JPH07246471A - パルス電流を用いる溶接方法 - Google Patents
パルス電流を用いる溶接方法Info
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- JPH07246471A JPH07246471A JP5985494A JP5985494A JPH07246471A JP H07246471 A JPH07246471 A JP H07246471A JP 5985494 A JP5985494 A JP 5985494A JP 5985494 A JP5985494 A JP 5985494A JP H07246471 A JPH07246471 A JP H07246471A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パルス電流を用いるティグ溶接方法におい
て、裏波の安定性を向上させる。 【構成】 パルス電流の各ピ−クの開始から一定の遅れ
時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供給速度の各ピ−ク
が開始し、パルス電流の各ピ−クの終了と同時に溶接ワ
イヤの供給速度の各ピ−クが終了するようにパルス電流
に溶接ワイヤの供給を同期させる。
て、裏波の安定性を向上させる。 【構成】 パルス電流の各ピ−クの開始から一定の遅れ
時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供給速度の各ピ−ク
が開始し、パルス電流の各ピ−クの終了と同時に溶接ワ
イヤの供給速度の各ピ−クが終了するようにパルス電流
に溶接ワイヤの供給を同期させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス電流を用いるテ
ィグ溶接方法に関する。
ィグ溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パルス電流に溶接ワイヤの供給を
同期させるティグ溶接方法として、図7に示したように
パルス電流の各ピ−ク(PA)の開始と同時に溶接ワイ
ヤの供給速度の各ピ−ク(PF)が開始し、パルス電流
の各ピ−ク(PA)の終了と同時に溶接ワイヤの供給速
度の各ピ−ク(PF)が終了し、パルス電流のベ−ス
(BA)の開始と同時に溶接ワイヤの供給速度の各ベ−
ス(BF)が開始し、パルス電流の各ベ−ス(BA)の
終了と同時に溶接ワイヤの供給速度の各ベ−ス(BF)
が終了するようにパルス電流に溶接ワイヤの供給を同期
させると共に、溶接ト−チを一定の速度で走行させる溶
接方法が知られていた。
同期させるティグ溶接方法として、図7に示したように
パルス電流の各ピ−ク(PA)の開始と同時に溶接ワイ
ヤの供給速度の各ピ−ク(PF)が開始し、パルス電流
の各ピ−ク(PA)の終了と同時に溶接ワイヤの供給速
度の各ピ−ク(PF)が終了し、パルス電流のベ−ス
(BA)の開始と同時に溶接ワイヤの供給速度の各ベ−
ス(BF)が開始し、パルス電流の各ベ−ス(BA)の
終了と同時に溶接ワイヤの供給速度の各ベ−ス(BF)
が終了するようにパルス電流に溶接ワイヤの供給を同期
させると共に、溶接ト−チを一定の速度で走行させる溶
接方法が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パルス電流を用いるテ
ィグ溶接方法は、パルス電流のピ−ク(PA)とパルス
電流のベ−ス(BA)で溶融と凝固を繰り返して裏波を
形成しているが、上記従来の溶接方法は、パルス電流の
ピ−ク(PA)の始めに溶接ワイヤの供給速度のピ−ク
の始めが来るようにしているので、溶接ワイヤを溶融す
るために熱が奪われて溶融プ−ルが高温にならず、その
結果裏面の溶融が不十分になり、裏波の形成が不安定に
なる問題点があった。また、ティグ溶接においては、溶
接ワイヤを溶融プ−ルに安定供給する必要がある。その
ために、電極と溶接ワイヤの間隔は溶接ワイヤの径と同
等若しくは2倍程度に保つ必要がある。しかしながら、
溶接ワイヤの供給を停止又は遅くした場合、溶接ワイヤ
の先端部が球状化し、これが電極と接触し、電極の消耗
による溶接金属中へ電極材の混入やア−クの集中性が著
しく劣化し、溶接不能になることがあるという問題点も
あった。本発明は、従来のパルス電流を用いる溶接方法
の欠点を解消し、溶接姿勢、溶接材料、溶接条件、継手
形状などに影響されること無く安定した裏波が形成で
き、しかも溶接ワイヤの先端部が電極と接触することも
ない高品質な溶接方法を提供することを目的とするもの
である。
