JPH0724860A - ドリルドロール及びカレンダー - Google Patents

ドリルドロール及びカレンダー

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JPH0724860A
JPH0724860A JP17301293A JP17301293A JPH0724860A JP H0724860 A JPH0724860 A JP H0724860A JP 17301293 A JP17301293 A JP 17301293A JP 17301293 A JP17301293 A JP 17301293A JP H0724860 A JPH0724860 A JP H0724860A
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JP
Japan
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roll
heat medium
medium liquid
liquid circulation
drilled
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JP17301293A
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English (en)
Inventor
Kotau Tokunaga
答 徳永
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Hitachi Machinery and Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Machinery and Engineering Ltd
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】温度分布や加熱冷却時の熱応答性が優れ、熱効
率の良いドリルドロール、及びこれを用いたカレンダー
を提供する。 【構成】ロールの軸方向に平行な多数の熱媒体液循環通
路2をロール表面近傍に設け、この熱媒体液循環通路2
に熱媒体液を流し、ロール軸方向に1.5往復させるこ
とによってロールの温調を行うドリルドロール1におい
て、熱媒体液循環通路2内面に多数の放射状の溝部3a
及び突部3bを設ける。この溝部3a及び突部3bは熱
媒体液循環通路2内面にロール軸と平行に施工される
が、螺旋状に施工してもよい。また、熱媒体液循環通路
2に溝を設けずにその断面形状を楕円形としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムまたはプラスチッ
ク等の高分子材料を加工するカレンダーや、ロール温調
が必要なロール機等に使用されるドリルドロール、及び
これを用いたカレンダーに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムまたはプラスチック等の高分子材料
を加工するカレンダーや、ロール温調が必要なロール機
等に使用されるロールとして、ドリルドロールがある。
従来、このドリルドロールには、ロール表面下に深穴穿
孔機等によって穴あけされた単純円形の断面を有する熱
媒体液循環通路が設けられており、ロール温調装置から
供給された熱媒体液(以下、流体と呼ぶ)が軸心付近の
内管を介して上記熱媒体液通路に供給される。そして、
ドリルドロール面上において材料との熱の授受が行なわ
れ、その後、流体は上記内管外側部分(中心穴)に集め
られ、ロール温調装置へ戻る。この流体の循環は循環ポ
ンプによって行われる。また、多くの場合、熱媒体液通
路は3の倍数本設けられ、相隣合う熱媒体液通路を折り
返しながらロール軸方向に1.5往復するトリプルパス
方式が採用される。上記構成においては、流体を通路内
に1.5m/min程度の高速で滞留なく循環させることが
でき、材料との距離も近いので熱の授受が良好に行われ
る。また、流体は熱媒体液通路を下流側へ流れていくう
ちにその温度がある程度低下するが、相隣合う熱媒体液
通路を折り返しながらロール軸方向に1.5往復するこ
とによって相隣合う熱媒体液通路間において熱の授受が
ある程度行われ、上記流体の温度低下はある程度補償さ
れる。従ってロール軸方向の温度分布はほぼ均一にな
る。以上のことにより、上述したドリルドロールでは、
カレンダーに対する必須条件であるロールの温度分布の
均一性や加熱冷却時の熱応答性等が良好であった。
【0003】一方、特開平2−47387号公報や特開
平2−99686号公報に記載されているように、ロー
ルの表面付近に螺旋状の熱媒体液通路を設け、この通路
に流体を供給し循環させるものが開発されている。これ
