JPH07250947A - 弾球遊技機の打球発射操作装置 - Google Patents

弾球遊技機の打球発射操作装置

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JPH07250947A
JPH07250947A JP33952194A JP33952194A JPH07250947A JP H07250947 A JPH07250947 A JP H07250947A JP 33952194 A JP33952194 A JP 33952194A JP 33952194 A JP33952194 A JP 33952194A JP H07250947 A JPH07250947 A JP H07250947A
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ball
hitting
hole
gripping member
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換されるべき部品を素早く取り外し、かつ
装着できる弾球遊技機の打球発射操作装置を提供する。 【構成】 回動操作部材114を後握持部材101と中
握持部材124とで挟持した状態で、中握持部材124
を後握持部材101に対し中握持部材124の前面側よ
り連結柱110a〜110cにネジ136a〜136c
で止着し、さらに、中握持部材124に形成される被係
合部131に前握持部材139に形成される係合部14
4を係合させたのち、前握持部材139の外周面側より
ネジ155で一体的に止着した。 【効果】 前握持部材139と中握持部材124と回動
操作部材114とが前の方から順番に取り外すことがで
きるので、分解したときに交換する部材から後方に位置
する部材がバラバラになることなく確実に固定された状
態に維持されているので、交換及び組立に手間がかから
ず素早く行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、操作機構の操作量を
伝達機構を介して打球発射装置の打球力調節機構に伝え
て打球杆の弾発力を調節可能とした弾球遊技機の打球発
射操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機の打球発射操作装置と
して、弾球遊技機の前面枠の下部一側に設けられた操作
機構を回動操作することによって打球杆の弾発力を調節
するようにしたものが一般的によく知られている。しか
して、そのような打球発射操作装置においては、操作機
構を直接前面枠に固定してその固定周辺を装飾基板で覆
う構成のものと、操作機構を装飾基板を兼用している取
付基板に固定し、該取付基板を前面枠に取り付けるよう
に構成したものがある。このうち、後者の構成のもの
は、操作機構と装飾基板とを別々に前面枠に取り付ける
必要がなく、弾球遊技機に取り付ける際の取付作業がき
わめて簡略化されるので、近年特に有用されるようにな
ってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、操作機構
を装飾基板を兼用している取付基板に固定し、該取付基
板を前面枠に取り付けるように構成した従来の打球発射
操作装置は、直接前面枠に操作機構を固定するものに比
べて、その固定部分近傍の強度が弱く、特に、操作機構
が弾球遊技機の前面に大きく突出して設けられており、
かつ遊技者が掴み易いために、操作機構に全体重を負荷
させて立ち上がったり、あるいは、遊技に負けた腹いせ
に操作機構を強い力で強打したりするため、操作機構を
固定している取付基板にひび割れが生じたり、あるいは
破壊したりする事故が後をたたなかった。この発明は、
上記した不都合を解消するためになされたものであり、
その目的とするところは、操作機構を装飾基板を兼用し
ている取付基板に固定し、該取付基板を前面枠に取り付
けるように構成したものにおいて、操作機構に強い負荷
がかかっても、操作機構を固定している取付基板にひび
割れが生じたり、あるいは破壊したりしないような弾球
遊技機の打球発射操作装置を提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】この発明は、上記した
目的を達成するために、操作機構の操作量を伝達機構を
介して打球発射装置の打球力調節機構に伝えて打球杆の
弾発力を調節可能とした弾球遊技機の打球発射操作装置
において、前記操作機構は、前記弾球遊技機の前面枠の
前面に取り付けられる取付基板に固定され、該取付基板
は、断面コ字状に形成されて、前記前面枠に取り付けら
れた際に前記伝達機構が収納される収納空間が形成され
るようにし、さらに、前記取付基板の裏面には、少なく
とも前記操作機構の固定部分の近傍に後方に向って収納
空間内に立ち上がる起立壁が立設されていることを特徴
とするものである。
【0005】
【作用】この発明は、取付基板の裏面であって、少なく
とも操作機構の固定部分の近傍に後方に向って収納空間
内に立ち上がる起立壁が立設されているため、取付基板
の操作機構固定部分の近傍が大きな負荷に対して強い構
造となる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。まず、図1および図7において実施例に
係る打球発射操作装置20と弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機の前面枠1との関係を示す。図1は、打
球発射操作装置20を前面枠1に取り付けた状態を示し
た断面図であり、図7は、打球発射操作装置20を前面
枠1から分離した状態を示す分解斜視図である。図にお
いて、パチンコ遊技機の前面枠1には、その額縁状の開
口に沿って金枠2が周設され、該金枠2の下方一側に前
面板3が開閉自在に設けられている。この前面板3の表
面には、打球供給皿4が取着され、その貯溜部に貯溜さ
れた打球を打球誘導路5で一列に整列させて前面板3の
裏面に取着された打球供給装置6に誘導する。打球供給
装置6には、後述する打球杆201の往復回動に連動し
て昇降する連動昇降杆207の当接片211と当接して
回動する玉送り部材7が回動自在に設けられ、この玉送
り部材7の回動動作により打球を1個宛発射レール8の
発射位置9に供給する。発射位置9は、発射レール8の
基部に位置し、打球杆201の槌先バネ205が臨んで
いる。また、発射レール8は、発射レール基板10(図
8参照)に固定されてセット化されて、遊技盤(図示し
ない)を着脱自在に固定する遊技盤固定枠12の下部前
面に螺着されている。遊技盤固定枠12の裏面には、遊
技盤に設けられた入賞口、あるいは入賞球装置に入賞し
た入賞玉によって払い出される一定個数の景品玉を払い
出すための一連の公知の機構が形成されている機構板1
3a,13bが開閉自在に設けられている。
【0007】前記前面枠1の下部一側には、開口14が
開設され、この開口14を挟持するように打球発射操作
装置20と打球発射装置160とが相互に関連して取り
付けられている。すなわち、前記開口14の周囲には、
締結ネジ貫通孔15a〜15c、位置決め孔16a,1
6b、配線引出孔17等が穿設されており、前記締結ネ
ジ貫通孔15a〜15cには、打球発射操作装置20側
に突設された締結ネジ56a〜56cが挿入され、この
締結ネジ56a〜56cが打球発射装置160側に穿設
されている締結ネジ挿通孔163a〜163cを貫通し
て締結部材164a〜164c(図8参照;ただし、1
64a,164bは図示省略)で前面枠1を挟持して相
互に一体的に締結固定されている。また、前記位置決め
孔16a,16bには、打球発射操作装置20側に突設
された位置決め突起58a,58bと打球発射装置16
0側に突設された位置決め突起162a,162bとが
開口14の前後方向からそれぞれ挿入されるようになっ
ており、これにより互いに前面枠1に対する絶対的な位
置が一義的に容易に決定できるようになっている。更
に、前記配線引出し孔17には、後述する打球発射操作
装置20に関連して設けられる接続線232が貫通され
て、後述する中継基板229に接続されるようになって
いる。
【0008】また、前面枠1の下部には、前記開口14
の図示左側に余剰球放出開口18や締結ネジ貫通孔19
a〜19cおよび位置決め穴19dが開設および穿設さ
れている。すなわち、前面枠1の前面下部には、打球発
射操作装置20と並列して余剰球受皿270が設けられ
るが、この余剰球受皿270を取り付けるために前記し
た余剰球放出開口18や締結ネジ貫通孔19a〜19c
が形成されている。これを詳細に説明すると、打球発射
操作装置20の図示左側には、余剰球受皿取付板260
と余剰球受皿270とが配設される。余剰球受皿取付板
260には、締結ネジ挿通孔261a〜261cが穿設
位置の高さを異ならせて所定の間隔を置いて形成され、
またその中央部に余剰の景品玉が排出され、かつ前記余
剰球放出開口18に対応する余剰球放出口262が開設
されている。更に、図示右端上部には、後述する取付基
板21の一部と重合する重合部266が形成され、該重
合部266には、取付基板21に形成された位置決め穴
63と対応する位置合せ突起267が突設されている。
また、図示左側の余剰球受皿取付板260の裏面には、
前記前面枠1に穿設された位置決め穴19dに対応して
位置決め突起268が突設され、前面枠1に対する余剰
球受皿取付板260の一義的な位置を決定している。
【0009】また、余剰球受皿270には、前記余剰球
放出口262から排出された余剰の景品玉を貯溜する余
剰球貯溜部271と該余剰球貯溜部271の余剰球を排
出するための玉抜レバー272と隔壁274を隔てて配
置される灰皿部273とが形成され、更に、図示右側に
は、後述する打球発射操作装置20の切欠凹部42a,
42bと対応する膨出部274が突出して形成されてい
る。また、余剰球受皿270の後面側には、締結ネジ2
75a〜275cが突設され、この締結ネジ275a〜
275cが余剰球受皿取付板260の締結ネジ挿通孔2
61a〜261cおよび前面枠1の締結ネジ貫通孔19
a〜19cを貫通して前面枠1の後方から図示しない締
結部材(ナット)で締着することにより、余剰球受皿2
70および余剰球受皿取付板260を前面枠1に一体的
に強力に固定している。なお、余剰球受皿取付板260
の余剰球受皿270が当接する部分は、ほぼ平面状に形
成されるとともにその他の部分は、全体的に膨出して形
成されている。つまり、これらの部分は、図面に詳細を
示さないが裏面が未形成空間となるように成形されて余
剰球受皿取付板260を補強している。更に、余剰球受
皿取付板260は、余剰球受皿270の周囲を装飾する
装飾板としての機能も有し、前記膨出して形成された部
分には、装飾部材取付凹部264が形成されて図示しな
い装飾部材が収納され、その表面が装飾部材カバー26
5によって覆われている。また、余剰球受皿270もそ
の内部の全体に亘り未形成空間を有するように成形され
て、その全体的な強度を増すように設計されている。ま
た、余剰球受皿取付板260には、該取付板260に対
して直角に突設された受棚263が一体的に形成され、
該受棚263が余剰球受皿270の下部の一部を支持す
ることにより、余剰球受皿270に負荷される垂直方向
の荷重に対する補強部材としての機能を持たせている。
【0010】次に、打球発射操作装置20および打球発
射装置160について各項目に分けて説明する。
【0011】打球発射操作装置 打球発射操作装置20は、取付基板21と操作機構10
0とから構成されている。取付基板21は、第1の取付
基板22と第2の取付基板23とで構成され、操作機構
100は、後握持部材101と回動操作部材114と中
握持部材124と前握持部材139とで構成される。こ
れらの関係は、取付基板21が前記前面枠1に取り付け
られ、後握持部材101が取付基板21に取り付けら
れ、回動操作部材114が後握持部材101と中握持部
材124とで挟持され、中握持部材124が後握持部材
101に取り付けられ、前握持部材139が中握持部材
124に取り付けられるようになっている。また、これ
らの部材は、合成樹脂により成形されている。
【0012】(イ)取付基板 取付基板21は、図3および図5に示すように第1の取
付基板22と第2の取付基板23とが重合的に結合され
て形成されている。すなわち、第2の取付基板23に形
成された重合凹部24に第1の取付基板22が当接する
ように重合され、第2の取付基板23に形成された嵌入
穴25aと第1の取付基板22に突設された止着ボス2
6、および第2の取付基板23に形成された嵌入穴25
b,25c、第1の取付基板22に形成された嵌入穴2
8a,28bに装飾板29に突設された嵌合ボス30
a,30bをそれぞれ対応させて、第2の取付基板23
の後方から皿ビス31a〜31cで一体的に螺着してい
る。また、重合した際に、第1の取付基板22に形成さ
れた後握持部材取付部32の突出部と第2の取付基板2
3に形成された半円形状の切欠凹部33とが当接するよ
うになっている。このように取付基板21を2つに分割
して形成すると、第1の取付基板22と第2の取付基板
23とを異なる材質あるいは色調のものを任意に組み合
せることができパチンコ遊技機の前面下部の装飾効果を
高めることができるとともに後述するように取付基板2
1の裏面の構造を複雑にすることができる。もちろん、
取付基板21を2つに分割して形成することなく、一体
的に形成しても良い。
【0013】(a)取付基板前面の構造 次に、主として図3を参照して取付基板21の前面の構
造について説明する。第1の取付基板22の前面には、
円錐台形状の支持柱34が突設されている。この支持柱
34の下辺には、後述する後握持部材101の取付位置
を確定する突条35が一体的に形成され、更に、その中
央に後述する操作回動軸111を挿通する挿通孔36が
穿設されている。この挿通孔36は、図2に示されるよ
うにその内部の孔径が異なるように形成されている。す
なわち、先端部の孔径は、操作回動軸111の直径とほ
ぼ同じ径に形成され、その直後から操作回動軸111の
直径よりもやや大きい径の遊間部36aとして形成さ
れ、更に後端部の孔径は、遊間部36aの径よりもさら
に大きい径の軸受部36bとして形成されている。軸受
部36bには、軸受部材37が嵌入され、その軸受部材
37の軸受孔37aが前記操作回動軸111の直径とほ
ぼ同じ径に形成されている。したがって、操作回動軸1
11は、挿通孔36の先端部と軸受部材37の軸受孔3
7aによってほぼ水平方向に回転自在に軸支されるよう
になっている。
【0014】なお、操作回動軸111の前端には、後述
する回動操作部材114を決められた位置に挿入固定す
るための切欠部111bが、操作回動軸111の後端に
は、後述する回転伝達部材87を決められた位置に挿入
固定するための切欠部111aがそれぞれ形成され、ま
た、切欠部111a側の端面には、回転伝達部材87を
止着固定するワッシャー付ビス89が螺着されるネジ穴
112が形成されている。更に、操作回動軸111の切
欠部111b寄りには、規制部材としてのEリング11
3が嵌着されて操作回動軸111の後方向への移動を規
制している。これにより挿通孔36に操作回動軸111
のEリング113が挿通孔36の前端面に当接するまで
挿通し、その後端に回動伝達部材87を固定した後は、
操作回動軸111は前方向にも、後方向にも移動するこ
とができず、確実に支持柱34に軸支されることができ
る。なお、切欠部111aの切欠巾は、回転伝達部材8
7の肉厚巾よりも僅かに小さい巾で切り欠けられてい
る。
【0015】また、第1の取付基板22の前面には、支
持柱34を囲むように支持壁38が突設されている。こ
の支持壁38は、後握持部材101の基部102外周が
当接する大きさに形成され、後握持部材101を第1の
取付基板22に取着した際の取着部分を補強するために
形成されたものである。支持壁38と支持柱34の間の
後握持部材101の後端面が当接する面には、後握持部
材101を止着する皿ビス40a〜40cが止着される
止着孔39a〜39c(図5参照)が穿設され、更に、
後述する中継基板229の操作ハンドル内スイッチ用接
続端子230bと接続されるタッチ検出用の接続線13
7を通すための接続線貫通孔41が穿設されている。
【0016】一方、第2の取付基板23の前面には、そ
の上部に横方向に長い装飾板取付凹部51が形成され、
該装飾板取付凹部51に装飾板52が貼着され、更に、
その前面を装飾板カバー53が被覆している。この装飾
板取付凹部51は、第2の取付基板23の全体を補強す
る機能を有するものである。また、第2の取付基板23
の図示右側には、単発用押ボタン43が設けられてい
る。この単発用押ボタン43には、図5に示すように第
2の取付基板23に穿設された押ボタン挿通孔44を介
してワッシャー45がビス46によって取り付けられ、
このワッシャー45が第2の取付基板23の後面に取り
付けられる単発用スイッチ47のアクチュエータ47a
に対設するようになっている。単発用スイッチ47は、
単発用スイッチ固定部材48に固定され、その単発用ス
イッチ固定部材48の取付孔48a,48bを第2の取
付基板23の裏面に突設された取付ボス49a,49b
に対応させて皿ビス50a,50bで固定される。単発
用スイッチ47は、常閉スイッチとして構成され、単発
