JPH072545B2

JPH072545B2 - シ−ト反転装置

Info

Publication number: JPH072545B2
Application number: JP62065434A
Authority: JP
Inventors: 久嗣鳥居
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1987-03-19
Filing date: 1987-03-19
Publication date: 1995-01-18
Anticipated expiration: 2010-01-18
Also published as: JPS63230453A

Description

【発明の詳細な説明】（発明の技術分野）この発明は、複写機やマイクロフイルム撮影装置等で用
いられる複写紙あるいは撮影原稿等のシートを、コンパ
クトな構造で反転できるようにしたシート反転装置に関
する。

（技術的背景と解決すべき問題点）従来、複写機等で両面コピーを取るような場合、あるい
はマイクロフイルム撮影装置で両面原稿を撮影するよう
な場合には、これらのシートを反転させることが行なわ
れている。このシート反転装置の従来例を、第６図
（Ａ）及び（Ｂ）を参照して説明する。

第６図（Ａ）に示すシート反転装置はループ式反転装置
10であって、複数のローラ11及びベルト12でループを形
成し、このベルト12上をシート１が図示矢印ａに示すよ
うに一周して反転するようになっている。

しかし、このループ式シート反転装置10では、装置10自
体が大掛りになるため余計なスペースが必要になり、ま
た反転時間が掛り過ぎるという問題があった。

第６図（Ｂ）に示すシート反転装置はＴ字形スイッチバ
ック式の反転装置20であって、対向する１対のローラ21
を複数個並べ、それぞれの側にベルト22,23を装架して
成り、一方のベルト22上をシート１が図示矢印ｂに示す
ように搬送され、対のローラ21の間に挟持されながら進
入して行き、シート１の後端が入口の対のローラ21まで
来ると、ローラ21が逆回転して他方のベルト23上を反転
したシート１が図示矢印ｃに示すように搬送されるもの
である。

しかし、このＴ字形スイッチバック式シート反転装置20
でも装置20自体が大掛りになるため余計なスペースが必
要となり、複写機あるいは撮影装置等の装置全体をコン
パクトにできないという問題があった。

（発明の目的）この発明は上述のような事情からなされたものであり、
この発明の目的は、構造がコンパクトでかつ反転時間を
短くできるシート反転装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段）この発明は複写紙あるいは撮影原稿等のシートの方向を
反転する装置に関するもので、上記この発明の目的は、
前記シートを可逆搬送可能なシート搬送手段と、このシ
ート搬送手段に対設され前記シートを排出するシート排
出手段と、前記シートの先端が前記シート排出手段に達
したことを検出するためのシート検出手段と、前記シー
ト搬送手段及び前記シート排出手段の間に配設され、前
記シートを挟持する１対の可逆回転可能な第１及び第２
の各ローラと、前記第１及び第２の各ローラの軸端を軸
支すると共に、前記シートを挟持している前記第１及び
第２の各ローラの全体を、前記シート検出手段の検出に
基づいて可逆回転して、前記シートを表から裏へ、さら
に裏から表へ反転させるローテータとを具備することに
より達成される。

そして、シートの可逆搬送とローテータの可逆回転の駆
動手段は共用のものとされている。

（発明の作用）この発明は、シートの進入を検出すると共に、シートを
挟持したローラを一緒に回転することでシートの反転が
できるようにしたものである。

（発明の実施例）第１図は、この発明による両面原稿（両面に情報が記録
された原稿（以下、「シート１」という））をマイクロ
フイルム等に撮影する場合に用いるシート反転装置100
の概略斜視図を示す。このシート反転装置100はシート
１を図示しないマイクロフイルムに撮影を行なう撮影ス
テージと、撮影済のシート１を搬送する機能を有するベ
ルトコンベア形式のシート撮影・搬送部101と、シート
撮影・搬送部101の端部に対設されたシート１を排出す
る排紙部102と、シート撮影・搬送部101と排紙部102と
の間に設けられ、シート撮影・搬送部101で搬送されて
来るシート１を挟持し、反転する１対の対向する第１ロ
ーラ103及び第２ローラ104から成るローテータ109とで
構成されている。

第１ローラ103及び第２ローラ104の両端からそれぞれ伸
びる第１軸105及び第２軸106上には、それぞれ第１ギア
107及び第２ギア108が嵌着され、それぞれの側の第１ギ
ア107及び第２ギア108が互いにかみ合っている。さら
に、第１軸105及び第２軸106の端部がローテータ109の
一方の端面上に軸支され、他方の端面の中心にはローテ
ータ109の回転軸110が固着されている。

一方のローテータ109の外側下部にはクラッチ111が設け
られ、クラッチ111から伸びた第３軸112上には、ローテ
ータ109とかみ合う第３ギア113と、第１ギア107または
第２ギア108とかみ合う第４ギア114とが、クラッチ111
の作動で交互にかみ合うような位置に嵌着されている。
さらに、第１ギア107及び第２ギア108の内側下部にはモ
ータ115が設けられ、モータ115から伸びた第４軸116上
には常時第４ギア114とかみ合う第５ギア117が嵌着され
ている。

他方のローテータ109の外側端面上の２箇所に、カム118
が180度の間隔で固着され、このカム118がスイッチング
できる位置に反転位置決め用のマイクロスイッチ119が
設けられている。また、このローテータ109の上部には
ソレノイド120と、このソレノイド120によって上下して
ローテータ109を停止または停止解除するくさび形のス
トッパー121とが設けられている。

