JPH07250379A - 符号分割多元接続システム - Google Patents
符号分割多元接続システムInfo
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Abstract
上り、下り両回線において、周波数帯域を広げずに増加
する。 【構成】 基地局から携帯局への下りチャネルの送信側
に設けられた拡散変調部113は、送信信号と1シンボ
ル分の拡散符号を2分割することにより得られた2系統
の符号と乗算した後、各乗算出力と互いに直行した2つ
の搬送波をそれぞれ乗算し、各乗算出力を合成して送信
する。下りチャネルの受信側に設けられた拡散復調部2
14は、受信信号と上記2系統の搬送波を乗算した後、
各乗算出力と上記2系統の拡散符号を乗算して、復調信
号を得る。上りチャネルの受信側に設けられた干渉除去
部115は、各局の各シンボルごとに、その値を推定
し、この推定値に基づいて、他局への干渉量を計算し、
この計算値に基づいて、各局の受信信号から他局からの
干渉成分を除去する。
Description
信システム(PCS)等の移動通信システムのように、
基地局と複数の携帯局を符号分割多元接続方式で接続す
る通信システム、すなわち、符号分割多元接続システム
(以下、「CDMAシステム」という。)に関する。
置としては、例えば、次の文献1に記載されるものがあ
る。 文献1:BERNARD SKLAR著、”DIGIT
ALCOMMUNICATIONS Fundamen
tals andApplications” pp.
571−573、1988年、Prentice Ha
ll発行。
データに拡散符号を乗じることにより、スペクトラムを
拡散するようになっている。このスペクトラム拡散信号
は、無線機によって無線周波数帯域の信号に変換された
後、アンテナから送信される。各携帯局は、周波数につ
いては、同じものを用い、拡散符号については、異なる
ものを用いる。
号をベースバンド帯域の信号に変換し、これに送信局と
同期した拡散符号を乗じた後、1シンボル分を加算して
復調信号を取り出すようになっている。復調信号には目
的とする信号の他に、他局からの干渉信号が含まれてい
るが、この干渉信号は目的信号より小さいので問題はな
い。
た従来のCDMAシステムにおいては、携帯局の数が多
くなると、次のような問題があった。
送するための下りチャネル(フォワード・チャネル)に
おいては、誤りの少ない伝送方式を構築するためには、
1シンボル分の拡散符号の長さを長くする必要がある。
このため、このチャネルにおいては、携帯局数が多くな
ると、使用する周波数帯域が広がるという問題が生じ
る。
るための上りチャネル(リバース・チャネル)において
は、各携帯局が拡散符号として擬似ランダム符号のよう
な非直交符号を非同期で用いた場合、ある局の送信信号
が他の局の送信信号に干渉波として加算される。このた
め、このチャネルにおいては、携帯局数が多くなると、
干渉量が多くなり、受信データに誤りが多く発生すると
いう問題があった。
の送信側に、1つの拡散符号を2分割することにより得
られた2系統の部分拡散符号と送信データとを乗算する
ことにより、2系統の被拡散信号を生成する被拡散信号
生成手段と、この被拡散信号生成手段により生成された
2系統の被拡散信号と互いに直交した2系統の搬送波と
をそれぞれ乗算することにより、2系統の無線周波数帯
域の送信信号を生成する無線周波数帯域信号生成手段
と、この無線周波数帯域信号生成手段により生成された
2系統の無線周波数帯域信号を合成して送信する信号送
信手段とを具備した拡散変調装置を設け、下りチャネル
の受信側に、受信信号と2系統の搬送波とを乗算するこ
とにより、2系統のベースバンド帯域の信号を生成する
ベースバンド帯域信号生成手段と、このベースバンド帯
域信号生成手段により生成された2系統のベースバンド
帯域信号と前記2系統の部分拡散符号をそれぞれ乗算す
ることにより、2系統の部分相関値信号を生成する部分
相関値信号生成手段と、この部分相関値信号生成手段に
より生成された2系統の部分相関値信号を加算すること
により、前記送信データを復調するデータ復調手段とを
具備した拡散復調装置を設け、前記移動局から基地局に
データを送信するための上りチャネルの受信側に、各移
動局のシンボル推定値が得られるたびに、このシンボル
推定値から各移動局の送信信号を推定し、この推定信号
を他の移動局が使う受信信号から除去するという処理を
繰り返すことにより、各移動局の受信信号から他の移動
局の干渉信号を除去するように構成された干渉除去装置
を設けたことを特徴とする。
の使用周波数帯域の拡大を防止するための作用を説明す
る。
は完全に同期しているものとする。また、送信データ
は、拡散符号によって直接拡散変調されるものとする。
(プラス1又はマイナス1のシンボル)当たりの長さが
一定である符号を用いる場合、一般的傾向として、この
拡散符号が非直交の符号であると、ユーザ数が多いほど
誤り率が増加する。これに対し、直交の符号であると、
ユーザ数がこの符号の数より多くなるほど誤り率が増加
する。従って、ユーザ数と送信データ1シンボル当たり
に使用する拡散符号の長さとの間には密接な関係があ
る。
(t)を2つに分割したものを用い、その2系統の部分
拡散符号ck1(t)、ck2(t)で送信データを拡
散し、この拡散により得られた2系統の被拡散信号と互
いに直交した2系統の搬送波をそれぞれ乗算して無線周
波数帯域(以下、「RF帯域」という。)の送信信号を
生成することにより、周波数帯域が同じでも、2倍の伝
送量を確保できるようにしたものである。
(t)は、次式のように表される。
た送信データ(情報データ)であり、プラス1あるいは
マイナス1で表される。この送信データak(t)は、
シンボル長時間Taの間は変化しない。ck1(t)、
ck2(t)は、時刻tにおいて、k局が用いている2
系統の部分拡散符号であり、k局の1シンボル長に対し
てN/2(N/2=2Ta・Tc:但し、Tcは部分拡
散符号のチップ時間長)倍の速度をもつ。ψ1(t)、
ψ2(t)は互いに直交した搬送波である。
した2つの搬送波で伝送されたRF帯域の受信信号R
(t)は、送信局がM局あるとき次式(2)のように表
される。
は、RF帯域の受信信号R(t)と搬送波ψ1(t)、
ψ2(t)を乗算することにより、この受信信号R
(t)から、各搬送波ψ1(t),ψ2(t)に乗せた
ベースバンドの成分E1(t)、E2(t)を抽出す
る。なお、E1(t)、E2(t)は、それぞれ、式
(1)におけるak(t)ck1(t)、ak(t)c
k2(t)に対応する。
つ、送信局k局と同期した拡散符号ck1(t)、ck
2(t)との相関値bk1、bk2をそれぞれ計算し、
それらの和bkを計算する(逆拡散)。
ち、2つの直交した搬送波ψ1(t),ψ2(t)に乗
せた送信データ成分の出力の和は次式(3)のように表
される。
ごとく、それぞれ、式(1)におけるak(t)ck1
(t)、ak(t)ck1(t)に対応するものであ
る。したがって、相関値の和bkは、拡散符号ck
(t)を用いて1シンボルのN倍の速度で拡散して送信
したものを復調した場合の相関値と同じであり、受信デ
ータ推定値となる。
の増加防止作用を説明する。
での送信局jの送信信号は、一般的に次式(1)で表す
ことができる。 sj(t)=aj(t)・cj(t) 式(4) ここで、aj(t)は、時刻tにおいて、j局が送信し
た送信データ(シンボル情報のデータ)であり、プラス
1あるいはマイナス1で表される。また、シンボルデー
タaj(t)はシンボル長時間Taの間は変化しない。
cj(t)はj局が用いている拡散符号である。
は、各送信局1〜Mの送信信号の和と見ることができ、
次式(5)で表すことができる。
ンドの受信信号R(t)とj局の拡散コードcj(t)
との相関演算を1シンボルの区間(t=1〜N、ただし
Nはチップ数)で行うことにより検出することができ
る。1つのシンボルの相関検波出力(シンボル相関値)
bjは、次式(6)で表すことができる。
Nであり、右辺の第2項の加算範囲は、t=1〜N及び
i=1〜M(但し、i≠j)であり、右辺の第1項は送