用押ボタン43を押圧すると回路が開成され、後述する
打球モータ222の回転を停止するようになっている。
なお、詳細な駆動回路については、後に説明する。ま
た、単発用スイッチ47は、操作機構100の回動操作
部材114を操作したままで押圧できるように操作機構
100のやや右上に位置するように配置されている。
【0017】また、第1の取付基板22および第2の取
付基板23には、前記余剰球受皿270の膨出部274
と対応する位置に切欠凹部42a,42bがそれぞれ形
成されている。これにより、取付基板21と余剰球受皿
取付板260との装飾模様が連続して一体的に見ること
ができる。
【0018】(b)取付基板裏面の構造 次に、主として図5を参照して取付基板21の裏面の構
造について説明する。第1の取付基板22と第2の取付
基板23とを一体的に固定すると、取付基板21は、ほ
ぼ断面「コ」字形状となり、その裏面には、収納空間5
4(図1および図2参照)が形成される。しかして、第
2の取付基板23の裏面であって前記切欠凹部33の上
部には、起立壁55a〜55cが立設されている。すな
わち、切欠凹部33に沿って半円形状の起立壁55aが
立設され、該起立壁55aから垂直に上方向に延びる複
数(3本)の起立壁55bが立設され、更に、起立壁5
5bと交錯する水平方向に延びる起立壁55cが立設さ
れている。これらの起立壁55a〜55cは、後述する
操作機構100を固定する前記後握持部材取付部32の
上部に形成されているため、遊技者が、操作機構100
に体重を載せて負荷を掛けた場合に、その負荷方向に対
しての補強構造となっている。また、この実施例では、
起立壁55a〜55cの後面を覆うように補強部材70
が取り付けられているので、更に、その補強強度を高め
ている。このことについては、後述する。
【0019】上記した起立壁55bの一部に僅かに突設
した当接突片55dを設け、この当接突片55dが後述
する連動伝達部材75の当接突起84と係合して図5に
おける時計方向の回転を規制している。また、第2の取
付基板23には、その中央左右両側に締結ネジ56a〜
56cが植設され、その締結ネジ56a〜56cが前記
したように、前面枠1の締結ネジ貫通孔15a〜15c
および打球発射装置160側の締結ネジ挿通孔163a
〜163cを貫通して締着部材164a〜164cで締
着されて打球発射操作装置20を前面枠1に強固に固定
している。更に、第1の取付基板22には、配線収納壁
65が、第2の取付基板23には、配線収納溝形成壁6
4が突設されるとともに配線係止部材68が配線係止部
材取付ボス59に固定されている。配線収納溝形成壁6
4には、係止突起64aが突設され、配線収納溝形成壁
64内の接続線が外に飛び出さないようにしている。ま
た、配線係止部材68には、前記配線係止部材取付ボス
59にビス69で取り付けられるための止着穴68aが
穿設され、更に、前記締結ネジ56aが貫通する貫通穴
68bが穿設されている。これらの配線収納壁65、配
線収納溝形成壁64、および配線係止部材68は、図6
および図8に示すように前記したタッチ検出用の接続線
137や、後述するモータスイッチ93からの接続線9
5や前記した単発スイッチ47からの接続線47b等の
接続線を取付基板21の下方または側方に這わせて後述
する伝達機構98の動作に支障を来さないように整理す
るために形成されているものである。そして、これらの
接続線は、図6および図8に示されるように配線収束カ
バー96によって一束にされ、かつその先端に端子部材
97が接続されて、前記した前面枠1の配線引出孔17
から前面枠1の裏面に引出され、図12に示すように中
継基板229の接続端子230bに接続される。
【0020】前記後握持部材101を止着するための止
着孔39a〜39cには、馬蹄形部70aと延設部70
bとから成る補強部材70が関連的に設けられる。すな
わち、補強部材70は金属製の材料で形成されており、
馬蹄形部70aには、止着孔39a〜39cに対応する
位置に止着孔71a〜71cが穿設され、その後方から
皿ビス40a〜40cを挿入して後述する後握持部材1
01の取付部107a〜107cに螺着するようになっ
ている。更に、補強部材70の延設部70bには、止着
孔71d,71eが穿設され、後方からビス72a,7
2bを挿入して第2の取付基板23の裏面に突設された
補強部材取付ボス57a,57bに螺着されるようにな
っている。そして、補強部材70の延設部70bが上記
した起立壁55a〜55cの後面を覆うように固定され
ているため、第2の取付基板23と起立壁55a〜55
cと延設部70bとによってほぼ方形状の強固な補強空
間74(図1参照)が形成され、この補強空間74によ
って、操作機構100が固定される後握持部材取付部3
2の上部部分がより強固な補強構造を有することにな
る。したがって、遊技者が操作機構100に全体重を掛
けて押圧しても取付基板21にひび割れが生じたり、あ
るいは破壊したりするおそれがない。なお、補強部材7
0は、実施例のように金属製のものに限らず、剛性の強
い材料であればどのようなものでも良い。
【0021】前記操作回動軸111の後端部には、前記
したように半円形状の回転伝達部材87がワッシャー付
きビス89によって固定されるが、この回転伝達部材8
7には、索条86が案内される案内溝90が周設され、
その一端の周面に該索条86の一端を係止する係止片9
1が形成され、その他端の周面にモータスイッチ93の
アクチュエータ93aと当接する当接片92が形成され
ている。また、回転伝達部材87は、その半円形状の中
心部に穿設された軸穴88を操作回動軸111の切欠部
111aに嵌入して固定されるが、軸穴88は、切欠部
111aが切り欠けられた操作回動軸111の形状と対
応する形状に構成されることは当然であるが、前記した
ように軸穴88の前後方向の寸法は、切欠部111aの
切欠巾よりやや長く形成されている。これは、回転伝達
部材87を操作回動軸111に嵌入してワッシャー付ビ
ス89をネジ穴112に螺着した際に、ワッシャー付ビ
ス89の回転伝達部材87への締着力を強力に働かせる
ためである。
【0022】回転伝達部材87に関連して設けられるモ
ータスイッチ93は、第1の取付基板22に形成された
モータスイッチ取付ボス66a,66bにビス94a,
94bで固定される。モータスイッチ取付ボス66a,
66bは、第1の取付基板22に横方向に立設された起
立壁67の延長上に形成されている。また、前記モータ
スイッチ93は、常開スイッチとして機能し、回転伝達
部材87が回転して、その当接片92とアクチュエータ
93aとが当接しなくなるとモータ回路を閉成して後述
する打球モータ222の回転を開始させる。なお、詳細
な駆動回路については、後に説明する。
【0023】回転伝達部材87に一端が連結される索条
86の他端には、円形状の連動伝達部材75が連結され
ている。この連動伝達部材75は、第2の取付基板23
に植設された金属製の回転支軸60にその軸穴79を挿
通し、後方からワッシャー76およびスプリングワッシ
ャー77を介してビス78で止着することによって回転
自在に軸支されている。回転支軸60には、付勢バネ8
5が介装され、該付勢バネ85の一端の係止部85aが
第2の取付基板23に突設され、かつ前記補強部材70
に穿設された貫通穴73を貫通して突出しているバネ係
止突片61に係止され、他端の係止部85bが連動伝達
部材75のバネ係止穴81に係止されている。このた
め、連動伝達部材75は、図5から見て常に時計方向に
回動付勢されているが、連動伝達部材75に一体的に形
成された当接突起84が前記起立壁55bの当接突片5
5dに当接して、その時計方向の回転を規制している。
また、連動伝達部材75には、前記索条86を案内する
案内溝83、および索条86の他端を係止する係止片8
2が形成され、更に、軸穴79を中心とする扇形状の係
合穴80が形成されている。係合穴80は、3つ形成さ
れており、取付基板21および後述する打球発射装置1
60を前面枠1に対向させたとき、図1に示されるよう
に打球発射装置160側に設けられた微調節機構240
の係合片256に嵌合されるようになっている。これに
より、打球発射操作装置20側の回動操作部材114の
回動運動を打球発射装置160側へ伝達して弾発力を調
節することができる。
【0024】上記した連動伝達部材75と回転伝達部材
87と索条86とは、操作機構100の動作を打球発射
装置160側へ伝達する伝達機構98を構成し、この伝
達機構98は、図1に示されるように取付基板21の裏
側と前面枠1とで形成される収納空間54内に配置され
ている。なお、収納空間54は、前記開口14によって
形成される空間と連通している。また、取付基板21に
は、前記前面枠1の位置決め孔16a,16bに対応し
た位置に位置決め突起58a,58bが突設されてい
る。
【0025】上記のように構成された取付基板21を前
面枠1に取り付るに際し、まず、位置決め突起58a,
58bを前面枠1の位置決め孔16a,16bに嵌入す
るとともに締結ネジ56a〜56cを締結ネジ貫通孔1
5a〜15cに貫通させ、その後、止め穴62(図5な
いし図7参照)にビスで仮り止めし、次に前面枠1を裏
返して打球発射装置160の位置決め突起162a,1
62bを前記位置決め孔16a,16bに差し込むとと
もに締結ネジ挿通孔163a〜163cに前記締結ネジ
56a〜56cを貫通させて締着部材164a〜164
cで締着して打球発射操作装置20および打球発射装置
160を前面枠1に固定する。そして上記のように打球
発射操作装置20および打球発射装置160を締着固定
したときに、前記係合穴80と係合片256は、自然に
合致係合して伝達機構98の機能を果すようになってい
る。なお、上記した止め穴62は、第2の取付基板23
の図示右上に形成され、主として打球発射操作装置20
を前面枠1に取り付けた後の作業を容易に行うために形
成されるものである。なお、取付基板21の収納空間5
4は、前記したように伝達機構98を収納するばかりで
なく、後述する打球発射装置160の付勢機構170の
一部を収納する付勢機構収納空間部99をも含んでいる
(図8参照)。
【0026】操作機構 操作機構100は、前記したように取付基板21に固定
される後握持部材101と回動操作部材114と中握持
部材124と前握持部材139とから成っている。以
下、各項目毎に分けて説明する。
【0027】(ロ)後握持部材 次に、図1ないし図3、および図5を参照して後握持部
材101について説明する。後握持部材101は、筒状
の基部102と椀状の外周縁部103とを一体的に成形
したものであり、基部102には、その中央に前記支持
柱34の外周形状に沿った支持柱嵌挿孔105が前後方
向に貫通され、更に、支持柱嵌挿孔105の外周に中空
部104が形成されている。この中空部104の前記止
着孔39a〜39cに対応する位置には、取付部107
a〜107cが形成されてこの部分だけが中空状となっ
ていない。このため、中空部104は、取付部107a
〜107cによって3つの中空部に分割形成されている
ことになる。取付部107a〜107cには、止着孔3
9a〜39cを貫通してきた前記皿ビス40a〜40c
が螺着され、後握持部材101を取付基板21(直接的
には、第1の取付基板22)に強固に取着している。ま
た、前記支持柱嵌挿孔105の下辺には、支持柱34の
突条35と係合する条溝106が刻設され、後握持部材
101の支持柱34に対する取付位置を正確に決定して
いる。なお、後握持部材101を支持柱34に嵌挿した
場合には、支持柱34の先端部が僅かに支持柱嵌挿孔1
05の先端から出るようになっている。
【0028】また、後握持部材101の前面には、前記
外周縁部103の直径よりもやや小さい直径で形成され
る内周縁部108が周設されている。この内周縁部10
8は、後述する回動操作部材114の凹部内周面117
が対設するようになっており、外周縁部103と回動操
作部材114との垂直方向の隙間を塞ぐようになってい
る。このため、その隙間から異物が入っても、その異物
が内部に落ちて回動操作部材114の回動動作に悪影響
を及ぼさないようにしている。
【0029】更に、内周縁部108の内側には、3本の
連結柱110a〜110cが突設されている。この連結
柱110a〜110cは、基部が先端部よりもやや太く
形成されているが、これは、先端部は、回動操作部材1
14の連結柱貫通スリット122a〜122cを貫通さ
せる必要があるのに対して、基部は、後述する中握持部
材124および前握持部材139を介して遊技者の負荷
する荷重に耐える必要があるため、できるかぎり太く形
成した方が良いからである。
【0030】また、連結柱110a〜110cの内側で
あって、前記取付部107a〜107cによって3つに
分割された中空部104のうちの1つの中空部104と
連通する接続線貫通孔109が穿設されている。この接
続線貫通孔109は、タッチ検出用の接続線137が貫
通するものである。
【0031】(ハ)回動操作部材 回動操作部材114は、図2および図3(a)に示され
るように後方が開放する断面「コ」字状の凹部内周面1
17を有し、該凹部内周面117が前記したように後握
持部材101の内周縁部108の外周面と対設するよう
になっている。また、回動操作部材114の外周面に
は、指掛部115a〜115cが一体的に形成されてい
る。この指掛部115a〜115cは、その部分だけ前
後方向に巾広くなっており、遊技者が指を掛け易いよう
になっているとともに、内部に異物侵入防止突片116
a,116bを形成して、遊技者が指掛部115a,1
15b内に異物を噛ませて、回動操作部材114の回動
位置を固定するような不正遊技を防止している。更に、
回動操作部材114の中心部に軸嵌挿筒部118が形成
されている。この軸嵌挿筒部118の軸嵌挿孔119
は、前記操作回動軸111の切欠部111bに嵌挿され
るようになっているので、その形状が切欠部111bを
切り欠いた操作回動軸111の形状に対応することは当
然であるが、更に、軸嵌挿孔119の長さは、図1に示
されるように切欠部111bの切欠巾とほぼ同じ長さに
設定されている。このように回動操作部材114を相対
的に長い軸嵌挿筒部118で軸支するようにしたのは、
回動操作部材114を強固に、かつ確実に操作回動軸1
11に軸支するためである。
【0032】また、回動操作部材114の前面側には、
同心円状の外周隆起突起120と内周隆起突起121と
が突設されている。外周隆起突起120は、後述する中
握持部材124と回動操作部材114との垂直方向の隙
間を塞ぐように中握持部材124の凹部125a内に配
置されている。このため、回動操作部材114と中握持
部材124との隙間に遊技者が無理やり異物を挿入して
もその異物が直接内部に落下することなく、その落下に
起因して回動操作部材114の回動に悪影響を及ぼすこ
とはない。
【0033】外周隆起突起120と内周隆起突起121
との間には、前記連結柱110a〜110cが貫通され
る連結柱貫通スリット122a〜122cが穿設されて
いる。この連結柱貫通スリット122a〜122cは、
円弧状の長孔であり、この長孔の角度範囲でしか回動操
作部材114を回動することができない。また、連結柱
貫通スリット122a〜122cは、2つの隆起突起1
20、121によって挟持される位置に穿設されている
ために、その強度が極めて強く、回動操作部材114の
激しい回動動作による連結柱貫通スリット122a〜1
22cの破壊や、あるいは亀裂の発生という事故を防止
することができる。
【0034】更に、内周隆起突起121と軸嵌挿筒部1
18との間には、接続線貫通スリット123が穿設され
ている。この接続線貫通スリット123は、半円形状の
長孔であるため、貫通される接続線137に対して回動
操作部材114の回動動作による影響が及ぼされること
はない。
【0035】(ニ)中握持部材 中握持部材124は、前後に凹部125a,125bを
有する円盤状の部材で、その中心部には、前記軸嵌挿筒
部118が挿入される逃し穴126が開設され、更に、
該逃し穴126の近傍には、接続線137を貫通させる
接続線貫通孔127が穿設されている。また、図3
(b)に示されるように、後面側の凹部125aには、
前記連結柱110a〜110cの先端部が嵌合する係合
溝128a〜128cが刻設され、該係合溝128a〜
128cにはネジ孔129a〜129cがそれぞれ穿設
されている。そして、中握持部材124の前方からビス
136a〜136cをネジ穴129a〜129cを貫通
させて前記連結柱110a〜110cに螺着して中握持
部材124を後握持部材101に取り付ける。このよう
に中握持部材124には、係合溝128a〜128cを
設けたので、連結柱110a〜110cに取付位置が一
義的に容易に決められ、かつその連結状態を強固にする
ことができる。
【0036】一方、前面側の凹部125bには、後述す
る前握持部材139の係合部144と係合する被係合部
131が適宜の数だけ形成されている。この被係合部1
31は、図4に示すように一方を開放した鉤状の形状を
しており、係合部144と係合する係合面131aと係
合部144の係合深さを規制する規制面131bとを有
している。すなわち、係合部144の係合面145は、
傾斜面部145bと当接面部145aとから成り、傾斜
面部145bが係合面131aに対してスムーズに侵入
