JPH0724751B2 - 高圧発生装置 - Google Patents

高圧発生装置

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JPH0724751B2
JPH0724751B2 JP61124770A JP12477086A JPH0724751B2 JP H0724751 B2 JPH0724751 B2 JP H0724751B2 JP 61124770 A JP61124770 A JP 61124770A JP 12477086 A JP12477086 A JP 12477086A JP H0724751 B2 JPH0724751 B2 JP H0724751B2
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正義 ▲高▼野
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石川島播磨重工業株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J3/00Processes of utilising sub-atmospheric or super-atmospheric pressure to effect chemical or physical change of matter; Apparatus therefor
    • B01J3/06Processes using ultra-high pressure, e.g. for the formation of diamonds; Apparatus therefor, e.g. moulds or dies
    • B01J3/065Presses for the formation of diamonds or boronitrides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/004Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses involving the use of very high pressures

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ダイヤモンドやCBN(立方晶窒化硼素)の合
成、ダイヤモンドやCBNの焼結体の製造、その他の材料
の合成や、高温、高圧処理に使用する高圧発生装置に関
し、詳しくはシリンダ構造物と一対のアンビル構造物よ
り成る一軸加圧方式の高圧発生装置に関し、実験用の小
型装置ではなく、生産用の大型装置や製造装置規模の実
験用装置に適用し得るようにしたものである。
[従来の技術] シリンダ構造物と一対のアンビル構造物より成る一軸加
圧方式の高圧発生装置の例としては、例えば特公昭36−
23463号公報に示すものが広く知られており、その概略
の構造は第5図(a)に示されている。而して、第5図
(a)に示す高圧発生装置では、上下のアンビル構造物
a,bをプレス機の上盤及び下盤に夫々固定し、内孔部に
ガスケット構造物cを含む被加圧体dを装填したシリン
ダ構造物eを下側のアンビル構造物bに静かに載せ、プ
レス機を駆動して加圧を行う場合と、アンビル構造物a,
bをプレス機には固定せずに、シリンダ構造物eに被加
圧体dを装填し、シリンダ構造物eの上部及び下部にガ
スケット構造物cを介してアンビル構造物a,bを重ね合
わせたものをプレス機の加圧空間の中央に置き、プレス
機を駆動して加圧を行う場合がある。
上述の特公昭36−23463号公報で述べられている高圧発
生装置は、何れの場合もシリンダ構造物eのシリンダ内
径は約10mm、外径は約150mmと比較的小さい実験用装置
と思われ、シリンダ構造物eやアンビル構造物a,bの重
量は片手で持てる位に軽く、従って、葉ろう石製のガス
ケット構造物cがシリンダ構造物eやアンビル構造物a,
bに挾まれた状態でその重量に耐えられず崩壊すること
もなく、ガスケット構造物cの不均衡等も問題とならな
い。そのため、上記特公昭36−23463号公報にはハンド
リング関係の付帯装置については記載されていない。し
かし、上記高圧発生装置を生産用装置に適用する場合、
