JPH07247018A - 円板状物品の整送装置 - Google Patents

円板状物品の整送装置

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JPH07247018A
JPH07247018A JP6549594A JP6549594A JPH07247018A JP H07247018 A JPH07247018 A JP H07247018A JP 6549594 A JP6549594 A JP 6549594A JP 6549594 A JP6549594 A JP 6549594A JP H07247018 A JPH07247018 A JP H07247018A
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JP
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disc
shaped article
endless belt
notch
belt
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JP6549594A
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Inventor
Masahiro Takeda
雅宏 武田
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 円板状物品の整送に対し、省力化され、かつ
整送能力の大きく、整送単位枚数の変更、大きさの異な
る円板状物品の整送が可能な整送装置を提供すること。 [構成] 煎餅Dの供給ホッパ10から直線振動トラフ
20を経由させて、これと直交する切欠き付きスラット
エンドレスベルト50の切欠き51内へ煎餅Dを落下保
持させ、これと同期して駆動されるピン付きスラットエ
ンドレスベルト40のピン41によって煎餅Dを後方か
ら押して整送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円板状物品の整送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】円板状物品を次工程、例
えば包装工程へ整列させて移送することは広く行われて
いる一般的なプロセスである。一例として、従来から使
用されている煎餅の整送装置の斜視図を図15に示し
た。従来例の整送装置100においては煎餅Dはベルト
コンベヤ101でホッパ102へ供給される。ホッパ1
02の下部には側壁107a、107bを有するフラッ
トな掻出し面103が形成されている。煎餅Dの給送方
向と直交して掻出し面103を分断して煎餅Dの移送路
105が設けられている。移送路105は掻出し面10
3より煎餅Dの一枚分の厚さに相当する深さだけ低い位
置にあり、ギヤボックス113Bからギヤボックス11
4Bに至る全長にスリット106が設けられている。そ
して、このスリット106の直下方において、所定ピッ
チでピン111を立てたチェインエンドレスベルト11
2の上行側がピン111をスリット106の下から突き
出して図において矢印pの方向に走行する。すなわち、
ピン111を備えたチェインエンドレスベルト112
は、それぞれのギヤボックス113B、114B中のギ
ヤ113、114に巻装され、図示しないモータによっ
て駆動される。そして、掻出し面103から移送路10
5へ移された煎餅Dは、側壁107aの開口108aか
ら入るピン111でその後方を押されて移送され、もう
一方の側壁107bの開口108bから外部へ一枚ずつ
整送される。
【0003】そして、この煎餅Dを掻出し面103から
移送路105へ乗せる作業は掻出し面103の手前側
(ホッパ102とは反対側)に立つ2、3人の作業者が
掻き出し面103へ腕を伸ばして手作業で掻き出しを行
っている。移送路105へ乗らなかった煎餅Dは移送路
105へ押し戻してはいるが、かなりの枚数の煎餅Dは
オーバーフローして掻き出し面103の手前端から下方
へ落下するので、手前側には図示しない受け箱が設置さ
れている。
【0004】この従来例の整送装置100は次のような
問題点を有している。煎餅Dを移送路105へ乗せる作
業を人手で行っているので、ピン111の中には空送り
するものが発生するほか、全体として整送能力が小さ
い。又、ピン111によっては2枚重なって移送される
ものがあり、これは人手で取り除いており、オーバーフ
ローした煎餅が受け箱にある程度貯るとホッパ102へ
戻しているが、これも人手で行っている。更には、製造
される煎餅Dには欠けた小片が共存し易いが、その排除
も別な行程で行なわねばならない。更には又、この従来
例の整送装置100では、煎餅の2枚単位の包装、大き
さの異なる煎餅の整送には対応できない。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、円板状物品の整送装置であって、整送
能力が大く、省力化を可能となる装置を提供することを
目的とする。更には、円板状物品の整送単位枚数の変
更、大きさの異なる円板状物品の整送にも対応し得る整
送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、供給ホ
ッパの下方に設けられ、直線振動によって円板状物品を
移送する直線振動トラフと、前記移送の方向と直交し前
記直線振動トラフの移送面を所定巾で分断した個所の下
方の、前記移送面からの所定深さ位置において、前記直
線振動トラフの全巾を横切って設けられ、全長にわたり
スリットを有する前記円板状物品用の直線状の移送路
と、その上行側のベルト部分が前記移送路の直下方を該
移送路と平行して走行し、前記スリットを下方から挿通
して、その上端は前記振動トラフの底面と同一、又は若
干低い高さとされるピンが所定のピッチで立てられてい
るピン付きエンドレスベルトと、その下行側のベルト部
分が前記移送路上を前記ピン付きエンドレスベルトの上
行側と同一方向に走行し、その巾の中央部には前記円板