信データであり、右辺の第2項は干渉信号となる。
場合、相関検波出力bjは送信データajと等しくな
る。これに対し、拡散符号cj,ciが非直交の符号で
ある場合、拡散符号cj,ci間の相関に対応した干渉
信号が存在することになり、復調データのビット誤り率
は大きくなる。
(6)の右辺の第2項を直接計算することは困難であ
る。
推定値が得られる毎に、i局の送信信号、すなわち、式
(6)の右辺第2項の信号ai(t)・ci(t)を推
定作成し、これを他の局が使う受信信号R(t)から除
去する。このような操作を繰り返すことにより、各局の
送信信号を推定し、結果として式(6)の右辺第2項の
干渉量を低減するものである。
例の詳細に説明する。
ブロック図である。図示のシステムは、基地局側の送受
信装置100と、移動局側の送受信装置200とからな
る。なお、図には、交換局の交換機300も示す。
101と、受信処理部102と、多重部103と、多重
分配部104と、無線部105と、アンテナ106を有
する。 ここで、送信処理部101は、各局ごとに設け
られている。多重部103は、これら複数の送信処理部
101の送信出力を多重して無線部105に供給する。
同様に、受信処理部102も、各局ごとに設けられてい
る。多重分配部104は、無線部105の受信出力を各
局の受信処理部102に分配する。
1と、チャネル符号化部112と、拡散変調部113を
有する。各受信処理部102は、拡散復調部114と、
干渉除去部115と、チャネル復号化部116と、音声
復号化部117を有する。
1と、受話部202と、送信処理部203と、受信処理
部204と、無線部205と、アンテナ206を有す
る。
と、チャネル符号化部212と、拡散変調部213を有
する。受信処理部203は、拡散復調部214と、チャ
ネル復号化部215と、音声復号化部216を有する。
化部117,216は、音声信号の圧縮、伸長を行い、
効率よく音声信号を伝送する機能を有する。チャネル符
号化部112,212と、チャネル復号化部116,2
15は、圧縮された音声等のデータを間違いなく無線伝
送するために、エラー訂正符号の付加、及び訂正、分離
等を行う機能を有する。
114,214は、ディジタル化された音声データ等の
符号拡散、及び符号拡散からの分離等を行う機能を有す
る。干渉除去部115は、携帯局から基地局への上りチ
ャネルの受信信号に含まれる携帯局相互間の干渉波の打
ち消しを行い、他の局の干渉波による受信データの誤り
を低減する機能を有する。
下りチャネルの送信側に設けられた拡散変調部113の
構成と、受信側に設けられた拡散復調部214の構成
と、上りチャネルの受信側に設けられた干渉除去部11
5の構成と、下りチャネルと上りチャネルの送信側に設
けられる音声符号化部111,211の構成と、下りチ
ャネルと上りチャネルの受信側に設けられる音声復号化
部117,216の構成に特徴を有する。以下、これら
の構成及び動作を説明する。
る。
部121と、拡散演算部122−1、122−2と、搬
送波発生部123と、乗積変調部124−1、124−
2と、波形合成部125を有する。拡散演算部122−
1,122−2は同じ構成を有する。同様に、乗積変調
部124−1,124−2も同じ構成を有する。
2−1、122−2に入力され、また、この拡散演算部
122−1、122−2には、拡散符号発生部121の
出力が入力される。
る拡散符号ck(t)を発生し、それを2つの部分に分
割して、一方の部分拡散符号ck1(t)を拡散演算部
122−1に供給し、他方の部分拡散符号ck2(t)
を拡散演算部122−2に供給する。
ダマール(Walsh Hadamard)符号のよう
な直交符号を用いることができる。
(t)を部分拡散符号ck1(t)との乗算によって拡
散し、これによって得られる被拡散信号dk1(t)を
乗積変調部124−1へ入力する。同様に、拡散演算部
122−2も、送信データak(t)を部分拡散符号c
k2(t)との乗算によって拡散し、これによって得ら
れる被拡散信号dk2(t)を乗積変調部124−2へ
入力する。
それぞれ式(7),(8)により示される。 dk1(t)=ak(t)・ck1(t) 式(7) dk2(t)=ak(t)・ck2(t) 式(8) 搬送波発生部123は、互いに直交した2つの搬送波c
os(2πfct)、sin(2πfct)を生成し、
それぞれ乗積変調部124−1、乗積変調部124−2
へ入力する。
2−1から出力される被拡散信号dk1(t)と搬送波
発生部13から出力される搬送波cos(2πfct)
とを乗算し、これによって得られるRF帯域の信号を波
形合成部15へ入力する。同様に、乗積変調部124−
2は、拡散演算部122−2から出力される被拡散信号
dk2(t)と搬送波発生部13から出力される搬送波
sin(2πfct)とを乗算し、これによって得られ
るRF帯域の信号を波形合成部125へ入力する。
1の出力と乗積変調部124−2の出力とを波形合成し
てRF帯域の送信信号sk(t)を生成し、多重部10
3に供給する。この送信信号sk(t)は、他局の送信
信号と多重された後、無線部105に供給され、アンテ
ナ106から放射される。
(9)のように表される。 sk(t)=dk1(t)cos(2πfct) +dk2(t)sin(2πfct) 式(9)1−3.拡散復調部214の構成及び動作 図2は、拡散復調部214の構成を示すブロック図であ
る。
221と、乗積復調部222−1,222−2と、ロー
パスフィルタ部223−1,223−2と、拡散符号発
生部224と、相関演算部225−1,225−2と、
加算部226により構成される。乗積復調部222−
1、222−2は同じ構成を有し、ローパスフィルタ部
223−1、223−2は同じ構成を有し、相関演算部
225−1,225−2は同じ構成を有する。
全受信局とも完全に同期しているものとする。
222−2に、式(2)で表されるRF帯域の受信信号
R(t)が入力される。
且つ、互いに直交した2つの搬送波cos(2πfc
t)、sin(2πfct)を発生し、それぞれ乗積復
調部222−1、222−2に入力する。
ら出力される受信信号R(t)と搬送波発生部221か
ら出力される搬送波cos(2πfct)とを乗算し、
その乗積信号U1(t)をローパスフィルタ部223−
1へ入力する。同様に、乗積復調部24−2は、無線部
205から出力される受信信号R(t)と搬送波発生部
221から出力される搬送波sin(2πfct)とを
乗算し、その乗積信号U2(t)を、ローパスフィルタ
部223−2へ入力する。
から出力される受信信号U1(t)に含まれている搬送
波のcos(2πfct)成分を乗せたベースバンド信
号E1(t)を抽出し、相関演算部225−1へ入力す
る。同様に、ローパスフィルタ部225−2は、乗積復
調部223−2から出力される受信信号U2(t)に含
まれている搬送波のsin(2πfct)成分に乗せた
ベースバンド信号E2(t)を抽出し、相関演算部22
5−2へ入力する。
用し、且つ、送信局k局と同期した拡散符号ck(t)
を発生し、これを2つの部分拡散符合ck1(t),c
k2(t)に分割し、一方の部分拡散符号ck1(t)
を相関演算部225−1へ、他方の部分拡散符号ck2
(t)を相関演算部225−2へそれぞれ入力する。
タ部223−1から出力されるベースバンド信号E1
(t)と拡散符号発生部224から出力される拡散符号
ck1(t)との相関演算を行い、これによって得られ
る相関値bk1(t)を加算部226へ入力する。同様
に、相関演算部225−2では、ローパスフィルタ部2
234−2から出力されるベースバンド信号E2(t)
と拡散符号発生部224から出力される拡散符号ck2
(t)との相関演算を行い、これによって得られる相関
値bk2(t)を加算部226へ入力する。
ぞれ式(12),(13)のように表される。
ら出力される相関値bk1、bk2を加算し、この加算
値bkを受信データ推定値としてチャネル復号化部21
5に供給する。
(t)として、ウォルシュ・アダマール行列を用いた符
号のような直交符号を用いた場合、相互相関値は0であ
り、無視できる。したがって、加算値bkは式(14)
のようになり、これは受信推定データとなる。