は、ロールの内筒部分の外周に予め螺旋状の溝を設けて
おき、これにロールの外筒部分を嵌合して螺旋状の溝を
熱媒体液通路とするものであり、できた熱媒体液通路の
断面は略矩形となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、生産性の向上と
省エネルギーのため、カレンダーにおいても、高速精密
化や新素材等への多様化、及び小ロット多品種への対応
化を考慮して、従来のドリルドロールの機能を超える新
たな技術的要求が急速に高まっている。特に、ドリルド
ロールの熱に関する性能、つまり熱効率の向上は極めて
重要な課題となってきている。従来のドリルドロールで
は熱媒体液通路の断面が単純円形であるため、上記のこ
とを実現しようとすると、流体の流量を増加し、通路内
の流速を上昇して交換される熱量の増大を計る必要があ
る。しかし、流量の増加や流速の増加は、エロージョン
等によるロールの損傷を招く恐れがある。同時に、常時
運転される循環ポンプにおいてもモータの電力消費量が
増大する欠点がある。
【0005】また、特開平2−47387号公報や特開
平2−99686号公報に記載のロールにおいては、ロ
ールの表面付近に設けられる熱媒体液通路が螺旋状であ
るので、前述のドリルドロールのような温度補償はな
く、流体がこの熱媒体液通路を下流側へ流れて行くに従
ってその温度は次第に低下し、ロールの軸方向の温度分
布が均一でなくなる。従って、前述のドリルドロールと
異なって、カレンダーに対する必須条件の一つであるロ
ールの温度分布の均一性が良好でない。
【0006】本発明の目的は、温度分布や加熱冷却時の
熱応答性が優れ、熱効率の良いドリルドロール、及びこ
れを用いたカレンダーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、ロールの軸方向に平行な多数の熱
媒体液循環通路がロール表面近傍に設けられ、この熱媒
体液循環通路に熱媒体液を供給することによってロール
の温調を行うドリルドロールにおいて、前記熱媒体液循
環通路の断面が多数の放射状の溝を有することを特徴と
するドリルドロールが提供される。
【0008】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、ロールの軸方向に平行な多数の熱媒体液循環通
路がロール表面近傍に設けられ、この熱媒体液循環通路
に熱媒体液を供給することによってロールの温調を行う
ドリルドロールにおいて、前記熱媒体液循環通路の断面
が非円形であることを特徴とするドリルドロールが提供
される。
【0009】上記ドリルドロールにおいて、好ましく
は、前記熱媒体液循環通路の断面が多数の放射状の溝を
有する。
【0010】また、上記ドリルドロールにおいて、好ま
しくは、前記熱媒体液循環通路断面の多数の放射状の溝
が、前記熱媒体液循環通路内面にロール軸と平行に施工
されている。
【0011】また、好ましくは、前記熱媒体液循環通路
断面の多数の放射状の溝が、前記熱媒体液循環通路内面
に螺旋状に施工されている。
【0012】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、軸線が互いに略平行になるように配置された複
数のロールによって熱可塑性の高分子材料を成形するカ
レンダーにおいて、少なくとも最終のロールが上述のよ
うなドリルドロールであることを特徴とするカレンダー
が提供される。
【0013】
【作用】上記のように構成した本発明においては、熱媒
体液循環通路の断面形状が多数の放射状の溝を有するこ
とにより、従来のドリル等で穴あけされたままの単純円
形の熱媒体液循環通路に比べて、通路の表面積、即ち伝
熱面積が約2倍程度に拡大する。従って、流体流量を増
加したり流速を増加したりすることなく、温度分布や加
熱冷却時の熱応答性を良好にすることが可能であり、熱
効率の良いドリルドロールを提供することが可能とな
る。
【0014】また、熱媒体液循環通路の断面形状が非円
形であることによっても単純円形の熱媒体液循環通路に
比べて、通路の表面積、即ち伝熱面積が拡大する。ま
た、非円形断面の熱媒体液循環通路にさらに多数の放射
状の溝を設けることにより、一層伝熱面積が拡大する。
【0015】上記放射状の溝は、加工の容易さを考慮す
ると、熱媒体液循環通路内面にロール軸と平行に施工さ
れることが好ましいが、この放射状の溝をあえて螺旋状
に施工することにより、この通路を通過する流体は旋回
流を伴う乱流となり、熱交換が活発になる。従って、一
層熱効率の良いドリルドロールを提供することが可能と
なる。
【0016】
【実施例】本発明によるドリルドロール構造の一実施例
について、図1から図6を参照しながら説明する。
【0017】図1は本実施例のドリルドロールの内部構
