JPH07246493A - はんだ合金 - Google Patents

はんだ合金

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JPH07246493A
JPH07246493A JP6066676A JP6667694A JPH07246493A JP H07246493 A JPH07246493 A JP H07246493A JP 6066676 A JP6066676 A JP 6066676A JP 6667694 A JP6667694 A JP 6667694A JP H07246493 A JPH07246493 A JP H07246493A
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solder alloy
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JP6066676A
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Tetsuo Nishimura
哲郎 西村
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NIPPON SUPERIA SHIYA KK
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/26Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 400 degrees C
    • B23K35/262Sn as the principal constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C13/00Alloys based on tin

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱サイクルストレスによるはんだ接合部の疲
労破壊を緩和できるはんだ合金を提供し、さらに従来で
は避けるべきとされているCuの混入を積極的に解明し
て、Cu添加はんだの有効利用を計る。 【構成】 Sn57〜65重量%、Sb0.1〜0.5
重量%、Te0.002〜0.05重量%、および残部
Pbからなるはんだ合金を基本構成とした。基本構成
に、さらにGa0.001〜0.05重量%を加えたは
んだ合金とした。さらにまた、Cuを0.1〜0.3重
量%含有するはんだ合金とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子機器のプリント
基板などにおいて電子部品の接合に利用するはんだ合金
の改良に係り、特に長期間の熱サイクルストレスによっ
てはんだ接合部が疲労破壊する現象を緩和するための技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】はんだは冶金的なヌレ現象を利用して複
数の部材を電気的、あるいは機械的に接合するものであ
る。電子機器の組み立てや電子部品の実装に使用される
はんだとしては、従来から慣行的にSn−Pb合金の中
でも比較的融点が低い共晶はんだ(Sn63wt%、Pb
37wt%、融点約183度C)が用いられている。この
はんだを用いるのは、電子部品、プリント基板、および
樹脂素材などの耐熱保証温度が低いという理由による。
【0003】ところで、接合部のはんだは電子機器のオ
ン・オフによる発熱・冷却、あるいは使用環境温度雰囲
気の昇降などによる熱サイクルによって全方向から圧縮
・引っ張り・せん断・ねじれなどのストレスを受ける。
そしてこれらのストレスを打ち消すように、はんだは組
織の移動と再結晶を繰り返す。特に、はんだの固相温度
近くまで温度が上昇したり、大きいストレスを受けた部
分は結晶の粗大化の進行が著しい。また、はんだが冷え
ると結晶は固くなり、移動も遅くなるので、収縮による
ストレスが大きくなる。この結晶組織がストレスに耐え
られなくなれば、その部分は疲労破壊によりしわにな
り、これが進行すれば亀裂が発生する。この亀裂が大き
くなれば、外観的には割れとなる。
【0004】上述したように接合部が割れた場合には電
