JPH07248759A - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置

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JPH07248759A
JPH07248759A JP6037238A JP3723894A JPH07248759A JP H07248759 A JPH07248759 A JP H07248759A JP 6037238 A JP6037238 A JP 6037238A JP 3723894 A JP3723894 A JP 3723894A JP H07248759 A JPH07248759 A JP H07248759A
Authority
JP
Japan
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key
hammer
reaction force
hardness
touch
Prior art date
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Pending
Application number
JP6037238A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Shimoda
義明 霜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で弱打時と強打時におけるアコー
スティックピアノの鍵タッチに近い電子楽器の鍵盤装置
を得る。 【構成】 白鍵1の後部の上面に、支点5を中心にして
揺動自在のハンマー6を有し、白鍵1のハンマー摺動時
に緩衝部材4を設けた電子楽器の鍵盤装置において、前
記緩衝部材4は少なくとも2層の緩衝材から成り、各層
の緩衝材は、互いに異なる硬度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器、主として電
子ピアノの鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押鍵により揺動するハンマーを有
する電子ピアノの鍵盤装置において、鍵のハンマー摺動
部には、ウレタンフォーム等の緩衝部材とその上にテフ
ロンテープ等の耐摩耗性の摺動部材が貼り付られてい
る。
【0003】図6は、緩衝部材として、1.5mm厚でゴ
ム硬度60°のウレタンフォームを用い、その上に耐摩
耗性材として、厚さ0.2mm位のテフロンテープから成
る摺動部材を貼り合わせたものの鍵ストローク一反力特
性を示し、図7は、緩衝部材として、0.8mm厚で、ゴ
ム硬度70°のウレタンフォームを用い、その上に耐摩
耗性材として、厚さ0.2mm位のテフロンテープから成
る摺動部材を貼り合わせたものの鍵ストローク一反力特
性を示し、両図とも、実線は強打時、破線は弱打時の特
性を示す。
【0004】両図において、鍵ストロークの浅い位置に
おける反力の山は、鍵によるものであり、深い位置にお
ける反力の山は、ハンマーによるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アコーステック・ピア
ノは、アクション機構の存在により、押鍵時のハンマー
による反力は、鍵による反力より遅れて生じる。このハ
ンマーによる反力の遅れは、図5にAで示すように、強
打時と弱打時とでかなりの差がある。
【0006】これに対し、電子ピアノは、図6及び図7
に示すように、緩衝部材として、ゴム硬度の小さい材料
を用いた場合、及び大きい材料を用いた場合のいずれの
場合でも、押鍵時のハンマーによる反力の遅れは、強打
時と弱打時であまり差が生じない。
【0007】本発明は、簡単な構成で、上記遅れの差を
大きくし、アコースティックピアノの鍵タッチに近づけ
ることができる電子楽器の鍵盤装置を提供することをそ
の目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、押鍵により揺動するハンマーを有し、
鍵のハンマー摺動部又はハンマーの鍵摺動部に緩衝部材
を設けた電子楽器の鍵盤装置において、該緩衝部材は、
少なくとも2層の緩衝材から成り、各層の緩衝材は互い
に異なる硬度を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】弱打時には、鍵ストロ−クに対する反力特性に
おける、ハンマ−による反力が始まる位置は、硬度の大
きい緩衝材のみを用いた場合には、図7に示すように、
図6に示す、硬度の小さい緩衝材のみを用いた場合より
も鍵ストロ−クの浅い位置で生じる。一方、強打時に
は、ハンマ−による反力が始まる位置は、硬度の小さい
緩衝材のみを用いた場合には、図6に示すように、図7
に示す硬度の大きい緩衝材のみを用いた場合よりも鍵ス
トロ−クの深い位置で生じる。これに対し、本発明のよ
うに、硬度の異なる例えば2層の緩衝材からなる緩衝部
材を用いたときは、次のような鍵ストロ−クに対する反
力特性を生じる。2層の緩衝材のうち、硬度の小さい緩
衝材の硬度が、硬度の大きい緩衝材の硬度に対して小さ
すぎないように選定すると、弱打時には、鍵の押圧によ
り、硬度の小さい緩衝材が微小に圧縮された時点で、ハ
ンマ−が揺動し、ハンマ−が揺動し始める時点からハン
マ−による反力が生じる。したがって、ハンマ−による
反力が始まるストロ−ク位置は、硬度の大きい緩衝材の
みの場合の、鍵のストロ−クに対する反力特性にほぼ従
うことになる。また、硬度の小さい緩衝材の硬度が、大
きすぎて硬度の大きい緩衝材の硬度にほぼ同じにならな
いように選定すると、強打時には、鍵の押圧により、硬
度の小さい緩衝材が十分に圧縮された上に硬度の大きい
緩衝材が圧縮されてハンマ−が揺動し、ハンマ−が揺動
し始める位置からハンマ−による反力が生じる。したが
って、ハンマ−による反力が始まるストロ−ク位置は、
硬度の小さい緩衝材のみの場合の、鍵のストロ−クに対
