JPH07246784A - 光熱変換型ヒートモード記録材料及び穿孔型熱転写記録材料 - Google Patents

光熱変換型ヒートモード記録材料及び穿孔型熱転写記録材料

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JPH07246784A
JPH07246784A JP6041294A JP4129494A JPH07246784A JP H07246784 A JPH07246784 A JP H07246784A JP 6041294 A JP6041294 A JP 6041294A JP 4129494 A JP4129494 A JP 4129494A JP H07246784 A JPH07246784 A JP H07246784A
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JP
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layer
recording material
photothermal conversion
colorant
heat
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JP6041294A
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Katsumi Maejima
勝己 前島
Sota Kawakami
壮太 川上
Ai Katsuta
愛 勝田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共に高感度で各種光源に対応可能な、光熱
変換層の塗布時に色素の凝集を防ぎ、長期保存しても感
度低下のない光熱変換型ヒートモード記録材料、及び
色材バリヤー層の塗布時に色素が凝集するのを防ぎ、長
期保存しても感度低下やバリヤー性の低下がない穿孔熱
転写型記録材料を低コストで提供する。 【構成】 (1)支持体上に光熱変換層と熱溶融性インク
層をこの順に積層して有する光熱変換型ヒートモード記
録材料で、光熱変換層が光変換剤として少なくともコロ
イド銀を含有することを特徴とする。(2)支持体上に色
材層と色材バリヤー層を有する穿孔型熱転写記録材料
で、色材バリヤー層が少なくともコロイド銀を含有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光熱変換型ヒートモード
記録材料及び穿孔型熱転写記録材料に関し、詳しくは物
性が改良された両記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写記録技術としては、熱溶融
性色材層又は熱昇華性色素を含有する色材層を基材上に
設けた熱転写記録材料と受像材料とを対向させ、サーマ
ルヘッド、通電ヘッド等の電気信号により制御される熱
源をインクシート(記録材料)側から圧着して、画像を
転写記録する方法がある。熱転写記録は無騒音、メンテ
ナンスフリー、低コスト、カラー化が容易、デジタル記
録が可能などの特徴を有しており、各種プリンタ、レコ
ーダ、ファクシミリ、コンピュータ端末等、多くの分野
で利用されている。
【0003】近年、医療、印刷分野等では、解像度が高
く、高速で画像処理の可能な所謂デジタル記録のできる
記録方法が求められているが、従来のサーマルヘッド、
通電ヘッドを熱源として使用する熱転写記録方法では、
ヘッド発熱素子の寿命の点から発熱素子を高密度化する
ことが難しく、高解像度の画像を得ることは困難であっ
た。
【0004】これを解決するために、レーザーを熱源と
する熱転写記録が特開昭49-15437号、同49-17743号、同
57-87399号、同59-143659号等に提案されている。レー
ザーを熱源に用いる熱転写記録は、レーザースポットを
絞ることによって解像度を高めることができる。
【0005】レーザーの走査方法としては、ポリゴンミ
ラーやガルバノミラーとfθレンズ等を組み合わせてレ
ーザー光の主走査を行い、記録媒体の移動により副走査
を行う、いわゆる平面走査方法や、ドラムを回転させな
がらレーザー露光を行い、ドラムの回転を主走査としレ
ーザー光の移動を副走査とする円筒走査等があるが、円
筒走査の方が光学系の精度を高め易く、高密度記録には
適している。円筒走査の場合、ドラムの回転速度を上げ
ることにより走査速度を上げることは容易であるが、転
写時に必要なヒートモード記録材料とヒートモード受像
材料との密着性を得ることが難しい。
【0006】特願平3-343684号、同4-142799号、同4-22
8778号、同4-228779号には、クッション層を記録材料又
は受像材料に設けることで、真空密着方式においても転
写に必要な密着性が得られる記載がある。又、カラー化
のためにはインク層と光熱変換層を分離する必要がある
が、色濁りを防止するためインク層と光熱変換層が完全
に分離し得る構成が特願平4-94422号、同4-149472号に
記載されている。このようにインク層と光熱変換層を分
離するタイプは、熱容量、熱伝導の観点からも、光熱変
換層を薄く、しかも光を十分に吸収する構成(光熱変換
色材の高濃度化)が感度の点で望ましい。
【0007】しかしながら、薄膜中に赤外吸収色素を高
濃度で含有させると、赤外吸収色素が保存中に徐々に凝
集し、吸光度の低下による感度低下や凝集色素がインク
層と共に転写する色濁りなど大きな問題となっていた。
【0008】一方、特開昭63-35385号、同63-35387号に
は、支持体上に昇華性インク層と熱可塑性樹脂を主成分
とする保護層を有し、この保護層をレーザー光によって
融解することで保護層を穿孔した後、この保護層と受像
紙を密着させ、レーザーもしくはサーマルヘッドによる
加熱を、昇華性インク層を有する支持体側から与えるこ
とによって、画像情報を受像層に熱転写する技術が記載
されている。これに関連して、特開平4-201486号には、
色素バリヤー層(前述の保護層に相当)に金属蒸着膜を
使用する技術に関する開示がある。
【0009】ハロゲン化銀写真感光材料が表現し得る高
濃度で且つ高い階調性を有する画像の記録を行う為に、
特願平5-73972号、同5-230482号等には、支持体上に色
材層と色材バリヤー層を有する記録材料の色材バリヤー
層を高照度の露光により爆発させることにより画像状に
穿孔した後、受像材料と重ね合わせ、熱及び/又は圧力
により色材層の色材を穿孔部分のみ受像材料に転写する
技術に関する記載がある。
【0010】この技術における色材バリヤー層は、色材
のバリヤー性が十分にあることが必要である。He-Neレ
ーザー、Arレーザー、半導体レーザー、YAGレーザー等
の可視〜赤外領域に波長を有する光源を使用する場合、
光熱変換剤として高吸収効率の色材をバリヤー層に含有