造を示す図である。但し、図1においては対称性を考慮
して下半分のみを断面で示し、上半分は流体の流路を模
式的に示した。図1において、図示しないロール温調装
置から供給された流体(熱媒体液)は、回転接手8の流
体入口9からドリルドロール1の内部へ導入される。ド
リルドロール1内部には、シールリング6で仕切られた
中心穴10,11が設けられており、上記導入された流
体は内管7を通ってシールリング6よりも先の方の中心
穴10に達する。そしてこの流体は、中心穴10より斜
め穴4を通ってロールの表面付近に向かい、ロールの表
面付近に設けられた熱媒体液循環通路2の一端に供給さ
れる。流体は熱媒体液循環通路2の一端から軸線方向に
他端まで進み、連結管13によって隣の熱媒体液循環通
路2の一端に供給され、その熱媒体液循環通路2内を軸
線方向に進んだ後に隣の連結管13によってさらにその
隣の熱媒体液循環通路2の一端に供給されて軸線方向に
進む。
【0018】つまり、本実施例では、流体が、3の倍数
本取り付けられた熱媒体液循環通路2の相隣合うものの
中をロールの軸線方向に1.5往復して流れるトリプル
パス方式が採用されており、この熱媒体液循環通路2中
を流れる流体によってロール面上にある熱可塑性の高分
子材料100と熱の授受が行なわれる。この時、流体は
熱媒体液通路を下流側へ流れていくうちにその温度があ
る程度低下するが、相隣合う熱媒体液通路を折り返しな
がらロール軸方向に1.5往復することによって相隣合
う熱媒体液通路間において熱の授受がある程度行われ、
上記流体の温度低下はある程度補償される。従ってロー
ル軸方向の温度分布はほぼ均一になる。
【0019】その後、流体は回転接手側の斜め穴5より
シールリング6よりも手前の中心穴11に集められ、さ
らに回転接手8の流体出口12からロール温調装置へと
戻る。熱媒体液循環通路2を流れる流体は、通路内を約
1.5m/minの高速で滞留なく循環でき、熱可塑性の高
分子材料100との距離が近いところを流れるので熱の
授受が良好である。
【0020】次に、熱媒体液循環通路の断面構造につい
て説明する。図2は、図1のドリルドロールの熱媒体液
循環通路のII−II方向の断面を示す図であり、図3は、
熱媒体液循環通路の断面図である。図2及び図3に示す
ように、本実施例においては、熱媒体液循環通路2の断
面は全てなめらかな曲線で構成され、多数の放射状の溝
部3a及び突部3bを有している。この溝部3aと突部
3bの曲率はほぼ等しい。上記のように熱媒体液循環通
路2の断面が全てなめらかな曲線で構成されることによ
り、流体が流れているときに何らかの原因で通路壁面に
応力集中が起こることが防止される。
【0021】また、図4に示すように、溝部3aは熱媒
体液循環通路2内面においてロール軸と平行に施工され
ている。この加工は、まず下穴を荒加工(穴あけ加工)
し、その下穴に沿ってブローチ等により切削加工を行う
か、放電加工等により仕上加工を行なう。さらに、レー
ザー加工等を使用することもできるが、これに加え、将
来はより適切で量産可能な加工法が開発されるものと思
われる。
【0022】熱媒体液循環通路2の断面をこのような形
状にすることにより、従来のドリル等で穴あけされたま
まの単純円形の熱媒体液循環通路に比べて、通路の表面
積、即ち伝熱面積が約2倍程度に拡大する。これによ
り、温度分布や加熱冷却時の熱応答性を良好にすること
ができ、熱効率が向上する。また、熱媒体液循環通路2
の断面形状が全てなめらかな曲線であるので、部分的に
応力集中が生じることがなく、破損を防止することがで
きる。さらに、溝部3aは、熱媒体液循環通路2内面に
おいてロール軸と平行に、即ち直線状に容易に加工する
ことができる。
【0023】従って、本実施例のドリルドロールは、カ
レンダー成形時に発熱が大きく、熱的特性も敏感な硬質
PVC等のカレンダーに対して好適である。以下、本実
施例のドリルドロールが適用されるカレンダーの一例を
図5により説明する。
【0024】図5(a)において、ロール21,22,
23,24は各軸線が互いに略平行になるようにハウジ
ング50に収納され、それぞれプルバックシリンダ21
a〜24aによってハウジング50の所定位置に支持さ
れている。このハウジング50は工場床面に備え付けら
れたソールプレート51上に取り付けられている。ロー
ル21にはモータ21c及び圧下スクリュー21dを備
えた圧下装置21bが備えられ、同様にロール22には
モータ22c及び圧下スクリュー22dを備えた圧下装
置22bが、ロール24にはモータ24c及び圧下スク
リュー24dを備えた圧下装置24bがそれぞれ取り付
けられており、各圧下装置21b,22b,24bによ
って各ロール間の間隙、従って各ニップの厚さが調整さ
れる。また、ロール23にはクロス装置23bが取り付