る。
ジスタ部131と、拡散符号発生部132と、相関計算
部133と、補正計算部134と、干渉量計算部135
と、除去量計算部136と、制御部137を有する。
定される最大接続局数に対応した個数の受信シフトレジ
スタからなる。図には、M個の移動局が接続されている
場合を示す。131−1,131−2,…,13−Mは
それぞれ第1送信局、第2送信局、…、第M送信局に対
応する。各受信シフトレジスタ13−1〜13−Mの容
量はそれぞれKシンボル長分(この実施例ではK=9)
である。
がら、図4の干渉除去部115の動作を説明する。
帯域の受信信号R(t)が供給される。この場合の干渉
除去部115と拡散復調部114の関係を具体例を使っ
て説明する。
調部214と同じような構成を有するものとする。この
場合、干渉除去部115は、各相(I相(cos2πf
ct),Q相(sin2πfct))ごとに設けられ
る。そして、各相の干渉除去部115には、対応する相
のローパスフィルタ部223−1,223−2から出力
されるベースバンド帯域の受信信号R(t)が供給され
る。
1,223−2から干渉除去部115に供給されるベー
スバンド帯域の受信信号R(t)は、図示しないサンプ
リング回路によりチップ周期毎にサンプリングされ、全
ての受信シフトレジスタ131−1〜131−Mに入力
される(図5のステップSTP1)。
達したとき、すなわち、1つのシンボルの受信が完了し
たとき(図5のステップSTP2)、その局を指定局i
として指定する(図5のステップSTP3)。局iの指
定は、シンボルの区切りに達した局を順次循環的に指定
するようにして行われる。また、この指定は、ある局の
最新の1つのシンボルに着目した場合、それが受信シフ
トレジスト13−iの最終部に達するまで、9回(レジ
スタ長)行われる。
推定データ系列Gi(t)が受信シフトレジスタ131
−iから相関計算部133に供給される。
トレジスタ131−iから供給される各シンボルに関す
る推定データ系列Gi(t)と、拡散コード発生部13
2から出力される第i局の拡散符号ci(t)との相関
を、内積計算によって1シンボル分づつ計算する(図5
のステップSTP4)。
ると、これは、次式(15)のように表される。
号(0〜8)であり、Nはチップ数(この実施例ではN
=10)である。この結果、各シンボルai(k)の相
関値であるfi(k)が補正計算部134に供給され
る。
いて、各シンボル相関値fi(k)をシンボル推定値g
i(k)に変換する(図5のステップSTP5)。
(k)を制限する次式(16)の計算と、ルートを用い
る次式(17)の計算と、定数倍したあと制限する次式
(18)の計算等、いくつか考えられる。
り、±1を表す。αは、定数である。これらの補正は、
受信シフトレジスタ13−iの容量に対応した回数の反
復計算において、より良い推定値を与える。ここで、何
も補正を加えないことも可能である。
推定値gi(k)は、一時的に記憶されるとともに、干
渉量計算部135に入力される。この各シンボル推定値
gi(k)は、指定局iにとってはシンボルデータの推
定値であるとともに、他の局にとっては干渉量の推定値
である。
i局の各シンボル推定値gi(k)と、前回計算された
第i局の各シンボル推定値gi(k)との差分hi
(k)を、1シンボル分ずつ計算する(図4のステップ
STP6)。
分値hi(k)と拡散符号発生部15から出力される第
i局の拡散符号ci(t)との各積を計算し(図4のス
テップSTP7)、その計算結果を除去量計算部136
に供給する。
(t)と名付け、式で示すと、次式(19)のようにな
る。 Hi(t)=hi(k)・ci(t) 式(19) 除去量計算部136の動作(図4のステップSTP8)
を図6を参照して説明する。なお、図6は第1局と第j
局についてのみ、推定データ系列を示している。
指定局iのシンボル対応で表示した干渉修正データ系
列、Hi00〜Hi99は記憶段対応(チップ対応)で
表示した干渉修正データ系列、G1(0)〜G1(9)
及びGj(0)〜Gj(9)は受信シフトレジスタ部1
31に記憶されていたシンボル対応で表示した推定デー
タ系列、Gj00〜Gj99は記憶段対応(チップ対
応)で表示した推定データ系列を示している。なお、推
定データ系列Gj00〜Gj99は、最初の10チップ
データと最後の10チップデータの部分を示している。
渉修正データ系列Hi00〜Hi99を、干渉修正量と
して、受信シフトレジスタ部131の中の受信シフトレ
ジスタ131−iを除く受信シフトレジスタの推定デー
タ系列Gj00〜Gj99(j=1〜M:但し、j≠
i)から時間軸対応で除去し、受信シフトレジスタの値
を書き換える(図4のステップSTP8)。
なる。 Gj(t)←Gj(t)−Hi(t) 式(20) ここで、tは時間軸を表し、t=00〜99である。
た干渉量が除去された後の値となる。換言するに、各局
のシンボル区間はまちまちなので、図6の第1局では、
データ系列G1(0)とG1(1)の一部がデータ系列
Hi(0)で修正され、データ系列G1(0)の一部と
G1(1)の一部がデータ系列Hi(1)で修正され
る。
(8)の一部とG1(9)がデータ系列Hi(8)で修
正される。他の任意の局jも同様に、指定局iの9個の
シンボルに関する干渉データ系列Hi(0)〜Hi
(8)によって、他の局におけるシンボルの位置に関係
なく、時間対応で修正される。
131に入力される受信信号がシンボルの区切りに達す
る度に繰り返される。すなわち、第1局のシンボルの区
切りでは、第1局の送信信号が再生され、第2局から第
m局の受信シフトレジスタから除去される。第2局のシ
ンボルの区切りでは、第2局の送信信号が再生され、第
1局及び第3局から第m局の受信シフトレジスタから除
去される。以下、同様に、局を順次循環的に指定して上
述したような処理が繰り返される。
タは、その受信シフトレジスタの入力端に入力され、最
終段部に至るまでに、(M−1)・K回の反復的干渉修
正除去作用を他の局から受け、各局の送信シンボルが推
定される。
に存在する指定局iの最先行シンボルの推定データ系列
Gi(8)は、(M−1)・K回の反復的干渉修正除去
作用を受けることによって、そのシンボルのベースバン
ドの送信信号を近似するものとなる。
ジスタ131−iから出力される推定データ系列Gi
(t)は、拡散された状態の送信データとみることがで
きる。これに対し、相関計算部133から出力されるシ
ンボル相関値fi(k)や補正計算部134から出力さ
れるシンボル推定値gi(k)は、推定データ系列Gi
(t)を拡散復調したものとみることができる。
場合、推定データ系列Gi(t)を取り出すようにして
もよいし、シンボル相関値fi(k)やシンボル推定値
gi(k)を取り出すようにしてもよい。
力端子に接続される回路が変わる。以下、これを、拡散
復調部114が、例えば、図3に示す拡散復調部214
と同じような構成を有するものとして説明する。
るとした場合、干渉除去部115の出力として、推定デ
ータ系列Gi(t)を取り出す場合は、この出力は対応
する相の相関演算部225−1,225−2に供給され
る。これは、この推定データ系列Gi(t)は、上記の
如く、拡散された状態にあるからである。
て、シンボル相関値fi(k)やシンボル推定値gi
(k)を取り出す場合は、この出力は、相関演算部22
5−1,225−2ではなく、加算部226に供給され
る。これは、シンボル相関値fi(k)やシンボル推定
値gi(k)は、すでに拡散復調された状態にあるた
め、再度相関演算する必要がないからである。したがっ
て、この場合は、相関演算部225−1,225−2や
拡散符号発生部224が不要となる。
(PN符号)を用いた場合の、送信局間の干渉による誤
りを評価した計算機シュミレーション結果を示す特性図
である。
は復調後のビット誤り率を示す。また、△印は干渉除去
部115を使用した場合の誤り率を示し、×印は従来技
術(拡散符号との相関のみによる復調)による誤り率を
示す。
いた場合は、従来技術より誤り率が小さくなるため、よ
り多くの送信局数をとることができる。
拡散符号:42次のPN符号(周期は2の42乗−
1)、拡散度:64度、送信データ:9次のPN符号