させるとよい。更に高感度化の為には、薄膜かつ光源
(特に赤外光)に対する吸収効率が高い(=光熱変換色
材の高濃度化)が望ましい。
【0011】ところが、薄膜中に赤外吸収色素を高濃度
で含有させると、塗布時に色素のブリードアウトが発生
したり、保存中に色素が徐々に凝集し、吸光度の低下に
よる感度低下やバリヤー性の低下などが大きな問題とな
っていた。又、赤外吸収色素は、光源の波長に極大吸収
波長を合わせることが難しく、コスト高になるという問
題もあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたものであり、本発明の第1の目的は、高感
度で、光熱変換層の塗布時に色材の凝集が発生せず、低
コストかつ長期間の保存性が良い各種光源に対応可能な
光熱変換型ヒートモード記録材料を提供することにあ
る。
【0013】又、本発明の第2の目的は、感度が高く、
バリヤー層塗布時に色材が凝集するのを防ぎ、長期保存
しても感度低下やバリヤー性の低下がなく、低コストで
各種光源に対応可能な穿孔型熱転写記録材料を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成によって達成された。
【0015】(1)支持体上に少なくとも光熱変換層と熱
溶融性インク層をこの順に積層して有する光熱変換型ヒ
ートモード記録材料において、光熱変換層が光熱変換剤
として少なくともコロイド銀を含有する光熱変換型ヒー
トモード記録材料。
【0016】(2)支持体上に色材層と色材バリヤー層を
有する穿孔型熱転写記録材料の色材バリヤー層を高強度
の露光によって爆発させることにより画像状に穿孔した
後、色材バリヤー層面と支持体上に少なくとも受像層を
有する受像材料の受像層面を重ね合わせ、熱及び/又は
圧力により色材層の色材を穿孔部分のみ受像層に転写さ
せて画像を形成する熱転写記録方法に用いる記録材料に
おいて、色材バリヤー層が少なくともコロイド銀を含有
する穿孔型熱転写記録材料。
【0017】以下に本発明をより具体的に説明する。ま
ず、上記(1)の構成、即ち光熱変換型ヒートモード記録
材料の光熱変換層にコロイド銀を含有させることによる
長期保存性の改善、波長特性及び低コスト化について説
明する。
【0018】なお、光熱変換型ヒートモード記録材料、
光熱変換型ヒートモード受像材料を、それぞれ「変換型
記録材料」、「受像材料」と、熱溶融性インク層を「イ
ンク層」と略称する。
【0019】本発明の記録材料の基本構成は、支持体/
光熱変換層/インク層から成るが、必要に応じて、支持
体と光熱変換層の間にクッション層を設けてもよく、更
に支持体とクッション層、クッション層と光熱変換層の
間に接着層を設けてもよい。
【0020】支持体としては、寸法安定性が良く、画像
形成時の加熱に耐えるものならば何でもよく、具体的に
は特開昭63-193886号2頁左下欄12〜18行に記載のフィ
ルム又はシートを使用することができる。又、レーザー
光を記録材料側から照射して画像を形成するのであれ
ば、記録材料の支持体は透明であることが好ましい。レ
ーザー光を受像材料側から照射して画像を形成するので
あれば、記録材料の支持体は透明である必要はない。支
持体の厚みは特に制約はないが、通常6〜300μmが適当
で、好ましくは25〜200μmである。
【0021】支持体の裏面(インク層を設けた面と反対
側の面)には、走行安定性、耐熱性、帯電防止等の機能
を付与するために、バッキング層を設けることができ
る。バッキング層は、例えばニトロセルロース等の樹脂
を溶媒中に溶解した、あるいはバインダー樹脂と20〜30
μmの微粒子を溶媒中に溶解又は分散したバッキング層
塗工液を支持体表面に塗工することにより形成できる。
【0022】クッション層は、記録材料と受像材料との
密着を増す目的で設けられる熱軟化性又は弾性を有する
層であり、加熱により十分に軟化変形し得るもの又は低
弾性率を有する材料あるいはゴム弾性を有する材料を使
用すればよい。具体的素材としては、特願平5-1237号の
段落番号0014に記載のものが挙げられる。
【0023】これら素材の中で25℃での弾性率が100kg
/mm2以下のものは高感度化に効果があり、更に20kg/m
m2以下の素材が好ましい。又、クッション層は記録材料
及び受像材料の表面に付着したゴミによる転写抜けにも
効果があり、針入度が大きいもの程ゴミによる転写抜け
を防ぐ効果が大きい。
【0024】ここで言う針入度とは、JIS K-2530-1976
で定められた測定条件(25℃、100g、5秒)で得られ
た針入度(単位0.1mm)である。本発明においては針入
度が5以上であり、更に15以上のものが好ましい。具体
的には特願平5-43859号の段落番号0017に記載のものが
挙げられる。
【0025】クッション層の形成方法としては、前記素
材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、ブ
レードコーター、ロールコーター、バーコーター、カー
テンコーター、グラビアコーター等の塗布法によるか、
ホットメルトによる押出しラミネーション法、又はフィ
ルムシートにしたものを基材と貼り合わせる方法等を適
用できる。又、特開平5-1237号に記載されるように、光
熱変換層を貼合シートに塗布し、クッション層を塗布し
た後、巻き取る前に貼合シートと貼り合わせて巻き取
り、インク層を塗布する前に貼合シートを剥離する際、
光熱変換層がクッション層に貼り合わされる方法を採っ
てもよい。又、クッション層素材を支持体形成時に適用
して、支持体自身にクッション性を持たせることもでき
る。
【0026】クッション層は、転写媒体と被転写媒体を
真空密着する際、あるいは光照射時に熱軟化又は弾性率
が低下することにより被転写媒体との密着を促進する。
クッション層の膜厚は1〜50μmが適当であり、より好
ましくは5〜50μmである。
【0027】光熱変換層は、少なくともコロイド銀とバ
インダーから構成され、インク層に隣接して設けること
ができる。
【0028】コロイド銀は光熱変換剤として作用し、本
発明の好ましい態様では半導体レーザー光照射により発
熱させるため、600〜3000nmの波長帯に吸収極大を示す
ことが好ましく、更に好ましくは700〜1200nmに吸収極
大を有する。又、可視域での吸収が無いか又は小さいコ
ロイド銀が好ましい。
【0029】コロイド銀の光熱変換層中の含有率は5重
量%以上、好ましくは10〜70重量%の範囲で、光熱変換
層の光源の波長域に対する吸収率が50〜99%になるよう
に選ぶことができる。この時、銀粒子の結晶成長時に分
散媒として一般にゼラチンが使用される為、光熱変換層
のバインダーとしてゼラチンが一部導入されることがあ
る。
【0030】ゼラチンバインダーを全く用いない方法と
しては、遠心分離などにより銀粒子のみを取り出して用
いることができる。
