JPH07246525A - 紐状部品の装着方法および装着装置 - Google Patents

紐状部品の装着方法および装着装置

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JPH07246525A
JPH07246525A JP4256294A JP4256294A JPH07246525A JP H07246525 A JPH07246525 A JP H07246525A JP 4256294 A JP4256294 A JP 4256294A JP 4256294 A JP4256294 A JP 4256294A JP H07246525 A JPH07246525 A JP H07246525A
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groove
work
string
shaped component
pressing member
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Application number
JP4256294A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kato
昌彦 加藤
Yoshikazu Fukuo
善和 福尾
Yoshisato Tokumitsu
義郷 徳光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストの増大および部品管理の煩雑化を
招来することなく、複数種類のワークへ紐状部品を装着
すること。 【構成】 本発明は、タイミングベルトカバーWに形成
された溝Dに沿ってシールゴムSを供給する工程と、前
記供給されたシールゴムSを順次前記溝Dに押圧する工
程と、前記供給されたシールゴムSを所定の長さで切断
する工程とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに形成された溝
にシールゴム等の紐状部品を装着する方法およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、エンジンのタイミングベルト
カバーは、エンジン本体との間からのオイルの漏洩を防
止するため、その開口端面にシールゴムを配設した状態
で該エンジン本体に組み付けられている。シールゴム
は、通常、上記タイミングベルトカバーの開口端面に設
けられた無端状の溝に対応する形状を成しており、該タ
イミングベルトカバーをエンジン本体に組み付ける以前
の工程において、都度上記溝内に押圧することによって
装着されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今の組立
ラインにおいては、多品種少量生産の要求に応じるべく
型式の異なる複数種類のエンジンを組み立てるようにし
ているため、上述したシールゴムの装着工程において
も、互いに形状の異なる複数種類のタイミングベルトカ
バーに対応する必要がある。
【0004】しかしながら、このような要求に対応する
ためには、タイミングベルトカバーに形成された溝の形
状に応じた複数種類のシールゴムを予め用意しておかな
ければならず、製造コストの面で極めて不利となる。し
かも、複数種類のシールゴムを用意しておくことは、こ
れらシールゴム相互の相違が長さのみに限られ、その
他、形状や色等の要素については類似している点が多い
ため、タイミングベルトカバーへの誤装着の要因とな
り、製造上における部品管理の面からも好ましいもので
はない。
【0005】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、製造
コストの増大および部品管理の煩雑化を招来することな
く、複数種類のワークへ紐状部品を装着することのでき
る装着方法および装着装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る紐状部品の
装着方法は、ワークに形成された溝に沿って紐状部品を
供給する工程と、前記供給された紐状部品を順次前記溝
に押圧する工程と、前記供給された紐状部品を所定の長
さで切断する工程とを含んでいる。
【0007】また本発明では、ワークに形成された溝の