(周期は511)、制限値n:1、雑音:他局からの干
渉のみとした。
1−1〜131−Mに同一の受信信号を入力するものと
して説明したが、各局毎に中間周波のそれぞれの拡散符
号を用いてベースバンドの受信信号に復調し、それぞれ
のベースバンド信号を入力するようにしてもよい。
声復号化部117,216の構成 図8は、音声符号化部111,211の構成を示すブロ
ック図であり、図9は、音声復号化部117,216の
構成を示すブロック図である。
る前に、この実施例の音声符号化部111,211と音
声復号化部117,216の概要を説明する。一般に、
音声符号化・復号化装置としては、適応型差分パルス符
号変調方式(以下、「ADPCM方式」という)の装置
を用いることができる。
測信号の差である予測残差信号をスケールファクタで正
規化し、この正規化出力を量子化することにより、量子
化の際のオーバーフローやアンダーフローの発生を防止
している。
クタが予測残差信号のパワーを適切に反映していれば、
量子化誤差を少なくすることができるので、復号側の再
生信号の品質を向上させることができる。
たスケールファクタの決定方法としては、次の文献2に
記載されたものがある。 文献2:“A robust adaptive qu
antizer”,IEEE Transaction
s onCommunications,COM−2
3,1975年、11月、P,1362−1365,
D.J.Goodman andR.M.Wilkin
son この文献2に記載された方法は、次のようなものとなっ
ている。すなわち、今、現在(時刻(n))の予測残差
信号D(n)に対するスケールファクタをu(n)、そ
の量子化結果をI(n)とする。
(n+1))の予測残差信号D(n+1)に対する量子
化の幅(スケールファクタ)u(n+1)は次式(2
1),(22)によって決定される。 y(n+1)=(1−δ)*y(n)+δ*W(I(n)) 式(21) u(n+1)=exp(y(n+1)) 式(22) ここで、y(n)(=log(u(n)))は対数スケ
ールファクタであり、δはリーク係数であり、Wは更新
関数である。リーク係数δは1より小さい正の定数であ
る。更新関数Wは信号の性質によって理論的または実験
的に決められた値である。この更新関数Wは、ADPC
M符号I(n)の式または表の形で与えられ、送受で共
通にもつ既知の情報である。
(n)を更新関数Wによって対数スケールファクタyの
更新情報に変換し、この変換出力を1次の巡回形ローパ
スフィルタでろ波することにより、次の対数スケールフ
ァクタyを得るようになっている。
このフィルタの特性は不変である。すなわち、上記の方
法は固定予測により過去の信号から現在のスケールファ
クタuを対数領域でyとして得ていると解釈することが
できる。
応化の過程において過去の影響が有限となるため、伝送
符号誤りがあっても符号器と復号器の内部状態は両者が
一致するように収束する。
を算出する方法を用いれば、ある程度までの伝送誤りに
対して耐性を有し、高品質な音声を伝送することができ
るADPCM符号化・復号化装置を実現することができ
る。
則PCMによる音声情報を半分の速度32kbit/s
で伝送するような符号化・復号化装置を実現した場合、
ビット誤り率0.01%程度までは、MOS 3.5程
度の主観評価値を維持することができる。
ファクタを算出するADPCM符号化・復号化装置を、
伝送誤りが比較的高い率で生ずる系で用いると、受信側
の再生信号に針状の波形歪が生じる。
化した場合でも、主観評価に大きな影響を与え、知覚さ
れ易いことが報告されており、通話品質を劣化させる。
そのため、例えば、無線環境下のような伝送誤り率の高
い系に、従来のADPCM符号化・復号化装置をそのま
ま適用することは困難である。
り率の劣化に対し強い耐性を持ち、かつ、符号誤り率の
良好な環境下では、良好な音声品質を得ることができる
ADPCM符号化・復号化装置を提供することを目的と
する。
は、リーク係数を現在のスケールファクタの大きさに基
づいて制御するようにしたものである。
が得られる。まず、ADPCM符号化装置への入力信号
のパワーが比較的大きい場合を考える。この場合、予測
残差信号は大きな値をとり、スケールファクタも大きな
値を示す。これにより、ローパスフィルタの係数は、通
過帯域が狭くなるように制御される。その結果、スケー
ルファクタの変動は緩やかなものとなり、入力信号パワ
ーの早い変動を反映しにくくなる。
用いることにより、伝送路に符号誤りがあったときでも
大きな誤差が抑制され、通話品質を劣化させる針状の波
形歪を低減させることができる。
のパワーが比較的小さい場合を考える。この場合、予測
残差信号は小さな値をとり、スケールファクタも小さな
値を示す。このとき、スケールファクタの変動を抑制す
ると、量子化誤差による雑音(オーバーロード雑音)が
多く生じる。したがって、スケールファクタの値に対応
して、ローパスフィルタは通過帯域が広くなるよう係数
が制御される。これにより、スケールファクタは鋭敏に
変動し、量子化による雑音を減少させる。
るときは伝送路の誤りによる雑音は、通話品質の劣化に
はほとんど寄与しない。
は、スケールファクタが大きいとき、スケールファクタ
の変動を抑制することにより、伝送路の符号誤りにより
再生信号に生ずる針状の波形歪を低減させ、また、スケ
ールファクタが小さいとき、スケールファクタの変動を
鋭敏にすることにより、オーバーロード雑音を低減させ
ている。
1,211と音声復号化部117,216の概要であ
る。次に、図8と図9を参照しながら、音声符号化部1
11,211と音声復号化部117,216の構成を説
明する。
111,211の構成を説明する。図において、401
は、送信用の音声信号Sが供給される入力端子である。
この音声信号Sは、例えば、周波数8kHzでサンプリ
ンされた後、16ビットで一様に量子化された離散的な
デジタル信号である。
給され、逐次後述する適応予測器407から供給される
予測信号Seとの差を算出される。この算出出力は、予
測残差信号Dとして適応量子化器403に供給される。
信号Dは、スケールファクタuによって除算されること
により、正規化される。なお、スケールファクタuは、
後述する量子化スケール適応部408から出力される対
数スケールファクタyからu=2^(y)として求めら
れる。
予め決められたテーブルに従って15レベルに量子化さ
れた後、4ビットのADPCM符号Iに変換される。こ
のADPCM符号Iは、出力端子404から図1に示す
チャネル符号化部112,212に供給される。これと
同時に、このADPCM符号は、次の時刻の予測信号S
eと対数スケールファクタyを作るために、適応逆量子
化器405と量子化スケール適応部408に供給され
る。
CM符号Iは、予め決められたテーブルに従って逆量子
化された後、スケールファクタuと乗算される。このス
ケールファクタuも、量子化スケール適応部408から
出力される対数スケールファクタyからu=2^(y)
として求められる。
算出力は、再生予測残差信号Dqとして加算器406に
供給され、適応予測器407から供給される予測信号S
eと加算される。この加算信号は、再生信号Sqとし
て、適応予測器407に供給され、次のデジタル信号S
の振幅値の予測に使用される。
ィルタで構成されている。このフィルタの係数は再生信
号Sqの相関に従って逐次制御される。このようなフィ
ルタを構成する方法やその係数を制御する方法として
は、様々なものがある。
て、例えば、適応零点10次、適応極4次、固定極16
次のトランスバーサル形で構成する方法を採用し、係数
の制御方法として、簡易グラジェント法により更新する
方法を採用している。また、この適応ディジタルフィル
タの極を常に監視し、安定領域(z平面上単位円内)を
逸脱したと判定された場合は係数を更新しないようにな
っている。
ADPCM符号Iは、更新関数変換器411により、予
め定められたテーブルに従って更新関数Wに変換され
る。この更新関数Wは、対数スケールファクタ算出器4
12に供給される。これにより、対数スケールファクタ
yが得られる。
次の巡回形のローパスフィルタで構成されている。この