【0031】コロイド銀の製造は、特公昭43-27740号、
同45-14890号、特開昭51-89722号、米国特許3,615,789
号等に記載の公知の方法により製造することができる。
【0032】コロイド銀は、銀イオンから核コロイドを
基として銀粒子を成長させて作るが、この核コロイドと
銀イオンの比率、銀イオンを還元する温度、還元に要す
る時間等により任意の吸収波長を持たせることが可能な
ので、効率の良い光熱変換剤として作用する。
【0033】本発明のコロイド銀の好ましい粒径は0.1
〜2.0μmである。
【0034】本発明において、コロイド銀は他の光熱変
換剤と併用することもできる。この場合、カーボンブラ
ックとの併用も可能であるが、好ましくは吸収係数の大
きな赤外吸収色素と併用するのが好ましい。この場合、
色素のブリードアウト、凝集などを発生させないため、
色素量は光熱変換層全重量の10%以下であることが好ま
しい。
【0035】併用する近赤外光吸収剤としては、シアニ
ン系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリリウム
系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノ
ン系色素等の有機化合物、フタロシアニン系、ナフタロ
シアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体など
が好適に用いられ、具体的には特開昭63-139191号、同6
4-33547号、特開平1-160683号、同1-280750号、同1-293
342号、同2-2074号、同3-26593号、同3-30991号、同3-3
4891号、同3-36093号、同3-36094号、同3-36095号、同3
-42281号、同3-97589号、同3-103476号等に記載の化合
物が挙げられる。これらの1種又は2種以上をコロイド
銀と組み合わせて用いることもできる。
【0036】光熱変換層のバインダーとしては、ガラス
転移点が70℃以上の樹脂か又は熱分解開始温度が250℃
以上の樹脂、水溶性樹脂又は水系ラテックスを好ましく
用いることができる。ここで、熱分解開始温度は、昇温
速度50℃/mink条件でTG/DTA測定により求めた
値である。
【0037】水溶性樹脂はインク層との剥離性も良く、
又、光照射時の耐熱性が良い点で特に好ましい。水溶性
樹脂を用いる場合には、コロイド銀と併用する光熱変換
物質は水溶性に変性(スルホ基の導入等により)した
り、又は水系分散することが望ましい。水溶性樹脂と
は、水に1%以上溶解する樹脂を意味するが、溶解後の
水溶液がpH3〜12の範囲に調整されていてもよい。具
体的には、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリエス
テル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等のセルロース系樹脂などを使用することができる。
【0038】水溶性樹脂の中でも、ゼラチンは特願平4-
271880号に記載の如く耐溶剤性に優れた水溶性バインダ
ーであり、高強度の光照射時に分解して飛散することが
なく、光熱変換剤としてコロイド銀と赤外吸収色素を併
用した場合の赤外吸収色素のブリードアウトもなく、高
感度化が可能である。
【0039】又、光熱変換層とインク層との剥離性を上
げることは感度の向上に繋がるので、光熱変換層に各種
の離型剤を含有させることが有効である。離型剤として
は、シリコーン系離型剤(ポリオキシアルキレン変性シ
リコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル
等)、弗素系界面活性剤(パーフルオロ燐酸エステル系
活性剤)、その他、各種界面活性剤等が有効である。
【0040】その他、光熱変換層に添加される物質とし
ては、活性剤、塗布液のpHを調整するための枸櫞酸や酢
酸ナトリウム等の緩衝剤、光熱変換層の吸水性コントロ
ールのためのゼラチン用硬膜剤などが挙げられる。
【0041】光熱変換層の膜厚は0.1〜3μmが好まし
く、より好ましくは0.1〜1.1μmである。光熱変換層に
おける光熱変換物質の含有量は、通常、画像記録に用い
る光源の波長での光の吸収率が50〜99%になるよう決め
ることができる。
【0042】光熱変換層の形成方法としては、リバース
コーター、エクストルージョンコーター、スライドホッ
パーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、
ワイヤーバー等、公知の方法で直接クッション層上に塗
布工するか、あるいは前記特願平5-1237号に記載の方法
により形成することができる。
【0043】光熱変換層がクッション層との接着性に劣
る場合は、熱転写あるいは受像材料から剥離する際に膜
剥がれを起こし、色濁りを生ずることがあるので、光熱
変換層とクッション層の間に接着層を設けてもよい。
【0044】インク層は、加熱時に溶融又は軟化して色
材とバインダー等を含有する層毎転写可能である層を意
味し、完全な溶融状態で転写しなくてもよい。
【0045】上記色材としては、例えば無機顔料及び有
機顔料などの顔料ならびに染料を挙げることができ、具
体的には特願平4-271880号に記載のインク層に用いる色
材を適用できる。
【0046】インク層における色材の含有率は特に限定
されないが、通常5〜70重量%の範囲であり、好ましく
は10〜60重量%である。
【0047】インク層のバインダーとしては、熱溶融性
物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂を挙げることがで
き、公知の熱溶融性インク材料に用いられるものがその
まま適用できる。これら熱溶融性物質、熱軟化性物質、
熱可塑性樹脂の具体例としては、特願平4-271880号に記
載のインク層用バインダーを用いることができる。
【0048】上記熱溶融性物質、熱軟化性物質及び熱可
塑性樹脂を適宜選択することにより、所望の熱軟化点あ
るいは熱溶融点を有する熱軟化性インク層を形成するこ
とができる。平滑な受像材料(受像シート)へ一次転写
し、更に所望の紙(アート紙、コート紙、上質紙など印
刷用紙)へ二次転写することも可能であり、その場合、
スチレン/(メタ)アクリル酸(エステル)系樹脂をイ
ンク層バインダーとして用い(特願平4-142801号)、
又、ポリオレフィン系素材の受像層を用いると、一次転
写感度が高く、かつ効率良く画像を二次転写することが
できる。
【0049】その他、インク層の添加剤としては、可塑
化により感度アップを図る可塑剤、塗布性を向上させる
界面活性剤、ブロッキングを防止するマット材(サブミ
クロン〜ミクロンオーダーの粒子)等が挙げられる。好
ましいインク層の厚みは0.2〜2μm、より好ましくは0.
