JPH07246907A - 故障検出装置 - Google Patents

故障検出装置

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JPH07246907A
JPH07246907A JP6066679A JP6667994A JPH07246907A JP H07246907 A JPH07246907 A JP H07246907A JP 6066679 A JP6066679 A JP 6066679A JP 6667994 A JP6667994 A JP 6667994A JP H07246907 A JPH07246907 A JP H07246907A
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JP
Japan
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squib
failure
failure detection
potential difference
detection device
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Application number
JP6066679A
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English (en)
Inventor
Takamasu Matsui
孝益 松井
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Sensor Technology Co Ltd Japan
Original Assignee
Sensor Technology Co Ltd Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出精度が構成部品のバラツキに影響を受け
ないと共に、ノイズの影響を受け難い故障検出装置を提
供する。 【構成】 スクイブ1に点火電流を流すことによりエア
バッグ等の防護具を作動させる乗員保護装置に備えら
れ、スクイブ1に診断電流を流して乗員保護装置の故障
を検出するものである。スクイブ1に直列接続された第
1基準抵抗器10と、第1基準抵抗器10およびスクイ
ブ1に診断電流を流すことにより生じる第1基準抵抗器
10の電位差と、コネクタ3a・3b間のスクイブ1側
の電位差とを比較し、故障を検出する第1差動増幅器1
1、第2差動増幅器12、および第1コンパレータ13
とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用のエアバッグ
等を備えた乗員保護装置に用いられるスクイブやハーネ
スの故障を検出する故障検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、自動車の衝突時におけ
る乗員の安全を確保するため、乗員がフロントガラスや
ハンドル等に強打して負傷することを防止するエアバッ
グ装置等の乗員保護装置が自動車に搭載されることが多
くなっている。乗員保護装置は、衝突時に瞬時に作動す
るように、スクイブを点火電流により点火させてガスを
発生させることによりエアバッグ等を作動させるように
なっている。従って、乗員保護装置は、スクイブ等の故
障が人命に係わるため、故障検出装置により故障の有無
が常時監視されるようになっている。
【0003】従来の故障検出装置は、図7に示すよう
に、診断電流をスクイブ51に流すように設けられた抵
抗器62およびトランジスタ63と、スクイブ51の両
端に接続されたハーネスのコネクタ端子53・53間の
電圧を測定するように接続された差動増幅器52と、差
動増幅器52による測定電圧と基準電圧とを比較して故
障を検出するコンパレータ55と、基準電圧を形成する
基準電源54および分圧抵抗器64a・64bとを有し
ている。そして、故障検出装置は、スクイブ51が点火
しない程度の診断電流をスクイブ51に流し、コネクタ
端子53・53間の電圧を差動増幅器52により測定
