JPH04284974A - 高速ガスシールドアーク溶接方法 - Google Patents
高速ガスシールドアーク溶接方法Info
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- JPH04284974A JPH04284974A JP7204491A JP7204491A JPH04284974A JP H04284974 A JPH04284974 A JP H04284974A JP 7204491 A JP7204491 A JP 7204491A JP 7204491 A JP7204491 A JP 7204491A JP H04284974 A JPH04284974 A JP H04284974A
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Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接構造物製作における
ガスシールドアーク溶接法に関し、特に高速溶接が可能
でかつビード形状および溶接作業性の優れたフラックス
入り帯状電極を使用する高速ガスシールドアーク溶接法
に関するものである。
ガスシールドアーク溶接法に関し、特に高速溶接が可能
でかつビード形状および溶接作業性の優れたフラックス
入り帯状電極を使用する高速ガスシールドアーク溶接法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種溶接構造物の建造において、
ガスシールドアーク溶接法は溶接能率の向上が図れるこ
とから各分野で急速にその適用が増大している。中でも
全溶接長に占める水平すみ肉溶接の比率が極めて高い造
船、橋梁、鉄骨等の分野では、水平すみ肉溶接の高速化
が、溶接のトータルコスト低減の観点から、現在の最大
の課題となっている。
ガスシールドアーク溶接法は溶接能率の向上が図れるこ
とから各分野で急速にその適用が増大している。中でも
全溶接長に占める水平すみ肉溶接の比率が極めて高い造
船、橋梁、鉄骨等の分野では、水平すみ肉溶接の高速化
が、溶接のトータルコスト低減の観点から、現在の最大
の課題となっている。
【0003】従来から、水平すみ肉溶接はその簡便性か
ら1電極による施工が最も一般的であるが、1電極で水
平すみ肉溶接の高速化を図ろうとすると、溶接ビード外
観・形状が劣化(アンダーカット、凸ビード)するとい
う問題があり、現状では溶接速度1m/min以上を達
成することが出来ない。1m/min以上の溶接速度を
達成するためには、必然的に電極数を増したいわゆる多
電極溶接法を採用することが必要となる。この多電極に
よる高速溶接に関しては従来より盛んに研究されており
、例えばガスシールドアーク溶接においては■特開昭5
6−66376号公報、■特開昭63−154267号
公報など、またサブマージアーク溶接においては■特開
昭60−240382号公報、■特開昭63−1687
0号公報などが提案されているが、いずれも多電極のた
め装置が大型化せざるを得ず、また制御も複雑となって
汎用性がないという問題がある。また、1電極で高速化
を図った例として■特開昭62−214874号公報の
帯状電極を用いたサブマージアーク溶接法があり、多電
極法と同等の高速性が得られるとしているが、サブマー
ジアーク溶接法のためフラックスの散布や回収などが必
要で、ガスシールドアーク1電極溶接法の様な簡便性が
ない。
ら1電極による施工が最も一般的であるが、1電極で水
平すみ肉溶接の高速化を図ろうとすると、溶接ビード外
観・形状が劣化(アンダーカット、凸ビード)するとい
う問題があり、現状では溶接速度1m/min以上を達
成することが出来ない。1m/min以上の溶接速度を
達成するためには、必然的に電極数を増したいわゆる多
電極溶接法を採用することが必要となる。この多電極に
よる高速溶接に関しては従来より盛んに研究されており
、例えばガスシールドアーク溶接においては■特開昭5
6−66376号公報、■特開昭63−154267号
公報など、またサブマージアーク溶接においては■特開
昭60−240382号公報、■特開昭63−1687
0号公報などが提案されているが、いずれも多電極のた
め装置が大型化せざるを得ず、また制御も複雑となって
汎用性がないという問題がある。また、1電極で高速化
を図った例として■特開昭62−214874号公報の
帯状電極を用いたサブマージアーク溶接法があり、多電
極法と同等の高速性が得られるとしているが、サブマー