するようになっており、その後に当接面部145aと係
合面131aとが圧入状態で係合するようになってい
る。したがって、係合部144を有する前握持部材13
9を中握持部材124に当接させた状態で図3において
時計方向に回動すれば前握持部材139を中握持部材1
24に取着することができる。
【0037】また、中握持部材124の全外周の一側端
縁には、起立壁130が立設され、該起立壁130に沿
って触手検知部材133が付設される。この触手検知部
材133は、中握持部材124の全外周に亘って付設さ
れる金属製の部材で、遊技者の手が触れたことを検出す
るようになっている。しかして、触手検知部材133
は、中握持部材124の外周から僅かに外に突出する触
手膨出部134と、その前面側から中側に折れ曲がる折
曲部135と、中握持部材124に固定するための止着
部135a〜135cとから成っている。止着部135
a〜135cは、前記ビス136a〜136cによって
前記ネジ孔129a〜129cを貫通して連結柱110
a〜110cに中握持部材124と一体的に止着され
る。このとき、一つの止着部135bには、前記接続線
貫通孔127を貫通する接続線137の先端に取り付け
られた接続端子138を同時にビス136bで止着す
る。これにより、触手検知部材133への接触信号が接
続線137を介して後述するタッチ回路280に送られ
る。なお、接続線137は、今まで説明したところから
明らかなように、中握持部材124の前面側で止着され
たものが、接続線貫通孔127、接続線貫通スリット1
23、接続線貫通孔109、中空部104、および接続
線貫通孔41を通って取付基板21の裏側に達し、更
に、前面枠1の配線引出孔17を通って中継基板229
に達するようになっている。
【0038】更に、中握持部材124の前面側凹部12
5bには、止着部132が形成されている。この止着部
132は、前握持部材139側へ突出するように形成さ
れるとともに、その止着穴は、下向きになっている。止
着部132についての説明は、後述する前握持部材13
9の項において説明する。
【0039】なお、図示の実施例において、中握持部材
124に連結柱110a〜110cに対応する係合溝1
28a〜128cを設けたものを示したが、中握持部材
124に連結柱を設け、後握持部材101にその受部を
設けるように構成しても良い。この場合であっても連結
柱と受部を止着する止着部材(ビス)は、中握持部材1
24の前方から止着する構造とした方が良い。また、触
手検知部材133を中握持部材124の全周に亘って付
設したので、遊技者による操作機構100への接触が確
実に検知される。
【0040】(ホ)前握持部材 前握持部材139は、前握持部材139を中握持部材1
24に取着するための取付部140と、遊技者が握るこ
とができる握持部141とから成っている。まず、取付
部140について説明すると、取付部140は、その中
心に前記軸嵌挿筒部118の侵入を許容する逃し穴14
2を開設し、その後面側(図3(c)参照)に前記した
中握持部材124の被係合部131と係合する係合部1
44がその外周近くに適宜間隔を置いて形成されてい
る。係合部144の説明は、前記した通りであるのでこ
こでは省略する。また、取付部140には、前記ビス1
36a〜136cに対応する位置にビス逃し穴143a
〜143cが穿設されている。これは、前握持部材13
9を中握持部材124に取着する際に、被係合部131
と係合部144を係合させるために回転させて行うが、
その回転したときにビス136a〜136cと当接しな
いようにするために設けられたものである。
【0041】また、取付部140には、前記中握持部材
124の止着部132に対応する位置に凹部147が形
成され、その凹部147の下方にネジ溝148が切り欠
けられている。更に、取付部140には、握持部141
と螺着するための止着孔146a〜146cが穿設さ
れ、取付部140の後方からビス153a〜153c
(ただし、153bは図1参照、153cは図示省略)
で取付部140と握持部141とを一体的に取着してい
る。なお、取付部140を握持部141に取着した際に
は、取付部140の外周が握持部141の開口端面を塞
ぐように収容される(図1参照)。また、取付部140
の前面側には、筒を斜めに切断した形状の保持部149
が形成されている。この保持部149は、握持部141
内に設けられる装飾部材151を押圧固定するためのも
のである。
【0042】次に、握持部141について説明すると、
握持部141は、後面が開口した椀状をなしており、そ
の前面側の斜めの傾斜面に装着穴150が開設され、該
装着穴150に臨んで装飾部材151が配置される。装
飾部材151は、図柄を描いた装飾板151aと該装飾
板151aを保護する透明保護カバー151bとからな
り、透明保護カバー151bを前記装着穴150に嵌合
する形状に形成して装着穴150に臨ませ、その後方か
ら装飾板151aを積層して該装飾板151aの外周縁
を前記保持部149によって押圧されて握持部141内
に固定されるようになっている。
【0043】また、握持部141には、後方に向って取
付ボス152a〜152cが突設され、該取付ボス15
2a〜152cが取付部140の前記止着孔146a〜
146cに対応している。更に、握持部141の下方に
は、ネジ155を止着するための止着孔154が穿設さ
れている。この止着孔154は、前記ネジ溝148に対
応する下方位置に形成されるものである。
【0044】以上説明した取付部140と握持部141
とをビス153a〜153cで取着した前握持部材13
9を中握持部材124に取り付けるには、前握持部材1
39を中握持部材124に当接させて係合部144の係
合面145が被係合部131の規制面131bに衝止す
るまで回転させて当接面部145aと係合面131aと
を係合させ、その後、前握持部材139の止着孔154
からネジ155を挿入して中握持部材124の止着部1
32に螺着させる。これにより、前握持部材139の回
転が係止されて、前握持部材139が確実に中握持部材
124に固定された状態となっている。
【0045】以上、操作機構100について各項目に分
けて説明してきたが、この実施例における操作機構10
0は、前握持部材139と中握持部材124と回動操作
部材114と後握持部材101とからなり、しかも前握
持部材139と中握持部材124と回動操作部材114
とが前の方から順番に取り外すことができるので、特
に、遊技者によって傷付けられたり、あるいは汚された
りする頻度の多い前握持部材139、中握持部材12
4、および回動操作部材114の交換をきわめて容易に
行うことができるとともに、操作機構100を分解した
ときに少なくとも交換する部材から後方に位置する部材
がバラバラになることなく確実に固定された状態に維持
されているので、交換を終えた後に再度組み立てる場合
に手間がかからず素早く行うことができる。例えば、前
握持部材139を交換する際には、ネジ155を取り外
してから前握持部材139を回転させて中握持部材12
4との係合を解除するだけで前握持部材139を容易に
取り外すことができる。このとき、前握持部材139か
ら後方に位置する中握持部材124や回動操作部材11
4は、確実に後握持部材101に取着されているので、
再度交換した前握持部材139を取り付ける際には、容
易に、かつ素早く取り付けることができる。同様のこと
が、中握持部材124や回動操作部材114を交換する
際にも言うことができる。なお、一般に図示の実施例の
ように、中握持部材124に触手検知部材133が取り
付けられている場合が多いので、遊技者が回動操作部材
114を固定するときは、回動操作部材114と後握持
部材101との隙間よりも中握持部材124と回動操作
部材114との隙間に異物を挿入させる頻度が多く、こ
のため後握持部材101が傷付けられる場合が比較的少
なくなり、その交換の必要性もあまりない。
【0046】打球発射装置 次に、前記した打球発射操作装置20と対応する位置に
設けられる打球発射装置160について説明する。打球
発射装置160は、前記前面枠1に開設された開口14
の裏面側に取り付けられるものであって、取付基板16
1に集約化して構成されている。取付基板161は、ほ
ぼ正方形状の金属板で構成されており、前面枠1の前記
配線引出孔17に対応する位置には、半円形状の配線通
し切欠部161aが形成され、更に、位置決め突起16
2a,162b、締結ネジ挿通孔163a〜163c、
開口部165、軸受筒166、回動規制突起167、開
口円168、取付部169a、および案内ボス169b
がそれぞれ穿設、あるいは突設されている。位置決め突
起162a,162bは、前記したように前面枠1に穿
設された位置決め孔16a,16bに対応するもので、
打球発射装置160の前面枠1に対する絶対的な位置決
めをするものである。締結ネジ挿通孔163a〜163
cも前記したように打球発射操作装置20側に設けられ
た締結ネジ56a〜56cが挿入されるものであって、
取付基板161の後方から締着部材(ナット)164a
〜164cで締着することによって前面枠1を挟持する
ように打球発射操作装置20と打球発射装置160とを
相互に取り付けるものである。開口部165は、後述す
る駆動源機構220に関連して設けられ、軸受筒166
は、後述する付勢機構170に関連して設けられ、回動
規制突起167も付勢機構170に関連して設けられる
ものである。また、開口円168は、後述する微調整機
構240に関連して設けられ、更に、取付部169aお
よび案内ボス169bは、後述する打球杆機構200に
関連して設けられるものである。
【0047】以上のように、打球発射装置160は、付
勢機構170、打球杆機構200、駆動源機構220、
および微調節機構240から成るものである。以下、こ
れらの各機構を項目毎に分けて説明する。
【0048】(ヘ)付勢機構 付勢機構170は、後述する打球杆201に弾発するた
めの付勢力を与えるためのものであり、その構成につい
て主として図9を参照して説明する。前記軸受筒166
内の両端には、2個のベアリング171a,171bが
カラー172を介して圧入されている。ベアリング17
1a,171bの内径には、円柱状のハンドル軸173
が取付基板161の後面側から嵌入されている。このハ
ンドル軸173は、その一端側に形成されたフランジ部
174と他端部に形成されたネジ部175および角状ネ
ジ部175aに螺着される2個のナット176a,17
6bとによってベアリング171a,171bおよびカ
ラー172を挟持するように回転自在に軸支される。ハ
ンドル軸173のフランジ部174のさらに外側には、
角状の係合角部177と円形のネジ部178とが形成さ
れている。前記角状ネジ部175aの端面には、止めネ
ジ穴179が形成されている。
【0049】前記軸受筒166の外周には、付勢部材と
してのコイルスプリング180が貫挿されるとともに、
その基部には、リング状の巻取部材181が遊嵌されて
いる。巻取部材181には、外周後端部側の一部に歯車
部182が一体的に設けられ、また、前端面側から後端
面側に向って複数の掛止部183が切り欠けられてい
る。この掛止部183には、前記コイルスプリング18
0の一端180aが係止されるようになっており、また
掛止部183を複数設けたのは、コイルスプリング18
0の一端180aの係止する位置を変えることによって
その付勢力を調節することができるようにするためであ
る。更に、巻取部材181の外周前端部側には、係止溝
184が周設され、この係止溝184にストッパリング
185を嵌入することによって、前記コイルスプリング
180の一端180aが係止溝184から外れるのを防
止している。また、巻取部材181の外周後端部を取り
巻くように補助スプリング186が設けられ、この補助
スプリング186の一端186aは、ビスで取付基板1
61に止着され、他端は、歯車部182の裏側に係止さ
れ、これにより常に巻取部材181を一方向(図9にお
いて、反時計方向)に付勢して、巻取部材181のその
方向への回転をスムーズに行わせるようになっている。
【0050】一方、前記コイルスプリング180の他端
180bは、樹脂製の駆動カバー187に穿設された係
止穴188に挿入固定される。駆動カバー187の中心
には、角状の取着穴189が貫設されており、この取着
穴189に前記ハンドル軸173の角状ネジ部175a
が挿通される。そして、取着穴189の前方からビス1
93で前記ネジ穴179に螺着することにより駆動カバ
ー187がハンドル軸173に強固に固定される。ま
た、駆動カバー187には、駆動レバー190が一体的
に形成されており、駆動レバー190の先端に植設され
た支持ピン191には、回転ローラ192(図11参
照)が回転自在に取着されている。この回転ローラ19
2は、後述する駆動源機構220に関連付けられるもの
である。
【0051】(ト)打球杆機構 打球杆機構200は、前記発射レール8の発射位置9に
ある打球を強打するためのものである。打球杆機構20
0について主として図9を参照して説明する。打球杆機
構200は、取付基板161の後面側に位置している。
すなわち、前記ハンドル軸173の係合角部177に
は、該係合角部177の長さよりも僅かに厚い肉厚を有
する打球杆201の基部に穿設された軸嵌挿孔202が
嵌入され、後方からスプリングワッシャー203および
ナット204で螺着されている。これにより打球杆20
1がハンドル軸173に強固に固定されている。したが
って、打球杆201と前記駆動カバー187とはハンド
ル軸173を中心にして一体的に回動するようになって
いる。
【0052】打球杆201には、その上端に前記発射位
置9に臨んで直接打球を強打する槌先バネ205と、そ
の下端に連動昇降杆207と当接する当接部206が形
成されている。連動昇降杆207は、前記打球供給装置
6の玉送り部材7を回動させるもので、この連動昇降杆
207の下端に突設された当接ピン208に遊嵌される
当接ローラ209が前記当接部206と当接するように
なっている。なお、当接ローラ209は、Eリング21
0で止着されている。また、連動昇降杆207の上部に
は、玉送り部材7と当接する当接片211が固定されて
いる。更に、連動昇降杆207の中央部には、上下方向
に長い摺動長穴212が形成され、この摺動長穴212
に取付基板161に突設された案内ボス169bが貫通
案内されるようになっている。なお、連動昇降杆207
は、取付基板161の取付部169aにビス216a,
216b(ただし、216bは図示省略)で取り付けら
れた案内板213と、案内ボス169bの先端にビス2
15a,215b(ただし、215bは図示省略)で取
着された挟持板215とによって摺動案内されている。
案内板213には、案内ボス169bを貫通する透孔2
14が穿設されている。また、取付基板161には、打
球杆201の回動範囲を規制し、かつ打球杆201の復
帰力を吸収するゴム製の回動規制片217a,217b
が取り付けられている。一方の回動規制片217aは、
打球杆201の上部前端面に当接する位置に取り付けら
れ、他方の回動規制片217bは、打球杆201の下部
後端面に当接する位置に取り付けられている(図12参
照)。
【0053】(チ)駆動源機構 駆動源機構220は、前記した打球杆201を往復回動
させるための駆動機構であり、図9および図12を参照
して説明する。前記開口部165の後面を覆うように打
球モータ222が配置されている。この打球モータ22
2は、正方形状のモータベース221に固着されてお
り、該モータベース221がネジ223a〜223d
(ただし、223cは図示省略)で取付基板161に固
定されている。打球モータ222のモータ軸224は、
前記開口部165に臨んで取付基板161の前面側に突
出しており、その先端に駆動羽根225がワッシャー2
26を介してビス227で固定されている。駆動羽根2
25には、3つの係合羽根が形成され、この係合羽根が
前記駆動レバー190の回転ローラ192と係脱するよ
うになっている。このため、打球モータ222の回転に
従動して駆動羽根225が回転すると、駆動羽根225
と回転ローラ192が係脱を繰り返すので前記ハンドル
軸173が回動して打球杆201を所定の角度範囲内で
往復回動させることができる。この往復回動動作は、駆
動羽根225と回転ローラ192とが係合している最中
は、打球杆201がゆっくりと後退し、駆動羽根225
と回転ローラ192との係合が外れると、打球杆201
は、コイルスプリング180の付勢力により急激に元の
位置に復帰して、発射位置9にある打球を弾発するよう
になっている。
【0054】前記打球モータ222の裏面には、図12
に示すように駆動関係の中継基板229が取り付けられ
ている。すなわち、中継基板229は、前記モータベー
ス221に取り付けられる中継基板取付部材228に取
り付けられ、その後面に接続端子230a〜230dが
設けられている。接続端子230aには、打球発射装置
160が稼動していることを示す稼動ランプ(図示しな
い;一般に前面枠1の表面に取り付けられている)と接
続する稼動報知ランプ用接続線231が接続され、接続
端子230bには、前記打球発射操作装置20内に設け
られた各種のスイッチと接続する操作ハンドル用接続線
232(これは、接続線47bと接続線95と接続線1
37の集合体で配線収束カバー96によって被覆されて
