JPH0724753B2 - 高圧発生装置 - Google Patents

高圧発生装置

Info

Publication number
JPH0724753B2
JPH0724753B2 JP61174622A JP17462286A JPH0724753B2 JP H0724753 B2 JPH0724753 B2 JP H0724753B2 JP 61174622 A JP61174622 A JP 61174622A JP 17462286 A JP17462286 A JP 17462286A JP H0724753 B2 JPH0724753 B2 JP H0724753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anvil
base
cylinder
slope
wedge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61174622A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6331531A (ja
Inventor
正義 高野
俊彦 小幡
秀雄 香宗我部
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP61174622A priority Critical patent/JPH0724753B2/ja
Publication of JPS6331531A publication Critical patent/JPS6331531A/ja
Publication of JPH0724753B2 publication Critical patent/JPH0724753B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J3/00Processes of utilising sub-atmospheric or super-atmospheric pressure to effect chemical or physical change of matter; Apparatus therefor
    • B01J3/06Processes using ultra-high pressure, e.g. for the formation of diamonds; Apparatus therefor, e.g. moulds or dies
    • B01J3/065Presses for the formation of diamonds or boronitrides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/004Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses involving the use of very high pressures

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ダイヤモンドやCBN(立方晶窒化硼素)の合
成、ダイヤモンドやCBNの焼結体の製造、その他の材料
の合成や、高温、高圧処理に使用する高圧発生装置に関
し、詳しくはシリンダ構造物と一対のアンビル構造物よ
り成る一軸加圧方式の高圧発生装置に関し、実験用の小
型装置ではなく、生産用の大型装置や製造装置規模の実
験用装置に適用し得るようにしたものである。
[従来の技術] シリンダ構造物と一対のアンビル構造物より成る一軸加
圧方式の高圧発生装置の例としては、例えば特公昭36−
23463号公報に示すものが広く知られており、その概略
の構造は第15図(イ)に示されている。而して、第15図
(ロ)に示す高圧発生装置では、上下のアンビル構造物
a,bをプレス機の上盤及び下盤に夫々固定し、内孔部に
ガスケット構造物cを含む被加圧体dを装填したシリン
ダ構造物eを下側のアンビル構造物bに静かに載せ、プ
レス機を駆動して加圧を行う場合と、アンビル構造物a,
bをプレス機には固定せずに、シリンダ構造物eに被加
圧体dを装填し、シリンダ構造物eの上部及び下部にガ
スケット構造物cを介してアンビル構造物a,bを重ね合
わせたものをプレス機の加圧空間の中央に置き、プレス
機を駆動して加圧を行う場合がある。
上述の特公昭36−23463号公報で述べられている高圧発
生装置は、何れの場合もシリンダ構造物eのシリンダ内
径は約10mm、外径は約150mmと比較的小さい実験用装置
と思われ、シリンダ構造物eやアンビル構造物a,bの重
量は片手で持てる位に軽く、従って、葉ろう石製のガス
ケット構造物cがシリンダ構造物eやアンビル構造物a,
bに挾まれた状態でその重量に耐えられず崩壊すること
もなく、ガスケット構造物cの不均衡等も問題とならな
い。そのため、上記特公昭36−23463号公報にはハンド
リング関係の付帯装置については記載されていない。し
かし、上記高圧発生装置を生産用装置に適用する場合、
シリンダ構造物eのシリンダ内径は数倍〜十数倍とな
り、シリンダ構造物eやアンビル構造物a,bの重量は数
百Kg〜数トンとなり、人力によるハンドリングは困難と
なるうえ、下記のような問題を生ずるおそれがある。
(i) 加圧工程の初期にガスケット構造物cの一部
が、ガスケットとしての機能を果す前に破壊してしまう
おそれがあり、シリンダ構造物eの重量が下側のガスケ
ット構造物に加わる場合にその可能性が大きい。又特
に、ろう石粉末などを型押し成形したガスケット構造物
cを用いる場合には圧縮強度は天然ろう石等により小さ
いため壊れ易い。
(ii) 加圧工程の初期にシリンダ構造物eの水平が維
持されず傾く場合、ガスケット構造物cが偏荷重あるい
は局部的圧縮力を受けてその部分が崩壊するおそれがあ
る。
