JPH07246976A - 変速装置 - Google Patents

変速装置

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JPH07246976A
JPH07246976A JP6661494A JP6661494A JPH07246976A JP H07246976 A JPH07246976 A JP H07246976A JP 6661494 A JP6661494 A JP 6661494A JP 6661494 A JP6661494 A JP 6661494A JP H07246976 A JPH07246976 A JP H07246976A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピニオンとラック歯との噛合いを円滑とする。 【構成】静止部材に可回転に枢支される被動ケース2
と、被動ケース2の回転中心線CLと平行に配され、か
つ回転中心線CLと直交する向きに偏位手段3を用いて
移動しうる駆動軸4とを具えるとともに、被動ケース2
に、回転中心線の両側で向き合って平行にのびる複数対
のレール部5を回転中心線方向に並べて設け、このレー
ル部間を夫々移動し、しかも2つの向き合う内辺7を有
する開口部6を具えたスライド枠9を夫々配し、かつス
ライド枠9の向き合う内辺7にラック歯10とカム面1
1とを並べて設ける一方、前記駆動軸4に、ピニオン1
2と、各スライド枠9のカム面11にともに接触しこの
スライド枠9を案内することにより、ピニオンに噛合す
るラック歯を、ピニオンに噛合う仮想内歯車ピッチ円に
近似する軌跡で移動させるカム板13とを有する変速装
置であって、ラック歯10は、互いに離間する向きに移
動できかつ近接する向きに付勢されたことを特徴とする
変速装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピニオンとラック歯と
の噛合いを円滑としうる変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者が特公昭37−5462号公報
によって提案した変速装置は、例えば図22に示すごと
く、回転自在な被動ケースaと、この被動ケースaの回
転中心線と平行に配され、かつ回転中心線と直交する向
きに偏位手段bを用いて移動自在に支持される駆動軸c
とを具える。
【0003】前記被動ケースaは、その回転中心線の両
側で向き合って、平行にかつ回転中心線と直交する面内
をのびる2対のレール部d1、d1、d2、d2を具え
る。又このレール部d1、d2の中間線r1、r2は、
等間隔の90°で交わるとともに、レール部間にはスラ
イド枠e、fを移動可能に装着している。
【0004】このスライド枠e、fは、2つの内側に向
き合う内辺を有する開口部gを形成し、この各向き合う
内辺にラック歯hと、このラック歯と平行なカム面iを
並べている。
【0005】又前記駆動軸cには、スライド枠e、fの
ラック歯hに噛合しうる1対のピニオンjを固定すると
ともに、前記向き合うカム面iにともに接触するカム板
kを偏心させて可回転に保持する。
【0006】偏位手段bは、ねじ軸mと、このねじ軸m
に螺着するとともに摺動軸oにて回転を規制された摺動
板pとを具え、この摺動板pに駆動軸cを回転自在に枢
支している。なお摺動板pには前記カム板kの回転を阻
止するピンnが取付けられる。
【0007】然して、この変速装置は、駆動軸cのカム
板kをスライド枠e、fのカム面に、又ピニオンjを1
対のラック歯の一方のラック歯gに噛合させることによ
り、ピニオンjに噛合するラック歯gの移動に伴い、ス
ライド枠e、fを移動させ、前記レール部を介してトル
クを伝達し被動ケースaを回転させる。
【0008】このとき、カムkは、スライド枠e、fの
ラック歯gを、このラック歯gと、前記ピニオンjとが
噛合う仮想内歯車のピッチ円の付近を通る軌跡で移動さ
せるのに役立つ。さらに前記偏位手段bのねじ軸mを回
動させることによりピニオンjの位置を変え、かつカム
kはその変化した位置、即ち半径が異なるピッチ円上で
ラック歯gを移動させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来技術にあっては、スライド枠e、fのいずれか一方の
ラック歯hから他方のスライド枠のラック歯hへの噛合
いが移行する際などに、ラック歯と、ピニオンとの歯す
じが一致しないと衝撃や駆動軸に大きなねじりモーメン
トを生じ、騒音や故障の原因となり好ましくない。
【0010】又この変速装置では、駆動軸cが回転を停
止した場合には、被動ケースaから動力を得ることがで
きず、しかもピニオンjとラック歯hの噛合部に大きな
力が生じ、歯の欠けの原因となる。
