JPH0724877Y2 - スピーカの構造 - Google Patents
スピーカの構造Info
- Publication number
- JPH0724877Y2 JPH0724877Y2 JP10924388U JP10924388U JPH0724877Y2 JP H0724877 Y2 JPH0724877 Y2 JP H0724877Y2 JP 10924388 U JP10924388 U JP 10924388U JP 10924388 U JP10924388 U JP 10924388U JP H0724877 Y2 JPH0724877 Y2 JP H0724877Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- top plate
- suspension
- edge
- speaker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、ドーム状の振動板を有するスピーカの構造
に係るものであり、特に、ボイスコイルボビン部の下端
縁にサスペンション部が延設され、これを磁気回路内部
で支持する形式のドーム型スピーカに適する構造に関す
るものである。
に係るものであり、特に、ボイスコイルボビン部の下端
縁にサスペンション部が延設され、これを磁気回路内部
で支持する形式のドーム型スピーカに適する構造に関す
るものである。
(ロ)従来技術・考案が解決しようとする問題点 従来、この種のスピーカの構造としては、例えば、第4
図〜第8図に示すように、ドーム状の振動板2を有し、
ボイスコイルボビン部21の下端部より外方向へ延設した
サスペンション部22を設け、このサスペンション部22を
磁気回路内部で支持する構造のものが知られている。
図〜第8図に示すように、ドーム状の振動板2を有し、
ボイスコイルボビン部21の下端部より外方向へ延設した
サスペンション部22を設け、このサスペンション部22を
磁気回路内部で支持する構造のものが知られている。
この第4図〜第8図に示すスピーカの構造は、第7図に
示すように、ドーム状の振動板2、ボイスコイルボビン
部21およびサスペンション部22を耐熱性樹脂フィルム等
で一体成形した後、ボイスコイルボビン部21にコイル3
を巻き、このコイル3のリード線端部31,31をサスペン
ション部22の表面側と、裏面側へ這わせている。また、
サスペンション部22の外周部には、立ち下がり部分を設
けて、この立ち下がり部分をガイド部23としている。
示すように、ドーム状の振動板2、ボイスコイルボビン
部21およびサスペンション部22を耐熱性樹脂フィルム等
で一体成形した後、ボイスコイルボビン部21にコイル3
を巻き、このコイル3のリード線端部31,31をサスペン
ション部22の表面側と、裏面側へ這わせている。また、
サスペンション部22の外周部には、立ち下がり部分を設
けて、この立ち下がり部分をガイド部23としている。
このガイド部23を、第5図に示すように、ヨーク5へ取
り付けたガイドリング1のガイド部11とトッププレート
4のガイド部41との間に嵌合することにより、サスペン
ション部22をガイドリング1とトップレート4で挟持
し、振動系の支持を行っている。
り付けたガイドリング1のガイド部11とトッププレート
4のガイド部41との間に嵌合することにより、サスペン
ション部22をガイドリング1とトップレート4で挟持
し、振動系の支持を行っている。
この時、サスペンション部22の表面側および裏面側に這
わせてあるコイル3のリード線端部31,31は、それぞれ
ガイドリング1とトッププレート4の下端とに圧接触
し、導通状態となる。
わせてあるコイル3のリード線端部31,31は、それぞれ
ガイドリング1とトッププレート4の下端とに圧接触
し、導通状態となる。
また、ヨーク5のポール外周部分51にガイドリング1の
内周部12を嵌め込むことによって、磁気回路内部にサス
ペンション部22を設置しつつ、磁気ギャップを正確に保
持し、かつこの磁気ギャップの中心にボイスコイルボビ
ン部21を配置している。
内周部12を嵌め込むことによって、磁気回路内部にサス
ペンション部22を設置しつつ、磁気ギャップを正確に保
持し、かつこの磁気ギャップの中心にボイスコイルボビ
ン部21を配置している。
したがって、ガイドリング1がヨーク5と接触し、導通
状態となるため、トッププレート4およびヨーク5が電
