JPH07248553A - 画像投映装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的安価で容易に作成できる画像と共に音
声情報を記録する情報記録体を用いて、画像の拡大投映
と共に音声の再生が可能な画像投映装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 該情報記録体１を搬送する送りローラ１２、
１３、２０と、磁気トラック層５に記録された音声情報
を読取る磁気ヘッド１５と、該磁気ヘッド１５で読み取
られた音声情報を音声として再生する音声再生回路１６
と、情報記録体１に記録された画像を投映するための光
源１７と、情報記録体１の画像フィルム３を通過した画
像光を拡大投映する拡大投映部１８を備え、音声情報を
記録する磁気トラック５と画像を記録する透光性の画像
フィルム３を有する情報記録体１を用いて画像を投映す
る画像投映装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、透光性フィルムに記録
された画像を拡大投映すると同時に音声情報の再生可能
な画像投映装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、プレゼンテーションにおける映像
の有効性・必要性が強く認識されてきている。

【０００３】従来、画像を拡大して投映するものには、
スライド投映機（幻灯機）、オーバヘッドプロジェクタ
（ＯＨＰ）がある。これらの装置において、画像情報が
記録されるシートやスライドは比較的安価で容易に作成
することができる。しかしながら、音声情報といった画
像情報以外の情報は取り扱うことはできなかった。

【０００４】画像情報と共に音声情報も扱える画像投映
装置には、例えばビデオを用いたＮＴＳＣ等のの映像信
号に基づき映像を映写する液晶プロジェクタがある。し
かし、音声を含めた映像のビデオを作成・編集するのは
容易ではなく、コストも非常に高い。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、斯様な点に
鑑みて成されたもので、比較的安価で容易に作成できる
画像と共に音声情報を記録する情報記録体を用いて、画
像の拡大投映と共に音声の再生が可能な画像投映装置を
提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、音声情報を記
録する音声情報記録部と画像を記録する透光性の画像記
録部とを有する情報記録体を用いる画像投映装置であっ
て、情報記録体を搬送する搬送手段と、該搬送手段にて
搬送された情報記録体の音声情報記録部から音声情報を
読取る音声情報読取手段と、該音声情報読取手段で読取
られた音声情報に基づいて音声を再生する音声再生手段
と、前記搬送手段にて搬送された情報記録体の画像記録
部を照らす光源と、該光源の光により照らされて情報記
録体の画像記録部に記録された画像に基づき形成された
画像光を拡大投映する拡大投映手段とを備えるものであ
る。

【０００７】更に、画像、音声情報の他に制御情報を記
録可能な情報記録体を用い、情報記録体の制御情報記録
体に記録された制御情報を読取る制御情報読取手段と、
該制御情報により読取られた制御情報に基づいて前記搬
送手段あるいは拡大投映手段を制御する制御手段を備え
る画像投映装置を提供するものである。

【０００８】

【作用】画像を記録する情報記録体は、音声情報を記録
する音声情報記録部と画像を記録する透光性の画像記録
部とを有し、光を当てて投映像が形成される透光性の画
像記録部に画像の記録が行われるものを用いるので、情
報記録体への画像の記録は従来と同様に比較的安価で容
易に作成できる。

【０００９】そしてこのような情報記録体は、本発明画
像投映装置において、情報記録体の画像記録部が光源に
より照らされる位置まで搬送され、その間、音声情報記
録部に記録された音声情報が音声情報読取手段にて読取
られ、適当なタイミングで音声として音声再生手段によ
り再生される。搬送手段にて光源にて照らされる位置ま
で搬送された情報記録体の画像記録部には、光源からの
光が照射され、その光により画像記録部に記録された画
像に基づいた画像光が形成され、画像光は拡大投映手段
にて拡大投映される。

