JPH07252779A - 表面に凹凸を有する発泡性生分解性壁装材及びその製造方法 - Google Patents
表面に凹凸を有する発泡性生分解性壁装材及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07252779A JPH07252779A JP6042269A JP4226994A JPH07252779A JP H07252779 A JPH07252779 A JP H07252779A JP 6042269 A JP6042269 A JP 6042269A JP 4226994 A JP4226994 A JP 4226994A JP H07252779 A JPH07252779 A JP H07252779A
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- covering material
- irregularities
- foaming agent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】適度の重合度を有する脂肪族系ポリエステル樹
脂を発泡、凹凸形成することによって意匠性、施工性に
優れた表面に凹凸を有する発泡性の壁装材を提供するこ
と。 【構成】表面に凹凸を有する発泡性樹脂層を設けてなる
壁装材において、前記発泡性樹脂が分子量30000〜
60000の生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂組成物
からなり、前記樹脂ペレットを冷凍粉砕して粉末化した
ものを水に分散してディスパージョンとしたものに発泡
剤を添加し、これを加熱溶融して発泡と同時に表面に凹
凸を設けてなるもの、前記発泡剤の膨張温度が110〜
150℃であること、前記発泡剤が、平均粒径25μm
以下のカプセル発泡剤であることを特徴とする。
脂を発泡、凹凸形成することによって意匠性、施工性に
優れた表面に凹凸を有する発泡性の壁装材を提供するこ
と。 【構成】表面に凹凸を有する発泡性樹脂層を設けてなる
壁装材において、前記発泡性樹脂が分子量30000〜
60000の生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂組成物
からなり、前記樹脂ペレットを冷凍粉砕して粉末化した
ものを水に分散してディスパージョンとしたものに発泡
剤を添加し、これを加熱溶融して発泡と同時に表面に凹
凸を設けてなるもの、前記発泡剤の膨張温度が110〜
150℃であること、前記発泡剤が、平均粒径25μm
以下のカプセル発泡剤であることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁装材に関するもので、
特に表面に凹凸を有する生分解性発泡性壁装材及びその
製造方法に関するものである。
特に表面に凹凸を有する生分解性発泡性壁装材及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に凹凸を有する発泡性の壁装
材は、ほとんどが塩化ビニル樹脂で作られている。しか
し、塩化ビニル樹脂素材で作られた壁装材の廃材は焼却
が困難なため埋立処理されていた。しかし、塩化ビニル
樹脂は分解しにくい素材であるため、近年のゴミ増加に
も伴って、埋立も困難になってきている。
材は、ほとんどが塩化ビニル樹脂で作られている。しか
し、塩化ビニル樹脂素材で作られた壁装材の廃材は焼却
が困難なため埋立処理されていた。しかし、塩化ビニル
樹脂は分解しにくい素材であるため、近年のゴミ増加に
も伴って、埋立も困難になってきている。
【0003】生分解性樹脂は近年数多くその存在が見ら
れるようになった。しかし表面に凹凸を有する発泡性の
壁装材として使用する場合、一般的な環境下においては
生分解しないものでなければならない。また、単に生分
解性の樹脂フィルムをラミネートするだけでは意匠性、
施工性等、表面に凹凸を有する発泡性の壁装材としての
適性を持たせる事が困難である。
れるようになった。しかし表面に凹凸を有する発泡性の
壁装材として使用する場合、一般的な環境下においては
生分解しないものでなければならない。また、単に生分
解性の樹脂フィルムをラミネートするだけでは意匠性、
施工性等、表面に凹凸を有する発泡性の壁装材としての
適性を持たせる事が困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点を解決するためになされたものであり、その課題とす
るところは、適度の重合度を有する脂肪族系ポリエステ
ル樹脂を発泡、凹凸形成することによって意匠性、施工
性に優れた表面に凹凸を有する発泡性の壁装材を提供す
ることにある。
点を解決するためになされたものであり、その課題とす
るところは、適度の重合度を有する脂肪族系ポリエステ
ル樹脂を発泡、凹凸形成することによって意匠性、施工
性に優れた表面に凹凸を有する発泡性の壁装材を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、表面に凹凸を有する発泡性樹脂層を設けてな
る壁装材において、前記発泡性樹脂が分子量30000
〜60000の生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂組成
物からなることを特徴とする表面に凹凸を有する発泡性
生分解性壁装材を提供する。また、その製造方法とし
て、前記発泡性樹脂層が、生分解性脂肪族系ポリエステ
ル樹脂ペレットを冷凍粉砕して粉末化したものを水に分
散してディスパージョンとしたものに発泡剤を添加し、
これを加熱溶融して発泡と同時に表面に凹凸を設けてな
るもの、前記発泡剤の膨張温度が110〜150℃であ
ること、前記発泡剤が、平均粒径25μm以下のカプセ
ル発泡剤であることを特徴とする、表面に凹凸を有する
発泡性生分解性壁装材の製造方法を提供する。
するため、表面に凹凸を有する発泡性樹脂層を設けてな