極の機能を有するように構成されている。
状態となるため、トッププレート4およびヨーク5が電
極の機能を有するように構成されている。
しかし、上述した従来例のスピーカの構造においては、
第8図に示すように、ガイドリング1の外周部11とトッ
ププレート4のガイド部41との間に、サスペンション部
22のガイド部23の厚さ、即ち、耐熱性樹脂フィルムの厚
さ(50〜100ミクロン)以上の微鉄粉やバリ等6が存在
すると、ガイドリング1とトッププレート4とがこの微
鉄粉やバリ等6によって導通状態(ショート状態)とな
り、スピーカとして致命的な事故となる構造上の問題点
を有していた。
第8図に示すように、ガイドリング1の外周部11とトッ
ププレート4のガイド部41との間に、サスペンション部
22のガイド部23の厚さ、即ち、耐熱性樹脂フィルムの厚
さ(50〜100ミクロン)以上の微鉄粉やバリ等6が存在
すると、ガイドリング1とトッププレート4とがこの微
鉄粉やバリ等6によって導通状態(ショート状態)とな
り、スピーカとして致命的な事故となる構造上の問題点
を有していた。
この考案の目的は、上記従来例の欠点を解消したスピー
カの構造を提供しようとするものである。
カの構造を提供しようとするものである。
(ハ)問題を解決するための手段 この考案のスピーカの構造は、ドーム状の振動板の下端
側にボイスコイルボビン部が延在するように一体成形さ
れるとともに、ボイスコイルボビン部の下端縁から外方
向へサスペンション部が延設され、かつこのサスペンシ
ョン部の最外周部に立ち下がり部分、または立ち上がり
部分からなるガイド部を設け、さらに、このサスペンシ
ョン部の外周部に磁気回路のヨークに取り付けたガイド
リングとトッププレートとの間で挟持して支持するよう
に構成したスピーカにおいて、ガイド部の端縁に断面形
状が外方向へ傾斜する縁部を設け、該縁部と対向するト
ッププレートの部分に斜面部を設けたものである。
側にボイスコイルボビン部が延在するように一体成形さ
れるとともに、ボイスコイルボビン部の下端縁から外方
向へサスペンション部が延設され、かつこのサスペンシ
ョン部の最外周部に立ち下がり部分、または立ち上がり
部分からなるガイド部を設け、さらに、このサスペンシ
ョン部の外周部に磁気回路のヨークに取り付けたガイド
リングとトッププレートとの間で挟持して支持するよう
に構成したスピーカにおいて、ガイド部の端縁に断面形
状が外方向へ傾斜する縁部を設け、該縁部と対向するト
ッププレートの部分に斜面部を設けたものである。
また、外方向へ傾斜したガイド部の縁部の水平面からの
角度を組付け前の状態で、トッププレートの前記斜面部
の角度より小さい角度に設定したものである。
角度を組付け前の状態で、トッププレートの前記斜面部
の角度より小さい角度に設定したものである。
(ニ)作用 ガイド部の端縁に断面形状が外方向に傾斜する縁部を設
けることにより、ガイドリングとトッププレートとの間
が微鉄粉やバリ等によってショートするのを防止するこ
とができる。
けることにより、ガイドリングとトッププレートとの間
が微鉄粉やバリ等によってショートするのを防止するこ
とができる。
また、ガイド部の縁部の水平面からの角度を組付け前の
状態で、トッププレートの斜面部の角度より小さい角度
に設定したので、振動系をトッププレートの内側に設置
する際、縁部が内側に変形し、ガイドリングを押し込む
際にクリック感を得ることができ、組み立て作業時の取
り付け状態の確認が容易となり作業性が向上するととも
に、ドーム状の振動板、ボイスコイルおよびサスペンシ
ョン部等からなる振動系を所定の位置へ正確に設置する
ことができる。
状態で、トッププレートの斜面部の角度より小さい角度
に設定したので、振動系をトッププレートの内側に設置
する際、縁部が内側に変形し、ガイドリングを押し込む
際にクリック感を得ることができ、組み立て作業時の取
り付け状態の確認が容易となり作業性が向上するととも
に、ドーム状の振動板、ボイスコイルおよびサスペンシ
ョン部等からなる振動系を所定の位置へ正確に設置する
ことができる。
(ホ)実施例 実施例について図面を参照して説明する。
なお、上述した従来例と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。
その説明を省略する。
第1図〜第3図において、ドーム状の振動板2、ボイス