ィグ溶接方法は、パルス電流のピ−ク(PA)とパルス
電流のベ−ス(BA)で溶融と凝固を繰り返して裏波を
形成しているが、上記従来の溶接方法は、パルス電流の
ピ−ク(PA)の始めに溶接ワイヤの供給速度のピ−ク
の始めが来るようにしているので、溶接ワイヤを溶融す
るために熱が奪われて溶融プ−ルが高温にならず、その
結果裏面の溶融が不十分になり、裏波の形成が不安定に
なる問題点があった。また、ティグ溶接においては、溶
接ワイヤを溶融プ−ルに安定供給する必要がある。その
ために、電極と溶接ワイヤの間隔は溶接ワイヤの径と同
等若しくは2倍程度に保つ必要がある。しかしながら、
溶接ワイヤの供給を停止又は遅くした場合、溶接ワイヤ
の先端部が球状化し、これが電極と接触し、電極の消耗
による溶接金属中へ電極材の混入やア−クの集中性が著
しく劣化し、溶接不能になることがあるという問題点も
あった。本発明は、従来のパルス電流を用いる溶接方法
の欠点を解消し、溶接姿勢、溶接材料、溶接条件、継手
形状などに影響されること無く安定した裏波が形成で
き、しかも溶接ワイヤの先端部が電極と接触することも
ない高品質な溶接方法を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルス電流に
溶接ワイヤの供給を同期させるティグ溶接方法におい
て、パルス電流の各ピ−クの開始よりパルス電流のピ−
ク時間の2分の1以下の遅れ時間を与えて溶接ワイヤの
供給速度の各ピ−クが開始し、パルス電流の各ピ−クの
終了と同時に溶接ワイヤの供給速度の各ピ−クが終了す
るようにパルス電流に溶接ワイヤの供給を同期させるこ
と、また、パルス電流の各ピ−クの開始から一定の遅れ
時間を与えて溶接ワイヤの供給速度の各ピ−クが開始
し、パルスの各ピ−クの終了と同時に溶接ワイヤの供給
速度の各ピ−クが終了するようにすると共に、パルス電
流のベ−ス時に溶接ワイヤを後退させた後停止するよう
にパルス電流に溶接ワイヤの供給を同期させること、さ
らに、これらの方法において、溶接ト−チをパルス電流
のピ−ク、ベ−ス又はピ−クとベ−スに同期させて断続
的又はパルス状に走行させるものである。
溶接ワイヤの供給を同期させるティグ溶接方法におい
て、パルス電流の各ピ−クの開始よりパルス電流のピ−
ク時間の2分の1以下の遅れ時間を与えて溶接ワイヤの
供給速度の各ピ−クが開始し、パルス電流の各ピ−クの
終了と同時に溶接ワイヤの供給速度の各ピ−クが終了す
るようにパルス電流に溶接ワイヤの供給を同期させるこ
と、また、パルス電流の各ピ−クの開始から一定の遅れ
時間を与えて溶接ワイヤの供給速度の各ピ−クが開始
し、パルスの各ピ−クの終了と同時に溶接ワイヤの供給
速度の各ピ−クが終了するようにすると共に、パルス電
流のベ−ス時に溶接ワイヤを後退させた後停止するよう
にパルス電流に溶接ワイヤの供給を同期させること、さ
らに、これらの方法において、溶接ト−チをパルス電流
のピ−ク、ベ−ス又はピ−クとベ−スに同期させて断続
的又はパルス状に走行させるものである。
【0005】このようにすると、溶接ワイヤの供給時間
が短くなって溶接ワイヤの供給が少なくなるので、溶接
ワイヤの供給速度のピ−クを従来の方法の溶接ワイヤの
供給速度のピ−クより高く、即ち供給速度を速くして必
要量を確保している。なお、本発明において、遅れ時間
をパルス電流のピ−クの時間の2分の1以下に限定した
のは、この時間があれば、裏波が安定して形成できる溶
融プ−ルの温度になるからである。
が短くなって溶接ワイヤの供給が少なくなるので、溶接
ワイヤの供給速度のピ−クを従来の方法の溶接ワイヤの
供給速度のピ−クより高く、即ち供給速度を速くして必
要量を確保している。なお、本発明において、遅れ時間
をパルス電流のピ−クの時間の2分の1以下に限定した
のは、この時間があれば、裏波が安定して形成できる溶
融プ−ルの温度になるからである。
【0006】以下、本発明について図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明の一例を説明するためのも
ので、溶接電流、溶接ワイヤの供給速度及び溶接ト−チ
の走行速度のタイムシ−ケンスを示すものである。溶接
電流はパルス状で供給され、また溶接ワイヤもパルス状
の供給速度で供給されるが、パルス電流の各ピ−ク(P
A)の開始からパルス電流のピ−ク(PA)の時間の2
分の1以下の遅れ時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供
給速度の各ピ−ク(PF)が開始し、パルス電流の各ピ
−ク(PA)の終了と同時に溶接ワイヤの供給速度の各
