空ステージ判定回路80は、ディ
スパッチタイムレジスタ51の全ビットの反転出力を受
けて、それら全出力の論理和の否定を出力するNOR回
路で構成されている。ここで、ディスパッチタイムレジ
スタ51の全ビットの出力を受ける多入力の論理積回路
で空ステージ判定回路を構成しなかったのは、動作速度
や配線数の点で問題が多いためである。ビットスライス
なレイアウトが可能なNOR回路を、入力を反転して用
いることで、レイアウトのレギュラリティが向上し、設
計効率もよく、また、緻密なレイアウトが可能になるな
どのメリットがある。空ステージ判定回路80には、判
定を制御するための信号EVLが入力されている。この
信号EVLがトランジスタ80b,80cに与えられ、
φ1,φ2によるシフトが完了した後に信号EVLが入
力され、トランジスタ80d〜80gへの出力が全てロ
ーレベルで80aがハイレベルになるか否か、つまり空
きかどうかを評価して、評価結果が一周期保持される。
ここで示したデータ保持機能を有するNOR回路でな
く、通常のNOR回路とその出力を保持するDラッチ回
路との組み合わせで構成することもできる。なお、信号
EVLの出力タイミングを図18のタイミングチャート
に示す。
【0176】クロック制御回路82がクロックの供給C
K1〜CK4を制御することによって、シフトレジスタ
は、以下のような動作を行い、不要な部分の動作を停止
して消費電力を削減することができる。
【0177】まず、フォワードシフトのときのシフトレ
ジスタの動作に注目する。空のステージはシフトレジス
タの後方にしかないため、空のステージのシフト動作を
全て止めてもシフトレジスタの動作に問題は生じない。
この状態で、フォワードシフトを行うと、空のステージ
の一つ前にあるステージは、後段の空のステージをコピ
ーするので、空のステージとなる。従って、φ1,φ2
に供給されるクロックCK1,CK2を止めれば良い。
図14に示した回路では、クロック制御回路82のゲー
ト82b及びゲート82cによって空ステージ判定回路
80の出力80aの反転論理とクロックCK1,CK2
の論理積を取ることによって新たなクロックCK1,C
K2をそのレジスタステージに供給する。
【0178】バックワードシフトのときは、前段が空の
ステージでなければ、前段のステージのデータをバック
ワードシフトによってその段にコピーしなければならな
いので、その段のシフト動作を停止することはできな
い。その段とその段の前段とが両方とも空であればバッ
クワードシフトを止めても良い。従って、クロック制御
回路82では、まず、ゲート82aにおいて、その段の
空ステージ判定回路80の出力80aと前段の論理積回
路の出力81aとの論理積の否定論理を生成する。そし
て、ゲート82aの出力とクロックCk3,CK4との
論理積を取って、新たなクロックCK3,CK4をその
レジスタステージに供給する。
【0179】次に、この発明の第4実施例について図1
9を用いて説明する。図19は、この発明の第4実施例
によるシフトレジスタの構成の一部を示すブロック図で
ある。第3実施例においては、ディスパッチタイムレジ
スタ51の全てのビットが「1」を示している場合を、
そのステージが空を意味することとして用いていた。こ
の構成によると、ディスパッチタイムレジスタ51が例
えば16ビットの場合、48(=16×2+16)個の
トランジスタが必要になる。一方、空表示用レジスタを
設けるとした場合、26個のトランジスタを用いて同じ
機能を達成することができる。
【0180】図19において、85は各レジスタステー
ジに設けられそのレジスタステージが空であることを示
すための空表示用レジスタ、86i-1 ,86i はそれぞ
れ空表示用レジスタ85i-1 ,85i の出力を保持する
Dラッチ回路、87i は前段の空表示用レジスタ85
i-1 とその段の空表示用レジスタ85i の出力の論理積
を取って出力する論理積回路、88a,88bは空表示
用レジスタ85i の出力とクロックCK1,CK2の論
理積を取ることによって新たなクロックCK1,CK2
をそのI番目のレジスタステージに供給するゲート、8
8c,88dは論理和回路87i の出力とクロックCK
3,CK4の論理積を取ることによって新たなクロック
CK3,CK4をそのレジスタステージに供給するゲー
トである。全てのレジスタステージについて上記の回路
が設けられる。
【0181】空表示用レジスタ85は、データレジスタ
50やディスパッチタイムレジスタ51と同じように、
トランスミッションゲート列52によってフォワードシ
フト及びバックワードシフトが可能である。空表示用レ
ジスタ85は、そのステージが空の場合には、「0」が
記憶されている。そして、シフトレジスタの最後尾のレ
ジスタは、図に示したように、トランスミッションゲー
ト列52から「0」を受け取るように構成されている
と、フォワードシフトによりシフトレジスタの最後尾に
空きができた場合に自動的に対応することができる。
【0182】次に、不要なレジスタステージのクロック
を停止する動作については、図17に示した第3実施例
で示したシフトレジスタと同様にである。図17に示し
た空ステージ判定回路80はステージが空の時出力80
aが「1」であってのにたいし、図19の空表示用レジ
スタ85は空の時は「0」を出力するので、そのための
