JPH07245963A - マグネトロン駆動回路 - Google Patents

マグネトロン駆動回路

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JPH07245963A
JPH07245963A JP6035768A JP3576894A JPH07245963A JP H07245963 A JPH07245963 A JP H07245963A JP 6035768 A JP6035768 A JP 6035768A JP 3576894 A JP3576894 A JP 3576894A JP H07245963 A JPH07245963 A JP H07245963A
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Teruya Tanaka
照也 田中
Hitoshi Takimoto
等 滝本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、低コストで信頼性を向上させるこ
とを目的とする。 【構成】 インバータ回路の入力又は出力電流を検出す
る電流トランス13と、電流トランス13の検出値に基
づいてインバータ回路の入力又は出力電流が設定値とな
るようにスイッチング素子5のオン時間を演算する制御
部30と、演算されたそのオン時間を基にスイッチング
素子5を駆動するオン時間パルスを発生する駆動部20
とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子レンジ等に
用いるインバータ方式のマグネトロン駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子レンジ等に用いられているイ
ンバータ方式のマグネトロン駆動回路の入力又は出力制
御は、マイコンからの出力信号である入力又は出力設定
信号に入力又は出力検出信号が一致するようにアナログ
回路で構成されたフィードバック回路が動作する方式で
あった。このような方式の従来のマグネトロン駆動回路
を図5に示す。同図において、1は商用電源であり、商
用電源1からの交流電圧が整流器2で整流された後、チ
ョークコイル3とコンデンサ4で平滑されて直流電圧が
得られるようになっている。5はIGBTからなるスイ
ッチング素子であり、スイッチング素子5には直列に共
振コンデンサ6が接続され、そのコレクタ・エミッタ間
には並列にフリーホイーリングダイオード7が接続され
ている。共振コンデンサ6は、フリーホイーリングダイ
オード7と同様に、スイッチング素子5に並列に接続さ
れる例もある。8は高周波トランスであり、1次巻線、
2次巻線及びフィラメント巻線が備えられている。直流
電圧が高周波トランス8の1次巻線を介してスイッチン
グ素子5のコレクタに供給されている。ドライバ14か
らの駆動信号によりスイッチング素子5がオン・オフさ
れ、直流電圧が周期的にスイッチングされて高周波に変
換されるようになっている。この高周波が高周波トラン
ス8の1次巻線に供給される。また、2次巻線には倍電
圧コンデンサ9とダイオード10,11で構成された倍
電圧整流回路が接続されている。この倍電圧整流回路で
高周波トランス8の2次巻線に発生する高周波高電圧が
倍電圧整流されてマグネトロン12を駆動する直流高電
圧が得られる。
【0003】また、マグネトロン12に供給する電力を
所要の設定値に制御するための制御系が次のように構成
されている。マイコン15からの出力設定信号が信号線
A,B,Cによりそれぞれフォトカプラa,b,cを介
してデジタル信号で出力制御回路16に送られ、出力検
出信号は、電流トランス(以下、C.Tという)13に
よりマグネトロン電流を検出して出力制御回路16に取
り込まれている。信号線A,B,Cは、それぞれデータ
信号、データ信号に同期させたクロック信号、データ信
号終了信号の信号線であり、デジタル信号伝達方式は3
線が必要である。またデジタル信号をアナログのフィー
ドバック回路である出力制御回路16に入力するため、
出力制御回路16の前段にはD/Aコンバータ17が配
設されている。マイコン15はパネルスイッチやディス
プレイを駆動するため、マグネトロン駆動用の高電圧を
発生するインバータ回路とマイコン15の電源は安全の
ために分離する必要があり、したがってマイコン15と
インバータ回路を絶縁するため、フォトカプラa,b,