状物品に応じた大きさの切欠きが前記所定のピッチで設
けられており、かつ前記切欠きの走行方向の前端または
後端に近接して前記切欠き内へ前記ピンが突出されてお
り、更には前記ピン付きエンドレスベルトと同期して別
駆動され、又は前記ピンによって押されて走行駆動さ
れ、前記切欠き内に前記円板状物品を保持して移送する
切欠き付きエンドレスベルトと、該切欠き付きエンドレ
スベルトを越えてオーバーフローする前記円板状物品は
回収して前記供給ホッパへ戻すための戻しベルトコンベ
ヤとから構成されていることを特徴とする円板状物品の
整送装置、によって達成される。
【0007】又、以上の目的は、円板状物品を収容して
捩り振動を受ける円筒状容器の底板に直線状に整列して
配置された、前記円板状物品用の複数個の落下孔からな
る落下孔列と、該落下孔列の下方の、前記底板の上面か
らの所定深さ位置において、前記円筒状容器の底板の下
面に平行して設けられ、全長にわたりスリットを有する
前記円板状物品用の直線状の移送路と、その上行側のベ
ルト部分が前記移送路の直下方を該移送路と平行して走
行し、前記スリットを下方から挿通して、その上端は前
記円筒状容器の底板の下面と同一、又は若干低い高さと
されるピンが所定のピッチで立てられているピン付きエ
ンドレスベルトと、その下行側のベルト部分が前記移送
路上を前記ピン付きエンドレスベルトの上行側と同一方
向に走行し、その巾の中央部には前記円板状物品に応じ
た大きさの切欠きが前記所定のピッチで設けられてお
り、かつ前記切欠きの走行方向の前端または後端に近接
して前記切欠き内へ前記ピンが突出されており、更には
前記ピン付きエンドレスベルトと同期して駆動され、又
は前記ピンによって押されて走行し、前記切欠き内に前
記円板状物品を保持して移送する切欠き付きエンドレス
ベルトとから構成されていることを特徴とする円板状物
品の整送装置、によって達成される。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば直線振動トラフの振動
により供給ホッパから円板状物品が切り出され、これが
振動により直線トラフ上を移送されて、その所定巾で分
断した個所に至ると、切欠き付きエンドレスベルトの切
欠きにはまり込み、これが一定方向に所定速度で走行し
ており、又、この切欠きに下方のピン付きエンドレスベ
ルトのピンが挿通して突出しているので、このピンに押
されて、又はその切欠きの下流側の縁部で押されて一定
方向に搬送され、次工程に所定の枚数、例えば一枚づつ
包装工程に供給することができる。又、切欠き付きエン
ドレスベルトを越えてオーバーフローする円板状物品は
戻しベルトコンベヤにより、上記供給ホッパに自動的に
戻される。又、請求項6の発明によれば、円筒容器内に
収容されている円板状物品は、その捩り振動により底板
上を一定方向に円運動を行なう。この運動途上で直線状
に整列して配置された複数孔の落下孔に落下し、この底
板の下面に平行して一定方向に走行すべく設けられてい
る全長に渡ってスリットを有する直線状の移送路に乗
り、又、上方の切欠き付きエンドレスベルトの切欠きに
はまり、上記移送路上を切欠き付きエンドレスベルトの
走行により、かつ又、この下方のピン付きエンドレスベ
ルトのピンが、上記切欠きを挿通突出していることによ
り、ピンにより押されるか、又は上記切欠きの下流側端
部で縁部で押されて一定方向へと移送される。以上のよ
うにして人手による作業を可及的に解消して完全自動化
を図ることができ、振動系によって円板状物品を供給し
ているので人手による掻き出しと違って、きめ細かく均
一に切欠きに供給して整送能力が極めて大きい。移送路
の深さを調整可能としているので整送単位枚数を変更し
得る。又、円板状物品を切欠き中に保持して移送するエ
ンドレスベルトを交換可能としているので、大きさの異
なる円板状物品の整送にも対応し得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例による円板状物品の整
送装置について、図面を参照して説明する。
【0010】(第1実施例)図1は第1実施例による煎
餅の整送装置1の全体を示す斜視図であり、図2は同装
置1の正面図、図3はその部分破断平面図、図4は図3
における[4]−[4]線方向の部分破断側面図であ
る。
【0011】図1〜図4を参照して、本実施例の煎餅の
整送装置1は、概しては、煎餅Dを収容する供給ホッパ
10、それに続く直線振動トラフ20、その先端下方の
回収ホッパ36、オーバーフローした煎餅Dを供給ホッ
パ10へリターンさせる戻しベルトコンベヤ30、振動
トラフ20と直交して設けられ、矢印m方向に回転走行
するピン付きエンドレスチェインベルト40、その直上
方で平行して矢印n方向に回転走行する切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト50とからなっている。
【0012】供給ホッパ10はその下方の排出口11に
例えば、ゴムで成るフレキシブルなノレン12が設けら
れており、煎餅Dは図示しない供給ライン(これは従来
例と同様にベルトコンベヤ101であってもよい)から
供給される。
【0013】直線振動トラフ20はその両側壁21a、
21bの下部に振動電動機22a、22bが対称的に取
り付けられている。振動電動機22a、22bは公知の
構造を有し、回転軸の両端に不平衡重錘が固定されてい
る。回転軸の回転によって遠心力を発生するが、両振動
電動機22a、22bを逆方向に回転させると公知の同
期化力で同期して遠心力が合成されて、図4に示す矢印
q方向の直線振動力を発生する。従って、直線振動トラ
フ20の移送面25上の煎餅Dは図3、図4において矢
印r方向へ移送される。なお、直線振動トラフ20は支
持部材23a、23b、24a、24bにより、それぞ
れの防振コイルばね23C、24Cと支柱23S、24
Sとを介して床面に支持されている。
【0014】又、直線振動トラフ20の移送面25の上
流側にはパンチングメタル26が張架されており、移送
する煎餅Dに共存する欠けた小片がある場合には、これ
を篩別して下方へ落下させ、排出口27から外部へ排出
するようになっている。