シリンダ構造物cのシリンダ内径は数倍〜十数倍とな
り、シリンダ構造物eやアンビル構造物a,bの重量は数
百Kg〜数トンとなり、入力によるハンドリングは困難と
なるうえ、下記のような問題を生ずるおそれがある。
(i) 加圧工程の初期にガスケット構造物cの一部
が、ガスケットとしての機能を果す前に破壊してしまう
おそれがあり、シリンダ構造物eの重量が下側のガスケ
ット構造物に加わる場合にその可能性が大きい。又特
に、ろう石粉末などを型押し成形したガスケット構造物
cを用いる場合には圧縮強度は天然ろう石等より小さい
ため壊れ易い。
(ii) 加圧行程の初期にシリンダ構造物eの水平が維
持されず傾く場合、ガスケット構造物cが偏荷重あるい
は局部的圧縮力を受けてその部分が崩壊するおそれがあ
る。
(iii) 上、下のガスケット構造物cが、均等な圧縮
率で圧縮され且つ同期的に圧縮される保証がない。特に
下側のガスケット構造物はプレスによる加圧が開始され
る前からシリンダ構造物eの重量を受けて圧縮されてい
る。
(iv) 上、下のガスケット構造物cの軸心と上、下の
アンビル構造物a,bの軸心がずれている状態で加圧され
るおそれがある(アンビル構造物先端の錐角とシリンダ
構造物内孔開口部の錐角が等しい場合は加圧時に自動的
に心ずれが修正されるが、錐角は必ずしも同じではな
い。)。
上記(i)〜(iv)のような問題が存在する場合、第5
図(b)に誇張して図示したようにガスケット構造物c
が上下で均等に圧縮されなかったり、又周方向で一様に
圧縮されないため、ガスケット構造物cに要求される機
能が意図するようには達成されず、結果として (i) シリンダ構造物eの傾きの助長、 (ii) 圧力室内圧力分布の均等性の阻害、 (iii) ガスケット構造物cの圧力封止能力の低下、
装置の圧力発生能力の低下、 (iv) ガスケット構造物cのアンビル構造物a,bやシ
リンダ構造物eに対する側圧支持補強機能の低下による
装置の耐圧性の低減、 (v) ガスケット構造物cの封止機能の低減と不均等
によるブローアウト現象の助長、 等の種々の好ましくない状況を生み出すことになり、結
果としては高温、高圧処理される製品の品質に影響を与
えたり、アンビル構造物a,bやシリンダ構造物eのサー
ビスライフを減少させることになる。
上述のような欠点に対して従来においても種々の対策が
考えられていた。すなわち例えば加圧開始前にシリンダ
構造物の重量がガスケット構造物に加わらないようシリ
ンダ構造物をスプリングで保持し、浮かせておく装置が
ある。又、実公昭47−28310号公報に示す「高圧発生装
置」及び実公昭49−11102号公報に示す「一軸方式の高
圧発生装置」等もその対策の一つである。そこではアン
ビル構造物とシリンダ構造物の間に機械的な運動規制機
構(リンク機構)を介在させて、シリンダ構造物が上、
下のアンビル構造物の先端面から常に等距離を維持し、
且つ水平を維持しながら加圧が行なわれるようになって
おり、特に加圧工程の初期段階で上下のガスケット構造
物が均等且つ同期的に加圧されるという点に関しては顕
著な効果が認められている。
又、近年提案された特公昭60−7597号公報に示す「粉末
体のプレス成形設備」においては、成形を行うプレスの
他に補助プレスを設け、該補助プレスによって粉末体の
型内供給、充填、予備加圧、加圧成形製品の取出し、型
内清掃を行うようになっている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来手段のうち、実公昭47−28310
号公報や実公昭49−11102号公報に示すものにあって
は、次のような問題点がある。
(i) リンク機構の主体は長、短合わせて16枚の高精
度に加工された連接片と、24本の高精度に加工されたピ
ンより構成されていて、かなり製作の手間のかかるもの
であり、安価ではなく、連接片の重量も大きい。
(ii) リンクの連接片がプレス機の前後に張出して嵩
高くなり、コンパクト性に欠ける。
(iii) 装置は通常、プレス機の中に置かれ、上、下
のアンビル構造物はプレス機の加圧軸と同軸上に固定さ
れているので、アンビル構造物やシリンダ構造物の加圧
工程終了後の清掃や点検、加圧を終了した被加圧体の抜
取り、次の被加圧体の装填等の間はプレス機は休止して