ジアーク溶接法のためフラックスの散布や回収などが必
要で、ガスシールドアーク1電極溶接法の様な簡便性が
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に着目してなされたものであり、溶接速度1m/mi
n以上の高速水平すみ肉溶接において、従来技術の欠点
を解消し、ビード形状や溶接作業性が良好で融合不良や
アンダーカット等の溶接欠陥が少なく、かつ装置の簡便
な高速ガスシールドアーク溶接法を提供することを目的
とするものである。
情に着目してなされたものであり、溶接速度1m/mi
n以上の高速水平すみ肉溶接において、従来技術の欠点
を解消し、ビード形状や溶接作業性が良好で融合不良や
アンダーカット等の溶接欠陥が少なく、かつ装置の簡便
な高速ガスシールドアーク溶接法を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、鋼製パ
イプにフラックスを充填した後圧延により偏平に成形し
たフラックス入り帯状電極を用い、その幅方向が溶接線
方向となるように配置して溶接することを特徴とする高
速ガスシールドアーク溶接方法である。この場合、前記
フラックス入り帯状電極表面には銅めっきが施されてい
ることが好ましい。
イプにフラックスを充填した後圧延により偏平に成形し
たフラックス入り帯状電極を用い、その幅方向が溶接線
方向となるように配置して溶接することを特徴とする高
速ガスシールドアーク溶接方法である。この場合、前記
フラックス入り帯状電極表面には銅めっきが施されてい
ることが好ましい。
【0006】
【作用】本発明者等は高速溶接、特に高速水平すみ肉溶
接のビード形成性について種々実験を重ねた結果、次の
ような知見を得て本発明を完成したものである。
接のビード形成性について種々実験を重ねた結果、次の
ような知見を得て本発明を完成したものである。
【0007】(1)電極形状を偏平にした帯状電極をそ
の幅方向が溶接線方向になる様に配置して水平すみ肉溶
接することにより、断面形状が円形の従来電極よりアン
ダーカットの発生を抑制し、ガスシールドアーク溶接の
高速化が図れる。
の幅方向が溶接線方向になる様に配置して水平すみ肉溶
接することにより、断面形状が円形の従来電極よりアン
ダーカットの発生を抑制し、ガスシールドアーク溶接の
高速化が図れる。
【0008】(2)帯状電極内部にフラックスを充填し
たフラックス入り帯状電極を用いることにより、その生
成スラグの効果で高速性、およびビード外観・形状が更
に改善できる。
たフラックス入り帯状電極を用いることにより、その生
成スラグの効果で高速性、およびビード外観・形状が更
に改善できる。
【0009】本発明は上記知見に基づいて完成したもの
であり、以下に本発明の構成要件を図面に基づいて詳細
に説明する。
であり、以下に本発明の構成要件を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1および図2は本発明の溶接方法を概略
的に示した模式図であり、図1は溶接方向に垂直な断面
図であり、図2はその斜視図である。
的に示した模式図であり、図1は溶接方向に垂直な断面
図であり、図2はその斜視図である。
【0011】フラックス入り帯状電極1は送給ロール2
により給電チップ3を通して幅方向が溶接線方向と一致
する様に送給され、鋼板4とフラックス入り帯状電極1
の間にアーク5が発生して溶融金属6が形成される。こ
の場合シールドガスはノズル7より供給され、アーク5
および溶融金属6をシールドして健全な水平すみ肉溶接
が行われる。この方法のポイントは、フラックス入り帯
状電極を溶接線方向に配置してガスシールドアーク溶接
することにある。
により給電チップ3を通して幅方向が溶接線方向と一致
する様に送給され、鋼板4とフラックス入り帯状電極1
の間にアーク5が発生して溶融金属6が形成される。こ
の場合シールドガスはノズル7より供給され、アーク5
および溶融金属6をシールドして健全な水平すみ肉溶接
が行われる。この方法のポイントは、フラックス入り帯
状電極を溶接線方向に配置してガスシールドアーク溶接
することにある。
【0012】フラックス入り帯状電極を、その幅方向が
溶接線方向に一致するように配置するのはつぎの理由に
よる。図3(a),(b)は溶接線方向のアークおよび
溶融池形状を示す縦断面図である。1電極による水平す
み肉溶接においては、高速で必要脚長を得るためには電
極に高電流を投与して溶着量を確保する必要があるが、
図3(b)に示すように、従来の円形電極(フラックス