【0015】更には、直線振動トラフ20の下流側の直
下方には回収ホッパ36が設けられており、移送面25
の先端から落下する煎餅Dを戻しベルトコンベヤ30上
へ導くようになっている。
【0016】戻しベルトコンベヤ30は、図4に示され
ているように、多数のブレード31を備えたベルト32
がフレーム32F上の駆動ロール33、外掛けロール3
4、内掛けロール35に巻装されてモータ39で駆動さ
れ、矢印s方向に回転走行する。小型ロール37、38
はベルト32の水平走行部分を支持するアイドラであ
る。
【0017】ピン付きエンドレスチェインベルト40は
ギヤボックス43B中のホイールギヤ43、ギヤボック
ス44B中のホイールギヤ44に巻装されて、モータ4
9で駆動される。ピン付きエンドレスチェインベルト4
0は、後述する図5、図6に見られるように、チェイン
42に所定のピッチでピン41が立てられている。図1
〜図4へ戻り、ピン付きエンドレスチェインベルト40
の上行側のギヤボックス43Bから直線振動トラフ20
内を貫通しギヤボックス44Bに至る間は直線振動トラ
フ20とは独立し、トラフ側壁21aに設けた開口29
aから入り、トラフ側壁21bの開口29bから外部へ
出るチェインレール45上を走行する。なお、図示して
いないが、図2においてピン付きエンドレスチェインベ
ルト40を巻装しているホイールギヤ43、44はチェ
インレール45と共に矢印hに示すように上下方向に移
動可能に固定されている。そして、図6に明示されてい
るように、直線振動トラフ20内においては、ピン41
は後述する煎餅Dの移送路55に設けられたスリット5
6を挿通し移送路55上の切欠き付きスラットエンドレ
スベルト50に設けた切欠き51内に突出された状態で
走行する。移送路55は直線振動トラフ20に固定され
ており振動するが、直線振動トラフ20を出たピン付き
エンドレスチェインベルト40は移送路55と同様な形
状に形成され、直線振動トラフ20とは独立した固定移
送路65のスリット66にピン41を挿通させて走行す
る。そして、切欠き付きスラットエンドレスベルト50
の下行側が上行側へ転じるホイールギヤ54a、54b
以降の固定移送路65にはその側壁を兼ねる外枠67
a、67bが設けられている。なお、ピン付きエンドレ
スチェインベルト40の下行側は直線振動トラフ20の
下方を走行する。
【0018】切欠き付きスラットエンドレスベルト50
は両側のチェイン57、58が直線振動トラフ20とは
独立した支柱53S上のベアリング53Bに固定されて
いるホイールギヤ53a、54b、及び同じく独立した
支柱54S上のベアリング54Bに固定されているホイ
ールギヤ54a、54bに巻装されており、モータ59
によってギヤ59Gを介して、ピン付きエンドレスチェ
インベルト40と同期して駆動される。切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト50には、ピン付きエンドレスチ
ェインベルト40のピン41と同一ピッチで長方形状の
切欠き51が設けられており、その下行側は、直線振動
トラフ20の移送面25をその移送方向と直交して所定
巾で分断した個所sの直下方に、移送面25から所定深
さに設けられた移送路55上を走行する。そして、移送
路55のスリット56を挿通しているピン41が切欠き
51の走行方向後端に近接して切欠き51内に突出して
いる状態において、ピン付きエンドレスチェインベルト
40の上行側と切欠き付きスラットエンドレスベルト5
0の下行側とが同期して同方向に、すなわち図2におい
て左方から右方へ走行する。なお、切欠き付きスラット
エンドレスベルト50の上行側は直線振動トラフ20の
上部を走行する。なお、切欠き付きスラットエンドレス
ベルト50はその両側におけるチェイン57のユニット
T、及び対応するチェイン58のユニットT’において
図示せずとも留めピンを抜いてここで分断して帯状とす
ることができ、逆に留めピンを入れて帯状のものをエン
ドレスにすることができる。
【0019】ピン付きエンドレスチェインベルト40、
及び切欠き付きスラットエンドレスベルト50について
詳述するに、図5は図4における[5]−[5]線方向
の断面図、図6は図5における[6]−[6]線方向の
断面図である。
【0020】図5を参照して、所定のピッチで立てられ
たピン41とエンドレスチェインベルト42とからなる
ピン付きエンドレスチェインベルト40の上行側はチェ
インレール45上を図5において左方から右方へ走行す
る。一方、ピン41と同一ピッチで設けられた切欠き5
1を有する切欠き付きスラットエンドレスベルト50の
下行側は切欠き51の走行方向後端に近接してピン41
が切欠き51内に突出した状態で移送路55上を図5に
おいて左方から右方へ、ピン付きエンドレスチェインベ
ルト40と同方向に同期して走行される。煎餅Dは直線
振動トラフ20の移送面25を図5について言えば紙裏
から紙表の方へ移送され、切欠き付きスラットエンドレ
スベルト50の切欠き51内に陥落して保持され、ピン
41で後方を押されて図5の左方から右方へ移送され
る。切欠き付きスラットエンドレスベルト50の直線振
動トラフ20からの出口としての開口29b近辺におい
て、図示しない取付け部材によって回転ブラシ68が直
線振動トラフ20の側壁21bに回転自在に取り付けら
れている。回転ブラシ68は図5において時計方向に回
転されて、切欠き付きスラットエンドレスベルト50の
表面を掃いており、切欠き51内以外、例えば切欠きエ
ンドレススラットベルト50上で移送されてくる煎餅
D、切欠き51内の煎餅Dに重なって移送されてくる煎
餅Dを直線振動トラフ20内へ戻すために設けられてい
る。そして切欠き付きスラットエンドレスベルト50の
移送路55は空気圧シリンダ96a、96bによって、
上下方向の位置調整が可能となっている。
【0021】図6を参照し、切欠き付きスラットエンド
レスベルト50がその表面を走行する移送路55は角筒
状とされ、直線振動トラフ20と一体的な部材61、6
2によって固定されたアングル材63とアングル材64
との間に挿入されており、移送路55の底板55bは直