いなければならず、従って、アイドルタイムが大きくな
ってプレス機の稼動率が低下し、生産能率が悪化する。
又、特公昭60−7597号公報に示すものでは、前期実公昭
47−28310号公報や実公昭49−11102号公報に示すものの
上記(iii)頁の問題は解決しているが、本加圧の前に
補助プレスで予備加圧を行い、それを成形プレスに搬送
して再度加圧するという二重の手間が生じ、無駄が大き
くなるという問題がある。
本発明は上述の実情に鑑み、一軸加圧方式の高圧発生装
置において、対向して配設された2個のアンビル構造物
がシリンダ構造物内の被加圧体を同期的且つ均等に加圧
し得るようにすること、それに伴いシリンダ構造物とア
ンビル構造物の間に配置されている一対のガスケット構
造物も上下均等且つ同期的に加圧され、上下均等な圧力
封止機能を発揮し得るようにすること、シリンダ構造
物、アンビル構造物、ガスケット構造物が夫々の軸の偏
りや傾きがなく、共軸に加圧されるようにすること、装
置の耐久性の向上、圧力室内圧力分布の均等性の改善、
ブローアウト事故の防止等を図ること、被加圧体の装
填、抜取り、アンビル構造物、シリンダ構造物の清掃、
点検、交換等のハンドリングを容易に行い得るようにす
ること、等を目的として成したものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は下部ベースに着脱自在に下部アンビル構造物を
配設すると共に昇降自在な上部ベースに着脱自在に上部
アンビル構造物を配設し、上部ベースと下部ベースとの
間に昇降可能に配設した浮動枠に、前記上部アンビル構
造物と下部アンビル構造物との間に位置し内孔部に被加
圧体が装填されると共にシリンダコアと前記上、下部ア
ンビル構造物のアンビルコアとの間にガスケット構造物
を介在させるようにしたシリンダ構造物を配設し、前記
下部ベース上に前記シリンダ構造物と浮動枠の合計重量
を支持する流体圧シリンダを配設し、前記下部ベースと
浮動枠との間及び浮動枠と上部ベースの間に、夫々前記
上部ベース昇降時にシリンダ構造物を上部アンビル構造
物と下部アンビル構造物の略中間位置に位置させるよ
う、浮動枠の上部及び下部にそれぞれ配置された弾撥体
を設け、前記下部ベースと浮動枠との間及び浮動枠と上
部ベースの間に、上部ベースと浮動枠が上下方向へ平行
状態を保持して昇降し得るよう、ガイドピン及び該ガイ
ドピンに対し外嵌されたガイドポストを備えたガイド構
造物を配設した構成を備えている。
[作用] 被加圧体はシリンダ構造物のシリンダコア内孔部に装填
され、シリンダコアと上、下部アンビル構造物のアンビ
ルコアとの間にはガスケット構造物が装入され、プレス
機によって加圧されるが、この際浮動枠に取付けたシリ
ンダ構造物は常時水平状態を保持されると共にシリンダ
コア軸線方向中心位置から、上部アンビル構造物のアン
ビルコア先端までの距離と下部アンビル構造物のアンビ
ルコア先端までの距離は等しい距離に保持される。従っ
て、加圧工程中の上、下部アンビル構造物及びシリンダ
構造物の芯合せや傾き防止を容易且つ確実に行うことが
でき、加圧のアンバランスを防止して正確な加圧を行う
ことができる。
又、加圧開始前に、上部ベース、上部アンビル構造物、
浮動枠、シリンダ構造物の重量がガスケット構造物に加
わることを防止でき、従って、加圧開始前にガスケット
構造物を崩壊させることはない。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明す
る。
第1図は本発明の一実施例で、軌条15に沿い車輪2を介
して走行し得るようにした下部ベース1には、上部が小
径で下部が大径の段状の貫通孔3が設けられ、該貫通孔
3にはつば5部が下部ベース1の貫通孔3の段部4の係
合し、上端が下部ベース1よりも上方へ突出し得るよう
にした焼入鋼製の円板状の台座支持ブロック6が着脱自
在に嵌合せしめられ、台座支持ブロック6の上面には、
台座支持ブロック6外周と同心状に所定深さの中空孔7
が穿設され、該中空孔7には、下面が台座支持ブロック
6により支持されるようにした超硬合金製の下部台座コ
ア8が嵌合せしめられ、下部台座コア8上面には、該コ
ア8と同心状にコア8よりも小径の超硬合金製のアンビ
ルコア9が載置せしめられている。又アンビルコア9の