内底面に対向する態様で配置される押圧部材と、前記溝
の内底面および前記押圧部材の間に一定の距離を確保し
た状態で、これら溝の内底面および押圧部材の対向位置
を該溝の延在方向に沿って順次変更する対向位置変更手
段と、前記ワークに対して前記押圧部材と連動する態様
で設けられ、前記溝の内底面および前記押圧部材の間に
紐状部品を案内する案内通路と、前記溝の内底面に対し
て前記押圧部材が所定の位置に配置された際にこれら溝
の内底面および押圧部材の間に到達する以前の部位にお
いて前記紐状部品を切断する切断手段とを備えて紐状部
品の装着装置を構成している。
【0008】前記対向位置変更手段としては、ワークの
型式を判別するワーク判別手段と、前記ワークの型式毎
に予め設定された複数種の位置変更データを格納するデ
ータ格納手段と、前記ワークおよび前記押圧部材を相対
的に移動させる移動手段と、前記ワーク判別手段で判別
された型式に対応する位置変更データを前記データ格納
手段から読み出し、この読み出された位置変更データに
基づいて前記移動手段を動作させる制御手段とを備えて
いることが好ましい。
【0009】また前記案内通路は、互いに周面の間に紐
状部品を挟持する態様で回動可能に配設され、該紐状部
品を前記溝の内底面および前記押圧部材の間に供給する
一対の供給ローラを備えていることが好ましく、さらに
紐状部品としてボビンに巻回された一条のものを適用す
ることが好ましい。
【0010】
【作用】上記構成によれば、ワークに形成された溝の長
さに応じて紐状部品の長さを都度設定することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図7乃至図12は、本発明を適用し
たワークの組立設備を概念的に示したもので、エンジン
本体に組み付けられるタイミングベルトカバーWに順次
シールゴムSを装着する組立設備を例示している。
【0012】この組立設備で組み立てられるタイミング
ベルトカバーWは、エンジンの型式に対応した種類だけ
用意されたもので、たとえば図14および図15に例示
するように、それぞれの一端が開口する略箱状を成し、
個々の開口端面にシールゴム装着用の溝Dを有してい
る。この溝Dは、上記タイミングベルトカバーWにおけ
る開口端面の全周に亘って無端状に構成されており、そ
の横断面が全長に亘って一様で、かつ上記シールゴムS
よりも小さな矩形状に形成されている。
【0013】図には明示していないが、これらエンジン
の型式に対応した複数種類のタイミングベルトカバーW
は、それぞれ開口端面の大きさおよび形状が相互に異な
るものの、該開口端面に形成された溝Dが互いに同一の
横断面形状を有しており、それぞれ専用のパレットPに
載置されている。パレットPは、図8および図9に示す
ように、矩形平板状を成すパレット本体PHと、各パレ
ット本体PHの適宜箇所に設けられた複数のワーク支持
柱PPとを具備し、これらワーク支持柱PPによってそ
れぞれの開口が上方に向く状態でタイミングベルトカバ
ーWを保持するもので、上記各パレット本体PHの一隅
部にそれぞれ識別マークPMを有している。識別マーク
PMは、上述したエンジンの型式に対応した固有の形
態、たとえば実施例では図9および図10に示すよう
に、所定の3カ所にドグDGが突設されているか否かで
合計8種類の互いに異なる形態を成しており、各パレッ
トPで共通となる位置に設けられている。
【0014】図7乃至図9に示すように、上記組立設備
は、ターンテーブル10とワーク識別センサ20とを備
えている。ターンテーブル10は、その周縁部に上述し
たパレットPを等間隔に4つ載置することのできる大き
さを有した円板状を成しており、その中心軸11を鉛直
方向に向ける態様で該中心軸回りに回動可能に配設され
ている。このターンテーブル10は、その中心軸11、
および適宜な動力伝達手段12を介してサーボモータ等
のテーブル駆動手段13に接続されており、該テーブル
駆動手段13が駆動された場合にその上面に載置された
4つのパレットPの配置位置を変更するべく間欠的に9
0°ずつ時計回りに回転駆動される作用を成す。なお、
以下においては便宜上、図7および図9に示すように上
記ターンテーブル10が停止している状態において、時
計の6時に相当する位置を第1工程101とし、以下9
時、12時および3時に相当する位置を順次第2工程1