cが必要となっている。マイコン15は上記のようにパ
ネルスイッチやディスプレイを駆動するため、パネル裏
面に載置され、インバータ回路とは離れており、グラン
ド線も含めると信号線は4本必要であり、非常にコスト
を要している。この方式は、マイコン15からの出力設
定信号のばらつき誤差が直接インバータ出力のばらつき
になるため、出力設定信号は正確なデジタル信号で出力
制御回路16に伝達することが必要である。信号線を1
線式とし、D/Aコンバータの配設を省略する方式とし
てPWM信号伝送やFM信号伝送方式等が考えられる
が、この場合、フォトカプラのスイッチング速度等のば
らつきが非常に大きいため、それに応じて出力変動が大
きく実用的でない。また、この方式ではスイッチング素
子(IGBT)5の温度が過度に上昇したり、スイッチ
ング素子駆動回路18の電圧低下等の異常が発生したと
き、マイコン15はその異常を直接検出することができ
ない。そのため、さらに異常検知回路19から異常を検
出するための信号線Dがフォトカプラdを介してマイコ
ン15に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマグネトロン駆
動回路では、マイコンとインバータの出力制御回路と
は、距離的に離れており、電気的に絶縁されている。し
たがって、従来の方式では、マイコンから出力制御回路
に出力設定信号等を送るための信号線やフォトカプラが
多く必要となり、コスト高になる。また信号線が多いた
め、信号線部の断絶やコネクタの接触不良等で信頼性が
低下しやすい。
【0005】そこで、本発明は、低コストで信頼性を向
上させることのできるマグネトロン駆動回路を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、インバータ回路において直流電
圧をスイッチング素子で周期的にスイッチングして高周
波に変換し、この高周波を昇圧したのち整流した直流出
力でマグネトロンを駆動するとともに前記インバータ回
路の入力又は出力を所要の設定値とするようにしたマグ
ネトロン駆動回路において、前記インバータ回路の入力
又は出力電流を検出する電流トランスと、該電流トラン
スの検出値に基づいて前記インバータ回路の入力又は出
力電流が前記設定値となるように前記スイッチング素子
のオン時間を演算する制御部と、該制御部で演算された
オン時間を基に前記スイッチング素子を駆動するオン時
間パルスを発生する駆動部とを有することを要旨とす
る。
【0007】第2に、前記制御部は、前記オン時間に対
応したPWM信号又はFM信号を出力し、該PWM信号
又はFM信号をフォトカプラを介して前記駆動部に入力
させるように構成してなることを要旨とする。
【0008】第3に、前記制御部は、前記オン時間に対
応したPWM信号又はFM信号を出力し、該PWM信号
又はFM信号をトランスを介して前記駆動部に入力させ
るように構成してなることを要旨とする。
【0009】第4に、前記駆動部は、前記インバータ回
路の電圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回
路異常検出回路を有し、該インバータ回路異常検出回路
から異常検出信号が出力されたときは前記オン時間パル
スの発生を停止するように構成してなることを要旨とす
る。
【0010】第5に、前記制御部は、前記インバータ回
路の入力電流又は出力電流の異常を検出する入出力電流
異常検出回路を有し、該入出力電流異常検出回路から異
常検出信号が出力されたときは前記駆動部にオン時間パ
ルスの発生を停止させる信号を送出するように構成して
なることを要旨とする。
【0011】第6に、前記制御部は、前記インバータ回
路の入力電流又は出力電流の異常を検出する入出力電流
異常検出回路を有し、該入出力電流異常検出回路から異
常検出信号が出力されたときは前記駆動部にオン時間パ
ルスの発生を停止させる信号を送出し、前記駆動部は、
前記インバータ回路の電圧、電流又は温度の異常を検出
するインバータ回路異常検出回路を有し、該インバータ
回路異常検出回路から異常検出信号が出力されたときは
前記オン時間パルスの発生を停止するように構成してな
ることを要旨とする。
【0012】第7に、前記駆動部には前記インバータ回
路の電圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回
路異常検出回路と、該インバータ回路異常検出回路から
の異常検出信号でセットされ該セット時の出力で前記オ