3〜1.5μmである。
【0050】変換型記録材料と共に用いられる受像材料
の構成、素材等については、特願平4-82251号、同4-944
22号、同4-130915号、同4-149472号、同4-209197号、同
4-228778号、同4-228779号、同4-234901号等に記載され
る技術が適用できる。
【0051】次に本発明の(2)の構成の穿孔型熱転写記
録材料(以下、「穿孔型記録材料」と略称することもあ
る)について説明する。
【0052】本発明の穿孔型記録材料は、例えば図3に
示すように、基本的に支持体11上に色材層12と色材バリ
ヤー層13とを、この順に積層してなるが、必要に応じて
その他の層を有してもよい。
【0053】支持体としては、寸法安定性が良く、画像
記録の際、レーザー等の熱源に耐えるものならば特に制
限がなく、例えばコンデンサー紙、グラシン紙のような
薄葉紙;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリビニルアルコール、セロファン、ポリスチレ
ンのような耐熱性プラスチックフィルムを用いることが
できる。
【0054】支持体の厚さは、通常2〜200μmの範囲が
好ましく、更に好ましくは25〜100μmである。
【0055】色材層には必須成分として色材の他にバイ
ンダーが含有されており、更に必要に応じて添加剤等の
任意成分も含まれている。
【0056】本発明において、受像層に転写される色材
は熱拡散性色素であること(昇華転写型又は熱移行転写
型)が好ましい。ただし、これに限らずその他の色素、
顔料でもよく、これらが転写する場合にはバインダー成
分ごと転写する、いわゆる熱溶融型の形態を採ってもよ
い。
【0057】熱拡散性色素については、熱拡散性又は昇
華性である限り特に制限はない。熱拡散性シアン色素と
しては、特開昭59-78895号、同59-227948号、同60-2496
6号、 同60-53563号、同60-130735号、同60-131292号、同61-1
9936号、同61-22993号、同61-31292号、同61-31467号、
同61-35994号、同61-49893号、同61-148269号、同62-19
1191号、同63-91287号、同63-91288号、同63-290793号
等に記載のナフトキノン系、アントラキノン系、アゾメ
チン系色素等が挙げられる。
【0058】熱拡散性マゼンタ色素としては、特開昭59
-78896号、同60-30392号、同60-30394号、同60-253595
号、同61-262190号、同63-5992号、同63-205288号、同6
4-159号、同64-63194号等に記載のアントラキノン系、
アゾ系、アゾメチン系色素等が挙げられる。
【0059】熱拡散性イエロー色素としては、特開昭59
-78896号、同60-27594号、同60-31560号、同60-53565
号、同61-12394号、同63-122594号等に記載のメチン
系、アゾ系、キノフタロン系、アントライソチアゾール
系色素等が挙げられる。
【0060】又、熱拡散性色素として、開鎖型又は閉鎖
型の活性メチレン基を有する化合物と、p-フェニレンジ
アミン誘導体の酸化体又はp-アミノフェノール誘導体の
酸化体とのカップリング反応により得られるアゾメチン
色素、及びフェノール誘導体、ナフトール誘導体と、p-
フェニレンジアミン誘導体の酸化体又はp-アミノフェノ
ール誘導体の酸化体とのカップリング反応により得られ
るインドアニリン色素も好適に使用することができる。
【0061】又、色素として下記一般式に示すキレート
可能な熱拡散性色素を用い、受像要素にこの色素とキレ
ート反応するメタルソースを含有させることにより、転
写性及び転写後の色素画像の耐久性を著しく向上させる
ことができる。
【0062】
【化1】
【0063】式中、X1は少なくとも1つの環が5〜7
個の原子から構成される芳香族の炭素環又は複素環を完
成するのに必要な原子群を表し、かつアゾ結合に結合す
る炭素原子の隣接位の少なくとも1つが窒素原子又はキ
レート化基で置換された炭素原子であり、X2は少なく
とも1つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族複
素環又は芳香族炭素環を表し、Gはキレート化基を表
す。
【0064】キレート可能な色素は、この他にも、例え
ば特開昭59-78893号の3頁、同60-2398号の2〜5頁に
記載の色素を用いることができる。
【0065】このようなキレート可能な色素を色材層に
用いる場合、メタルソースを受像層に添加するのが好ま
しい。
【0066】メタルソースとしては金属イオンの無機又
は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩
及び錯体が好ましい。金属としては、周期律表の第I〜
VIII族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、中
でもAl、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Sn、Ti及び
Znが好ましく、特にNi、Cu、Cr、Co及びZnが好ましい。
メタルソースの具体例としてはNi2+、Cu2+、Cr2+、Co2+
及びZn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族の塩、あるい
は安息香酸、サリチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が
挙げられる。
【0067】又、下記一般式で表される錯体は特に好ま
しく用いることができる。
【0068】[M(Q1)l(Q2)m(Q3)n]P+(Y-)P 式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+、Cu2+、Cr2+
Co2+及びZn2+を表す。Q1、Q2及びQ3はそれぞれ金属
イオンMと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同
じであっても異なっていてもよい。これらの配位化合物
としては、例えば「キレート科学(5)」(南江堂)に
記載されている配位化合物から選択することができる。
Yは有機アニオン基を表し、具体的にはテトラフェニル
硼素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸アニオン等
が挙げられる。lは1〜3の整数、mは0〜2の整数、
nは0又は1を表すが、これらは前記一般式で表される
錯体が4坐配位か、6坐配位かによって決定されるか、
あるいはQ1、Q2及びQ3の配位子の数によって決定さ
れる。pは1又は2を表す。上記一般式で表される錯体
の具体例は米国特許4,987,049号に記載されている。
【0069】メタルソースの添加量は、1m2当たり0.5
〜20gが好ましく、1〜15gがより好ましい。別の言い
方をすると、1m2当たりの色材層に含有されるキレート
可能な色素1モルに対し1.5モル以上、更に好ましくは
3モル以上含有される。
【0070】これら熱拡散性色素の使用量は、支持体1
m2当たり通常0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gである。
又、色材層における熱拡散性色素の含有率は、通常5〜
70重量%の範囲内であり、好ましくは30〜70重量%であ
る。
【0071】色材層に用いるバインダーとしては、感熱
転写記録分野で公知の樹脂類を用いることができる。以
下に述べるポリビニルアセタール系樹脂及びセルロース
系樹脂が好ましいが、これに限定されない。
【0072】ポリビニルアセタール系樹脂としては、ア
セタール化の程度、アセチル基、残留水酸基などの含有
率によって種々の化合物があり、代表例としてポリビニ
ルアセトアセタール、ポリビニルブチラール等を挙げる
ことができる。
【0073】セルロース系樹脂としては、例えばニトロ
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロ
ース、酪酸セルロースなどが挙げられるが、中でもニト
ロセルロースが特に好ましい。
【0074】上記以外の公知の樹脂として、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルエーテ
ル、ポリビニルピロリドン、ポリスチレン、ポリスチレ
ン共重合体、アイオノマー樹脂などを用いることもでき
る。
【0075】これらバインダーの中から1種又は2種以
上を適宜選択して用いることができる。バインダーは、
色材層全体に対し通常10〜70重量%を配合することが好
ましい。又、バインダーと熱拡散性色素の色材層におけ
る重量比は1:10〜10:1の範囲が好ましく、2:8〜
8:2が特に好ましい。
【0076】色材層の厚みは、受像体から剥離可能で、
しかも熱エネルギーの印加により色素の移動が可能なよ
うに調整されていればよく、通常0.2〜10μmの範囲内で
あり、好ましくは0.4〜5μmである。
【0077】本発明において色材層に添加される添加剤
としては、変性シリコーン樹脂を初め、弗素樹脂、界面
活性剤、ワックス類、高級脂肪酸、高級脂肪族アルコー
ル、高級脂肪族エーテル、金属微粉末、シリカゲル、カ
ーボンブラック、有機充填剤、無機充填剤、バインダー
成分と反応可能な硬化剤(例えばイソシアナート類やア
クリル酸、エポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙
げることができる。更に、転写を促進するため、例えば
特開昭59-106997号に記載の高級脂肪酸エステル等の熱
溶融性物質を用いることができる。
【0078】添加剤の添加量は、添加剤の種類や添加目
的により一律に決められないが、添加剤全体として通
常、バインダーに対して50重量%以下が好ましい。
【0079】上記変性シリコーン樹脂の具体例として
は、ポリエステル変性シリコーン樹脂、アクリル変性シ
リコーン樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、セルロー
ス変性シリコーン樹脂、アルキッド変性シリコーン樹
脂、エポキシ変性シリコーン樹脂などが挙げられ、これ
らを1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0080】変性シリコーン樹脂の色材層に対する配合
量は、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.01〜2.0重量
%である。
【0081】色材層は、前記熱拡散性色素、バインダー
及び必要に応じて加えられる添加剤を溶媒に溶解又は分
散して塗工液を調製し、支持体上に塗布・乾燥して形成
することができる。
【0082】なお、バインダーは1種又は2種以上を溶
媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分散して用
いることもできる。
【0083】溶媒としては、水、アルコール類(例えば
エタノール、プロパノール、ブタノール)、セロソルブ
類、エステル類(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル)、芳
香族類(例えばトルエン、キシレン、クロロベンゼ
ン)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケト
ン)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン)、塩素系溶媒(例えばクロロホルム、トリクロロ
エチレン)等が挙げられる。溶媒は1種単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0084】塗工には通常知られたグラビアロールによ
る面順次塗分け塗布、押出し塗布、ワイヤーバー塗布、
ロール塗布などを用いることができる。
【0085】色材バリヤー層は、少なくともコロイド銀
を含有し、色材層の色材(熱拡散性色素)を加熱又は加
圧下でも通さない性質と、高強度の露光を吸収する性質
を有する必要がある。
【0086】コロイド銀の製造及びコロイド銀を使用す
るメリットについては、前記光熱変換型ヒートモード記
録材料において既述した通りである。
【0087】コロイド銀の色材バリヤー層中の含有率は
5重量%以上、好ましくは10〜70重量%の範囲で、バリ
ヤー層の光源の波長域に対する吸収率が50〜99%になる
ように選ぶことができるが、感度の点からは、バリヤー
機能を低下させない範囲で多く含有させバリヤー層の膜
厚を下げることが好ましい。又、コロイド銀の好ましい
粒径は0.1〜2.0μmである。
【0088】色材バリヤー性素材としては、(1)水溶性
樹脂、(2)イオン結合を有する樹脂、(3)Tg(ガラス転移
点)が80℃以上、好ましくは100℃以上、更に好ましく
は120℃以上の樹脂などを主成分として含有することが