【0011】本発明は、ラック歯を互いに離間する向き
に移動させることを基本として前記問題点を解決しうる
変速装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、静止部材に回
転自在に枢支される被動ケースと、被動ケースの回転中
心線と平行に配され、かつ回転中心線と直交する向きに
偏位手段を用いて移動自在に支持される駆動軸とを具え
るとともに、前記被動ケースに、前記回転中心線の両側
で向き合って平行にかつ回転中心線と直角な面内をのび
る複数対のレール部を回転中心線方向に並べて設け、し
かも、前記回転中心線方向に並ぶ各レールと平行な前記
回転中心線と交わる交線は互いに等角度で交わるととも
に、前記向き合うレール部間に、このレール部に案内さ
れることにより回転中心線と直交しかつ等角度をなす向
きに夫々移動し、しかも2つの向き合う内辺を有する開
口部を具えたスライド枠を夫々配し、かつスライド枠の
前記各向き合う内辺にラック歯とこのラック歯のピッチ
線と平行なカム面とを並べて設ける一方、前記駆動軸
に、この駆動軸と一体に回転しかつスライド枠の向き合
う一方の内辺の前記ラック歯に噛合しうるピニオンと、
各スライド枠の向き合う内片のカム面にともに接触しこ
のスライド枠を案内することにより、ピニオンに噛合す
るラック歯を移動に伴いこのラック歯が前記ピニオンに
噛合う仮想内歯車ピッチ円に近似する軌跡で移動させる
カム板とを有する変速装置であって、ラック歯は、互い
に離間する向きに移動できかつ近接する向きに付勢され
たことを特徴とする変速装置である。
【0013】
【作用】ラック歯は、駆動軸に取付けられるピニオンと
の噛初めに生じがちな歯先の衝合、噛合ピッチの不良、
噛込みなどに際してピニオンから逃げるとともに、互い
に接近する向きに付勢されていることにより、噛合が良
好な時には、動力伝達時の逃げを減じ動力損失を低減す
る。
【0014】又駆動軸の回転を停止させたときには、被
動ケースからスライド枠が駆動され、ラック歯はピニオ
ンとの衝合に際して、外向きに滑らかに引込み逃げるこ
とができ、いわゆるラック歯がラチェットとして機能す
ることにより被動ケースからの動力を得るとともに、噛
合部に大きな力が作用するのを防止しうる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。本発明の変速装置1は、静止部材Sに、回転自在に
枢支される被動ケース2と、被動ケース2の回転中心線
CLと平行に配され、かつ回転中心線CLと直交する向
きに偏位手段3を用いて移動自在に支持される駆動軸4
とを具え、本実施例では変速装置1は、静止部材Sによ
り図21に示すごとく自転車Mの車体に取付けられ、そ
の後輪32の一部をなす変速装置として用いられてい
る。
【0016】又本例では、自転車MのペタルPにより与
えられるクランクアームのトルクは、図1に示す入力筒
20を、図の上から見て時計方向の向きに回転させる回
転トルクを与えるとする(なお本例において、時計方
向、反時計方向とは、図1において、図の上から見て回
転中心線CLを中心として時計回転の方向、反時計回転
の方向を意味する)。
【0017】被動ケース2は、本実施例では円筒状をな
す筒部2Aと、この筒部2Aの両端を閉じる円板状の蓋
部2B、2Cとから構成され、前記筒部2Aには、その
外周面を周回する1対のつば部2Dが形成されている。
【0018】なお、前記静止部材Sは、本実施例では、
自転車Mの車体Fに固定される両側の固定軸29をな
し、かつ被動ケース2は、蓋部2Bでは、一方の固定軸
29に可回転に外挿される入力手段としての入力筒20
を介して回転中心線CL回りで回転自在に支承されてい
る。なお他方の蓋部2CにはブレーキドラムBDが固定
され、かつ他方の固定軸29で可回転に支持される。
【0019】又前記つば部2Dには、複数本のスポーク
31を介してリム、空気入りタイヤを夫々装着すること
により自転車の後輪32を構成している。
【0020】この被動ケース2は、図1、図6に示すよ
うにその回転中心線CLの両側で向き合って平行に、か
つ回転中心線CLと直交する面内をのびる複数対のレー
ル部5、本実施例では3対のレール部5a〜5cを、回
転中心線CLの方向に並べて配設している。
【0021】レール部5は、本実施例では、筒部2Aの
内周面と等しい径を有する円弧片16の直線部で一体に
かつ直角に折り曲げられた折曲げ片14を有するレール
金具15を用いて形成し、このレール金具15の折曲げ
片14を互いに平行に向き合わせることによりレール部
5が構成される。
【0022】又、前記回転中心線方向に並ぶ各レール部
5と平行かつ回転中心線に交わる交線は、互いに等角
度、本例では120°の角度で交わるように位置決めさ
れる。又レール金具15、15は、前記筒部2Aの内周