縦断面形状は中心側が上方へ向けて突出した形状になっ
ている。
アンビルコア9の外周には、アンビルコア9を補強する
ための多重締付リング10が嵌合せしめられ、該多重締付
リング10の外周部にはつば11が形成されている。又台座
支持ブロック6上面にはボルト12を介して段部13を有す
る取付具14が取付けられ、取付具14の段部13により、前
記多重締付リング10はつば11を介して台座支持ブロック
6に固定されている。更に下部ベース1上には水平向き
の流体圧シリンダ16が配設され、該流体圧シリンダ16の
ピストンロッド16aには、台座支持ブロック6の外周に
設けた溝17に嵌入し台座支持ブロック6が下方へ脱落す
るのを防止するための止め金18が取付けられている。而
して台座支持ブロック6、下部台座コア8、アンビルコ
ア9、多重締付リング10、取付具14等によって下部アン
ビル構造物19が形成されている。
下部ベース1の上面四隅には中空状のガイドポスト20が
立設され、該中空状のガイドポスト20に摺動自在に嵌合
せしめたガイドピン21はその中途部に後述の浮動枠40が
固着されて浮動枠40上方へ突出し、その上端は上部ベー
ス26下面四隅に取付けた中空状のガイドポスト22に摺動
自在に嵌合せしめられ、ガイドポスト20と浮動枠40との
間及び浮動枠40とガイドポスト22との間には、夫々ガイ
ドピン21を包囲するようスプリング23,24が装着されて
いる。スプリング23,24は夫々同じ長さ及び剛性とし、
スプリング23は浮動枠40等を上方向へ付勢し、スプリン
グ24は上部ベース26等を上方向へ付勢するためのもので
ある。而して、ガイドポスト20,22、ガイドピン21、ス
プリング23,24等によりガイド構造物25が形成されてい
る。
上部ベース26には、上部が大径で下部が小径の段状の貫
通孔27が設けられ、該貫通孔27には、外周つば部に硬質
ゴム製のブッシュ28が嵌着され該ブッシュ28部が上部ベ
ース26の貫通孔27の段部29に当接し下端が上部ベース26
よりも下方へ突出し得るようにした焼入鋼製の円板状の
台座支持ブロック30が着脱自在に嵌合せしめられ、台座
支持ブロック30の下面に台座支持ブロック30外周と同心
状に所定高さの中空孔31が穿設され、該中空孔31には、
上面が台座支持ブロック30により支持されるようにした
超硬合金製の上部台座コア32が嵌合せしめられ、上部台
座コア32下面には、該コア32と同心状にコア32よりも小
径の超硬合金製のアンビルコア33が当接せしめられてい
る。又アンビルコア33の縦断面形状は中心側が下方へ向
けて突出した形状をし、前記アンビルコア9と上下対称
の配置となっている。
アンビルコア33の外周には、アンビルコア33を補強する
ための多重締付リング34が嵌合せしめられ、該多重締付
リング34の外周部にはつば35が形成されている。又台座
支持ブロック30下面にはボルト36を介して段部37を有す
る取付具38が取付けられ、取付具38の段部37により、前
記多重締付リング34はつば35を介して台座支持ブロック
30に固定されている。而して台座支持ブロック30、上部
台座コア32、アンビルコア33、多重締付リング34、取付
具38等によって上部アンビル構造物39が形成されてい
る。
ガイトピン21に固着された浮動枠40には上部が大径で下
部が小径の貫通孔41が穿設され、上下のアンビルコア33
と9の間には該コア33,9と同心状に超硬合金製或いは特
殊鋼製のシリンダコア42が配設され、該シリンダコア42
の外周には、補強のために、鋼製の多重締付リング43が
嵌合され、該多重締付リング43は前記貫通孔41に嵌合さ
れ、多重締付リング43外周の段部44は前記貫通孔41の段
部45に係合している。シリンダコア42内孔部の縁部形状
は前記アンビルコア33,9の相対向面との間に所定の間隔
が保持されるよう所定の曲線状に形成され、アンビルコ
ア9,33で閉止されたシリンダコア42の内孔部には、圧力
室が形成されるようになっている。而して、シリンダコ
ア42、多重締付リング43によってシリンダ構造物46が構
成され、シリンダ構造物46と上部アンビル構造物39、下
部アンビル構造物19との間には、加圧時に水冷用の空間
47,48が形成されるようになっている。又多重締付リン
グ43上面と多重締付リング34下面との間及び多重締付リ