【００１０】また、情報記録体に制御情報を記録する制
御情報記録部を有するものを用いたときは、制御情報読
取手段が制御情報記録部に記録された制御情報を読取
り、その制御情報、例えば読取った制御情報が記録され
ている情報記録体に記録されている画像の投映時間や拡
大倍率、或るいは次に投映する情報記録体を搬送するタ
イミング等の制御情報に応じて、搬送手段や拡大投映手
段が制御手段により制御される。

【００１１】

【実施例】情報記録体の一実施例について図１Ａ、Ｂを
参照して説明する。

【００１２】この情報記録体１は、略名刺サイズのカー
ド型をしており、制御情報を記録する制御情報記録部２
ａを有するフレーム２と、透光性のフィルムであり画像
を記録する画像記録部としての画像フィルム３と、剛性
補強のための透光性のベースフィルム４と、音声情報を
記録する音声情報記録部としての磁気トラック層５とか
ら成り、これらが順に積層されている。磁気トラック層
５は、フレーム２と対向し制御情報記録部２ａとは対向
しない部分に位置される。また、情報記録体１の搬送方
向の一方の角部分には切欠き１ａが設けられている。

【００１３】制御情報記録部２ａには、例えばバーコー
ド方式で、画像の投映時間や拡大倍率、或るいは次に投
映する情報記録体を搬送するタイミング等の制御情報が
印刷或るいは記入等により記録されている。

【００１４】画像フィルム３には、静電方式によるカラ
ー電子写真機による印写、手書き、銀塩プリント、マイ
クロカプセル転写印刷等により画像が記録される。画像
記録の際には、複数枚の名刺サイズカード型フィルムに
簡単に分割できるように、ミシン目が入った大判のフィ
ルムシートを用いれば（図２参照）、一度に複数枚の画
像フィルムへの画像の記録ができ、製造時間の短縮、及
び製造コストの低減が可能になる。特に、最近はパーソ
ナルコンピュータを含めたＯＡ機器の発達により、画像
の作成は簡単になり、画像をプリント出力するのと同じ
方法で画像フィルムへの画像の記録が行うことができ
る。

【００１５】また、磁気トラック層５への音声情報の記
録は、音声情報を電気信号に変換しその変換した信号に
基づいて磁気ヘッドにより磁気トラック（磁気テープ）
へと記録する通常の録音装置を用いて簡単に行われる。

【００１６】図３は、情報記録体１を複数枚収納するカ
ートリッジ６の概略説明図である。

【００１７】７はケース本体で、情報記録体１を複数枚
収納する収納部７ａと、制御情報記録部２ａに記録され
た制御情報を後述する光センサで読取るための検出孔７
ｂと、情報記録体１の切欠き１ａと嵌合して情報記録体
１を正しい方向で収納するための方向導出部７ｃを備え
ている。

【００１８】８はケース本体７に摺動可能に設けられた
シャッタで、図示しないバネ等の付勢手段により収納部
７ａを遮蔽する方向に付勢されて、通常は収納部７ａを
閉めた状態、後述する画像投映装置に装着したときには
収納部７ａを開けた状態に摺動する。

【００１９】９は情報記録体をシャッタ８方向に付勢す
るために収納部７ａ内に設けられた情報記録体押さえ板
で、バネ９ａにより付勢力が加えられている（図４参
照）。１０はケース本体に７に回転自在に設けられた情
報記録体搬送時の抵抗を少なくするためのローラであ
る。

【００２０】図４は本発明画像投映装置に係る一実施例
の概略構成図である。

【００２１】画像投映装置１１には、複数の情報記録体
１が複数枚収納されたカートリッジ６が装着され、該カ
ートリッジ６内の情報記録体１を搬送する搬送手段とし
ての送りローラ１２、１３、２０と、カートリッジ６の
検出孔７ｂを介して制御情報記録部２ａに記録された制
御情報を読取る光センサ１４と、磁気トラック層５に記
録された音声情報を読取る音声情報読取り手段としての
磁気ヘッド１５と、該磁気ヘッド１５で読み取られた音
声情報を音声として再生するスピーカ１６ａと共に増幅
器１６ｂを備えた音声再生手段としての音声再生回路１
６と、情報記録体１に記録された画像を投映するための
光源１７と、情報記録体１の画像フィルム３を通過した
画像光を拡大投映するレンズ等の光学系１８ａとレンズ
の駆動系を含む拡大投映手段としての拡大投映部１８を
備える。

【００２２】更に、光センサ１４で読取られた制御情報
を入力し、送りローラ１２、１３、２０、音声再生回路
１６、拡大投映部１８を制御する制御回路１９を備えて
いる。

【００２３】さて、カートリッジ６の収納部７ａ内には
情報記録体１が複数枚収納されるが、カートリッジ６に
情報記録体１を収納する場合、切欠き１ａと方向導出部
７ｃとが嵌合された状態でないと収納できないので、情
報記録体１は必ず正しい方向に揃えられて収納される。
これにより、投映される画像が倒立したり、左右逆転す
るといったことを防ぐことができる。

【００２４】そして、カートリッジ６が画像投映装置１
１に装着されると、シャッタ８が摺動して開かれる。カ
ートリッジ６に収納された情報記録体１はまず送りロー
ラ１２によってカートリッジ６外へと搬出され、情報記
録体１の制御情報記録部２ａがカートリッジ６の検出孔
７ｂ上を通過する際に光センサ１４により制御情報が読
取られる。読取られた制御情報は制御回路１９に入力さ
れる。

【００２５】更に送りローラ１２及び送りローラ１３に
て情報記録体１が搬送され、磁気トラック層５が磁気ヘ
ッド１５と接触し、接触した状態で磁気トラック層５が
移動すると、磁気トラック層５に記録された音声情報が
磁気ヘッド１５によって読取られる。磁気ヘッド１５で
読取られた音声情報は音声再生回路に入力され、増幅器
１６ｂで適当に増幅されてスピーカ１６ａから音声が再
生出力される。音声を再生するタイミングは、読取られ
た制御情報に基づいた制御回路１９の制御に従って、バ
ッファ等を用いた遅延回路により適宜遅らせることも可
能である。

【００２６】送りローラ１３で更に情報記録体１が搬送
され、光源１７が形成する光路上の定位置まで情報記録
体１が搬送されると、送りローラ１３による情報記録体
１の搬送が一時停止される。

【００２７】情報記録体１が一時停止された状態では、
光源１７から発せられた光が画像フィルム３を真下から
照らすようにミラーで導かれており、光源１７から発せ
られた光は画像フィルム３を通過すると、画像フィルム
３に記録された画像に基づいた画像光として光学系１８
ａに入射される。このとき、制御回路１９は、入力され
た制御情報に基づいて光学系１８ａを移動制御してお
り、光学系１８ａと画像フィルム３との距離を調整し、
画像光が制御情報に基づいた倍率で拡大投映されるよう
に制御している。

【００２８】この結果、画像フィルム３に記録された画
像に基づいた画像光が形成され、所望の倍率で拡大され
て、図示しないスクリーンに投映される。

【００２９】制御回路１９は、読取った制御情報に基づ
いて、その時搬送されている情報記録体に記録された画
像の投映時間を制御しており、適当なタイミングで送り
ローラ２０を駆動させて情報記録体を排出させる。そし
て送りローラ１２を駆動させて次の情報記録体１を搬送
させ、同じように、音声の再生、画像の拡大投映を行わ
せる。尚、情報記録体１をカートリッジ６に収納せず
に、直接画像投映装置に挿入して画像の投映を行う場合
は、情報記録体１の搬送方向、光センサ１４の手前に送
りローラ１２を駆動させるための情報記録体方向検出用
のスイッチ２１を設けておくことにより、情報記録体１
が間違った向き、投映される画像が倒立したり、左右逆
転する向きに挿入されるのを防ぐことができる。即ち、
図５に示すように、情報記録体１が正しい向きに挿入さ
れたときは、切欠き１ａがスイッチ２１を押し上げて
（図５Ａ、Ｂ）、送りローラ１２が駆動され、送りロー
ラ１２によるそれ以降の情報記録体１の搬送が許容され
る。情報記録体１が間違った向き、切欠き１ａが搬送方
向に向いていないときは、情報記録体１の端面がスイッ
チ２１に当接しても、切欠きのような逃げはなくスイッ
チ２１は押し上げられないので（図５Ｃ）、送りローラ
１２は駆動されず、送りローラ１２によるそれ以降の情
報記録体１の搬送が禁止される。従って、画像が倒立し
たり左右逆転した状態で投映されるのを防ぐことができ
る。

【００３０】

【発明の効果】本発明の画像投映装置に用いられる情報
記録体には、音声情報は録音装置により録音でき、画像
は透光性の画像フィルムに記録するものなので、画像を
含めた情報の記録が容易に行える。即ち、情報記録体の
作成が容易且つ低コストで行える。そして、本発明の画
像投映装置によって、この情報記録体に記録された画像
の拡大投映、音声の再生が可能になる。これにより、容
易且つ安価に作成される情報記録体を用いた、画像だけ
でなく、音声をも再生できる画像投映装置が提供され
る。

【００３１】更に、情報記録体に制御情報も記録するこ
とによって、投映する画像の倍率や投映時間、また次の
情報記録体に記録された画像の投映タイミング等が制御
できるので、画像のアニメーション的な連続的な投映が
できる、適当な時に自動制御に対して割り込みを行い手
動で状況にあった投映を行う等、多種多様なプレゼンテ
ーションに対応することのできる画像投映装置が提供さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明画像投映装置の一実施例に係る情報記録
体の概略構成図である。

【図２】本発明一実施例に係る情報記録体の情報記録体
の作成に用いられる画像フィルムの一例を示す図であ
る。

【図３】本発明画像投映装置の一実施例に係るカートリ
ッジの概略構成図である。

【図４】本発明一実施例の画像投映装置の概略構成図で
ある。

【図５】情報記録体１の挿入方向の応じたスイッチ２１
の動作説明図である。

【符号の説明】

１ 情報記録体 １ａ 切欠き ２ フレーム ２ａ 制御情報記録部 ３ 画像フィルム（画像記録部） ４ ベースフィルム ５ 磁気トラック層（音声情報記録部） ６ カートリッジ ７ ケース本体 ７ａ 収納部 ７ｂ 検出孔 ７ｃ 方向導出部 ８ シャッタ ９ 情報記録体押さえ板 ９ａ バネ １０ ローラ １１ 画像投映装置 １２、１３、２０ 送りローラ（搬送手段） １４ 光センサ １５ 磁気ヘッド（音声情報読取り手段） １６ 音声再生回路（音声再生手段） １６ａ スピーカ １６ｂ 増幅器 １７ 光源 １８ 拡大投映部（拡大投映手段） １８ａ 光学系 １９ 制御回路（制御手段） ２１ スイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音声情報を記録する音声情報記録部と画
   像を記録する透光性の画像記録部とを有する情報記録体
   を用い、 該情報記録体を搬送する搬送手段と、該搬送手段にて搬
   送された情報記録体の音声情報記録部から音声情報を読
   取る音声情報読取手段と、該音声情報読取手段で読取ら
   れた音声情報に基づいて音声を再生する音声再生手段
   と、前記搬送手段にて搬送された情報記録体の画像記録
   部を照らす光源と、該光源の光により照らされて情報記
   録体の画像記録部に記録された画像に基づき形成された
   画像光を拡大投映する拡大投映手段とを備えることを特
   徴とする画像投映装置。
2. 【請求項２】 前記情報記録体は制御情報を記録する制
   御情報記録部を有し、情報記録体の制御情報記録体に記
   録された制御情報を読取る制御情報読取手段と、該制御
   情報により読取られた制御情報に基づいて前記搬送手段
   あるいは拡大投映手段を制御する制御手段を備えること
   を特徴とする請求項１記載の画像投映装置。