(iii) 上、下のガスケット構造物cが、均等な圧縮
率で圧縮され且つ同期的に圧縮される保証がない。特に
下側のガスケット構造物はプレスによる加圧が開始され
る前からシリンダ構造物eの重量を受けて圧縮されてい
る。
(iv) 上、下のガスケット構造物cの軸心と上、下の
アンビル構造物a,bの軸心がずれている状態で加圧され
るおそれがある(アンビル構造物先端の錐角とシリンダ
構造物内孔開口部の錐角が等しい場合には加圧時に自動
的に心ずれが修正されるが、錐角は必ずしも同じではな
い。)。
上記(i)〜(iv)のような問題が存在する場合、第15
図(ロ)に誇張して図示したようにガスケット構造物c
が上下で均等に圧縮されなかったり、又周方向で一様に
圧縮されないため、ガスケット構造物cに要求される機
能が意図するようには達成されず、結果として (i) シリンダ構造物eの傾きの助長、 (ii) 圧力室内圧力分布の均等性の阻害、 (iii) ガスケット構造物cの圧力封止能力の低下、
装置の圧力発生能力の低下、 (iv) ガスケット構造物cのアンビル構造物a,bやシ
リンダ構造物eに対する側圧支持補強機能の低下による
装置の耐圧性の低減、 (v) ガスケット構造物cの封止機能の低減と不均等
によるブローアウト現象の助長、 等の種々の好ましくない状況を生み出すことになり、結
果としては高温、高圧処理される製品の品質に影響を与
えたり、アンビル構造物a,bやシリンダ構造物eのサー
ビスライフを減少させることになる。
上述のような欠点に対して従来においても種々の対策が
考えられていた。すなわち例えば加圧開始前にシリンダ
構造物の重量がガスケット構造物に加わらないようシリ
ンダ構造物をスプリングで保持し、浮かせておく装置が
ある。又、実公昭47−28310号公報に示す「高圧発生装
置」及び実公昭49−11102号公報に示す「一軸方式の高
圧発生装置」等もその対策の一つである。そこではアン
ビル構造物とシリンダ構造物の間に機械的な運動規制機
構(リンク機構)を介在させて、シリンダ構造物が上、
下のアンビル構造物の先端面から常に等距離を維持し、
且つ水平を維持しながら加圧が行なわれるようになって
おり、特に加圧工程の初期段階で上下のガスケット構造
物が均等且つ同期的に加圧されるという点に関しては顕
著な効果が認められている。
又、近年提案された特公昭60−7597号公報に示す「粉末
体のプレス成形設備」においては、成形を行うプレスの
他に補助プレスを設け、該補助プレスによって粉末体の
型内供給、充填、予備加圧、加圧成形品の取出し、型内
清掃を行うようになっている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来手段のうち、実公昭47−28310
号公報や実公昭49−11102号公報に示すものにあって
は、次のような問題点がある。
(i) リンク機構の主体は長、短合わせて16枚の高精
度に加工された連接片と、24本の高精度に加工されたピ
ンより構成されていて、かなり製作の手間のかかるもの
であり、安価ではなく、連接片の重量も大きい。
(ii) リンクの連接片がプレス機の前後に張出して嵩
高くなり、コンパクト性に欠ける。
(iii) 装置は通常、プレス機の中に置かれ、上、下
のアンビル構造物はプレス機の加圧軸と同軸上に固定さ
れているので、アンビル構造物やシリンダ構造物の加圧
工程終了後の清掃や点検、加圧を終了した被加圧体の抜
取り、次の被加圧体の装填等の間はプレス機は休止して
いなければならず、従って、アイドルタイムが大きくな
ってプレス機の稼動率が低下し、生産能率が悪化する。
又、特公昭60−7597号公報に示すものでは、前記実公昭
47−28310号公報や実公昭49−11102号公報に示すものの
上記(iii)項の問題は解決しているが、本加圧の前に
補助プレスで予備加圧を行い、それを成形プレスに搬送
して再度加圧するという二重の手間が生じ、無駄が大き
くなるという問題がある。
本発明は上述の実情に鑑み、一軸加圧方式の高圧発生装
置において、対向して配設された2個のアンビル構造物
がシリンダ構造物内の被加圧体を同期的且つ均等に加圧
し得るようにすること、それに伴いシリンダ構造物とア
ンビル構造物の間に配置されている一対のガスケット構
造物も上下均等且つ同期的に加圧され、上下均等な圧力
封止機能を発揮し得るようにすること、シリンダ構造
物、アンビル構造物、ガスケット構造物が夫々の軸の偏
りや傾きがなく、共軸に加圧されるようにすること、装
置の耐久性の向上、圧力室内圧力分布の均等性の改善、
ブローアウト事故の防止等を図ること、被加圧体の装
填、抜取り、アンビル構造物、シリンダ構造物の清掃、
点検、交換等のハンドリングを容易に行い得るようにす
ること、等を目的として成したものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、少なくとも何れか一方が昇降し得るようにし
た上下部ベースのうち上部ベースに着脱自在に上部アン
ビル構造物を配設すると共に下部ベースに着脱自在に下
部アンビル構造物を配設し、上部ベースと下部ベースと
の間に昇降可能に配設した枠体に、前記上部アンビル構
造物と下部アンビル構造物との間に位置し内孔部に被加
圧体が装填されると共にシリンダコアと前記上、下部ア
ンビル構造物のアンビルコアとの間にガスケット構造物
を介在させるようにしたシリンダ構造物を配設し、前記
上部ベースに、下面に傾斜面を有する上部斜面体を、又
下部ベースに、上面に傾斜面を有する下部斜面体を、夫
々の傾斜面の傾斜角が等しく傾斜方向が逆になるよう取
付け、前記枠体に水平方向へ向けて突設した部材に、前
記上下部斜面体の斜面と平行な斜面を有し該斜面が上下
部斜面体の斜面と当接し得るウエッジを、上下部斜面体
の斜面に沿い水平移動し得るよう嵌入し、前記部材に、
ウエッジの上下部斜面を上下部斜面体の斜面に押しつけ