場合、次のサンプル時刻(n+1)に対する対数スケー
ルファクタy(n+1)は、次の式(23)に従って算
出される。 y(n+1)=[1−δ(n)]*y(n) +δ(n)*W(I(n)) 式(23) ここで、δ(n)(0<δ<1)は係数適応器413に
より逐次制御されるリーク係数である。
タyの大きさに基づいて、係数δ(n)をこれが対数ス
ケールファクタyの単調減少関数となるように制御す
る。この場合の関数の一例を示すと、次式(24)のよ
うになる。
ymaxは、対数スケールファクタyの最小値、最大値
である。なお、この実施例では、aを4、bを6として
いる。
から最大値ymaxに増加するにつれて、リーク係数δ
は2^−6から2^−10へと減少する。このように、
リーク係数δを制御することにより、1次の巡回形ロー
パスフィルタの通過帯域は対数スケールファクタyに対
応して制御される。
である。次に、図9を参照しながら、音声復号化部11
7,216の構成を説明する。
部116,215からADPCM符号Iが供給される入
力端子である。この入力端子431に供給されたADP
CM符号Iは、上述した音声符号化部111,121に
おいて、再生信号Seを得るための構成と同じ構成で復
号される。
DPCM符号Iは、適応逆量子化器432と量子化スケ
ール適応部436に供給される。適応逆量子化器432
に供給されたADPCM符号Iは、予め決められたテー
ブルに従って逆量子化された後、スケールファクタuと
乗算される。このスケールファクタuは、量子化スケー
ル適応部436から出力される対数スケールファクタ信
号yからu=2^(y)として求められる。
算出力は、再生予測残差信号Dqとして加算器433に
供給され、適応予測器435から供給される予測信号S
eと加算される。この加算信号は、再生信号Sqとし
て、出力端子435に供給されるとともに、適応予測器
435に供給され、次の予測信号Seの生成に使用され
る。
測器407と同様に、適応ディジタルフィルタで構成さ
れ、そのフィルタの係数は再生信号Sqの相関に従って
逐次制御される。
ADPCM符号Iは、更新関数変換器441により、予
め定められたテーブルに従って更新関数Wに変換され
る。この更新関数Wは、対数スケールファクタ算出器4
42に供給され、対数スケールファクタyの算出に供さ
れる。
声符号化部111,211側の対数スケールファクタ算
出器412と同様に、1次の巡回形のローパスフィルタ
で構成されている。
1,211側の係数適応器413と同様に、対数スケー
ルファクタyの大きさに基づいて、リーク係数δ(n)
をこれが対数スケールファクタyの単調減少関数となる
ように制御する。
501と、そのときの送受信間の対数スケールファクタ
yの誤差502と、リーク係数δを固定した従来の方法
による再生信号波形503と、そのときの送受信間の対
数スケールファクタyの誤差504と、使用したビット
誤りのパターン505を示している。
る。従来の方法では、リーク係数δを2^−6に固定し
た。従来の再生信号波形503では、針状の波形歪が生
じているが、この実施例の再生信号波形では、対数スケ
ールファクタyの誤差が抑制され、針状の波形歪が抑制
されていることが確認される。
対し強い耐性を持ち、かつ、符号誤り率の良好な環境下
では、良好な音声品質を得ることができるADPCM符
号化・復号化装置を提供することができる。
として、1次の巡回形フィルタを用いる場合を説明した
が、非巡回形のフィルタや高次の巡回形フィルタ、さら
には、両者を組み合わせたフィルタを用いるようにして
もよい。
は、干渉除去部114の構成を先の実施例とは異なる構
成にしたものである。
(シフトレジスタ部131)をM(局数)×K(シンボ
ル数)回アクセスすることにより、干渉除去処理をM×
K回実行する場合を説明した。これに対し、この実施例
は、干渉除去処理を実行する部分をM×K個縦属接続す
ることにより、干渉除去処理をM×K回実行するように
したものである。
ブロック図である。図において、141は、すべての局
1〜Mのあるシンボルの干渉除去処理を行うシシンボル
単位干渉除去部である。このシンボル単位干渉除去部1
41は1局当りのシンボル数K個だけ設けられている。
このK個のシンボル単位干渉除去部141−1,141
−2,…,141−Kは縦属接続されている。
1−2,…,141−Kは、それぞれ各局のシンボルの
干渉除去処理を行うM個の局単位干渉除去部142を有
する。このM個の局単位干渉除去部142は縦属接続さ
れている。
部141−1は、M個の局単位干渉除去部142−
(1,1),142−(2,1),…,142−(M,
1)を有する。これらM個の局単位干渉除去部142−
(1,1),142−(2,1),…,142−(M,
1)は縦属接続されている。
局単位干渉修正部である。この局単位干渉修正部143
は、2段目以降のシンボル単位干渉除去部141におい
て、各局単位干渉除去部142ごとに設けられている。
例えば、2段目のシンボル単位干渉除去部141−2に
おいては、各局単位干渉除去部142−(1,2),1
42−(2,2),…,142(M,2)ごとに、局単
位干渉修正部143(1,2),143(2,2),
…,143(M,2)が設けられている。
示すブロック図である。図示の如く、局単位干渉除去部
142は、チャネル信号推定部151と、加算部152
とからなる。
定部161と干渉量計算部162とからなる。シンボル
推定部161は、拡散符号発生部171と、乗算部17
2と、累積加算部173と、正規化部174とからな
る。干渉量計算部162は、拡散符号発生部181と、
乗算部182とからなる。
は、各局、各段のシンボル推定値、S−(1,1)〜S
−(M,K)は、各局、各段の干渉量推定データ系列、
dI−(1,1)〜dI−(M,K)、dO−(1,
1)〜dO−(M,K)はそれぞれ局単位干渉除去部1
42への入力と出力、R(t)は干渉除去部115への
入力ベースバンド帯域信号、e−1〜e−Kは各段の干
渉除去誤差及び次段への入力、t−1〜t−Mは各局の
干渉除去後のシンボルデータ出力である。
まり、dI−(1,1)は初段のシンボル単位干渉除去
部141−1の1局目の局単位干渉除去部142−
(1,1)に供給される。この局単位干渉除去部142
−(1,1)に供給された入力データdI−(1,1)
は、そのチャネル信号推定部151−(1,1)のシン
ボル推定部161−(1,1)に供給される。
区切りに達したとき、すなわち1つのシンボルの入力が
完了したとき、シンボル推定部161−(1,1)で、
入力データdI−(1,1)とこの1局目の拡散符号と
の相関を計算してシンボルを推定する。
って求められる。入力されるところのNチップに拡散さ
れた各シンボルの各チップは、拡散符号発生部171−
(1,1)から発生され、拡散に用いられたN個の拡散
符号とそれぞれ乗算部172−(1,1)で積をとられ
る。各チップの乗算出力は、累積加算部173−(1,
1)で、N個分累積加算される。この累積加算部173
−(1,1)はシンボルごとにクリアされる。
ンボルに対応する拡散符号のa番目の拡散符号と積をと
られる。全Nチップ分の積の和を正規化回路174−
(1,1)において拡散数Nで正規化し、シンボル推定
値V−(1,1)を求める。このシンボル推定値V−
(1,1)は、干渉量計算部162−(1,1)に入力
される。このシンボル推定値V−(1,1)は、局1に
とっては、シンボルデータの推定値であるとともに、他
の局にとっては干渉量の推定値である。
符号発生部181−(1,1)から出力されるところの
先にシンボル推定部161−(1,1)で相関をとるの
に用いられたものと同一の拡散符号で、シンボル推定値
V−(1,1)を乗算回路182−(1,1)で再度拡
散する。この再拡散された干渉量推定データ系列S−
(1,1)は加算部152−(1,1)に入力されると
ともに、この局の1段目の値として、次段の局単位干渉
修正部143(1,2)に供給される。
号推定部151−(1,1)へ入力されたデータ系列か
ら干渉量推定データ系列S−(1、1)を減算すること
により、干渉を除去する。
(1,1)との差分をとる。先のa番目の拡散符号で再