ング43下面と多重締付リング10上面との間には、水密の
ためのゴム製パッキン49,50を配置し得るようになって
いる。空間47,48へ冷却水を導入させる管路は図示して
ないが上、下部アンビル構造物39,19に設けられてい
る。
下部ベース1の上面4個所には、油圧又は空圧式の流体
圧シリンダ64が立設され、該流体圧シリンダ64のピスト
ンロッド64aは浮動枠40の下面に接触している。該流体
圧シリンダ64では浮動枠40とシリンダ構造物46の合計重
量が支持されるようになっているため、前記スプリング
23,24には等しい荷重が掛かる。従って、シリンダ構造
物46は常時水平状態を維持すると共にシリンダコア42の
高さ方向中心は、常に上部アンビル構造物39のアンビル
コア33下端及び下部アンビル構造物19のアンビルコア9
上端から等距離の中間位置に設定されるようになってい
る。
シリンダコア42内の圧力室に収納される被加圧体51の構
造はこの種一軸加圧方式の高圧発生装置で一般に採用さ
れているものであって、本発明に特有のものではない。
従って詳細な説明は省略しているが、電導リング、電極
板、カーボンヒータ、電導リング内径部に嵌合された熱
及び電気絶縁板、圧力媒体、カーボンヒータ内に絶縁
物、カプセル等を介して収納される圧力及び高温を賦与
されるべき試料等より構成されている。又被加圧体51へ
の通電は上、下部アンビル構造物39,19を通して行なう
ようになっている。
被加圧体51の加圧時にシリンダコア42とアンビルコア3
3,9との間に介在させられるガスケット構造物52,53の構
造や材質は、この種一軸加圧方式の高圧発生装置で一般
に使用されているものと同じで、本発明に特有のもので
はない。ガスケット構造物52,53としては均質なパイロ
フィライト(ろう石)のブロックより削り出して成形し
たものが、性能が優れているため小型装置では広く使用
されているが、大型装置の場合は極めて高価となるの
で、安価なパイロフィライト粉末を主成分とする粉末を
モールドを用いて加圧成形したものを用いるのが良い。
上記高圧発生装置は、その上方或いは下方より油圧プレ
スにより押圧力を加え得るようになっているが、図は省
略してある。なお、第1図の高圧発生装置は、上部アン
ビル構造物39のアンビルコア33下端及び下部アンビル構
造物19のアンビルコア9上端は、シリンダコア42の内孔
部に装填された被加圧体51及びガスケット構造物52,53
に接触し加圧を開始する直前の状態を示している。
次に、本発明の装置の作動について、第2図(a)
(b)(c)をも参照し、前サイクルの加圧が終了した
段階より順次工程順に説明する。なお、第2図(a)
(b)(c)中54は高圧発生装置が走行し得るようにし
たハンドリング台、55は下部アンビル構造物19の受台、
56は上部アンビル構造物39の吊金具、57は上部アンビル
構造物39の台座指示ブロック30上面に設けた吊金具56系
合用の溝、58は抜取り支持台、59は打抜きピン、60はガ
スケット構造物52,53の破片、61は抜取り支持台58の空
所、62は空所61内に設けた傾斜板、63は抜取られた被加
圧体51やガスケット構造物52,53の破片60を受ける回収
皿である。
加圧終了。
加圧が終了した状態で、図示していないプレス機の上部
盤体が高圧発生装置の上部ベース26より離れ、装置は未
だプレス機の下部盤体の上にある。ここで加圧中は下部
盤体の上面より沈込んでいた軌条が流体圧の力によりせ
り上り、下部ベース1の車輪2に当接し、これを持上げ
ることにより、下部ベース1の下面はプレス機の下部盤
体より離れる。このとき、プレス機内の軌条はプレス機
外の軌条と同じ高さになり高圧発生装置はプレス機外に
容易に引出されるようになり、第2図(a)に示すハン
ドリング台54に移動する。
上、下部アンビル構造物39,19の分離。
ハンドリング台54は3個所のステーションに分かれてい
る。最初のステーションAでは、上、下部アンビル構造
物39,19を上部ベース26及び下部ベース1から分離した
り、或いは合体したりするステーションである。すなわ
ち、ハンドリング台54の下方から受台55が上昇し、下部
アンビル構造物19の底面に当接すると下部ベース1上の
止め金18が流体圧シリンダ16により後退し、その保持を