し、この測定電圧と基準電圧とをコンパレータ55によ
り比較することによって、コネクタ端子53・53間の
故障を検出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の故障検出装置では、故障検出装置自身の構成部品お
よび乗員保護装置の構成部品のバラツキにより検出精度
が低下したものになっているという問題がある。
【0005】即ち、乗員保護装置は、スクイブ51およ
びハーネスの他、ダイオード60およびコンデンサ61
を構成部品として有しており、これらの構成部品と故障
検出装置の抵抗器62およびトランジスタ63のバラツ
キとが診断電流にバラツキを生じさせることになってい
る。従って、コネクタ端子53・53間の電圧は、上記
の診断電流によりバラツキを有したものになっており、
このバラツキは、コネクタ端子53・53間の電圧の測
定電圧と基準電圧との比較により得られる故障の検出精
度を低下させることになっている。さらに、故障の検出
精度は、基準電源54および分圧抵抗器64a・64b
のバラツキが基準電圧にバラツキを生じさせていること
からも低下したものになっている。
【0006】このように、従来の故障検出装置は、構成
部品のバラツキにより検出精度が低下しているため、コ
ネクタ端子53・53間に存在するハーネス部(クロッ
クスプリングやコネクタを含む)の抵抗が大きく、高い
検出精度が要求される場合に適用することが困難になっ
ている。
【0007】そこで、故障検出装置に定電流回路を設け
たり、或いは、例えば特開平4−56656号公報に開
示されているように、2系統のホイーストーンブリッジ
回路を設け、このホイーストーンブリッジ回路から得ら
れる電圧を交互に切り換えることによって、故障の検出
精度を高める方法が提案されている。ところが、これら
の方法では、回路構成が複雑化し、装置のコストアップ
を将来することになると共に、構成部品の増大から信頼
性が低下することになる。
【0008】さらに、上記従来の故障検出装置では、差
動増幅器52の測定電圧と基準電源54の基準電圧との
絶対的な比較であるため、差動増幅器52の増幅度を増
大させる必要があり、結果としてノイズの影響を受け易
いという問題もある。
【0009】従って、本発明は、検出精度が構成部品の
バラツキに影響を受けないと共に、ノイズの影響を受け
難い故障検出装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、故障検出装置は、スクイブに点火電流を流すことに
より防護具を作動させる乗員保護装置に備えられ、上記
スクイブに診断電流を流して乗員保護装置の故障を検出
するものであり、下記の特徴を有している。
【0011】即ち、故障検出装置は、スクイブに直列接
続された基準抵抗手段と、上記基準抵抗手段およびスク
イブに診断電流を流すことにより生じる基準抵抗手段の
電位差とスクイブの電位差とを比較することによって、
故障を検出する故障検出手段とを有していることを特徴
としている。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、直列接続された基準抵抗
手段とスクイブとに同一診断電流を流すため、基準抵抗
手段の電位差とスクイブの電位差とが診断電流のバラツ
キに比例的に変動することになる。従って、検出精度が
診断電流のバラツキに全く影響されないため、故障検出
装置や乗員保護装置の構成部品が診断電流にバラツキを
生じさせていても、高い検出精度でもって故障を検出す
ることが可能になっている。また、電位差の比較が相対
的な大小比較となるため、増幅度を大きくする必要がな
く、結果としてノイズの影響を受け難いものになってい
る。さらに、検出精度を高めるための定電流回路等が不
要であるため、回路構成を簡単化することが可能になっ
ている。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1を用いて説明す
る。本実施例に係る故障検出装置は、図1に示すよう
に、乗員保護装置に設けられるようになっており、乗員
保護装置は、エアバッグ(防護具)とプリテンショナー