線振動トラフ20と一体的な底壁28に固定された空気
圧シリンダ96bのロッド97bにナット98b、99
bで螺着固定されている。すなわち、空気圧シリンダ9
6bを作動させて、移送路55を矢印kの方向に上下動
させ、直線振動トラフ20の移送面25から移送路55
の上表面までの深さ位置を調整可能とされている。
【0022】図5、図6は切欠き付きスラットエンドレ
スベルト50の切欠き51中に煎餅Dが1枚保持されて
移送される状態を示しているが、図6に対応する図7に
見られるように、空気圧シリンダ96bを作動させて移
送路55を下げ、移送面25から移送路55の上表面ま
での深さ位置を大として切欠き51内に2枚の煎餅Dを
保持させて移送させることもできる。この場合、切欠き
付きスラットエンドレスベルト50は部材52’の厚さ
の大きい切欠き付きスラットエンドレスベルト50’と
交換される。
【0023】更には、図3、図6に示す切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト50は、例えば直径6cm程度の
煎餅Dを整送するためのものであるが、この切欠き付き
スラットエンドレスベルト50は交換できるようになっ
ており、切欠き形状の大きいスラットエンドレスベルト
50”と交換して、例えば直径10cm程度の煎餅D’
を整送することもできる。
【0024】なお、切欠き付きスラットエンドレスベル
ト50を交換する場合には、ホイールギヤ43、44、
及びチェインレール45の位置を下げてピン41の切欠
き51への突出状態を解消してから、チェイン57、5
8のユニットT、T’の図示しない留めピンを抜いて分
断してベルト50を帯状とし、例えばギヤボックス43
B側から抜き取る。次いで上記とは逆の手順で、例え
ば、別の帯状の切欠き付きスラットエンドレスベルト5
0’を挿入し、エンドレスに組み上げてからホイールギ
ヤ43、44、及びチェインレール45を上昇させ、ピ
ン41を切欠き51’内へ突出させればよい。
【0025】第1実施例の整送装置1は以上のように構
成されるが、その作用は次の如くである。図1〜図4を
参照し、ピン付きエンドレスチェインベルト40の駆動
モータ49、切欠き付きスラットエンドレスベルト50
の駆動モータ59、戻しベルトコンベヤ30の駆動モー
タ39に通電して、それぞれを所定の方向に回転走行さ
せる。同時に振動電動機22a、22bに通電すること
により、直線振動トラフ20は矢印qの方向に直線振動
され、その移送面25にある煎餅Dは矢印rの方向へ移
送され、供給ホッパ10に収容されている煎餅Dは下部
の開口11のノレン12をくぐって移送面25へ移動す
る。なお、供給ホッパ10には図示しない供給ラインか
ら煎餅Dが補給されてくる。なお、図示せずともノレン
12は上下に移動可能とする構造であり、適当な層厚で
トラフ20の移送面25上に供給するようにしている。
【0026】移送面25上の煎餅Dは直ちにパンチング
メタル26上に達し、煎餅Dの欠けた小片は篩別され篩
下として下方へ落下し、排出口27から系外へ排出され
る。
【0027】パンチングメタル26上を通過した煎餅D
は、移送面25を横切って走行している切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト50の下行側の切欠き51へ陥落
して1枚ずつ保持され、切欠き51の走行方向の後端に
近接して切欠き51内へ下方から突出しているピン41
に後方から押されて、移送路55上を図2において左方
から右方へ移送される。
【0028】ピン付きエンドレスチェインベルト40と
切欠き付きスラットエンドレスベルト50とは同期して
駆動されているので、切欠き51と切欠き51内に突出
しているピン41との相対的な位置がずれることはな
い。
【0029】切欠き付きスラットエンドレスベルト50
が直線振動トラフ20から外へ出る開口29bにおい
て、直線振動トラフ20の側壁21bに取り付けられて
いる回転ブラシ68が切欠き付きスラットエンドレスベ
ルト50の表面に接して回転しており、切欠き51内の
煎餅Dに重なって移送されてくる煎餅D、切欠き51内
以外の個所で移送されてくる煎餅Dを直線振動トラフ2
0内へ戻す。
【0030】直線振動トラフ20を出た切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト50の切欠き51に保持されてい
る煎餅Dは直線振動トラフ20内の移送路55と同様な
形状の固定移送路65上をピン41によって後方から押
されて移送され、次工程へ整送される。又、側壁を兼ね
る外枠67a、67bによって横へ落下することはな
い。
【0031】一方、直線振動トラフの移送面25から切
欠き付きスラットエンドレスベルト50の切欠き51へ
陥落しなかった煎餅Dは移送面25の下流端から回収ホ
ッパ36へ落下し、戻しベルトコンベヤ30上へ導かれ
る。戻しベルトコンベヤ30は図4において矢印sの方
向に回転走行しているので、その上へ落下した煎餅Dは
多数のブレード31によって搬送され持ち上げられて、
供給ホッパ10内へ戻される。
【0032】以上のようにして直線振動トラフ20上を
煎餅Dは移送されるのであるが、振動によりトラフの巾
全体に渡り均一に全巾に分断した個所Sに至るので、切
欠き付きスラットエンドレスベルト50の切欠き51に
はすべて煎餅1枚がはまり込む。よって次工程には効率
よく1枚宛煎餅が供給される。更に本実施例によれば、
パンチングメタル26上で欠けた屑が下方に落下するの
で次工程にはこれらが取り除いた良品の煎餅Dのみが供
給されることになる。
【0033】(第2実施例)次に第2実施例について説
明する。図10は第2実施例による煎餅の整送装置2の
正面図、図11はその部分破断平面図、図12は図11
における[12]−[12]線方向の側面図である。
【0034】図10、図11、図12を参照して、本実
施例の煎餅の整送装置2は、概しては、その下部に一対
の振動電動機72a、72bを備えて捩り振動される円
筒型本体81と、円筒型本体81内を貫通し、かつ円筒
型本体81とは独立して固定されたホイールギヤ14