コイルボビン部21,およびサスペンション部22を耐熱性
樹脂フィルムで一体成形し、振動系を構成している。
コイルボビン部21,およびサスペンション部22を耐熱性
樹脂フィルムで一体成形し、振動系を構成している。
サスペンション部22の外周部には、立ち下がり部分から
なるガイド部23を設け、さらに、このガイド部23の下端
部のいわゆる裾部には、断面形状が外方向へ傾斜した縁
部24を設けている。
なるガイド部23を設け、さらに、このガイド部23の下端
部のいわゆる裾部には、断面形状が外方向へ傾斜した縁
部24を設けている。
このように形成したガイド部23をトッププレート4のガ
イド部41と、ガイドリング1のガイド部11との間に嵌め
込むことにより、サスペンション部22をトッププレート
4とガイドリング1とで挟持することができる。
イド部41と、ガイドリング1のガイド部11との間に嵌め
込むことにより、サスペンション部22をトッププレート
4とガイドリング1とで挟持することができる。
この時、トッププレート4に設けたガイド部41の下端部
分には、第3図に示すような斜面部42(いわゆる面取
り)が施されている。
分には、第3図に示すような斜面部42(いわゆる面取
り)が施されている。
そして、ドーム状の振動板、ボイスコイルおよびサスペ
ンション部等からなる振動系のガイド部23の縁部24の水
平面からの角度を組み付ける前の状態で、前記斜面部42
の角度より小さい角度に設定している。
ンション部等からなる振動系のガイド部23の縁部24の水
平面からの角度を組み付ける前の状態で、前記斜面部42
の角度より小さい角度に設定している。
したがって、ガイドリング1をサスペンション部22のガ
イド部23に挿入し、さらに、トッププレート4のガイド
部41に嵌め込む際に、縁部24の先端が斜面部42に押し当
てられて、縁部24の根元部分が若干変形して内側に突出
するため、嵌合時にクリック感、つまり、嵌合状態の完
了感が明確になり、作業の確認が容易となる。
イド部23に挿入し、さらに、トッププレート4のガイド
部41に嵌め込む際に、縁部24の先端が斜面部42に押し当
てられて、縁部24の根元部分が若干変形して内側に突出
するため、嵌合時にクリック感、つまり、嵌合状態の完
了感が明確になり、作業の確認が容易となる。
また、サスペンション部22に縁部24を設けることによ
り、ガイドリング1とトッププレート4との間の距離を
充分に取ることができ、この両者間に付着した微鉄粉や
バリ等による導通状態(ショート状態)となるのを防ぐ
ことができる。なお、この実施例では、サスペンション
部22の外周部に、立ち下がり部分からなるガイド部23を
設けたが、立ち上がり部分からなるガイド部を形成した
振動系としても良いことは勿論である。
り、ガイドリング1とトッププレート4との間の距離を
充分に取ることができ、この両者間に付着した微鉄粉や
バリ等による導通状態(ショート状態)となるのを防ぐ
ことができる。なお、この実施例では、サスペンション
部22の外周部に、立ち下がり部分からなるガイド部23を
設けたが、立ち上がり部分からなるガイド部を形成した
振動系としても良いことは勿論である。
(ヘ)考案の効果 この考案は、上述のとおり構成されているので、耐熱フ
ィルムの厚さ以上、即ち、外径寸法50〜100ミクロン以
上の微鉄粉やバリ等がガイドリング1とトッププレート
4との間に介在して、そのガイドリング1とトッププレ
ート4とが導通状態(ショート状態)となるのを防ぐこ
とができ、より品質が安定したスピーカが生産可能とな
る。
ィルムの厚さ以上、即ち、外径寸法50〜100ミクロン以
上の微鉄粉やバリ等がガイドリング1とトッププレート
4との間に介在して、そのガイドリング1とトッププレ
ート4とが導通状態(ショート状態)となるのを防ぐこ
とができ、より品質が安定したスピーカが生産可能とな
る。
また、振動系をトッププレートへ嵌合する時のクリック
感、即ち、嵌合状態完了感が明確になり、組み立て作業
時の取り付け状態の確認が容易となり作業性の向上を図
ることができる。
感、即ち、嵌合状態完了感が明確になり、組み立て作業
時の取り付け状態の確認が容易となり作業性の向上を図
ることができる。
第1図〜第3図は、この考案に係るスピーカの構造の実
施例を示すものであって、第1図は要部の断面図、第2
図は要部の分解断面図、第3図は第1図のC部分の拡大
断面図である。 第4図〜第8図は、従来例を示すものであって、第4図