面に60度の等ピッチで6つ設けられた取付部T1と、
スペーサT2とを用いて前記等角度でしかも回転中心線
方向に夫々並んでボルト止めされる。
【0023】さらに、この各レール部5a〜5cには、
前記回転中心線CLと直交する向きにこのレール部5に
より案内され移動するスライド枠9が配される。
【0024】スライド枠9は、図6に示すごとく、本例
では一対の枠板33、34と、この枠板33、34間の
四隅に枢支されたローラ35…とを具え、このローラ3
5が前記レール部5a〜5cを転動する。
【0025】又前記枠板33、34には、夫々中抜きの
開口部6が形成され、かつこの開口部6の前記レール部
5と直交する方向の向き合う各内辺7には、この内辺7
と平行なおピッチ線を有しかつ互いに向き合う各ラック
歯10が設けられるとともに、この内辺7によってラッ
ク歯10と平行なカム面11が形成される。
【0026】前記ラック歯10は、本実施例では、上下
面に突出する左右一対の突部37を形成し、この突部3
7を枠板33、34夫々に形成された斜溝39に挿入し
て斜めにスライド自在に支承される。この斜溝39によ
ってラック歯10が前記駆動軸4に取付けられるピニオ
ン12A〜12C(図5に示す)との噛初めに生じがち
な歯先の衝合、噛合ピッチの不良、噛込みなどに際して
逃げるとともに、斜溝39は、ラック歯10側から離れ
るに従って反時計方向の位置となる向きにラック歯10
のピッチ線に対して60〜85°の角度をなす程度に傾
くことにより、動力伝達時の逃げを減じ動力損失を低減
する。
【0027】さらに自転車Mが坂道を下るときなど、ペ
タルを停止させ(即ちピニオン12A〜12Cを停止
し)、後輪によって被動ケース2からスライド枠9が駆
動されるときには、前記ラック歯10は、前記所定向き
の斜溝39によって、ピニオン12A〜12Cとの噛衝
合に際して、外向きに滑らかに引込み逃げることがで
き、いわゆるラック歯10がラチェットとして機能す
る。
【0028】又ラック歯10は、このラック歯に形成さ
れた溝部40を周回するバネ41により常時、互いに接
近する方向に付勢され、歯先部を前記カム面11から内
方に突出する。
【0029】なお、ラック歯10のピッチ線と、カム面
11とを同高さとすることも歯先、又は歯元に近づける
こともできる。
【0030】さらに、スライド枠9の各枠板33、34
は、レール部5と直交する側の外周面部分を被動ケース
2の内周面の径と同一の円弧部で形成するとともに切欠
円部36を形成し、その移動の際の取付部T1との衝合
を防止する。
【0031】又このスライド枠9には、前記レール部5
側に、このレール部5の折曲げ片14を上下から覆う張
出部42が形成され、各スライド枠9は、前記各レール
部5から離脱することなく、しかもローラ35を設けた
ことによって、レール部5に対して円滑かつ確実にその
移動方向を120°ずつ変えて移動しうる。
【0032】前記偏位手段3は、図1〜図4、図7〜図
12に示すように、入力手段としての前記入力筒20
と、この入力筒20と駆動軸4との間の動力を伝達しう
る伝達手段としての本例ではカウンタギヤ21を支持す
る回転枠22と、揺動アーム23とを含む。
【0033】入力筒20は、本実施例では、固定軸29
に軸受支持されるクラッチケース110に回転自在に外
挿され、かつ入力端側を軸受を介して前記固定軸29に
直接支持される。
【0034】前記クラッチケース110は図7に示すよ
うに、円筒部111とフランジ112とからなり、円筒
部111には、さらに前記固定軸29との間に一方向噛
合クラッチ30を収容することにより、この固定軸29
に対し一方向、本例では時計方向にのみ回転を許容され
て枢支され、しかもこのフランジ112は前記回転枠2
2の入力側の外蓋46に固定されることによって、回転
枠22は、この固定軸29廻りで時計方向にのみ回転で
きる。なお回転枠22の時計方向への回転は、装置損傷
時の進行方向への走行を許容し、ロックを防ぐのにも役
立つ。
【0035】又入力筒20は、被動ケース2の外部へ露
出するスプロケット43を一端に有し、かつ他端は前記
被動ケース2内に臨むとともに図7に示すように、前記
外蓋46の円筒軸受部に設けた切欠部46Aで現れるこ
とにより前記カウンタギヤ21と噛合いうるギヤ部45
を形成している。
【0036】前記回転枠22は、前記入力筒20に外挿
された外蓋46と内蓋47とを適宜の突起65、ピン4
9などを用いて一体的に固着している。
【0037】前記外蓋46は、入力筒20を可回転に外
挿する筒部の周囲に、略円盤状をなす基板部を設け、又
前記筒部に、クラッチケース110のフランジ112を
固定している。
【0038】又内蓋47は、図4に示すごとく内部に開
口円部60を形成する円環体59からなり、この円環体
59に植設した前記ピン49によって前記揺動アーム2