る方向にウエッジを付勢するための弾撥体を、圧縮方向
が水平方向となるよう取付けた構成を備えている。
[作用] 被加圧体はシリンダ構造物のシリンダコア内孔部に装填
され、シリンダコアと上、下部アンビル構造物のアンビ
ルコアとの間にはガスケット構造物が挿入され、プレス
機によって加圧されるが、この際枠体に取付けたシリン
ダ構造物は常時水平状態を保持されると共にシリンダコ
ア軸線方向中心位置から、上部アンビル構造物のアンビ
ルコア先端までの距離と下部アンビルコア構造物のアン
ビルコア先端までの距離は等しい距離に保持される。こ
のため、加圧時に上部のアンビルコア、シリンダコア、
下部のアンビルコアの中心がずれず、均等な力で確実且
つ無理のない加圧を行うことができる。
又作業終了後においては、ウエッジは弾撥体の弾撥力に
押されてもとの位置へ戻ることができる。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明す
る。
第1図及び第2図は本発明の一実施例で、油圧プレスの
固定された下部盤体1上には、下部ベース2が固着さ
れ、該下部ベース2には上部が小径で下部が大径の段状
の貫通孔3が設けられ、該貫通孔3にはつば5部が下部
ベース2の貫通孔3の段部4に係合し、上端が下部ベー
ス2よりも上方へ突出し得るようにした焼入鋼製の円板
状の台座支持ブロック6が着脱自在に嵌合せしめられ、
台座支持ブロック6の上面には、台座支持ブロック6外
周と同心状に所定深さの中空孔7が穿設され、該中空孔
7には、下面が台座支持ブロック6により支持されるよ
うにした超硬合金製の下部台座コア8が嵌合せしめら
れ、下部台座コア8上面には、該コア8と同心状にコア
8よりも小径の超硬合金製のアンビルコア9が載置せし
められている。又アンビルコア9の縦断面形状は中心側
が上方へ向けて突出した形状になっている。
アンビルコア9の外周には、アンビルコア9を補強する
ための多重締付リング10が嵌合せしめられ、該多重締付
リング10の外周部にはつば11が形成されている。又台座
支持ブロック6上面にはボルト12を介して段部13を有す
る取付具14が取付けられ、取付具14の段部13により、前
記多重締付リング10はつば11を介して台座支持ブロック
6に固定されている。而して台座支持ブロック6、下部
台座コア8、アンビルコア9、多重締付リング10、取付
具14等によって下部アンビル構造物15が形成されてい
る。
下部ベース2上面四隅には、下部斜面体16が固着されて
いる。該下部斜面体16の上部斜面は下部アンビル構造物
15の放射方向へ向き、下部アンビル構造物15側から外方
へ向うに従い下り勾配に形成されている。又下部斜面体
16の上部斜面にはライナ17が取付けられている。
油圧プレスの昇降自在な上部盤体18下面には上部ベース
19が固着され、該上部ベース19には、上部が大径で下部
が小径の段状の貫通孔20が設けられ、該貫通孔20には、
電気絶縁のため外周つば部に硬質ゴム製のブッシュ21が
嵌着され該ブッシュ21部が上部ベース19の貫通孔20の段
部22に当接し下端が上部ベース19よりも下方へ突出し得
るようにした焼入鋼製の円板状の台座支持ブロック23が
着脱自在に嵌合せしめられ、台座支持ブロック23の下面
に台座支持ブロック23外周と同心状に所定高さの中空孔
24が穿設され、該中空孔24には、上面が台座支持ブロッ
ク23により支持されるようにした超硬合金製の上部台座
コア25が嵌合せしめられ、上部台座コア25下面には、該
コア25と同心状にコア25よりも小径の超硬合金製のアン
ビルコア26が当接せしめられている。又アンビルコア26
の縦断面形状が中心側が下方へ向けて突出した形状を
し、前記アンビルコア9と上下対称の配置となってい
る。
アンビルコア26の外周には、アンビルコア26を補強する
ための多重締付リング27が嵌合せしめられ、該多重締付
リング27の外周部にはつば28が形成されている。又台座
支持ブロック23下面にはボルト29を介して段部30を有す
る取付具31が取付けられ、取付具31の段部30により、前
記多重締付リング27はつば28を介して台座支持ブロック
23に固定されている。而して台座支持ブロック23、上部
台座コア25、アンビルコア26、多重締付リング27、取付
具31等によって上部アンビル構造物32が形成されてい
る。
上部ベース19下面の四隅には、上部斜面体33が固着され
ている。該上部斜面体33の下部斜面は上部アンビル構造
物32の放射方向へ向き、上部アンビル構造物32側から外
方へ向うに従い上り勾配に形成されている。又上部斜面
体33は前記、下部斜面体16の真上に配設され、上部斜面
体33の下部斜面にはライナ34が取付けられている。下部
斜面体16の上部傾斜面及び上部斜面体33の下部傾斜面の
水平線に対する角度は同じ値であり、傾斜方向は逆にな
っている。
下部盤体1上には図示してない流体圧シリンダにより昇
降し得るようにした複数本の縦向きのロッド35が下部ベ
ース2と干渉しないよう配設され、ロッド35の上端に水
平且つ平行に配設した2本のレール36上には車輪37を取
付けた枠体38がレール36に沿い所要の手段で走行し得る
よう車輪37を介して載置されている。
枠体38は第2図に示すように二分割されており、合せ面
に固着したフランジ39をボルト40により締結することで
左右の枠体38は一体的に固着されている。
枠体38には上部及び下部が大径で中途部が小径の貫通孔
41が穿設され、上下のアンビルコア26と9の間には、該
コア26,9と同心状に超硬合金製或いは特殊鋼製のシリン
ダコア42が配設され、該シリンダコア42の外周には、補
強のために、鋼製の多重締付リング43が嵌合され、該多
重締付リング43は前記貫通孔41に嵌合され、多重締付リ
ング43外周の上下段部44は前記貫通孔41の上下段部45に
係合している。シリンダコア42内孔部の縁部形状は前記
アンビルコア26,9の相対向面との間に所定の間隔が保持