排紙部102上には、シート撮影・搬送部101から第１ガイ
ド板122を介して第１ローラ103及び第２ローラ104間を
通過して来たシート１の先端部を検知し、クラッチ111,
シート撮影・搬送部101及びソレノイド120へ切替信号を
送るシート検出センサ123が設けられている。

次に、第２図（Ａ），（Ｂ）〜第４図（Ａ），（Ｂ）に
示すシーと反転装置100の断面側面図及び平面図と、第
５図に示すタイムチャートとを参照して、この発明のシ
ート反転装置の動作を説明する。

まず、第２図（Ｂ）に示すように、第２ギア108と第４
ギア114とがかみ合った状態でモータ115が回転（正転）
すると、第１ローラ103及び第２ローラ104が第２図
（Ａ）の矢印ｄ及びｅ方向に回転（正転）すると共に、
シート撮影・搬送部101が矢印ｆ方向に回転（正転）
し、表面の撮影が終了したシート１を矢印ｇ方向へ搬送
する。そしてシート１がシート撮影・搬送部101の端部
に搬送されて来ると、第１ガイド板122に案内されて第
１ローラ103及び第２ローラ104間に挟持され、シート１
は矢印ｈ方向に移動する。シート１の先端がシート検出
センサ123によって検知される（第５図中t₁時点）と、
ソレノイド120が作動し、ストッパー121を上昇してロー
テータ109の停止を解除すると共に、シート撮影・搬送
部101が停止する。

さらに、t₂時点になるとクラッチ111が作動して第３軸1
12を移動し、第２ギア108と第４ギア114とを切離すと同
時にローテータ109と第３ギア113とをかみ合わせる（第
３図（Ｂ））。そして、第２ガイド板124が排紙部102の
端部からはずれ、第１ローラ103及び第２ローラ104がシ
ート１を挟持したままローテータ109と共に第３図
（Ａ）の矢印ｋ方向に回転すると、反転位置決め用のマ
イクロスイッチ119はカム118が離れてオフになる。

そして、ローテータ109が180度回転（t₃時点）したとこ
ろで、マイクロスイッチ119にカム118が接触してオンに
なると、モータ115が停止し、クラッチ111が作動して第
３軸112を移動し、ローテータ109と第３ギア113とを切
離すと同時に第２ギア108と第４ギア114とをかみ合わせ
る（第４図（Ｂ））。

さらに、t₄時点になるとソレノイド120が作動し、スト
ッパー121を下降してローテータ109を停止すると共に、
シート撮影・搬送部101が第４図（Ａ）の矢印ｌ方向に
回転（逆転）し、さらにモータ115が逆回転して第１ロ
ーラ103及び第２ローラ104をそれぞれ矢印ｍ及びｎ方向
に回転（逆転）させる。よって、反転されたシート１は
矢印ｏ方向へ移動し、シート撮影・搬送部101が矢印ｐ
方向へシート１を搬送する。

シート１の裏面を撮影する場所まで搬送する（t₅時点）
と、モータ115及びシート撮影・搬送部101は停止する。
そして、撮影動作が終了する（t₆時点）と、シート撮影
・搬送部101が再び第２図（Ａ）の矢印ｆ方向に回転
（正転）して裏面の撮影が終了したシート１を搬送する
と共に、モータ115が回転（正転）して第１ローラ103及
び第２ローラ104が回転（正転）する。そして、上述し
た動作を繰返し（時間t₇〜t₁₀）、シート１を表面に反
転する。この場合、モータ115は継続して正転してお
り、反転されたシート１は排紙部102へと送り出され、
かくしてシート１の両面の撮影動作を終了する（t₁₁時
点）。

なお、上述の例ではシート１の両面を撮影する場合につ
いて説明したが、シート１は複写紙であっても良いこと
は言うまでもない。また、上述では駆動伝達機構にギア
を用ていいるがベルトでも良く、特に限定されるもので
はない。さらに、シート１の排紙部への到着を検出する
手段は接触形，被接触形等のセンサ類のほか、タイマに
よるものでも良い。ストッパーの形状も特に限定されな
い。

（発明の効果）以上のように、この発明によればシート反転装置をコン
パクトで簡単な構造にできるのでコストダウンが図れる
と共に、反転時間が速くかつ反転を確実，安定に行なう
ことができる。したがって、高速化処理にも対応できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す概略斜視図、第２図
（Ａ），（Ｂ）〜第４図（Ａ），（Ｂ）はこの発明の動
作例を説明する断面側面図及び平面図、第５図はこの発
明の動作例を説明するためのタイムチャート、第６図
（Ａ）及び（Ｂ）はそれぞれ従来の装置例を示す概略図
である。１……シート、100……シート反転装置、101……シート
撮影・搬送部、102……排紙部、103……第１ローラ、10
4……第２ローラ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シートを可逆搬送可能なシート搬送手段
と、このシート搬送手段に対設され前記シートを排出す
るシート排出手段と、前記シートの先端が前記シート排
出手段に達したことを検出するためのシート検出手段
と、前記シート搬送手段及び前記シート排出手段の間に
配設され、前記シートを挟持する１対の可逆回転可能な
第１及び第２の各ローラと、前記第１及び第２の各ロー
ラの軸端を軸支すると共に、前記シートを挟持している
前記第１及び第２の各ローラの全体を、前記シート検出
手段の検出に基づいて可逆回転して、前記シートを表か
ら裏へ、さらに裏から表へ反転させるローテータとを具
備したことを特徴とするシート反転装置。
【請求項２】前記シートの可逆搬送及び前記ローテータ
の可逆回転に、共用の駆動手段を具備したことを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載のシート反転装置。