JPH0725377U - 空気弁 - Google Patents
空気弁Info
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- JPH0725377U JPH0725377U JP5674593U JP5674593U JPH0725377U JP H0725377 U JPH0725377 U JP H0725377U JP 5674593 U JP5674593 U JP 5674593U JP 5674593 U JP5674593 U JP 5674593U JP H0725377 U JPH0725377 U JP H0725377U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 副弁を備えながら高さを低くすることがで
き、しかも、弁箱内の流体の凍結も防止できる構造の空
気弁を提供する。 【構成】 空気弁1の弁箱下部のフロート室2を本管の
流路内に埋め込むとともに、フロート室2の胴部側壁に
副弁6を設ける。
き、しかも、弁箱内の流体の凍結も防止できる構造の空
気弁を提供する。 【構成】 空気弁1の弁箱下部のフロート室2を本管の
流路内に埋め込むとともに、フロート室2の胴部側壁に
副弁6を設ける。
Description
【0001】
本考案は空気弁に関し、特に、空気弁の小形化とともに凍結防止も図れる空気 弁に関する。
【0002】
従来から、上水道等の管路には、該管路内を流れる流体中に混入している空気 等を排出したり、管路内の流体を排出する際に管路内に空気を吸入したりするた めの空気弁が設けられている。この空気弁は、一般に、弁箱下部に形成されるフ ロート室内にフロートを上下動可能に収容し、該フロートの上下動により弁箱上 部に設けた弁体を作動させ、これにより空気の排出や吸入を行うように形成され ている。
【0003】 また、寒冷地で用いられる空気弁は、該空気弁内の流体が凍結して空気弁を破 損したりすることを防止するため、空気弁の周りを断熱材で覆ったり、例えば、 特開昭54−84625号公報に記載された空気抜き弁のように、弁箱内に管路 内を流れる流体の一部を導入し、該導入流体の熱エネルギーで弁箱内の流体の凍 結を防止するようにしていた。
【0004】
しかし、従来の空気弁は、通常、流体が流れる管路本管との間に副弁を介して 設けられているため、空気弁高さが高くなり、空気弁の取付け場所に制限があっ た。また、副弁を設けずに本管に空気弁を直結した場合は、空気弁の弁体部のメ ンテナンスを行う際に、本管の流体を止めるなどの処置が必要となる。
【0005】 そこで本考案は、副弁を備えながら高さを低くすることができ、しかも、弁箱 内の流体の凍結も防止できる構造の空気弁を提供することを目的としている。
【0006】
上記した目的を達成するため、本考案の空気弁は、弁箱下部のフロート室内に 上下動可能に収容したフロートの上下動により、前記弁箱上部に設けた弁体部を 開閉作動させて本管内を流れる流体中の空気を排出する空気弁において、前記弁 箱下部のフロート室を本管流路内に埋め込むとともに、該フロート室の胴部側壁 に該フロート室内と本管内とを開閉可能に仕切る副弁を設けたことを特徴として いる。
【0007】
上記構成によれば、フロート室が本管内に埋め込まれているため、本管から突 出する部分の高さを低くすることができる。また、副弁を備えているので、弁体 部のメンテナンスも容易に行うことができる。しかも、内部に流体が溜まる弁箱 下部のフロート室が本管内に埋め込まれており、その外周面が本管内を流れる流 体の熱エネルギーを受けているため、内部の流体が凍結することがなく、弁箱上 部の弁底部部分は、常に空気で満たされているため、凍結することはない。
【0008】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は空気弁の断面図、図2は全体図、図3は通常の運転状態の空気弁の断面 図である。
【0009】 まず、図1に示すように、空気弁1は、下部にフロート室2を有する弁箱3と 、該弁箱3の上部の弁体部4と、該弁体部4を覆うキャップ5と、前記フロート 室2の胴部側壁に設けられた副弁6と、フロート室2内に収容されたフロート7 と、該フロート7の上下動を弁体部4に伝達するリンク機構8とにより構成され ている。また、弁箱3の胴部外周には、該空気弁1を本管に取付けるためのフラ ンジ9が設けられており、副弁6の弁体6aを開閉作動させるハンドル10が、 前記フランジ9を貫通する軸6bを介して設けられている。