けられており、このクロス装置23bによってロール2
3がその軸線を元の軸線に対して微小角度傾斜できるよ
うになっている。また、最終ロールであるロール24
は、図1から図4で説明したドリルドロールであって、
温度分布や加熱冷却時の熱応答性を良好で、熱効率の高
いものである。但し、最終ロール、即ちロール24以外
のロールを上記ドリルドロールとしてもよい。
【0025】図5(b)は上記カレンダーにおける各ロ
ールの配置及び材料の経路を模式的に示す図である。図
5(b)に示すように、このカレンダーは逆L型4本ロ
ールカレンダーであって、ロール21の横側にロール2
2が隣接して配置され、ロール22の下側にロール23
が配置され、ロール23の下側でロール22より遠い側
にロール24が配置される。そして、熱可塑性の高分子
材料30はロール21とロール22の間に供給され、ロ
ール21とロール22の間隙よりロール22に巻き付
き、ロール22とロール23の間隙を通過してロール2
3に巻き付き、ロール23とロール24の間隙を通過し
てロール24に巻き付き、最終的にロール24より引き
剥がされて製品となる。
【0026】ところで、熱可塑性の高分子材料のうち、
オレフィン系樹脂は臭いや物性上の欠点が少ないため、
近年、食品や医薬品や化粧品等の分野への需要が著しく
増加している。このオレフィン系樹脂を従来のカレンダ
ーで加工する場合、温度条件が厳しく、また加工時にべ
と付くため運転に支障を来たすことがあり、可動率の低
下が懸念されていた。しかし、本実施例のドリルドロー
ルを使用した上記のようなカレンダーでは厳密な熱管理
が行えるため、オレフィン系樹脂であっても容易に製造
することが可能であり、稼動率も改善される。また、カ
レンダーの高速精密化や新素材等への多様化を図ること
ができ、小ロットで多品種の製品を製造する際の製造条
件の切替作業に対し迅速な対応を行うことができる。
【0027】図6に本実施例の変形例を示す。図6は熱
媒体液循環通路2Aの断面であるが、多数の放射状の溝
部3a及び突部3bの断面形状が図と若干異なり、溝部
3cの曲率の方が突部3dの曲率よりも大きい。但し、
熱媒体液循環通路2Aの断面はやはり全てなめらかな曲
線で構成されており、部分的に応力集中が生じることが
なく、破損を防止することができる。
【0028】以上のように本実施例によれば、熱媒体液
循環通路2の表面積、即ち伝熱面積が拡大し、これを流
れる流体の流量を増加したり流速を増加したりすること
なく、温度分布や加熱冷却時の熱応答性を良好にするこ
とができ、熱効率を向上することができる。
【0029】また、交換熱量の増大を図るために、流体
の流量や流速を増加する必要がないので、エロージョン
等によるロール損傷を招く恐れががなく、さらに各ロー
ル毎に必要な循環ポンプ用モータの電力消費量を節約で
き、省エネルギー効果も大きい。
【0030】本発明によるドリルドロール構造の他の実
施例について、図7を参照しながら説明する。本実施例
のドリルドロールにおいて、熱媒体液循環通路2Bの断
面は図3または図6と同様であるが、図7に示すように
溝部3aは熱媒体液循環通路2B内面において螺旋状に
施工されている。これ以外の構成は前述の実施例と同様
である。このような螺旋状の熱媒体液循環通路2Bを通
過する流体は旋回流を伴う乱流となり、熱交換が活発に
なる。
【0031】以上のような本実施例によれば、前述の実
施例と同様の効果が得られるだけでなく、流体による熱
交換が活発になることにより熱効率が一層向上する。
【0032】本発明によるドリルドロール構造のさらに
他の実施例について、図8を参照しながら説明する。本
実施例のドリルドロールにおいては、熱媒体液循環通路
2Cの断面形状は図3や図6とは異なって多数の放射状
の溝は設けられず、楕円形(非円形)である。これ以外
の構成は前述の実施例と同様である。熱媒体液循環通路
2Cの断面形状が上記のように楕円形(非円形)である
ので、単純円形の熱媒体液循環通路に比べて、通路の表
面積、即ち伝熱面積が拡大する。
【0033】従って本実施例によっても、熱媒体液循環
通路2Cの表面積、即ち伝熱面積が拡大し、これを流れ
る流体の流量を増加したり流速を増加したりすることな
く、温度分布や加熱冷却時の熱応答性を良好にすること
ができ、熱効率を向上することができる。
【0034】尚、熱媒体液循環通路の断面は上記のよう
に楕円形でなく、例えば多角形のような他の非円形形状
にしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、従来の単純円形の熱媒
体液循環通路に比べて、通路の表面積、即ち伝熱面積を
拡大することができ、流体流量を増加したり流速を増加
したりすることなく、温度分布や加熱冷却時の熱応答性
を良好にすることができる。従って熱効率の良いドリル