ン時間パルスの発生を停止させるフリップフロップ回路
とを設け、前記制御部には前記インバータ回路の入力電
流又は出力電流の異常を検出する入出力電流異常検出回
路を設け、該入出力電流異常検出回路から異常検出信号
が出力され、かつ前記インバータ回路異常検出回路から
異常検出信号の非出力状態のときに前記フリップフロッ
プ回路をリセットして前記駆動部からのオン時間パルス
の発生を可能とするように構成してなることを要旨とす
る。
【0013】第8に、商用電源からの交流電圧を整流し
て直流電圧とする整流器と、該整流器から出力される直
流電圧を周期的にスイッチングして高周波に変換するス
イッチング素子と、該スイッチング素子に直列又は並列
に接続された共振コンデンサと、前記スイッチング素子
で変換された高周波を昇圧する高周波トランスと、該高
周波トランスから出力される高周波高電圧を整流してマ
グネトロン駆動用の直流出力を得る整流回路と、前記マ
グネトロンに流れる電流に対応した電流を検出する電流
トランスと、該電流トランスの検出出力を読み込むA/
Dコンバータ、このA/Dコンバータの出力と設定値と
を比較演算して前記スイッチング素子のオン時間を決め
る演算部、及び該演算部で決められたオン時間に対応し
たPWM信号又はFM信号を出力する出力部を備えた制
御部と、該制御部からのPWM信号又はFM信号をフォ
トカプラを介して入力し該PWM信号又はFM信号を基
に前記スイッチング素子を駆動するオン時間パルスを発
生する駆動部とを有することを要旨とする。
【0014】
【作用】上記構成において、第1に、インバータ回路と
は電気的に絶縁された電流トランスでインバータ回路の
入力又は出力電流が検出され、この検出値が直接制御部
に読み込まれて制御部に予め設定されている設定値と比
較演算され、スイッチング素子のオン時間が決められ
る。そしてこのオン時間に対応した信号が駆動部に送ら
れオン時間パルスが発生してスイッチング素子が駆動さ
れる。制御部から駆動部に送られるオン時間に対応した
信号はアナログ信号でよく、例えばPWM信号やFM信
号等の1線式で送ることが可能となる。
【0015】第2に、制御部から駆動部に送られるオン
時間に対応した信号は、具体的に、PWM信号又はFM
信号の1線式でフォトカプラを介して送られる。
【0016】第3に、制御部と駆動部間の信号線部分の
電気的な絶縁は、トランスを用いても可能である。
【0017】第4に、駆動部には、インバータ回路の電
圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回路異常
検出回路が備えられ、インバータ回路の異常が検出され
たときは、スイッチング素子の駆動が停止される。
【0018】第5に、制御部はインバータ回路の入力又
は出力電流を監視しているため、制御部にインバータ回
路の入力電流又は出力電流の異常を検出する入出力電流
異常検出回路を備えさせることにより、制御部で、直接
インバータ回路の入力電流又は出力電流の異常を検知す
ることが可能となる。異常が検知されたときは、オン時
間パルスの発生が停止される。
【0019】第6に、制御部にインバータ回路の入力電
流又は出力電流の異常を検出する入出力電流異常検出回
路を備えさせ、駆動部にはインバータ回路の電圧、電流
又は温度の異常を検出するインバータ回路異常検出回路
を備えさせることにより、インバータ回路の異常を二重
方式で確実に検知することが可能となる。
【0020】第7に、駆動部にはインバータ回路の電
圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回路異常
検出回路と、このインバータ回路異常検出回路からの異
常検出信号出力でセットされてオン時間パルスの発生を
停止させるフリップフロップ回路とを設け、制御部には
インバータ回路の入力電流又は出力電流の異常を検出す
る入出力電流異常検出回路を設け、この入出力電流異常
検出回路でインバータ回路の入力電流又は出力電流の異
常が検出され、かつ前記インバータ回路異常検出回路か
ら異常検出信号が非出力状態となったとき、フリップフ
ロップ回路をリセットして駆動部からのオン時間パルス
の発生を可能とすることにより、インバータ回路の異常
状態が解除されたときに自動的にインバータ回路を正常
動作状態に復帰させることが可能となる。
【0021】第8に、具体的には、制御部には電流トラ
ンスの検出出力を読み込むA/Dコンバータと、このA