されるよう所定の曲線状に形成され、アンビルコア9,26
で閉止されたシリンダコア42の内孔部には、圧力室が形
成されるようになっている。而して、シリンダコア42、
多重締付リング43によってシリンダ構造物46が構成さ
れ、シリンダ構造物46と上部アンビル構造物32、下部ア
ンビル構造物15との間には、後述の第3図(ハ)に示す
ように加圧時に水冷用の空間47,48が形成されるように
なっている。又多重締付リング43上面と多重締付リング
27下面との間及び多重締付リング43下面と多重締付リン
グ10上面との間には、後述の第3図(ハ)に示すように
水密のためのゴム製パッキン49,50を配置し得るように
なっている。空間47,48へ冷却水を導入させる管路は図
示してないが上、下部アンビル構造物32,15に設けられ
ている。
枠体38の外周部所要位置には、第2図に示すように平面
的に見てシリンダコア42中心に対して放射状に伸びる複
数のガイドピン51が突設され、該ガイドピン51の先後端
部にはストッパ51a,51bが設けられ、前記枠体38には各
ガイドピン51の左右に位置するようライナ52を取付けた
案内部材53が突設されている。
前記ガイドピン51には、ガイドピン51の軸線方向へ摺動
し得るようにしたウエッジ54がブッシュ55を介して嵌合
され、ストッパ51bとウエッジ54後面との間には、ガイ
ドピン51の外周に嵌合されウエッジ54をストッパ51a側
へ付勢するようにしたスプリング56が配設されている。
又ウエッジ54の上下面には、前記上部斜面体33及び下部
斜面体16の傾斜面に対して接触し得る傾斜面が設けら
れ、ウエッジ54の両側面は案内部材53のライナ52に対し
てシリンダコア42の放射方向へ摺動し得るよう、ライナ
52に接触している。更にウエッジ54、上部斜面体33、下
部斜面体16の夫々の幅寸法は略同じ寸法になっている。
シリンダコア42内の圧力室に収納される被加圧体57の構
造はこの種一軸加圧方式の高圧発生装置で一般に採用さ
れているものであって、本発明に特有のものではない。
従って詳細な説明は省略しているが、電導リング、電極
板、カーボンヒータ、電導リング内径部に嵌合された熱
及び電気絶縁板、圧力媒体、カーボンヒータ内に絶縁
物、カプセル等を介して収納される圧力及び高温を付与
されるべき試料等より構成されている。又被加圧体57へ
の通電は上、下部アンビル構造物32,15を通して行なう
ようになっている。
被加圧体57の加圧時にシリンダコア42とアンビルコア2
6,9との間に介在させられるガスケット構造物58,59の構
造や材質は、この種一軸加圧方式の高圧発生装置で一般
に使用されているものと同じで、本発明に特有のもので
はない。ガスケット構造物58,59としては均質なパイロ
ットフィライト(ろう石)のブロックより削り出して成
形したものが、性能が優れているため小型装置では広く
使用されているが、大型装置の場合は極めて高価となる
ので、安価なパイロフィライト粉末を主成分とする粉末
をモールドを用いて加圧成形したものを用いるのが良
い。
上記高圧発生装置は、その上方或いは下方より油圧プレ
スにより押圧力を加え得るようになっている。
次に、上記実施例の作動を第3図(イ)〜(ホ)及び第
4図をも参照して説明する。
作業開始前は油圧プレスの上部盤体18は最上方まで上昇
し、上部アンビル構造物32も最上方まで上昇して上部ア
ンビル構造物32と下部アンビル構造物15との間は大きく
開いてあり、又ロッド35を介してレール36も再上方に位
置しており、シリンダ構造物46を搭載した枠体38は適宜
の手段により車輪37を介してレール36及び図示してない
がレール37と同じ高さに位置しているプレス機外のレー
ル上を走行し、プレス機外に位置させられている。
斯かる状態で、下部アンビル構造物15のアンビルコア9
上面には、被加圧体57がガスケット構造物59により包囲
されるよう被加圧体57及びガスケット構造物59がセット
され、プレス機外のシリンダ構造物46のシリンダコア42
内面にはガスケット構造物58がセットされる。又、ガス
ケット構造物58がセットされたシリンダ構造物46は、枠
体38が車輪37を介してレール36等を適宜の手段により走
行することによりプレス機内へ挿入される(第3図
(イ)参照)。なお被加圧体57はガスケット構造物58と
一緒にシリンダコア42内面に固着させても良い。
ガスケット構造物58がセットされたシリンダ構造物46が
プレス機内へ挿入されたら、流体圧シリンダによりロッ
ド35を下降させることによりレール36を下降させる。そ
うすると、枠体38及びシリンダ構造物46も下降し、枠体
38に突設されているウエッジ54の下部傾斜面が、下部斜
面体16の上面ライナ17上に当接すると共に被加圧体57及
びガスケット構造物59がシリンダ構造物46の内面に挿入
され、被加圧体57はガスケット構造物58によって周囲を
包囲された状態になる(第3図(ロ)参照)。又ウエッ
ジ54が下部斜面体16に当接する際には、下部斜面体16側
面に沿い枠体38に固着された案内部材53が下降するた
め、枠体38及びシリンダ構造物46は所定の位置に位置決
めされ、下部アンビル構造物15のアンビルコア9軸心と
シリンダ構造物46のシリンダコア42軸心とは一致してい
る。更に、ウエッジ54が下部斜面体16上に載置されても
なおもロッド35及びレール36が下降するため、車輪37と
レール36との間には隙間δが生じる。
枠体38に設けたウェッジ54が下部斜面体16に載置され、
シリンダ構造部46が所定位置にセットされたら、油圧プ
レスの上部盤体18を下降させることにより上部ベース19
及び上部アンビル構造物32を下降させる。そうすると、
上部ベース19に固着された上部斜面体33がその側面を枠
体38の案内部材53に案内されて下降し、上部斜面体33の
下面のライナ34はウエッジ54の上面に当接し、上部アン