ピ−ク(PF)が終了し、パルス電流のベ−ス(BA)
に溶接ワイヤの供給速度のベ−ス(BF)が来るよに同
期させると共に、溶接ト−チの走行速度を一定にした溶
接方法である。
に説明する。図1は、本発明の一例を説明するためのも
ので、溶接電流、溶接ワイヤの供給速度及び溶接ト−チ
の走行速度のタイムシ−ケンスを示すものである。溶接
電流はパルス状で供給され、また溶接ワイヤもパルス状
の供給速度で供給されるが、パルス電流の各ピ−ク(P
A)の開始からパルス電流のピ−ク(PA)の時間の2
分の1以下の遅れ時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供
給速度の各ピ−ク(PF)が開始し、パルス電流の各ピ
−ク(PA)の終了と同時に溶接ワイヤの供給速度の各
ピ−ク(PF)が終了し、パルス電流のベ−ス(BA)
に溶接ワイヤの供給速度のベ−ス(BF)が来るよに同
期させると共に、溶接ト−チの走行速度を一定にした溶
接方法である。
【0007】図2は、本発明の他の例を説明するための
もので、図1と同様なタイムシ−ケンスを示すものであ
る。図2に示した方法は、図1のものとは溶接ト−チの
走行方法が異なっている。即ち溶接ト−チをパルス電流
のベ−ス(BA)時にのみ走行させ、パルス電流のピ−
ク(PA)時には停止させるようにしたもので、このよ
うにすると、溶接ワイヤが確実に溶融し、裏波の安定性
がより向上する。この場合、溶接ト−チの走行をパルス
電流のベ−ス(BA)に同期させているが、パルス電流
のピ−ク(PA)に同期させることもできるし、図5に
示したようにパルス電流のピ−ク(PA)とベ−ス(B
A)にパルス状に同期させることもできる。
もので、図1と同様なタイムシ−ケンスを示すものであ
る。図2に示した方法は、図1のものとは溶接ト−チの
走行方法が異なっている。即ち溶接ト−チをパルス電流
のベ−ス(BA)時にのみ走行させ、パルス電流のピ−
ク(PA)時には停止させるようにしたもので、このよ
うにすると、溶接ワイヤが確実に溶融し、裏波の安定性
がより向上する。この場合、溶接ト−チの走行をパルス
電流のベ−ス(BA)に同期させているが、パルス電流
のピ−ク(PA)に同期させることもできるし、図5に
示したようにパルス電流のピ−ク(PA)とベ−ス(B
A)にパルス状に同期させることもできる。
【0008】図3は、本発明のもう一つの例を説明する
ためのもので、図1と同様なタイムシ−ケンスを示すも
のである。図1のものとは溶接ワイヤの供給方法が異な
っている。即ちパルス電流の各ピ−ク(PA)の終了と
同時に溶接ワイヤを後退させた後停止するようにパルス
電流に溶接ワイヤの供給を同期させるものである。この
方法における溶接ワイヤの後退させる位置は、ア−クに
曝されない位置で、且つ雰囲気ガスの範囲内である。こ
の場合、溶接ト−チの走行を一定にしているが、図4に
示したようにパルス電流のベ−ス(BA)に同期させる
こともできるし、パルス電流のピ−ク(PA)に同期さ
せることもできる。また図5に示したようにパルス電流
のピ−ク(PA)とベ−ス(BA)にパルス状に同期さ
せることもできる。
ためのもので、図1と同様なタイムシ−ケンスを示すも
のである。図1のものとは溶接ワイヤの供給方法が異な
っている。即ちパルス電流の各ピ−ク(PA)の終了と
同時に溶接ワイヤを後退させた後停止するようにパルス
電流に溶接ワイヤの供給を同期させるものである。この
方法における溶接ワイヤの後退させる位置は、ア−クに
曝されない位置で、且つ雰囲気ガスの範囲内である。こ
の場合、溶接ト−チの走行を一定にしているが、図4に
示したようにパルス電流のベ−ス(BA)に同期させる
こともできるし、パルス電流のピ−ク(PA)に同期さ
せることもできる。また図5に示したようにパルス電流
のピ−ク(PA)とベ−ス(BA)にパルス状に同期さ
せることもできる。
【0009】本発明における好ましい溶接条件を述べる
と、遅れ時間(WD)はパルス電流のピ−ク時間の2分
の1以下、好ましくは1/5〜1/3、パルス電流の周
波数は50Hz以下、より好ましくは5Hz以下であ
り、パルス電流のピ−ク(PA)電流は100〜400
A、より好ましくは140〜220Aであり、パルス電
流のベ−ス(BA)電流は40〜360A、より好まし
くは40〜100Aであり、また溶接ワイヤの供給速度
は約4m/min以下、溶接ト−チの走行速度は約10
0cm/min以下、より好ましくは60cm/min
以下である。
と、遅れ時間(WD)はパルス電流のピ−ク時間の2分
の1以下、好ましくは1/5〜1/3、パルス電流の周