/Dコンバータの出力と設定値とを比較演算してスイッ
チング素子のオン時間を決める演算部と、この演算部で
決められたオン時間に対応したPWM信号又はFM信号
を出力する出力部とを具備させ、駆動部は、この制御部
からのPWM信号又はFM信号をフォトカプラを介して
入力し、このPWM信号又はFM信号を基にスイッチン
グ素子を駆動するオン時間パルスを発生させることによ
り、高信頼性を有するマグネトロン駆動回路が実現され
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は、本発明の第1実施例を示す図で
ある。なお、図1、図2及び後述の第2、第3実施例を
示す図において、前記図5における機器及び素子等と同
一ないし均等のものは、前記と同一符号を以て示し重複
した説明を省略する。
【0023】まず、図1を用いて、本実施例の基本的な
構成及び作用を説明する。同図において、20はスイッ
チング素子駆動部、30はマイコンからなる制御部であ
る。そして、インバータ回路の出力電流がC.T13で
検出され、その検出値が制御部30に直接読み込まれ
る。制御部30は、そのメモリ内に予め記憶しているイ
ンバータ回路出力の設定値又は使用者の設定キー操作に
よる設定値と前記C.T検出値とを比較演算してスイッ
チング素子5のオン時間を決定する。制御部30は、こ
のスイッチング素子オン時間に対応する信号を1線式の
信号線でフォトカプラ40を介してスイッチング素子駆
動部20に伝え、スイッチング素子駆動部20はそのオ
ン時間に対応したオン時間パルスを出力してスイッチン
グ素子5を駆動する。
【0024】本実施例の方式においては、C.T13が
インバータ回路と電気的に絶縁されているため、直接、
制御部30がC.T13を介してインバータ出力電流を
検出することができる。したがって、その検出情報を基
にスイッチング素子5のオン時間制御、即ちインバータ
出力の制御が行えるため、制御部30からスイッチング
素子駆動部20への信号はアナログ信号でよく、素子ば
らつき等による誤差は問題ない。
【0025】次に、図2を用いて、本実施例の構成及び
作用を、さらに詳しく説明する。インバータ回路は準E
級型であり、スイッチング素子5をオンさせるタイミン
グは、スイッチング素子5に印加される電圧に対応する
信号(SVCE)が、直流電圧(VDC)に対応する信
号(SVAC)より低下したときONタイミング発生回
路22によりオンタイミングパルスが発生するようにな
っている。またスイッチング素子5のオン時間は次のよ
うにして決められる。制御部30には、電流トランス1
3の検出値を整流器36を介して読み込むA/Dコンバ
ータ31と、このA/Dコンバータ31の出力と設定値
とを比較演算してスイッチング素子5のオン時間を決め
る演算部32と、この演算部32で演算されたオン時間
に対応するPWM信号を出力するPWM出力部33とが
備えられている。34は設定値を設定するための設定キ
ーである。オン時間に対応したPWM信号は、例えば、
周波数は5kHzで、オン時間:0μsecで0%DU
TY、オン時間:10μsecで50%DUTY、オン
時間:20μsecで100%DUTYのように設定さ
れ、このようなPWM信号がフォトカプラ40に送られ
る。フォトカプラ40を経たPWM信号は、抵抗R1
2 ,R3 、コンデンサC1 で直流電圧に変換される。
スイッチング素子駆動部20では、この直流電圧と、の
こぎり波発生回路23で発生したのこぎり波とをコンパ
レータ24で比較することにより、上記の直流電圧をオ
ン時間パルスに変換し、ゲート信号発生回路21からス
イッチング素子5にオン時間パルスを与えて駆動する。
【0026】上記のように、制御部30は、インバータ
回路の出力電流を監視しているため、インバータ回路の
出力電流の異常を検出することが可能であり、このため
出力電流異常検出回路35が備えられている。そして
C.T13で検出されたインバータ出力電流が異常であ
る場合は、出力電流異常検出回路35からの異常検出信
号によりPWM出力部33から出力されるPWM信号の
DUTYを0%にし、駆動部20からのオン時間パルス
出力を停止させてスイッチング素子5の駆動を止めるよ
うになっている。また、駆動部20には、インバータ回
路の電圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回
路異常検出回路25が備えられている。そしてスイッチ
ング素子(IGBT)5の温度をIGBT温度検出回路