【0010】 前記弁体部4は、ハット状の遊動弁体41と、該遊動弁体41内に設けられた 小弁体42とからなるもので、遊動弁体41は、キャップ5に形成されたガイド 部5aにガイドされて弁箱上部に装着された弁座43と内周壁に突設した受部材 44との間を上下動するもので、上昇位置で遊動弁体41と弁座43とが当接し て閉じ状態となり、下降位置では遊動弁体41と弁箱3内周との間に空気通路4 5が形成される。また、小弁体42は、遊動弁体41の上部中央に設けられた小 弁座46を開閉するものであって、スプリング47により閉じ方向に付勢される とともに、前記フロート7とは、前記リンク機構8を介して接続されている。
【0011】 上記空気弁1は、図2に示すように、本管11に介装された空気弁取付け管1 2の上部開口12aに、副弁6を上流側に向けて、前記弁箱3のフロート室2部 分及び副弁6を管12内に埋め込んだ状態で取付けられる。また、副弁6は、空 気弁取付け管12内の空気を空気弁1内に流入させることができるように、その 上縁が空気弁取付け管12の内周上面と略同一高さになるようにすることが望ま しい。
【0012】 上記空気弁取付け管12は、一般的なチーズ,T字管等を用いることも可能で あるが、該空気弁1の凍結を防止する必要がある際には、本管11内を流れる水 が空気弁1の弁箱3に常に接触して流れるように、上部開口12a付近が上方に 膨出した、図2に示すような形状の管を用いることが好ましい。なお、本管11 と同サイズの管に取付けることも可能であるが、流路抵抗が増大するので、その 分の考慮が必要である。
【0013】 このように空気弁1の弁箱3下部に設けたフロート室2の胴部側壁に副弁6を 設け、該副弁6と共にフロート室2部分を空気弁取付け管12内に埋め込むよう にして取付けることにより、本管11に対する空気弁1の高さを従来より大幅に 低くすることができる。これにより、高さ制限を有する場所に設けられた水道本 管、例えば橋梁に沿って設けられた水道本管等にも容易に対応することができ、 しかも、副弁6を備えているので、該副弁6を閉じることにより、弁体部4のメ ンテナンスも容易に行うことができる。
【0014】 また、図1に示す状態で空気弁1を空気弁取付け管12に取付け、副弁6を開 いた状態で本管11に水を流通させると、本管11内の空気は、副弁6を通って 空気弁1の弁箱3内に流入し、弁体部4の空気通路45あるいは小弁座46の排 気孔46a,ガイド部5aの通孔5bからキャップ5の下部空間を抜けて図1矢 印のように排出される。
【0015】 弁箱3内に水が流入してフロート7が浮上しだすと、まず、フロート7の上昇 に伴いリンク機構8を介して弁体部4の小弁体42が上動し、該小弁体42が小 弁座46に当接して小弁座46の排気孔46aを閉塞する。この状態でも、本管 11から弁箱3内に流入する空気は、遊動弁体41と弁箱3との間の空気通路4 5から排出される。
【0016】 本管11内の空気の排出が進み、弁箱1内の水位が更に上昇すると、フロート 7の上動が小弁体42を介して遊動弁体41に伝えられ、フロート7と共に遊動 弁体41が上動して最終的には、図3に示すように、遊動弁体41が弁座43に 当接して空気弁1が閉じた状態となる。
【0017】 この図3に示す状態においては、弁箱3下部の水が溜まる部分、即ちフロート 室2部分の外周が本管11内を流れる水に接触した状態となるため、流通する水 の持つ熱エネルギーにより弁箱3内の水が暖められて凍結が防止され、弁箱3内 の水の凍結による空気弁1の破損を防止できる。
【0018】 また、図3に示す状態で、本管11を流通する水に同伴されている空気が副弁 6を通って弁箱3内に流入し、フロート室2内の水位がある程度低下すると、フ ロート7の重量,フロート7に作用する浮力,小弁体42を付勢するスプリング 47の付勢力及び弁箱3の内圧のバランスに応じて小弁体42が下降して小弁座 46を開き、弁箱上部の空気を排気孔46aから通孔5bを介して外部に排出す る。空気弁1は、通常の運転状態では、この微小排気動作を繰り返して本管11 内の空気を外部に排出する。
【0019】 一方、本管11内の水を排出する際には、本管11内の圧力の低下に伴って空 気弁1のフロート室2内の水位が低下し、フロート7の重量,遊動弁体41の重 量及び弁箱内外の圧力差のバランスに応じて遊動弁体41が下降し、空気通路4 5から大量の外気が本管11内に吸い込まれる。
【0020】 このように、本実施例に示す空気弁1は、従来の空気弁と同様に空気の排出や 吸入を行うことができ、弁体部4のメンテナンスに必要な副弁6を備えながらも 、従来より弁高さを大幅に低くすることが可能となり、しかも、弁箱3内の水の 凍結も防止することができる。