波数は50Hz以下、より好ましくは5Hz以下であ
り、パルス電流のピ−ク(PA)電流は100〜400
A、より好ましくは140〜220Aであり、パルス電
流のベ−ス(BA)電流は40〜360A、より好まし
くは40〜100Aであり、また溶接ワイヤの供給速度
は約4m/min以下、溶接ト−チの走行速度は約10
0cm/min以下、より好ましくは60cm/min
以下である。
【0010】
【作用】パルス電流の各ピ−ク(PA)の開始より一定
の遅れ時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供給速度の各
ピ−ク(PF)が開始するようにしたことにより、溶接
ワイヤを供給するときに十分高い温度の溶融プ−ルにな
るので、裏波の安定性が向上る。また、溶接ト−チをパ
ルス電流のピ−ク若しくはパルス電流のベ−スに断続的
に同期又はパルス電流のピ−クとパルス電流のベ−スに
パルス状に同期させることにより、溶接ワイヤの溶融が
確実になるので、裏波の安定性がより向上する。さら
に、溶接ワイヤを後退させることによって溶接ワイヤの
球状化を阻止することができるので、電極に接触するこ
とがなくなる。
の遅れ時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供給速度の各
ピ−ク(PF)が開始するようにしたことにより、溶接
ワイヤを供給するときに十分高い温度の溶融プ−ルにな
るので、裏波の安定性が向上る。また、溶接ト−チをパ
ルス電流のピ−ク若しくはパルス電流のベ−スに断続的
に同期又はパルス電流のピ−クとパルス電流のベ−スに
パルス状に同期させることにより、溶接ワイヤの溶融が
確実になるので、裏波の安定性がより向上する。さら
に、溶接ワイヤを後退させることによって溶接ワイヤの
球状化を阻止することができるので、電極に接触するこ
とがなくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 パルス電流のピ−ク(PA)電流が180A、ベ−ス
(BA)電流が90A、パルス周波数が1Hz、溶接ワ
イヤのピ−ク(PF)供給速度が3.0m/min、ベ
−ス(BF)供給速度が1.0m/min、ワイヤの遅
れ時間(WD)がパルス電流のピ−ク時間の1/4、溶
接ト−チ走行速度が20cm/min、横向姿勢で鋼の
突合わせ継手溶接を行ったところ、図6の(b)に示し
たような裏波が安定した溶接が出来た。
(BA)電流が90A、パルス周波数が1Hz、溶接ワ
イヤのピ−ク(PF)供給速度が3.0m/min、ベ
−ス(BF)供給速度が1.0m/min、ワイヤの遅
れ時間(WD)がパルス電流のピ−ク時間の1/4、溶
接ト−チ走行速度が20cm/min、横向姿勢で鋼の
突合わせ継手溶接を行ったところ、図6の(b)に示し
たような裏波が安定した溶接が出来た。
【0012】実施例2 溶接ト−チ走行速度が平均20cm/minで、パルス
電流のベ−ス(BA)時にのみ溶接ト−チ走行速度を4
0cm/minにしたこと以外は実施例1と同じ条件で
溶接したところ、図6の(b)に示したように裏波が安
定した溶接が出来た。
電流のベ−ス(BA)時にのみ溶接ト−チ走行速度を4
0cm/minにしたこと以外は実施例1と同じ条件で
溶接したところ、図6の(b)に示したように裏波が安
定した溶接が出来た。
【0013】実施例3 溶接ワイヤのピ−ク(PF)供給速度が6.5m/mi
n、ベ−ス(BF)供給速度が当初−3.0m/min
でパルス電流のベ−ス時間の1/4時間供給(後退)し
た後停止するようにしたこと以外は実施例1と同じ条件
で溶接したところ、溶接ワイヤの球状化がなく、電極に
接触せず、図6の(b)に示したように裏波が安定した
溶接が出来た。
n、ベ−ス(BF)供給速度が当初−3.0m/min
でパルス電流のベ−ス時間の1/4時間供給(後退)し
た後停止するようにしたこと以外は実施例1と同じ条件
で溶接したところ、溶接ワイヤの球状化がなく、電極に
接触せず、図6の(b)に示したように裏波が安定した
溶接が出来た。
【0014】実施例4 パルス電流のピ−ク(PA)電流が180A、ベ−ス
(BA)電流が90A、パルス周波数が1Hz、溶接ワ
イヤのピ−ク(PF)供給速度は6.5m/min、ベ
−ス(BF)供給速度は当初−3.0m/minでパル
ス電流のベ−ス時間の1/4時間供給(後退)した後停
止、ワイヤ遅れ時間(WD)はパルス電流のピ−ク時間
の1/4、溶接ト−チ走行速度は平均20cm/min
で、パルス電流のベ−ス(BA)電流及びパルス電流の
ピ−ク(PA)のワイヤ遅れ時間(WD)の時にのみ3