解除する。下部アンビル構造物19は受台55の上に載り、
受台55の下降と共に下部ベース1より離れ第2図(a)
に示す位置まで下降する。
一方、上部アンビル構造物39に対しては、吊金具56が上
方より下降して、上部アンビル構造物39の上面に設けら
れた溝57と係合し、流体等の力により上方に吊上げられ
る。吊上げられた状態は第2図(a)に示されている。
続いて装置本体が次のステーションBに移動した後、ス
テーションAにあるアンビルコア33,9先端面の清掃や、
破損の有無の点検が行われる。
被加圧体51の抜取り。
装置本体は被加圧体51を抜取るためステーションBの所
定位置で停止させる。この状態で被加圧体51は未だシリ
ンダコア42の内孔部に挾み込まれている。ここで抜取り
支持台58が上昇し、その上面がシリンダコア42の下面に
当接する。一方、上方より打抜きピン59が下降し、流体
圧により被加圧体51を打抜く。打抜かれた被加圧体51や
ガスケット構造物の破片60は抜取り支持台58内部の空所
61に落下し、傾斜板62を転り、回収皿63内に落下する。
打抜き後抜取り支持台58と打抜きピン59は下降若しくは
上昇して元の位置へ戻る。
被加圧体51の装填。
続いて、装置本体は新たな被加圧体51を装填するための
ステーションCに移動し、所定位置に停止する。シリン
ダコア42の内孔部に付着している被加圧体の屑等を清掃
し、損傷等の有無を点検してから、新らしい被加圧体51
を内孔部に装填する。ガスケット構造物52,53も所定の
位置に置く。下部のガスケット構造物53が重力で落下し
てしまうような場合は一時的な接着剤等を用いて仮止め
しておく。
上、下部アンビル構造物39,19の合体。
装置本体は上、下部アンビル構造物39,19の分離、合体
のステーションAに戻り、所定の位置に停止する。上部
アンビル構造物39と下部アンビル構造物19は前述した分
離の場合とは逆の動作により再び装置本体に合体し、上
部ベース26及び下部ベース1に夫々保持される。アンビ
ルコア33,9の先端部はガスケット構造物52,53及び被加
圧体51の上面、下面に軽く接するが、未だ加圧はこの位
置ではされない。この時点での状態は第1図に示されて
いる。スプリング23,24の弾撥力が上部ベース26と上部
アンビル構造物39の合計重量を支持し、流体圧シリンダ
64が浮動枠40とシリンダ構造物46の合計重量を支持して
いるので、加圧開始前にこれらの重量がガスケット構造
物52,53に加わって、該ガスケット構造物52,53を崩壊さ
せるようなことはない。又上記スプリング23,24の弾撥
力のみに頼らず、ガイドポスト20,22の下部及び上部に
流体供給孔を設けて該供給孔より流体をガイドポスト2
0,22内に供給し、浮動枠40及び上部ベース26を持上げて
ガスケット構造物52,53に前記重量が加わらないように
することもできる。
高圧発生装置のプレス機内への移動。
高圧発生装置が軌条上をプレス機の加圧空間の所定位置
に移動し、停止すると、プレス機の下部盤体上面の軌条
が盤体内に後退し、高圧発生装置の下部ベース1の底面
はプレス機の下部盤体の上面に当接する。又プレス機の
上部盤体及び下部盤体に接続した高圧発生装置内の被加
圧体51を加熱するための導線が所要部に絶縁物を配置し
た状態で上、下部アンビル構造物39,19に接続され、空
間47,48へ冷却水を供給する管路が上、下部アンビル構
造物39,19に接続される。
加圧。
プレス機のラムで高圧発生装置を上方或いは下方より押
圧する。前記スプリング23,24の働きにより、上部アン
ビル構造物39と下部アンビル構造物19は同期的に上、下
のガスケット構造物52,53を圧縮しつつ被加圧体51の圧
縮を開始する。この場合、重要なことは、ガスケット構
造物52,53は加圧開始より、比較的短時間のうちに、換
言すればプレス荷重が未だ数トンないし数十トンと低い
間に、当初の厚さから大幅に圧縮されるので、プレス荷
重が大きくなってからの圧縮ストロークの増加の割合は
小さくなる。そして上、下均等なガスケットの形成に
は、この加圧初期の圧縮のされ方が大きく影響する。加
圧初期段階で一旦上、下均等なガスケットが形成されて
しまえば、その後の荷重の増加した段階においても均等
性は維持される。本発明におけるスプリング23,24等を