気抵抗が高くなるため、電源をオンしたときにはそこに
流れる電流によって温度上昇が発生し、かつ物理的強度
が低下する。そして割れがますます増幅されてしまい、
接合の目的を失うことになる。さらに、電気特性も悪化
するので、機器の誤動作を引き起こしたり、最悪の場合
には流れる電流によってスパークやアークが発生して発
火する原因にもなる。特に一般の民生機器のみならず、
最近のインバータ製品などのような直流、大電流を扱う
機器、さらには使用環境の厳しい車載電装品では熱スト
レスの問題は非常に重要であり、耐熱ストレス性に優れ
たはんだ接合材料の開発が不可欠である。
【0005】そこで、はんだ合金の組成として公知のS
n90重量%、Cd9重量%、Zn1重量%で融点が2
38〜260度Cのはんだや、Sn95重量%、Sb5
重量%で融点が235〜240度Cのはんだが提供され
ている。また、Sn−Pbベースのはんだ合金にCd、
Ag、Bi、Sb、Cu、Au、Pd、Ni、Zn、I
n、AsあるいはGaなどを添加したはんだや、Sn−
Pb−Biベース、およびSn−Pb−Sbベースのは
んだ、さらにはこれらに微量のAg、Cuを添加したは
んだなどが公知である(例えば特公昭49−2102
8、49−23986、53−113245など)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のはんだ合
金のうち、融点が共晶はんだの場合の183度Cから大
きくずれている組成を持つものは、はんだ付けの作業温
度を大幅に変更しなければならず、作業効率上での問題
があると同時に、電子部品の耐熱温度からの制約を解決
することができないという課題がある。また、Sn−P
b−Biベースの低融点はんだでは電子部品の耐熱温度
条件は満足するものの、高温でのクリープ特性や耐衝撃
性が劣るので、利用範囲が限られるという課題がある。
さらにまた、上述したように添加すべき元素が明示され
てはいるものの、個々の添加量は明らかではなく、その
効果が十分ではない技術も見られた。特に、Gaを添加
する例は上記従来例において既に開示されているが、G
aを添加する根拠および添加量については曖昧であり、
明確な基準はなかった。
【0007】さらに、添加する元素によってははんだの
溶解状態でどろ付きが発生し、実際のはんだ付け作業で
はブリッジなどの不良が多発したり、はんだカスが大量
に発生するという課題もある。特に、上記従来例ではC
uを添加する技術が開示されてはいるものの、添加する
ことについての合理的理由は開示されていない。はんだ
合金の分野では、PbはんだではPbの柔らかさを改善
する目的でCuが添加されたはんだは公知である。一
方、Snを含んだはんだ合金ではCuを添加すれば結晶
粒が大きいSn−Cu金属間化合物が形成され、脆くな
るので、Cuの添加は避けるべきであるとされている。
【0008】この発明は上述したような従来の課題を解
決しようとするもので、熱サイクルストレスによるはん
だ接合部の疲労破壊を緩和できるはんだ合金を提供する
ことを目的とし、これによって機器の寿命を延ばすこと
ができると同時に、信頼性を向上するものである。ま
た、従来では避けるべきとされているCuの混入を積極
的に解明して、Cu添加はんだの有効利用を計ることも
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、はんだ合金の組成をSn57〜65重量%、Sb
0.1〜0.5重量%、Te0.002〜0.05重量
%、および残部Pbからなるものとした。また、この配
分にGa0.001〜0.05重量%を加えたはんだ合
金も用いることとした。さらにまた、Cuを0.1〜
0.3重量%含有するはんだ合金も上記目的を達成する
手段として採用した。
【0010】
【作用】Sn−Pbはんだの耐熱サイクルストレスを向
上するためには、特定部分にストレスを集中させないよ
うに柔らかくしたり、反対に強度を上げるために硬度を
高めて固くしたり、また結晶を大きくして粒界を減らす
などの方法がある。この発明では従来のSn−Pbはん
だの融点を大幅に変更することなく、熱サイクルストレ
スに耐え得る結晶組織とするために、Sn−Pbはんだ
組成に上述した範囲でSb、TeおよびGaを添加し、
さらには従来では忌避されていたCuの含有を許容した
ものである。