0cm/minである条件にしたこと以外は実施例1と
同じ条件で溶接したところ、溶接ワイヤが電極に引っ掛
かること無く、図6の(b)に示したように裏波が安定
した溶接が出来た。
(BA)電流が90A、パルス周波数が1Hz、溶接ワ
イヤのピ−ク(PF)供給速度は6.5m/min、ベ
−ス(BF)供給速度は当初−3.0m/minでパル
ス電流のベ−ス時間の1/4時間供給(後退)した後停
止、ワイヤ遅れ時間(WD)はパルス電流のピ−ク時間
の1/4、溶接ト−チ走行速度は平均20cm/min
で、パルス電流のベ−ス(BA)電流及びパルス電流の
ピ−ク(PA)のワイヤ遅れ時間(WD)の時にのみ3
0cm/minである条件にしたこと以外は実施例1と
同じ条件で溶接したところ、溶接ワイヤが電極に引っ掛
かること無く、図6の(b)に示したように裏波が安定
した溶接が出来た。
【0015】比較例 溶接ワイヤのピ−ク(PF)供給速度が1.0m/mi
n、ベ−ス(BF)供給速度が30cm/minで、ワ
イヤ遅れ時間(WD)が無いこと以外は実施例1と同じ
条件で溶接したところ、図6の(b)のような裏波にこ
れよりやや小さい裏波が混じった溶接が出来た。
n、ベ−ス(BF)供給速度が30cm/minで、ワ
イヤ遅れ時間(WD)が無いこと以外は実施例1と同じ
条件で溶接したところ、図6の(b)のような裏波にこ
れよりやや小さい裏波が混じった溶接が出来た。
【0016】なお、本発明は、実施例で説明した方法の
みに限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限
り種々の変更を加え得ることはもろんである。
みに限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限
り種々の変更を加え得ることはもろんである。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成して
いるので、以下に記載したような優れた効果を奏する。 (1)パルス電流の各ピ−ク(PA)の開始より一定の
遅れ時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供給速度のピ−
ク(PF)が開始するよにしているので、溶融プ−ルの
温度が十分高くなり、裏波の安定性が向上する。 (2)溶接ト−チをパルス電流のピ−ク(PA)若しく
はパルス電流のベ−ス(BA)のみに同期させて断続的
に走行させるか又はパルス電流のピ−クとパルス電流の
ベ−スに同期させてパルス状に走行させているので、溶
接ワイヤの溶融が確実になり、裏波の安定性がより向上
する。 (3)パルス電流のベ−ス(BA)時に溶接ワイヤを後
退させているので、溶接ワイヤに球状物が形成されるこ
とがなく、電極に接触することがない。
いるので、以下に記載したような優れた効果を奏する。 (1)パルス電流の各ピ−ク(PA)の開始より一定の
遅れ時間(WD)を与えて溶接ワイヤの供給速度のピ−
ク(PF)が開始するよにしているので、溶融プ−ルの
温度が十分高くなり、裏波の安定性が向上する。 (2)溶接ト−チをパルス電流のピ−ク(PA)若しく
はパルス電流のベ−ス(BA)のみに同期させて断続的
に走行させるか又はパルス電流のピ−クとパルス電流の
ベ−スに同期させてパルス状に走行させているので、溶
接ワイヤの溶融が確実になり、裏波の安定性がより向上
する。 (3)パルス電流のベ−ス(BA)時に溶接ワイヤを後
退させているので、溶接ワイヤに球状物が形成されるこ
とがなく、電極に接触することがない。
【図1】本発明のパルス電流、溶接ワイヤの供給及び溶
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図で、ト−チの
走行を一定にしたものである。
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図で、ト−チの
走行を一定にしたものである。
【図2】本発明のパルス電流、溶接ワイヤの供給及び溶
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図で、ト−チの
走行を断続的にしたものである。
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図で、ト−チの
走行を断続的にしたものである。
【図3】本発明の電流、溶接ワイヤの供給及びト−チの
走行を示すタイムシ−ケンス図で、溶接ワイヤの供給を
正負逆転しながら断続的にし、ト−チの走行を一定にし
たものである。
走行を示すタイムシ−ケンス図で、溶接ワイヤの供給を