いる)が接続され、接続端子230cには、タッチ検出
回路収納ボックス235に収納されているタッチ検出回
路280と接続するタッチ検出回路用接続線233が接
続され、接続端子230dには、パチンコ遊技機外から
供給される電力を受け取るための電源用接続線234が
接続されている。
【0055】このように、この実施例においては、パチ
ンコ遊技機に設けられた打球発射装置に関連する各接続
線を打球モータ222の裏面に取り付けた中継基板22
9に接続するだけで簡単に駆動回路を構成することがで
きるようになっている。なお、この駆動回路について
は、後に詳細に説明する。
【0056】(リ)微調節機構 微調節機構240は、前記コイルスプリング180の付
勢力の初期設定を行う機構である。微調節機構240に
ついて主として図9および図11を参照して説明する。
微調節機構240は、前記開口円168に関連して設け
られている。すなわち、開口円168には、プラスチッ
ク製のガイド部材241が取着され、このガイド部材2
41に歯車部材242が臨んでいる。歯車部材242に
は、その外周に前記巻取部材181の歯車部182と噛
合する歯車部242aと、その前面に中心に向う放射線
状の凹凸部を有する噛合面部242bとが形成されてい
る。また、前記開口円168に臨むボス部242c(図
11参照)には、金属製の調節部材242dが埋め込ま
れている。この調節部材242dは、ドライバーのマイ
ナスネジによって回動操作されるようになっている。な
お、ボス部242cには、回転円滑部材243が挿入さ
れて歯車部材242と取付基板161との回転摩擦を軽
減するようにしている。歯車部材242には、調節リン
ク部材244が対向している。調節リンク部材244
は、その後面に前記噛合面部242bと係合する噛合面
部244aを有している。また、調節リンク部材244
の前面には、六角形状の係合角筒部245が一体的に突
設され、該係合角筒部245に貫挿されるように押えバ
ネ247が当接している。更に、調節リンク部材244
の外周には、係合突起246が突設されている。
【0057】押えバネ247の他端部は、当接リングバ
ネ248を介して固定部材249に当接している。固定
部材249は、その取付部250a,250bがビスで
取付基板161に固定されており、このため、歯車部材
242、調節リンク部材244、押えバネ247、およ
び当接リングバネ248は、すべて固定部材249内に
収納される状態となっている。固定部材249は筒状の
部材が段差状に形成してあり、その段差部には、前記係
合突起246と係合する第1の係合溝251と第2の係
合溝252とが連接して形成されている。第1の係合溝
251は段差部の水平面に長く形成され、第2の係合溝
252は、段差部の垂直面に短く形成されている。な
お、前記歯車部材242は、固定部材249の後端面側
に形成された切欠部249aを介して前記巻取部材18
1の歯車部182と噛合するようになっている。
【0058】固定部材249の前端面に開設された連結
穴253には、伝達リンク部材255が挿入されてい
る。伝達リンク部材255の後端部には、前記係合角筒
部245と係合する係合ボス部255aが突設され、そ
の前端部には、前記打球発射操作装置20側の連動伝達
部材75の係合穴80に侵入して係合する係合片256
が形成されている。そして、伝達リンク部材255は、
止めワッシャー257と止着ネジ258とによって前記
歯車部材242の調節部材242dに螺着されている。
なお、調節リンク部材244と止めワッシャー257と
の間には、ゆるみ防止バネ254が介装されている。
【0059】以上のように構成された微調節機構240
は、図11に示されるように歯車部材242と調節リン
ク部材244と伝達リンク部材255とが、ボス部24
2cと係合ボス部255aとを支軸中心にして一体的に
回動自在となっている。このため、伝達リンク部材25
5が打球発射操作装置20側の操作により回転すると、
歯車部材242を回転させ、その回転動作が巻取り部材
181に伝達され、コイルスプリング180の付勢力の
強弱を調節することができる。ただし、回転できる範囲
は、係合突起246が移動できる前記第1係合溝251
の範囲である。また、通常の状態において、歯車部材2
42と調節リンク部材244は、コイルスプリング18
0の付勢力で常に係合突起246が第1係合溝251の
左端(図10の正面から見て左端)に当接した状態とな
っている。ところで、コイルスプリング180の初期状
態での付勢力を調節するためには、まず、取付基板16
1の後面側からドライバーのマイナスネジで調節部材2
42dを押圧する。すると、歯車部材242と調節リン
ク部材244とが押えバネ247の付勢力に抗して前方
に押圧される。このとき係合突起246が第2係合溝2
52に係合するような状態となっている。そして、この
状態でドライバーを回転させると、調整リンク部材24
4は、第2係合溝252によってその回転を抑制されて
いるため、歯車部材242だけが回転させられ、相互の
噛合面部242b,244aが強制的にその噛合位置を
変化させられる。このとき歯車部材242の回転に従動
して巻取部材181も回転して、その位置を変化させ
る。所望の設定が終了すれば、ドライバーでの押圧を止
めて歯車部材242と調節リンク部材244を押えバネ
247で再度付勢させて元の位置に戻すことによって巻
取部材181の初期状態での位置を変化させることがで
き、したがって、コイルスプリング180の初期状態で
の付勢力の調節を終了することができる。
【0060】以上説明したように、実施例の打球発射装
置160は、取付基板161に集約して構成されている
ため、この集約された取付基板161を前面枠1の後方
から所定の位置に取り付けるだけの簡単な作業で打球発
射装置160をパチンコ遊技機に取り付けることができ
る。なお、上記した各機構のうち、付勢機構170と微
調節機構240とは、その説明から明らかなように、前
記操作機構100の操作量が伝達機構98を介して伝達
され、かつ打球杆201の弾発力を調節するための打球
力調節機構を構成している。
【0061】打球発射駆動回路 次に、上記した打球発射装置160を駆動させるための
駆動回路について図13および図14を参照して説明す
る。この実施例では、打球モータ222に直接交流電源
が与えられるのではなく、図13に示すようなタッチ検
出回路280を介して電力が供給されるようになってい
る。タッチ検出回路280は、遊技者が現実に操作ハン
ドルに手を触れて遊技しているか否かを判別するための
ものであり、操作ハンドルを調節後、マッチ棒等で操作
ハンドルを固定して、遊技者が遊技機から離れた場合に
は、打球モータ222の駆動を禁止するためのものであ
る。なお、図13において、93は操作ハンドル(打球
発射操作装置20の回動操作部材114)によってオン
オフされるモータスイッチ、47は操作ハンドルの近傍
に設けられた前記単発用押ボタン43によって切変えら
れる単発用スイッチである。また、292は、電流の位
相差発生用のコンデンサである。
【0062】次に、図13を参照して、タッチ検出回路
280の構成と動作について説明する。タッチ検出回路
280は、発振回路281と、フリップフロップ282
と、トランジスタ回路283と、電磁リレー284とを
含んでいる。また、操作ハンドルに遊技者の手が触れる
ように配置された前記触手検知部材133を備えてお
り、該触手検知部材133は、フリップフロップ282
の入力側に接続されている。タッチ検出回路280の動
作は、次のようになる。
【0063】発振回路281の出力電圧をE0 、フリッ
プフロップ282のセット端子Sへの入力電圧をVS 、
そのリセット端子Rへの入力電圧VR 、フリップフロッ
プ282の出力電圧をV0 として、各電圧の状態を考え
てみる。初めに、可変抵抗285を調節して VS >VR になるように設定する。すなわち、可変抵抗285の抵
抗値RS が抵抗286および287の直列接続の抵抗値
RR よりも大きくなるように設定する。
【0064】ここで、フリップフロップ282を構成す
るノアゲート288S,288Rは、たとえばCーMO
Sで構成されており、フリップフロップ282の入力側
から見たとき、それらはそれぞれ静電容量CS およびC
R ととらえることができる。そこで、今、発振回路28
1からE0 の電圧がフリップフロップ282に与えられ
たとき、上記静電容量が充電される時定数を、それぞれ
τS およびτR とすれば、 τS =RS CS τR =RR CR となる。ここで、CS =CR とすれば、 τS >τR (RS >RR ) である。よって、時定数を考慮して、E0 、VS 、VR
の関係を図示すると、図14(a)のようになる。より
詳しくいえば、発振回路281から電圧E0 が与えられ
ると、フリップフロップ282のリセット端子Rがハイ
レベルになる。続いて所定時間遅れて(この所定時間の
遅れは時定数の違いから生じる)セット端子Sがハイレ
ベルになる。そして、電圧E0 がなくなれば、セット端
子Sおよびリセット端子Rの電圧レベルは所定の時定数
で立ち下がる。なお、図14(a)において、VTHはフ
リップフロップ282の入力端子のしきい値レベルを表
わす。
【0065】次に、触手検知部材133に手を触れた場
合を考える。このとき、フリップフロップ282の入力
側、すなわち発振回路281の出力端子側から見ると、
抵抗286と287との接続点にノアゲート288Rに
並列にコンデンサ289が接続されたものと考えること
ができる。したがって、コンデンサと考えたノアゲート
288Rを充電するための時定数τR は、コンデンサ2
89を充電する分だけ遅れて、τR ′となる。このと
き、τR ′>τS になるようにコンデンサ289の値を
選べば、リセット端子Rの電圧波形は、図14(a)に
点線で示すように、その立ち下がりがVS よりも遅れ
る。
【0066】図14(b)は、発振回路281から出力
される出力電圧E0 、フリップフロップ282のセット
端子電圧VS 、リセット端子電圧VR および出力端子電
圧V0 の経時的変化を示すタイミング図である。主とし
て図14(b)を参照して(イ)触手検知部材133に
遊技者の手が触れていない場合、(ロ)触手検知部材1
33に遊技者の手が触れている場合について、それぞれ
場合を分けて、フリップフロップ282の出力電圧レベ
ルがいかに変化し、その変化によりトランジスタ回路2
83がどう動作するかを説明する。
【0067】(イ)触手検知部材133に遊技者の手が
触れていない場合:発振回路281から出力されるパル
ス電圧が、(A)のように一定の間隔で変化すると、フ
リップフロップ282のセット端子Sの電圧は、(B)
に示すように変化する。すなわち、セット端子の電圧
は、パルス電圧E0 の立ち上がりに応答して時定数τS
で立ち上がり、時刻t2 でしきい値VTHを超える。この
ようにしきい値VTHを超えたとき、フリップフロップ2
82のセット端子Sはハイレベルとなる。また、電圧E
0 の立ち下がりに応答して、VS は時定数τS で立ち下
がる。
【0068】同様にして、リセット端子Sの電圧は
(C)のように変化する。上述のセット端子の電圧VS
と異なるのは、その立ち上がりおよび立ち下がりの時定
数τR が異なることだけである。よって、リセット端子
Rの電圧は、時刻t1 でハイレベルとなる。上述のよう
なタイミングでセット端子Sの電圧VS およびリセット
端子Rの電圧VR が変化すると、フリップフロップ28
2の出力V0 は、(D)で示すように変化する。すなわ
ち、出力電圧V0 は時刻t1 で立ち上がり、時刻t2 で
立ち下がるパルス幅の極めて狭いパルス電圧となる。こ
のパルス電圧がトランジスタ回路283に与えられた場
合、該電圧はスイッチングトランジスタ290のベース
に並列に設けられたCR回路291によって吸収され、
スイッチングトランジスタ290はオンしない。よっ
て、電磁リレー284に電流が流れず、打球モータ22
2は動作不可能である。
【0069】(ロ)触手検知部材133に遊技者の手が
触れている場合:この場合、(B′)に示すように、セ
ット端子Sの電圧変化は、触手検知部材133に手を触
れていない場合と同じであるが、リセット端子Rの電圧
状態が異なる。すなわち、(C′)に示すように、リセ
ット端子Rの電圧は、パルス電圧E0 の立ち上がりとと
もに立ち上るが、その時定数はτR ′と大きくなり、ゆ
るやかに立ち上がる。よって、フリップフロップ282
はまずそのセット端子Sがハイレベルになり、続いてリ
セット端子Rがハイレベルになる。このような順序でセ
ット端子Sおよびリセット端子Rが変化すれば、フリッ
プフロップ282の出力レベルは、(D′)で示すよう
に変化する。すなわち、フリップフロップ282の出力
電圧は、セット端子Sの立ち下がりに応答して立ち上が
り、セット端子Sの立ち上がりに応答して立ち下がるパ
ルス幅の比較的広いパルス電圧となる。このパルス電圧
は、トランジスタ回路283のCR回路291で吸収で
きず、スイッチングトランジスタ290のベースに電圧
印加されて、スイッチングトランジスタ290がオンす
る。よって、電磁リレー284が働き、打球モータ22
2が動作可能になる。
【0070】以上、実施例について、打球発射操作装置
20と打球発射装置160と打球発射駆動回路とに分け
て説明したが、それらをパチンコ遊技機に組み込んだ場
合には、遊技者が、打球発射操作装置20の回動操作部
材114を回動すると、前記打球発射駆動回路に基づい
て打球発射装置160の打球モータ222が回転を開始
する。そして、回動操作部材114の回動運動が、取付
基板21の収納空間54に収納される伝達機構98を介
して打球発射装置160の微調節機構240側に伝達さ
れ、コイルスプリング180の付勢力が調節される。調
節されたコイルスプリング180の付勢力に応じて打球
発射レール8の発射位置9にある打球の発射速度がほぼ
一定となり、遊技者が狙ったところに打球を飛ばすこと
ができる。
【0071】
【発明の効果】この発明は、以上の説明から明らかなよ
うに、装飾基板を兼用している取付基板に打球力の調節
を行う操作機構を固定し、該取付基板を弾球遊技機の前
面枠に取り付けるように構成した打球発射操作装置にお
いて、取付基板の裏面に収納空間を形成し、しかも取付
基板の裏面であって、少なくとも操作機構の固定部分の
近傍に後方に向って収納空間内に立ち上がる起立壁が立
設されているので、取付基板の操作機構固定部分の近傍
が補強構造を有し、遊技者による操作機構への大きな負
荷に対しても、操作機構を固定している取付基板にひび
割れが生じたり、あるいは破壊したりすることがない。
更に、取付基板の裏面から操作機構を固定する補強部材
を設け、その補強部材を延設して起立壁の後面を覆うよ
うにした場合には、取付基板、起立壁、および補強部材
によって補強空間が形成されるので、より強固な補強構
造となり、さらに大きな負荷に対しても取付基板を保護
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】打球発射操作装置と打球発射装置を前面枠に取
り付けた状態を示す一部破断断面図である。
【図2】打球発射操作装置の分解断面図である。
【図3】打球発射操作装置の分解斜視図である。
【図4】前握持部材と中握持部材の係合部分を示す概略
断面図である。
【図5】取付基板および取付基板内に収納される伝達機
構の分解斜視図である。
【図6】取付基板の背面図である。
【図7】前面枠と打球発射操作装置および打球発射装置
との関係を示す分解斜視図である。
【図8】打球発射操作装置と打球発射装置との結合関係
を示す斜視図である。
【図9】打球発射装置の分解斜視図である。
【図10】打球発射装置と発射レールとの関係を示す正
面図である。
【図11】打球発射装置の主要部の縦断面図である。
【図12】前面枠の打球発射装置取付部分の斜視図であ
る。
【図13】打球発射装置の駆動回路図である。
【図14】(a)は、駆動回路を構成する発振回路の出
力電圧、フリップフロップのセット端子の入力電圧、リ
セット端子の入力電圧との関係を示す説明図であり、
(b)は、発振回路から出力される出力電圧、フリップ
フロップのセット端子電圧、リセット端子電圧および出
力端子電圧の経時的変化を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 前面枠 20 打球発射操作装置 21 取付基板 54 収納空間 55a〜55c 起立壁 70 補強部材 70b 延設部 98 伝達機構 100 操作機構 160 打球発射装置 170 付勢機構(打球力調節機構) 201 打球杆 240 微調節機構(打球力調節機構)
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弾球遊技機の打球発射操作装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ玉を弾発し
て遊技するパチンコ遊技機等の弾球遊技機における打球
発射操作装置に関し、特に、遊技者が操作する操作ハン
ドル部分の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術」従来、弾球遊技機の打球発
射操作装置として、前面枠に後握持部材を固定し、該後
握持部材の前方に前握持部材を連結固定し、後握持部材