02、第3工程103および第4工程104と称して説
明する。
【0015】ワーク識別センサ20は、互いに並設され
た3つの近接スイッチ21を具備して構成され、図9お
よび図10に示すように、それぞれの検出面を上記第2
工程102に配置されるパレットPの識別マークPMに
近接対向させる態様で上記ターンテーブル10の外周域
に配設されており、該識別マークPMの形態に応じた識
別信号を後述のロボット制御部201(図7および図1
3)に出力する作用を成す。なお、図9および図10中
の符号22は、上記第2工程102に配置されたパレッ
トPにタイミングベルトカバーWが載置されているか否
かを検出し、その検出信号を上記ロボット制御部201
に加えるワーク検出センサであり、2対の光電スイッチ
によって構成されている。
【0016】また、上記組立設備には、図7に示すよう
に、上記ターンテーブル10における第3工程103の
側方に位置する部位に繰出装置30が配設されている。
この繰出装置30は、ボビンBに巻回された一条(実施
例では長さ200m)のシールゴムSを該ボビンBから
上記ターンテーブル10に向けて順次繰り出すもので、
図11および図12に示すように、繰出台31の上面に
互いに並設された一対の保持プレート32を備えている
とともに、これら保持プレート32と上記ターンテーブ
ル10との間に位置する部位に繰出手段33を備え、さ
らにこの繰出手段33とターンテーブル10との間に位
置する部位に張力調節手段34を備えている。
【0017】保持プレート32は、それぞれの上端縁中
央部にV字状の切欠32aを有する矩形平板状を成し、
これら切欠32aを合致させ、かつ互いの間に上記ボビ
ンBの厚さよりも大きな間隙を確保した状態で上記繰出
台31から上方に向けて突設されており、それぞれの切
欠32a内に保持軸35を支持している。保持軸35
は、上述したボビンBの中心部に貫挿配置されたもの
で、その軸方向への移動が規制された状態で該ボビンB
を水平軸回りに回動可能に支承している。
【0018】繰出手段33は、上記繰出台31から突設
された繰出ブラケット36にその駆動軸37aを水平方
向に配置する態様で保持され、該駆動軸37aに繰出ロ
ーラ38が固着された繰出モータ37と、周面を上記繰
出ローラ38の周面に近接離反させる態様で上記繰出ブ
ラケット36に回動可能に配設され、図示していない付
勢手段によって常時繰出ローラ38に近接する方向に付
勢された繰出補助ローラ39とを備えており、上記繰出
モータ37が回転駆動された場合にこれら繰出ローラ3
8および繰出補助ローラ39の協働によって上記ボビン
Bに巻回されたシールゴムSを順次繰り出す作用を成
す。
【0019】張力調節手段34は、上記繰出手段33に
よってボビンBから繰り出されたシールゴムSの張力を
所定の範囲内に保持するためのもので、該シールゴムS
を上記繰出台31よりも下方に導く下方偏向ローラ40
と、この下方偏向ローラ40によって下方に導かれたシ
ールゴムSを再び繰出台31よりも上方に導く上方偏向
ローラ41と、これら両偏向ローラ40,41間におい
て上下方向に並設された4対の繰出量検出センサ42
と、これら繰出量検出センサ42の検出信号に基づいて
動作され、上記下方偏向ローラ40から上記上方偏向ロ
ーラ41間に位置するシールゴムSが常に最上位に配置
された繰出量検出センサ42と最下位に配置された繰出
量検出センサ42との間を通過するように上記繰出モー
タ37の回転量を制御する図示していない繰出制御部と
を備えて構成されている。
【0020】なお、図中の符号43は、上記下方偏向ロ
ーラ40よりも下流側に位置する部位においてシールゴ
ムSの有無を検出するシールゴム検出センサであり、
「シールゴム無し」を検出した場合に図示せぬ表示手段
を鳴動させるとともに、上記繰出モータ37を停止させ
るべく上述した繰出制御部に検出信号を出力する作用を
成す。また、図中の符号44は、上記上方偏向ローラ4
1の側方に配設された手動用のシールゴム装着補助手段
であり、上記下方偏向ローラ40を経たシールゴムSを
下流に搬送する手段45と、この搬送されたシールゴム
Sの長さを計測する手段46と、シールゴムSの切断を
行う手段47とを備えている。
【0021】さらに、上記組立設備には、図7および図
8に示すように、上記ターンテーブル10における第3