拡散されたデータは、先の入力シンボルのa番目のチッ
プとの差分がとられる。この結果が局単位干渉除去部1
42−(1、1)の出力dO−(1,1)であり、これ
は、次局の局単位干渉除去部142−(2,1)への入
力データdI−(2,1)となる。この入力は1段、1
局目で推定した干渉量が除去された後の値となる。
−(2,1)でも、1局目と同様に、入力データdI−
(2,1)がシンボルの区切りに達したとき、すなわち
1つのシンボルの入力が完了したとき、入力データdI
−(2,1)と、この2局目の拡散符号との相関を計算
してシンボルを推定する。それ以降も1局目と同様に再
拡散、干渉除去を行い、局単位干渉除去部142−
(2,1)の出力dO−(2,1)を、次の3局目の局
単位干渉除去部142−(3,1)へ送る。
局分の干渉が、つまり、全局分の干渉量推定データ系列
S−(1,1),S−(2,1),…,S−(M,1)
が干渉除去部141−1の入力ベースバンド信号R
(t)から除去されることになる。これにより、1段、
M局目の局単位干渉除去部142−(M,1)の出力d
O−(M,1)、つまり、シンボル単位干渉除去部14
1−1の出力である干渉除去誤差e−1は、1段目にお
けるシンボルの推定誤差と言える。
1−2においても、1段目のシンボル単位干渉除去部1
41−2と同様の動作がなされる。この場合、各局mの
干渉量推定データ系列S−(m,2)は、対応する局単
位干渉修正部143−(m,2)に供給され、前段から
送られてくる干渉量推定データ系列S−(m,1)の修
正に供される。
−(1,2)は、局単位干渉修正部143−(1,2)
に供給され、前段から送られてくる干渉量推定データ系
列S−(1,1)の修正に供される。同様に、2局目の
干渉量推定データ系列S−(2,2)は、局単位干渉修
正部143−(2,2)に供給され、前段から送られて
くる干渉量推定データ系列S−(2,1)の修正に供さ
れる。
が考えられるが、この実施例では、例えば、単に、加算
処理が用いられる。
とにより、k段、i局目のV−(i,k)、S−(i,
k)およびe−kは次式(25),(26),(27)
で表せる。
8)で表せる。
局以外のすべての局の干渉量推定データ系列を全段にわ
たって除去し、自局の信号のみを残すことを意味する。
つまり、干渉除去誤差e−kを十分小さいものとして無
視したとき、t−iに干渉除去後の復調に用いるデータ
系列を各i局の送信信号により近いものとして得ること
ができる。
った値t’−iは次の式(30)で表せる。
関をとったものである。。そこで、その右辺第1項を
(つまり、e−Kを)十分に小さいものと見なして(K
段キャンセルされたあとの推定誤差なので)、t’−i
を干渉除去部115の出力とすることもできる。これら
一連の操作により、誤りの少ない復調が可能となる。
力としてt−iをとるか、t’−iをとるかにより、干
渉除去部115の出力端子に接続される回路が変わる。
が図3に示す拡散復調部214と同じような構成を有す
るとすれば、干渉除去部115の出力としてt−iを取
り出す場合は、このt−iは、相関演算部225−1,
225−2ではなく、加算部226に供給される。これ
は、t−iはすでに、拡散復調された状態にあるからで
ある。したがって、この場合は、相関演算部225−
1,225−2や拡散符号発生部224は不要となる。
てt’−iを取り出す場合は、このt’−iは、相関演
算部225−1,225−2に供給される。これは、
t’−iは拡散された状態にあるからである。
なる。 処理手順 1. 1局目の局単位干渉除去部142(1,1)にデ
ータが入力される。1局目の送信信号が1シンボル分入
力されたところで、式(21)よりシンボル推定値V−
(1,1)を求め、式(22)より再拡散出力S−
(1,1)を求める。 2. 局単位干渉除去部142
(1,1)への入力とS−(1,1)との差分を取るこ
とで1局目が与えている干渉の除去を行う。 3. その結果を次の局の局単位干渉除去部142
(2,1)へ入力する。 4. 各局の局単位干渉除去部142(j,1)にその
局の1シンボル分のデータが入力されるごとに、式(2
1)、(22)によってV−(j,1)とS−(j,
1)を求める。 5. S−(j,1)によってその局が他局に与える干
渉を除去する。 6. 1段目から式(23)によってe−1が求まり、
これを2段目へ入力する。 7. 2段目においても、1段目と同様に式(21)、
(22)でV−(j,k)とS−(j,k)を求め、3
段目への入力e−2が求まる。 8. 3段目以降においても、2段目と同様に式(2
1),(22)でV−(j,k)とS−(j,k)を求
め、次段への入力e−(k+1)が求まる。 9. 干渉除去部115にに入力されたあるシンボル区
間のデータが各段を通過するごとに各局の局単位干渉除
去部142−(j,k)は干渉量推定データ系列S−
(j,k)あるいはシンボル推定値V−(j,k)を出
力する。 式(24)によって、そのシンボルに対応したシンボル
推定値V−(j,k)が求まる。
の局におけるシンボルの位置に関係なく、時間対応で各
局独立して、並列に干渉除去が行われる。結果として、
入力された受信データは最終段部に至るまでに、M・K
回の反復干渉修正除去作用を受け、各局の干渉量、送信
シンボルが推定される。そのシンボルのベースバンドの
送信信号を近似するものとなり、その相関値またはシン
ボル推定値を復調データとして出力するようにすれば、
ビット誤り率を減少させることができる。
において説明したような補正計算を用いて集束性を良く
し、誤り率を下げることができる。各シンボル推定値V
−(i,j)に、以下に示すような値を制限する式(3
1)の演算、ルートを用いる式(32)の演算、定数倍
したあと制限する式(33)の演算など、いくつか考え
られる。
であり、±1を表す。nは制限する値であり、αは定数
である。
る。ここで、何も補正を加えないことも可能である。
は、下りチャネルの受信信号の検波方式に特徴を有する
ものである。 すなわち、第1の実施例では、この下り
チャネルの受信信号の検波方式として、同期検波方式を
用いる場合を説明した。言い換えれば、図3に示す拡散
復調部214の搬送波発生部221が図2に示す拡散変
調部113の搬送波発生部123に同期している場合を
説明した。これに対し、この実施例では、受信信号の検
波方式として、非同期検波方式を用いるようにしたもの
である。
の実施例では、拡散変調部113に、伝搬路の移相量を
推定するための制御信号を送信信号に付加して送信する
機能を設けるとともに、拡散復調部214に、上記制御
信号に基づいて、伝搬路の移相量を推定し、推定された
移相量を受信信号から除去する機能を設けるようになっ
ている。
4の搬送波発生部221が拡散変調部113の搬送波発
生部123と同期していない場合でも、つまり、位相の
回転があっても、受信信号を検波することができる。
散復調部214の構成及び動作を説明する。
ブロック図である。図13に示す拡散変調部113にお
いて、先の図2に示す拡散変調部113と異なる点は、
まず、上記の如く、伝搬路の移相量を推定するための制
御信号を送信信号に付加する機能が設けられている点が
ある。
RF帯域の信号に変換した後に、これらを多重するよう
になっているのに対し、この実施例では、多重した後
に、RF帯域の信号に変換するようになっている点であ
る。
成を具体的に説明する。なお、この実施例においても、
先の実施例と同様に、送信信号は、I相とQ相に分けて
送信される。すなわち、送信信号は、互いに直交する2
つの搬送波cos2πfct,sin2πfctを使っ
て送信される。したがって、以下の説明では、I相に関
係するものには、符号Iを付し、Q相に関係するものに
は、符号Qを付す。
01k−I,601k−Q,603k−I,603k−
Q、605−I,605−Qと、拡散符号発生部602
K,504と、多重部606−I,606−Qと、乗積
変調部607−I,607−Qと、搬送波発生部608
と、波形合成部609を有する。
た、拡散演算部601k−I,601k−Qは、図2の
拡散演算部122−1,122−2に相当し、拡散符号
発生部602kは、図2の拡散符号発生部121に相当