と前握持部材との重合箇所に回動操作部材を回転自在に
設け、その回転操作部材の周縁に外側に向って突出する
操作片を形成されたものが知られている。例えば、実公
昭53−2068号に示される考案には、パチンコ機前
面の木枠(前面枠)に固定したハンドル本体の握持部を
椀状基部(後握持部材)と椀状蓋部(前握持部)より構
成し、その重合箇所に引バネ調節レバー(回動操作部
材)を前記握持部と別個に回動自在となるように設ける
と共に、引バネ調節レバーの周縁には前記握持部外周か
ら突出するように操作片を形成したものが示されてい
る。 【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の打球発
射操作装置は、後握持部材と前握持部材とが、後握持部
材の後面からビスで止着固定されており、その後、後握
持部材を前面枠に固定するようになっている。ところ
で、打球発射操作装置は、遊技の際に遊技者が必ず触れ
る部分であるとともに、遊技をしている間中回動操作部
材を調節する必要がある。このため、長期間の使用によ
り汚れや傷等が付いて外観上交換した方が良い場合もあ
る。特に、遊技者の中には、回動操作部材を長時間保持
すると疲れるので、回動操作部材を固定するため回動操
作部材と前握持部材あるいは後握持部材との僅かな隙間
にコインやマッチ軸等の異物を無理やり挿入して前握持
部材、回動操作部材等を傷付けたり、あるいは異物を握
持部材内に落ち込ませて回動操作部材の回動動作に支障
を来すことがあった。このような場合に、握持部を分解
して、その部品を交換したり、あるいは内部の異物を取
り除いたりする必要があるが、上記した従来の打球発射
操作装置においては、前握持部材と後握持部材とが後握
持部材の後方からビスで止着され、しかも後握持部材と
前面枠との間隔が極めて狭いので、通常のドライバー等
の道具で握持部だけを分解することができず、結局、前
面枠の裏面から握持部全体を取り外して各部品を分解し
て交換、あるいは掃除をしなければならず、きわめて面
倒であるとともに時間のかかる作業となっていた。この
発明は、上記した不都合を解消するためになされたもの
で、その目的とするところは、打球発射操作装置を構成
する各部品を前方に位置する部品から1つづつ順番に取
り外すことができて、交換されるべき部品を素早く取り
外し、かつ装着できる弾球遊技機の打球発射操作装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記した目
的を達成するために、前面枠の前面に取り付けられる取
付基板と、該取付基板の前面に止着される後握持部材
と、該後握持部材の前方に連結柱を介して連結された中
握持部材と、前記後握持部材と前記中握持部材との間に
位置し、且つ打球の発射勢を調節する回動操作部材と、
前記中握持部材の前面に着脱自在に係合される前握持部
材と、を備え、前記回動操作部材を前記後握持部材と前
記中握持部材とで挟持した状態で、前記中握持部材を後
握持部材に対し中握持部材の前面側より前記連結柱にネ
ジで止着し、さらに、前記中握持部材に形成される被係
合部に前記前握持部材に形成される係合部を係合させた
のち、前記前握持部材の外周面側または前記中握持部材
の外周面側よりネジで一体的に止着したことを特徴とす
るものである。
【0005】
【作用】この発明は、前握持部材を取り外すには、前握
持部材または中握持部材の外周面側から螺着されている
ネジを取り外し、その後、中握持部材の被係合部と前握
持部材の係合部との係合を解除すれば取り外すことがで
きる。また、回動操作部材を取り外すには、中握持部材
の前面側より螺着されているネジを取り外して中握持部
材を連結柱から分離させ、その後、回動操作部材を操作
回動軸から抜き出すことによって取り外すことができ
る。一方、交換された回動操作部材や前握持部材を組み
付けるには、上記した手順と逆の手順によって簡単に組
み付けることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。まず、図1および図7において実施例に
係る打球発射操作装置20と弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機の前面枠1との関係を示す。図1は、打
球発射操作装置20を前面枠1に取り付けた状態を示し
た断面図であり、図7は、打球発射操作装置20を前面
枠1から分離した状態を示す分解斜視図である。図にお
いて、パチンコ遊技機の前面枠1には、その額縁状の開
口に沿って金枠2が周設され、該金枠2の下方一側に前
面板3が開閉自在に設けられている。この前面板3の表
面には、打球供給皿4が取着され、その貯溜部に貯溜さ
れた打球を打球誘導路5で一列に整列させて前面板3の
裏面に取着された打球供給装置6に誘導する。打球供給
装置6には、後述する打球杆201の往復回動に連動し
て昇降する連動昇降杆207の当接片211と当接して
回動する玉送り部材7が回動自在に設けられ、この玉送
り部材7の回動動作により打球を1個宛発射レール8の
発射位置9に供給する。発射位置9は、発射レール8の
基部に位置し、打球杆201の槌先バネ205が臨んで
いる。また、発射レール8は、発射レール基板10(図
8参照)に固定されてセット化されて、遊技盤(図示し
ない)を着脱自在に固定する遊技盤固定枠12の下部前
面に螺着されている。遊技盤固定枠12の裏面には、遊
技盤に設けられた入賞口、あるいは入賞球装置に入賞し
た入賞玉によって払い出される一定個数の景品玉を払い
出すための一連の公知の機構が形成されている機構板1
3a,13bが開閉自在に設けられている。
【0007】前記前面枠1の下部一側には、開口14が
開設され、この開口14を挟持するように打球発射操作
装置20と打球発射装置160とが相互に関連して取り
付けられている。すなわち、前記開口14の周囲には、
締結ネジ貫通孔15a〜15c、位置決め孔16a,1
6b、配線引出孔17等が穿設されており、前記締結ネ
ジ貫通孔15a〜15cには、打球発射操作装置20側
に突設された締結ネジ56a〜56cが挿入され、この
締結ネジ56a〜56cが打球発射装置160側に穿設
されている締結ネジ挿通孔163a〜163cを貫通し
て締結部材164a〜164c(図8参照;ただし、1
64a,164bは図示省略)で前面枠1を挟持して相
互に一体的に締結固定されている。また、前記位置決め
孔16a,16bには、打球発射操作装置20側に突設
された位置決め突起58a,58bと打球発射装置16
0側に突設された位置決め突起162a,162bとが
開口14の前後方向からそれぞれ挿入されるようになっ
ており、これにより互いに前面枠1に対する絶対的な位
置が一義的に容易に決定できるようになっている。更
に、前記配線引出し孔17には、後述する打球発射操作
装置20に関連して設けられる接続線232が貫通され
て、後述する中継基板229に接続されるようになって
いる。
【0008】また、前面枠1の下部には、前記開口14
の図示左側に余剰球放出開口18や締結ネジ貫通孔19
a〜19cおよび位置決め穴19dが開設および穿設さ
れている。すなわち、前面枠1の前面下部には、打球発
射操作装置20と並列して余剰球受皿270が設けられ
るが、この余剰球受皿270を取り付けるために前記し
た余剰球放出開口18や締結ネジ貫通孔19a〜19c
が形成されている。これを詳細に説明すると、打球発射
操作装置20の図示左側には、余剰球受皿取付板260
と余剰球受皿270とが配設される。余剰球受皿取付板
260には、締結ネジ挿通孔261a〜261cが穿設
位置の高さを異ならせて所定の間隔を置いて形成され、
またその中央部に余剰の景品玉が排出され、かつ前記余
剰球放出開口18に対応する余剰球放出口262が開設
されている。更に、図示右端上部には、後述する取付基
板21の一部と重合する重合部266が形成され、該重
合部266には、取付基板21に形成された位置決め穴
63と対応する位置合せ突起267が突設されている。
また、図示左側の余剰球受皿取付板260の裏面には、
前記前面枠1に穿設された位置決め穴19dに対応して
位置決め突起268が突設され、前面枠1に対する余剰
球受皿取付板260の一義的な位置を決定している。
【0009】また、余剰球受皿270には、前記余剰球
放出口262から排出された余剰の景品玉を貯溜する余
剰球貯溜部271と該余剰球貯溜部271の余剰球を排
出するための玉抜レバー272と隔壁274を隔てて配
置される灰皿部273とが形成され、更に、図示右側に
は、後述する打球発射操作装置20の切欠凹部42a,
42bと対応する膨出部274が突出して形成されてい
る。また、余剰球受皿270の後面側には、締結ネジ2
75a〜275cが突設され、この締結ネジ275a〜
275cが余剰球受皿取付板260の締結ネジ挿通孔2
61a〜261cおよび前面枠1の締結ネジ貫通孔19
a〜19cを貫通して前面枠1の後方から図示しない締
結部材(ナット)で締着することにより、余剰球受皿2
70および余剰球受皿取付板260を前面枠1に一体的
に強力に固定している。なお、余剰球受皿取付板260
の余剰球受皿270が当接する部分は、ほぼ平面状に形
成されるとともにその他の部分は、全体的に膨出して形
成されている。つまり、これらの部分は、図面に詳細を
示さないが裏面が未形成空間となるように成形されて余
剰球受皿取付板260を補強している。更に、余剰球受
皿取付板260は、余剰球受皿270の周囲を装飾する
装飾板としての機能も有し、前記膨出して形成された部
分には、装飾部材取付凹部264が形成されて図示しな
い装飾部材が収納され、その表面が装飾部材カバー26
5によって覆われている。また、余剰球受皿270もそ
の内部の全体に亘り未形成空間を有するように成形され
て、その全体的な強度を増すように設計されている。ま
た、余剰球受皿取付板260には、該取付板260に対
して直角に突設された受棚263が一体的に形成され、
該受棚263が余剰球受皿270の下部の一部を支持す
ることにより、余剰球受皿270に負荷される垂直方向
の荷重に対する補強部材としての機能を持たせている。
【0010】次に、打球発射操作装置20および打球発
射装置160について各項目に分けて説明する。
【0011】打球発射操作装置 打球発射操作装置20は、取付基板21と操作機構10
0とから構成されている。取付基板21は、第1の取付
基板22と第2の取付基板23とで構成され、操作機構
100は、後握持部材101と回動操作部材114と中
握持部材124と前握持部材139とで構成される。こ
れらの関係は、取付基板21が前記前面枠1に取り付け
られ、後握持部材101が取付基板21に取り付けら
れ、回動操作部材114が後握持部材101と中握持部
材124とで挟持され、中握持部材124が後握持部材
101に取り付けられ、前握持部材139が中握持部材
124に取り付けられるようになっている。また、これ
らの部材は、合成樹脂により成形されている。
【0012】(イ)取付基板 取付基板21は、図3および図5に示すように第1の取
付基板22と第2の取付基板23とが重合的に結合され
て形成されている。すなわち、第2の取付基板23に形
成された重合凹部24に第1の取付基板22が当接する
ように重合され、第2の取付基板23に形成された嵌入
穴25aと第1の取付基板22に突設された止着ボス2
6、および第2の取付基板23に形成された嵌入穴25
b,25c、第1の取付基板22に形成された嵌入穴2
8a,28bに装飾板29に突設された嵌合ボス30
a,30bをそれぞれ対応させて、第2の取付基板23
の後方から皿ビス31a〜31cで一体的に螺着してい
る。また、重合した際に、第1の取付基板22に形成さ
れた後握持部材取付部32の突出部と第2の取付基板2
3に形成された半円形状の切欠凹部33とが当接するよ
うになっている。このように取付基板21を2つに分割
して形成すると、第1の取付基板22と第2の取付基板
23とを異なる材質あるいは色調のものを任意に組み合
せることができパチンコ遊技機の前面下部の装飾効果を
高めることができるとともに後述するように取付基板2
1の裏面の構造を複雑にすることができる。もちろん、
取付基板21を2つに分割して形成することなく、一体
的に形成しても良い。
【0013】(a)取付基板前面の構造 次に、主として図3を参照して取付基板21の前面の構
造について説明する。第1の取付基板22の前面には、
円錐台形状の支持柱34が突設されている。この支持柱
34の下辺には、後述する後握持部材101の取付位置
を確定する突条35が一体的に形成され、更に、その中
央に後述する操作回動軸111を挿通する挿通孔36が
穿設されている。この挿通孔36は、図2に示されるよ
うにその内部の孔径が異なるように形成されている。す
なわち、先端部の孔径は、操作回動軸111の直径とほ
ぼ同じ径に形成され、その直後から操作回動軸111の
直径よりもやや大きい径の遊間部36aとして形成さ
れ、更に後端部の孔径は、遊間部36aの径よりもさら
に大きい径の軸受部36bとして形成されている。軸受
部36bには、軸受部材37が嵌入され、その軸受部材
37の軸受孔37aが前記操作回動軸111の直径とほ
ぼ同じ径に形成されている。したがって、操作回動軸1
11は、挿通孔36の先端部と軸受部材37の軸受孔3
7aによってほぼ水平方向に回転自在に軸支されるよう
になっている。
【0014】なお、操作回動軸111の前端には、後述
する回動操作部材114を決められた位置に挿入固定す
るための切欠部111bが、操作回動軸111の後端に
は、後述する回転伝達部材87を決められた位置に挿入
固定するための切欠部111aがそれぞれ形成され、ま
た、切欠部111a側の端面には、回転伝達部材87を
止着固定するワッシャー付ビス89が螺着されるネジ穴
112が形成されている。更に、操作回動軸111の切
欠部111b寄りには、規制部材としてのEリング11
3が嵌着されて操作回動軸111の後方向への移動を規
制している。これにより挿通孔36に操作回動軸111
のEリング113が挿通孔36の前端面に当接するまで
挿通し、その後端に回動伝達部材87を固定した後は、
操作回動軸111は前方向にも、後方向にも移動するこ
とができず、確実に支持柱34に軸支されることができ
る。なお、切欠部111aの切欠巾は、回転伝達部材8
7の肉厚巾よりも僅かに小さい巾で切り欠けられてい
る。
【0015】また、第1の取付基板22の前面には、支
持柱34を囲むように支持壁38が突設されている。こ
の支持壁38は、後握持部材101の基部102外周が
当接する大きさに形成され、後握持部材101を第1の
取付基板22に取着した際の取着部分を補強するために
形成されたものである。支持壁38と支持柱34の間の
後握持部材101の後端面が当接する面には、後握持部
材101を止着する皿ビス40a〜40cが止着される
止着孔39a〜39c(図5参照)が穿設され、更に、
後述する中継基板229の操作ハンドル内スイッチ用接
続端子230bと接続されるタッチ検出用の接続線13
7を通すための接続線貫通孔41が穿設されている。
【0016】一方、第2の取付基板23の前面には、そ
の上部に横方向に長い装飾板取付凹部51が形成され、
該装飾板取付凹部51に装飾板52が貼着され、更に、
その前面を装飾板カバー53が被覆している。この装飾
板取付凹部51は、第2の取付基板23の全体を補強す
る機能を有するものである。また、第2の取付基板23
の図示右側には、単発用押ボタン43が設けられてい
る。この単発用押ボタン43には、図5に示すように第
2の取付基板23に穿設された押ボタン挿通孔44を介
してワッシャー45がビス46によって取り付けられ、
このワッシャー45が第2の取付基板23の後面に取り
付けられる単発用スイッチ47のアクチュエータ47a
に対設するようになっている。単発用スイッチ47は、
単発用スイッチ固定部材48に固定され、その単発用ス
イッチ固定部材48の取付孔48a,48bを第2の取
付基板23の裏面に突設された取付ボス49a,49b
に対応させて皿ビス50a,50bで固定される。単発
用スイッチ47は、常閉スイッチとして構成され、単発
用押ボタン43を押圧すると回路が開成され、後述する
打球モータ222の回転を停止するようになっている。
なお、詳細な駆動回路については、後に説明する。ま
た、単発用スイッチ47は、操作機構100の回動操作
部材114を操作したままで押圧できるように操作機構
100のやや右上に位置するように配置されている。
【0017】また、第1の取付基板22および第2の取
付基板23には、前記余剰球受皿270の膨出部274
と対応する位置に切欠凹部42a,42bがそれぞれ形
成されている。これにより、取付基板21と余剰球受皿
取付板260との装飾模様が連続して一体的に見ること
ができる。
【0018】(b)取付基板裏面の構造 次に、主として図5を参照して取付基板21の裏面の構
造について説明する。第1の取付基板22と第2の取付
基板23とを一体的に固定すると、取付基板21は、ほ
ぼ断面「コ」字形状となり、その裏面には、収納空間5
4(図1および図2参照)が形成される。しかして、第
2の取付基板23の裏面であって前記切欠凹部33の上
部には、起立壁55a〜55cが立設されている。すな
わち、切欠凹部33に沿って半円形状の起立壁55aが
立設され、該起立壁55aから垂直に上方向に延びる複
数(3本)の起立壁55bが立設され、更に、起立壁5