3のボス部57を枢支する。又このボス部57に前記カ
ウンターギヤ21を枢支している。
【0039】なお内蓋47には前記開口円部60側に係
合凸部61を、外周には前記ピン49を中心とした円弧
面62Aを具える係合凹部62を形成している。
【0040】又揺動アーム23は、図4に示すごとく、
長軸状のアーム体53の略中間位置に前記ピン49に外
挿され枢支される前記ボス部57を設け、かつ一端部に
は、駆動軸4を回動自在に枢支しうる受筒部54を形成
しかつ他端部には係合ピン56を突設している。この係
合ピン56は、前記係合凹部62に係合して揺動アーム
23の回転枠22に対する初期位置を定める。
【0041】又受筒部54には前記ボス部57を中心と
して略扇状をなす歯車部24が形成される。なおボス部
57と受筒部54とは前記回転中心線CLに対して平行
をなすことによって、前記駆動軸4は、被動ケース2の
回転中心線CLと平行に向いて配される。
【0042】前記カウンタギヤ21は、図7に示すごと
く、前記入力筒20のギヤ部45と、駆動軸4の駆動ギ
ヤ50とに夫々噛み合う第1ギヤ部51と第2ギヤ部5
2とを同一軸上に一体に具える。
【0043】又、本実施例では、前記揺動アーム23は
歯車部24により、図3、図8(上から見た断面図)、
図9に示すバネ手段25によって戻り側、本例では前記
ボス57を中心とする反時計方向であって、係合凹部6
2に係合ピン56が係合する側に付勢される。
【0044】バネ手段25は、本実施例では前記外蓋4
6に固着されたバネケース82に一端が固着された渦巻
ばねからなるコンストンバネ26と、このコンストンバ
ネ26の他端に固着される小径のワイヤを巻取るネジ溝
部75を周設した巻取軸74と、前記揺動アーム23の
歯車部24と噛合う噛合ギヤ66の回転を増速して前記
巻取軸74に伝達しうる増速部77とから構成される。
【0045】コンストンバネ26は、無負荷の自由状態
において一定の曲率で成形された定荷重の渦巻ばねであ
り、バネケース82からの巻出し量に拘わらず一定の復
元力を発揮しうる。
【0046】又ワイヤの一端は、外蓋46、内蓋47の
間に同一の円周上に隔設かつ枢支された案内ローラ体8
3を周回して前記巻取軸74に取付けられている。
【0047】巻取軸74は、回転枠22に枢支されると
ともに、周囲にネジ溝部75を有し、かつこの巻取軸7
4と一体的に巻取ピニオン73を具え、その回転により
コンストンバネ26をバネケース82から巻き出しつつ
ネジ溝部でワイヤを巻取る。
【0048】又前記増速部77は、揺動アーム23の歯
車部24に噛み合う噛合ギヤ66、このギヤ66に噛合
うピニオン67とそれに一体なギヤ68とからなる4つ
の歯車69を用いる歯車列、および最終の前記巻取ピニ
オン73とからなる。なお本例では、揺動アーム23の
歯車部24から巻取ピニオン73までは120倍に増速
され、摺動アーム23の僅かな振れ角度を120倍に増
巾する。これにより増速部77は、揺動アーム23の抵
抗としても機能することとなり揺動アーム23の急激な
戻り動作を緩衝する。
【0049】なお本実施例では、前記巻取軸74の巻取
ピニオン73を増速させて回転させることにより、前記
揺動アーム23の微小な揺動をも増巾して、前記巻取ピ
ニオン73を回転させうる。
【0050】又前記揺動アーム23の係合ピン56は、
さらに下方にのび、図4に示すごとく、前記内蓋47に
回動自在に取付く環状の補助板27の張出片97に形成
される長孔99に遊嵌挿入されている。
【0051】この補助板27は、前記内蓋47の環状溝
63に係合することにより同芯に回動しうる環状突起9
6を有する環状体95に、略長方形状の開口101を形
成するガイド枠100を具える。
【0052】ガイド枠100は、互いに向き合いかつ平
行な案内片102と、その両端の円弧片103とから構
成され、この円弧片103は、前記内蓋47の前記開口
円部60の内径とほぼ一致し、その内部で回転しうる。
なお開口101の案内片102、102は、駆動軸4に
取付く前記カム板13に設けた膨出部92(図5に示
す)を案内し、従って駆動軸4の移動を案内できる。
【0053】駆動軸4は、図3に示すごとく、例えばス
プライン軸であって、駆動ギヤ50と、本実施例ではボ
ス部86を有する3つのピニオン12A、12B、12
C(図5に示す)とを相対回転を不能として固着し、又
カム板13A〜13Dがそのボス部86に可回転に枢支
されている。
【0054】カム板13A〜13Dは、図5、図10に
示すごとく、本実施例では、その外周を挟んだ長さHが
常に等しいおむすび状の輪郭をなし、より具体的には、
基準となる正三角形の各頂部からそれぞれ曲率半径がR
1、R2(R1<R2)で60度の円弧を描き、これら
を順次連ねた輪郭としている。なお、前記曲率半径R1
は、ピニオン12A…のピッチ円半径に近似させてい