【0011】Snの下限を57重量%としたのは、電子
部品の耐熱温度を考慮して液相温度を200度C以下に
設定するためである。また、上限を65重量%としたの
は、これより多い配分では液相温度が上昇し、電子部品
の実装に好ましくないからである。Sbは融点が630
度Cと高いものの、0.1〜0.5重量%程度を添加す
ればSn、およびPb中によく溶融し、固相中で分散さ
れる。そしてこの分散によって合金の硬度を高め、機械
的強度を向上させる。
【0012】Teを添加することによって、Pb−T
e、Sn−Te、およびSb−Teのように異種金属と
の間で形成された金属間化合物の微小な塊が残留し、固
相中のSn−Pbはんだ合金中で微細分散され、Snお
よびPbの固相中における結晶粒成長を有効に阻止す
る。同時に、Teの添加はPb中に分散しているSbの
結晶粒成長を阻止する作用を行い、これによってSn、
Pb、およびSbの初期結晶組織を熱的、および機械的
な再結晶の繰り返しにおける応力による影響を軽減し、
常に初期状態を維持しようとする。これらSbとTeの
所定量の添加ははんだ合金の物性に有効に作用するもの
で、Sbの添加によって合金の硬度を高める一方、Te
を添加することによって結晶粒の成長を阻止して合金の
粘度を高めるという2つの有効な作用を同時に合わせ持
つことになる。また、Teの金属間化合物は融点が高い
ので、200〜250度C程度の温度では溶融せず、他
の金属との比重の関係から溶融はんだの表面層に浮いて
集まる。従って、Teを多量に添加しても効果は変わら
ないばかりか、カスの発生過多や、はんだの泥つきが生
じてはんだ付け不良の原因になる。しかも、溶融はんだ
槽のカス掃除を頻繁にしなければならず、メンテナンス
に労力を費やすことになる。そこで、本発明ではこれら
を勘案して、Teの添加量を最大で0.05重量%とし
た。Teの最小値である0.002重量%は、上記作用
を達成するための極限値である。鋳造状態のはんだ継手
部は、Te化合物が他の原子の移動を抑えて結晶の粗大
化を止めてしまい、化合物の融点が約900度Cと高い
ため、高温時の再結晶を阻止しやすい。
【0013】Gaを0.001〜0.05重量%添加す
ることは、はんだ表面にできる酸化ドロスの発生を抑え
る作用を行う。同時に、Gaは別に添加しているSbと
金属間化合物を生成しやすく、Teの化合物と同様に鋳
造時には結晶核になり、広く分散して結晶組織を微細に
すると共に、粒界を強化する。だたし、Gaのあまり多
い配分は融点降下を引き起こすので、好ましくない。
【0014】さらに、TeやGaと他の金属との金属間
化合物は安定した物質であり、Sn、PbやSbという
他の構成原子よりも大きく、結晶粒内にあってはSn、
PbあるいはSbの原子配列を攪乱する作用を行う。従
って、Sn、Pbが混合した凝固組織が再結晶化すると
きには原子が規則的に配列することを回避する。また、
これらの金属間化合物は低い歪応力下においては原子群
がずれることを助長する機能を有しており、TeやGa
が添加されていない合金と比較すれば、より低い応力で
クリープすることが判明した。通常、Sbを添加すれば
耐クリープ性を高めることが公知であるが、Teおよび
Gaの添加によって耐クリープ性の効果は消失する。
【0015】CuはSn−Pbはんだでは忌避すべき金
属であるとされているが、本発明では積極的にCuを添
加している。Cuの添加による本発明のはんだ合金で
は、耐ヒートサイクル性への悪影響は全く見られなかっ
た。従来から、はんだにCuが入ることは、Cu箔を貼
ったプリント基板に電子部品などを実装するときの常態
である。通常、240度C〜250度Cで溶融するSn
−Pbがそれぞれ63%、37%のはんだ中に飽和する
Cuは0.5%程度までであって、CuはSnとの間で
Cu6Sn5の金属間化合物を生成する。そして、これが
凝固時に結晶粒界に集まって非常に脆い層となるので、
繰り返し応力や衝撃によるストレスに耐えることができ
ず、割れや亀裂が発生することになる。
【0016】ところが、従来のスズ鉛はんだとは異なっ
て、SbおよびTeを添加し、さらにはGaを添加した
はんだ合金では、これらの金属の添加によって生成され
る微細な金属間化合物によってCuの金属間化合物が粒
界に集まることを阻止することが判明した。即ち、従来