入りワイヤ)8ではアーク5が集中するため電極直下の
アークの掘下げ作用が強く、かつ強力なプラズマ気流に
より溶融金属6が後方に吹かれてアーク直下に母材の個
体面11が露出し、融合不良を形成する他、アンダーカ
ットやハンピングビードとなる。一方、図3(a)に示
すように、フラックス入り帯状電極1を使用し、その幅
方向を溶接線と一致するように配置して溶接すると、ア
ーク5は帯状電極幅方向に振動しながら均一に発生する
ため、溶接線方向にアークが分散してアーク直下の掘り
下げ作用が減少し、溶融池形状が溶接線方向に対して線
状化する。いわば従来の2電極1プール方式と同等の効
果を得ることができる。このためアーク直下の母材の個
体露出面が減少し、かつ溶融金属6の後退も抑制されて
高速度でも融合不良やアンダーカットのない良好なビー
ドが形成される。また、アークが分散しアークの掘下げ
力が減少するため溶込み深さ12を比較的浅くできるこ
とから、溶融金属流や重力の影響を抑制して平滑な水平
すみ肉溶接ビードを得ることができる。
溶接線方向に一致するように配置するのはつぎの理由に
よる。図3(a),(b)は溶接線方向のアークおよび
溶融池形状を示す縦断面図である。1電極による水平す
み肉溶接においては、高速で必要脚長を得るためには電
極に高電流を投与して溶着量を確保する必要があるが、
図3(b)に示すように、従来の円形電極(フラックス
入りワイヤ)8ではアーク5が集中するため電極直下の
アークの掘下げ作用が強く、かつ強力なプラズマ気流に
より溶融金属6が後方に吹かれてアーク直下に母材の個
体面11が露出し、融合不良を形成する他、アンダーカ
ットやハンピングビードとなる。一方、図3(a)に示
すように、フラックス入り帯状電極1を使用し、その幅
方向を溶接線と一致するように配置して溶接すると、ア
ーク5は帯状電極幅方向に振動しながら均一に発生する
ため、溶接線方向にアークが分散してアーク直下の掘り
下げ作用が減少し、溶融池形状が溶接線方向に対して線
状化する。いわば従来の2電極1プール方式と同等の効
果を得ることができる。このためアーク直下の母材の個
体露出面が減少し、かつ溶融金属6の後退も抑制されて
高速度でも融合不良やアンダーカットのない良好なビー
ドが形成される。また、アークが分散しアークの掘下げ
力が減少するため溶込み深さ12を比較的浅くできるこ
とから、溶融金属流や重力の影響を抑制して平滑な水平
すみ肉溶接ビードを得ることができる。
【0013】また、フラックス入り帯状電極を使用する
のはつぎの理由による。即ち、従来の鋼製の帯状電極は
主として肉盛溶接等を中心に使用されているが、この鋼
製帯状電極を本発明法と同様にその幅方向を溶接線方向
に配置してガスシールドアーク溶接すれば、確かに同一
断面積の鋼製円形電極(鋼ワイヤ)よりは上述した理由
により相対的に高速性の向上が認められる。しかし、鋼
製の帯状電極は、フラックス入り帯状電極と比較すると
アーク力が非常に強く、従ってアークの掘下げ力が大き
く母材の個体面が露出して、フラックス入り帯状電極程
高速化はできない。しかも、鋼製帯状電極はスラグの生
成がほとんど無いためビードが凸形状になる他、CO2
ガスシールドにおいてはスパッタが多発するという問
題がある。これに対し、フラックス入り帯状電極は、内
部の充填フラックスの作用によりアークが安定でスパッ
タが少なく、さらに生成するスラグ(図3中の9)の効
果でビード外観・形状が良好になる。
のはつぎの理由による。即ち、従来の鋼製の帯状電極は
主として肉盛溶接等を中心に使用されているが、この鋼
製帯状電極を本発明法と同様にその幅方向を溶接線方向
に配置してガスシールドアーク溶接すれば、確かに同一
断面積の鋼製円形電極(鋼ワイヤ)よりは上述した理由
により相対的に高速性の向上が認められる。しかし、鋼
製の帯状電極は、フラックス入り帯状電極と比較すると
アーク力が非常に強く、従ってアークの掘下げ力が大き
く母材の個体面が露出して、フラックス入り帯状電極程
高速化はできない。しかも、鋼製帯状電極はスラグの生
成がほとんど無いためビードが凸形状になる他、CO2
ガスシールドにおいてはスパッタが多発するという問
題がある。これに対し、フラックス入り帯状電極は、内
部の充填フラックスの作用によりアークが安定でスパッ
タが少なく、さらに生成するスラグ(図3中の9)の効
果でビード外観・形状が良好になる。
【0014】本発明におけるフラックス入り帯状電極の
製造工程は、図4に示すごとく、原材料を所定の比率で
配合し、攪拌したフラックス14を鋼製パイプ13に充