付きシートベルト(防護具)とを有している。エアバッ
グは、自動車のハンドルやインストルメントパネル等の
乗員の前方に位置する部位に設けられており、衝突時
に、ガスにより展開して乗員を座席に押し付けるように
なっている。また、プリテンショナー付きシートベルト
は、衝突時に、シートベルトを引き込むことにより乗員
を座席に押し付けるようになっている。
【0014】上記のエアバッグおよびプリテンショナー
付きシートベルトは、スクイブ1を点火させることによ
り作動されるようになっている。スクイブ1は、内部に
抵抗値RSQのヒータと着火薬とを有しており、ヒータに
点火電流が流れることにより点火されるようになってい
る。スクイブ1の両端には、コネクタ3a・3bを備え
たハーネス2が接続されており、ハーネス2は、抵抗値
H (コネクタ3a・3bの接触抵抗値とクロックスプ
リングの抵抗値とを含む)を有している。
【0015】一方のコネクタ3bには、診断電流および
点火電流をオン・オフ制御する第1トランジスタ14
(スイッチ手段)が接続されており、第1トランジスタ
14は、診断電流および点火電流をスクイブ1に流す際
に、導通状態(ON状態)にされるようになっている。
一方、他方のコネクタ3aには、衝突時に接点を機械的
に閉じて導通状態に切り換わるセーフィングセンサ4
と、点火電源部5とがこの順に接続されている。
【0016】尚、上記のセーフィングセンサ8は、衝突
判断回路が衝突をしたと判断したときにのみ導通状態に
切り換えるように、加速度センサに衝突判断回路を追加
した半導体式または電気式のスイッチでも良い。そし
て、セーフィングセンサ8に機械式のスイッチを適用し
た場合には、セーフィングセンサ8が安価になるため、
乗員保護装置のトータルコストを低減することが可能で
あるし、セーフィングセンサ8に半導体式または電気式
のスイッチを適用した場合には、乗員保護装置の誤動作
を確実に防止することができる。
【0017】上記の点火電源部5は、一方端が接地され
たコンデンサ8と、コンデンサ8の他方端に並列接続さ
れた抵抗器7およびダイオード6とからなっており、セ
ーフィングセンサ4が衝突時に接点を機械的に閉じて導
通状態に切り換えられたときに、コンデンサ8に蓄えた
電力をスクイブ1に供給するようになっている。
【0018】また、セーフィングセンサ4には、直列に
接続された抵抗値R1 の診断電流制限抵抗器9と、第1
基準抵抗値RREF1の第1基準抵抗器10とが並列接続さ
れている。尚、診断電流制限抵抗器9の抵抗値R1 は、
第1基準抵抗器10の第1基準抵抗値RREF1、ハーネス
2の抵抗値RH 、およびスクイブ1の抵抗値RSQよりも
非常に大きな値に設定されており、診断電流の電流量
は、診断電流制限抵抗器9の抵抗値R1 により略決定さ
れるようになっている。また、第1基準抵抗値RREF1
抵抗値RH と抵抗値RSQとの関係は、RH max <RREF1
<RSQmin +RHmin を満足するように設定されてい
る。
【0019】上記の診断電流制限抵抗器9と第1基準抵
抗器10とは、直列接続されており、診断電流制限抵抗
器9および第1基準抵抗器10間である第1基準抵抗器
10の一方端は、第1差動増幅器11(故障検出手段)
の正(+)入力端子11bに接続されている。一方、第
1基準抵抗器10の他方端は、第1差動増幅器11の負
(−)入力端子11aに接続されている。そして、第1
差動増幅器11は、負(−)入力端子11aと正(+)
入力端子11bとに入力される電圧を用いて第1基準抵
抗器10の電位差VREF1を増幅し、第1測定電圧として
出力するようになっている。
【0020】上記の第1差動増幅器11の出力端子11
cは、第1コンパレータ13(故障検出手段)の負
(−)入力端子13aに接続されている。一方、第1コ
ンパレータ13の正(+)入力端子13bには、第2差
動増幅器12(故障検出手段)の出力端子12cが接続
されている。第2差動増幅器12は、正(+)入力端子
12bが上述の一方のコネクタ3a側に接続されてお
り、負(−)入力端子12aが他方のコネクタ3b側に
接続されている。そして、第2差動増幅器12は、コネ
