JPH07250479A - 3レベルインバータの制御方法 - Google Patents

3レベルインバータの制御方法

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JPH07250479A
JPH07250479A JP6676894A JP6676894A JPH07250479A JP H07250479 A JPH07250479 A JP H07250479A JP 6676894 A JP6676894 A JP 6676894A JP 6676894 A JP6676894 A JP 6676894A JP H07250479 A JPH07250479 A JP H07250479A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3レベルインバータの中性点電位の変動を抑
制する。直流中間コンデンサの大容量化を防いでコスト
の低減、小形軽量化を図る。電流リプルを少なくしてト
ルク脈動を小さくし、出力電圧の高調波を低減して装置
の性能を向上させる。 【構成】 3レベルインバータの出力電圧の半周期が矩
形波電圧指令に基づく同一極性の出力電圧パルスにより
表現され、これら同一極性の出力電圧パルス間に存在す
る電圧零の期間をすべて等しくすると共に、前記同一極
性の出力電圧パルスの幅を変化させてインバータの出力
電圧を制御するPWM制御方法に関する。インバータの
出力電圧の極性が、正から負または負から正に切り換わ
る際に出力されるインバータ出力電圧が零の期間(極性
切換時の零電位期間)を、インバータの出力電圧指令波
形の振幅の関数によって決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力電圧が正、負及び零
の3つの状態をとる3レベルインバータの制御方法に関
し、詳しくは、出力電圧の極性が正から負、または負か
ら正に切り換わる際の出力電圧が零の期間を変化させる
ようにした3レベルインバータの出力電圧の制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高圧大容量化を比較的容易に実現
でき、出力高調波が少ない等の理由から、3レベルイン
バータが注目されてきている。図10はこの3レベルイ
ンバータの主回路を示しており、図において、EDCは直
流電源、C1,C2は直流入力コンデンサ、Pは正電位
点、Nは負電位点、0は中性点、SU1,SU2,SX1,SX2,
V1,SV2,SY1,SY2,SW1,SW2,SZ1,SZ2はGTOか
らなる半導体スイッチング素子、DU0,DX0,DV0,D
Y0,DW0,DZ0は結合ダイオード、Mは誘導電動機等の
交流電動機である。なお、フライホイールダイオードは
便宜上、図示を省略してある。
【0003】上記3レベルインバータのPWM(パルス
幅変調)制御では、一般的にインバータ出力電圧の極性
が正から負または負から正に直接切り換わらないように
しており、インバータ出力電圧を正→零→負または負→
零→正というように、零電位期間を介在させて出力して
いる。このようにする理由を以下に述べる。
【0004】インバータ出力電圧の極性が正から負また
は負から正に直接変わる場合は、例えば図10に示した
スイッチング素子SU1,SU2またはSX1,SX2をそれぞれ
2個同時にオンまたはオフさせないと、素子に過大な電
圧が印加されて素子破壊を起こす恐れがある。これを防
ぐためには、スイッチング素子の選別を行ない、素子の
特性を揃えるといったことを行なわなければならない。
しかしながら、3レベルインバータにより出力電圧の極
性が切り換わる途中に零電位を出力させるようにすれ
ば、インバータ出力電圧が正から負または負から正に直
接切り換わることがなく、スイッチング素子SU1,SU2
またはSX1,SX2を2個同時にオンまたはオフするモー
ドはなくなり、素子の選別が不要になる。
【0005】次に、PWM制御される3レベルインバー
タの従来の制御回路について以下に説明する。図11は
制御回路の構成を示し、また、図12はPWM方法を示
している。図11において、振幅がλ*(0≦λ*
1)、位相がθ*(周波数f*)である基本波の電圧指令
に対して、矩形波電圧指令発生回路1は、スイッチング
素子SU1,SX1用の矩形波電圧指令V1 *を発生し、矩形
波電圧指令発生回路2は、スイッチング素子SU2,SX2
用の矩形波電圧指令V2 *を発生する。
【0006】搬送波発生回路3は、電圧位相指令θ*
同期して三角波搬送波FCを発生する。比較器4は、矩
形波電圧指令V1 *と三角波搬送波FCとを比較し、スイ
ッチング素子SU1,SX1用のパルス信号S1を出力す
る。同様に比較器5は、矩形波電圧指令V2 *と三角波搬
送波FCとを比較し、スイッチング素子SU2,SX2用の