する反力特性にほぼ従うことになる。
【0010】よって、本発明において、前記条件に設定
することにより弱打時におけるハンマ−による反力が始
まる位置と、強打時におけるハンマ−による反力が始ま
る位置との差は、従来のものより広がり、弱打時と強打
時のアコ−ステックピアノの鍵タッチと似たものとな
る。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1において、1は、木製の白鍵であり、2は木
製の黒鍵である。白鍵1は、筬中3を支点として回動自
在で、押鍵すると、その後部の上面に設けた緩衝部材4
に接触し且つ支点5を中心に回動自在のハンマー6を揺
動するようになっており、このハンマー6の揺動によれ
ば、押鍵する指にハンマー6の慣性質量に対応する反力
を与え、アコースティックピアノに似た鍵タッチを生ず
る。図1において、7は押鍵により作動する鍵盤スイッ
チである。以上の構成は、従来のものと特に異ならな
い。
【0012】本発明において、上記緩衝部材4は、図2
に示すように、例えば2層の緩衝部材81,82から成
り、緩衝材81は、厚さ0.8mmで、ゴム硬度60°の
ウレタンフォームとし、緩衝材82は、厚さ0.8mm
で、ゴム硬度70°のウレタンフォームとした。緩衝材
2の上には、テフロンテープ、ポリエチレンテープ等
の耐摩耗性の摺動部材9を貼り付けた。この緩衝部材4
を用いた鍵盤装置の鍵ストローク一反力特性は、図3に
示すように、弱打時と強打時のハンマーの反力の遅れに
Bで示すような差が生じ、アコースティックピアノに似
た鍵タッチが得られた。
【0013】前記実施例では、緩衝材81,82として、
ウレタンフォームを用いたが、ゴムでもよく、あるい
は、ウレタンフォーム、ゴム及びゲル状物質を適当に組
合せて貼り合わせたものでもよい。
【0014】また、前記実施例では、緩衝部材4を、硬
度の異なる3層の緩衝材で構成してもよい。
【0015】また緩衝材81は、ゴム硬度及び厚さが、
50°〜60°程度及び0.5〜1mm、緩衝材82は、
ゴム硬度及び厚さが60°〜70°程度及び0.5〜1
mmのものが用いられる。
【0016】また前記実施例では、緩衝部材4を白鍵1
のハンマー摺動面に設けたが、図4に示すようにハンマ
ー6の白鍵摺動面に設けてもよい。尚、また前記実施例
は白鍵であるが、黒鍵に適用できることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述のような構成を有するの
で、簡単な構成で弱打時と強打時におけるアコースティ
ックピアノの鍵タッチに近い鍵タッチが得られるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の側面図
【図2】 上記実施例の要部の側面図
【図3】 本発明の一実施例の鍵ストローク一反力特性
【図4】 本発明の他の実施例の側面図
【図5】 アコースティックピアノ(グランドピアノ)
の鍵ストローク一反力特性図
【図6】 硬度の小さい緩衝部材を用いた従来の電子楽
器の鍵盤装置の特性図
【図7】 硬度の大きい緩衝部材を用いた従来の電子楽
器の鍵盤装置の特性図
【符号の説明】
1 白鍵 4 緩衝部材 6 ハンマー 81,82 緩衝材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押鍵により揺動するハンマーを有し、鍵
    のハンマー摺動部又はハンマーの鍵摺動部に緩衝部材を
    設けた電子楽器の鍵盤装置において、該緩衝部材は、少
    なくとも2層の緩衝材から成り、各層の緩衝材は互いに
    異なる硬度を有することを特徴とする電子楽器の鍵盤装
    置。
  2. 【請求項2】 鍵のハンマー摺動部又はハンマーの鍵摺
    動部に設けた緩衝部材のハンマー摺動面に、耐摩耗性の
    摺動部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子
    楽器の鍵盤装置。
JP6037238A 1994-03-08 1994-03-08 電子楽器の鍵盤装置 Pending JPH07248759A (ja)

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JP6037238A JPH07248759A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 電子楽器の鍵盤装置

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JP (1) JPH07248759A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016095341A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 カシオ計算機株式会社 鍵盤装置のアクション機構および鍵盤楽器
JP2017009811A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 カシオ計算機株式会社 鍵盤装置および鍵盤楽器
JP2020034716A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 株式会社河合楽器製作所 電子鍵盤楽器の鍵盤装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016095341A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 カシオ計算機株式会社 鍵盤装置のアクション機構および鍵盤楽器
JP2017009811A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 カシオ計算機株式会社 鍵盤装置および鍵盤楽器
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