構成の変更があるDラッチ回路86は、いったんシフト
が完了した後、空表示用レジスタ85の出力を1周期保
持する。そして、空表示用レジスタ85が「0」を出力
していれば、1周期だけ論理積回路88a,88bの出
力をローレベルにする。また、前段の空き表示用レジス
タ85i-1 とその段の空き表示用レジスタ85i との両
方が「0」を出力しているときだけ、1周期分論理積回
路88c,88dの出力をローレベルにする。
【0183】通常の前方シフト動作は、上記各実施例と
同様に行われる。例えば、表3に示すディスパッチタイ
ムに空き表示がない場合の区間付き巡回的表現を用いる
ことができる。ディスパッチタイムレジスタ51の全て
のビットを「1」とする表現もディスパッチタイムの表
現として用いる。
【0184】表7及び表8は、それぞれ、ディスパッチ
タイムが異なる2つの範囲について、それぞれ、3ビッ
トのディスパッチタイムレジスタを用いた場合のディス
パッチタイムと内部表現とマグニチュードコンパレータ
の入力との関係を示している。
【0185】
【表7】
【0186】
【表8】
【0187】表4及び表5と表7及び表8とを比較する
と、マグニチュードコンパレータにおける比較について
も、ディスパッチタイムレジスタ51の全てのビットを
「1」とする表現をディスパッチタイムの表現として用
いても特に問題ないことがわかる。
【0188】
【数4】
【0189】
【数5】
【0190】
【数6】
【0191】また、数4、数5及び数6は、ディスパッ
チタイムの計算であるが、ディスパッチタイムレジスタ
51の全てのビットを「1」とする表現もディスパッチ
タイムの表現として用いているため、図11のフローチ
ャートに示した手順を省くことができ、単純な区間ビッ
トを連結する二進数の演算でディスパッチタイムを求め
ることができることがわかる。初期化条件としては、空
表示用レジスタ85のデータは、空であることを示す
「0」に設定しておく。図11に示すような複雑なアル
ゴリズムが必要ない分、ディスパッチタイム解析部の構
成は簡単になる。
【0192】次に、この発明の第5実施例について図2
0及び図21を用いて説明する。上記各実施例は、ディ
スパッチタイムDPTの小さいものから順にATMスイ
ッチエレメントから出力することで、セルの滞留時間の
制約Tdを守らせるための構成を示した。しかし、たま
たまネットワークが処理できる以上のデータがネットワ
ークの呼受付制御等の誤りによって受け付けられてしま
った場合やユーザが意図的に自己申告値を越える量のデ
ータを送出するような場合などに、ネットワークが混雑
する。このような状況が発生すると、ATMネットワー
クにおいて管理者が最善の努力を行っているにも関わら
ず、セルの滞留許容時間Td内にATMスイッチング装
置から送出されないATMセルがATMスイッチエレメ
ントのバッファ内に留まることになる。
【0193】滞留許容時間Tdを満足できなかった対象
のATMセルが音声(電話)のようなリアルタイムチャ
ネルに属しているような場合、優先処理機能を有するシ
フトレジスタの最前列付近に記憶されているそのセルが
目的地に遅れて到着しても意味がないばかりか、他のセ
ルの処理を遅らせる原因ともなり、ネットワークの混雑
を解消する妨げになる。
【0194】それならば、通信の質をも考慮しなければ
ならないが、滞留許容時間Tdを満足できないことがあ
らかじめ予想されるATMセルは送出することを諦め
て、そのATMセルをATMスイッチエレメントから除
去した方がよい場合がある。例えば、電話やTV会議の
画像のデータなど、その一部が欠落して少々質が落ちて
も差し支えのないようなリアルタイムサービスに属する
データである。
【0195】図20及び図21はこの発明の第5実施例
によるシフトレジスタの構成を示すためのブロック図で
ある。図20及び図21において、91aは信号DEL
によって制御されATMセルの廃棄を行うモードで導通
状態となるスイッチ、91baは信号バーDELによっ
て制御されATMセルの廃棄を行うモードで非導通状態
となるスイッチ、92は入力したデータに「1」を加算
して出力する加算器、93は制御信号Rによって導通/
非導通が制御されるスイッチ、95はセルを捨てても良
いときは「1」となりまた捨てては行けないときは
「0」を記憶しておくCLPレジスタ、94は制御信号
DELによって導通/非導通が制御されるスイッチ機能
を有しマグニチュードコンパレータ53とCLPレジス
タ95の出力の論理積を空表示用レジスタへ出力するA
NDゲートである。また、図21において、例えば、9
i は一方の入力にI番目のレジスタステージの空表示
用レジスタ85i の出力EPi が与えられ、他方の入力
に前段のレジスタステージの空表示用レジスタ85i-1
の出力EPi-1 が与えられる2入力排他的論理和回路、
97i は一方の入力にその段の排他的論理和回路96i
の出力が与えられるとともに他方の入力に前段の排他的
論理和回路96i-1 の出力が与えらる2入力論理和回
路、98i は論理和回路97i の出力を信号SRCのタ
イミングで保持するためのDラッチ回路、99i はバッ
クワードシフトを制御するための信号STF2とDラッ
チ回路98i の論理積をとる2入力論理積回路、100
i は信号Wと信号SFTと論理積回路99i の出力の論
理和をとる3入力論理和回路である。そして、その他の