3、144に巻装され矢印v方向に回転走行するピン付
きエンドレスチェインベルト141と、円筒型本体81
に支持部材を介して取り付けられたホイールギヤ153
a、153b、154a、154bに巻装されて矢印w
方向に回転走行する切欠き付きスラットエンドレスベル
ト150とから構成されている。
【0035】各構成要素について説明するに、円筒型本
体81の底部に固定されている駆動円筒71と一体的な
相対する取付面71a、71bに振動電動機72a、7
2bが垂直線に対し相反する方向に同一の角度で傾斜し
て取り付けられて、円筒型本体81に捩り振動を与える
駆動源とされている。振動電動機72a、72bは、第
1実施例における振動電動機22a、22bと同様な電
動機であるが、第1実施例においては左右対称的(垂直
線に対し同方向で同一速度で)に取り付け、同一速度で
回転方向を違えて同期化力で直線振動を得ているに対
し、本実施例では相反する方向に同一角度に傾斜させて
取り付け、回転を相反する方向として同期化力で捩り振
動を得ている。
【0036】円筒型本体81と駆動円筒71とを含む捩
り振動系の全体は4本のアーム73によってそれぞれの
コイルばね74を介し支柱75上に設置されている。
【0037】周壁部は補強板79で補強されている円筒
型本体81において煎餅Dの収容室82は底板84によ
って下方の移送室83と区画されており、底板84には
1列当たり5個の煎餅Dの落下孔86が2列、計10個
の落下孔86が設けられている(図11)。又、底板8
4には捩り振動によって底板84上で円運動する煎餅D
を落下孔86へ導くために、煎餅Dの2枚分程度の高さ
のガイド87が形成されている。なお、整送する煎餅D
の大きさによって落下孔86のサイズを変える必要があ
る場合に備え、底板84は交換できるようになってい
る。
【0038】第2実施例の整送装置2においては落下孔
86が2列に配置されていることに応じて、2本のピン
付きエンドレスチェインベルト140、140’が平行
して設けられているが、その構成、作用は全く同様であ
るので、以降は一方のピン付きエンドレスチェインベル
ト140についてのみ説明し、他方の対応する部分には
図面に「’」付きの同じ符号を付して、必要ある場合を
除き、その説明は省略する。ピン付きエンドレスチェイ
ンベルト140は、後述する図13、図14に見られる
ように、チェイン142に所定のピッチでピン141が
立てられており、円筒型本体81とは独立したギヤボッ
クス143B中のホイールギヤ143と、同じく独立し
たギヤボックス144B中のホイールギヤ144に巻装
され、モータ149により駆動されて、矢印v方向に回
転走行する。そして、その上行側は底板84における煎
餅Dの落下孔86の下方にあって、円筒状本体81に固
定されているチェインレール145上を走行する。そし
て図13、図14に明示されているように、ピン141
は後述する煎餅Dの移送路155に設けれたスリット1
56を挿通した状態で走行する。なお、チェインレール
145はその両端部をギヤボックス143Bと144B
とに固定し、捩り振動する円筒型本体81に対しフリー
であってもよい。
【0039】円筒型本体81を出たピン付きエンドレス
チェインベルト140は移送路155と同様な形状に作
成され、円筒型本体81とは独立した固定移送路165
のスリット166にピン141を挿通させて走行する。
そして、切欠き付きスラットベルト150の下行側が上
行側へ転じるホイールギヤ154a、154b以降の固
定移送路165にはその側壁を兼ねる外枠167a、1
67bが設けられている。
【0040】なお、ピン付きエンドレスチェイン140
の上行側は円筒型本体81の側壁の開口88aから88
bへ貫通し、その下行側は開口89bから89aへ貫通
して移送室83内を走行している。
【0041】又、2本のピン付きエンドレスチェインベ
ルト140、140’に対応して2本の切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト150、150’が設けられてい
るが、同様に切欠き付きスラットエンドレスベルト15
0のみについて説明し、他方の対応する部分には「’」
付きの符号を付して必要な場合を除き説明は省略する。
切欠き付きスラットエンドレスベルト150は、図1
1、図12に見られるように、両側のチェイン157、
158が、円筒型本体81の外壁と一体的は支持部材1
53Sに取り付けられたホイールギヤ153a、153
b、及び同じく円筒型本体81の外壁と一体的な支持部
材154Sに取り付けられたホイールギヤ154a、1
54bに巻装されている。そして下行側は円筒型本体8
1の開口88aから本体81内へ入って、開口89aか
ら外へ出ており、上行側は本体81の上方を走行する。
なお、切欠き付きスラットエンドレスベルト150自体
の駆動源は設けられていない。切欠き付きスラットエン
ドレスベルト150にはピン付きエンドレスチェインベ
ルト140のピン141と同一ピッチで長方形の切欠き
151が設けられており、その下行側は円筒型本体81
内に固定され、移送室83内において、底板84におけ
る煎餅Dの落下孔86の列の直下方に設けられている移
送路155上を走行し、落下孔86から落下する煎餅D
は切欠き151中に陥落する。そして、移送路155に
設けられた長さ方向の全長にわたるスリット156を下
方から挿通し、切欠き151内に突出しているピン14
1が切欠き151の走行方向前端に接した状態で、切欠
き付きスラットベルト150はピン141に押されて走
行する。
【0042】ピン付きエンドレスチェインベルト14
0、及び切欠き付きスラットエンドレスベルト150に
ついて詳述するに、図13は、図12における[13]
−[13]線方向の断面図であり、図14は図13にお
ける[14]−[14]線方向の断面図である。
【0043】図13を参照して、所定のピッチで立てら
れたピン141とエンドレスチェインベルト142とか
らなるピン付きエンドレスチェインベルト140の上行
側はチェインレール145上を図13において左方から
右方へ走行する。一方、ピン141と同一ピッチで設け