る壁装材において、前記発泡性樹脂が分子量30000
〜60000の生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂組成
物からなることを特徴とする表面に凹凸を有する発泡性
生分解性壁装材を提供する。また、その製造方法とし
て、前記発泡性樹脂層が、生分解性脂肪族系ポリエステ
ル樹脂ペレットを冷凍粉砕して粉末化したものを水に分
散してディスパージョンとしたものに発泡剤を添加し、
これを加熱溶融して発泡と同時に表面に凹凸を設けてな
るもの、前記発泡剤の膨張温度が110〜150℃であ
ること、前記発泡剤が、平均粒径25μm以下のカプセ
ル発泡剤であることを特徴とする、表面に凹凸を有する
発泡性生分解性壁装材の製造方法を提供する。
【0006】本発明における分子量30000〜600
00の生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂組成物として
は、ポリカプロラクトン、合成脂肪酸ポリエステル等が
使用できる。分子量は30000以下であると日常使用
時の耐久性に問題があり、60000以上であると土中
での生分解性が困難である。
00の生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂組成物として
は、ポリカプロラクトン、合成脂肪酸ポリエステル等が
使用できる。分子量は30000以下であると日常使用
時の耐久性に問題があり、60000以上であると土中
での生分解性が困難である。
【0007】本発明の表面に凹凸を有する発泡性生分解
性壁装材の製造方法としては、発泡性樹脂層を設けるの
に、生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂ペレットを冷凍
粉砕して粉末化したものを水に分散してディスパージョ
ンとしたものを使用する。これは、第一に生分解性脂肪
族系ポリエステル樹脂の粉体、エマルジョンが現在得ら
れないためであり、また発泡性樹脂層としてはある程度
の層の厚みが必要とされることからなる。
性壁装材の製造方法としては、発泡性樹脂層を設けるの
に、生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂ペレットを冷凍
粉砕して粉末化したものを水に分散してディスパージョ
ンとしたものを使用する。これは、第一に生分解性脂肪
族系ポリエステル樹脂の粉体、エマルジョンが現在得ら
れないためであり、また発泡性樹脂層としてはある程度
の層の厚みが必要とされることからなる。
【0008】前記発泡性樹脂層の厚みとしては、70〜
200μmが好適である。70μm以下ではボリューム
感に乏しく、意匠性、施行性に劣る。200μm以上で
はディスパージョンの水の乾燥が困難であるし、難燃性
に劣る。
200μmが好適である。70μm以下ではボリューム
感に乏しく、意匠性、施行性に劣る。200μm以上で
はディスパージョンの水の乾燥が困難であるし、難燃性
に劣る。
【0009】本発明に使用する発泡剤としては、使用す
る生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂の物性にもよる
が、平均粒径25μm以下で、膨張温度が110〜15
0℃の、アクリロニトリル又はこれと塩化ビニリデンの
共重合物等からなり、イソブテン等が内包されるカプセ
ル発泡剤が好適に使用できる。粒径が大きいと発泡剤の
膨張のタイミングがあわず、膨張温度が異なれば生分解
性脂肪族系ポリエステル樹脂の溶融温度との差が大き
く、凹凸の形成ができない。発泡剤の配合割合は5〜1
5重量部が好適である。
る生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂の物性にもよる
が、平均粒径25μm以下で、膨張温度が110〜15
0℃の、アクリロニトリル又はこれと塩化ビニリデンの
共重合物等からなり、イソブテン等が内包されるカプセ
ル発泡剤が好適に使用できる。粒径が大きいと発泡剤の
膨張のタイミングがあわず、膨張温度が異なれば生分解
性脂肪族系ポリエステル樹脂の溶融温度との差が大き
く、凹凸の形成ができない。発泡剤の配合割合は5〜1
5重量部が好適である。
【0010】
【作用】本発明における生分解性脂肪族系ポリエステル
樹脂は、その分子構造および分子量をコントロールする
ことによって分解性を自由に変えることが可能であり、
一般的な環境下においては生分解しないものとなる。ま
た、生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂ペレットを冷凍
粉砕して粉末化したものを水に分散してディスパージョ
ンとしたものに発泡剤を添加し、これを加熱溶融して発
泡と同時に表面に凹凸を設けることにより、容易に意匠
性、施工性に優れた表面に凹凸を有する生分解性発泡性
壁装材を提供するが可能となる。
樹脂は、その分子構造および分子量をコントロールする
ことによって分解性を自由に変えることが可能であり、
一般的な環境下においては生分解しないものとなる。ま
た、生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂ペレットを冷凍
粉砕して粉末化したものを水に分散してディスパージョ
ンとしたものに発泡剤を添加し、これを加熱溶融して発
泡と同時に表面に凹凸を設けることにより、容易に意匠
性、施工性に優れた表面に凹凸を有する生分解性発泡性
壁装材を提供するが可能となる。
【0011】
【実施例】生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂として
「ビオノーレ」(昭和高分子(株)製、商品名)を用
い、このペレットを冷凍粉砕し、平均粒径25μm以下
に分級したものを水に溶かしたディスパージョン溶液中
に以下の配合にて発泡剤等添加材を加え、耐水性を有す
る裏打ち紙の上にコンマコーターにより厚み100μm