填した後、圧延もしくは伸線により適当サイズに減径す
る。しかる後、圧延により所定の厚さまで薄くすること
によりフラックス入り帯状電極が得られる。
製造工程は、図4に示すごとく、原材料を所定の比率で
配合し、攪拌したフラックス14を鋼製パイプ13に充
填した後、圧延もしくは伸線により適当サイズに減径す
る。しかる後、圧延により所定の厚さまで薄くすること
によりフラックス入り帯状電極が得られる。
【0015】この製造工程において、たとえば圧延する
前もしくは圧延後に電極表面に銅めっき15を施せば、
溶接時の送給性や通電性が改善され、さらに良好な溶接
をおこなうことができる。
前もしくは圧延後に電極表面に銅めっき15を施せば、
溶接時の送給性や通電性が改善され、さらに良好な溶接
をおこなうことができる。
【0016】なお、本発明におけるシールドガスは安価
なCO2 ガスが一般的であるが、さらにアーク安定性
を良好にするためにAr−CO2 系混合ガスも使用で
きる。
なCO2 ガスが一般的であるが、さらにアーク安定性
を良好にするためにAr−CO2 系混合ガスも使用で
きる。
【0017】本発明は以上のように構成されており、以
下に本発明の効果を実施例によりさらに詳細に説明する
。
下に本発明の効果を実施例によりさらに詳細に説明する
。
【0018】
【実施例1】フラックス入り帯状電極は、極軟鋼(C;
0.05%,Si;0.01%,Mn;0.31%,P
;0.013%,S;0.011%)のパイプ(外径1
0mm,肉厚2mm)に表1のフラックスaを充填率1
5%で充填し、伸線により3.0mm径まで減径した後
、圧延により厚さ1.0mm、幅4.7mmのフラック
ス入り帯状電極を製造した(図4(a)の工程)。比較
材として、上記フラックス入り帯状電極と同一素材(3
.0mm)を伸線して2.4mm径のフラックス入りワ
イヤ(上記帯状電極と同一断面積)を試作した。さらに
鋼ワイヤ(C;0.08%,Si;0.67%,Mn;
1.45%,P;0.015%,S;0.012%)を
圧延して上記フラックス入り帯状電極と同一サイズの鋼
製帯状電極も試作した。これら種々の電極を用い、表2
の溶接条件で水平すみ肉溶接を行い、ビード形成性を調
査した。その結果を表3に示す。
0.05%,Si;0.01%,Mn;0.31%,P
;0.013%,S;0.011%)のパイプ(外径1
0mm,肉厚2mm)に表1のフラックスaを充填率1
5%で充填し、伸線により3.0mm径まで減径した後
、圧延により厚さ1.0mm、幅4.7mmのフラック
ス入り帯状電極を製造した(図4(a)の工程)。比較
材として、上記フラックス入り帯状電極と同一素材(3
.0mm)を伸線して2.4mm径のフラックス入りワ
イヤ(上記帯状電極と同一断面積)を試作した。さらに
鋼ワイヤ(C;0.08%,Si;0.67%,Mn;
1.45%,P;0.015%,S;0.012%)を
圧延して上記フラックス入り帯状電極と同一サイズの鋼
製帯状電極も試作した。これら種々の電極を用い、表2
の溶接条件で水平すみ肉溶接を行い、ビード形成性を調
査した。その結果を表3に示す。
【0019】フラックス入り帯状電極を溶接線方向に配
置した本発明例では、1.5m/minの高速溶接にお
いても溶接欠陥の無い安定した水平すみ肉溶接が可能で
ある。
置した本発明例では、1.5m/minの高速溶接にお
いても溶接欠陥の無い安定した水平すみ肉溶接が可能で
ある。
【0020】一方、同一フラックス入り帯状電極でもそ
の配置が溶接線方向でないものはアンダーカットが発生
し、高速性が劣化する。また、同一断面積の従来の円形
フラックス入りワイヤはアークが集中して溶融金属が後
退するため高速性が本発明例に及ばず、アンダーカット
が発生する。
の配置が溶接線方向でないものはアンダーカットが発生
し、高速性が劣化する。また、同一断面積の従来の円形
フラックス入りワイヤはアークが集中して溶融金属が後
退するため高速性が本発明例に及ばず、アンダーカット
が発生する。
【0021】更に、鋼製帯状電極はその配置が溶接線方
向であっても高速性のみならずビード形状、スパッタの
点で問題がある。
向であっても高速性のみならずビード形状、スパッタの
点で問題がある。
【0022】
【実施例2】フラックス入り帯状電極は、極軟鋼(C;
0.04%,Si;0.02%,Mn;0.29%,P
;0.014%,S;0.010%)のパイプ(外径1
1mm,肉厚2.5mm)に表1のフラックスbを充填
率13%で充填し、伸線により4.0mmまで減径し銅
めっきを施した後、圧延により厚さ1.0mm、幅8.