られた切欠き151を有する切欠き付きスラットエンド
レスベルト150の下行側は切欠き151の走行方向前
端に接して切欠き151内に突出されたピン141で押
されて走行し、図13において左方から右方へ走行す
る。そして、切欠き付きスラットエンドレスベルト15
0の移送路155は、空気圧シリンダ196a、196
bによって、上下方向の位置調整が可能となっている。
【0044】図14を参照し、切欠き付きスラットエン
ドレスベルト150がその表面を走行する移送路155
は角筒状とされ、底板84と一体的な部材161、16
2によって固定されたアングル材163とアングル材1
64との間に挿入されており、移送路155の底板15
5bは移送室83内において、円筒型本体81の側壁8
1Wと一体的な支持板128に固定された空気圧シリン
ダ196bのロッド197bにナット198b、199
bで螺着固定されている。すなわち、空気圧シリンダ1
96bを作動させて、移送路155を矢印k’方向に上
下動させ、底板84の表面から移送路155の上表面ま
での深さ位置を調整可能とされている。
【0045】図13、図14は切欠き付きスラットエン
ドレスベルト150中の切欠き151に煎餅Dが1枚保
持されて移送される状態を示しているが、勿論、第1実
施例の場合と同様、移送路155を下げ、切欠き付きス
ラットエンドレスベルト150を厚い切欠き付きスラッ
トエンドレスベルト150’と交換して、2枚以上の煎
餅Dを整送させることもできる。又、切欠き形状の大き
い切欠き付きスラットエンドレスベルト150”と交換
して形状の大きい煎餅D’も整送し得る。
【0046】第2実施例は以上のように構成されるが、
次にその作用について説明する。
【0047】図10、図11、図12を参照し、ギヤボ
ックス144B中のモータ149によってピン付きエン
ドレスチェインベルト140を矢印vの方向に回転走行
させると、切欠き151内に突出しているピン141が
切欠き151の走行方向前端に当接し、切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト150を押して、矢印w方向に回
転走行させる。同時に振動電動機72a、72bに通電
して円筒型本体81に捩り振動を与える。図示しない供
給ラインから円筒型本体81内の収容室82へ供給され
る煎餅Dは底板84上で円運動しつつ、ガイド87によ
って底板84に設けた落下孔86へ導かれる。
【0048】切欠き151が落下孔86の直下方に至る
と煎餅Dは切欠き151内へ陥落し、煎餅Dは切欠き1
51の走行方向後端によって後方を押されて、円筒型本
体81内の移送路155上を移送される。
【0049】移送室83を出た煎餅Dは振動する移送路
155から、これと同形状に形成された固定移送路16
5上を移送される。そして切欠き付きスラットエンドレ
スベルト150の下行側が上行側へ転じるホイールギヤ
154a、154b以降においては、煎餅Dはピン14
1によって後方を押されて移送される。この時、外枠1
67a、167bによって横への落下は防がれる。この
ようにして煎餅Dは1枚ずつ次工程としての包装工程へ
整送される。
【0050】以上のようにして円筒型本体81内の煎餅
Dは、捩り振動により全体として一定方向に同一の回転
角速度で移送されるので底板84に形成した切欠きには
すべて煎餅Dがはまり込み切欠き付きスラットエンドレ
スベルトからは連続的に煎餅Dが供給され、従来より整
送効率を大巾に向上させることができる。
【0051】本発明の各実施例は以上のように構成され
作用するが、勿論、本発明はこれらに限定されることな
く、本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能であ
る。
【0052】例えば、第1実施例においては、切欠き付
きスラットエンドレスベルト50をモータでピン付きエ
ンドレスチェインベルト40と同期駆動させたが、第2
実施例と同様にピン付きエンドレスチェインベルト40
のピン41で押して走行させてもよいし、第2実施例に
おいては切欠き付きスラットエンドレスベルト150を
ピン141で押して走行させたが、第1実施例と同様に
別途モータでピン付きチェインベルト140と同期駆動
させてもよい。
【0053】又、第1実施例においては切欠き付きスラ
ットエンドレスベルト50の交換には、ピン41の切欠
き51への突出状態を解消させ、かつ、チェイン57、
58のユニットT、T’の留めピンを抜き、分断して同
ベルト50を帯状として引き出したが別な方法として同
ベルト50を巻装するホイールギヤ53a、53b、5
4a、54bと共に取り外すようにしてもよい。
【0054】すなわち、図8は図1の部分拡大図に対応
した図であり、図9は図6に対応する断面図であるが、
図8、図9に示すように移送面25と同一面で切欠き付
きスラットエンドレスベルト50の下行側の両端をそれ
ぞれカバーするチェインカバー部25P、25Q、及び
これらにまたがる側壁部25Ra、25Rbを切欠き付
きスラットエンドレスベルト50の巾より若干広い巾の
一体物の交換部品25Kとして、チェインカバー部25
P、25Qを直線振動トラフ20と一体的な部材61、
62に皿ビスGで螺着固定する構造とし(トラフ側壁部
25Ra、25Rbはそれぞれトラフ側壁21a、21
bに面一に嵌合される)、かつホイールギヤ53a、5
3b、54a、54bを支持するベアリング53B、5
4Bのベアリング押えが二つ割り構造のものとしておく
ことにより(図示されていない)、切欠き付きスラット
エンドレスベルト50の交換時には、ベアリング53
B、54Bのベアリング押えを外しておき、チェインカ
バー部25P、25Qの皿ビスGを抜くことにより、交
換部品25Kを矢印Aのように取り外し、次いでホイー
ルギヤ53a、53b、54a、54b及びベアリング
53B、54Bと共に切欠き付きスラットエンドレスベ
ルト50を矢印Bで示すように取り外せる。次いで別
の、例えば切欠き付きスラットエンドレスベルト50’
をホイールギヤ53a、53b、54a、54bに巻装
して、ベアリング53B、54Bと共に固定し、交換部