38の検出信号によりIGBT温度監視回路27で監視
し、ドライバ14の電源電圧をドライバ電源電圧監視回
路27で監視し、スイッチング素子5の温度が過度に上
昇した場合、又はドライバ電圧が低下した場合はインバ
ータ回路異常検出回路25の出力によりオン時間パルス
の発生を停止するようになっている。
【0027】図3には、本発明の第2実施例を示す。本
実施例は、駆動部20におけるインバータ回路異常検出
回路25と制御部30における出力電流異常検出回路3
5等により異常検出システムが構成されている。駆動部
20には、インバータ回路の異常でインバータ回路異常
検出回路25が動作したとき、セット端子がHレベルに
なってオン時間パルスの発生を停止させるフリップフロ
ップ回路28が設けられている。オン時間パルスの発生
が停止すると、制御部30は、PWM信号を送出してい
るにもかかわらず、インバータ出力電流がゼロになるた
め、出力電流異常検出回路35が異常を検出し、PWM
信号のDUTYを0%にする。そしてVINの信号がコ
ンパレータ29の閾値0.7V以下になり、かつインバ
ータ回路の異常状態が解除されてセット端子がLレベル
になると、フリップフロップ回路28がリセットされゲ
ート信号発生回路21からオン時間パルスの発生が可能
な状態になる。このとき、制御部30からDUTY50
%のPWM信号が送られると10μsecのオン時間パ
ルスがゲート信号発生回路21から発生してインバータ
回路は元の正常動作に復帰する。一方、インバータ回路
の異常状態が続いている場合は、フリップフロップ回路
28のセット端子はHレベルでその出力はHレベルのま
まであり、インバータ動作は停止状態のままである。
【0028】図4には、本発明の第3実施例を示す。本
実施例は、C.T13でインバータ回路の入力電流を検
出し、その検出値が制御部30に直接読み込まれるよう
になっている。入力電流検出値を用いても、制御部30
に出力電流検出値を用いた場合と同様の制御動作をさせ
ることが可能である。また制御部30からのスイッチン
グ素子オン時間に対応する信号が1線式の信号線でトラ
ンス41を介してスイッチング素子駆動部20に送られ
るようになっている。トランス41を用いても制御部3
0とスイッチング素子駆動部20との間を電気的に絶縁
し、かつ信号を伝送させることが可能である。
【0029】なお、各実施例は、C.T13でインバー
タ回路の出力電流又は入力電流を検出するようにした
が、高周波トランス8の1次電流を検出し、その検出値
を制御部30に読み込ませるようにしても同様の制御動
作をさせることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、電流トランスでインバータ回路の入力又は出力
電流を検出し、その検出値を制御部に読み込んでインバ
ータ回路の入力又は出力電流が設定値となるようにスイ
ッチング素子のオン時間を演算し、駆動部ではこの演算
されたオン時間を基にスイッチング素子を駆動するオン
時間パルスを発生させるようにしたため、電流トランス
はインバータ回路から電気的に絶縁されるので、その検
出値を直接制御部に読み込ませることができ、また制御
部から駆動部に送られるオン時間に対応した信号はアナ
ログ信号でよく、例えばPWM信号やFM信号等の1線
式で送ることができる。したがってフォトカプラ等や信
号線の数を少なくすることができてコスト低減を図るこ
とができるとともに信頼性を向上させることができる。
【0031】第2、第3に、具体的に、制御部は、オン
時間に対応したPWM信号又はFM信号を出力し、この
信号をフォトカプラ又はトランスを介して駆動部に入力
させるようにしたため、確実に信号線数を少なくするこ
とができる。
【0032】第4に、駆動部には、インバータ回路の電
圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回路異常
検出回路を設け、インバータ回路の異常が検出されたと
きはオン時間パルスの発生を停止するようにしたため、
マグネトロンの異常駆動を防止することができて信頼性
を高めることができる。
【0033】第5に、制御部は、インバータ回路の入力
又は出力電流を監視しているため、制御部にインバータ
回路の入力電流又は出力電流の異常を検出する入出力電
流異常検出回路を設け、制御部で直接インバータ回路の
入力電流又は出力電流の異常を検出することができ、異
常が検出されたときは、駆動部からのオン時間パルスの