工程103の奥方に位置する部位にコラム50が配設さ
れている。コラム50は、一旦鉛直上方に向けて突設さ
れ、その上端部の適宜位置から上記ターンテーブル10
に近接する方向に向けて屈曲されており、この屈曲した
部分の先端面に最終偏向ローラ51を備えているととも
に、該屈曲した部分の下面における上記第3工程103
に対向する部位にロボットアーム60を備えている。最
終偏向ローラ51は、上記繰出装置30の上方偏向ロー
ラ41を経たシールゴムSを上記第3工程103に案内
するもので、該ターンテーブル10のほぼ中心軸上に配
設されている。ロボットアーム60は、上記コラム50
に対して水平軸回りに揺動可能に支承された第1アーム
部61と、この第1アーム部61の先端部に該第1アー
ム部61の延在方向に沿って延在され、その軸心方向に
沿って進退可能、かつ該軸心回りに回動可能に配設され
た第2アーム部62とを有して構成されており、この第
2アーム部62の先端部に手首部63を介してハンドプ
レート64を保持している。
【0022】ハンドプレート64は、上述した手首部6
3の作動により、上記第2アーム部62に対して揺動、
かつ回動されるもので、その外表面に押圧ローラ65と
案内通路66とを備えている。押圧ローラ65は、図1
乃至図3に示すように、その両側部が僅かに太径に形成
され、かつこれら太径に形成された部分の間に上記シー
ルゴムSよりも僅かに幅の広い押圧部65aを有してお
り、この押圧部65aの一部周面が上記ハンドプレート
64の外周面よりも僅かに外方に配置される状態で該ハ
ンドプレート64の一隅部に回動可能に支承されてい
る。案内通路66は、図1、図2および図4に示すよう
に、上記ハンドプレート64に適宜部材を取り付けるこ
とにより、その横断面が上記シールゴムSよりも僅かに
大きな矩形状の直線状に構成され、上記押圧ローラ65
の押圧部65aに近接した位置から接線方向に向けて延
在されており、その経路途中に一対の供給ローラ67,
68およびカッタ69を備えている。一対の供給ローラ
67,68は、図4および図5に示すように、供給モー
タ70の駆動軸70aに取り付けられた供給駆動ローラ
67と、従動軸71の先端部に回動可能に支承された供
給従動ローラ68とを備えて構成されており、上記案内
通路66を挟んで互いの周面を対向させ、かつそれぞれ
の軸心が相互に平行となる態様で配設されている。これ
ら一対の供給ローラ67,68の周面は、図5に示すよ
うに、上記シールゴムSよりも大きな厚さを有してお
り、また図4に示すように、互いの間にシールゴムSの
幅よりも僅かに小さい間隔を確保した位置に配置されて
いる。カッタ69は、プレート状を成す部材の先端縁に
刃が構成されたもので、この刃を上記押圧ローラ65と
上記一対の供給ローラ67,68との間において上記案
内通路66に出没させる態様で配設されており、その基
端部を介してカット用シリンダアクチュエータ72の作
動ロッド72aに接続されている。
【0023】上記のように構成された組立設備では、上
記ハンドプレート64がターンテーブル10から十分に
離隔された初期位置に占位された状態が作業待機状態と
なっている。このとき、上記繰出装置30のボビンBか
ら繰り出されたシールゴムSは、上記最終偏向ローラ5
1に巻回された後、上記ハンドプレート64に形成され
た案内通路66を通過され、さらにその先端部が上記押
圧ローラ65における押圧部65aの周面を僅かに越え
た状態で待機されている。なお、以下の説明においては
便宜上、上述した作動待機状態におけるシールゴムSの
先端面から上記カッタ69の配置位置に対応した部位ま
での長さを初期突出量と称する。
【0024】この作動待機状態から上記供給モータ70
を駆動すると、上記一対の供給ローラ67,68の協働
によって上記案内通路66内に配置されたシールゴムS
が順次押圧ローラ65に向けて搬送されることになり、
また上記カット用シリンダアクチュエータ72を駆動す
ると、上記カッタ69が案内通路66に対して進出移動
され、該案内通路66内に配置されたシールゴムSが直
ちに切断されることになる。この間、上記繰出装置30
においては、上述した張力調節手段34が作動すること
により、ボビンBから繰り出されたシールゴムSの張力
が常に所定の範囲内に保持されるため、案内通路66に