図2と同符号のものは、図2に示したものに相当する部
分である。3入力論理和回路100は、図9に示した論
理和回路68aに相当する部分で、新たに機能を加える
ため論理積回路99i の出力を併せて論理和をとって、
廃棄のモードにおいても前方シフトを行わせるように構
成している。
【0196】次に動作について説明する。図1に示した
ATMスイッチング装置のエクストラヘッダ付加部56
において、図25に示したOAMネットワークを通じて
管理者が、所定のATMセルが滞留許容時間Tdを守れ
なっかた場合に捨てても良いかどうかを判定するための
情報CLP(Cell-loss priority)をエクストラヘッダ
の所定のビットに与える。そして、この情報CLPが図
1に示したエクストラヘッダ解析部62aで解析されて
セルのアドレス等と共にシフトレジスタ64a〜64p
に与えられ、各レジスタステージのCLPレジスタ95
に「1」または「0」が記憶される。
【0197】そして、ATMスイッチング装置は、図1
に示したシフトレジスタ64a〜64pから読み出され
るATMセルのディスパッチタイムを常にモニターす
る。一度にATMスイッチエレメントから読み出すこと
ができるのは、出線の数#pまでである。シフトレジス
タ64a〜64p、即ちシフトレジスタは各出線に対応
して一つずつ設けられているため1データ周期に多くて
も1つのデータしかシフトレジスタから送出されない。
従って、各シフトレジスタ64a〜64pの先頭からs
番目のレジスタステージにあるデータは、早くても現在
の時刻Tin+s番目以降にしか読み出されない。即ち、
ATMスイッチング装置は、全てのセルについて検査を
行い、もし、そのディスパッチタイムDPTの値がTin
+Sより小さく、かつそのステージのCLPレジスタ9
5が「1」を記憶していれば、そのセルを廃棄する。
【0198】ATMスイッチング装置がモニターを行う
際には、シフトレジスタにおいてスイッチ91aが導通
状態となり、スイッチ91b,93が非導通状態とな
る。各ステージのマグニチュードコンパレータ53に
は、加算器92によって、そのステージ番号に等しい値
が時刻Tinに加算されて与えられる。現時点の時刻Tin
を0とした場合の各ステージでの判定の状況を表9に示
す。
【0199】
【表9】
【0200】判定の結果を用いて、マグニチュードコン
パレータ53の出力Fが「0」になる。従って、マグニ
チュードコンパレータ53の出力をスイッチ94を介し
て空表示用レジスタ85に与えることにより、空表示用
レジスタ85をクリアして「空」状態にしてやることが
できる。
【0201】次に、廃棄優先指定(CLP)のないデー
タであって、出力してもデッドラインに間に合わないも
のをシフトレジスタ上からなくすためのシーケンスを図
22のフローチャートを用いて説明する。
【0202】まず、ステップST30で、各レジスタス
テージの対応するマグニチュードコンパレータの入力X
に(現在の時刻Tin+段数S)を与える。そして、ディ
スパッチタイムレジスタからの入力Yより入力Xが大き
いマグニチュードコンパレータに対応するレジスタステ
ージが空きを表示するようにさせる(ステップST3
1)。
【0203】次に、ステップST32で、シフトレジス
タの最前列のレジスタステージから見て最初に空きにな
ったところを検出する。そして、検出された段より後ろ
を前方へシフトする(ステップST33)。
【0204】次に、上記のシーケンスを図20及び図2
1に示した回路について説明する。最初に空きになった
箇所を見つけるための検出回路は、排他的論理和回路9
6と論理和回路97とで構成されている。この検出回路
は、排他的論理和回路96で前段と自段の出力の排他的
論理和をとる(微分処理)。この処理で、空表示用レジ
スタ85の並びの中で、隣あうレジスタの記憶内容が
「0」と「1」または「1」と「0」となっているレジ
スタステージの組を見つけることができる。
【0205】そして、最前列のレジスタステージから順
に2つのレジスタステージの組に対応する排他的論理和
回路96の出力の論理和を論理和回路97でとることに
よって、最初に0になったステージ以降全て「1」とな
る結果が得られる。その様子を表10に示す。
【0206】
【表10】
【0207】次に、論理和回路97の出力が「1」にな
っているレジスタステージにクロックφ1、φ2を与え
て前方へシフトさせる。そうすると、最前列からみて最
初に空となっているレジスタステージは、その後段のレ
ジスタステージのデータで上書きされ、それ以降は順次
シフトされる。以上でデータが廃棄されたレジスタステ
ージを1ステージ分詰めるための1回の廃棄モードにお
けるシフト動作が終了する。この時のシフトレジスタに
与える制御信号DEL等を図23に示す。
【0208】空表示用レジスタ85をマグニチュードコ
ンパレータ53によってクリアした後、シフトレジスタ
に前方の連続する空きをセルデータで埋めるため空きで
ないデータが来るまで廃棄判定状態時のフォワードシフ
ト動作を行うことになるが、連続してシフトできるタイ
ミング的な余裕がない場合は、タイミング的にシフトで
きるだけ行っても効果がある。
【0209】以上のように、ディスパッチタイムを満足
できないデータを廃棄することによって、ATMネット
ワークにおいて、様々な状況に応じた柔軟な対応をとる