し、多重部606−I,606−Qは、図2の多重部1
03に相当し、乗積変調部607−I,607−Qは、
図2の乗積変調部124−1,124−2に相当し、搬
送波発生部608は、図2の搬送波発生部123に相当
し、波形合成部609は、図2の波形合成部125に相
当する。
03k−Q、605−I,605−Qと、拡散符号発生
部604は、送信信号に制御信号を付加することに伴っ
て新たに挿入されたものである。
の送信データxkは、k局の拡散演算部601k−I,
601k−Qに供給され、k局の拡散符号発生部602
kから供給される部分拡散符号wkI ,wkQ と拡散演
算される。これにより、送信データxkは、部分拡散符
号wkI ,wkQ によって拡散される。
算部603k−I,603k−Qに供給され、拡散符号
発生部604から供給される部分拡散符号aI ,aQ と
拡散演算される。これにより、部分拡散符号wkI ,w
kQ によって拡散された送信データxkは、さらに、部
分拡散符号aI ,aQ によって拡散される。
御信号Z(図では、例えば、値が“1”である信号を代
表として示す)は、拡散演算部605−I,605−Q
に供給され、拡散符号発生部604から供給される部分
拡散符号aI ,aQ と拡散演算される。これにより、制
御信号Zは、部分拡散符号aI ,aQ と拡散される。
拡散出力と拡散演算部605−I,605−Qの拡散出
力は、それぞれ多重部606−I,606−Qに供給さ
れ、各相I,Qごとに多重される。これにより、すべて
の局の送信データx1,x2,…と制御信号Zが各相
I,Qごとに多重される。
調部607−I,607−Qに供給され、搬送波発生部
608から供給される搬送波cos(2πfct),s
in(2πfct)と乗算される。これにより、RF帯
域の信号が得られる。これら2つの信号は、波形合成部
609により合成される。この合成信号は、無線部10
5に供給され、アンテナ106から放射される。
すべての局の送信データx1,x2,…に、制御信号Z
(=1)が付加された信号Sが送信される。なお、この
式では、送信信号Sをベースバンド帯域で表している。
ある。なお、以下の説明では、説明の便宜上、第1局の
拡散復調部214を代表として説明する。
11−I,611−Qと、搬送波発生部612と、ロ−
パスフィルタ部613−I,613−Qと、位相調整部
614と、相関演算部615−I,615−Qと、拡散
符号発生部616と、加算部617を有する。
Qは、図3の乗積復調部222−1,222−2に相当
し、ロ−パスフィルタ部613−I,613−Qは、図
3のロ−パスフィルタ部223−1,223−2に相当
し、拡散演算部615−I,615−Qは、図3の相関
演算部225−1,225−2に相当し、図3の拡散符
号発生部616は、拡散符号発生部224に相当し、加
算部617は、図3の加算部226に相当する。
の搬送波発生部221とは異なり、送信側の搬送波発生
部608とは必ずしも同期していない。また、位相調整
部614は、非同期検波を実現するために、新たに付加
されたものである。この位相調整部614は、受信信号
に含まれる制御信号Zに基づいて伝搬路の移相量を推定
し、これをを受信信号から除去するようになっている。
ず、拡散復調部114の全体的な動作を説明する。
各相I,Qの乗積復調部611−I,611−Qに供給
され、搬送波発生部612から供給される搬送波cos
(2πfct),sin(2πfct)と乗算される。
これにより、I相、Q相のベースバンド帯域の受信信号
が得られる。
タ部613−I,613−Qにより不要成分を除去され
た後、位相調整部614に供給される。位相調整部61
4に入力される信号Rは、次式(35)で表される。 R=RI +jRQ ={aI (1+x1w1I +…) +jaQ (1+x1w1Q +…)}βejφ 式(35) ここで、βは、伝搬路の利得であり、φは、同じく移相
量である。
この信号Rに含まれる制御信号Zに基づいて、この信号
Rに対する伝搬路の移相量φを推定し、この推定した移
相量φを信号Rから除去する。
号は、それぞれ相関演算部615−I,615−Qに供
給され、拡散符号発生部616から出力される部分拡散
符号w1I ,w1Q と相関演算される。これにより、第
1局の送信信号が逆拡散される。この逆拡散出力は、加
算部617で加算され、第1局の送信データx1として
チャネル復号化部215に供給される。
ある。次に、位相調整部614の動作をさらに詳細に説
明する。
的に示すブロック図である。なお、図15は、I相とQ
相をまとめた状態で示す。図示の如く、位相調整部61
4は、伝搬路の移相量φと利得βを推定する伝搬路推定
部621と、この伝搬路推定部621の推定結果で、入
力信号Rに重付けを行う重付け部622を有する。
念的に示すブロック図である。図示の如く、伝搬路推定
部621は、乗算部631と、積分部632と、正規化
部633を有する。乗算部631に入力された信号Rは
aI −jaQ と乗算される。この乗算結果は、次式(3
6)のように表される。 R・(aI −jaQ )={aI (1+x1w1I +…) +jaQ (1+x1w1Q +…)} ×βejφ(aI −jaQ ) =βejφ[{aI 2 (1+x1w1I +…) +aQ 2 (1+x1w1Q +…)} +j{aI aQ (1+x1w1Q +…) −aI aQ (1+x1w1I +…)}] 式(36) この乗算結果は、積分部632で積分された後、正規化
部633で正規化される。この積分処理及び正規化処理
は、次のように表される。
定と近似することができるできるだけ大きい数である。
する。
(クアルカム方式の場合、w1I =w1Q より、[ ]
の中の虚数部は正確に0となる)。これにより、正規化
部633の出力は、βejφとなる。
れ、βe−jφに変換された後、入力信号Rと乗算され
る。これにより、次式(39)に示すように、信号Rか
ら伝搬路の移相量φが除去される。 Rβe−jφ=β2 {aI (1+x1w1I +…) +jaQ (1+x1w1Q +…)} 式(39) 図17は、位相調整部614の具体的構成の一例を示す
ブロック図である。図示の例では、伝搬路推定部621
は、乗算器641,642,643,644と、加算器
645,646により構成され、重付け部622は、乗
算器651,652,653,654と、加算器65
5,656により構成される。
に、相関演算部615−I,615−Qの動作を説明す
る。
去された信号Rは、各相I,Qごとに、対応する相関演
算部615−I,615−Qに供給される。図18は、
この相関演算部615−I,615−Qの構成を概念的
に示すブロック図である。なお、この図18も、I相と
Q相を一緒に示す。
算部661と、実数部抽出部662と、積分部663
と、正規化部664を有する。乗算部661では、入力
信号Rβe−jφとaI w1I −jaQ w1Q との乗算
がなされる。
給され、実数部Re[ ]を抽出される。この実数部
は、次式(40)で表される。
部664で正規化される。この積分処理と正規化処理は
次のように表される。
符号wkI ,wkQ である。これにより、第1局の送信
データがβ2 x1として得られる。以上が相関演算部6
15−I,615−Qの動作である。
たが、この発明は、上述したような実施例に限定される
ものではなく、ほかにも、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々様々変形実施可能なことは勿論である。
ば、1シンボルを2系統にし、それぞれ1シンボル分の
拡散コードを2分割したものを用いて拡散した信号を直
交した2つの搬送波で伝送及び並列処理するようにした
ので、同じ周波数帯域を使用する場合であっても、伝送
量を増やすことができる。これにより、送信局数が多く
なっても、使用する周波数帯域の広帯域化を防止するこ
とができる。
用いられる拡散符号と他局で用いている拡散符号の干渉
量を計算することにより、他局からの干渉信号を除去す
るようにしたので、送信局が多くなっても、誤りが少な
い通信を行うことが可能である。
ロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