クタ3a・3b間の電位差Vを増幅し、第2測定電圧と
して第1コンパレータ13の正(+)入力端子13bに
出力するようになっている。
【0021】上記の第1および第2測定電圧が入力され
る第1コンパレータ13は、第1測定電圧と第2測定電
圧とを比較し、第1測定電圧が第2測定電圧よりも小さ
な電圧である場合に、ハイ(High) レベルの比較信号を
出力端子13cから出力し、第1測定電圧が第2測定電
圧よりも大きな電圧である場合に、ロウ(Low)レベルの
比較信号を出力端子13cから出力するようになってい
る。この比較信号は、図示しないショート判定回路に入
力されるようになっており、ショート判定回路は、比較
信号がハイ(High) レベルの場合に、コネクタ3a・3
b間が正常であると判定する一方、比較信号がロウ(Lo
w)レベルの場合に、コネクタ3a・3b間にショートに
よる故障が発生していると判定するようになっている。
【0022】上記の構成において、故障検出装置の動作
について説明する。先ず、第1トランジスタ14が導通
状態(ON状態)にされることによって、診断電流が診
断電流制限抵抗器9および第1基準抵抗器10を介して
スクイブ1に流されることになる。診断電流の通電によ
り第1基準抵抗器10間およびコネクタ3a・3b間に
は、電位差VREF1および電位差Vがそれぞれ生じること
になり、これらの電位差VREF1およびVは、第1差動増
幅器11および第2差動増幅器12にそれぞれ入力され
ることになる。そして、第1差動増幅器11および第2
差動増幅器12は、電位差VREF およびVを所定の増幅
率でもって増幅し、第1測定電圧および第2測定電圧と
して第1コンパレータ13の負(−)入力端子13aお
よび正(+)入力端子13bにそれぞれ出力することに
なる。
【0023】この際、コネクタ3a・3b間におけるス
クイブ1側(スクイブ部)の抵抗値Rは、スクイブ1の
抵抗値RSQとハーネス2の抵抗値RH との合計であり、
正常時には、RSQmin +RH min 〜RSQmax +RH max
の範囲におけるバラツキが存在する。また、第1基準抵
抗器10の第1基準抵抗値RREF1とハーネス2の抵抗値
H およびスクイブ1の抵抗値RSQとの関係は、RH ma
x <RREF1<RSQmin+RH min を満足するように設定
されている。従って、コネクタ3a・3b間のスクイブ
1側が正常である場合には、同一の電流値である診断電
流が第1基準抵抗器10およびコネクタ3a・3b間に
流れるため、第1基準抵抗器10の電位差VREF1がコネ
クタ3a・3b間の電位差Vよりも小さな値を示すこと
になる。
【0024】これにより、第1コンパレータ13は、第
1差動増幅器11の第1測定電圧が第2差動増幅器12
の第2測定電圧よりも小さな値となるため、ハイ(Hig
h) レベルの比較信号を出力端子13cから出力するこ
とになる。そして、この比較信号は、図示しないショー
ト判定回路に入力され、ショート判定回路にコネクタ3
a・3b間が正常であると判定させることになる。
【0025】一方、スクイブ1やハーネス2のショート
によりコネクタ3a・3b間のスクイブ1側に短絡故障
が発生している場合には、第1基準抵抗器10の電位差
REF1がコネクタ3a・3b間の電位差Vよりも大きな
値を示す。これにより、第1コンパレータ13は、第1
測定電圧が第2測定電圧よりも大きな値となるため、ロ
ー(L)レベルの比較信号を出力端子13cから出力す
ることになり、ショート判定回路は、ロー(L)レベル
の比較信号によって、コネクタ3a・3b間か、スクイ
ブの両端がショートによる故障であると判定することに
なる。
【0026】このように、本実施例の故障検出装置は、
スクイブ1に点火電流を流すことによりエアバッグ等の
防護具を作動させる乗員保護装置に備えられ、スクイブ
1に診断電流を流して乗員保護装置の故障を検出するも
のであり、スクイブ1に直列接続された基準抵抗手段
(第1基準抵抗器10)と、上記基準抵抗手段およびス
クイブ1に診断電流を流すことにより生じる基準抵抗手
段の電位差と、コネクタ3a・3b間のスクイブ1側で
あるスクイブ部の電位差とを比較し、短絡故障を検出す