ビル構造物32のアンビルコア26下端が被加圧体57の上面
に接触する。従って、このとき、アンビルコア26下端と
被加圧体57上面、被加圧体57下面とアンビルコア9上端
とは軽く接触し、これ以後の上部盤体18の下降によって
被加圧体57の加圧が始まる(第3図(ハ)参照)。加圧
開始時にはスプリング56は取付長を保持している。
第3図(ハ)の状態から上部盤体18を更に下方向へ押す
と、上部ベース19及び下部アンビル構造物32も更に下方
へ押される。このため上部斜面体33下部の傾斜面及び下
部斜面体16の上部傾斜面によってウエッジ54にはガイド
ピン51の軸線方向外方へ向けた力が作用し、ウエッジ54
は上部斜面体33及び下部斜面体16のライナ34,17及び案
内部材53のライナ52に対して摺動し、スプリング56の抗
力に打勝ってスプリング56を縮ませ、シリンダコア42放
射方向外方へ移動する。従ってシリンダ構造物46は枠体
38と一緒に下降すると共に上部盤体18により上部アンビ
ル構造物32が下降し、被加圧体57はシリンダコア42内で
アンビルコア9,26によって加圧される(第3図(ニ)参
照)。
プレス圧力が所定の高さに達したら、空間47,48に冷却
水を通水し、電流を通して、被加圧体57を加熱し、所定
の時間保持する。その後、圧力及び温度を徐々に下降さ
せる。
上部斜面体33下面とウエッジ54当接面の傾斜角及び下部
斜面体16とウエッジ54当接面の傾斜角は反対向きで且つ
等しいため、上部盤体18及び上部アンビル構造物32がH
だけ下降すると、枠体38及びシリンダ構造物46はH/2だ
け下降する。したがって、加圧中はシリンダ構造物46は
常時下部アンビル構造物15と上部アンビル構造物32の中
間高さに位置している。
第4図に示すように加圧の初期の段階でシリンダコア42
の中心l1がアンビルコア9,26の中心l2すなわちプレス中
心に対してEだけ左方向へ心ずれしている場合、右側の
スプリング56が左側のスプリング56よりも2Eだけ大きく
圧縮される。この右側のスプリング56により第4図で見
て右方向への押し戻し力Fが働く。このため加圧中はシ
リンダ構造物46は平行を保ち、上下部アンビル構造物3
2,15に対して心ずれが矯正され、しかも上述したよう
に、シリンダコア42はアンビルコア9,26に対して中間高
さ位置を保持する。
被加圧体57の加圧が終了すると、上部盤体18及び上部ベ
ース19並びに上部アンビル構造物32は元の高さまで上昇
し、ロッド35が上昇してレール36が上昇し、レール36に
よって車輪37を介して枠体38がシリンダ構造物46と一緒
に元の高さまで持上げられ、レール36の上面がプレス機
外の図示していないレール上面と同じレベルになると、
レール36は停止する(第3図(ホ)参照)。
枠体38に取付けられているウエッジ54は下部傾斜面が下
部斜面体16の傾斜面から離れるとスプリング56の弾発力
に押されてガイドピン51及び案内部材53に対して摺動
し、ストッパ51aに当接して停止する。
枠体38及びシリンダ構造物46が所定高さに位置したら、
図示してない駆動源により枠体38及びシリンダ構造物46
をレール36及び図示してないプレス機外レール上を一体
的に走行させ、プレス機外所定位置へ引出し、加圧成形
された被加圧体57をシリンダコア42から取出し、シリン
ダコア42、アンビルコア9,26を清掃し、次の加圧のため
の準備を行う。
第5図〜第7図は本発明の他の実施例で、前記実施例で
は、下部ベース2及び下部アンビル構造物15は下部盤体
1上面に取付けられ、上部ベース19及び下部アンビル構
造物32は上部盤体18下面に取付けられていたのに対し、
本実施例では、下部ベース2及び下部アンビル構造物1
5、上部ベース19及び上部アンビル構造物32、枠体38及
びシリンダ構造物46をセットにして高圧発生装置台車60
として組立て、高圧発生装置台車60全体がプレス機内外
間を走行できるようにした例である。
下部ベース2下面には、高圧発生装置台車60全体が固定
レール61上を走行し得るよう車輪37が取付けられ、台座
支持ブロック6の下部ベース2上方への突出部外周には
溝62が設けられ、該溝62には、下部ベース2上に配設し
た流体圧シリンダ63により水平方向へ移動し得るように
した台座支持ブロック落下防止金具64が嵌入、離脱し得
るようになっている。又枠体38に設けたウエッジ54は下
部ベース2の下部斜面体16上面のライナ17に摺動自在に
当接し、上部ベース19の上部斜面体33下面はライナ34を
介してウエッジ54上面に摺動自在に当接し、且つ下部斜
面体16及び上部斜面体33の側面は案内部材53のライナ52
に摺動自在に案内されている。
図中65は油圧プレスの下部盤体1上面に固着された下部
ボルスタ、66は油圧プレスの上部盤体18下面に固着され
た下部ボルスタで、下部盤体1が昇降し得るようになっ
ている。図中第1図及び第2図に示す符号と同一のもの
には同一の符号が付してある。
次に本実施例の作動を第8図をも参照しつつ説明する。
上記高圧発生装置台車60では、プレス機外で被加圧体5
7、ガスケット構造物58,59がシリンダコア42内にセット
され、高圧発生装置台車60はレール61上を走行してプレ
ス機内に挿入される。高圧発生装置台車60がレール61上
をプレス機内に挿入されたときは、第5図に示すよう
に、下部盤体1は下降し、下部ボルスタ65上面と下部ベ
ース2下面との間及び上部ボルスタ66下面と上部ベース
19上面との間には所定の隙間が保持されている。
下部盤体1を上昇させると、下部ボルスタ65により台座
支持ブロック6が押上げられ、車輪37は固定レール61か
ら離れ、下部ベース2、下部アンビル構造物15も上昇
し、又枠体38及びシリンダ構造物46、上部アンビル構造
物32及び上部ベース19も夫々上昇し、台座支持ブロック
23の上面は上部ボルスタ66下面に当接する(第8図参