好ましい。
【0089】コロイド銀は結晶成長時に分散媒として一
般にゼラチンが存在するため、バリヤー層バインダーと
してゼラチンが一部導入されることがある。
【0090】水溶性樹脂とは、水に1%以上溶解する樹
脂を意味するが、溶解後の水溶液がpH3〜12の範囲に
調整されていてもよい。具体的には、ゼラチン、ポリビ
ニルアルコール、水溶性ポリビニルホルマール、水溶性
ポリビニルアセタール、水溶性ポリビニルブチラール、
ポリビニルピロリドン、水溶性ポリエステル、水溶性ナ
イロン、ポリアクリル酸、水溶性ポリウレタン、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなど
が挙げられる。又、これらの樹脂を構成するモノマー成
分の共重合体も用いることができる。
【0091】イオン結合を有する樹脂としては、アイオ
ノマー樹脂などの他、スルホ基で置換されたスチレン、
アクリル酸、メタクリル酸、無水フタル酸などを共重合
成分として含む樹脂に、カウンターイオンとしてNa+,K
+,Ca2+,Zn2+,NH4 +などが付加されたものが挙げられ
る。又、ゼラチン、カゼイン等も好ましく用いられる。
【0092】Tgが80℃以上の樹脂としては、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアリールメタクリレート、ポリベンジルメタ
クリレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリフェニ
レンオキシド、ゼラチン、ポリパラバン酸などが挙げら
れる。中でもポリメチルメタクリレート、ポリベンジル
メタクリレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリパラバン酸などが挙げられる。又、スチレ
ン、塩化ビニル、メチルメタクリレート、アリールメタ
クリレート、アクリロニトリル、エチレンオキシド、ベ
ンジルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート
等のモノマー成分の共重合体でTgが80℃以上の樹脂も好
ましく用いられる。更に、熱硬化性樹脂でガラス転移点
を持たない樹脂も好ましい。
【0093】色材バリヤー性素材の色材バリヤー層に対
する割合は50〜99重量%が好ましい。色材バリヤー層の
全樹脂成分の内、色材バリヤー性素材が占める割合は50
重量%以上が好ましく、より好ましくは70重量%以上、
最も好ましくは90重量%以上である。
【0094】色材バリヤー層は、コロイド銀と共に光源
の波長(特に赤外光)を吸収する各種染料を併用しても
よい。又、光源の波長が赤色〜近赤外領域の場合、特願
平4-334584号,7頁に記載の色素類を併用することがで
きる。例えば、機能材料1990年6月号64〜68頁に記載さ
れる近赤外吸収色素や、色材61巻(1988)218〜223頁に
記載の光記録用機能色素などから、シアニン系、スクア
リリウム系、アズレニウム系、フタロシアニン系、ナフ
タロシアニン系、アントラキノン系、ジチオール金属錯
塩系、インドアニリン金属錯体系、分子間CT錯体系、
遷移金属キレート系、アルミニウムジインモニウム系色
素を選んで併用できる。
【0095】コロイド銀と併用する光吸収性物質は水溶
性であることが好ましく、特にスルホ基等の水溶性置換
基を有するトリカルボシアニン系色素が好ましい。
【0096】近赤外吸収色素は、ブリードアウトや凝集
を発生させないためにバリヤー層全重量の10%以下であ
ることが好ましい。
【0097】色材バリヤー層には、この他に塗布性を改
善するための添加剤として、例えば界面活性剤等、帯電
防止剤のための導電性化合物、ブロッキング防止のため
の離型剤、マット剤などを必要に応じて含有することが
できる。
【0098】色材バリヤー層の膜厚はバリヤー機能を低
下させない限り、できるだけ薄いことが好ましく、具体
的には0.01〜2.0μmの範囲であり、好ましくは0.1〜1.0
μmである。ただし、露光の強度が充分高い場合には、
より厚い膜厚でも穿孔することが可能なので、この範囲
に限定されない。
【0099】色材バリヤー層は、必要に応じて機能を分
離させた複数の層で形成されてもよい。分離される機能
としては、例えば色材バリヤー性、導電性、光吸収性、
ブロッキング耐性などが挙げられ、これらの機能を複数
層で異ならせて持たせることができる。
【0100】色材バリヤー層の塗工は前記色材層と同様
にして行うことができる。
【0101】本発明においては、必要に応じて色材層及
び色材バリヤー層の他に層を設けることができる。例え
ば支持体と色材層の間には、接着性等を高めるための下
引層を設けることができる。又、支持体の裏面(色材層
とは反対側)には、走行安定性、耐熱性、帯電防止性等
を付与する目的でバッキング層を設けてもよい。このバ
ッキング層の厚みは0.1〜1μmの範囲にするのが好まし
い。
【0102】更に穿孔型記録材料には、パーホレーショ
ンを形成したり、色相の異なる区域の位置を検出するた
めの検知マークなどを設け、使用時の便宜を図ることも
できる。
【0103】穿孔型記録材料と共に用いる穿孔型受像材
料の構成、素材及び転写記録法(画像の形成)について
は、特願平5-73972号、同5-230482号等に記載される技
術が適用できる。
【0104】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。なお、実施例
1〜4、比較例1及び2は変換型記録材料に対応し、実
施例5,6,比較例3及び4は穿孔型記録材料に対応す
るものである。又、実施例における「部」は、特に断り
ない限り「重量部」を表す。
【0105】実施例1 (インクシートの作成)厚さ75μmの透明導電層付PET
(ダイヤホイルヘキスト社製ポリエチレンテレフタレー
ト、T-100G)に、以下に示すようにクッション層、光熱
変換層、インク層を順次塗工してインクシートを作成し
た。
【0106】クッション層…下記組成のクッション層塗
工液を乾燥膜厚20μmになるよう塗布・乾燥した。
【0107】クッション層塗工液 スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン樹脂(SEBS) 30部 (シェルジャパン社製:クレイトンG1657) MEK(メチルエチルケトン) 10部 トルエン 60部 光熱変換層…下記のようにして調製した光熱変換層塗工
液を、830nmの吸光度が1.0になるよう塗布した。膜厚は