る故障検出手段とを有している。そして、基準抵抗手段
は、正常時におけるスクイブ部の最小抵抗値と、ショー
ト時におけるスクイブ部の最大抵抗値との範囲内に設定
された第1基準抵抗値を有した第1基準抵抗器を備えて
いる。
【0027】即ち、本実施例の故障検出装置は、正常時
におけるスクイブ部の最小抵抗値と、ショート時におけ
るスクイブ部の最大抵抗値との範囲内に設定された第1
基準抵抗値RREF1を有する第1基準抵抗器10を、スク
イブ1に直列接続し、これら第1基準抵抗器10および
スクイブ1に診断電流を流し、第1基準抵抗器10の電
位差VREF1と、スクイブ部の電位差VSQとを比較するこ
とによって、スクイブ部の短絡故障を検出するようにな
っている。
【0028】より詳細には、故障検出装置は、スクイブ
1の両端をハーネス2を介して接続されたコネクタ3a
・3b間の正常時における最小抵抗値と、コネクタ3a
・3b間のスクイブ1側のショート時における最大抵抗
値との範囲内に設定された第1基準抵抗値RREF1を有
し、スクイブ1に直列接続された第1基準抵抗器10
と、第1基準抵抗器10およびスクイブ1に診断電流を
流すことにより生じる第1基準抵抗器10の電位差V
REF1とコネクタ3a・3b間の電位差Vとを比較し、コ
ネクタ3a・3b間のスクイブ1側の短絡故障を検出す
る第1の故障検出手段(第1差動増幅器11、第2差動
増幅器12、第1コンパレータ13)とを有している。
【0029】上記の構成によれば、直列接続された第1
基準抵抗器10とスクイブ1とに診断電流を流すため、
第1基準抵抗器10の電位差とスクイブ1の電位差とが
診断電流のバラツキに比例的に変動することになる。従
って、検出精度が診断電流のバラツキに全く影響されな
いため、故障検出装置や乗員保護装置の構成部品が診断
電流にバラツキが生じさせていても、高い検出精度でも
って故障を検出することが可能になっている。
【0030】また、電位差の比較が相対的な大小比較と
なるため、増幅度を大きくする必要がなく、結果として
ノイズの影響を受け難いものになっている。特に、第1
差動増幅器11および第2差動増幅器12を同一のIC
(Integrated Circuit) 内に構成し、ノイズの影響を受
ける量を同一にさせることによって、検出精度へのノイ
ズの影響を殆ど無視できる程度にまで低減させることが
可能になっている。
【0031】さらに、検出精度を高めるための定電流回
路等が不要であるため、回路構成を簡単化することが可
能になっている。また、スクイブ1やハーネス2の仕様
が変更され、これらの抵抗値が変更された場合でも、第
1基準抵抗値RREF1の変更により容易に対応することが
可能になっている。また、第1基準抵抗値RREF1の精度
だけで検出精度が決定されるため、高精度化が容易であ
る。即ち、例えばRREF1=〔RH max +(RSQmin +R
H min )〕/2とすると、±〔(RSQmin +RH min )
−RH max 〕のマージンをとることができるため、この
マージンの範囲内で第1基準抵抗値RREF1の精度を決定
することができる。
【0032】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図2を
用いて説明する。尚、実施例1と同一の構成部材には同
一の符号を付記してその説明を省略する。本実施例に係
る故障検出装置は、図2に示すように、セーフィングセ
ンサ4に並列接続された第2基準抵抗器30を有してお
り、第2基準抵抗器30は、第1基準抵抗器10に直列
接続されている。第2基準抵抗器30は、第2基準抵抗
値RREF2を有しており、この第2基準抵抗値RREF2と第
1基準抵抗器10の第1基準抵抗値RREF1とコネクタ3
a・3b間の抵抗値Rとの関係は、RREF1<R<RREF2
の関係を満たしている。そして、第2基準抵抗器30の
第2基準抵抗値RREF2と第1基準抵抗器10の第1基準
抵抗値RREF1とは、RH max <RREF1<RSQmin +RH
min 、RSQmax +RH max <RREF2の関係を満足するよ
うに設定されている。