照)。この状態から更に下部盤体1を押上げると、前述
の実施例と同様ウエッジ54は下部斜面体16及び上部斜面
体33により押され、スプリング56をたわませてシリンダ
コア42の放射方向外方へ移動させられるため、枠体38及
びシリンダ構造物46も上方へ押上げられ、被加圧体57の
加圧が行われる。下部ベース2及び下部アンビル構造物
15がH上昇すると枠体38及びシリンダ構造物46はH/2だ
け上昇するため、シリンダ構造物46は常時アンビルコア
9,26の中間の高さに位置している。
加圧終了後下部盤体1を元の位置まで下降させて高圧発
生装置台車60を固定レール61上に載せ、プレス機外へ引
出す。
次に第5図〜第7図の実施例において、加圧終了後高圧
発生装置台車60をプレス機外へ取出し、被加圧体57をシ
リンダコア42から抜出すと共に新たな被加圧体57をシリ
ンダコア42へ装填し、高圧発生装置台車60を再びプレス
機内へ挿入する手順について第9図(イ)(ロ)(ハ)
を参照し工程順に説明する。なお、第9図(イ)(ロ)
(ハ)中67は高圧発生装置台車60が走行し得るようにし
たハンドリング台、68は下部アンビル構造物15の受台、
69は上部アンビル構造物32の吊金具、70は上部アンビル
構造物32の台座支持ブロック23上面に設けた吊金具69係
合用の溝、71は抜取り支持台、72は打抜きピン、73はガ
スケット構造物58,59の破片、74は抜取り支持台71の空
所、75は空所74内に設けた傾斜板、76は抜取られた被加
圧体57やガスケット構造物58,59の破片73を受ける回収
皿である。
加圧終了。
加圧が終了し第5図に示すように下部盤体1が所定位置
まで下降し、高圧発生装置台車60が固定レール61上に載
ったら、図示してない所要の手段により高圧発生装置台
車60は第9図(イ)に示すハンドリング台67上に移動す
る。
上、下部アンビル構造物32,15の分離。
ハンドリング台67は3個所のステーションに分かれてい
る。最初のステーションAでは、上、下部アンビル構造
物32,15を上部ベース19及び下部ベース2から分離した
り、或いは合体したりするステーションである。すなわ
ち、ハンドリング台67の下方から受台68が上昇し、下部
アンビル構造物15の底面に当接すると下部ベース2上の
金具64が流体圧シリンダ63により後退し、その保持を解
除する。下部アンビル構造物15は受台68の上に載り、受
台68の下降と共に下部ベース2より離れ第9図(イ)に
示す位置まで下降する。
一方、上部アンビル構造物32に対しては、吊金具69が上
方より下降して上部アンビル構造物32の上面に設けられ
た溝70と係合し、流体等の力により上方に吊上げられ
る。吊上げられた状態は第9図(イ)に示されている。
続いて装置本体が次のステーションBに移動した後、ス
テーションAにあるアンビルコア26,9先端面の清掃や、
破損の有無の検討が行われる。
被加圧体57の抜取り。
装置本体は被加圧体57を抜取るためのステーションBの
所定位置で停止させる。この状態で被加圧体57は未だシ
リンダコア42の内部孔に挾み込まれている。ここで抜取
り支持台71が上昇し、その上面がシリンダコア42の下面
に当接する。一方、上方より打抜きピン72が下降し、流
体圧により被加圧体57を打抜く。打抜かれた被加圧体57
やガスケット構造物の破片73は抜取り支持台71内部の空
所74に落下し、傾斜板75を転り、回収皿76内に落下す
る。打抜き後抜取り支持台71と打抜きピン72は下降若し
くは上昇して元の位置へ戻る。
被加圧体57の装填。
続いて、装置本体は新たな被加圧体57を装填するための
ステーションCに移動し、所定位置に停止する。シリン
ダコア42の内孔部に付着している被加圧体の屑等を清掃
し、損傷等の有無を点検してから、新らしい被加圧体57
を内孔部に装填する。ガスケット構造物58,59も所定の
位置に置く。下部のガスケット構造物59が重力で落下し
てしまうような場合は一時的な接着剤等を用いて仮止め
しておく。
上、下部アンビル構造物32,15の合体。
装置本体は上、下部アンビル構造物32,15の分離、合体
のステーションAに戻り、所定の位置に停止する。上部
アンビル構造物32と下部アンビル構造物15は前述した分
離の場合とは逆の動作により再び装置本体に合体し、上
部ベース19及び下部ベース2に夫々保持される。アンビ
ルコア26,9の先端部はガスケット構造物58,59及び被加
圧体57の上面、下面に軽く接するが、未だこの位置では
加圧は行われていない。
高圧発生装置台車60のプレス機内への移動及び加圧。
上部アンビル構造物32と下部アンビル構造物15が装置本
体に合体して上部ベース19及び下部ベース2に夫々保持
されると、高圧発生装置台車60はハンドリング台67のス
テーションAからプレス機内の固定レール61上に挿入さ
れ、しかる後上述した手順によって被加圧体57が加圧さ
れる。
本実施例では上、下部アンビル構造物32,15とシリンダ
構造物46をダイセットのように組込み、上下部アンビル
構造物32,15やシリンダ構造物46の動きを規制し得るよ
うにし、高圧発生装置台車60をプレス機の内外へ容易に
移動できるようにしているため、コンパクトで操作性が
良好になる。
第10図及び第11図は上下部斜面体33,16とウエッジ54の
部分の前記実施例以外の改変例である。下部斜面体16の
上部傾斜面には側面にライナ77を設けた案内部材78が取
付けられ、案内部材78の底面部には前記ウエッジ54の下
部傾斜面を支持し得るようにした複数のローラ79が回転
自在に取付けられ上部斜面体33の下部傾斜面には、ウエ
ッジ54の上部傾斜面に当接し得るようにした複数のロー
ラ80が回転自在に取付けられている。
斯かる構成とすることにより、ウエッジ54と上下部斜面
体33,16の間の抵抗が減少する。
第12図は上下部斜面体33,16とウエッジ54の部分の他の
