JPH0725486Y2 - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
- Publication number
- JPH0725486Y2 JPH0725486Y2 JP1989130720U JP13072089U JPH0725486Y2 JP H0725486 Y2 JPH0725486 Y2 JP H0725486Y2 JP 1989130720 U JP1989130720 U JP 1989130720U JP 13072089 U JP13072089 U JP 13072089U JP H0725486 Y2 JPH0725486 Y2 JP H0725486Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip
- angle
- oil seal
- lips
- respect
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は回転部と固定部との間に密封するオイルシール
に関し、さらに詳しくは回転トルクを抑え強い密封作用
をなさしめるオイルシールの形状改良に関するものであ
る。
に関し、さらに詳しくは回転トルクを抑え強い密封作用
をなさしめるオイルシールの形状改良に関するものであ
る。
[従来の技術] ハウジングと軸あるいはベアリングの内輪と外輪間等に
装着されその内部と外部とを遮断するオイルシールは、
用いられる場所によって様々な形状が試みられており、
密封条件が良い箇所には摺接するリップが少なく配設さ
れても事足りるが、自動車におけるホィール軸受部ある
いはエンジンのクランク軸部など苛酷な使用条件下では
多重に形成されたリップを持つ密封性能の高いオイルシ
ールを配置する必要がある。
装着されその内部と外部とを遮断するオイルシールは、
用いられる場所によって様々な形状が試みられており、
密封条件が良い箇所には摺接するリップが少なく配設さ
れても事足りるが、自動車におけるホィール軸受部ある
いはエンジンのクランク軸部など苛酷な使用条件下では
多重に形成されたリップを持つ密封性能の高いオイルシ
ールを配置する必要がある。
その多重リップを持ったオイルシールの一例を図面を参
照しつつ詳述すると、第3図に示す実開昭63−87372号
公報の如く、複数形成されたシールリップaを軸部の斜
部及び平部にそれぞれ接触せしめ、外方から来る泥水等
に対する密封作用を働かせている。
照しつつ詳述すると、第3図に示す実開昭63−87372号
公報の如く、複数形成されたシールリップaを軸部の斜
部及び平部にそれぞれ接触せしめ、外方から来る泥水等
に対する密封作用を働かせている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このようなただ接触シールリップaを多
数設けたオイルシールではそれぞれが何の関連も有さな
いからいたずらにその摺動トルクを高めるだけでリップ
数に見合う効率の良い密封を得られず、また内方の潤滑
剤漏洩に対する備えも万全とは云えなかった。
数設けたオイルシールではそれぞれが何の関連も有さな
いからいたずらにその摺動トルクを高めるだけでリップ
数に見合う効率の良い密封を得られず、また内方の潤滑
剤漏洩に対する備えも万全とは云えなかった。
本考案はこのような欠点に鑑み、低回転トルクで強い密
封作用と高い耐久性を低価格で実現せしめたオイルシー
ルを提供することを目的としている。
封作用と高い耐久性を低価格で実現せしめたオイルシー
ルを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、第1図に示すように、ハウジング等の固定部
材1に嵌装され回転する部材のR傾斜部2に摺接する複
数のシールリップaを有したオイルシールであって、軸
方向に延びる複数のサイドリップ3aを軸線に対して急R
角度となる急傾斜面に配置せしめると共に、軸線に対し
て緩R角度となる緩傾斜面にはメインリップ4aと副リッ
プ5aを配設せしめ、スプリング6で締め付けられる該メ
インリップ4aのリップ先端を該スプリング6の中心線よ
り急傾斜面側にオフセットb接触させてその先端角度が
第2図に示す如く接線(点線によって示す。)に対し急
傾斜面側の角度をαに緩傾斜面側の角度をβとしてこれ
らをα>βに設定し、このメインリップ4aのより緩傾斜
面側に副リップ5aを配置して該緩傾斜面へ摺接せしめた
ことを特徴としている。
材1に嵌装され回転する部材のR傾斜部2に摺接する複
数のシールリップaを有したオイルシールであって、軸
方向に延びる複数のサイドリップ3aを軸線に対して急R
角度となる急傾斜面に配置せしめると共に、軸線に対し
て緩R角度となる緩傾斜面にはメインリップ4aと副リッ
プ5aを配設せしめ、スプリング6で締め付けられる該メ
インリップ4aのリップ先端を該スプリング6の中心線よ
り急傾斜面側にオフセットb接触させてその先端角度が
第2図に示す如く接線(点線によって示す。)に対し急
傾斜面側の角度をαに緩傾斜面側の角度をβとしてこれ
らをα>βに設定し、このメインリップ4aのより緩傾斜
面側に副リップ5aを配置して該緩傾斜面へ摺接せしめた
ことを特徴としている。
[作用] 本考案は上記のような構造によって次に示す優れた作用
をなさしめる。
をなさしめる。
すなわち、回転部材に形成された径方向に徐々に立ち上
がるR傾斜部2へ摺接せしめるそれぞれのシールリップ
aは、第1図に示すように外側からサイドリップ3a.メ
インリップ4a.副リップ5aと配設されており、前記複数
のサイドリップ3aは端面摺動によるシール効果の得られ
る軸線に対して急角度の急斜面に、メインリップ4aは軸
線に対して比較的緩角度の緩傾斜面に、副リップ5aはさ
らに緩傾斜面に接触せしめてラジアル摺動によるシール
効果を得ている。
がるR傾斜部2へ摺接せしめるそれぞれのシールリップ
aは、第1図に示すように外側からサイドリップ3a.メ
インリップ4a.副リップ5aと配設されており、前記複数