5bと交錯する水平方向に延びる起立壁55cが立設さ
れている。これらの起立壁55a〜55cは、後述する
操作機構100を固定する前記後握持部材取付部32の
上部に形成されているため、遊技者が、操作機構100
に体重を載せて負荷を掛けた場合に、その負荷方向に対
しての補強構造となっている。また、この実施例では、
起立壁55a〜55cの後面を覆うように補強部材70
が取り付けられているので、更に、その補強強度を高め
ている。このことについては、後述する。
【0019】上記した起立壁55bの一部に僅かに突設
した当接突片55dを設け、この当接突片55dが後述
する連動伝達部材75の当接突起84と係合して図5に
おける時計方向の回転を規制している。また、第2の取
付基板23には、その中央左右両側に締結ネジ56a〜
56cが植設され、その締結ネジ56a〜56cが前記
したように、前面枠1の締結ネジ貫通孔15a〜15c
および打球発射装置160側の締結ネジ挿通孔163a
〜163cを貫通して締着部材164a〜164cで締
着されて打球発射操作装置20を前面枠1に強固に固定
している。更に、第1の取付基板22には、配線収納壁
65が、第2の取付基板23には、配線収納溝形成壁6
4が突設されるとともに配線係止部材68が配線係止部
材取付ボス59に固定されている。配線収納溝形成壁6
4には、係止突起64aが突設され、配線収納溝形成壁
64内の接続線が外に飛び出さないようにしている。ま
た、配線係止部材68には、前記配線係止部材取付ボス
59にビス69で取り付けられるための止着穴68aが
穿設され、更に、前記締結ネジ56aが貫通する貫通穴
68bが穿設されている。これらの配線収納壁65、配
線収納溝形成壁64、および配線係止部材68は、図6
および図8に示すように前記したタッチ検出用の接続線
137や、後述するモータスイッチ93からの接続線9
5や前記した単発スイッチ47からの接続線47b等の
接続線を取付基板21の下方または側方に這わせて後述
する伝達機構98の動作に支障を来さないように整理す
るために形成されているものである。そして、これらの
接続線は、図6および図8に示されるように配線収束カ
バー96によって一束にされ、かつその先端に端子部材
97が接続されて、前記した前面枠1の配線引出孔17
から前面枠1の裏面に引出され、図12に示すように中
継基板229の接続端子230bに接続される。
【0020】前記後握持部材101を止着するための止
着孔39a〜39cには、馬蹄形部70aと延設部70
bとから成る補強部材70が関連的に設けられる。すな
わち、補強部材70は金属製の材料で形成されており、
馬蹄形部70aには、止着孔39a〜39cに対応する
位置に止着孔71a〜71cが穿設され、その後方から
皿ビス40a〜40cを挿入して後述する後握持部材1
01の取付部107a〜107cに螺着するようになっ
ている。更に、補強部材70の延設部70bには、止着
孔71d,71eが穿設され、後方からビス72a,7
2bを挿入して第2の取付基板23の裏面に突設された
補強部材取付ボス57a,57bに螺着されるようにな
っている。そして、補強部材70の延設部70bが上記
した起立壁55a〜55cの後面を覆うように固定され
ているため、第2の取付基板23と起立壁55a〜55
cと延設部70bとによってほぼ方形状の強固な補強空
間74(図1参照)が形成され、この補強空間74によ
って、操作機構100が固定される後握持部材取付部3
2の上部部分がより強固な補強構造を有することにな
る。したがって、遊技者が操作機構100に全体重を掛
けて押圧しても取付基板21にひび割れが生じたり、あ
るいは破壊したりするおそれがない。なお、補強部材7
0は、実施例のように金属製のものに限らず、剛性の強
い材料であればどのようなものでも良い。
【0021】前記操作回動軸111の後端部には、前記
したように半円形状の回転伝達部材87がワッシャー付
きビス89によって固定されるが、この回転伝達部材8
7には、索条86が案内される案内溝90が周設され、
その一端の周面に該索条86の一端を係止する係止片9
1が形成され、その他端の周面にモータスイッチ93の
アクチュエータ93aと当接する当接片92が形成され
ている。また、回転伝達部材87は、その半円形状の中
心部に穿設された軸穴88を操作回動軸111の切欠部
111aに嵌入して固定されるが、軸穴88は、切欠部
111aが切り欠けられた操作回動軸111の形状と対
応する形状に構成されることは当然であるが、前記した
ように軸穴88の前後方向の寸法は、切欠部111aの
切欠巾よりやや長く形成されている。これは、回転伝達
部材87を操作回動軸111に嵌入してワッシャー付ビ
ス89をネジ穴112に螺着した際に、ワッシャー付ビ
ス89の回転伝達部材87への締着力を強力に働かせる
ためである。
【0022】回転伝達部材87に関連して設けられるモ
ータスイッチ93は、第1の取付基板22に形成された
モータスイッチ取付ボス66a,66bにビス94a,
94bで固定される。モータスイッチ取付ボス66a,
66bは、第1の取付基板22に横方向に立設された起
立壁67の延長上に形成されている。また、前記モータ
スイッチ93は、常開スイッチとして機能し、回転伝達
部材87が回転して、その当接片92とアクチュエータ
93aとが当接しなくなるとモータ回路を閉成して後述
する打球モータ222の回転を開始させる。なお、詳細
な駆動回路については、後に説明する。
【0023】回転伝達部材87に一端が連結される索条
86の他端には、円形状の連動伝達部材75が連結され
ている。この連動伝達部材75は、第2の取付基板23
に植設された金属製の回転支軸60にその軸穴79を挿
通し、後方からワッシャー76およびスプリングワッシ
ャー77を介してビス78で止着することによって回転
自在に軸支されている。回転支軸60には、付勢バネ8
5が介装され、該付勢バネ85の一端の係止部85aが
第2の取付基板23に突設され、かつ前記補強部材70
に穿設された貫通穴73を貫通して突出しているバネ係
止突片61に係止され、他端の係止部85bが連動伝達
部材75のバネ係止穴81に係止されている。このた
め、連動伝達部材75は、図5から見て常に時計方向に
回動付勢されているが、連動伝達部材75に一体的に形
成された当接突起84が前記起立壁55bの当接突片5
5dに当接して、その時計方向の回転を規制している。
また、連動伝達部材75には、前記索条86を案内する
案内溝83、および索条86の他端を係止する係止片8
2が形成され、更に、軸穴79を中心とする扇形状の係
合穴80が形成されている。係合穴80は、3つ形成さ
れており、取付基板21および後述する打球発射装置1
60を前面枠1に対向させたとき、図1に示されるよう
に打球発射装置160側に設けられた微調節機構240
の係合片256に嵌合されるようになっている。これに
より、打球発射操作装置20側の回動操作部材114の
回動運動を打球発射装置160側へ伝達して弾発力を調
節することができる。
【0024】上記した連動伝達部材75と回転伝達部材
87と索条86とは、操作機構100の動作を打球発射
装置160側へ伝達する伝達機構98を構成し、この伝
達機構98は、図1に示されるように取付基板21の裏
側と前面枠1とで形成される収納空間54内に配置され
ている。なお、収納空間54は、前記開口14によって
形成される空間と連通している。また、取付基板21に
は、前記前面枠1の位置決め孔16a,16bに対応し
た位置に位置決め突起58a,58bが突設されてい
る。
【0025】上記のように構成された取付基板21を前
面枠1に取り付るに際し、まず、位置決め突起58a,
58bを前面枠1の位置決め孔16a,16bに嵌入す
るとともに締結ネジ56a〜56cを締結ネジ貫通孔1
5a〜15cに貫通させ、その後、止め穴62(図5な
いし図7参照)にビスで仮り止めし、次に前面枠1を裏
返して打球発射装置160の位置決め突起162a,1
62bを前記位置決め孔16a,16bに差し込むとと
もに締結ネジ挿通孔163a〜163cに前記締結ネジ
56a〜56cを貫通させて締着部材164a〜164
cで締着して打球発射操作装置20および打球発射装置
160を前面枠1に固定する。そして上記のように打球
発射操作装置20および打球発射装置160を締着固定
したときに、前記係合穴80と係合片256は、自然に
合致係合して伝達機構98の機能を果すようになってい
る。なお、上記した止め穴62は、第2の取付基板23
の図示右上に形成され、主として打球発射操作装置20
を前面枠1に取り付けた後の作業を容易に行うために形
成されるものである。なお、取付基板21の収納空間5
4は、前記したように伝達機構98を収納するばかりで
なく、後述する打球発射装置160の付勢機構170の
一部を収納する付勢機構収納空間部99をも含んでいる
(図8参照)。
【0026】操作機構 操作機構100は、前記したように取付基板21に固定
される後握持部材101と回動操作部材114と中握持
部材124と前握持部材139とから成っている。以
下、各項目毎に分けて説明する。
【0027】(ロ)後握持部材 次に、図1ないし図3、および図5を参照して後握持部
材101について説明する。後握持部材101は、筒状
の基部102と椀状の外周縁部103とを一体的に成形
したものであり、基部102には、その中央に前記支持
柱34の外周形状に沿った支持柱嵌挿孔105が前後方
向に貫通され、更に、支持柱嵌挿孔105の外周に中空
部104が形成されている。この中空部104の前記止
着孔39a〜39cに対応する位置には、取付部107
a〜107cが形成されてこの部分だけが中空状となっ
ていない。このため、中空部104は、取付部107a
〜107cによって3つの中空部に分割形成されている
ことになる。取付部107a〜107cには、止着孔3
9a〜39cを貫通してきた前記皿ビス40a〜40c
が螺着され、後握持部材101を取付基板21(直接的
には、第1の取付基板22)に強固に取着している。ま
た、前記支持柱嵌挿孔105の下辺には、支持柱34の
突条35と係合する条溝106が刻設され、後握持部材
101の支持柱34に対する取付位置を正確に決定して
いる。なお、後握持部材101を支持柱34に嵌挿した
場合には、支持柱34の先端部が僅かに支持柱嵌挿孔1
05の先端から出るようになっている。
【0028】また、後握持部材101の前面には、前記
外周縁部103の直径よりもやや小さい直径で形成され
る内周縁部108が周設されている。この内周縁部10
8は、後述する回動操作部材114の凹部内周面117
が対設するようになっており、外周縁部103と回動操
作部材114との垂直方向の隙間を塞ぐようになってい
る。このため、その隙間から異物が入っても、その異物
が内部に落ちて回動操作部材114の回動動作に悪影響
を及ぼさないようにしている。
【0029】更に、内周縁部108の内側には、3本の
連結柱110a〜110cが突設されている。この連結
柱110a〜110cは、基部が先端部よりもやや太く
形成されているが、これは、先端部は、回動操作部材1
14の連結柱貫通スリット122a〜122cを貫通さ
せる必要があるのに対して、基部は、後述する中握持部
材124および前握持部材139を介して遊技者の負荷
する荷重に耐える必要があるため、できるかぎり太く形
成した方が良いからである。
【0030】また、連結柱110a〜110cの内側で
あって、前記取付部107a〜107cによって3つに
分割された中空部104のうちの1つの中空部104と
連通する接続線貫通孔109が穿設されている。この接
続線貫通孔109は、タッチ検出用の接続線137が貫
通するものである。
【0031】(ハ)回動操作部材 回動操作部材114は、図2および図3(a)に示され
るように後方が開放する断面「コ」字状の凹部内周面1
17を有し、該凹部内周面117が前記したように後握
持部材101の内周縁部108の外周面と対設するよう
になっている。また、回動操作部材114の外周面に
は、指掛部115a〜115cが一体的に形成されてい
る。この指掛部115a〜115cは、その部分だけ前
後方向に巾広くなっており、遊技者が指を掛け易いよう
になっているとともに、内部に異物侵入防止突片116
a,116bを形成して、遊技者が指掛部115a,1
15b内に異物を噛ませて、回動操作部材114の回動
位置を固定するような不正遊技を防止している。更に、
回動操作部材114の中心部に軸嵌挿筒部118が形成
されている。この軸嵌挿筒部118の軸嵌挿孔119
は、前記操作回動軸111の切欠部111bに嵌挿され
るようになっているので、その形状が切欠部111bを
切り欠いた操作回動軸111の形状に対応することは当
然であるが、更に、軸嵌挿孔119の長さは、図1に示
されるように切欠部111bの切欠巾とほぼ同じ長さに
設定されている。このように回動操作部材114を相対
的に長い軸嵌挿筒部118で軸支するようにしたのは、
回動操作部材114を強固に、かつ確実に操作回動軸1
11に軸支するためである。
【0032】また、回動操作部材114の前面側には、
同心円状の外周隆起突起120と内周隆起突起121と
が突設されている。外周隆起突起120は、後述する中
握持部材124と回動操作部材114との垂直方向の隙
間を塞ぐように中握持部材124の凹部125a内に配
置されている。このため、回動操作部材114と中握持
部材124との隙間に遊技者が無理やり異物を挿入して
もその異物が直接内部に落下することなく、その落下に
起因して回動操作部材114の回動に悪影響を及ぼすこ
とはない。
【0033】外周隆起突起120と内周隆起突起121
との間には、前記連結柱110a〜110cが貫通され
る連結柱貫通スリット122a〜122cが穿設されて
いる。この連結柱貫通スリット122a〜122cは、
円弧状の長孔であり、この長孔の角度範囲でしか回動操
作部材114を回動することができない。また、連結柱
貫通スリット122a〜122cは、2つの隆起突起1
20、121によって挟持される位置に穿設されている
ために、その強度が極めて強く、回動操作部材114の
激しい回動動作による連結柱貫通スリット122a〜1
22cの破壊や、あるいは亀裂の発生という事故を防止
することができる。
【0034】更に、内周隆起突起121と軸嵌挿筒部1
18との間には、接続線貫通スリット123が穿設され
ている。この接続線貫通スリット123は、半円形状の
長孔であるため、貫通される接続線137に対して回動
操作部材114の回動動作による影響が及ぼされること
はない。
【0035】(ニ)中握持部材 中握持部材124は、前後に凹部125a,125bを
有する円盤状の部材で、その中心部には、前記軸嵌挿筒
部118が挿入される逃し穴126が開設され、更に、
該逃し穴126の近傍には、接続線137を貫通させる
接続線貫通孔127が穿設されている。また、図3
(b)に示されるように、後面側の凹部125aには、
前記連結柱110a〜110cの先端部が嵌合する係合
溝128a〜128cが刻設され、該係合溝128a〜
128cにはネジ孔129a〜129cがそれぞれ穿設
されている。そして、中握持部材124の前方からビス
136a〜136cをネジ穴129a〜129cを貫通
させて前記連結柱110a〜110cに螺着して中握持
部材124を後握持部材101に取り付ける。このよう
に中握持部材124には、係合溝128a〜128cを
設けたので、連結柱110a〜110c取付位置が一
義的に容易に決められ、かつその連結状態を強固にする
ことができる。
【0036】一方、前面側の凹部125bには、後述す
る前握持部材139の係合部144と係合する被係合部
131が適宜の数だけ形成されている。この被係合部1
31は、図4に示すように一方を開放した鉤状の形状を
しており、係合部144と係合する係合面131aと係
合部144の係合深さを規制する規制面131bとを有
している。すなわち、係合部144の係合面145は、
傾斜面部145bと当接面部145aとから成り、傾斜
面部145bが係合面131aに対してスムーズに侵入
するようになっており、その後に当接面部145aと係
合面131aとが圧入状態で係合するようになってい
る。したがって、係合部144を有する前握持部材13
9を中握持部材124に当接させた状態で図3において
時計方向に回動すれば前握持部材139を中握持部材1
24に取着することができる。
【0037】また、中握持部材124の全外周の一側端
縁には、起立壁130が立設され、該起立壁130に沿
って触手検知部材133が付設される。この触手検知部
材133は、中握持部材124の全外周に亘って付設さ
れる金属製の部材で、遊技者の手が触れたことを検出す
るようになっている。しかして、触手検知部材133
は、中握持部材124の外周から僅かに外に突出する触
手膨出部134と、その前面側から中側に折れ曲がる折
曲部135と、中握持部材124に固定するための止着
部135a〜135cとから成っている。止着部135
a〜135cは、前記ビス136a〜136cによって
前記ネジ孔129a〜129cを貫通して連結柱110
a〜110cに中握持部材124と一体的に止着され
る。このとき、一つの止着部135bには、前記接続線
貫通孔127を貫通する接続線137の先端に取り付け
られた接続端子138を同時にビス136bで止着す
る。これにより、触手検知部材133への接触信号が接