ことができる。不要になったATMセルのデータをシフ
トレジスタから消去することで他のATMセルがディス
パッチタイムを満足できるようになるなどの効果が生じ
る。そして、CLPレジスタ95を設けることによっ
て、必要なデータを廃棄するような不具合を防ぐことが
できる。
【0210】例えば、622MbpsでATMセルを伝
送する場合を考えると、53倍との固定長のセル周期は
約700nsで、78MHzのクロックで動作せれば、
1周期中のクロック数は53である。シフトレジスタと
しては、この53クロック中に1回の新規に入力された
ATMセルについてシフトレジスタへのデータ挿入と1
回のデータ読みだしとを行えば良い。よって、デッドラ
インを守れないデータを廃棄するために行う空表示用レ
ジスタ85のクリアと、空き表示されているデータレジ
スタの検出と、廃棄モードでの前方シフトとを行うため
に3クロックが必要になるとして、1セル周期中に10
回程度の廃棄シーケンスを行うことが可能である。従っ
て、1セル周期中に10個のデータを廃棄することがで
きる。
【0211】なお、第4実施例と第5実施例とを組み合
わせたシフトレジスタの回路図の一部を図24に示す。
図24において、110は第4実施例による回路からの
出力または第5実施例による回路からの出力をクロック
制御回路を制御するための論理和回路、113及び11
4はクロック制御回路を構成する論理積回路であり、そ
の他の図19または図20、図21の各部と同一符号の
ものはそれらに相当する部分である。
【0212】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明の優先
処理機能を有するシフトレジスタによれば、制御手段に
よって、比較手段の比較結果に基づいて、新たに入力さ
れたデータを含めた全てのデータがレジスタステージの
順番に対応して優先度が高い順にレジスタステージに記
憶されるように、新たに入力されたデータをレジスタス
テージに記憶さ、レジスタステージに前方へのシフト動
作をさせて、レジスタステージに記憶したデータをレジ
スタステージの並んだ順番に従って出力するので、優先
度の高い順にデータを出力でき、高速に優先処理をする
ことができるという効果がある。そのため、例えばパケ
ット通信用スイッチング装置のバッファ制御に用いて、
優先処理を行わせることができるという効果がある。
【0213】請求項2記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、レジスタステージは、デー
タ及び優先度を記憶する領域として、その前または後の
順番のレジスタステージのどちらに対してもシフト動作
を行うことが可能な双方向レジスタを含み、制御手段
は、新たな入力データの優先度よりも低い優先度を持っ
た全てのデータを現在記憶されているレジスタステージ
からその後方のレジスタステージに移すように、低い優
先度を記憶しているレジスタステージに対して後方への
シフト動作をさせて、空いたレジスタステージに新たな
入力データを書き込ませるように制御するので、優先処
理機能を有するシフトレジスタを簡単な構成で容易に実
現でいるという効果がある。
【0214】請求項3記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、優先度としてデータが出力
されなければならないデッドラインを用いるので、デッ
ドラインによって出力を管理するデッドラインスケジュ
ーリングを行うことができるという効果がある。
【0215】請求項4記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、レジスタステージが空か否
かを示す表示手段の表示に応じて、ゲートがレジスタス
テージに前方へのシフト動作を行わせるクロックの供給
を制御することができ、不要なシフトレジスタに対する
前方シフトのためのクロックの供給を停止して消費電力
を抑えることができるという効果がある。
【0216】請求項5記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、レジスタステージが空か否
かを示す表示手段の表示に応じて、ゲートがレジスタス
テージに後方へのシフト動作を行わせるクロックの供給
を制御することができ、不要なシフトレジスタに対する
後方シフトのためのクロックの供給を停止して消費電力
を抑えることができるという効果がある。
【0217】請求項6記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、初期化時に全てのレジスタ
ステージが記憶する優先度を最も優先度の低い状態に設
定することによって、特別な手段を設けることなく、初
期化後に入力されるデータを最前列のレジスタステージ
からつめて並べてゆけるので、シフトレジスタの構成を
簡略化することができるという効果がある。
【0218】請求項7記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、レジスタステージは、それ
ぞれ、各自が空であることを表す情報を記憶する領域を
含むので、構成の簡素化が行えるという効果がある。
【0219】請求項8記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、レジスタステージの表示手