【0021】 なお、本考案の空気弁においては、弁体部の構成及び弁体部とフロートとの関 係は、上記実施例に限定されるものではなく、従来からの各種構成の空気弁と同 様の構成を採用することが可能であり、例えば、遊動弁体が無い形式やフロート 自体を弁体とする形式等にも適用することができる。また、本考案の空気弁は、 上水道以外の下水道や各種流体の管路に設置することができる。
【0022】
以上説明したように、本考案の空気弁は、弁箱下部のフロート室を本管内に埋 め込むとともに、該フロート室の胴部側壁に該フロート室内と本管内とを開閉可 能に仕切る副弁を設けたので、従来の空気弁と同じ作動を保持しながら空気弁の 高さを従来より大幅に低くすることができる。さらに、弁箱下部の水等の流体が 溜まる部分は、その外周が常に流通する流体に曝されており、流体の熱エネルギ ーを受けているので、弁箱内の水が凍結するおそれがなく、また、弁箱上部は空 気層となっているので、同様に凍結することがないから、寒冷地での使用に際し ても凍結により空気弁が破損することがなく、不凍式空気弁としての性能も備え ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す空気弁の断面図であ
る。
る。
【図2】 水道本管に取付けた状態を示す全体図であ
る。
る。
【図3】 通常運転状態の空気弁の断面図である。
1…空気弁、2…フロート室、3…弁箱、4…弁体部、
5…キャップ、6…副弁、7…フロート
5…キャップ、6…副弁、7…フロート
Claims (1)
- 【請求項1】 弁箱下部のフロート室内に上下動可能に
収容したフロートの上下動により、前記弁箱上部に設け
た弁体部を開閉作動させて本管内を流れる流体中の空気
を排出する空気弁において、前記弁箱下部のフロート室
を本管流路内に埋め込むとともに、該フロート室の胴部
側壁に該フロート室内と本管内とを開閉可能に仕切る副
弁を設けたことを特徴とする空気弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993056745U JP2590141Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 空気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993056745U JP2590141Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 空気弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725377U true JPH0725377U (ja) | 1995-05-12 |
JP2590141Y2 JP2590141Y2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=13036074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993056745U Expired - Fee Related JP2590141Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 空気弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590141Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011185436A (ja) * | 2010-03-06 | 2011-09-22 | Norma Germany Gmbh | 2つのパイプ端を接続するための結合要素 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP1993056745U patent/JP2590141Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011185436A (ja) * | 2010-03-06 | 2011-09-22 | Norma Germany Gmbh | 2つのパイプ端を接続するための結合要素 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2590141Y2 (ja) | 1999-02-10 |
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