配置されたシールゴムSに必要以上の張力が加えられた
り、該案内通路66から抜け出てしまいことはない。
【0025】さて、こうした組立設備を適用してタイミ
ングベルトカバーWの溝DにシールゴムSを装着する場
合には、実際の稼働に先立ち、エンジンの型式に対応し
た複数種類のタイミングベルトカバーWすべてについ
て、以下に示すようなティーチング作業が行われる。
【0026】すなわちこのティーチング作業では、ま
ず、タイミングベルトカバーWを専用のパレットPに保
持させた状態でターンテーブル10に載置させ、該タイ
ミングベルトカバーWを第3工程103に配置する。
【0027】次いで、上記ロボットアーム60および上
記手首部63を適宜動作させ、上記初期位置に配置され
たハンドプレート64を移動させることにより、上記押
圧ローラ65における押圧部65aの下部周面が上記溝
Dの内底面から距離α(<{シールゴムSの厚さ}−
{溝Dの深さ})だけ離隔した位置に配置し、上記案内
通路66から突出したシールゴムSの先端部を押圧ロー
ラ65の押圧部65aを介してタイミングベルトカバー
Wに形成された溝Dの内部に押圧配置する。このとき、
図1に示すように、上記案内通路66が上記溝Dの内底
面に対して角度γとなるようにハンドプレート64の姿
勢を保持しておくことが好ましい。
【0028】さらに、上記供給モータ70の駆動によ
り、案内通路66内のシールゴムSを下流に搬送すると
ともに、上記ロボットアーム60および上記手首部63
を適宜動作させることにより、上述した距離αおよび角
度γを常に満足する態様で上記押圧ローラ65を溝Dの
延在方向(図1中の矢印Z方向)に沿って移動させ、案
内通路66から突出されるシールゴムSを順次タイミン
グベルトカバーWの溝Dに押圧配置していく。
【0029】上記押圧ローラ65の移動距離が、溝Dの
全長から上記シールゴムSの初期突出量を引いた値に達
した時点で、つまりシールゴムSの先端からカッタ69
の配置位置に対応する部位までの長さが上記溝Dの長さ
と合致した時点で、上記供給モータ70の駆動によるシ
ールゴムSの搬送を停止するとともに、該押圧ローラ6
5の移動を停止し、その後、上記カット用シリンダアク
チュエータ72を一往復だけ駆動することによってシー
ルゴムSの切断を行う。
【0030】シールゴムSを切断した後、再び上記ロボ
ットアーム60および上記手首部63を適宜動作させる
ことにより、上述した距離αおよび角度γを常に満足す
る態様で上記押圧ローラ65を溝Dの延在方向に沿って
移動させ、上記シールゴムSをその切断終端まで確実に
溝Dの内部に押圧配置する。なおこのとき、上記シール
ゴムSは、その先端から切断終端までの長さがタイミン
グベルトカバーWに形成された溝Dの全長と等しくなっ
ているため、途中で途切れることなくこれら先端面と切
断終端面とが互いに当接した状態で上記溝Dの内部に押
圧配置されることになる。
【0031】押圧ローラ65の移動距離が溝Dの全長に
達した時点でその移動を停止し、上記ハンドプレート6
4を初期位置に復帰させる。またこの復帰移動の間、上
記供給モータ70を駆動することによって案内通路66
内のシールゴムSを初期突出量まで搬送するとともに、
ハンドプレート64を一回転だけ反転して押圧ローラ6
5の移動に伴うシールゴムSの捩れ状態を解消する。
【0032】以上のようなティーチング作業によって得
られたデータ、つまり押圧ローラ65が通過すべき点の
座標を示すデータ、押圧ローラ65の移動速度を示すデ
ータ、カット用シリンダアクチュエータ72を作動させ
る時点で押圧ローラ65が占位されている座標を示すデ
ータ等々は、図13に示すように、都度ロボット駆動部
200からロボット制御部201に加えられ、該ロボッ
ト制御部201によってそれぞれ上記ワーク識別センサ
20から出力される識別信号、つまりエンジンの型式を
示す識別信号に関連づけられた状態で、各エンジンの型
式に対応したタイミングベルトカバーWの種類毎に記憶
部202の所定の位置に格納される。
【0033】いま、上記組立設備を稼働させるべく上述
した起動待機状態から図示せぬ起動スイッチをONする
と、図示していない前工程から専用のパレットPに保持
された状態で第1のタイミングベルトカバーWが搬入さ
れ、該第1のタイミングベルトカバーWがそのパレット
Pとともにターンテーブル10の上面における第1工程