る。又合計長さR1+R2を、スライド枠9の前記カム
面11、11間距離と等しくする。
【0055】又このカム板13A〜13Dには、本例で
は図5に示すごとく、前記カム板13A〜13Dの輪郭
の基準とした前記正三角形の一頂点を中心とする軸穴8
7を形成している。前記カム板13Aは、前記揺動アー
ム23の受筒部54を介して駆動軸4に支持され、又ピ
ニオン12B、12Cにはそのボス部86にこの軸穴8
7を挿入している。又カム板12Dは、軸受を介して駆
動軸4に支持させる。
【0056】従って、被動ケース2の回転とともに前記
レール部5を移動しうるスライド枠9をこのカム板13
で常時案内することにより、ピニオン12に噛合するラ
ック歯の移動に伴い、このラック歯10を前記ピニオン
12に噛合う仮想内歯車ピッチ円に近似する動跡で移動
させることができ、順次ピニオン12とラック歯10と
を噛み合わせる。
【0057】このとき、前記カム板13A〜13Dをオ
ムスビ状とし、かつその輪郭の一部をなす半径R1を、
ピニオン12A〜12Cのピッチ円半径と近似させるこ
とにより、半径(R1+R2)の円板カムに比して、ラ
ック歯10とピニオン12との噛合歯数を大としつつ、
ラック歯の周速度とピニオンのそれと略等しくでき、噛
合移りを円滑とするとともに回転ムラを減じうる。
【0058】特にカム板13A〜13Dの中心が前記回
転中心線と一致した状態(図16に示す)においても、
対のラック歯のうち、ピニオン12A〜12Cと噛合う
方のラック歯の周速度を減じうる。
【0059】又このカム板13A〜13Dは、夫々同一
箇所に孔部89を形成し、この孔部89を貫通するボル
ト90を配することにより、カム板13A〜13Dの輪
郭を互いに揃えて一体に固定されている。
【0060】さらに、カム板13A、13Dには、夫々
上下に膨出しかつ駆動軸4の軸心を対称に挟んでその両
側で平行な偏平面92Aの両端を、円弧面92Bで継い
だ同一形状の前記膨出部92を具える。
【0061】このカム板13Aの膨出部92は、図4で
示す前記補助板27のガイド枠100における案内片1
02、102間で偏平面92A、92Aを支持されるこ
とにより、駆動軸4を、この案内片102に沿って所定
の範囲で移動させうる。
【0062】又カム板13Dの膨出部92は、図6に示
す、蓋部2Cに対して回動自在に枢支された取付板17
の同様なガイド枠104に移動自在に支持されている。
【0063】この取付板17は、前記補助板27のガイ
ド枠100と同様に、互いに平行に向き合う案内片10
5と、円弧片106とを具えることにより、その内部に
空所109を形成し、この空所109内を、前記カム板
13Dの膨出部92が直線移動可能に支持される。
【0064】このように上のカム板13Aの膨出部92
は、前記補助板27の案内片102間で、又下のカム板
13Bの膨出部92は、前記取付板17の案内片105
間で夫々スライド可能に支持され、しかも駆動軸4は被
動ケース2の回転中心線と平行をなすために、被動ケー
ス2の回転中心線CLと直角の向きに揺動アーム23の
傾動とともに駆動軸4を移動しその軸中心を変化させる
ことができる。
【0065】なお取付板17の筒部110の軸穴107
には、固定軸29と反時計方向の回転を拘束する一方向
噛合クラッチ30を装着している。
【0066】又駆動軸4の各ピニオン12A〜12C
は、前記向き合う一方のラック歯10と噛合うとき、他
方のラック歯10とは歯先間に隙間がある歯先円径に設
定される。
【0067】又カム板13A〜13Dは、夫々スライド
枠9の向き合うカム面11にともに接触することによっ
て、ピニオン12A〜12Cに対する各スライド枠9の
ラック歯10の移動軌跡を前記レール部5と協働して規
制し、例えばカム板13A〜13Dの、被動ケース2の
回転中心線からの移動距離が増すに伴い、各ラック歯1
0の前記移動軌跡を、被動ケース2の回転中心線を中心
とする大きな仮想の内歯車のピッチ円に近似させ沿わせ
ることによって、駆動ギヤ50と、仮想のピッチ円の歯
数比(半径比)に応じた減速が可能となる。
【0068】以上のように構成された本実施例の変速装
置1の動作について説明する。静止している自転車Mを
発進させるため、自転車MのペダルPを回転させようと
する。これによりクランクアームから主スプロケットに
加えられたトルクがチェーンCを介してスプロケット4
3に伝達される。
【0069】スプロケット43に加えられた時計方向の
トルクにより、入力筒20に噛合するカウンタギヤ21
は、駆動ギヤ50の歯面を押圧し時計方向に回転させよ
うとする。なお入力筒20のギヤ部45、カウンタギヤ
21の第1、第2ギヤ、および駆動ギヤ50の各歯数
は、例えば28T、20T、16T、および32Tであ
り、本例では入力回転数を0.7倍、通常0.5〜0.