【0033】上記の第2基準抵抗器30の両端は、第3
差動増幅器32(故障検出手段)の負(−)入力端子3
2aおよび正(+)入力端子32bにそれぞれ接続され
ており、第3差動増幅器32は、負(−)入力端子11
aと正(+)入力端子11bとの電位差VREF2を増幅
し、第3測定電圧として出力するようになっている。上
記の第3差動増幅器32の出力端子32cは、第2コン
パレータ33(故障検出手段)の正(+)入力端子13
bに接続されている。一方、第1コンパレータ13の負
(−)入力端子33aには、第4差動増幅器31(故障
検出手段)の出力端子31cが接続されている。第4差
動増幅器31は、正(+)入力端子31bおよび負
(−)入力端子31aがコネクタ3a・3bにそれぞれ
接続されており、コネクタ3a・3b間の電位差Vを増
幅し、第4測定電圧として出力するようになっている。
【0034】上記の第3および第4測定電圧が入力され
る第2コンパレータ33は、第3測定電圧と第4測定電
圧とを比較し、第3測定電圧が第4測定電圧よりも大き
な電圧である場合に、ハイ(High) レベルの比較信号を
出力端子33cから出力し、第3測定電圧が第4測定電
圧よりも小さな電圧である場合に、ロウ(Low)レベルの
比較信号を出力端子33cから出力するようになってい
る。そして、この比較信号は、図示しない断線故障判定
回路に入力されるようになっており、断線故障判定回路
は、比較信号がハイ(High) レベルの場合に、コネクタ
3a・3b間が正常であると判定する一方、比較信号が
ロウ(Low)レベルの場合に、コネクタ3a・3b間に断
線による故障が発生していると判定するようになってい
る。その他の構成は、実施例1と同一であるため、その
説明を省略する。
【0035】このように、本実施例の故障検出装置は、
コネクタ3a・3b間の正常時における最小抵抗値と、
コネクタ3a・3b間のスクイブ1側のショート時にお
ける最大抵抗値との範囲内に設定された第1基準抵抗値
を有し、スクイブ1に直列接続された第1基準抵抗器1
0と、コネクタ3a・3b間の正常時における最大抵抗
値よりも大きな抵抗値に設定された第2基準抵抗値を有
し、上記第1基準抵抗器10およびスクイブ1に直列接
続された第2基準抵抗器30と、上記第1基準抵抗器1
0、第2基準抵抗器30およびスクイブ1に診断電流を
流すことにより生じる第1基準抵抗器10の電位差V
REF1とコネクタ3a・3b間の電位差Vとを比較し、コ
ネクタ3a・3b間のスクイブ1側のショートによる故
障を検出する第1の故障検出手段(第1差動増幅器1
1、第2差動増幅器12、第1コンパレータ13)と、
上記第1基準抵抗手段、第2基準抵抗手段およびスクイ
ブ1に診断電流を流すことにより生じる第2基準抵抗手
段の電位差VREF2とコネクタ3a・3b間の電位差Vと
を比較し、コネクタ3a・3b間のスクイブ1側の断線
による故障を検出する第2の故障検出手段(第4差動増
幅器31、第3差動増幅器32、第2コンパレータ3
3)とを有している。
【0036】これにより、直列接続された第1基準抵抗
器10と第2基準抵抗器30とスクイブ1とに診断電流
を流すため、第1基準抵抗器10の電位差VREF1と第2
基準抵抗器30の電位差VREF2とコネクタ3a・3b間
の電位差Vとが診断電流のバラツキに比例的に変動する
ことになる。従って、検出精度が診断電流のバラツキに
全く影響されないため、故障検出装置や乗員保護装置の
構成部品が診断電流にバラツキを生じさせていても、高
い検出精度でもってコネクタ3a・3b間のショートお
よび断線による故障を検出することが可能になってい
る。
【0037】尚、上述の実施例1および実施例2の故障
検出装置は、図3に示すように、スクイブ1の上流側お
よび下流側に、点火電流および診断電流をオン・オフ制
御するスイッチ手段(第2トランジスタ20、第1トラ
ンジスタ14)がそれぞれ設けられている構成であって
も良い。即ち、例えばセーフィングセンサ4および第1
基準抵抗器10の接続点Aとコネクタ3aとの間のよう
に、スクイブ1の上流側に第1トランジスタ14と同様
に動作する第2トランジスタ20を備えた構成であって