ある。
る。
するための特性図である。
11の構成を示すブロック図である。
16の構成を示すブロック図である。
211及び音声復号化部117,216の効果を説明す
るための信号波形図である。
成を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
の一例を示すブロック図である。
−Qの概念的な構成を示すブロック図である。
拡散符号発生部 225…相関演算部 152,226,617…加算部 131…シフトレジスタ部 133,…相関演算部 134…補正計算部 135…干渉量計算部 136…除去量計算部 141…シンボル単位干渉除去部 142…局単位干渉除去部 143…局単位干渉修正部 151…チャネル信号推定部 161…シンボル推定部 162…干渉量除去部 172,182…乗算部 173…累積加算部 174…正規化部 401,431…入力端子 402…差分器 403…適応量子化器 404,434…出力端子 405,432…適応逆量子化器 406,433…加算器 407,434…適応予測器 408…量子化スケール適応部 411,441…更新関数変換器 412,442…対数スケールファクタ算出器 413,443…係数適応器 614…位相調整部 641,642,643,644,651,652,6
53,654…乗算器 645,646,655,656…加算器 601k−I,601k−Q,603k−I,603k
−Q,605−I,605−Q…拡散演算部 615−I,615−Q…相関演算部
Claims (6)
- 【請求項1】 基地局と複数の移動局を符号分割多元接
続方式で接続する符号分割多元接続システムにおいて、 前記基地局から前記移動局にデータを伝送するための下
りチャネルの送信側に、 1つの拡散符号を2分割することにより得られた2系統
の部分拡散符号と送信データとを乗算することにより、
2系統の被拡散信号を生成する被拡散信号生成手段と、 この被拡散信号生成手段により生成された2系統の被拡
散信号と互いに直交した2系統の搬送波とをそれぞれ乗
算することにより、2系統の無線周波数帯域の送信信号
を生成する無線周波数帯域信号生成手段と、 この無線周波数帯域信号生成手段により生成された2系
統の無線周波数帯域信号を合成して送信する信号送信手
段とを具備した拡散変調装置を設け、 前記下りチャネルの受信側に、 受信信号と前記2系統の搬送波とを乗算することによ
り、2系統のベースバンド帯域の信号を生成するベース
バンド帯域信号生成手段と、 このベースバンド帯域信号生成手段により生成された2
系統のベースバンド帯域信号と前記2系統の部分拡散符
号とをそれぞれ乗算することにより、2系統の部分相関
値信号を生成する部分相関値信号生成手段と、 この部分相関値信号生成手段により生成された2系統の
部分相関値信号を加算することにより、前記送信データ
を復調するデータ復調手段とを具備した拡散復調装置を
設け、 前記移動局から前記基地局にデータを送信するための上
りチャネルの受信側に、 各移動局のシンボル推定値が得られるたびに、このシン
ボル推定値から各移動局の送信信号を推定し、この推定
信号を他の移動局が使う受信信号から除去するという処
理を繰り返すことにより、各移動局の受信信号から他の
移動局の干渉信号を除去するように構成された干渉除去
装置を設けたことを特徴とする符号分割多元接続システ
ム。 - 【請求項2】 前記ベースバンド帯域信号生成手段は、
前記無線周波数帯域信号生成手段で用いられる搬送波と
同期した搬送波を用いて、前記ベースバンド帯域信号を
生成するように構成されていることを特徴とする請求項
1記載の符号分割多元接続システム。 - 【請求項3】 前記拡散変調装置は、送信信号の伝搬路
の移相量を推定するための制御信号を送信信号とともに
送信するように構成され、 前記拡散復調装置は、受信信号に含まれる前記制御信号
に基づいて、前記伝搬路の移相量を推定し、これを受信
信号から除去するように構成されていることを特徴とす
る請求項1記載の符号分割多元接続システム。 - 【請求項4】 前記干渉除去装置は、 各移動局に対応した複数の記憶領域を有し、各記憶領域
にベースバンド帯域の受信信号が書き込まれるととも
に、その記憶内容が各移動局の送信信号の推定データ系
列で書き換えられるメモリ手段と、 指定された移動局の前記推定データ系列とこの指定局の
拡散符号との相関値を算出し、この相関値に基づいて、
複数シンボル分のシンボル推定値を生成するシンボル推
定値生成手段と、 このシンボル推定値生成手段により生成された前回のシ
ンボル推定値と今回のシンボル推定値との差分を算出
し、この差分値と前記指定局の拡散符号との積に対応し
た干渉データ系列を生成する干渉データ生成手段と、 前記メモリ手段に記憶されている推定データ系列のう
ち、前記指定局を除く各移動局の推定データ系列と前記
干渉データ系列との差分を計算し、この差分データ系列
で対応する移動局の推定データ系列を書き換えるデータ
書換え手段と、 シンボルの区切りを検出し、その局を前記指定局として
指定する機能と、当該指定局に関する再先行シンボルの
相関値もしくはシンボル推定値を復調データとして出力
させる機能とを含み、装置全体の動作を制御する制御手
段とを具備するように構成されていることを特徴とする
請求項1記載の符号分割多元接続システム。 - 【請求項5】 前記干渉除去装置は、 縦属接続された複数の干渉除去手段と、 この干渉除去手段から各移動局ごとに干渉の除去された
信号を取り出す信号取出し手段とを具備するように構成
され、 前記干渉除去手段は、縦属接続された移動局数分の局単
位干渉除去手段を具備するように構成され、 前記局単位干渉除去手段は、 入力信号と対応する移動局の拡散符号とを相関演算する
ことにより、この移動局のシンボル推定値を生成するシ
ンボル推定値生成手段と、 このシンボル推定値生成手段により生成されたシンボル
推定値と対応する移動局の拡散符号とを拡散演算するこ
とにより、この移動局の他の移動局に対する干渉量を算
出する干渉量算出手段と、 この干渉量算出手段により算出された干渉量を前記入力
信号から除去する干渉量除去手段とを具備するように構
成され、 前記信号取出し手段は、各移動局ごとに、前記シンボル
推定値生成手段あるいは前記干渉量算出手段の出力に基
づいて、干渉の除去された信号を取り出すように構成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の符号分割多元
接続システム。 - 【請求項6】 前記下りチャネルと前記上りチャネルの
送信側に、 離散的な送信信号の各点ごとに、逐次その値とその予測
値との差を算出する差算出手段と、 この差算出手段の算出出力をスケールファクタで正規化
する正規化手段と、 この正規化手段の正規化出力を量子化して符号化する符
号化手段と、 この符号化手段の符号化出力に基づいて、次の点におけ
るスケールファクタを生成するスケールファクタ生成手
段と、 前記スケールファクタが大きい場合は、その変動が抑制
され、小さい場合は、鋭敏になるように、前記スケール
ファクタ生成手段のスケールファクタ生成動作を制御す
る制御手段とを具備したADPCM符号化装置を設け、 前記下りチャネルと上りチャネルの受信側に、 受信信号の各点ごとに、逐次その値を逆量子化する逆量
子化手段と、 この逆量子化手段の逆量子化出力とスケールファクタと
を乗算する乗算手段と、 この乗算手段の乗算出力と原信号の予測値とを加算し、
原信号を再生する加算手段と、 前記受信信号の各点ごとに、この受信信号に基づいて、
次の点におけるスケールファクタを生成するスケールフ
ァクタ生成手段と、 前記スケールファクタが大きい場合は、その変動が抑制
され、小さい場合は、鋭敏になるように、前記スケール
ファクタ生成手段のスケールファクタ生成動作を制御す
る制御手段とを具備したADPCM復号化装置を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の符合分割多元接続シス
テム。
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