段が示す空を表す情報に基づいて、レジスタステージに
供給されるクロックを制御するクロック制御手段を備え
て構成されているので、簡単な構成で、必要のない空の
ステージへのクロックの供給を停止させることができ、
消費電力を削減することができるという効果がある。
【0220】請求項9記載の発明の優先処理機能を有す
るシフトレジスタによれば、レジスタステージがそれぞ
れ記憶している優先度によって、レジスタステージに記
憶されているデータを廃棄するか否かを判断する判断手
段と、判断手段が廃棄すると判断したレジスタステージ
の表示手段に空を表示させる廃棄手段とを備えて構成さ
れているので、優先度を満足できないデータが他のデー
タの処理に与える影響を少なくでき、例えばシフトレジ
スタに一度に多くのデータが存在するなど全てのデータ
の優先とを満足できないときに柔軟に対応できるという
効果がある。
【0221】請求項10記載の発明の優先処理機能を有
するシフトレジスタによれば、判断手段が、データに含
まれる廃棄しても良いかどうかを示す廃棄優先指定と優
先度とを廃棄するか否かの判断基準とするので、必要と
するデータの廃棄を防ぐことができ、質の高い通信を行
わせることができるという効果がある。
【0222】請求項11記載の発明の優先処理機能を有
するシフトレジスタによれば、廃棄手段によって空にさ
れたレジスタステージにその後段のレジスタステージの
データをシフトして上書きする上書き手段を備えて構成
されているので、廃棄手段によって空にされたレジスタ
ステージが空になってないレジスタステージの間に点在
する場合に、そのような点在する状況をなくして、残っ
ているデータの出力を早くすることができるという効果
がある。
【0223】請求項12記載の発明のパケット通信用ス
イッチング装置によれば、優先度を、区間ビットを含む
巡回的表現に変換してシフトレジスタへ与える変換手段
を備え、シフトレジスタの比較手段が優先度の巡回的表
現を用いて比較を行うので、シフトレジスタの記憶容量
を小さくして装置を小型化できるという効果がある。
【0224】請求項13記載の発明のパケット通信用ス
イッチング装置によれば、シフトレジスタにおけるレジ
スタステージは、それぞれ、各自が空であることを示す
情報を記憶する領域を含むので、変換手段及びまたはレ
ジスタステージの構成を簡単にすることができ、シフト
レジスタの構成を簡素化することができるという効果が
ある。
【0225】請求項14記載の発明のパケット通信用ス
イッチング装置によれば、パケットの宛先と優先度との
対応をとる換算表を有し、換算表によってパケットの宛
先に応じた優先度の情報をシフトレジスタに与える優先
度付与手段を備えて構成されているので、換算表を適切
に設定して、通信用スイッチング装置にパケットの伝送
を効率良く行わせることができるという効果がある。
【0226】請求項15記載の発明のパケット通信用ス
イッチング装置によれば、優先度としてパケットが出力
されなければならないデッドラインを用いるので、パケ
ットがパケット通信用スイッチング装置から出力されな
ければならないデッドラインによって管理するデッドラ
インスケジューリングを行うことができ、装置の使用状
況に的確に対応することができるという効果がある。
【0227】請求項16記載の発明のATMネットワー
クによれば、OAMセルによって管理され、入力される
ATMセルの宛先と優先度との対応をとる換算表を有
し、換算表によってATMセルの宛先に応じた優先度の
情報をシフトレジスタに与える優先度付与手段を有する
ATMスイッチング装置を備え、OAMセルの内容に応
じて換算表を変更するので、通信の状況に応じて換算表
を適切に変更して、通信用スイッチング装置にパケット
の伝送を効率良く行わせることができるという効果があ
る。
【0228】請求項17記載の発明のATMネットワー
クによれば、ATMセルがATMスイッチング装置から
出力されなければならないデッドラインを用いるので、
ATMセルがATMスイッチング装置から出力されなけ
ればならないデッドラインによって管理するデッドライ
ンスケジューリングを行うことができ、ATMネットワ
ークがその使用状況に的確に対応することができるとい
う効果がある。
【0229】請求項18記載の発明の優先処理を伴うパ
ケット通信方式によれば、換算表を適切に設定して、通
信用スイッチング装置から優先度の高い順にパケットを
送出させ、通信用スイッチング装置にパケットの伝送を
効率良く行わせることができるという効果がある。
【0230】請求項19記載の発明の優先処理を伴うA
TM通信方式によれば、OAMセルによって換算表をパ
ケット通信用スイッチング装置のおかれた状況に応じて
適切に設定することで、ATMスイッチング装置にパケ
ットの伝送を効率良く行わせることができるという効果
がある。
【0231】請求項20の発明の優先処理を伴うATM
通信方式によれば、優先度としてATMセルがATMス
イッチング装置から出力されなければならないデッドラ
インを用いるので、OAMセルによってこの換算表をパ
ケット通信用スイッチング装置のおかれた状況に応じて
適切に設定することで、ATMスイッチング装置にパケ
ットの伝送を効率良く行わせることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例によるATMスイッチン