改変例で、案内部材78、ライナ77にかえてシリンダ構造
物46を設けた枠体38の上下面には縦ピン81,82が固着さ
れ、下部ベース2及び上部ベース19には、縦ピン81,82
が嵌入し得るようにしたガイドポスト83,84が固着され
ている。斯かる構成としても枠体38を円滑に案内でき
る。
第13図は上下部斜面体33,16とウエッジ54の部分の又他
の改変例で、上部斜面体33とウエッジ54の部分を図示し
ている。
上部斜面体33の下部傾斜面には傾斜面に沿って突起85が
突設され、突起85はライナ86を介してウエッジ54上部傾
斜面に設けた溝87に対し摺動自在に嵌入されている。
第14図は上下部斜面体33,16とウエッジ54の部分の更に
他の改変例で、ローラ80のかわりにウエッジ54上部傾斜
面と上部傾斜面体33下部傾斜面との間にライナ88を介在
させている。
第13図又は第14図のように改変することで、第1図、第
5図等の案内部材53、第11図の案内部材77、第12図の縦
ピン81,82及びガイドポスト83,84を省略できる。
第13図及び第14図ではウエッジ54と下部斜面体16の部分
の構成は省略しているが、ウエッジ54と下部斜面体16と
の間もウエッジ54と上部斜面体33の部分と同じ構成であ
る。
なお、本発明の実施例では上部ベースに嵌合する台座支
持ブロックに硬質ゴム製のブッシュを設ける場合につい
て説明したが、下部ベースに嵌合し得る台座支持ブロッ
クの外周にも硬質ゴム製のブッシュを取付けても良いこ
と、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変
更を加え得ること、等は勿論である。
[発明の効果] 本発明の高圧発生装置によれば、下記のごとき種々の優
れた効果を奏し得る。
(I) シリンダコアが水平を維持し且つ上下のアンビ
ルコア間の中心に位置するため簡単な部品の組合せで容
易に初期の動きを実現できる。
(II) 構造が簡単で保守も容易である。すなわち、第
1図及び第2図の場合は、上下部アンビル構造物、シリ
ンダ構造物の何れもばらばらに分解でき、第5図〜第7
図の場合は上部アンビル構造物を上方へ持上げ下部アン
ビル構造物を下降させれば上部アンビル構造物、シリン
ダ構造物、下部アンビル構造物を容易に分解できるの
で、これらの部品の清掃、点検、被加圧体のセットが容
易である。
(III) 加圧時に上部のアンビルコア、シリンダコ
ア、下部のアンビルコアの中心がずれないため均等な力
で確実且つ無理のない加圧を行うことができる。
(IV) 装置自体が軽量でコンパクトであるから、装置
下部に車輪装置を取り付け、且つプレス機の内、外をレ
ールで連結した場合には、装置本体はプレス機内外を任
意に移動させることができ、又1台のプレス機に対し
て、本装置を少なくとも2台用意すれば、1台の加圧工
程中、他の1台は被加圧体の抜取り、アンビル構造物、
シリンダ構造物の清掃、新しい被加圧体の充填をするこ
とができ、プレス機を効率よく使用し、稼動率を高める
ことができる。
(V) ウエッジをもとの位置へ戻すために水平方向へ
移動させるための力は、水平方向へ圧縮されている弾撥
体から与えられるため、ウエッジは斜面を利用せずとも
水平移動してもとの位置へ戻ることができ、従って、ウ
エッジの形状、構造をシンプルにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高圧発生装置の一実施例の説明図、第
2図は第1図のII−II方向矢視図、第3図(イ)〜
(ホ)は第1図の高圧発生装置の作動の説明図、第4図
は第1図の高圧発生装置のシリンダ構造物と上下部アン
ビル構造物の中心がずれた場合の説明図、第5図は本発
明の高圧発生装置の他の実施例の説明図、第6図は第5
図のVI−VI方向矢視図、第7図は第5図のVII−VII方向
矢視図、第8図は第5図の高圧発生装置の加圧時の作動
の説明図、第9図(イ)(ロ)(ハ)は第5図の高圧発
生装置で加圧した被加圧体を取出し新たな被加圧体をセ
ットする場合の手順の説明図、第10図は本発明の高圧発
生装置に使用する上下部斜面体とウエッジの部分の改変
例の一例説明図、第11図は第10図のXI−XI方向矢視図、
第12図は本発明の高圧発生装置に使用する上下部斜面体
とウエッジの部分の改変例の他の例の説明図、第13図は
同改変例の又他の例の説明図、第14図は同改変例の更に
他の説明図、第15図(イ)(ロ)は従来の高圧発生装置
の一例の説明図である。 図中2は下部ベース、9はアンビルコア、15は下部アン
ビル構造物、16は下部斜面体、19は上部ベース、26はア
ンビルコア、32は上部アンビル構造物、33は上部斜面
体、38は枠体、42はシリンダコア、46はシリンダ構造
物、54はウエッジ、57は被加圧体、58,59ガスケット構
造物を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも何れか一方が昇降し得るようにし
    た上下部ベースのうち上部ベースに着脱自在に上部アン
    ビル構造物を配設すると共に下部ベースに着脱自在に下
    部アンビル構造物を配設し、上部ベースと下部ベースと
    の間に昇降可能に配設した枠体に、前記上部アンビル構
    造物と下部アンビル構造物との間に位置し内孔部に被加
    圧体が装填されると共にシリンダコアと前記上、下部ア
    ンビル構造物のアンビルコアとの間にガスケット構造物
    を介在させるようにしたシリンダ構造物を配設し、前記
    上部ベースに、下面に傾斜面を有する上部斜面体を、又
    下部ベースに、上面に傾斜面を有する下部斜面体を、夫
    々の傾斜面の傾斜角が等しく傾斜方向が逆になるよう取
    付け、前記枠体に水平方向へ向けて突設した部材に、前
    記上下部斜面体の斜面と平行な斜面を有し該斜面が上下
    部斜面体の斜面と当接し得るウエッジを、上下部斜面体