0mmのフラックス入り帯状電極を試作した(図4(b
)の工程)。比較として、同一素材を伸線して同一断面
積の3.2mm径のフラックス入りワイヤ、および2電
極溶接用として1.2mm径のフラックス入りワイヤを
試作した。これらの電極を用い、表4に示す溶接条件に
て水平すみ肉溶接を行い、ビード形成性を調査した。そ
の結果を表5に示す。
0.04%,Si;0.02%,Mn;0.29%,P
;0.014%,S;0.010%)のパイプ(外径1
1mm,肉厚2.5mm)に表1のフラックスbを充填
率13%で充填し、伸線により4.0mmまで減径し銅
めっきを施した後、圧延により厚さ1.0mm、幅8.
0mmのフラックス入り帯状電極を試作した(図4(b
)の工程)。比較として、同一素材を伸線して同一断面
積の3.2mm径のフラックス入りワイヤ、および2電
極溶接用として1.2mm径のフラックス入りワイヤを
試作した。これらの電極を用い、表4に示す溶接条件に
て水平すみ肉溶接を行い、ビード形成性を調査した。そ
の結果を表5に示す。
【0023】フラックス入り帯状電極を溶接線方向に配
置した本発明例は、同一断面積のフラックス入りワイヤ
1電極より大幅に高速化でき、1.2mm×1.2mm
の2電極1プール法とほぼ同等の高速性が得られる。
置した本発明例は、同一断面積のフラックス入りワイヤ
1電極より大幅に高速化でき、1.2mm×1.2mm
の2電極1プール法とほぼ同等の高速性が得られる。
【0024】このように、フラックス入り帯状電極を用
い、溶接線方向に配置して溶接することにより水平すみ
肉溶接の大幅な高速化が達成される。
い、溶接線方向に配置して溶接することにより水平すみ
肉溶接の大幅な高速化が達成される。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明はフラ
ックス入り帯状電極を溶接線方向に配置して水平すみ肉
溶接を行うことにより、アーク安定性、ビード形状・外
観が良好であると共に溶接速度も従来1電極溶接法より
大幅に向上し、2電極1プール法に匹敵する高速性が、
装置が簡易な1電極で達成できる。従って、今後の溶接
の高速化、高能率化に大きく貢献できるものである。
ックス入り帯状電極を溶接線方向に配置して水平すみ肉
溶接を行うことにより、アーク安定性、ビード形状・外
観が良好であると共に溶接速度も従来1電極溶接法より
大幅に向上し、2電極1プール法に匹敵する高速性が、
装置が簡易な1電極で達成できる。従って、今後の溶接
の高速化、高能率化に大きく貢献できるものである。
【図1】本発明の方法を溶接方向に垂直な面で概略的に
示す模式図である。
示す模式図である。
【図2】本発明の方法を概略的に示すアーク近傍の斜視
図である。
図である。
【図3】本発明および従来法の溶接線方向のアークおよ
び溶融池形状を示す縦断面図である。
び溶融池形状を示す縦断面図である。
【図4】フラックス入り帯状電極の製造工程の一例を電
極断面で示す図である。
極断面で示す図である。
【図5】電極の溶接線方向に対する配置を示す平面図で
ある。
ある。
1 フラックス入り帯状電極
2 送給ロール
3 給電チップ
4 被溶接鋼板
5 アーク
6 溶融金属
7 ガスノズル
8 円形電極
9 スラグ
10 溶接金属
11 個体面
12 溶込み深さ
13 鋼製パイプ
14 フラックス
15 銅めっき
16 鋼製帯状電極
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼製パイプにフラックスを充填した後
圧延により偏平に成形したフラックス入り帯状電極を用
い、その幅方向が溶接線方向となるように配置して溶接
することを特徴とする高速ガスシールドアーク溶接方法
。 - 【請求項2】 前記フラックス入り帯状電極表面に銅
めっきが施されていることを特徴とする請求項1記載の
高速ガスシールドアーク溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7204491A JPH04284974A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 高速ガスシールドアーク溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7204491A JPH04284974A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 高速ガスシールドアーク溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04284974A true JPH04284974A (ja) | 1992-10-09 |
Family
ID=13478004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7204491A Withdrawn JPH04284974A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 高速ガスシールドアーク溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04284974A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8624340B2 (en) | 2010-09-02 | 2014-01-07 | Panasonic Corporation | Plasma processing apparatus and method thereof |
US8703613B2 (en) | 2010-05-13 | 2014-04-22 | Panasonic Corporation | Plasma processing apparatus and plasma processing method |
CN104227268A (zh) * | 2014-09-28 | 2014-12-24 | 杭州华光焊接新材料股份有限公司 | 一种药芯焊环的制备方法 |
US9343269B2 (en) | 2011-10-27 | 2016-05-17 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Plasma processing apparatus |
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US10147585B2 (en) | 2011-10-27 | 2018-12-04 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Plasma processing apparatus |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP7204491A patent/JPH04284974A/ja not_active Withdrawn
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