グ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したエクストラヘッダ付加部への入出
力データを説明するための図である。
【図3】この発明の第1実施例によるATMスイッチン
グ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の第1実施例によるATMスイッチン
グ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の第1実施例によるATMスイッチン
グ装置に用いられるシフトレジスタの構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】図5に示したシフトレジスタを構成するレジス
タの構成を説明するための回路図である。
【図7】図6に示したシフトレジスタの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図8】図5に示したシフトレジスタを構成するマグニ
チュードコンパレータの構成を説明するための回路図で
ある。
【図9】図5に示したシフトレジスタの構成を説明する
ための回路図である。
【図10】図9に示したシフトレジスタの動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図11】図1に示したエクストラヘッダ付加部の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の第2実施例によるエクストラヘッ
ダ付加部の構成を説明するためのブロック図である。
【図13】図12に示したエクストラヘッダ付加部の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図14】図5に示したシフトレジスタを構成するレジ
スタステージの構成を説明するためのブロック図であ
る。
【図15】図14に示した切り替え回路の構成を示す回
路図である。
【図16】図14に示した切り替え回路の構成を示す回
路図である。
【図17】この発明の第3実施例によるクロックを制御
する回路の構成を説明するための回路図である。
【図18】図17に示した回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図19】この発明の第4実施例によるシフトレジスタ
の構成を説明するための回路図である。
【図20】この発明の第5実施例によるシフトレジスタ
の構成を説明するための回路図である。
【図21】この発明の第5実施例によるシフトレジスタ
の構成を説明するための回路図である。
【図22】この発明の第5実施例によるシフトレジスタ
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図23】この発明の第5実施例によるシフトレジスタ
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図24】この発明の第4実施例と第5実施例とを組み
合わせたシフトレジスタの構成を説明するための回路図
である。
【図25】ATMネットワークを説明するためのブロッ
ク図である。
【図26】ATMスイッチング装置を説明するためのブ
ロック図である。
【図27】従来のATMスイッチエレメントの構成を説
明するためのブロック図である。
【図28】従来のATMスイッチエレメントの構成を説
明するためのブロック図である。
【図29】従来のATMスイッチエレメントの構成を説
明するためのブロック図である。
【図30】従来のATMスイッチエレメントの構成を説
明するためのブロック図である。
【図31】従来のATMスイッチエレメントの動作を説
明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 ATMネットワーク 2,55 ATMスイッチング装置 50 データレジスタ 51 ディスパッチタイムレジスタ 52 トランスミッションゲート列 53 マグニチュードコンパレータ 54 シフト/ライトコントロール 56,70 エクストラヘッダ付加部 61a バッファ 62a エクストラヘッダ解析部 63a 読みだしコントロール部 64a〜64p シフトレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 3/00 (54)【発明の名称】 優先処理機能を有するシフトレジスタ、それを用いたパケット通信用スイッチング装置及びそれ を用いたATMネットワーク並びに優先処理を伴うパケット通信方式及び優先処理を伴うATM 通信方式

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータをそれぞれ記憶するために
    設けられるとともにどの前記データを優先して出力する
    かという前記データのそれぞれの優先度を記憶する領域
    を含み、順番に並んだ複数のレジスタステージと、 前記レジスタステージに記憶されている前記データの前
    記優先度と新たな入力データの優先度との比較を行う比
    較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記新たに入力さ