101に対応する部位に載置される。
【0034】第1のタイミングベルトカバーWが第1工
程101に載置された状態で予設定された時間が経過す
ると、上記テーブル駆動手段13が駆動することによっ
てターンテーブル10が時計回りに90°回転され、該
第1のタイミングベルトカバーWが第2工程102に移
動される。
【0035】第1のタイミングベルトカバーWが第2工
程102に移動されたことが確認されると、上記ワーク
識別センサ20の3つの近接スイッチ21がそれぞれ動
作され、上記パレットPの識別マークPMに対応した識
別信号が上記ロボット制御部201に加えられるととも
に、上記ワーク検出センサ22が動作され、パレットP
上にタイミングベルトカバーWがあるか否かの検出信号
が上記ロボット制御部201に加えられる。ここで、こ
のワーク検出センサ22によって「ワーク無し」が検出
された場合、上記ロボット制御部201によって組立設
備が異常であると判断され、警告するべく図示せぬ表示
手段が鳴動されると同時に、組立設備が直ちに停止状態
に保持される。なお、上記第2工程102で各センサ2
0,22による検出作業が行われている間、上記第1工
程101では次に搬入された第2のタイミングベルトカ
バーWがターンテーブル10の上面に載置されている。
【0036】第1のタイミングベルトカバーWが第2工
程102に移動された後、予設定された時間が経過する
と、再びテーブル駆動手段13が駆動することによって
ターンテーブル10が時計回りに90°回転され、該第
1のタイミングベルトカバーWが第3工程103に移動
されるとともに、第2のタイミングベルトカバーWが第
2工程102に移動される。この間、上記ロボット制御
部201では、ワーク識別センサ20から出力される識
別信号に基づいて当該第1のタイミングベルトカバーW
の取り付けの対象となるエンジンの型式を判別し、この
判別したエンジンの型式に対応するタイミングベルトカ
バーWのティーチングデータを上記記憶部202から読
み出している。
【0037】第1のタイミングベルトカバーWが第3工
程103に移動されたことが確認されると、上記ロボッ
ト制御部201が読み出したティーチングデータに基づ
いてロボット駆動部200が動作され、当該第1のタイ
ミングベルトカバーWに対してティーチング作業が再現
されることにより、その溝Dの全長にシールゴムSが確
実に装着されることになる。なおこの間、第2工程10
2では、第2のタイミングベルトカバーWに対してそれ
ぞれワーク識別センサ20およびワーク検出センサ22
が動作され、また第1工程101では、次に搬入された
第3のタイミングベルトカバーWがターンテーブル10
の上面に載置されている。
【0038】第1のタイミングベルトカバーWが第3工
程103に移動された後、予設定された時間が経過する
と、再びテーブル駆動手段13が駆動することによって
ターンテーブル10が時計回りに90°回転され、該第
1のタイミングベルトカバーWが第4工程104に移動
されるとともに、上記第2および第3のタイミングベル
トカバーWがそれぞれ次の工程に移動される。この間、
上記ロボット制御部201では、第1のタイミングベル
トカバーWの場合と同様の手順により、第2のタイミン
グベルトカバーWの取り付けの対象となるエンジンの型
式を判別し、この判別したエンジンの型式に対応するタ
イミングベルトカバーWのティーチングデータを上記記
憶部202から読み出している。
【0039】第1のタイミングベルトカバーWが第4工
程104に移動されたことが確認されると、図示してい
ないワーク搬出手段が作動され、溝Dの全長にシールゴ
ムSが装着された第1のタイミングベルトカバーWがパ
レットPとともにターンテーブル10から降ろされ、図
示していない次工程、たとえばタイミングベルトカバー
Wのエンジン本体への組付設備に移送される。この間、
上記第3工程103においては、上述した第1のタイミ
ングベルトカバーWの時と同様の手順により、切断され
たシールゴムSの先端を始端として第2のタイミングベ
ルトカバーWの溝DにシールゴムSが装着されることに
なる。またこの間、第2工程102では、第3のタイミ
ングベルトカバーWに対してワーク識別センサ20およ
びワーク検出センサ22が動作され、さらに第1工程1
01では、次に搬入された第4のタイミングベルトカバ