のCuによる悪影響は無視することができる。この物性
により、本発明のはんだ合金では耐ヒートサイクル性が
劣化しないだけでなく、積極的にCuを合金中に添加し
て飽和状態に近づけることによって、被はんだ付け物体
から溶融はんだへのCu拡散を抑制する。また、接合界
面付近でCuが高濃度に層状化することを防ぎ、界面で
の接合強度を高める効果を生じる。
【0017】なお、配分中に明示していないが、残量中
には不可避不純物も含まれていることはいうまでもな
い。
【0018】
【実施例】この発明の合金組成について、他の合金組成
と共にクリープ性および耐ヒートショック性に関する評
価試験を行った。結果は次の通りである。 (実施例1)先ずクリープ試験の結果を示す。サンプル
は、製造後室温管理で3月以上経過した線径1.0±
0.01mmの糸はんだを使用した。糸はんだは製造工程
で伸線時に結晶がつぶれているため、長期間放置して回
復させることにより、各サンプルの条件を同様にした。
サンプル組成は以下の通りである。このサンプルをそれ
ぞれ図1のように組み立て、固定部から重りまでの長さ
200mmとして7.3N/mm2 の荷重を負荷した。 (サンプル1)Sn62.647、Sb0.3、Te
0.05、Ga0.003、Pb37 (サンプル2)Sn63、Pb37 (サンプル3)Sn63、Sb0.3、Pb36.7 ここで、サンプル1が本発明品である。図2、図3はそ
れぞれ室温12〜17度C、19〜24度Cにおいて、
サンプル1とサンプル2、サンプル1とサンプル3を比
較したクリープ特性で、それぞれ2本の糸はんだの時間
の経過による伸びをプロットした。何れのほうも本発明
品であるサンプル1が他のはんだよりも速くクリープ
し、破断までの時間は短いが、伸びに関しては上回っ
た。その理由としては、結晶の移動がより小さい力で起
こり、外部から加えられた応力をすばやく緩和する特性
に結びついたものと考えられる。
【0019】(実施例2)次に、本発明のはんだ合金を
含んで耐ヒートショック試験を行った。試験に用いたプ
リント基板は図4に示したもので、紙フェノールの片面
基板であり、8ピン(A)、および15ピン(B)の2
種類の2.5mmピッチのコネクタのそれぞれ全ピンをは
んだ付けし、100サイクルおよび200サイクルのヒ
ートサイクルを行った。コネクタは66ナイロン製で、
ピンは真鋳ピンに予めSn鍍金したものである。はんだ
条件としては、RAタイプのロジン系フラックスを塗布
し、調製したはんだ浴へ浸漬してはんだ付けを行った。
はんだ温度は全サンプル共に250±1度Cである。は
んだ付けの後、1日放置し、はんだ付けフィレット部を
10倍のルーペで観察してはんだ盛り量、外観異常を検
査して完全なサンプルであることを確認し、−40度C
〜+80度Cの気相式ヒートショック槽に入れ、それぞ
れ30分間各温度に曝した状態を1サイクルとした。な
お、常温曝し時間は取らず、冷熱のみのヒートショック
を与えた。そして、100サイクルおよび200サイク
ルのヒートサイクルが完了した後に、フィレット部を1
0倍のルーペで観察した。
【0020】はんだサンプルは次の4種類である。基本
的には、サンプル1にCuを添加したはんだ合金がサン
プル2、サンプル3にCuを添加したものがサンプル4
であって、サンプル3および4が本発明品である。 (サンプル1)Sn63、Pb37 (サンプル2)Sn62.7、Cu0.3、Pb37 (サンプル3)Sn62.647、Sb0.3、Te
0.05、Ga0.003、Pb37 (サンプル4)Sn62.53、Sb0.16、Te
0.008、Ga0.002、Cu0.3、Pb37
【0021】試験結果を表1に示す。
【表1】 判定は、8ピンコネクタおよび15ピンコネクタに分け
て分析し、さらにプリント基板に対するコネクタの配置
がプリント基板の繊維に対して平行、あるいは直交であ
るかについても分けて行った。観察したはんだフィレッ
トは、表2に示した状態に応じて記号で表示すると同時
に、状態に応じて点数を与えた。即ち、はんだフィレッ
トに異常が全く見られないaの状態をポイント0とし、
割れが全周に及んだ完全割れをポイント6として、その
間をそれぞれ判定した。
【表2】
【0022】ヒートサイクルを100回繰り返した結
果、サンプル1ではコネクタの両端部近くのほとんどの