続線137を介して後述するタッチ回路280に送られ
る。なお、接続線137は、今まで説明したところから
明らかなように、中握持部材124の前面側で止着され
たものが、接続線貫通孔127、接続線貫通スリット1
23、接続線貫通孔109、中空部104、および接続
線貫通孔41を通って取付基板21の裏側に達し、更
に、前面枠1の配線引出孔17を通って中継基板229
に達するようになっている。
【0038】更に、中握持部材124の前面側凹部12
5bには、止着部132が形成されている。この止着部
132は、前握持部材139側へ突出するように形成さ
れるとともに、その止着穴は、下向きになっている。止
着部132についての説明は、後述する前握持部材13
9の項において説明する。
【0039】なお、図示の実施例において、中握持部材
124に連結柱110a〜110cに対応する係合溝1
28a〜128cを設けたものを示したが、中握持部材
124に連結柱を設け、後握持部材101にその受部を
設けるように構成しても良い。この場合であっても連結
柱と受部を止着する止着部材(ビス)は、中握持部材1
24の前方から止着する構造とした方が良い。また、触
手検知部材133を中握持部材124の全周に亘って付
設したので、遊技者による操作機構100への接触が確
実に検知される。
【0040】(ホ)前握持部材 前握持部材139は、前握持部材139を中握持部材1
24に取着するための取付部140と、遊技者が握るこ
とができる握持部141とから成っている。まず、取付
部140について説明すると、取付部140は、その中
心に前記軸嵌挿筒部118の侵入を許容する逃し穴14
2を開設し、その後面側(図3(c)参照)に前記した
中握持部材124の被係合部131と係合する係合部1
44がその外周近くに適宜間隔を置いて形成されてい
る。係合部144の説明は、前記した通りであるのでこ
こでは省略する。また、取付部140には、前記ビス1
36a〜136cに対応する位置にビス逃し穴143a
〜143cが穿設されている。これは、前握持部材13
9を中握持部材124に取着する際に、被係合部131
と係合部144を係合させるために回転させて行うが、
その回転したときにビス136a〜136cと当接しな
いようにするために設けられたものである。
【0041】また、取付部140には、前記中握持部材
124の止着部132に対応する位置に凹部147が形
成され、その凹部147の下方にネジ溝148が切り欠
けられている。更に、取付部140には、握持部141
と螺着するための止着孔146a〜146cが穿設さ
れ、取付部140の後方からビス153a〜153c
(ただし、153bは図1参照、153cは図示省略)
で取付部140と握持部141とを一体的に取着してい
る。なお、取付部140を握持部141に取着した際に
は、取付部140の外周が握持部141の開口端面を塞
ぐように収容される(図1参照)。また、取付部140
の前面側には、筒を斜めに切断した形状の保持部149
が形成されている。この保持部149は、握持部141
内に設けられる装飾部材151を押圧固定するためのも
のである。
【0042】次に、握持部141について説明すると、
握持部141は、後面が開口した椀状をなしており、そ
の前面側の斜めの傾斜面に装着穴150が開設され、該
装着穴150に臨んで装飾部材151が配置される。装
飾部材151は、図柄を描いた装飾板151aと該装飾
板151aを保護する透明保護カバー151bとからな
り、透明保護カバー151bを前記装着穴150に嵌合
する形状に形成して装着穴150に臨ませ、その後方か
ら装飾板151aを積層して該装飾板151aの外周縁
を前記保持部149によって押圧されて握持部141内
に固定されるようになっている。
【0043】また、握持部141には、後方に向って取
付ボス152a〜152cが突設され、該取付ボス15
2a〜152cが取付部140の前記止着孔146a〜
146cに対応している。更に、握持部141の下方に
は、ネジ155を止着するための止着孔154が穿設さ
れている。この止着孔154は、前記ネジ溝148に対
応する下方位置に形成されるものである。
【0044】以上説明した取付部140と握持部141
とをビス153a〜153cで取着した前握持部材13
9を中握持部材124に取り付けるには、前握持部材1
39を中握持部材124に当接させながら回転せしめて
係合面145先端部の傾斜面部145bを被係合部13
1の係合面131aに挿入し且つ係合部144の係合面
145が被係合部131の規制面131bに衝止するま
で回転させて当接面部145aと係合面131aとを係
合させ、その後、前握持部材139の止着孔154から
ネジ155を挿入して中握持部材124の止着部132
に螺着させる。つまり、係合面131aと規制面131
bとを有する被係合部131と傾斜面部145bと当接
面部145aとを有する係合部145とにより、スムー
ズな係合が可能になると共に、前握持部材139の止着
孔154と中握持部材124の止着部132との正確な
位置合わせが行われ、その後のネジ155による螺着を
極めて容易に行え、前握持部材139の中握持部材12
4への固定を確実に行うことができる。
【0045】以上、操作機構100について各項目に分
けて説明してきたが、この実施例における操作機構10
0は、前握持部材139と中握持部材124と回動操作
部材114と後握持部材101とからなり、しかも前握
持部材139と中握持部材124と回動操作部材114
とが前の方から順番に取り外すことができるので、特
に、遊技者によって傷付けられたり、あるいは汚された
りする頻度の多い前握持部材139、中握持部材12
4、および回動操作部材114の交換をきわめて容易に
行うことができるとともに、操作機構100を分解した
ときに少なくとも交換する部材から後方に位置する部材
がバラバラになることなく確実に固定された状態に維持
されているので、交換を終えた後に再度組み立てる場合
に手間がかからず素早く行うことができる。例えば、前
握持部材139を交換する際には、ネジ155を取り外
してから前握持部材139を回転させて中握持部材12
4との係合を解除するだけで前握持部材139を容易に
取り外すことができる。このとき、前握持部材139か
ら後方に位置する中握持部材124や回動操作部材11
4は、確実に後握持部材101に取着されているので、
再度交換した前握持部材139を取り付ける際には、容
易に、かつ素早く取り付けることができる。同様のこと
が、中握持部材124や回動操作部材114を交換する
際にも言うことができる。なお、一般に図示の実施例の
ように、中握持部材124に触手検知部材133が取り
付けられている場合が多いので、遊技者が回動操作部材
114を固定するときは、回動操作部材114と後握持
部材101との隙間よりも中握持部材124と回動操作
部材114との隙間に異物を挿入させる頻度が多く、こ
のため後握持部材101が傷付けられる場合が比較的少
なくなり、その交換の必要性もあまりない。
【0046】打球発射装置 次に、前記した打球発射操作装置20と対応する位置に
設けられる打球発射装置160について説明する。打球
発射装置160は、前記前面枠1に開設された開口14
の裏面側に取り付けられるものであって、取付基板16
1に集約化して構成されている。取付基板161は、ほ
ぼ正方形状の金属板で構成されており、前面枠1の前記
配線引出孔17に対応する位置には、半円形状の配線通
し切欠部161aが形成され、更に、位置決め突起16
2a,162b、締結ネジ挿通孔163a〜163c、
開口部165、軸受筒166、回動規制突起167、開
口円168、取付部169a、および案内ボス169b
がそれぞれ穿設、あるいは突設されている。位置決め突
起162a,162bは、前記したように前面枠1に穿
設された位置決め孔16a,16bに対応するもので、
打球発射装置160の前面枠1に対する絶対的な位置決
めをするものである。締結ネジ挿通孔163a〜163
cも前記したように打球発射操作装置20側に設けられ
た締結ネジ56a〜56cが挿入されるものであって、
取付基板161の後方から締着部材(ナット)164a
〜164cで締着することによって前面枠1を挟持する
ように打球発射操作装置20と打球発射装置160とを
相互に取り付けるものである。開口部165は、後述す
る駆動源機構220に関連して設けられ、軸受筒166
は、後述する付勢機構170に関連して設けられ、回動
規制突起167も付勢機構170に関連して設けられる
ものである。また、開口円168は、後述する微調整機
構240に関連して設けられ、更に、取付部169aお
よび案内ボス169bは、後述する打球杆機構200に
関連して設けられるものである。
【0047】以上のように、打球発射装置160は、付
勢機構170、打球杆機構200、駆動源機構220、
および微調節機構240から成るものである。以下、こ
れらの各機構を項目毎に分けて説明する。
【0048】(ヘ)付勢機構 付勢機構170は、後述する打球杆201に弾発するた
めの付勢力を与えるためのものであり、その構成につい
て主として図9を参照して説明する。前記軸受筒166
内の両端には、2個のベアリング171a,171bが
カラー172を介して圧入されている。ベアリング17
1a,171bの内径には、円柱状のハンドル軸173
が取付基板161の後面側から嵌入されている。このハ
ンドル軸173は、その一端側に形成されたフランジ部
174と他端部に形成されたネジ部175および角状ネ
ジ部175aに螺着される2個のナット176a,17
6bとによってベアリング171a,171bおよびカ
ラー172を挟持するように回転自在に軸支される。ハ
ンドル軸173のフランジ部174のさらに外側には、
角状の係合角部177と円形のネジ部178とが形成さ
れている。前記角状ネジ部175aの端面には、止めネ
ジ穴179が形成されている。
【0049】前記軸受筒166の外周には、付勢部材と
してのコイルスプリング180が貫挿されるとともに、
その基部には、リング状の巻取部材181が遊嵌されて
いる。巻取部材181には、外周後端部側の一部に歯車
部182が一体的に設けられ、また、前端面側から後端
面側に向って複数の掛止部183が切り欠けられてい
る。この掛止部183には、前記コイルスプリング18
0の一端180aが係止されるようになっており、また
掛止部183を複数設けたのは、コイルスプリング18
0の一端180aの係止する位置を変えることによって
その付勢力を調節することができるようにするためであ
る。更に、巻取部材181の外周前端部側には、係止溝
184が周設され、この係止溝184にストッパリング
185を嵌入することによって、前記コイルスプリング
180の一端180aが係止溝184から外れるのを防
止している。また、巻取部材181の外周後端部を取り
巻くように補助スプリング186が設けられ、この補助
スプリング186の一端186aは、ビスで取付基板1
61に止着され、他端は、歯車部182の裏側に係止さ
れ、これにより常に巻取部材181を一方向(図9にお
いて、反時計方向)に付勢して、巻取部材181のその
方向への回転をスムーズに行わせるようになっている。
【0050】一方、前記コイルスプリング180の他端
180bは、樹脂製の駆動カバー187に穿設された係
止穴188に挿入固定される。駆動カバー187の中心
には、角状の取着穴189が貫設されており、この取着
穴189に前記ハンドル軸173の角状ネジ部175a
が挿通される。そして、取着穴189の前方からビス1
93で前記ネジ穴179に螺着することにより駆動カバ
ー187がハンドル軸173に強固に固定される。ま
た、駆動カバー187には、駆動レバー190が一体的
に形成されており、駆動レバー190の先端に植設され
た支持ピン191には、回転ローラ192(図11参
照)が回転自在に取着されている。この回転ローラ19
2は、後述する駆動源機構220に関連付けられるもの
である。
【0051】(ト)打球杆機構 打球杆機構200は、前記発射レール8の発射位置9に
ある打球を強打するためのものである。打球杆機構20
0について主として図9を参照して説明する。打球杆機
構200は、取付基板161の後面側に位置している。
すなわち、前記ハンドル軸173の係合角部177に
は、該係合角部177の長さよりも僅かに厚い肉厚を有
する打球杆201の基部に穿設された軸嵌挿孔202が
嵌入され、後方からスプリングワッシャー203および
ナット204で螺着されている。これにより打球杆20
1がハンドル軸173に強固に固定されている。したが
って、打球杆201と前記駆動カバー187とはハンド
ル軸173を中心にして一体的に回動するようになって
いる。
【0052】打球杆201には、その上端に前記発射位
置9に臨んで直接打球を強打する槌先バネ205と、そ
の下端に連動昇降杆207と当接する当接部206が形
成されている。連動昇降杆207は、前記打球供給装置
6の玉送り部材7を回動させるもので、この連動昇降杆
207の下端に突設された当接ピン208に遊嵌される
当接ローラ209が前記当接部206と当接するように
なっている。なお、当接ローラ209は、Eリング21
0で止着されている。また、連動昇降杆207の上部に
は、玉送り部材7と当接する当接片211が固定されて
いる。更に、連動昇降杆207の中央部には、上下方向
に長い摺動長穴212が形成され、この摺動長穴212
に取付基板161に突設された案内ボス169bが貫通
案内されるようになっている。なお、連動昇降杆207
は、取付基板161の取付部169aにビス216a,
216b(ただし、216bは図示省略)で取り付けら
れた案内板213と、案内ボス169bの先端にビス2
15a,215b(ただし、215bは図示省略)で取
着された挟持板215とによって摺動案内されている。
案内板213には、案内ボス169bを貫通する透孔2
14が穿設されている。また、取付基板161には、打
球杆201の回動範囲を規制し、かつ打球杆201の復
帰力を吸収するゴム製の回動規制片217a,217b
が取り付けられている。一方の回動規制片217aは、
打球杆201の上部前端面に当接する位置に取り付けら
れ、他方の回動規制片217bは、打球杆201の下部
後端面に当接する位置に取り付けられている(図12参
照)。
【0053】(チ)駆動源機構 駆動源機構220は、前記した打球杆201を往復回動
させるための駆動機構であり、図9および図12を参照
して説明する。前記開口部165の後面を覆うように打
球モータ222が配置されている。この打球モータ22
2は、正方形状のモータベース221に固着されてお
り、該モータベース221がネジ223a〜223d
(ただし、223cは図示省略)で取付基板161に固
定されている。打球モータ222のモータ軸224は、
前記開口部165に臨んで取付基板161の前面側に突
出しており、その先端に駆動羽根225がワッシャー2
26を介してビス227で固定されている。駆動羽根2
25には、3つの係合羽根が形成され、この係合羽根が
前記駆動レバー190の回転ローラ192と係脱するよ
うになっている。このため、打球モータ222の回転に
従動して駆動羽根225が回転すると、駆動羽根225
と回転ローラ192が係脱を繰り返すので前記ハンドル
軸173が回動して打球杆201を所定の角度範囲内で
往復回動させることができる。この往復回動動作は、駆
動羽根225と回転ローラ192とが係合している最中
は、打球杆201がゆっくりと後退し、駆動羽根225
と回転ローラ192との係合が外れると、打球杆201
は、コイルスプリング180の付勢力により急激に元の
位置に復帰して、発射位置9にある打球を弾発するよう
になっている。
【0054】前記打球モータ222の裏面には、図12
に示すように駆動関係の中継基板229が取り付けられ
ている。すなわち、中継基板229は、前記モータベー
ス221に取り付けられる中継基板取付部材228に取
り付けられ、その後面に接続端子230a〜230dが
設けられている。接続端子230aには、打球発射装置
160が稼動していることを示す稼動ランプ(図示しな
い;一般に前面枠1の表面に取り付けられている)と接
続する稼動報知ランプ用接続線231が接続され、接続
端子230bには、前記打球発射操作装置20内に設け
られた各種のスイッチと接続する操作ハンドル用接続線
232(これは、接続線47bと接続線95と接続線1
37の集合体で配線収束カバー96によって被覆されて
いる)が接続され、接続端子230cには、タッチ検出
回路収納ボックス235に収納されているタッチ検出回
路280と接続するタッチ検出回路用接続線233が接
続され、接続端子230dには、パチンコ遊技機外から
供給される電力を受け取るための電源用接続線234が
接続されている。
【0055】このように、この実施例においては、パチ
ンコ遊技機に設けられた打球発射装置に関連する各接続
線を打球モータ222の裏面に取り付けた中継基板22
9に接続するだけで簡単に駆動回路を構成することがで
きるようになっている。なお、この駆動回路について
は、後に詳細に説明する。
【0056】(リ)微調節機構 微調節機構240は、前記コイルスプリング180の付
勢力の初期設定を行う機構である。微調節機構240に
ついて主として図9および図11を参照して説明する。
微調節機構240は、前記開口円168に関連して設け