ドロールを提供することができる。
【0036】また、流体の流量や流速を増加する必要が
ないので、エロージョン等によるロール損傷を招く恐れ
ががなく、さらに循環ポンプ用モータの電力消費量を節
約でき、省エネルギー効果も大きい。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるドリルドロールの内部
構造を示す図である。
【図2】図1のドリルドロールのII−II方向の断面を示
す図である。
【図3】図1のドリルドロールにおける熱媒体液循環通
路の断面図である。
【図4】図3の熱媒体液循環通路の内面を示す図であ
る。
【図5】(a)は図1のドリルドロールが適用されるカ
レンダーの一例を示す図であり、(b)は(a)のカレ
ンダーにおける各ロールの配置及び材料の経路を模式的
に示す図である。
【図6】図3の熱媒体液循環通路の変形例を示す断面図
である。
【図7】本発明の他の実施例によるドリルドロールにお
いて、熱媒体液循環通路の内面を示す図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例によるドリルドロー
ルの半径方向断面を示す図である。
【符号の説明】
1 ドリルドロール 2 熱媒体液循環通路 3a (熱媒体液循環通路の)溝部 3b (熱媒体液循環通路の)突部 4,5 斜め穴 6 シールリング 7 内管 8 回転接手 9 流体入口 10,11 中心穴 12 流体出口 13 連結穴 21〜24 ロール 30 熱可塑性の高分子材料 100 熱可塑性の高分子材料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールの軸方向に平行な多数の熱媒体液
    循環通路がロール表面近傍に設けられ、この熱媒体液循
    環通路に熱媒体液を供給することによってロールの温調
    を行うドリルドロールにおいて、 前記熱媒体液循環通路の断面が多数の放射状の溝を有す
    ることを特徴とするドリルドロール。
  2. 【請求項2】 ロールの軸方向に平行な多数の熱媒体液
    循環通路がロール表面近傍に設けられ、この熱媒体液循
    環通路に熱媒体液を供給することによってロールの温調
    を行うドリルドロールにおいて、 前記熱媒体液循環通路の断面が非円形であることを特徴
    とするドリルドロール。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のドリルドロールにおい
    て、前記熱媒体液循環通路の断面が多数の放射状の溝を
    有することを特徴とするドリルドロール。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載のドリルドロール
    において、前記熱媒体液循環通路断面の多数の放射状の
    溝は、前記熱媒体液循環通路内面にロール軸と平行に施
    工されていることを特徴とするドリルドロール。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載のドリルドロール
    において、前記熱媒体液循環通路断面の多数の放射状の
    溝は、前記熱媒体液循環通路内面に螺旋状に施工されて
    いることを特徴とするドリルドロール。
  6. 【請求項6】 軸線が互いに略平行になるように配置さ
    れた複数のロールによって熱可塑性の高分子材料を成形
    するカレンダーにおいて、 少なくとも最終のロールが請求項1から5のうちいずれ
    か1項記載のドリルドロールであることを特徴とするカ
    レンダー。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311420A (ja) * 2000-03-14 2001-11-09 Walzen Irle Gmbh 回転可能なロール及びこのロールに使用するデフレクタ
JP2009043739A (ja) * 2008-11-10 2009-02-26 Tokuden Co Ltd 誘導発熱ローラ装置
JP2009043740A (ja) * 2008-11-10 2009-02-26 Tokuden Co Ltd 誘導発熱ローラ装置
JP2014020500A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Hitachi Power Solutions Co Ltd ドリルドロール及びロールプレス装置
CN109016308A (zh) * 2018-10-23 2018-12-18 张旭 一种橡胶、塑料成型压延机

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