    れたデータを含めた全ての前記データが前記レジスタス
    テージの前記順番に対応して前記優先度が高い順に前記
    レジスタステージに記憶されるように、前記新たに入力
    されたデータを前記レジスタステージに記憶させる制御
    手段とを備え、 前記レジスタステージに前方へのシフト動作をさせて、
    前記レジスタステージに記憶した前記データを前記レジ
    スタステージの並んだ順番に従って出力する、優先処理
    機能を有するシフトレジスタ。
  2. 【請求項2】 前記レジスタステージは、前記データ及
    び前記優先度を記憶する前記領域として、その前または
    後の順番の前記レジスタステージのどちらに対してもシ
    フト動作を行うことが可能な双方向レジスタを含み、 前記制御手段は、前記新たな入力データの前記優先度よ
    りも低い前記優先度を持った全ての前記データを現在記
    憶されている前記レジスタステージからその後方の前記
    レジスタステージに移すように、低い前記優先度を記憶
    している前記レジスタステージに対して後方へのシフト
    動作をさせて、空いた前記レジスタステージに前記新た
    な入力データを書き込ませるように制御することを特徴
    とする、請求項1記載の優先処理機能を有するシフトレ
    ジスタ。
  3. 【請求項3】 前記優先度として前記データが出力され
    なければならないデッドラインを用いることを特徴とす
    る、請求項1または請求項2記載の優先処理機能を有す
    るシフトレジスタ。
  4. 【請求項4】 前記各レジスタステージは、前記レジス
    タステージが空か否かを示す表示手段と、 前記レジスタステージに前記前方へのシフト動作を行わ
    せるクロックの供給を前記表示手段の表示に応じて制御
    するゲートとをさらに備える、請求項1または請求項2
    記載の優先処理機能を有するシフトレジスタ。
  5. 【請求項5】 前記各レジスタステージは、前記レジス
    タステージが空か否かを示す表示手段と、 前記レジスタステージに前記後方へのシフト動作を行わ
    せるクロックの供給を前記表示手段の表示に応じて制御
    するゲートとをさらに備える、請求項2記載の優先処理
    機能を有するシフトレジスタ。
  6. 【請求項6】 初期化時に全ての前記レジスタステージ
    が記憶する前記優先度を最も優先度の低い状態に設定す
    ることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の優
    先処理機能を有するシフトレジスタ。
  7. 【請求項7】 前記レジスタステージは、それぞれ、各
    自が空であることを表す情報を記憶する領域を含む、請
    求項1または請求項2記載の優先処理機能を有するシフ
    トレジスタ。
  8. 【請求項8】 前記レジスタステージの前記表示手段が
    示す前記空を表す情報に基づいて、前記レジスタステー
    ジに供給されるクロックを制御するクロック制御手段を
    さらに備える、請求項7記載の優先処理機能を有するシ
    フトレジスタ。
  9. 【請求項9】 前記レジスタステージがそれぞれ記憶し
    ている前記優先度によって、前記レジスタステージに記
    憶されているデータを廃棄するか否かを判断する判断手
    段と、 前記判断手段が廃棄すると判断した前記レジスタステー
    ジの前記表示手段に空を表示させる廃棄手段とをさらに
    備える、請求項4、請求項5または請求項7記載の優先
    処理機能を有するシフトレジスタ。
  10. 【請求項10】 前記データは、廃棄しても良いかどう
    かを示す廃棄優先指定が与えられたデータを含み、 前記判断手段は、前記優先度に加えて前記廃棄優先指定
    も前記データを廃棄するか否かの判断基準とすることを
    特徴とする、請求項9記載の優先処理機能を有するシフ
    トレジスタ。
  11. 【請求項11】 前記廃棄手段によって空にされた前記
    レジスタステージにその後段の前記レジスタステージの
    データを前方へシフトして上書きする上書き手段をさら
    に備える、請求項9記載の優先処理機能を有するシフト
    レジスタ。
  12. 【請求項12】 請求項1または請求項2記載の優先処
    理機能を有するシフトレジスタを用いたパケット通信用
    スイッチング装置であって、 前記シフトレジスタに記憶される前記データは、入力さ
    れたパケットに関するデータを含み、 前記優先度を、区間ビットを含む巡回的表現に変換して
    前記シフトレジスタへ与える変換手段を備え、 前記シフトレジスタの前記比較手段が前記優先度の前記
    巡回的表現を用いて比較を行うことを特徴とする、パケ
    ット通信用スイッチング装置。
  13. 【請求項13】 前記シフトレジスタにおける前記レジ
    スタステージは、それぞれ、各自が空であることを示す
    情報を記憶する領域を含む、請求項12記載のパケット
    通信用スイッチング装置。
  14. 【請求項14】 請求項1または請求項2記載の優先処
    理機能を有するシフトレジスタを用いたパケット通信用
    スイッチング装置であって、 前記シフトレジスタに記憶される前記データは、入力さ