9倍程度に減速されている。これにより回転枠22に反
力を生じさせ時計方向への伴回りを防ぐのに役立つ。
【0070】他方、駆動ギヤ50には、自転車Mの発進
時にはその始動時には大きな負荷トルクが作用している
ため、前記カウンタギヤ21はその反力によって、ピン
49の廻りで反時計回転方向に自転しかつ回転枠22と
ともに駆動ギヤ50廻りで反時計方向に公転しようとす
る。しかしながら、前記のごとく、回転枠22は、一方
向噛合クラッチ30により反時計方向の公転は阻止され
ている。
【0071】その結果、駆動ギヤ50の負荷トルクが大
きく、カウンタギヤ21の第2ギヤ部52の入力トルク
によっては駆動ギヤ50を充分に自転させえないときに
は、カウンタギヤ21の入力トルクは、揺動アーム23
に作用している前記バネ手段25による戻しトルクに打
勝ちつつ駆動ギヤ50を時計方向に回転させ、これによ
り駆動ギヤ50は、揺動アーム23の時計方向の揺れと
ともに時計方向に公転しようとする。
【0072】他方、駆動軸4は、前記のようにこの駆動
軸4と直交する向きにのびる膨出部92を上下に張出し
たカム板13A、13Dを具えるとともに、この膨出部
92は、スライド自在に補助板27のガイド枠100
と、取付板17のガイド枠104とに案内されている。
【0073】従って、駆動軸4は、図11(図1におい
て上方から見た断面図、図12も同様)に示す初期状態
からガイド枠100、104に沿って移動し、被動ケー
ス2の回転中心線CLと駆動軸4の軸中心が偏心量Vの
間移動する(図12)。なお前記のごとく、回転枠22
は一方向噛合クラッチ30により静止し、駆動軸4の前
記変位は、揺動アーム23の前記ボス57を中心とした
揺動を伴う。
【0074】又かかる揺動アーム23の揺動により、前
記係合ピン56が、補助板27を回転させ、図4で一点
鎖線で示し、かつ図11、12に図示するようにガイド
枠100の向きを変えて駆動軸4の偏位を補助しうる。
【0075】なお、駆動軸4の偏位は、前記カム板13
A、13Dに設けられた膨出部92の一方の円弧面92
Bが、円弧片103と衝合することにより制限される。
【0076】又駆動軸4の偏位は、前記のように、前記
バネ手段25に抗して行われる。なお揺動アーム23の
揺動により、この揺動アーム23の一端に形成された歯
車部24が、噛合ギヤ66を回転させ、かかる巻取軸7
4の回転により、バネケース82から前記ワイヤをへて
コンストンバネ26を引き出し、摺動アーム23に前記
初期状態に復元する回転力を付与する。
【0077】なお被動ケース2の回転開始および揺動ア
ーム23の揺動による次に説明する減速比の増大によ
り、駆動軸4の負荷トルクが減じ駆動ギヤ50の噛合に
おける駆動力が小となった場合には、コンストンバネ2
6の復元力が前記増速部でその比に応じて増大して揺動
アーム23に伝達される。
【0078】このコンストンバネ26からの復元力を受
けた揺動アーム23は、負荷トルクの減少とともに、駆
動軸4の偏心量Vを徐々に減じて減速比を自動的に減少
させ、揺動アーム21の初期状態に戻る。
【0079】本実施例の偏位手段3は、以上の如く作用
することにより、自転車Mの発進時や、登板時等の被動
ケース2に大きな負荷が作用しているような場合には、
図13〜16に示すごとく、駆動軸4は被動ケース2の
回転中心から偏心しかつその偏心量Vを大とする一方、
自転車Mの発進後、徐々に被動ケース2の負荷が減少す
るにつれて偏心量Vを小とし、本実施例では、図17〜
図20に示すごとく、駆動軸4と、被動ケース2の回転
中心を一致させて偏心量Vを0とし速比を「1」の状態
としうる。
【0080】次に、変速原理について説明する。図13
は、カム13によって駆動軸4が、被動ケース2の回転
中心線CLから偏心量VMを隔てる最も偏心した状態を
示す。例えばスライド枠9Aの一方のラック歯10がピ
ニオン12Aに噛合している。このときラック歯10
は、前記のごとくスライド枠9とともに周回することに
より仮想内歯車を構成することとなり、このとき、ピニ
オン12Aのピッチ円直径をPDとし、かつ前記ラック
歯10のピッチ線に接する前記中心線CLからのピッチ
円半径、即ち前記仮想の内歯車のピッチ円半径をRMと
するとき、駆動軸4と、スライド枠9、即ち被動ケース
2との減速比Rrは、 減速比Rr=PD/2・RM となり、このような減速比に比例して駆動軸4に作用す
る負荷トルクは低減する。
【0081】なおスライド枠9Aの他方のラック歯10
は、被動ケース2が180°回転したときに再びこの状
態のようにピニオン12Aと噛合い被動ケース2に回転