ピンにしわが発生しており、割れが生じたピンも見られ
た。サンプル2では、割れかけたピンがサンプル1に比
べて2倍以上に増えており、Sn−PbはんだではCu
の添加が悪影響を及ぼしていることを実証している。こ
れに対し、サンプル3では100サイクルではほとんど
異常が見られなかった。また、サンプル4でもサンプル
3と比較して添加成分を半減させ、特にTeは6分の1
に抑えたうえ、Cuを0.3重量%含ませたにもかかわ
らず、サンプル3とほぼ同様に異常が見られなかった。
これは、添加成分が良好に作用したばかりではなく、C
uの影響を相殺したものと判断することができる。
【0023】次に、ヒートサイクルを200回繰り返し
た結果を観察すると、サンプル1では半数のピンに割れ
が発生しており、状況は悪化していた。また、サンプル
2ではやはり悪化は進行していたが、サンプル1の悪化
がより進行していたため、両者の差はむしろ小さくなっ
ていた。サンプル3では、200回のヒートサイクルの
結果がサンプル1の100回目とほぼ同様の状況であっ
た。サンプル4にしてもサンプル3と同様の状態であ
り、サンプル1と2の関係とは異なり、Cuの添加によ
る悪影響は見られなかった。
【0024】上述したように、本発明品のはんだ合金
は、従来品と比較して明確にはんだ接合部のヒートサイ
クルストレスによる疲労を打ち消し、接合不良の度合い
を軽減することができた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明ではSn
−Pbはんだ合金の組成にSbおよびTeを添加し、S
n57〜65重量%、Sb0.1〜0.5重量%、Te
0.002〜0.05重量%、および残部Pbからなる
はんだ合金とし、さらにGa0.001〜0.05重量
%を加えたはんだ合金としたが、はんだ槽を通してプリ
ント基板の生産を行う工程において最も嫌われるはんだ
ブリッジや、末ヌレへの対策を考慮する必要がなくなっ
た。従って、量産性に優れたはんだ付けを行うことが可
能である。
【0026】さらに、Te、Sb、およびGaの添加に
よって発生する金属間化合物は溶融はんだ中でもはんだ
の流動性を劣化させないばかりでなく、はんだ槽からプ
リント基板が離れる際のはんだ切れを良好にし、はんだ
フィレットを大きくすることができた。この物性によっ
て、はんだの付着量を増加させ、接合部の強度を向上さ
せることが可能となる。
【0027】さらにまた、従来では忌避すべきとされて
いたCuの含有が、Te、Sb、Gaを添加することに
よって悪影響を及ぼすことはなく、従来からの銅くわれ
という問題を一挙に解決することも可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を実現するための試験装置を示す図、
【図2】実施例1におけるクリープ特性を示したグラ
フ、
【図3】同、クリープ特性を示した別のグラフ、
【図4】実施例2を実現するためのプリント基板の配列
を示す平面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Sn57〜65重量%、Sb0.1〜0.
    5重量%、Te0.002〜0.05重量%、および残
    部Pbからなるはんだ合金。
  2. 【請求項2】請求項1にさらにGa0.001〜0.0
    5重量%を加えたはんだ合金。
  3. 【請求項3】請求項1または2にCuを0.1〜0.3
    重量%含有したはんだ合金。
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CA002122376A CA2122376C (en) 1994-03-09 1994-04-28 Solder alloy having decreased fatigue rupture occurring on soldered joints exposed to heat cycle stress
US08/234,067 US5487868A (en) 1994-03-09 1994-04-28 Tin based solder alloy containing lead, antimony, and tellurium

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