られている。すなわち、開口円168には、プラスチッ
ク製のガイド部材241が取着され、このガイド部材2
41に歯車部材242が臨んでいる。歯車部材242に
は、その外周に前記巻取部材181の歯車部182と噛
合する歯車部242aと、その前面に中心に向う放射線
状の凹凸部を有する噛合面部242bとが形成されてい
る。また、前記開口円168に臨むボス部242c(図
11参照)には、金属製の調節部材242dが埋め込ま
れている。この調節部材242dは、ドライバーのマイ
ナスネジによって回動操作されるようになっている。な
お、ボス部242cには、回転円滑部材243が挿入さ
れて歯車部材242と取付基板161との回転摩擦を軽
減するようにしている。歯車部材242には、調節リン
ク部材244が対向している。調節リンク部材244
は、その後面に前記噛合面部242bと係合する噛合面
部244aを有している。また、調節リンク部材244
の前面には、六角形状の係合角筒部245が一体的に突
設され、該係合角筒部245に貫挿されるように押えバ
ネ247が当接している。更に、調節リンク部材244
の外周には、係合突起246が突設されている。
【0057】押えバネ247の他端部は、当接リングバ
ネ248を介して固定部材249に当接している。固定
部材249は、その取付部250a,250bがビスで
取付基板161に固定されており、このため、歯車部材
242、調節リンク部材244、押えバネ247、およ
び当接リングバネ248は、すべて固定部材249内に
収納される状態となっている。固定部材249は筒状の
部材が段差状に形成してあり、その段差部には、前記係
合突起246と係合する第1の係合溝251と第2の係
合溝252とが連接して形成されている。第1の係合溝
251は段差部の水平面に長く形成され、第2の係合溝
252は、段差部の垂直面に短く形成されている。な
お、前記歯車部材242は、固定部材249の後端面側
に形成された切欠部249aを介して前記巻取部材18
1の歯車部182と噛合するようになっている。
【0058】固定部材249の前端面に開設された連結
穴253には、伝達リンク部材255が挿入されてい
る。伝達リンク部材255の後端部には、前記係合角筒
部245と係合する係合ボス部255aが突設され、そ
の前端部には、前記打球発射操作装置20側の連動伝達
部材75の係合穴80に侵入して係合する係合片256
が形成されている。そして、伝達リンク部材255は、
止めワッシャー257と止着ネジ258とによって前記
歯車部材242の調節部材242dに螺着されている。
なお、調節リンク部材244と止めワッシャー257と
の間には、ゆるみ防止バネ254が介装されている。
【0059】以上のように構成された微調節機構240
は、図11に示されるように歯車部材242と調節リン
ク部材244と伝達リンク部材255とが、ボス部24
2cと係合ボス部255aとを支軸中心にして一体的に
回動自在となっている。このため、伝達リンク部材25
5が打球発射操作装置20側の操作により回転すると、
歯車部材242を回転させ、その回転動作が巻取り部材
181に伝達され、コイルスプリング180の付勢力の
強弱を調節することができる。ただし、回転できる範囲
は、係合突起246が移動できる前記第1係合溝251
の範囲である。また、通常の状態において、歯車部材2
42と調節リンク部材244は、コイルスプリング18
0の付勢力で常に係合突起246が第1係合溝251の
左端(図10の正面から見て左端)に当接した状態とな
っている。ところで、コイルスプリング180の初期状
態での付勢力を調節するためには、まず、取付基板16
1の後面側からドライバーのマイナスネジで調節部材2
42dを押圧する。すると、歯車部材242と調節リン
ク部材244とが押えバネ247の付勢力に抗して前方
に押圧される。このとき係合突起246が第2係合溝2
52に係合するような状態となっている。そして、この
状態でドライバーを回転させると、調整リンク部材24
4は、第2係合溝252によってその回転を抑制されて
いるため、歯車部材242だけが回転させられ、相互の
噛合面部242b,244aが強制的にその噛合位置を
変化させられる。このとき歯車部材242の回転に従動
して巻取部材181も回転して、その位置を変化させ
る。所望の設定が終了すれば、ドライバーでの押圧を止
めて歯車部材242と調節リンク部材244を押えバネ
247で再度付勢させて元の位置に戻すことによって巻
取部材181の初期状態での位置を変化させることがで
き、したがって、コイルスプリング180の初期状態で
の付勢力の調節を終了することができる。
【0060】以上説明したように、実施例の打球発射装
置160は、取付基板161に集約して構成されている
ため、この集約された取付基板161を前面枠1の後方
から所定の位置に取り付けるだけの簡単な作業で打球発
射装置160をパチンコ遊技機に取り付けることができ
る。なお、上記した各機構のうち、付勢機構170と微
調節機構240とは、その説明から明らかなように、前
記操作機構100の操作量が伝達機構98を介して伝達
され、かつ打球杆201の弾発力を調節するための打球
力調節機構を構成している。
【0061】打球発射駆動回路 次に、上記した打球発射装置160を駆動させるための
駆動回路について図13および図14を参照して説明す
る。この実施例では、打球モータ222に直接交流電源
が与えられるのではなく、図13に示すようなタッチ検
出回路280を介して電力が供給されるようになってい
る。タッチ検出回路280は、遊技者が現実に操作ハン
ドルに手を触れて遊技しているか否かを判別するための
ものであり、操作ハンドルを調節後、マッチ棒等で操作
ハンドルを固定して、遊技者が遊技機から離れた場合に
は、打球モータ222の駆動を禁止するためのものであ
る。なお、図13において、93は操作ハンドル(打球
発射操作装置20の回動操作部材114)によってオン
オフされるモータスイッチ、47は操作ハンドルの近傍
に設けられた前記単発用押ボタン43によって切変えら
れる単発用スイッチである。また、292は、電流の位
相差発生用のコンデンサである。
【0062】次に、図13を参照して、タッチ検出回路
280の構成と動作について説明する。タッチ検出回路
280は、発振回路281と、フリップフロップ282
と、トランジスタ回路283と、電磁リレー284とを
含んでいる。また、操作ハンドルに遊技者の手が触れる
ように配置された前記触手検知部材133を備えてお
り、該触手検知部材133は、フリップフロップ282
の入力側に接続されている。タッチ検出回路280の動
作は、次のようになる。
【0063】発振回路281の出力電圧をE0 、フリッ
プフロップ282のセット端子Sへの入力電圧をVS 、
そのリセット端子Rへの入力電圧VR 、フリップフロッ
プ282の出力電圧をV0 として、各電圧の状態を考え
てみる。初めに、可変抵抗285を調節して VS >VR になるように設定する。すなわち、可変抵抗285の抵
抗値RS が抵抗286および287の直列接続の抵抗値
RR よりも大きくなるように設定する。
【0064】ここで、フリップフロップ282を構成す
るノアゲート288S,288Rは、たとえばCーMO
Sで構成されており、フリップフロップ282の入力側
から見たとき、それらはそれぞれ静電容量CS およびC
R ととらえることができる。そこで、今、発振回路28
1からE0 の電圧がフリップフロップ282に与えられ
たとき、上記静電容量が充電される時定数を、それぞれ
τS およびτR とすれば、 τS =RS CS τR =RR CR となる。ここで、CS =CR とすれば、 τS >τR (RS >RR ) である。よって、時定数を考慮して、E0 、VS 、VR
の関係を図示すると、図14(a)のようになる。より
詳しくいえば、発振回路281から電圧E0 が与えられ
ると、フリップフロップ282のリセット端子Rがハイ
レベルになる。続いて所定時間遅れて(この所定時間の
遅れは時定数の違いから生じる)セット端子Sがハイレ
ベルになる。そして、電圧E0 がなくなれば、セット端
子Sおよびリセット端子Rの電圧レベルは所定の時定数
で立ち下がる。なお、図14(a)において、VTHはフ
リップフロップ282の入力端子のしきい値レベルを表
わす。
【0065】次に、触手検知部材133に手を触れた場
合を考える。このとき、フリップフロップ282の入力
側、すなわち発振回路281の出力端子側から見ると、
抵抗286と287との接続点にノアゲート288Rに
並列にコンデンサ289が接続されたものと考えること
ができる。したがって、コンデンサと考えたノアゲート
288Rを充電するための時定数τR は、コンデンサ2
89を充電する分だけ遅れて、τR ′となる。このと
き、τR ′>τS になるようにコンデンサ289の値を
選べば、リセット端子Rの電圧波形は、図14(a)に
点線で示すように、その立ち下がりがVS よりも遅れ
る。
【0066】図14(b)は、発振回路281から出力
される出力電圧E0 、フリップフロップ282のセット
端子電圧VS 、リセット端子電圧VR および出力端子電
圧V0 の経時的変化を示すタイミング図である。主とし
て図14(b)を参照して(イ)触手検知部材133に
遊技者の手が触れていない場合、(ロ)触手検知部材1
33に遊技者の手が触れている場合について、それぞれ
場合を分けて、フリップフロップ282の出力電圧レベ
ルがいかに変化し、その変化によりトランジスタ回路2
83がどう動作するかを説明する。
【0067】(イ)触手検知部材133に遊技者の手が
触れていない場合:発振回路281から出力されるパル
ス電圧が、(A)のように一定の間隔で変化すると、フ
リップフロップ282のセット端子Sの電圧は、(B)
に示すように変化する。すなわち、セット端子の電圧
は、パルス電圧E0 の立ち上がりに応答して時定数τS
で立ち上がり、時刻t2 でしきい値VTHを超える。この
ようにしきい値VTHを超えたとき、フリップフロップ2
82のセット端子Sはハイレベルとなる。また、電圧E
0 の立ち下がりに応答して、VS は時定数τS で立ち下
がる。
【0068】同様にして、リセット端子Sの電圧は
(C)のように変化する。上述のセット端子の電圧VS
と異なるのは、その立ち上がりおよび立ち下がりの時定
数τR が異なることだけである。よって、リセット端子
Rの電圧は、時刻t1 でハイレベルとなる。上述のよう
なタイミングでセット端子Sの電圧VS およびリセット
端子Rの電圧VR が変化すると、フリップフロップ28
2の出力V0 は、(D)で示すように変化する。すなわ
ち、出力電圧V0 は時刻t1 で立ち上がり、時刻t2 で
立ち下がるパルス幅の極めて狭いパルス電圧となる。こ
のパルス電圧がトランジスタ回路283に与えられた場
合、該電圧はスイッチングトランジスタ290のベース
に並列に設けられたCR回路291によって吸収され、
スイッチングトランジスタ290はオンしない。よっ
て、電磁リレー284に電流が流れず、打球モータ22
2は動作不可能である。
【0069】(ロ)触手検知部材133に遊技者の手が
触れている場合:この場合、(B′)に示すように、セ
ット端子Sの電圧変化は、触手検知部材133に手を触
れていない場合と同じであるが、リセット端子Rの電圧
状態が異なる。すなわち、(C′)に示すように、リセ
ット端子Rの電圧は、パルス電圧E0 の立ち上がりとと
もに立ち上るが、その時定数はτR ′と大きくなり、ゆ
るやかに立ち上がる。よって、フリップフロップ282
はまずそのセット端子Sがハイレベルになり、続いてリ
セット端子Rがハイレベルになる。このような順序でセ
ット端子Sおよびリセット端子Rが変化すれば、フリッ
プフロップ282の出力レベルは、(D′)で示すよう
に変化する。すなわち、フリップフロップ282の出力
電圧は、セット端子Sの立ち下がりに応答して立ち上が
り、セット端子Sの立ち上がりに応答して立ち下がるパ
ルス幅の比較的広いパルス電圧となる。このパルス電圧
は、トランジスタ回路283のCR回路291で吸収で
きず、スイッチングトランジスタ290のベースに電圧
印加されて、スイッチングトランジスタ290がオンす
る。よって、電磁リレー284が働き、打球モータ22
2が動作可能になる。
【0070】以上、実施例について、打球発射操作装置
20と打球発射装置160と打球発射駆動回路とに分け
て説明したが、それらをパチンコ遊技機に組み込んだ場
合には、遊技者が、打球発射操作装置20の回動操作部
材114を回動すると、前記打球発射駆動回路に基づい
て打球発射装置160の打球モータ222が回転を開始
する。そして、回動操作部材114の回動運動が、取付
基板21の収納空間54に収納される伝達機構98を介
して打球発射装置160の微調節機構240側に伝達さ
れ、コイルスプリング180の付勢力が調節される。調
節されたコイルスプリング180の付勢力に応じて打球
発射レール8の発射位置9にある打球の発射速度がほぼ
一定となり、遊技者が狙ったところに打球を飛ばすこと
ができる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
における操作機構は、前握持部材と中握持部材と回動操
作部材と後握持部材とからなり、しかも前握持部材と中
握持部材と回動操作部材とが前の方から順番に取り外す
ことができるので、特に、遊技者によって傷付けられた
り、あるいは汚されたりする頻度の多い前握持部材、中
握持部材、および回動操作部材の交換をきわめて容易に
行うことができるとともに、操作機構を分解したときに
少なくとも交換する部材から後方に位置する部材がバラ
バラになることなく確実に固定された状態に維持されて
いるので、交換を終えた後に再度組み立てる場合に手間
がかからず素早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】打球発射操作装置と打球発射装置を前面枠に取
り付けた状態を示す一部破断断面図である。
【図2】打球発射操作装置の分解断面図である。
【図3】打球発射操作装置の分解斜視図である。
【図4】前握持部材と中握持部材の係合部分を示す概略
断面図である。
【図5】取付基板および取付基板内に収納される伝達機
構の分解斜視図である。
【図6】取付基板の背面図である。
【図7】前面枠と打球発射操作装置および打球発射装置
との関係を示す分解斜視図である。
【図8】打球発射操作装置と打球発射装置との結合関係
を示す斜視図である。
【図9】打球発射装置の分解斜視図である。
【図10】打球発射装置と発射レールとの関係を示す正
面図である。
【図11】打球発射装置の主要部の縦断面図である。
【図12】前面枠の打球発射装置取付部分の斜視図であ
る。
【図13】打球発射装置の駆動回路図である。
【図14】(a)は、駆動回路を構成する発振回路の出
力電圧、フリップフロップのセット端子の入力電圧、リ
セット端子の入力電圧との関係を示す説明図であり、
(b)は、発振回路から出力される出力電圧、フリップ
フロップのセット端子電圧、リセット端子電圧および出
力端子電圧の経時的変化を示すタイミング図である。
【符号の説明】 1 前面枠 20 打球発射操作装置 21 取付基板 54 収納空間 55a〜55c 起立壁 70 補強部材 70b 延設部 98 伝達機構 100 操作機構101 後握持部材 110a〜110c 連結柱 114 回動操作部材 124 中握持部材 131 被係合部 131a 係合面 131b 規制面 132 止着部 139 前握持部材 144 係合部 145a 当接面部 145b 傾斜面部 154 止着孔 155 ネジ 160 打球発射装置 170 付勢機構(打球力調節機構) 201 打球杆 240 微調節機構(打球力調節機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作機構の操作量を伝達機構を介して打
    球発射装置の打球力調節機構に伝えて打球杆の弾発力を
    調節可能とした弾球遊技機の打球発射操作装置におい
    て、 前記操作機構は、前記弾球遊技機の前面枠の前面に取り
    付けられる取付基板に固定され、 該取付基板は、断面コ字状に形成されて、前記前面枠に
    取り付けられた際に前記伝達機構が収納される収納空間
    が形成されるようにし、 さらに、前記取付基板の裏面には、少なくとも前記操作
    機構の固定部分の近傍に後方に向って収納空間内に立ち
    上がる起立壁が立設されていることを特徴とする弾球遊
    技機の打球発射操作装置。
  2. 【請求項2】 前記操作機構は、前記取付基板の前面に
    取付基板の裏面から補強板を介して螺着固定され、 該補強板は、さらに前記起立壁を後方から覆うように延
    設されて固定され、 前記取付基板の裏面には、取付基板、起立壁、および補
    強板によって補強空間が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の弾球遊技機の打球発射操作装置。
JP6339521A 1994-12-28 1994-12-28 弾球遊技機の打球発射操作装置 Expired - Lifetime JP2628464B2 (ja)

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