    れたパケットに関するデータを含み、 前記パケットの宛先と前記優先度との対応をとる換算表
    を有し、前記換算表によって前記パケットの宛先に応じ
    た前記優先度の情報を前記シフトレジスタに与える優先
    度付与手段を備える、パケット通信用スイッチング装
    置。
  15. 【請求項15】 前記優先度として前記パケットが出力
    されなければならないデッドラインを用いることを特徴
    とする、請求項12、請求項13もしくは請求項14記
    載のパケット通信用スイッチング装置。
  16. 【請求項16】 請求項1または請求項2記載の優先処
    理機能を有するシフトレジスタを用いたATMネットワ
    ークであって、 OAMセルによって管理され、入力されるATMセルの
    宛先と前記優先度との対応をとる換算表を有し、前記換
    算表によって前記ATMセルの宛先に応じた前記優先度
    の情報を前記シフトレジスタに与える優先度付与手段を
    有するATMスイッチング装置を備え、 前記シフトレジスタに記憶される前記データは、ATM
    スイッチング装置に入力された前記ATMセルに関する
    データを含み、 前記OAMセルの内容に応じて前記換算表を変更する、
    ATMネットワーク。
  17. 【請求項17】 前記優先度として前記ATMセルが前
    記ATMスイッチング装置から出力されなければならな
    いデッドラインを用いることを特徴とする、請求項16
    記載のATMネットワーク。
  18. 【請求項18】 デッドラインと宛先との換算表に従っ
    て前記デッドラインをパケットに付与するための付与手
    段を有し、さらに前記パケットの前記デッドラインを記
    憶するレジスタと該デッドラインを持つ前記パケットに
    関するデータを記憶するデータ用レジスタとの両方を含
    む複数のレジスタステージを有するパケット通信用スイ
    ッチング装置を準備する工程と、 前記パケット通信用スイッチング装置に新たに入力され
    た前記パケットに前記換算表を用いて前記デッドライン
    を付与するとともに前記パケットを前記パケット通信用
    スイッチング装置に保持する工程と、 新たに入力された前記パケットの前記デッドラインとそ
    の前から前記パケット通信用スイッチング装置に記憶さ
    れている前記パケットの前記デッドラインとを比較する
    工程と、 新たに入力された前記パケットに関する前記デッドライ
    ン及び前記データを前記レジスタステージに記憶させる
    とともに、新たに入力された前記パケットに関するデー
    タを含めて複数の前記レジスタステージの前記データを
    前記デッドラインの近い順に並べ替える工程と、 最も近いデッドラインを記憶している前記レジスタステ
    ージの前記データに対応する前記パケットを前記パケッ
    ト通信用スイッチング装置から送出する工程とを備え
    る、優先処理を伴うパケット通信方式。
  19. 【請求項19】 優先度と宛先との換算表に従って前記
    優先度をATMセルに付与するための付与手段を有し、
    さらに前記ATMセルの出力の優先度を記憶するレジス
    タと該デッドラインを持つ前記ATMセルに関するデー
    タを記憶するデータ用レジスタとの両方を含む複数のレ
    ジスタステージを有し、OAMセルによって管理されて
    いるATMスイッチング装置を準備する工程と、 所定の条件に応じて前記OAMセルによって前記付与手
    段の前記換算表を変更する工程と、 前記ATMスイッチング装置に新たに入力された前記A
    TMセルに前記換算表を用いて前記優先度を付与すると
    ともに前記ATMセルを前記ATMスイッチング装置に
    保持する工程と、 新たに入力された前記ATMセルの前記優先度と前から
    前記ATMスイッチング装置に記憶されている前記AT
    Mセルの前記優先度とを比較する工程と、 新たに入力された前記ATMセルに関する前記優先度及
    び前記データを前記レジスタステージに記憶させるとと
    もに、新たに入力された前記ATMセルに関するデータ
    を含めて複数の前記レジスタステージの前記データを前
    記優先度の高い順に並べ替える工程と、 最も高い優先度を記憶している前記レジスタステージの
    前記データに対応する前記ATMセルを前記ATMスイ
    ッチング装置から送出する工程とを備える、優先処理を
    伴うATM通信方式。
  20. 【請求項20】 前記優先度として前記ATMセルが前
    記ATMスイッチング装置から出力されなければならな
    いデッドラインを用いることを特徴とする、請求項19
    記載の優先処理を伴うATM通信方式。
JP4576294A 1994-03-16 1994-03-16 優先処理機能を有するシフトレジスタ、それを用いたパケット通信用スイッチング装置及びそれを用いたatmネットワーク並びに優先処理を伴うパケット通信方式及び優先処理を伴うatm通信方式 Pending JPH07254906A (ja)

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