力を付与しうる。
【0082】又図14には、スライド枠9Bとピニオン
12Bとの、又図15にはスライド枠9Cとピニオン1
2Cとの夫々の相対関係を示しており、さらに図16に
は、これらを重ね合わせた状態を仮想線で示している。
ラック歯10は、中心線CLを中心とする内歯車状の配
置となっている。
【0083】これらから明らかなように、各対のラック
歯10は、被動ケース2が180°回転する毎に各ピニ
オンと噛み合いうる。又各スライド枠9は、本実施例で
は夫々移動方向が120°で交差するごとく配されてい
るため、全体で見れば、被動ケース2が60°回転する
間に少なくともラック歯とピニオンとの噛合いが一組行
われることになり、この結果被動ケース2の回転ムラを
減じ、円滑な回転を可能としうる。
【0084】なおピニオンとラック歯10との噛合い
は、1つのラック歯のKとの衝合、2つのラック歯との
同時噛合のくり返しであるため、スライド枠から3個以
外のときにも、1つのラック歯との噛合い時において駆
動軸4の偏位が可能となる。
【0085】又120°の交わり角度とすることによっ
てさらにはより多数のスライド枠を用いることによっ
て、ハ字となったラック歯10、10に跨がってピニオ
ン12が噛合する状態からの離別が円滑となり、駆動軸
4の移動を円滑とする。
【0086】特に、ラック歯10とピニオン12との噛
合開始から終了までを被動ケース2の回転角が略60°
となるようにカム板13の輪郭、ラック歯10の歯数を
設定していることにより、被動ケース2の回転中には、
常時、一対のラック歯10とピニオン12との噛合を保
障でき、より円滑なトルクの伝達を可能としうる。
【0087】又ラック歯10は、前記したごとく、被動
ケース2の半径方向に移動しかつ互いに近づく向きにか
つ斜溝39(図6)の方向に付勢されていることによ
り、前記のごとくピニオンとの噛合開始時、噛合終了時
などの衝撃を後退移動により緩和しうる。さらに、被動
ケース2の回転中に、ピニオンとラック歯との噛み合い
が2組行われた場合、又2つのラック歯10、10が交
わることにより円周ピッチが変化した部分にピニオンが
噛合い始めるときなど、一方のラック歯をピニオンから
逃げる向きに容易に移動させることで、駆動軸4にこじ
れが発生するのを防止しうる。さらに、ペタルを止めて
坂道を下降するときなど、静止したピニオンに対してラ
ック歯は外に逃げることができ、ラチェット状に機能で
きる。
【0088】又所定の前記向きの斜溝39(図6)に配
することにより噛合時の伝達効率を高める。
【0089】又図17〜19には、負荷トルクの減少に
より揺動アーム23が復帰し、ピニオン12の回転中心
がコンストンバネ26により被動ケース2の回転中心線
CLに近づいた状態での任意の瞬間を示し、スライド枠
9Aの一方のラック歯10と、ピニオン12Aとが噛合
の状態にある。
【0090】この場合スライド枠9Aは、静止するカム
板13により案内され、被動ケース2の片側、他側の各
内向面の間の最大ストロークを移動する。このとき、ピ
ニオン12、被動ケース2は、共に回転中心線CL回り
に一体となって回転するため、速比を「1」に近づけ
る。
【0091】さらに負荷トルクが0となり、カウンタギ
ヤ21は反力が作用しないときには、前記回転枠22
は、1方向噛合いクラッチ30の自由回転方向に伴廻り
できる。
【0092】このとき、カム板13も自転することによ
り、とくにピニオン12に2つのラック歯がハ字に噛合
うとき、スライド枠9の移動が停止する。
【0093】なお本例の全体として6つのラック歯が存
在する場合において、駆動ギヤ50が円滑に噛合いしう
る仮想の内歯車の歯数は6の倍数で減じる。従って、駆
動ギヤ50の歯数を24Tとし、仮想内歯車の最大ピッ
チ円の相当歯数を48Tとするとき、速比は次のように
なる。
【0094】48:24(1/2) 42:24(1/1.75) 36:24(1/1.5) 30:24(1/1.25) 24:24(1/1)
【0095】以上詳述したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、自転車以外にも自動二輪車等に
も採用しうる。
【0096】
【発明の効果】叙上のごとく、本発明の変速装置は、ラ
ック歯を互いに離間する向きに移動させ、かつ互いに接
近する向きに付勢することにより、ピニオンとラック歯
との噛合を円滑とし、しかも駆動軸の停止後にも被動ケ
ースから動力を出力しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の部分斜視図である。