パルス信号S2を出力する。パルス分配回路6,7は、
パルス信号S1,S2をそのまま或いは反転してスイッチ
ング素子SU1,SX1及びSU2,SX2に分配して出力す
る。その結果、インバータ出力電圧vRは、図12
(d)のようになる。
【0007】ここで、矩形波電圧指令発生回路1,2の
動作を説明する。まず、矩形波電圧指令V1 *,V2 *の振
幅hは、電圧指令の振幅λ*と一致させる。次に、次式
によって定義される切り換え期間θmを導入し、矩形波
電圧指令の位相を制御する。 θm:(インバータ出力電圧の極性が、正から負または
負から正に切り換わる際に出力されるインバータ出力電
圧が零の期間)/2
【0008】この切り換え期間θm〔°el〕は、一定期
間tm/2〔sec〕(tmは、例えば主回路の条件によ
り決まる零電位最小時間)に対応するように、次の数式
1により与えられる。なお、fは基本波周波数示す。
【0009】
【数1】θm=(tm/2)・f・360 〔°el
【0010】以上のように従来では、3レベルインバー
タの出力電圧の極性が正から負または負から正に切り換
わる際に出力される零電位の期間(以下、極性切換時の
零電位期間という)が一定期間tmに保たれており、こ
の期間tmは、電圧利用率(インバータ出力電圧/直流
中間電圧)を最大にする観点から設定されていた。
【0011】なお、図13は変調比(=搬送波周波数/
インバータ周波数)が9の時のPWM方法を示してい
る。この図から明らかなように、電圧指令が、電圧利用
率の最も大きい矩形波である場合、同一極性の出力電圧
パルスの間のインバータ出力電圧が零の期間t0は、す
べて等しいことがわかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】3レベルインバータで
は、中性点0に出入りする電流により、中性点電位が出
力周波数の3倍で変動する場合がある(棚町 他、「3
レベルインバータの中性点電圧の交流的変動の抑制法」
平成4年電気学会産業応用部門全国大会No.91 参
照)。このような中性点電位の変動は、スイッチング素
子への過大な電圧印加を招く恐れがある。よって、この
中性点電位の変動を抑えるために直流入力コンデンサ
(図10におけるC1,C2)の容量を大きくすると、コ
ンデンサのコストが増加すると共に体積の増大によりイ
ンバータ主回路が大形化してしまう。
【0013】また、前記極性切換時の零電位期間tm
一定である従来の方法では、運転条件(インバータ出力
電圧半周期に出力される出力電圧パルスの数、インバー
タ出力電圧指令の振幅)によって出力電圧の高調波が増
大し、電流リプルが増え、トルク脈動が増大する等、装
置の性能低下を招く欠点がある。
【0014】本発明は上記種々の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、直流入力
コンデンサの容量を増大させることなく中性点電位の変
動を抑制し、しかも、インバータの運転条件に関わらず
装置性能を高く維持することができる3レベルインバー
タの制御方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、3レベルインバータの出力電圧の半
周期が矩形波電圧指令に基づく同一極性の出力電圧パル
スにより表現され、これら同一極性の出力電圧パルス間
に存在する電圧零の期間をすべて等しくすると共に、前
記同一極性の出力電圧パルスの幅を変化させて3レベル
インバータの出力電圧を制御するようにしたPWM制御
方法において、前述した極性切換時の零電位期間を、3
レベルインバータの出力電圧指令波形の振幅の関数によ
って決定するものである。
【0016】第2の発明は、上記第1の発明において、
3レベルインバータの出力電圧半周期中の出力電圧パル
ス数に応じて出力電圧指令波形の振幅の関数を変えるも
のである。
【0017】第3の発明は、上記第1または第2の発明
において、出力電圧指令波形の振幅が制限値を越える場
合には、その時点以後、矩形波電圧指令の振幅を制限値
に固定すると共に極性切換時の零電位期間を変化させる
ものである。
【0018】第4の発明は、上記第1または第2の発明
において、極性切換時の零電位期間が制限値を越える場
合には、その時点以後、極性切換時の零電位期間を制限
値に固定すると共に出力電圧指令波形の振幅を変化させ
るものである。
【0019】
【作用】はじめに、図8(a)は、インバータの出力電
圧半周期中の出力電圧パルス数(以下パルス数と呼ぶ)
が5である場合の、出力電圧指令の振幅λ*に対する中
性点電位の変動量が最も小さくなる時の切り換え期間θ
m(=極性切換時の零電位期間tm/2)を示す。また、
図8(b)は、同じくパルス数が5である場合の、電圧
指令の振幅λ*に対する数式2で表される値(電流リプ
ル量に相当する)が最も小さくなる時の切り換え期間θ