も良い。この構成の場合には、スクイブ1の下流側で地
絡し、且つ、セーフィングセンサ4が誤動作したときの
誤爆を防止することが可能になる。
【0038】また、上記の構成の故障検出装置は、セー
フィングセンサ4が遮断状態(OFF状態)の場合、第
2トランジスタ20および第1トランジスタ14を導通
状態にさせ、診断電流制限抵抗器9により電流制限させ
ながら診断電流を流すことになるが、第1基準抵抗器1
0を流れる診断電流に比較してスクイブ1を流れる診断
電流が第2トランジスタ20により減少し、この減少が
検出精度の低下を招来することになる。尚、トランジス
タのベース電流は、コレクタ電流の略1/hfeである
ため、hfe値の大きなトランジスタを第2トランジス
タ20に用いれば、検出精度の低下を抑制することがで
きる。
【0039】そこで、故障検出装置は、図4に示すよう
に、基準抵抗手段(第1基準抵抗器10や図2の第2基
準抵抗器30)の上流側に、診断電流をオン・オフ制御
するスイッチ手段(第3トランジスタ21)が設けられ
ている構成でも良い。即ち、例えば診断電流制限抵抗器
9および第1基準抵抗器10間に第3トランジスタ21
を介装し、診断時に第1トランジスタ14と第3トラン
ジスタ21とを導通状態にさせて診断電流を流すように
した構成であっても良い。これにより、第1基準抵抗器
10が第3トランジスタ21よりも下流側に存在してい
るため、第3トランジスタ21のベース電流に関係なく
第1基準抵抗器10とスクイブ1とに流れる診断電流を
同一にすることができる。
【0040】また、図5に示すように、一つのコンデン
サ8に複数のスクイブ1・1を並列接続した乗員保護装
置には、特定のスクイブ1が短絡状態になっても、他の
スクイブ1に充分な点火電流を流せるように、スクイブ
1・1に制限抵抗器23を直列接続した構成のものがあ
る。この場合には、基準抵抗値を有する第1基準抵抗器
10を制限抵抗器23の一部として使用しても良い。こ
の構成によれば、第1基準抵抗器10とコネクタ3a・
3b間とに同一の診断電流を流すことができる。
【0041】さらに、図6に示すように、スクイブ1の
下流側にセーフィングセンサ4を配置した故障検出装置
の場合、直列接続された診断電流制限抵抗器9と基準抵
抗手段(第1基準抵抗器10)とスイッチ手段(第1ト
ランジスタ14)とをセーフィングセンサ4に並列接続
し、診断時に第1トランジスタ14と第2トランジスタ
20とを同時に導通状態にさせて診断電流を流す構成で
あっても良い。この構成によれば、第1基準抵抗器10
とコネクタ3a・3b間とに同一の診断電流を流すこと
ができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように、スクイブに点
火電流を流すことにより防護具を作動させる乗員保護装
置に備えられ、上記スクイブに診断電流を流して乗員保
護装置の故障を検出するものであり、スクイブに直列接
続された基準抵抗手段と、上記基準抵抗手段およびスク
イブに診断電流を流すことにより生じる基準抵抗手段の
電位差とスクイブ部の電位差とを比較することによっ
て、故障を検出する故障検出手段とを有している構成で
ある。
【0043】これにより、直列接続された基準抵抗手段
とスクイブとに診断電流を流すため、基準抵抗手段の電
位差とスクイブ部の電位差とが診断電流のバラツキに比
例的に変動することになる。従って、検出精度が診断電
流のバラツキに全く影響されないため、故障検出装置や
乗員保護装置の構成部品が診断電流にバラツキを生じさ
せていても、高い検出精度でもって故障を検出すること
が可能である。また、電位差の比較が相対的な大小比較
となるため、増幅度を大きくする必要がなく、結果とし
てノイズの影響を受け難いものにしている。さらに、検
出精度を高めるための定電流回路等が不要であるため、
回路構成を簡単化することが可能であるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の故障検出装置を示すものであり、第1
基準抵抗器を備えた故障検出装置の回路図である。
【図2】第1基準抵抗器および第2基準抵抗器を備えた