のサイドリップ3aは端面摺動によるシール効果の得られ
る軸線に対して急角度の急斜面に、メインリップ4aは軸
線に対して比較的緩角度の緩傾斜面に、副リップ5aはさ
らに緩傾斜面に接触せしめてラジアル摺動によるシール
効果を得ている。
これらのシールリップaは綿密な関連をもって構成さ
れ、メインリップ4aはスプリング6に対して逆オフセッ
トbされその先端角度を第2図のように接線に対して急
傾斜側に大きいα>βの関係に設けたことでスプリング
6の垂直締付による弾性変形がR傾斜面に対向するよう
に働き正確で充分な締め付けを確保するものとなる。
れ、メインリップ4aはスプリング6に対して逆オフセッ
トbされその先端角度を第2図のように接線に対して急
傾斜側に大きいα>βの関係に設けたことでスプリング
6の垂直締付による弾性変形がR傾斜面に対向するよう
に働き正確で充分な締め付けを確保するものとなる。
このメインリップ4aの先端形状は、その内方に設けた副
リップ4aが近接して摺面に接触することで強い支え効果
を発揮しその形状を維持せしめて良好な摺動を約束す
る。
リップ4aが近接して摺面に接触することで強い支え効果
を発揮しその形状を維持せしめて良好な摺動を約束す
る。
[実施例] 本考案を実施するに、メインリップ4aのオフセット量は
少なくともスプリング6の締付力が及ぶ範囲(例えば0
以上1mm以下)に設定するのが望ましく、その先端角度
もα>βを基本とするが前記のオフセットする割合と副
リップ5aの設けられる位置に応じてその角度を調整し決
定する必要がある。
少なくともスプリング6の締付力が及ぶ範囲(例えば0
以上1mm以下)に設定するのが望ましく、その先端角度
もα>βを基本とするが前記のオフセットする割合と副
リップ5aの設けられる位置に応じてその角度を調整し決
定する必要がある。
[考案の効果] 本考案によれば、それぞれのシールリップaが良好な締
代を保って摺接し高いシール性を発揮する。特にメイン
リップ4aは副リップ5aによって正確に接触し低回転トル
クをもって高い耐久性と信頼性を示す。
代を保って摺接し高いシール性を発揮する。特にメイン
リップ4aは副リップ5aによって正確に接触し低回転トル
クをもって高い耐久性と信頼性を示す。
また、外方だけでなく内方の潤滑剤に対する保持密封効
果も大きく、組付け時のリップ反転現象もなく組み込み
易いものとなる。
果も大きく、組付け時のリップ反転現象もなく組み込み
易いものとなる。
第1図は本考案のオイルシールの一実施例を示す断面図
である。第2図は第1図の拡大部分断面図である。第3
図は従来のオイルシールの断面図である。 1……固定部材、2……R傾斜部、a……シールリッ
プ、b……オフセット、3a……サイドリップ、4a……メ
インリップ、5a……副リップ、6……スプリング、α・
β……メインリップのR傾斜面に対する先端角度
である。第2図は第1図の拡大部分断面図である。第3
図は従来のオイルシールの断面図である。 1……固定部材、2……R傾斜部、a……シールリッ
プ、b……オフセット、3a……サイドリップ、4a……メ
インリップ、5a……副リップ、6……スプリング、α・
β……メインリップのR傾斜面に対する先端角度
Claims (1)
- 【請求項1】固定部材1に嵌装され回転部材のR傾斜部
2に摺接する複数のシールリップaを有したオイルシー
ルであって; 軸方向に延びる複数のサイドリップ3aを軸線に対して急
R角度となる急傾斜面に配置せしめると共に、軸線に対
して緩R角度となる緩傾斜面にはメインリップ4aと副リ
ップ5aを配設せしめ、 スプリング6で締め付けられる該メインリップ4aのリッ
プ先端を該スプリング6の接線より急傾斜面側にオフセ
ットb接触させてその先端角度が軸線に対し急傾斜面側
の角度をαに緩傾斜面側の角度をβとしてこれらをα>
βに設定し、 このメインリップ4aのより緩傾斜面側に副リップ5aを配
置して該緩傾斜面へ摺接せしめたことを特徴としたオイ
ルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989130720U JPH0725486Y2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989130720U JPH0725486Y2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | オイルシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0368676U JPH0368676U (ja) | 1991-07-05 |
JPH0725486Y2 true JPH0725486Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31678275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989130720U Expired - Fee Related JPH0725486Y2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725486Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6387372U (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-07 | ||
JPS63154869U (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-12 |
-
1989
- 1989-11-08 JP JP1989130720U patent/JPH0725486Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0368676U (ja) | 1991-07-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |