JPH07248419A - 平面発光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 平面発光体は、１側端を入射面とし正面を発
光面とする導光板２と、この発光面上に配置された拡散
板３と、一端が光源に対向し他端が導光板２の入射面に
対向する光ファイバ束６と、入射面及び発光面以外の面
の導光板２の側端面に、拡散板３端面に亘って透明接着
剤塗布反射フィルム４’が配置され、導光板の側端面と
拡散板端面との両端面と反射フィルム４’とが透明接着
剤で接合され、拡散板３と導光板２とが固定され、導光
板２の裏面にベース板１が配設されている。 【効果】 外型枠材のスペースを省くことができて小型
化を図ることができ、は発光面積比を広く取ることがで
き、複雑且つ多数の組立工程を必要とせず低コストで製
造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、平面発光体に関し、
光ファイバから導光板の側端に光を入射し導光体の正面
から発光させる平面発光体に関する。

【０００２】

【従来の技術】光ファイバから導光板の側端に光を入射
し導光体の正面から発光させる平面発光体には、従来、
透光性拡散基板の少なくとも１側端を入射面とし、光源
と入射面との間に光ファイバ群を配設し、入射面と正面
以外の面に反射層を形成した光拡散装置（実開昭６１−
８５８０１号）、互いに積層された複数透明板からなる
楔状光伝送体と、光伝送体の入射面に対向した光ファイ
バ束とからなる光拡散器（実開昭６２−１１３３０２
号）、更に組立図の図２に示す様な、１側端を入射面と
し正面を発光面する導光板２と、この発光面上に配置さ
れた拡散板３と、一端が光源に対向し他端が入射面に対
向する光ファイバ束６と、側端面に配置された反射層４
と、反射層を外から囲い拡散板３とベース板１とをネジ
で螺着する固定枠５とからなる平面発光体などがある。

【０００３】組立図の図２に示す従来の平面発光体で
は、反射層４が固定枠５により圧接されて固定されてい
る。この平面発光体では、光源（図示せず）から光を光
ファイバ束６に入射させこの光ファイバ束内を伝送させ
て導光板２の入射端面から光を入れ、導光板の正面の発
光面から光を照射させる。この際、導光体の側端面に到
達した光はそこで反射層により光が反射して戻り、導光
板の正面の発光面から出射する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平面発光体では、拡散板が直接に導光体と接合するか若
しくは、外枠材等により拡散板と導光体とが固定されて
おり、これらのでは、側端面の反射層が粘着テープや上
記外枠材などによる導光体の側端面に配設されているに
過ぎなかった。その為に、外型枠材の分だけ寸法が大き
くなったり、また、拡散板の接合及び反射層の配設とい
う多くの組立工程を必要とするなどの不都合があった。

【０００５】この発明は、上述の背景に基づきなされた
ものであり、その目的とするところは、外型枠材のスペ
ースを省くことができて、小型化することができると共
に発光面積比を広く取ることができ、複雑且つ多数の組
立工程を必要とせず低コストで製造することができる平
面発光体をを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題は、この発明に
より解決される。すなわち、この発明よる平面発光体
は、少なくとも１側端を入射面とし正面を発光面とする
導光板と、この発光面上に配置された拡散板と、一端が
光源に対向し他端が導光板の入射面に対向する光ファイ
バ束と、入射面及び発光面以外の面のうち少なくとも導
光板の側端面に、拡散板端面に亘って反射層が配置さ
れ、導光板の側端面と拡散板端面との両端面と反射層と
が透明接着剤で接合されて拡散板と導光板とが固定され
ていることを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】上記構成を有するこの発明による平面発光体で
は、以下のように作用・動作する。この発明による平面
発光体では、反射層が透明接着剤層を介して拡散板と導
光板とを固定する。この平面発光体では、光源から光を
一端の入射端から光ファイバ束に入射し、この光ファイ
バ束内を伝送させて導光板の入射端面から光を入れ、導
光板の正面の発光面から光を照射させ、更に拡散板によ
り均一な輝度分布を得る。この際、導光体の側端面に到
達した光は、一旦透明接着剤層を透過して反射層で光が
反射して戻り、導光板の正面の発光面から出射して光の
有効利用を図る。