【図4】揺動アーム、内蓋、補助板の斜視図である。
【図5】駆動軸の分解斜視図である。
【図6】レール部、スライド枠の拡大斜視図である。
【図7】入力筒を説明するため斜視図である。
【図8】バネ手段を説明するための断面図である。
【図9】増速部を説明するための断面図である。
【図10】カム板の輪郭を説明するための線図である。
【図11】駆動軸の偏位を説明するための断面図であ
る。
【図12】駆動軸の偏位を説明するための断面図であ
る。
【図13】駆動軸とスライド枠との相対関係を示す断面
図である。
【図14】駆動軸とスライド枠との相対関係を示す断面
図である。
【図15】駆動軸とスライド枠との相対関係を示す断面
図である。
【図16】ピニオンとラック歯との関係を説明するため
の線図である。
【図17】駆動軸とスライド枠との相対関係を示す断面
図である。
【図18】駆動軸とスライド枠との相対関係を示す断面
図である。
【図19】駆動軸とスライド枠との相対関係を示す断面
図である。
【図20】ピニオンとラック歯との関係を説明するため
の線図である。
【図21】本発明が自転車に採用された場合の実施例を
示す線図である。
【図22】従来の変速装置を説明するための斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 被動ケース 3 偏位手段 4 駆動軸 5 レール部 6 開口部 7 内辺 9 スライド枠 10 ラック歯 11 カム面 12 ピニオン 13 カム板 14 折曲げ片 15 直線部 16 円弧片 17 取付板 19 長孔 20 入力筒 21 カウンタギヤ 22 回転枠 23 揺動アーム 24 歯車部 25 バネ手段 26 コンストンバネ 27 補助板 29 固定軸 30 一方向噛合クラッチ 31 スポーク 32 後輪 M 自転車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静止部材に回転自在に枢支される被動ケー
    スと、 被動ケースの回転中心線と平行に配され、かつ回転中心
    線と直交する向きに偏位手段を用いて移動自在に支持さ
    れる駆動軸とを具えるとともに、 前記被動ケースに、前記回転中心線の両側で向き合って
    平行にかつ回転中心線と直角な面内をのびる複数対のレ
    ール部を回転中心線方向に並べて設け、しかも、前記回
    転中心線方向に並ぶ各レールと平行な前記回転中心線と
    交わる交線は互いに等角度で交わるとともに、 前記向き合うレール部間に、このレール部に案内される
    ことにより回転中心線と直交しかつ等角度をなす向きに
    夫々移動し、しかも2つの向き合う内辺を有する開口部
    を具えたスライド枠を夫々配し、 かつスライド枠の前記各向き合う内辺にラック歯とこの
    ラック歯のピッチ線と平行なカム面とを並べて設ける一
    方、 前記駆動軸に、 この駆動軸と一体に回転しかつスライド枠の向き合う一
    方の内辺の前記ラック歯に噛合しうるピニオンと、 各スライド枠の向き合う内片のカム面にともに接触しこ
    のスライド枠を案内することにより、ピニオンに噛合す
    るラック歯を移動に伴いこのラック歯が前記ピニオンに
    噛合う仮想内歯車ピッチ円に近似する軌跡で移動させる
    カム板とを有する変速装置であって、 ラック歯は、互いに離間する向きに移動できかつ近接す
    る向きに付勢されたことを特徴とする変速装置。
  2. 【請求項2】前記レール部は、被動ケースの内向面と等
    しい径の円弧片の直線部で一体にかつ直角に折曲げられ
    た折曲げ片からなることを特徴とする請求項1記載の変
    速装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009030115A1 (fr) * 2007-08-31 2009-03-12 Southwest University Moyeu porte-came à variation de vitesse à adaptation automatique
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CN116195534A (zh) * 2023-03-24 2023-06-02 江苏蓝鲲水产科技有限公司 一种仿生型鱼类产卵床及其使用方法

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