故障検出装置の回路図である。
【図3】スクイブの上流側および下流側にスイッチ手段
を有した故障検出装置の回路図である。
【図4】第1基準抵抗器の上流側にスイッチ手段を有し
た故障検出装置の回路図である。
【図5】第1基準抵抗器を制限抵抗器として使用した故
障検出装置の回路図である。
【図6】スクイブの下流側に第1基準抵抗器を有した故
障検出装置の回路図である。
【図7】従来の故障検出装置の回路図である。
【符号の説明】
1 スクイブ 2 ハーネス 3a コネクタ 3b コネクタ 4 セーフィングセンサ 5 点火電源部 6 ダイオード 7 抵抗器 8 コンデンサ 9 第1抵抗器 10 第1基準抵抗器 11 第1差動増幅器 12 第2差動増幅器 13 第1コンパレータ 14 第1トランジスタ 20 第2トランジスタ 21 第3トランジスタ 23 制限抵抗器 30 第2基準抵抗器 31 第4差動増幅器 32 第3差動増幅器 33 第2コンパレータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクイブに点火電流を流すことにより防
    護具を作動させる乗員保護装置に備えられ、上記スクイ
    ブに診断電流を流して乗員保護装置の故障を検出する故
    障検出装置において、 上記スクイブに直列接続された基準抵抗手段と、 上記基準抵抗手段およびスクイブに診断電流を流すこと
    により生じる基準抵抗手段の電位差とスクイブ部の電位
    差とを比較することによって、故障を検出する故障検出
    手段とを有していることを特徴とする故障検出装置。
  2. 【請求項2】 上記基準抵抗手段は、ハーネスおよびコ
    ネクタを介してスクイブに直列接続されており、 上記故障検出手段は、コネクタ間の電位差をスクイブ部
    の電位差としていることを特徴とする故障検出装置。
  3. 【請求項3】 上記基準抵抗手段は、正常時におけるス
    クイブ部の最小抵抗値と、ショート時におけるスクイブ
    部の最大抵抗値との範囲内に設定された第1基準抵抗値
    を有した第1基準抵抗器を備えていることを特徴とする
    請求項1の故障検出装置。
  4. 【請求項4】 上記基準抵抗手段は、さらに、スクイブ
    部の正常時における最大抵抗値よりも大きな抵抗値に設
    定された第2基準抵抗値を有した第2基準抵抗器を備え
    ており、 上記故障検出手段は、基準抵抗手段の第1基準抵抗器お
    よび第2基準抵抗器の電位差と、スクイブ部の電位差と
    をそれぞれ比較することを特徴とする請求項3の故障検
    出装置。
  5. 【請求項5】 上記スクイブの上流側および下流側に、
    点火電流および診断電流をオン・オフ制御するスイッチ
    手段がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項
    1の故障検出装置。
  6. 【請求項6】 上記基準抵抗手段の上流側に、診断電流
    をオン・オフ制御するスイッチ手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項5の故障検出装置。
  7. 【請求項7】 衝突時に点火電流を流すようにオン・オ
    フ制御するセーフィングセンサをスクイブの下流側に有
    し、基準抵抗手段とスクイブの下流側に設けられるスイ
    ッチ手段とがセーフィングセンサに並列接続されている
    ことを特徴とする請求項5の故障検出装置。
  8. 【請求項8】 上記基準抵抗手段が点火電流の電流量を
    制限する制限抵抗器の一部として使用されていることを
    特徴とする請求項1の故障検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062032A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Autoliv Development Ab エアバッグ作動回路

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