正負逆転しながら断続的にし、ト−チの走行を一定にし
たものである。
【図4】本発明の電流、溶接ワイヤの供給及びト−チの
走行を示すタイムシ−ケンス図で、溶接ワイヤの供給を
正負逆転しながら断続的にし、ト−チの走行を断続的に
したものである。
走行を示すタイムシ−ケンス図で、溶接ワイヤの供給を
正負逆転しながら断続的にし、ト−チの走行を断続的に
したものである。
【図5】本発明のパルス電流、溶接ワイヤの供給及び溶
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図で、ト−チの
走行をパルス状にしたものである。
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図で、ト−チの
走行をパルス状にしたものである。
【図6】溶接状態の模試図で、(a)はビ−ドが過少状
態を示し、(b)はビ−ドが適正状態を示し、(c)は
ビ−ドが過大状態を示している。
態を示し、(b)はビ−ドが適正状態を示し、(c)は
ビ−ドが過大状態を示している。
【図7】従来法のパルス電流、溶接ワイヤの供給及び溶
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図である。
接ト−チの走行を示すタイムシ−ケンス図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 パルス電流に溶接ワイヤの供給を同期さ
せるティグ溶接方法において、パルス電流の各ピ−ク
(PA)の開始より一定の遅れ時間(WD)を与えて溶
接ワイヤの供給速度の各ピ−ク(PF)が開始し、パル
ス電流の各ピ−ク(PA)の終了と同時に溶接ワイヤの
供給速度の各ピ−ク(PF)が終了するようにパルス電
流に溶接ワイヤの供給を同期させることを特徴とする溶
接方法。 - 【請求項2】 溶接ト−チをパルス電流のピ−ク(P
A)、ベ−ス(BA)又はピ−ク(PA)とベ−ス(B
A)に同期させて断続的又はパルス状に走行させること
を特徴とする請求項1記載の溶接方法。 - 【請求項3】 パルス電流に溶接ワイヤの供給を同期さ
せるティグ溶接方法において、パルス電流の各ピ−ク
(PA)の開始から一定の遅れ時間(WD)を与えて溶
接ワイヤの供給速度の各ピ−ク(PF)が開始し、パル
ス電流の各ピ−ク(PA)の終了と同時に溶接ワイヤの
供給速度の各ピ−ク(PF)が終了するようにすると共
に、パルス電流のベ−ス(BA)時に溶接ワイヤを後退
させた後停止するようにパルス電流に溶接ワイヤの供給
を同期させることを特徴とする溶接方法。 - 【請求項4】 溶接ト−チをパルス電流のピ−ク(P
A)、ベ−ス(BA)又はピ−ク(PA)とベ−ス(B
A)に同期させて断続的又はパルス状に走行させること
を特徴とする請求項3記載の溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5985494A JPH07246471A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | パルス電流を用いる溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5985494A JPH07246471A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | パルス電流を用いる溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07246471A true JPH07246471A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13125201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5985494A Pending JPH07246471A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | パルス電流を用いる溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07246471A (ja) |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP5985494A patent/JPH07246471A/ja active Pending
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