mを示している。なお、数式2は、出力電圧に含まれる
高調波のうち主要な成分である第5調波及び第7調波に
着目したものである。
【0020】
【数2】√{(第5次高調波電圧実効値/5)2+(第
7次高調波電圧実効値/7)2}/基本波電圧実効値
【0021】更に、図9はパルス数が2の場合のもので
あり、(a),(b)の図の意味は図8と同一である。
ここで、図8及び図9のグラフは、何れもシミュレーシ
ョンの結果に基づいている。図8(b),図9(b)は
ほぼ同じグラフとなっており、このことから、パルス数
に関わらず出力電圧指令の振幅λ*に応じてこれらのグ
ラフどおりに切り換え期間θmつまり極性切換時の零電
位期間tmを変化させれば、数式2によって表される値
が最も小さくなり、電流リプル量が最小となることがわ
かる。
【0022】また、図8(a)と図9(a)の特性は異
なるので、パルス数に応じて図8(a)または図9
(a)のグラフどおりに出力電圧指令の振幅λ*に応じ
て切り換え期間θmつまり極性切換時の零電位期間tm
選べば、中性点電位の変動量が最も小さくなることがわ
かる。これらの作用は、5または2以外の他のパルス数
においても同様である。
【0023】ここで、図8(b)または図9(b)のと
おりに切り換え期間θmを選ぶ場合、インバータ出力電
圧指令の振幅λ*が大きくなって主回路の制約条件によ
り決まる制限値に達すると、出力電圧をそれ以上出せな
くなる。このため、以後は矩形波電圧指令の振幅を制限
値に固定し、切り換え期間θmをその時の値より小さく
して出力電圧を発生させることにより、結果として出力
電圧が一層大きくなるように制御する。この場合、振幅
λ*が制限値に達するまでは図8(b)または図9
(b)の関係にあったことから、数式2で表わされる値
の増大は最小になると考えられる。
【0024】更に、図8(a)のとおりに切り換え期間
θmを選ぶ場合、出力電圧指令の振幅λ*が大きくなって
切り換え期間θmが小さくなった結果、切り換え期間θm
が主回路の制約条件により決まる制限値に達すると、出
力電圧をそれ以上出せなくなるので、切り換え期間θm
を上記制限値に固定し、以後は出力電圧指令の振幅λ*
を大きくすることにより、結果として出力電圧が一層大
きくなるように制御を行う。この場合、切り換え期間θ
mが制限値に達するまでは図8(a)の関係にあったこ
とから、中性点電位の変動量の増大は最小になると考え
られる。
【0025】
【実施例】以下、図に沿って各発明の実施例を説明す
る。まず、図1は第1発明の第1実施例を示している。
この実施例は、変調比が3(パルス数が2)の場合であ
り、図11と同一の構成要素には同一の符号を付してそ
の構成や作用の説明を省略し、以下では異なる部分を中
心に説明する。図1ではインバータ主回路の1相分に対
応する制御回路を示してあり、これは後述する他の実施
例についても同様である。
【0026】この実施例では、インバータ出力電圧指令
の振幅λ*(0≦λ*≦1)を入力として切り換え期間θ
mを出力する切り換え期間発生回路8Aが設けられてお
り、前記切り換え期間θmが矩形波電圧指令発生回路
1,2に入力されている。ここで、切り換え期間発生回
路8Aは、前述の図8(b)または図9(b)に示した
ようなλ*の関数としてのθmを発生する。
【0027】矩形波電圧指令発生回路1,2において、
矩形波電圧指令V1 *,V2 *の振幅hは出力電圧指令の振
幅λ*と一致させ、切り換え期間θmは、切り換え期間発
生回路8により振幅λ*に応じて与えられる。このよう
に構成することにより、振幅λ*に応じて切り換え期間
θmを変化させれば、前述の数式2により示した電流リ
プルに相当する値が常に最も小さくなるためトルクの脈
動を防ぐことができ、出力電圧の高調波も少なくなって
装置の性能を向上させることができる。
【0028】次に、図2は第1発明の第2実施例を示し
ており、この実施例は、変調比が9(パルス数が5)の
場合であって搬送波発生回路3の1周期内の三角波の数
を9個としたものである。この実施例の他の構成及び動
作は図1と同一であるので、重複を避けるために説明を
省略する。
【0029】なお、上記第1の発明は、図1、図2以外
の変調比に対しても、搬送波発生回路3の三角波の数を
変調比と一致させることによって適用可能である。
【0030】次いで、第2発明の第1実施例を図3を参
照しつつ説明する。ここで、第2の発明は、請求項2に
記載されるように、出力電圧パルス数に応じて出力電圧
指令波形の振幅の関数を変化させ、それにより切り換え
期間すなわち極性切換時の零電位期間を変化させるもの
である。図3の実施例は、図1と同様に変調比が3(パ
ルス数が2)の場合であり、この実施例では、切り換え
期間発生回路8Bが、電圧指令の振幅λ*に応じ前述の
図9(a)に示されるパターンに従って切り換え期間θ
mを出力する。