約0.3μmであった。
【0108】コロイド銀は、極大吸収波長が600nmのコ
ロイド銀分散液(銀/ゼラチン=4/6,固形分7.5%
水溶液)を用いた。
【0109】光熱変換層塗工液の調製(括弧内に全光熱
変換層中の重量%を記す) コロイド銀分散液 50部(Ag 30
%) アルカリ処理ゼラチン(5%水溶液) 24部(69%,コ
ロイド銀分散液中のゼラチンも含む) 界面活性剤(化合物1の5%水溶液) 1部(1%) 水 20部 エタノール 5部 インク層…下記組成のインク層塗工液を乾燥膜厚0.4μm
になるよう塗布・乾燥した。
【0110】インク層塗工液 マゼンタ顔料MEK分散物 4部 スチレン-アクリル樹脂(三洋化成社製:SBM73F) 5.4部 EVA(三井デュポンポリケミカル社製:EV-40Y) 0.5部 弗素系界面活性剤(旭硝子社製:サーフロンS-382) 0.1部 MEK 80部 シクロヘキサノン 10部
【0111】
【化2】
【0112】実施例2 実施例1において光熱変換層塗工液を以下の組成に変え
た他は同様にしてインクシートを作成した。
【0113】光熱変換層塗工液 コロイド銀分散液(実施例1と同じ) 30部(Ag 1
8%) ゼラチン(5%水溶液) 44部(71
%,コロイド銀分散液中のゼラチンも含む) 界面活性剤(化合物1の5%水溶液) 1部(1
%) 赤外吸収色素(IR−1の5%水溶液) 10部(10
%) 蒸留水 7.5部 エタノール 5部
【0114】
【化3】
【0115】実施例3 実施例1において、光熱変換層塗工液を以下の組成に変
えた他は同様にしてインクシートを作成した。
【0116】光熱変換層塗工液 コロイド銀分散液(実施例1と同じ) 50部(Ag 30%,
ゼラチン45%) カチオン変性ポリビニルアルコール 24部(24%) (クラレ化学CM318の5%水溶液) 界面活性剤(化合物1の5%水溶液) 1部(1%) 蒸留水 20部 エタノール 5部 実施例4 実施例1において、光熱変換層塗工液を以下の組成に変
えた他は同様にしてインクシートを作成した。
【0117】光熱変換層塗工液 コロイド銀分散液(実施例1と同じ) 30部(Ag 18
%) ゼラチン(5%水溶液) 14部(41%,
コロイド銀分散液中のゼラチンも含む) カチオン変性ポリビニルアルコール 30部(30%) (実施例3と同じ) 界面活性剤(化合物1の5%水溶液) 1部(1%) 赤外吸収色素(IR−1の5%水溶液) 10部(10%) 蒸留水 10部 エタノール 5部 比較例1 実施例において、光熱変換層塗工液を下記組成のものに
代えた以外は同様にしてインクシートを作成した。
【0118】光熱変換層塗工液 ゼラチン(7.5%水溶液) 46部(69%) 界面活性剤(化合物1の5%水溶液) 1部(1%) 赤外吸収色素(IR−1の5%水溶液) 30部(30%) 蒸留水 18部 エタノール 5部 比較例2 実施例1において光熱変換層を下記組成のものに変えた
他は同様にしてインクシートを作成した。
【0119】光熱変換層塗工液 ゼラチン(7.5%水溶液) 46部(69%) 界面活性剤(化合物1の5%水溶液) 1部(1%) カーボンブラック分散物 6部(30%) (大日本精化工業EP-900,固形分25%) 蒸留水 42部 エタール 5部 (画像形成と評価)上記インクシートのインク層と受像
シートの受像層を対面させ、図1に示す装置のドラム状
減圧器に図2のように巻き付け、400Torrで真空密着さ
せ、発振波長830nmの半導体レーザーにて露光を与えた
後、インクシートと受像シートを剥離し、受像シートに
転写された像を観察、評価した。
【0120】画像形成に使用した装置の光学系は、100m
Wの半導体レーザーをビーム径6μm(ピークパワーの1
/e2)に集光してあり、照射面のレーザーパワーは33mW
である。ドラム状減圧器は、ドラム周長33吋であり、ド
ラムの回転を主走査とし、光学系をドラムの回転に同期
させながら移動させ副走査とした。感度の評価は、ドラ
ムの回転数(rpm)を変えて露光を与えることにより行
った。回転数の高い方が高感度である。
【0121】<光熱変換層乾燥温度>光熱変換層の乾燥
温度を変えて赤外吸収色素のブリードアウトを発生させ
ない限界の温度を求めた(温度が低い程、色素の凝集が
発生し易いことを示す)。
【0122】<保存性>作成したインクシートを40℃・
80%RHの恒温槽内に1週間保存した後、感度を評価し
た。結果を纏めて以下に示す。
【0123】 結果から明らかなように、本発明の実施により光熱変換
層形成時の色素凝集も見られず、記録材料を保存しても
感度低下もなかった。これに比べ、比較例1はブリード
アウトが起こり易いため製造が困難であり、比較例2は
感度が低く、転写特性が不十分であった。
【0124】実施例5 (穿孔型記録材料の製造)下記組成物を混合・分散して
熱拡散性色素を含有する色材層塗布液を調製した。
【0125】色材層塗布液 熱拡散性色素(日本化薬社製:カヤセットブルー714) 4部 ポリビニルブチラール樹脂 4部 (積水化学社製:エスレックBX-1) メチルエチルケトン 90部 シクロヘキサノン 10部 上記色材層塗工液を、厚さ100μmのポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム上にワイヤーバーを用いて塗
布・乾燥し、厚み4μmの色材層を形成した。なお、PET
フィルムの裏面には、バッキング層としてシリコン変性
ウレタン樹脂(大日精化社製:SP-2105)を含むニトロ
セルロース層を設けた。
【0126】次に、下記処方の色材バリヤー層塗工液を
上記色材層上にワイヤーバーを用いて塗布・乾燥し、厚
み0.5μmの色材バリヤー層を形成し、記録材料を得た。
【0127】色材バリヤー層塗工液(括弧内に全バリヤ
ー層中の重量%を記す) コロイド銀溶液(実施例1と同じ) 67部(Ag 40%,ゼ
ラチン60%) 純水 33部 (受像材料の製造)厚さ150μmの合成紙(王子油化合成
紙社製:ユポFPG-150)上に、下記組成の受像層形成用
塗布液をワイヤーバーを用いて塗布、更にドライヤーで
仮乾燥した後、100℃のオーブン中で1時間乾燥して合
成紙上に厚み5μmの受像層を設けて受像材料を得た。
【0128】受像層形成用塗布液 塩化ビニル-ビニルイソブチルエーテル共重合体 9部 (BASF社製:ラロフレックスMP25) ポリエステル変性シリコン樹脂 1部 (信越シリコーン社製:X-24-8300) メチルエチルケトン 40部 シクロヘキサノン 10部 実施例6 色材バリヤー層塗工液を下記組成に変えた他は実施例5