発生を停止させることができる。したがってこの点にお
いても信頼性を高めることができる。
【0034】第6に、制御部にはインバータ回路の入力
電流又は出力電流の異常を検出する入出力電流異常検出
回路を設け、駆動部にはインバータ回路の電圧、電流又
は温度の異常を検出するインバータ回路異常検出回路を
設け、上記何れの異常検出回路からの異常検出信号によ
っても駆動部からのオン時間パルスの発生を停止させる
ようにしたため、一層信頼性を高めることができる。
【0035】第7に、駆動部にはインバータ回路の電
圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回路異常
検出回路と、このインバータ回路異常検出回路からの異
常検出信号でセットされてオン時間パルスの発生を停止
させるフリップフロップ回路とを設け、制御部にはイン
バータ回路の入力電流又は出力電流の異常を検出する入
出力電流異常検出回路を設け、この入出力電流異常検出
回路でインバータ回路の入力電流又は出力電流の異常が
検出され、かつ前記インバータ回路異常検出回路から異
常検出信号が非出力状態となったときは、フリップフロ
ップ回路をリセットして駆動部からのオン時間パルスの
発生を可能とするようにしたため、インバータ回路の異
常状態が解除されたときに自動的にインバータ回路を正
常動作状態に復帰させることができる。
【0036】第8に、具体的には、制御部に電流トラン
スの検出出力を読み込むA/Dコンバータと、このA/
Dコンバータの出力と設定値とを比較演算してスイッチ
ング素子のオン時間を決める演算部と、この演算部で決
められたオン時間に対応したPWM信号又はFM信号を
出力する出力部とを備えさせ、駆動部は、この制御部か
らのPWM信号又はFM信号をフォトカプラを介して入
力し、このPWM信号又はFM信号を基にスイッチング
素子を駆動するオン時間パルスを発生するようにしたた
め、フォトカプラや信号線の数を少なくすることができ
て低コストで高信頼性を有するマグネトロン駆動回路を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマグネトロン駆動回路の第1実施
例を示す回路図である。
【図2】図1における制御部及びスイッチング素子駆動
部の内部構成等をさらに詳細に示す回路図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す回路図である。
【図5】従来のマグネトロン駆動回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 商用電源 2 整流器 5 スイッチング素子 6 共振コンデンサ 8 高周波トランス 9 倍電圧コンデンサ 10,11 倍電圧コンデンサと共に倍電圧整流回路を
構成するダイオード 12 マグネトロン 13 電流トランス 20 スイッチング素子駆動部 25 インバータ回路異常検出回路 28 フリップフロップ回路 30 制御部 31 A/Dコンバータ 32 演算部 33 PWM出力部 35 出力電流異常検出回路 40 フォトカプラ 41 トランス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ回路において直流電圧をスイ
    ッチング素子で周期的にスイッチングして高周波に変換
    し、この高周波を昇圧したのち整流した直流出力でマグ
    ネトロンを駆動するとともに前記インバータ回路の入力
    又は出力を所要の設定値とするようにしたマグネトロン
    駆動回路において、前記インバータ回路の入力又は出力
    電流を検出する電流トランスと、該電流トランスの検出
    値に基づいて前記インバータ回路の入力又は出力電流が
    前記設定値となるように前記スイッチング素子のオン時
    間を演算する制御部と、該制御部で演算されたオン時間
    を基に前記スイッチング素子を駆動するオン時間パルス
    を発生する駆動部とを有することを特徴とするマグネト
    ロン駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記オン時間に対応した
    PWM信号又はFM信号を出力し、該PWM信号又はF
    M信号をフォトカプラを介して前記駆動部に入力させる
    ように構成してなることを特徴とする請求項1記載のマ