【0031】本実施例によれば、振幅λ*の変化に関わ
らずインバータ主回路の中性点電位の変動が最も小さく
なる。従って、直流入力コンデンサの容量を大きくする
必要がなく、コストの上昇や主回路の大形化を防ぐこと
が可能である。
【0032】図4は第2発明の第2実施例を示してお
り、この実施例は変調比が9(パルス数が5)の場合で
ある。図4において、切り換え期間発生回路8Cは、電
圧指令の振幅λ*に応じ前述の図8(a)に示されるパ
ターンに従って切り換え期間θmを出力する。この実施
例においても、振幅λ*の変化に関わらずインバータ主
回路の中性点電位の変動が最も小さくなり、直流中間回
路のコンデンサ容量を減少させてコストの低減、主回路
の小形化を図ることができる。
【0033】上記第2の発明においても、図3、図4以
外の変調比に対し、切り換え期間発生回路の動作をその
パルス数に応じたものに変更し、かつ、搬送波発生回路
3の三角波の数を変調比と一致させれば適用可能であ
る。
【0034】次に、図5は第3発明の第1実施例を示し
ている。ここで、第3発明は、請求項3に記載したよう
に、インバータ出力電圧指令波形の振幅λ*が制限値λs
を越える場合には矩形波電圧指令V1 *,V2 *の振幅を制
限値に固定し、以後は切り換え期間θmを短くして出力
電圧を増大させるようにしたものである。図5の実施例
は変調比が3(パルス数が2)の場合であり、この実施
例では、図1の実施例と比べて矩形波電圧指令発生回路
1,2及び切り換え期間発生回路8Dの動作が異なって
いる。
【0035】すなわち、矩形波電圧指令発生回路1,2
では、矩形波電圧指令V1 *,V2 *の振幅hが制限値hs
以内の時には第1実施例と同じ動作をし、上記振幅hが
制限値hsを越える場合には、この制限値hsに固定す
る。そして、切り換え期間発生回路8Dにおいては、イ
ンバータ出力電圧指令の振幅λ*が上記hsに対応する制
限値λs以内の時には、図8(b)または図9(b)の
パターンに従って図1の実施例と同様の切り換え期間θ
mを出力し、出力電圧指令の振幅λ*が制限値λsに達し
た後は、この振幅λ*の増加に応じて切り換え期間θm
減少させる。
【0036】この実施例によれば、図1の実施例と同様
に電流リプル量に相当する値を小さくすることができ、
出力電圧指令の振幅λ*が制限値λsに達した後において
も、切り換え期間θmを減少させることによって出力電
圧を更に増加させることが可能である。
【0037】図6は第3発明の第2実施例を示してお
り、この実施例は、変調比が9(パルス数が5)の場合
であってその他は図5の実施例とまったく同様である。
本実施例においても、図5の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0038】なお、この発明も、図5、図6以外の変調
比に対し、搬送波発生回路3の三角波の数を変調比と一
致させれば適用可能である。
【0039】図7は第4発明の一実施例を示している。
この発明は、請求項4に記載したように、切り換え期間
θmが制限値θmsを越える場合にはこれを制限値θms
固定し、以後は出力電圧指令の振幅λ*を増加させて出
力電圧を増加させるようにしたものである。図7の実施
例は変調比が9(パルス数が5)の場合であり、図4の
実施例とは切り換え期間発生回路8Eの動作が異なって
いる。
【0040】この実施例では、切り換え期間θmが制限
値θmsを越えるまでは図4の実施例と同様に動作し、切
り換え期間θmが制限値θmsに達した後はこの制限値θ
msに固定する一方で振幅λ*を増加させる(すなわち矩
形波電圧指令V1 *,V2 *の振幅hを増加させる)ことに
より、結果としてインバータ出力電圧を上昇させる。
【0041】本実施例によれば、図4の実施例と同様に
中性点電位の変動を抑制できると共に、切り換え期間θ
mが制限値θmsに達した後にもインバータ出力電圧の増
大が可能である。なお、この発明においても、搬送波発
生回路3の三角波の数を変調比と一致させることによ
り、図7以外の変調比にも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、出力電圧
指令波形の振幅の関数を選択することにより、3レベル
インバータをPWM制御したときに発生する中性点電位
の変動量を最も小さくすることができるため、スイッチ
ング素子に過大な電圧が印加されることがない。従っ
て、直流入力コンデンサの容量を大きくする等の対策が
不要になり、コストの低減、主回路の小形軽量化を図る
ことができる。また、出力電圧の高調波を少なくするこ
とができるので、その結果リプル電流が少なくなり、ト
ルク脈動を減少させて装置性能を向上させることができ
る。
【0043】更に、出力電圧指令の大きさや切り換え期
間が制限値に達した場合でも、切り換え期間や出力電圧
指令の大きさを変えることで出力電圧高調波の増大分ま