品25Kを皿ビスGで螺着固定すれば交換は完了する。
【0055】第1実施例、第2実施例共にピン41、又
はピン141を走行させるのにエンドレスチェインベル
ト142を使用したが、ピン41、141さえ走行させ
得るならばチェインベルト以外の一般的なエンドレスベ
ルトであってもよく、又、切欠き51、又は切欠き15
1をエンドレススラットベルト52、又は152に形成
させたが、必ずしもスラットベルトでなくてもよい。
【0056】又、第1実施例、第2実施例においては、
振動の駆動源として共に振動電動機を使用したが電磁石
による振動系を使用しても何等差し支えない。
【0057】更には、各実施例においては移送路55、
155を直線振動するトラフ20、又は捩り振動する円
筒型本体81に取り付けて振動するものとしたが、これ
ら振動系とは独立した支持体に取り付けてもよい。すな
わち、静止体としてもよい。
【0058】又、第1実施例において、ピン付きエンド
レスチェインベルト40と切欠き付きスラットエンドレ
スベルト50をそれぞれ別のモータで同期駆動させたが
1個のモータでチェインやギヤを介して同期駆動するよ
うにしてもよい。
【0059】円筒型本体81の底板84には直線的に2
列の煎餅Dのはまり込む孔が形成されていたが、これ以
外の部分には多数の小孔を形成して、或いはパンチング
メタルを張設するようにし、かつこの下方の室内にロー
ト状の底壁部を設けておけば、欠けた屑をこの下方にま
とめて排出することができる。
【0060】又、第1実施例では、重なった煎餅Dの重
なりを取るために回転ブラシを配設したが、第2実施例
においてもピン付きエンドレスチェインベルト40によ
り、又は切欠き付きスラットエンドレスベルトの切欠き
の上流側縁部に押されて煎餅Dは移送されるのである
が、円筒本体の切欠きのところに同様なブラシを設ける
か、或いは第1実施例における供給ホッパの前壁部に取
りつけられたノレンを取りつけて重なりを除去するよう
にしてもよい。
【0061】又、以上の実施例では円板状物品として煎
餅Dを説明したが、これに代えて他の円板状物品であっ
てもよく、例えば高さの低い皿状部品も適用可能であ
る。この場合には切欠き付きスラットエンドレスベルト
の切欠き51に供給されても裏表が区別なく供給される
ことになるのでピン付きエンドレスチェインベルト40
から次工程に供給する直前においてその表裏を選別する
機構を設けておいて表裏を揃えて次工程に供給するよう
にしてもよい。例えば皿状の物品の表側に何らかの文字
(マーク)が記されておれば、これを検出するか或いは
反射度を検出することにより表裏を選別する装置を用い
てその裏表を選別してもよく、或いはその薄い肉厚を検
出する手段を用いて、凹所を上方に向けていることを検
出して表裏を選別してもよい。
【0062】又、ドーナツ状の物品であってもよく、上
記実施例と同様な作用を受けることができる。勿論、こ
の場合にはピンが物品の中央の孔にはまり込まないよう
な駆動方式を作用するものとする。
【0063】又、以上の実施例では煎餅Dは比較的径の
大きいものであったが、径の小さい、例えば500円玉
や10円玉のような形状の物品に対しても本発明は適用
かのうである。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の円板状物品
の整送装置によれば、振動により該部品を搬送し、従来
人手により行なう掻き出し作業に比べて一様にピン付き
エンドレスチェインベルトに供給することができる。人
手による作業を無くし得るので、省力化、整送能力の向
上が達成される。又、移送路の深さを調整し、切欠き付
きベルトの厚さを変更することによって、一つの切欠き
当りの整送枚数の変更が可能である。更には、切欠き形
状の異なるエンドレスベルトを数種用意し、交換するこ
とによって、形状の異なる円板状物品の整送が可能であ
る。又更には、戻しベルトコンベヤを用いた場合には、
オーバーフロー量を大にして切欠きへの不充填が発生し
ないようにすることができ、又、落下孔の直下に切欠き
が来るように構成した場合には、各切欠きへの不充填は
実質的に起こり得ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による煎餅の整送装置の斜視図であ
る。
【図2】同装置の正面図である。
【図3】同装置の部分破断平面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の部分破断
側面図である。
【図5】図4における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図6に対応する図であり、煎餅の移送単位枚数
の異なる場合を示す。
【図8】図1の部分拡大斜視図に対応し、切欠き付きス
ラットエンドレスベルトの交換方法の変形例を示す。
【図9】切欠き付きスラットエンドレスベルトの交換方
法の変形例に対応する図6と同様な断面図である。
【図10】第2実施例による煎餅の整送装置の正面図で
ある。
【図11】同装置の部分破断平面図である。
【図12】図11における[12]−[12]線方向の
部分破断側面図である。
【図13】図12における[13]−[13]線方向の
断面図である。
【図14】図13における[14]−[14]線方向の
断面図である。
【図15】従来例による煎餅の整送装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 供給ホッパ 20 直線振動トラフ 22a 振動電動機 22b 振動電動機 30 戻しベルトコンベヤ 40 ピン付きチェインエンドレスベルト 41 ピン 50 切欠き付きスラットエンドレスベルト 51 切欠き D 煎餅

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給ホッパの下方に設けられ、直線振動
    によって円板状物品を移送する直線振動トラフと、前記
    移送の方向と直交し前記直線振動トラフの移送面を所定
    巾で分断した個所の下方の、前記移送面からの所定深さ
    位置において、前記直線振動トラフの全巾を横切って設
