JPH0724U - 植木鉢用材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 植木鉢の外側或は内側を遮蔽し、外気と植木
鉢或は植木鉢と植物との直接接触を避け、熱、寒さの影
響を最小限に止める。 【構成】 植木鉢外壁を構成する分割材を発泡スチロー
ル等の発泡性合成樹脂にて構成し、分割材を植木鉢の外
側或は内側を蔽う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、植木鉢或いは又その内側、外側の所望部分に使用できる植木鉢用材 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来植木鉢は、高級品は別にして素焼きか陶器或いはプラスチックにて形成さ れているのが普通である。然も、それは一体的に焼成乃至成型されているのが常 であり、その径及び深さによって無数の型が形成されている。そして、収納植物 によってそれらの材質、大きさを選定して使用している。

【０００３】 又、植物には株分けや、その成長によって植替えを必要とする場合が多いにあ る。その際、例えば植物により植木鉢との可成の空間を空けて、こけ、土、その 他の充填物を入れる必要のある場合がある。

【０００４】 又、植木鉢を被覆して保温、保湿することにより、植木を保護し、寒さや凍傷 から護り或いは又その成長を図ることはよく行なわれている処である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

植物の大きさ、種類によって選定、使用すべき植木鉢が異なるため、夫々に応 じた種類の鉢が必要となり、購入資金を必要とし、収納場所を必要とする。又、 植物の植替え、株分けに際して、株が張っている場合、こけや土の存在にも拘ら ず、根が張り、植物を鉢から抜くことが出来ない場合がある。

【０００６】 更に、植替え時、植物と鉢との間に空間が必要であるが、こけや土を入れるの も良し悪し、又、その限界もある場合があり、何らかの緩衝材が必要な時がある 。又、植木鉢が大気に冷却させる時、鉢を藁で巻いたり、藁を被せたりしている が一々面倒である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案に於ては、植木鉢の内外に装着乃至取付けが容易に出来、保温が 極めて簡単に行なえると共に、植物の植替え、株分けに際しては、全体が容易に 鉢から離脱出来、それら作業が容易であり、又、この結果、鉢から本材を除去す ることにより空間が得られ鉢をそのまま使用出来、多用に使用出来、更に、こけ 等のみによって鉢植えする場合には鉢としても使用できる多用性を有する植木鉢 用材を提供せんとするもので、植木鉢の側壁形成部を所望の分割材にて構成した ことを特徴とする。

【０００８】

【実施例】

以下、図に示す一実施例により本考案を詳細に説明する。 １は分割材で、発泡スチロール等の適宜の弾性、鋼性、保温性を有する合成樹 脂材にて構成され、植木鉢２の側壁２１を２乃至８、好ましくは４枚程度に分割 した形状に形成させておく。従って、本分割材１を２乃至８枚組合わせると円筒 或いは円錐、角錐形の筒状体が形成される。この分割材１は植木鉢２の側壁２１ の外側に沿って並べ、最後は針金、紐等の緊縛材３によってその外側を緊縛する 。この様にして外側を保護する材料として、保温材として使用する。

【０００９】 又、分割材１を植木鉢２の側壁２１内側に当て、内周に置き、この内方に常法 により植物４を植える。この場合、植物４の根は充分に張っても該分割材１，１ ，……に当たるもので、次の株分け、植替え時には分割材１，１，……ごと植木 鉢２から容易に離脱する。又、植木鉢２の内側に当てることによる保温材として の役割をも果たすことになる。又、分割材１の厚さを適宜選定することにより内 容積を変えることも出来る。

【００１０】 分割材１は下端に内方張出材１１を張出させて形成する場合もある。該内方張 出材１１は、分割材１，１，……によって形成される筒状体の底部の構成部分を 分割した形状に形成されている。 該分割材１は前記の如く、植木鉢２に沿わせて保護材として保温材として使用 することもできる。更に、本分割材１，１，……のみを組合せ、外側を緊縛材３ にて緊縛し、植木鉢２とすることもある。

【００１１】 又、分割材１，１，……を連結材５，５，……により連結して形成したものは 、そのまま植木鉢２内にそのまま収納させ、その内側に植物４をこけ、土等６を 持って保持させる。或いは植木鉢２をその中にスッポリ収納させて保護材、保温 材として使用する。更に、この連結材５，５，……を切断して所望の分割材１を 取出し、所望前記箇処更には植木鉢２の破損箇処に当てることもある。

【００１２】

【考案の効果】

上記の如き本考案によれば、植木鉢の側壁形成部を所望の分割材にて構成した ので、保温材として植木鉢の内外側を被服乃至装着することが出来、然も、その 作業も内側なら植木鉢に投入するだけでよく、外側なら緊縛材にて簡単に締めら れ、その使用は極めて簡単であり、然も保温効果は大である。

【００１３】 そして、株分け、植替え時に、本品を使用すれば、植木の離脱は容易で次の株 分け、植替えが円滑にできるほか、大きな植木鉢を分割材の厚さを替えたり、分 割材をとって了うことにより、植木の成長に合わせて使用できることになり、多 種類の植木鉢の容易の必要をなしく、少ない数で済ますことが出来る。

【００１４】 又、本品は植木鉢そのものとしても、蘭その他の根を露出させる植物の育成に も適している。更に、本品は成型容易で廉価である等実用効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例使用状態斜視図。

【図２】本考案一実施例斜面図。

【図３】本考案一実施例斜面図。

【図４】本考案一実施例斜面図。

【図５】本考案他実施例使用状態斜視図。

【符号の説明】

１ 分割材 ２ 植木鉢 ３ 緊縛材 ４ 植物 ５ 連結材

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 植木鉢の側壁形成部を所望の分割材にて
   構成したことを特徴とする植木鉢用材。
2. 【請求項２】 分割材は発泡性樹脂材で形成させたこと
   を特徴とする請求項１に記載の植木鉢用材。
3. 【請求項３】 分割材下端には、内方張出材を張出させ
   たことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の植木
   鉢用材。
4. 【請求項４】 各分割材間は、連結材によって連結され
   ていることを特徴とする請求項１又は請求項２或いは請
   求項３に記載の植木鉢用材。