用いた機構はこの重要な加圧初期段階において、上、下
部アンビル構造物39,19とシリンダ構造物46の相対位置
の規制を行い、これにより、比較的簡単な機構で上述の
従来技術の欠点、問題点が解消される。プレス荷重が大
きくなってからは規制力は発揮せず、単に上、下部アン
ビル構造物39,19、シリンダ構造物46の動きに追従す
る。
プレス圧力が所定の高さに達したら、冷却水を通水し、
電流を通して、被加圧体51を加熱し、所定の時間保持す
る。その後、圧力及び温度を徐々に下降させ、加圧行程
を終了する。これによって、再び加圧終了となる。
なお、上部アンビル構造物39と上部ベース26との嵌合部
に硬質ゴム製のブッシュ28が介在しているため、高圧発
生中に万一、ブローアウトの発生や上、下部アンビル構
造物39,19、シリンダ構造物46要部の破壊が発生して圧
力室内の平衡が崩れ、上、下部アンビル構造物39,19と
シリンダ構造物46の軸心をずれさせるような強大な力が
発生した場合にも、前記ブッシュ28等により衝撃力を吸
収でき、ガイド構造物25等が保護される。
第3図(a)(b)は本発明に使用するシリンダ構造物
46を横方向へ抜出し得るようにした例で、シリンダ構造
物46の多重締付リング43の部分は浮動枠40に設けた横方
向へ延びる溝65に車輪71を介して横移動可能に嵌合、支
持されている。シリンダ構造物46は浮動枠40から抜出さ
れ、車輪71を介してレール66上に載置される。
第4図(a)(b)は上、下部アンビル構造物39,19を
横方向へ抜出し得るようにした例で、台座支持ブロック
6上面及び上部ベース26下面には下部アンビル構造物1
9、上部アンビル構造物39を横方向へ抜出すためのスラ
イドガイド67,68が固着されている。図中69はノックア
ウト穴、70は清掃穴である。又図示してないが上、下部
アンビル構造物39,19の抜出し位置にはスライドガイド6
7,68と接続可能なガイドレールが配設されている。
なお、本発明の実施例では上部ベースに嵌合する台座支
持ブロックに硬質ゴム製のブッシュを設ける場合につい
て説明したが、下部ベースに嵌合し得る台座支持ブロッ
クの外周にも硬質ゴム製のブッシュを取付けても良いこ
と、流体圧シリンダにより浮動枠を支持させずシリンダ
構造物を直接支持させるようにしても良いこと、ガイド
ピンの浮動枠に貫通固着せず上下で分割して固着しても
良いこと、ガイドピンとガイドポストを逆にしガイドポ
ストを浮動枠に取付けガイドピンを下部ベース及び上部
ベースに立設しても良いこと、その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論
である。
[発明の効果] 本発明の高圧発生装置によれば、下記のごとき種々の優
れた効果を奏し得る。
(I) 加圧工程中のシリンダ構造物の水平維持及び
上、下部アンビル構造物のアンビル先端からシリンダ構
造物のシリンダコア中心までの距離を等距離に保持する
ことを、高精度に加工された多数の連接片やピンを要す
るリンク機構ではなく、規格品として市販されている弾
撥体や流体圧シリンダを使用して行うことができるた
め、装置を安価に製作できる。
(II) 構造が簡単で保守も容易である。
(III) 装置自体が軽量でコンパクトであるから、装
置下部に車輪装置を取り付け、且つプレス機の内、外を
軌条で連結することにより、装置本体はプレス内外を任
意に移動させることができる。1台のプレス機に対し
て、本装置を少なくとも2台用意すれば、1台の加圧工
程中、他の1台は被加圧体の抜取り、アンビル構造物、
シリンダ構造物の清掃、新らしい被加圧体の装填をする
ことができ、プレス機を効率よく使用し、移動率を高め
ることができる。
(IV) 装置をプレス機より外に出した状態で、上部ア
ンビル構造物は上方若しくは横方向に、下部アンビル構
造物は下方若しくは横方向に、或いは、シリンダ構造物
を横方向に抜き出すことができるため、アンビルコアや
シリンダコアの清掃、点検、交換等の作業がやり易い。
(V) 上、下部アンビル構造物及びシリンダ構造物の
芯合せや傾き防止を容易且つ確実に行うことができるた
め、加圧工程中のアンビルコア及びシリンダコアの軸心
を一致させることができ、従って、加圧のアンバランス
を防止して正確な加圧を行うことができる。
(VI) 加圧開始前に、上部ベース、上部アンビル構造