はスピーカユニットの取付状態を示す断面図、第5図は
第4図のA部分の要部拡大断面図、第6図は要部の分解
断面図、第7図はドーム状の振動板の部分斜視図、第8
図は第5図のB部分の要部拡大断面図である。 主要部分の符号の説明 1:ガイドリング 2:ドーム状の振動板、21:ボイスコイルボビン部 22:サスペンション部、23:ガイド部、24:縁部 3:コイル 4:トッププレート、41:ガイド部、42:斜面部 5:ヨーク
施例を示すものであって、第1図は要部の断面図、第2
図は要部の分解断面図、第3図は第1図のC部分の拡大
断面図である。 第4図〜第8図は、従来例を示すものであって、第4図
はスピーカユニットの取付状態を示す断面図、第5図は
第4図のA部分の要部拡大断面図、第6図は要部の分解
断面図、第7図はドーム状の振動板の部分斜視図、第8
図は第5図のB部分の要部拡大断面図である。 主要部分の符号の説明 1:ガイドリング 2:ドーム状の振動板、21:ボイスコイルボビン部 22:サスペンション部、23:ガイド部、24:縁部 3:コイル 4:トッププレート、41:ガイド部、42:斜面部 5:ヨーク
Claims (2)
- 【請求項1】ドーム状の振動板の下端側にボイスコイル
ボビン部が延在するように一体成形されるとともに、ボ
イスコイルボビン部の下端縁から外方向へサスペンショ
ン部が延設され、かつこのサスペンション部の最外周部
に立ち下がり部分、または立ち上がり部分からなるガイ
ド部を設け、さらに、このサスペンション部の外周部に
磁気回路のヨークに取り付けたガイドリングとトッププ
レートとの間で挟持して支持するように構成したスピー
カにおいて、 ガイド部の端縁に断面形状が外方向へ傾斜する縁部を設
け、該縁部と対向するトッププレートの部分に斜面部を
設けたことを特徴とするスピーカ構造。 - 【請求項2】外方向へ傾斜したガイド部の縁部の水平面
からの角度を組付け前の状態で、トッププレートの前記
斜面部の角度より小さい角度に設定したことを特徴とす
る前記請求項1記載のスピーカの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10924388U JPH0724877Y2 (ja) | 1988-08-20 | 1988-08-20 | スピーカの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10924388U JPH0724877Y2 (ja) | 1988-08-20 | 1988-08-20 | スピーカの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0230696U JPH0230696U (ja) | 1990-02-27 |
JPH0724877Y2 true JPH0724877Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=31345309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10924388U Expired - Lifetime JPH0724877Y2 (ja) | 1988-08-20 | 1988-08-20 | スピーカの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724877Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102438891A (zh) * | 2009-11-05 | 2012-05-02 | 三菱重工业株式会社 | 船舶的船尾结构 |
-
1988
- 1988-08-20 JP JP10924388U patent/JPH0724877Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102438891A (zh) * | 2009-11-05 | 2012-05-02 | 三菱重工业株式会社 | 船舶的船尾结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0230696U (ja) | 1990-02-27 |
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