と同様にして、記録材料を作成した。
【0129】色材バリヤー層塗工液 コロイド銀溶液(実施例1と同じ) 50部(Ag
30%) 近赤外吸収色素(IR−1の5%水溶液) 10部(10
%) ゼラチン水溶液(10%) 15部(60
%,コロイド銀分散液中のゼラチンも含む) 純水 32.5部 比較例3,4 色材バリヤー層塗工液を下記組成に変えた他は実施例5
と同様にして、記録材料を作成した。
【0130】色材バリヤー層塗工液(比較例3) 近赤外吸収色素(IR−1の5%水溶液) 40部(40
%) ゼラチン水溶液(10%) 30部(60
%) 純水 30部色材バリヤー層塗工液 (比較例4) カーボンブラック分散液 8部(40%) (平均粒径0.15μm,25%水溶液) ゼラチン水溶液(10%) 30部(60%) 純水 62部 これらの記録材料及び実施例5と同じ受像材料を用いて
像形成を行った。
【0131】(画像の形成) 《色材バリヤー層の穿孔》上記記録材料を色材バリヤー
層が外面になるように図1の装置のドラム状減圧器に巻
き付け、400Torrで減圧保持し、発振波長830nmの半導体
レーザーにて露光を与え、色材バリヤー層を穿孔する。
【0132】画像形成に使用した装置の光学系は実施例
1〜4、比較例1及び2で用いたものと同じであり、ド
ラムの回転数を変えることにより、印加エネルギーを変
化させた。
【0133】《色材の転写》この色材バリヤー層が穿孔
された記録材料と受像材料を、色材バリヤー層と受像層
が接するように重ね合わせ、120℃で2kg/cm2の加熱・
加圧が行える熱ロールを通し、穿孔部分のみ色材(熱拡
散性色素)を受像層に転写させた。
【0134】実施例5,6及び比較例3,4について以
下の評価を行った。
【0135】<ブリードアウト>各記録材料の色材バリ
ヤー層塗布時の乾燥温度を変化させ、色素のブリードア
ウトしない温度を求めた。
【0136】<感度>画像転写部分の赤反射濃度が3.0
となドラムの回転数(rpm)を測定して感度とした。回
転数の高い程、感度が高い。尚、濃度はサクラデンシト
メーターPDA65(コニカ社製)にレッドフィルターを用
いて測定した。
【0137】<保存性>各記録材料を40℃・80%RHで1
週間保存した後の感度を測定した。
【0138】結果を纏めて以下に示す。
【0139】 記録材料 ブリード 未露光部の転写濃度 感度(rpm) アウト温度 保存前 保存後 保存前 保存後 実施例1 しない 0.06 0.06 200 200 実施例2 80℃ 0.06 0.06 200 180 比較例1 40℃ 0.06 0.45 200 140 比較例2 しない 1.45 1.45 200 200 結果から明らかなように、本発明の方法によれば、バリ
ヤー層の塗布時に色素のブリードアウトが抑えられ、保
存による感度低下やバリヤー性の低下も小さい。
【0140】
【発明の効果】本発明の構成(1)によれば、光熱変換層
の塗布時に色素の凝集が抑えられ、高感度で長期保存し
ても感度低下のない光熱変換型ヒートモード記録材料が
得られる。又、本発明の構成(2)によれば、色材バリヤ
ー層の塗布時に色素の凝集(ブリードアウト)が抑えら
れ、保存による感度及びバリヤー性の低下もない穿孔型
熱転写記録材料を提供できる。そして、何れのタイプも
各種光源に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるドラム状減圧器及び減圧器の周
辺を示す全体構成図。
【図2】本発明の記録材料及び受像材料をドラム状減圧
器に巻き付けることを示す斜視図。
【図3】本発明の穿孔型熱転写記録材料を用いて記録を
行う時系列的な工程模式図
【符号の説明】
1 圧力ロール 2 減圧孔(2−1は開いた状態、2−2は閉じた状態
を示す) 3 記録材料(3−1はイエロー、3−2はマゼンタ、
3−3はシアン、3−4はブラック記録材料を示す) 4 変換型受像材料 5 記録材料補給手段 6 変換型受像材料補給手段 7 減圧器保持部分 8 光学的書込み手段 9 筐体 11 穿孔型記録材料支持体 12 色材層 13 色材バリヤー層 14 穿孔型受像材料支持体 15 受像層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9121−2H B41M 5/26 J

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも光熱変換層と熱溶
    融性インク層をこの順に積層して有する光熱変換型ヒー
    トモード記録材料において、光熱変換層が光熱変換剤と
    して少なくともコロイド銀を含有することを特徴とする
    光熱変換型ヒートモード記録材料。
  2. 【請求項2】 支持体と光熱変換層の間にクッション層
    を有することを特徴とする請求項1記載の光熱変換型ヒ
    ートモード記録材料。
  3. 【請求項3】 クッション層の弾性率(25℃)が100kg
    /mm2以下であることを特徴とする請求項2記載の光熱
    変換型ヒートモード記録材料。
  4. 【請求項4】 クッション層の針入度が5以上であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の光熱変換型ヒートモード
    記録材料。
  5. 【請求項5】 支持体上に色材層と色材バリヤー層を有
    する穿孔型熱転写記録材料の色材バリヤー層を高強度の
    露光によって爆発させることにより画像状に穿孔した
    後、色材バリヤー層面と支持体上に少なくとも受像層を
    有する受像材料の受像層面を重ね合わせ、熱及び/又は
    圧力により色材層の色材を穿孔部分のみ受像層に転写さ
    せて画像を形成する熱転写記録方法に用いる記録材料に
    おいて、色材バリヤー層が少なくともコロイド銀を含有
    することを特徴とする穿孔型熱転写記録材料。
  6. 【請求項6】 色材バリヤー層の主成分が(1)水溶性樹
    脂、(2)イオン結合を有する樹脂及び(3)ガラス転移点が
    80℃以上の樹脂から選ばれるいずれかであることを特徴
    とする請求項5記載の穿孔型熱転写記録材料。
JP6041294A 1994-03-11 1994-03-11 光熱変換型ヒートモード記録材料及び穿孔型熱転写記録材料 Pending JPH07246784A (ja)

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