物、浮動枠、シリンダ構造物の重量がガスケット構造物
に加わることを防止でき、従って、加圧開始前にガスケ
ット構造物が崩壊することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高圧発生装置の一実施例の説明図、第
2図(a)(b)(c)は本発明の高圧発生装置の作動
の説明図、第3図(a)(b)は本発明の高圧発生装置
に使用するシリンダ構造物を横方向へ引抜き得るように
した場合の説明図で、第3図(a)は側面図、第3図
(b)は平面図、第4図(a)(b)は本発明の高圧発
生装置に使用するアンビル構造物を横方向へ引抜き得る
ようにした場合の説明図で、第4図(a)は側面図、第
4図(b)は平面図、第5図(a)(b)は従来の高圧
発生装置の説明図である。 図中1は下部ベース、6は台座支持ブロック、8は下部
台座コア、9はアンビルコア、10は多重締付リング、14
は取付具、18は止め金、19は下部アンビル構造物、20は
ガイドポスト、21はガイドピン、22はガイドポスト、23
はスプリング、24はスプリング、25はガイド構造物、26
は上部ベース、30は台座支持ブロック、32は上部台座コ
ア、33はアンビルコア、34は多重締付リング、38は取付
具、39は上部アンビル構造物、40は浮動枠、42はシリン
ダコア、43は多重締付リング、46はシリンダ構造物、51
は被加圧体、52はガスケット構造物、53はガスケット構
造物、64は流体圧シリンダを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部ベースに着脱自在に下部アンビル構造
    物を配設すると共に昇降自在な上部ベースに着脱自在に
    上部アンビル構造物を配設し、上部ベースと下部ベース
    との間に昇降可能に配設した浮動枠に、前記上部アンビ
    ル構造物と下部アンビル構造物との間に位置し内孔部に
    被加圧対体が装填されると共にシリンダコアと前記上、
    下部アンビル構造物のアンビルコアとの間にガスケット
    構造物を介在させるようにしたシリンダ構造物を配設
    し、前記下部ベース上に前記シリンダ構造物と浮動枠の
    合計重量を支持する流体圧シリンダを配設し、前記下部
    ベースと浮動枠との間及び浮動枠と上部ベースの間に、
    夫々前記上部ベース昇降時にシリンダ構造物を上部アン
    ビル構造物と下部アンビル構造物の略中間位置に位置さ
    せるよう、浮動枠の上部及び下部に夫々配置された弾撥
    体を設け、前記下部ベースと浮動枠との間及び浮動枠と
    上部ベースの間に、上部ベースと浮動枠が上下方向へ平
    行状態を保持して昇降し得るよう、ガイドピン及び該ガ
    イドピンに対し外嵌されたガイドポストを備えたガイド
    構造物を配設したことを特徴とする高圧発生装置。
  2. 【請求項2】前記下部ベースに、装置全体がプレス機内
    外との間を移動し得るよう車輪を設けた特許請求の範囲
    第1)項に記載の高圧発生装置。
  3. 【請求項3】上部アンビル構造物を上部ベースから上方
    へ抜出し得るようにし、下部アンビル構造物を下部ベー
    スから下方へ抜出し得るようにした特許請求の範囲第
    1)項又は第2)項に記載の高圧発生装置。
  4. 【請求項4】上部アンビル構造物を上部ベースから横方
    向へ抜出し得るようにし、下部アンビル構造物を下部ベ
    ースから横方向へ抜出し得るようにした特許請求の範囲
    第1)項又は第2)項に記載の高圧発生装置。
  5. 【請求項5】シリンダ構造物を浮動枠から横方向へ抜出
    し得るようにした特許請求の範囲第1)項又は第2)項
    に記載の高圧発生装置。
  6. 【請求項6】上部アンビル構造物と上部ベースとの嵌合
    部及び下部アンビル構造物と下部ベースとの嵌合部並に
    浮動枠とガイド構造物との嵌合部のうち少くとも1個所
    に弾性体から成るブッシュを介在させた特許請求の範囲
    第1)項又は第2)項又は第3)項又は第4)項又は第
    5)項に記載の高圧発生装置。
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