でコーティングを行ない、90〜140℃で乾燥後、こ
のシート上にグラビヤ印刷を行った後、発泡炉で発泡
(発泡温度は150〜170℃)及びメカニカルエンボ
スを行った。
「ビオノーレ」(昭和高分子(株)製、商品名)を用
い、このペレットを冷凍粉砕し、平均粒径25μm以下
に分級したものを水に溶かしたディスパージョン溶液中
に以下の配合にて発泡剤等添加材を加え、耐水性を有す
る裏打ち紙の上にコンマコーターにより厚み100μm
でコーティングを行ない、90〜140℃で乾燥後、こ
のシート上にグラビヤ印刷を行った後、発泡炉で発泡
(発泡温度は150〜170℃)及びメカニカルエンボ
スを行った。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上に示したように本発明の表面に凹凸
を有する発泡性生分解性壁装材は、一般環境下では安定
で、埋め立てる事により、生分解が可能である事を特徴
とし、焼却時に塩素ガス等の有毒物を発生しない構成で
もある。また、メカニカルエンボス性にも優れ、意匠
性、施工性において従来技術の塩化ビニル性壁装材と同
等の使用が可能である。
を有する発泡性生分解性壁装材は、一般環境下では安定
で、埋め立てる事により、生分解が可能である事を特徴
とし、焼却時に塩素ガス等の有毒物を発生しない構成で
もある。また、メカニカルエンボス性にも優れ、意匠
性、施工性において従来技術の塩化ビニル性壁装材と同
等の使用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 喜一郎 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 谷口 正幸 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】表面に凹凸を有する発泡性樹脂層を設けて
なる壁装材において、前記発泡性樹脂が分子量3000
0〜60000の生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂組
成物からなることを特徴とする表面に凹凸を有する発泡
性生分解性壁装材。 - 【請求項2】表面に凹凸を有する発泡性樹脂層を設けて
なる壁装材の製造方法において、前記発泡性樹脂層が、
生分解性脂肪族系ポリエステル樹脂ペレットを冷凍粉砕
して粉末化したものを水に分散してディスパージョンと
したものに発泡剤を添加し、これを加熱溶融して発泡と
同時に表面に凹凸を設けてなるものであることを特徴と
する、表面に凹凸を有する発泡性生分解性壁装材の製造
方法。 - 【請求項3】前記発泡剤の膨張温度が110〜150℃
であることを特徴とする請求項2記載の表面に凹凸を有
する発泡性生分解性壁装材の製造方法。 - 【請求項4】前記発泡剤が、平均粒径25μm以下のカ
プセル発泡剤であることを特徴とする請求項2、3記載
の表面に凹凸を有する発泡性生分解性壁装材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042269A JPH07252779A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 表面に凹凸を有する発泡性生分解性壁装材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042269A JPH07252779A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 表面に凹凸を有する発泡性生分解性壁装材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252779A true JPH07252779A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12631327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6042269A Pending JPH07252779A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 表面に凹凸を有する発泡性生分解性壁装材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07252779A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0707602A1 (en) * | 1993-07-08 | 1996-04-24 | International Paper Company | Compostable, biodegradable foam core board |
JP2014501317A (ja) * | 2010-12-30 | 2014-01-20 | エルジー・ハウシス・リミテッド | 環境にやさしい発泡シート |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP6042269A patent/JPH07252779A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0707602A1 (en) * | 1993-07-08 | 1996-04-24 | International Paper Company | Compostable, biodegradable foam core board |
EP0707602A4 (ja) * | 1993-07-08 | 1996-05-22 | ||
JP2014501317A (ja) * | 2010-12-30 | 2014-01-20 | エルジー・ハウシス・リミテッド | 環境にやさしい発泡シート |
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