ーWがターンテーブル10の上面に載置されている。
【0040】以下、上述した作業が繰り返し行われ、開
口端面の大きさや形状の相違に関わらず、搬入された複
数種類のタイミングベルトカバーWの溝Dそれぞれに確
実にシールゴムSが装着されることとなる。
【0041】以上説明したように、上記組立設備によれ
ば、タイミングベルトカバーWに形成された溝Dの長さ
に応じてシールゴムSの長さを都度設定することができ
るため、つまり一種類のシールゴムSを用意すればよい
ため、複数種類のシールゴムを予め用意しておくことに
起因する製造コストの増大や部品管理の煩雑化を招来す
ることなく、異なる型式のタイミングベルトカバーWに
シールゴムSを装着することができるようになる。しか
も、シールゴムSとしてボビンBに巻回された一条のも
のを適用しているため、切断後の終端を新たな始端とし
て有効に利用することができるため、一層製造コストの
低減を図ることができる。
【0042】また、予めタイミングベルトカバーWの組
付けの対象となるエンジンの型式毎にティーチングデー
タを用意しておき、パレットPに設けられた識別マーク
PMの検出結果に応じて対応するティーチングデータを
読み出すとともに、この読み出されたティーチングデー
タに基づいて組立設備を動作させるようにしているた
め、タイミングベルトカバーWに形成された溝Dの形状
に関わらず、常にシールゴムSを確実に装着することが
できるようになり、作業の自動化を容易に図ることが可
能となる。
【0043】さらに、繰出装置30が、下方偏向ローラ
40を経たシールゴムSを下流に搬送する手段45と、
この搬送されたシールゴムSの長さを計測する手段46
と、シールゴムSの切断を行う手段47とを備えて構成
されるシールゴム装着補助手段44を具備しているた
め、上述したロボット駆動部200等が故障した場合に
も、手動によってシールゴムSをタイミングベルトカバ
ーWの溝Dに装着することが可能であるため、稼働率の
低下を可及的に防止することができる。
【0044】なお、上記実施例では、タイミングベルト
カバーに形成された溝にシールゴムを装着するものを例
示しているが、本発明はもちろんその他のワークの溝に
シールゴム以外の紐状部品を装着するものにも適用する
ことが可能である。また、押圧部材として回動する押圧
ローラを例示しているが、移動しながら紐状部品をワー
クの溝に押圧配置することができるものであれば、必ず
しも回転するものである必要はない。さらに、押圧部材
のみを移動することによって紐状部品をワークの溝に装
着するようにしているが、ワークのみを移動させたり、
押圧部材およびワークの両者を移動させるようにしても
構わない。
【0045】また、上記実施例では、紐状部品としてボ
ビンに巻回された一条のものを適用しているが、溝の長
さが最長のワークに対応した紐状部品を一種類用意する
ようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワークに形成された溝の長さに応じて紐状部品の長さを
都度設定することができるため、つまり一種類の紐状部
品を用意すればよいため、製造コストの増大および部品
管理の煩雑化を招来することなく、複数種類のワークへ
紐状部品を装着することができるようになる。
【0047】また、対向位置変更手段として、ワークの
型式を判別するワーク判別手段と、前記ワークの型式毎
に予め設定された複数種の位置変更データを格納するデ
ータ格納手段と、前記ワークおよび前記押圧部材を相対
的に移動させる移動手段と、前記ワーク判別手段で判別
された型式に対応する位置変更データを前記データ格納
手段から読み出し、この読み出された位置変更データに
基づいて前記移動手段を動作させる制御手段とを備えた
ものを適用した場合には、ワークに形成された溝の形状
に関わらず、紐状部品を確実に装着することができるた
め、作業の自動化を容易に図ることが可能となる。
【0048】さらに、紐状部品としてボビンに巻回され
た一条のものを適用した場合には、紐状部品を切断した
後にその残余部分を新たな始端として有効に利用するこ
とができるため、一層の製造コストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紐状部品の装着装置を概念的に示
した要部側面図である。