たは中性点電位変動量の増大分を最小に抑えながら電圧
利用率を最大限まで向上させることができ、相対的に装
置全体のコスト低下が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図2】第1発明の第2実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図3】第2発明の第1実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図4】第2発明の第2実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図5】第3発明の第1実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図6】第3発明の第2実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図7】第4発明の一実施例を示す制御回路のブロック
図である。
【図8】本発明の作用を示す切り換え期間の説明図であ
る。
【図9】本発明の作用を示す切り換え期間の説明図であ
る。
【図10】3レベルインバータの主回路を示す図であ
る。
【図11】従来の制御回路を示すブロック図である。
【図12】従来のPWM方法の説明図である。
【図13】従来のPWM方法の説明図である。
【符号の説明】
1,2 矩形波電圧指令発生回路 3 搬送波発生回路 4,5 比較器 6,7 パルス分配回路 8A,8B,8C,8D,8E 切り換え期間発生回路 SU1,SU2,SX1,SX2 半導体スイッチング素子 C1,C2 直流入力コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源両端の正電位点及び負電位点と
    これらの間の中性点との間に接続された直流入力コンデ
    ンサを有する直流電源回路を備え、第1ないし第4の半
    導体スイッチング素子からなる3つの直列回路の両端が
    前記正電位点及び負電位点にそれぞれ接続されると共
    に、第2及び第3の半導体スイッチング素子の相互接続
    点がインバータ出力端子にそれぞれ接続され、第1及び
    第2の半導体スイッチング素子の相互接続点と前記中性
    点との間に第1の結合ダイオードがそれぞれ接続され、
    かつ、第3及び第4の半導体スイッチング素子の相互接
    続点と前記中性点との間に第2の結合ダイオードがそれ
    ぞれ接続されてなる3レベルインバータの制御方法であ
    って、 3レベルインバータの出力電圧の半周期が矩形波電圧指
    令に基づく同一極性の出力電圧パルスにより表現され、
    これら同一極性の出力電圧パルス間に存在する電圧零の
    期間をすべて等しくすると共に、前記同一極性の出力電
    圧パルスの幅を変化させて3レベルインバータの出力電
    圧を制御するようにしたPWM制御方法において、 3レベルインバータの出力電圧の極性が、正から負また
    は負から正に切り換わる際に出力されるインバータ出力
    電圧が零の期間(以下、極性切換時の零電位期間とい
    う)を、3レベルインバータの出力電圧指令波形の振幅
    の関数によって決定することを特徴とする3レベルイン
    バータの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御方法において、 3レベルインバータの出力電圧半周期中の出力電圧パル
    ス数に応じて出力電圧指令波形の振幅の関数を変えるこ
    とを特徴とする3レベルインバータの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の制御方法におい
    て、 出力電圧指令波形の振幅が制限値を越える場合には、そ
    の時点以後、矩形波電圧指令の振幅を制限値に固定する
    と共に極性切換時の零電位期間を変化させることを特徴
    とする3レベルインバータの制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の制御方法におい
    て、 極性切換時の零電位期間が制限値を越える場合には、そ
    の時点以後、極性切換時の零電位期間を制限値に固定す
    ると共に出力電圧指令波形の振幅を変化させることを特
    徴とする3レベルインバータの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105406746A (zh) * 2014-09-16 2016-03-16 上海三菱电梯有限公司 三电平电力变换器中点电位平衡控制方法

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