    グネトロン駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記オン時間に対応した
    PWM信号又はFM信号を出力し、該PWM信号又はF
    M信号をトランスを介して前記駆動部に入力させるよう
    に構成してなることを特徴とする請求項1記載のマグネ
    トロン駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記駆動部は、前記インバータ回路の電
    圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回路異常
    検出回路を有し、該インバータ回路異常検出回路から異
    常検出信号が出力されたときは前記オン時間パルスの発
    生を停止するように構成してなることを特徴とする請求
    項1記載のマグネトロン駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記インバータ回路の入
    力電流又は出力電流の異常を検出する入出力電流異常検
    出回路を有し、該入出力電流異常検出回路から異常検出
    信号が出力されたときは前記駆動部にオン時間パルスの
    発生を停止させる信号を送出するように構成してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のマグネトロン駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記インバータ回路の入
    力電流又は出力電流の異常を検出する入出力電流異常検
    出回路を有し、該入出力電流異常検出回路から異常検出
    信号が出力されたときは前記駆動部にオン時間パルスの
    発生を停止させる信号を送出し、前記駆動部は、前記イ
    ンバータ回路の電圧、電流又は温度の異常を検出するイ
    ンバータ回路異常検出回路を有し、該インバータ回路異
    常検出回路から異常検出信号が出力されたときは前記オ
    ン時間パルスの発生を停止するように構成してなること
    を特徴とする請求項1記載のマグネトロン駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記駆動部には前記インバータ回路の電
    圧、電流又は温度の異常を検出するインバータ回路異常
    検出回路と、該インバータ回路異常検出回路からの異常
    検出信号でセットされ該セット時の出力で前記オン時間
    パルスの発生を停止させるフリップフロップ回路とを設
    け、前記制御部には前記インバータ回路の入力電流又は
    出力電流の異常を検出する入出力電流異常検出回路を設
    け、該入出力電流異常検出回路から異常検出信号が出力
    され、かつ前記インバータ回路異常検出回路から異常検
    出信号の非出力状態のときに前記フリップフロップ回路
    をリセットして前記駆動部からのオン時間パルスの発生
    を可能とするように構成してなることを特徴とする請求
    項1記載のマグネトロン駆動回路。
  8. 【請求項8】 商用電源からの交流電圧を整流して直流
    電圧とする整流器と、該整流器から出力される直流電圧
    を周期的にスイッチングして高周波に変換するスイッチ
    ング素子と、該スイッチング素子に直列又は並列に接続
    された共振コンデンサと、前記スイッチング素子で変換
    された高周波を昇圧する高周波トランスと、該高周波ト
    ランスから出力される高周波高電圧を整流してマグネト
    ロン駆動用の直流出力を得る整流回路と、前記マグネト
    ロンに流れる電流に対応した電流を検出する電流トラン
    スと、該電流トランスの検出出力を読み込むA/Dコン
    バータ、このA/Dコンバータの出力と設定値とを比較
    演算して前記スイッチング素子のオン時間を決める演算
    部、及び該演算部で決められたオン時間に対応したPW
    M信号又はFM信号を出力する出力部を備えた制御部
    と、該制御部からのPWM信号又はFM信号をフォトカ
    プラを介して入力し該PWM信号又はFM信号を基に前
    記スイッチング素子を駆動するオン時間パルスを発生す
    る駆動部とを有することを特徴とするマグネトロン駆動
    回路。
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