JPH0724720B2 - 「シーツ挿入機」 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野）この発明は、既存のシーツアイロ
ン装置のシーツ挿入台上にシーツを機械的に載せる装置
に関するものである。 （従来の技術）従来、シーツアイロン装置へのシーツ挿
入は人の手によって作業が行われていた。即ち、シーツ
アイロン装置のシーツ挿入台にシーツを載せるのにシー
ツの端を二人で引っ張り、さらにシーツ中央部をもう一
人が支えるようにして作業をしているのが現状である。 （本発明が解決しようとする課題）従来のシーツ挿入作
業は人手が掛かり過ぎて年々人件費がかさんでいく一方
であるとの不満が多いのが現状である。 （課題を解決するための手段）本発明のシーツ挿入機
は、シーツの一端部側を複数個のチャックで挟持し、該
チャックが一定の速度で相互に離れることによって前記
シーツの一端部側を引き延ばし、既存のシーツアイロン
装置のシーツ挿入台に向かって、前記シーツの一端部側
を引き延ばした状態で前記チャックが移動し、移動後前
記チャックの挟持状態を解除することにより前記シーツ
の一端部側を前記シーツ挿入台上に載せるようにしたこ
とを特徴とする。 （作用）本発明のシーツ挿入機は、シーツの一端部側を
２個のチャックで挟持し、チャック各々が左、右方向に
シーツを引っ張りながら移動し、リミット・スイッチで
引き延ばし限界が感知されて前記チャックのシーツ引っ
張り移動が停止し、前記チャックの挟持状態を既存のシ
ーツアイロン装置のシーツ挿入台上で解除することで、
シーツの端を自動的にシーツ挿入口付近に持っていくこ
とが可能である。従って、従来シーツ挿入作業を２、３
人でやらなければならなかったが、本発明のシーツ挿入
機であれば、シーツ挿入は１人の作業で行うことが可能
となる。 （実施例）次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明をする。第１図は本発明のシーツ挿入機の正面図、
第２図は側面図、第３図はアーム下部及びチャックの拡
大図、第４図はチャック・ホルダー及びチャックの平面
図である。チャック１、２はアーム３、４の下部にそれ
ぞれ取り付けられ、該アーム３、４はそれぞれレール
５、６に沿って移動する。アーム３、４の上部にはそれ
ぞれチェーン堅持部７、８を有し、駆動チェーン９の上
張部１０、下張部１１とそれぞれ結合している。駆動チ
ェーン９は正逆可能な駆動モーター１２によって制御さ
れる。１３はサポートであって、該サポート１３の下部
に前記レール５、６が固定されている。前記サポート１
３は回転支持部１４を介してシリンダー１５の押し・引
き動作によって第２図に示した様に挟持位置から挟持解
除位置まで回転移動する。１６は架台であって、前記回
転支持部１４及びシリンダー１５を支持する。次に、本
発明のシーツ挿入機の一連の機能について説明をする。
シーツ収納箱１７に収納されているシーツ１８を人の手
で取り出し、操作ボタン１９、２０をそれぞれ操作し、
前記シーツ１８の一端部側をチャック１、２でそれぞれ
挟持し、該挟持作業完了後に駆動モーター１２が作動し
てスプロケット２１が反時計方向に回転する。該回転に
伴いチェーン９が反時計方向に回転し、それに伴って該
チェーン９を堅持している前記チェーン堅持部７が左方
向に動き、一方前記チェーン堅持部８は右方向に動く。
従って、チャック１、２はそれぞれアーム３、４を介し
てそれぞれ相反方向に移動して前記シーツ１８の一端部
側が引き延ばされる。緩衝作用を有するスプリング２８
（第３図参照）を介しての各アーム３、４の引き延ばし
移動中に、シーツ１８の引き延ばし幅が限界に達すると
該アーム３、４の下部にあるリミット・スイッチ２２、
２３のいずれか一方または双方がＯＮとなり、該ＯＮ検
知により前記駆動モーター１２の作動が停止し、その結
果各アーム３、４を介してのチャック１、２の引き延ば
し移動が停止する。また、前記リミット・スイッチ２
２、２３のいずれかのＯＮ検知により前記シリンダー１
５が作動してシリンダー・ロッド２４が伸び、それによ
って前記回転支持部１４を介して各アーム３、４が既存
のシーツアイロン装置のシーツ挿入台２５上の挟持解除
位置まで振られる。振り動作終了と同時にチャック１、
２のシーツ挟持状態が解除され、シーツ１８が前記シー
ツ挿入台２５上に載せられる。該チャック１、２の挟持
状態が解除された時は、前記スプリングの働きによりチ
ャックホルダー２６は矢印右方向の元の位置（第３図参
照）に、チャックホルダー２７は左方向の元の位置に戻
り、それと同時に前記リミット・スイッチ２２、２３は
それぞれＯＦＦとなり、シリンダー１５が作動してシリ
ンダー・ロッド２４が引くことにより前記各アーム３、
４はシーツ挟持位置に復帰する。復帰後、上述した行程
が繰り返される。尚、２９はセンサーであって、アーム
４の上端部を検知して駆動モーター１２の回転を停止さ
せ、よってアーム４の右方向移動及びアーム３の左方向
移動を制限する。３０はセンサーであって、アーム３の
上端部を検知して駆動モーター１２の回転を停止させ、
よってアーム３の右方向移動及びアーム４の左方向移動
を制限する。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明のシーツ挿入機の正面図、第２図は側面
図、第３図はアーム下部及びチャックの拡大図、第４図
はチャック・ホルダー及びチャックの平面図を示してい
る。 １、２はチャック、３、４はアーム、５、６はレール、
７、８はチェーン堅持部、９は駆動チェーン、１０は上
張部、１１は下張部、１２は駆動モーター、１３はサポ
ート、１４は回転支持部、１５はシリンダー、１６は架
台、１７はシーツ収納箱、１８はシーツ、１９、２０は
操作ボタン、２１はスプロケット、２２、２３はリミッ
ト・スイッチ、２４はシリンダ・ロッド、２５はシーツ
挿入台、２６、２７はチャック・ホルダー、２８はスプ
リング、２９、３０はセンサーを各々示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１） 既存のシーツアイロン装置のシーツ挿入台にシ
   ーツの一端部を載せるようにしたことを特徴とするシー
   ツ挿入機。 （２） シーツの一端部側を複数個のチャックで挟持
   し、該チャックが一定の速度で相互に離れることによっ
   て前記シーツの一端部側を引き延ばし、既存のシーツア
   イロン装置のシーツ挿入台に向かって、前記シーツの一
   端部側を引き延ばした状態で前記チャックが移動し、移
   動後前記チャックの挟持状態を解除することにより前記
   シーツの一端部側を前記シーツ挿入台上に載せるように
   したことを特徴とするシーツ挿入機。 （３） 前記チャックはスプリングの働きによる緩衝作
   用によってシーツを引き延ばし、該引き延ばし移動が限
   界に達した時にリミット・スイッチがＯＮとなり前記チ
   ャックの引き延ばし移動が停止する。前記チャックが前
   記シーツ挿入台方向に移動し、該シーツ挿入台上にシー
   ツを載せ終わった後に該チャックの挟持状態が解除され
   た時は、前記スプリングの働きにより該チャックが元の
   位置に戻り、その際に前記リミット・スイッチはＯＦＦ
   となり、前記チャックはシーツ挟持位置に復帰するよう
   にしたことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のシ
   ーツ挿入機。