JPH07250654A - 昆布ペーストの製造方法 - Google Patents

昆布ペーストの製造方法

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JPH07250654A
JPH07250654A JP6066402A JP6640294A JPH07250654A JP H07250654 A JPH07250654 A JP H07250654A JP 6066402 A JP6066402 A JP 6066402A JP 6640294 A JP6640294 A JP 6640294A JP H07250654 A JPH07250654 A JP H07250654A
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JP
Japan
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kelp
water
paste
dehydrated
tangles
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JP6066402A
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English (en)
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Yasushi Harada
靖 原田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥昆布を用いず、塩分量が少なく、かつ、
生昆布の色を保持した昆布ペーストを低コストで製造す
る方法を提供する。 【構成】 海中から採取した生昆布を清水にて洗浄し、
付着する海水の塩分や異物を除いた後、100℃の熱水
中で約10分間煮沸して直ちに5℃以下の冷水中に投入
し、冷却した昆布を引上げて脱水し、これを約5mm角
の大きさに切断し、定量ずつ袋詰めを行なって中間原料
として冷凍保存しておき、この中間原料を弱アルカリ性
のアルカリイオン水中で解凍し、脱水したものを切断機
により約1mm角の細片とし、更に磨砕機にかけて磨砕
し、ペースト状に仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生昆布を原料とする昆
布ペーストの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昆布は北海道を主産地として全国各需要
地へ出荷されるため、古くから、海中で採取したものを
天日乾燥して乾物として出荷されることが多い。これら
の乾燥昆布は、食用材料として需要者により直接消費さ
れるほか、食品加工メーカーではこの乾燥昆布を原料と
して、その成分を抽出した調味料や健康飲料或いは栄養
添加剤などを製造しており、これらの加工品の形態とし
ては昆布粉末、昆布エキス、昆布ペースト、エキス顆粒
などがある。このうち昆布ペーストはまだ一般的ではな
いが。健康ドリンク剤、養毛塗布剤や入浴剤に用いら
れ、或いは飼料として用いれば養殖の魚の色を良くし、
また鮑の味を良くするなどの効果があって、今後特殊の
用途が見込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記昆布ペーストの製
造は、乾燥昆布をアルカリイオン水及び純水にそれぞれ
2日間浸漬することによって昆布の水分を元の状態に戻
してから、脱水、切断、磨砕の各工程を経て行なわれ
る。すなわち、生昆布を長期間かけて天日乾燥したもの
を再び元の状態に戻すことは、ペースト本来の製造には
無駄な工程であり、余分な労力と日時を要してコストを
上昇させ、また、乾燥時に昆布は変色して黒味を帯び、
これを原料とする製品の色合いを悪くすると共に、細胞
組織が死滅して付着した塩分が滲透し易い状態になる。
【0004】本発明は上述の事情により成されたもので
あり、本発明の目的は、乾燥昆布を用いず、塩分量が少
なく、かつ、生昆布の色を保持した昆布ペーストを低コ
ストで製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、生昆布を用い
た昆布ペーストの製造方法に関し、本発明の上記目的
は、海中から採取した生昆布を清水にて洗浄し、付着す
る海水の塩分や異物を除いた後、100℃の熱水中で約
10分間煮沸して直ちに5℃以下の冷水中に投入し、冷
却した昆布を引上げて脱水し、これを約5mm角の大き
さに切断し、定量ずつ袋詰めを行なって中間原料として
冷凍保存しておき、この中間原料を弱アルカリ性のアル
カリイオン水中で解凍し、脱水したものを切断機により
約1mm角の細片とし、更に磨砕機にかけて磨砕し、ペ
ースト状に仕上げることにより達成される。
【0006】
【作用】採取した生昆布を洗浄して用いるので付着して
いる塩分は組織内に滲透されずに洗い落される。その
後、熱水で短時間煮沸して急冷することにより、殺菌さ
れると共に生昆布の色がそのまま保持される。そして、
中間原料はこの状態で冷凍保存されるため昆布独自の繊
維は崩されず、これを磨砕することによって状態の良い
ペーストが得られる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明における昆布ペーストの製
造の1例を示す工程図である。先ず、原料生昆布1を採
取後直ちに清水で洗浄して付着している塩分や異物を取
除く。この時、昆布の組織は生きているので付着してい
る塩分は昆布内に滲み込まれずに洗い落される。洗浄し
た生昆布1を100℃の熱水に入れ約10分間煮沸した
後、直ちに1〜2℃の冷水中に投入して急冷する。この
処理によって生昆布の緑色はそのまま保存され、以後の
工程で変色することもない。冷却した昆布を引上げ脱水
機で脱水し、切断機にかけて約5mm角に切断したもの
を秤量し、定量ずつ袋詰めを行なって中間原料2として
冷凍保存する。この中間原料2を加工用の生昆布原料と
して産地から出荷することもできる。
【0008】次に、冷凍保存された中間原料2を弱アル
カリ性にしたアルカリイオン水に浸漬して解凍する。こ
の場合、浸漬水をアルカリ性にすることによって昆布内
の有効成分が溶出されるのを抑制することができるが、
PH10以上になると生理的な影響を生じるので、PH
は7以上10以下とする。この解凍した中間原料2を引
上げて脱水機で脱水し、切断機により約1mm角の細片
とした上で石臼方式の磨砕機を用いて磨砕し、ペースト
状の製品とする。
【0009】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の昆布ペース
トの製造方法によれば、生昆布を原料とすることによっ
て原料の塩抜きが容易にでき、生昆布の色がそのまま保
存され、かつ中間原料になるまで昆布の繊維が崩れない
ので、これを磨砕することにより極めて良質のペースト
として仕上げることができる。また、乾燥昆布のように
天日乾燥を行ない、再び水に戻すという工数や期間が不
要となるので、全体的なコストも低減される。更に、上
記中間原料を供給することにより、昆布生産地以外でも
本発明の方法を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における昆布ペーストの製造工程の1例
を示す図である。
【符号の説明】
1 原料生昆布 2 中間原料 3 昆布ペースト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海中から採取した生昆布を清水にて洗浄
    し、付着する海水の塩分や異物を除いた後、100℃の
    熱水中で約10分間煮沸して直ちに5℃以下の冷水中に
    投入し、冷却した昆布を引上げて脱水し、これを約5m
    m角の大きさに切断し、定量ずつ袋詰めを行なって中間
    原料として冷凍保存しておき、この中間原料を弱アルカ
    リ性のアルカリイオン水中で解凍し、脱水したものを切
    断機により約1mm角の細片とし、更に磨砕機にかけて
    磨砕し、ペースト状に仕上げることを特徴とする昆布ペ
    ーストの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記弱アルカリ性アルカリイオン水がP
    H7以上10以下のものである請求項1に記載の昆布ペ
    ーストの製造方法。
JP6066402A 1994-03-11 1994-03-11 昆布ペーストの製造方法 Pending JPH07250654A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007028973A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Katsumi Koide 乾燥粉末海藻類の超微粒子化方法
JP2020162546A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 フジッコ株式会社 昆布ペーストの製造方法。

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007028973A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Katsumi Koide 乾燥粉末海藻類の超微粒子化方法
JP4690136B2 (ja) * 2005-07-26 2011-06-01 株式会社 アンフィニ 乾燥粉末海藻類の超微粒子化方法
JP2020162546A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 フジッコ株式会社 昆布ペーストの製造方法。

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