【図2】図1における矢視 II 図である。
【図3】図1における III−III 線断面図である。
【図4】図1における IV−IV 線断面図である。
【図5】図1における V−V 線断面図である。
【図6】図1における VI−VI 線断面図である。
【図7】図1に示した装着装置を適用するワークの組立
設備を概念的に示した平面図である。
【図8】図7に示したワークの組立設備の側面図であ
る。
【図9】図7に示したワークの組立設備が具備するター
ンテーブルを概念的に示した拡大平面図である。
【図10】図9における X−X 線断面図である。
【図11】図7に示したワークの組立設備が具備する紐
状部品の繰出装置を概念的に示した拡大平面図である。
【図12】図11に示した紐状部品の繰出装置を概念的
に示した側面図である。
【図13】図7に示したワークの組立設備の制御系を示
したブロック図である。
【図14】図7に示した組立設備で組み付けられるワー
クの一例を概念的に示した底面図である。
【図15】図14における XV−XV 線断面図である。
【符号の説明】
20…ワーク識別センサ 60…ロボットアーム 63…手首部 65…押圧ローラ 66…案内通路 67,68…供給ローラ 69…カッタ 200…ロボット駆動部 201…ロボット制御部 202…記憶部 B…ボビン D…溝 PM…識別マーク S…シールゴム W…タイミングベルトカバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに形成された溝に紐状部品を装着
    する方法であって、 前記溝に沿って紐状部品を供給する工程と、 前記供給された紐状部品を順次前記溝に押圧する工程
    と、 前記供給された紐状部品を所定の長さで切断する工程と
    を含むことを特徴とする紐状部品の装着方法。
  2. 【請求項2】 ワークに形成された溝に紐状部品を装着
    する装置であって、 前記溝の内底面に対向する態様で配置される押圧部材
    と、 前記溝の内底面および前記押圧部材の間に一定の距離を
    確保した状態で、これら溝の内底面および押圧部材の対
    向位置を該溝の延在方向に沿って順次変更する対向位置
    変更手段と、 前記ワークに対して前記押圧部材と連動する態様で設け
    られ、前記溝の内底面および前記押圧部材の間に紐状部
    品を案内する案内通路と、 前記溝の内底面に対して前記押圧部材が所定の位置に配
    置された際にこれら溝の内底面および押圧部材の間に到
    達する以前の部位において前記紐状部品を切断する切断
    手段とを備えたことを特徴とする紐状部品の装着装置。
  3. 【請求項3】 前記対向位置変更手段は、 前記ワークの型式を判別するワーク判別手段と、 前記ワークの型式毎に予め設定された複数種の位置変更
    データを格納するデータ格納手段と、 前記ワークおよび前記押圧部材を相対的に移動させる移
    動手段と、 前記ワーク判別手段で判別された型式に対応する位置変
    更データを前記データ格納手段から読み出し、この読み
    出された位置変更データに基づいて前記移動手段を動作
    させる制御手段とを備えることを特徴とする請求項2記
    載の紐状部品の装着装置。
  4. 【請求項4】 前記案内通路は、互いに周面の間に紐状
    部品を挟持する態様で回動可能に配設され、該紐状部品
    を前記溝の内底面および前記押圧部材の間に供給する一
    対の供給ローラを備えることを特徴とする請求項2記載
    の紐状部品の装着装置。
  5. 【請求項5】 前記案内通路は、ボビンに巻回された一
    条の紐状部品を前記溝の内底面および前記押圧部材の間
    に案内することを特徴とする請求項2記載の紐状部品の
    装着装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015106968A1 (de) * 2014-01-17 2015-07-23 Thyssenkrupp System Engineering Gmbh Verfahren und vorrichtung zum applizieren einer dichtung

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