    の斜面に沿い水平移動し得るよう嵌入し、前記部材に、
    ウエッジの上下部斜面を上下部斜面体の斜面に押しつけ
    る方向にウエッジを付勢するための弾撥体を、圧縮方向
    が水平方向となるよう取付けたことを特徴とする高圧発
    生装置。
  2. 【請求項2】上部アンビル構造物を装着した上部ベース
    をプレス機の上部盤体に取付けると共に下部アンビル構
    造物を装着した下部ベースをプレス機の昇降可能な下部
    盤体に取付け、シリンダ構造物を装着した枠体に、シリ
    ンダ構造物と枠体を一体的に昇降可能なレールを介して
    プレス機外へ引出すための走行体を設けた特許請求の範
    囲第1)項に記載の高圧発生装置。
  3. 【請求項3】上部アンビル構造物を装着した上部ベース
    及びシリンダ構造物を装着した枠体並に下部アンビル構
    造物を装着した下部ベースをセットとして組込んで台車
    を形成し、台車を一体的にプレス機外へ引出すための走
    行体を下部ベースに設けた特許請求の範囲第1)項に記
    載の高圧発生装置。
JP61174622A 1986-07-24 1986-07-24 高圧発生装置 Expired - Lifetime JPH0724753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61174622A JPH0724753B2 (ja) 1986-07-24 1986-07-24 高圧発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61174622A JPH0724753B2 (ja) 1986-07-24 1986-07-24 高圧発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6331531A JPS6331531A (ja) 1988-02-10
JPH0724753B2 true JPH0724753B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=15981811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61174622A Expired - Lifetime JPH0724753B2 (ja) 1986-07-24 1986-07-24 高圧発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0724753B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0819535B2 (ja) * 1989-08-17 1996-02-28 トーカロ株式会社 高温熱処理炉用ロールおよびその製造方法
JPH03215622A (ja) * 1990-01-17 1991-09-20 Sumitomo Metal Ind Ltd ウォーキングビーム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5223421A (en) * 1975-08-13 1977-02-22 Sadao Sugimoto Under writing paper for oblique perspectives

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6331531A (ja) 1988-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110920132B (zh) 一种适用于金刚石刀头模具的自动拆模、装模方法
CN112372440A (zh) 一种具有碎渣收集功能的铝材加工台及其收集方法
CN116422756A (zh) 一种便于卸料的定子模具连续冲压模具及方法
CN109860752B (zh) 一种动力电池自动化拆解线及其方法
CN110549085A (zh) 一种飞轮总成的快速装配设备
JPH0724753B2 (ja) 高圧発生装置
CN111069014B (zh) 一种金刚石模具、冷压坯的自动拆分生产线
CN109080034B (zh) 废旧轮胎切块装置
CN217096774U (zh) 一种快速装夹定位的加工机构
CN213933360U (zh) 一种新型底板拉伸模压边圈
CN111957810B (zh) 光耦支架冲断叠装设备
JP2005040864A (ja) 圧縮プレス
JP2000071220A (ja) レンガプレス装置
US5613433A (en) Compacting method and apparatus, particularly adapted to compacting hazardous materials
JPH0724751B2 (ja) 高圧発生装置
JPH0724750B2 (ja) 高圧発生装置
JPH0724752B2 (ja) 高圧発生装置
CN219170121U (zh) 一种高柔性齿轮轴系拆卸装置
CN212353040U (zh) 一种液压机械的缓冲模具
EP0251954A1 (fr) Procédé et dispositif de relaxation des contraintes en fin de compactage oedométrique d'un mélange d'agrégat et de liant
CN117584519B (zh) 双工位干袋式等静压机
CN219842220U (zh) 一种混凝土抗渗试验脱模装置
CN211279925U (zh) 一种适用于金刚石刀头模具的拆模装置
CN111842612B (zh) 一种曲柄连杆自动涨断设备
CN219818726U (zh) 一种轴承防尘盖压入力及行程监控装置