【０００８】

【実施例】この発明を以下の実施例により具体的に説明
する。この発明の実施例による平面発光体を、図１の分
解図に示す。この態様の平面発光体は、１側端を入射面
とし正面を発光面とする導光板２と、この発光面上に配
置された拡散板３と、一端が光源（図示せず）に対向し
他端が導光板２の入射面に対向する光ファイバ束６と、
入射面及び発光面以外の面の導光板２の側端面に、拡散
板３端面に亘って透明接着剤塗布反射フィルム４’が配
置され、導光板の側端面と拡散板端面との両端面と反射
フィルム４’とが透明接着剤で接合され、拡散板３と導
光板２とが固定されているものである。

【０００９】この実施例の態様では、導光板２の裏面に
ベース板１が配設されている。この発明では、ベース板
の代わりに、透明接着剤塗布反射フィルムに置き換える
ことができ、また、ベース板上に反射層を形成すること
もできる。

【００１０】この発明において、導光板は、透明な固体
からなり、その形状寸法は、用途・種類により適宜変更
・選択することができる。好ましい材料としては、光伝
送性に優れたアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂など
の透明樹脂があり、これらを選択により、輝度の高い発
光体を得ることができる。必要に応じて、導光体表面に
は、サンドブラストや梨地面形成などの粗面化処理、散
乱物質や拡散物質などの印刷などによる塗布処理を施す
ことができる。

【００１１】この実施例では、透明接着剤が反射面に塗
布された反射フィルム４’を使用しているが、透明接着
剤を導光板と拡散板の各側端面に塗布して反射フイルム
を貼着することもできる。透明接着剤の種類は、この発
明において限定されず、種々のものを使用することがで
きる。この発明において、反射層は、導光板と拡散板の
各側端面に亘って形成されるが、この実施例のベース板
までの併せて接着固定することも可能である。

【００１２】次いで、この実施例の平面発光体を組み立
てる方法の一例を、図１の分解図を参照して説明する。
先ず、導光板２の１側端の入射面に光ファイバ束６の一
端を接合する。次いで、導光板２の発光面の正面から拡
散板３を、また、導光板２の裏面の正面からベース板１
を、それぞれ導光板２に重ねる。この積層されたものの
側端面に透明接着剤が反射面に塗布された反射フィルム
４’を貼着して導光板２と拡散板３とベース板１とを接
合固定し、この実施例の平面発光体を組み立てることが
できる。

【００１３】この様にして得られたこの実施例の平面発
光体は、光源から光を一端の入射端から光ファイバ束６
に入射し、この光ファイバ束内を伝送させて導光板２の
入射端面から光を入れ、導光板２の正面の発光面から光
を照射させ、更に拡散板３により均一な輝度分布を得
る。この際、導光体２の側端面に到達した光は、一旦透
明接着剤層を透過して反射フィルム４’で光が反射して
戻り、導光板の正面の発光面から出射して光を有効に利
用する。この態様の平面発光体では、反射層が透明接着
剤層を介して拡散板と導光板とベース板とを固定する。

【００１４】

【発明の効果】上記構成を有するこの発明の平面発光体
により、外型枠材のスペースを省くことができて小型化
を図ることができ、同じ外寸法では発光面積比を広く取
ることができ、複雑且つ多数の組立工程を必要とせず低
コストで製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、この発明の実施例による平面発光体の
分解図である。

【図２】図２は、従来の平面発光体の組立図である。

【符号の説明】

１ ベース板 ２ 導光板 ３ 拡散板 ４ 反射層 ４’ 透明接着剤塗布反射フィルム ５ 外枠 ６ 光ファイバ束

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１側端を入射面とし正面を発
   光面とする導光板と、該発光面上に配置された拡散板
   と、一端が光源に対向し他端が該入射面に対向する光フ
   ァイバ束と、入射面及び発光面以外の面のうち少なくと
   も側端面に、該拡散板端面に亘って反射層が配置され、
   該両端面と反射層とが透明接着剤で接合されて拡散板と
   導光板とが固定されていることを特徴とする平面発光
   体。