    けられ、全長にわたりスリットを有する前記円板状物品
    用の直線状の移送路と、その上行側のベルト部分が前記
    移送路の直下方を該移送路と平行して走行し、前記スリ
    ットを下方から挿通して、その上端は前記振動トラフの
    底面と同一、又は若干低い高さとされるピンが所定のピ
    ッチで立てられているピン付きエンドレスベルトと、そ
    の下行側のベルト部分が前記移送路上を前記ピン付きエ
    ンドレスベルトの上行側と同一方向に走行し、その巾の
    中央部には前記円板状物品に応じた大きさの切欠きが前
    記所定のピッチで設けられており、かつ前記切欠きの走
    行方向の前端または後端に近接して前記切欠き内へ前記
    ピンが突出されており、更には前記ピン付きエンドレス
    ベルトと同期して別駆動され、又は前記ピンによって押
    されて走行駆動され、前記切欠き内に前記円板状物品を
    保持して移送する切欠き付きエンドレスベルトと、該切
    欠き付きエンドレスベルトを越えてオーバーフローする
    前記円板状物品は回収して前記供給ホッパへ戻すための
    戻しベルトコンベヤとから構成されていることを特徴と
    する円板状物品の整送装置。
  2. 【請求項2】 前記直線振動トラフの移送面にスクリー
    ンが張架されている請求項1に記載の円板状物品の整送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記移送路が上下方向に前記深さ位置を
    調整可能に設けられている請求項1に記載の円板状物品
    の整送装置。
  4. 【請求項4】 移送される前記円板状物品の前記切欠き
    内で保持され移送される枚数、及び前記円板状物品の大
    きさに応じて、前記切欠き付きエンドレスベルトが交換
    可能に設けられている請求項1に記載の円板状物品の整
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記切欠き内以外で移送される前記円板
    状物品、及び前記切欠き内の前記円板状物品に重なって
    移送される前記円板状物品がある場合に、これらを排除
    するための、前記切欠き付きエンドレスベルトの面に接
    して回転する回転ブラシ、又は前記切欠き付きエンドレ
    スベルトの面に向かって垂下されて接するノレン状の重
    なり排除機構が設けられている請求項1に記載の円板状
    物品の整送装置。
  6. 【請求項6】 円板状物品を収容して捩り振動を受ける
    円筒状容器の底板に直線状に整列して配置された、前記
    円板状物品用の複数個の落下孔からなる落下孔列と、該
    落下孔列の下方の、前記底板の上面からの所定深さ位置
    において、前記円筒状容器の底板の下面に平行して設け
    られ、全長にわたりスリットを有する前記円板状物品用
    の直線状の移送路と、その上行側のベルト部分が前記移
    送路の直下方を該移送路と平行して走行し、前記スリッ
    トを下方から挿通して、その上端は前記円筒状容器の底
    板の下面と同一、又は若干低い高さとされるピンが所定
    のピッチで立てられているピン付きエンドレスベルト
    と、その下行側のベルト部分が前記移送路上を前記ピン
    付きエンドレスベルトの上行側と同一方向に走行し、そ
    の巾の中央部には前記円板状物品に応じた大きさの切欠
    きが前記所定のピッチで設けられており、かつ前記切欠
    きの走行方向の前端または後端に近接して前記切欠き内
    へ前記ピンが突出されており、更には前記ピン付きエン
    ドレスベルトと同期して駆動され、又は前記ピンによっ
    て押されて走行し、前記切欠き内に前記円板状物品を保
    持して移送する切欠き付きエンドレスベルトとから構成
    されていることを特徴とする円板状物品の整送装置。
  7. 【請求項7】 前記落下孔列が複数列設けられ、それぞ
    れの前記落下孔列に対応して複数列の前記移送路、前記
    ピン付きエンドレスベルト、及び前記切欠き付きエンド
    レスベルトが設けられている請求項6に記載の円板状物
    品の整送装置。
  8. 【請求項8】 前記底板が落下孔の大きさ、落下孔の
    数、又は落下孔列の数の異なる底板と交換可能に設けら
    れている請求項6又は請求項7に記載の円板状物品の整
    送装置。
  9. 【請求項9】 捩り振動によって前記底板上を一定方向
    に円運動する前記円板状物品を前記落下孔へ導くための
    ガイドが前記底板上に形成されている請求項6乃至請求
    項8のいづれかに記載の円板状物品の整送装置。
  10. 【請求項10】 前記移送路が上下方向に前記深さ位置
    を調整可能に設けられている請求項6乃至請求項9のい
    づれかに記載の円板状物品の整送装置。
  11. 【請求項11】 移送される前記円板状物品の前記切欠
    き内で保持され移送される枚数、及び前記円板状物品の
    大きさに応じて、前記切欠き付きエンドレスベルトが交
    換可能に設けられている請求項6乃至請求項10のいづ
    れかに記載の円板状物品の整送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331895A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Daiichi Jitsugyo Viswill Co Ltd 整列搬送装置

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JP2007331895A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Daiichi Jitsugyo Viswill Co Ltd 整列搬送装置

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