JPH0724570U

JPH0724570U - 磁石付ステープル

Info

Publication number: JPH0724570U
Application number: JP5380193U
Authority: JP
Inventors: 昌利子森下
Original assignee: 昌利子森下
Priority date: 1993-10-05
Filing date: 1993-10-05
Publication date: 1995-05-09

Abstract

(57)【要約】【目的】抜いた針を簡単にかつ安全に収集できる【構成】基部１の基端１ａと押部２の基端２ｂとが互
いに枢支してなるステープル１０において、基部１の底
面１ｄに磁石５が固着されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば商品名ホッチキスのようなステープルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば商品名ホッチキスのような複数の紙片を綴じるステープルは、紙片を綴じるのみならず紙片を綴じた針を取り外すこともできるようになっていて、その便利性の故に今や事務所は勿論のこと家庭内においても普及している。

【０００３】このようなステープルはほぼ短冊状の基部と断面Ｕ字状の押部とが両者の基端において枢支され、ステープル全体を握り基部先端裏面を人差し指で支え押部を親指で上から押圧して用いるものである。すなわち基部の先端部は凹部を形成しており、押部はＵ字状の溝部に針収納部が設けられ、押部の先端に形成される押片が針収納部に収納されている針列の最先端の針を分離して基部に圧接させるので、あらかじめ紙片を基部と押部との間に挟んでおけば針は紙片を貫通し基部の先端部に形成された凹部の作用によって紙片を把持することができる。

【０００４】一方綴じ間違い等で紙片を把持してある針を抜きたいときは、押部基端に形成される爪を紙片と針との間に差し込み引き上げればよい。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし綴じ間違い等のために抜いた針はステープルから離れて落下するので、いちいち指先で拾い上げなければならないが、針が小さいので簡単に把持できずまた針が細くかつ鉄製で堅いので指先を怪我するおそれもある。しかも床に落下したような場合は踏みつけて足裏を怪我をすることも考えられる。

【０００６】本考案は、抜いた針を簡単にかつ安全に収集できるステープルを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、基部の基端とと押部の基端とが互いに枢支していて基部の自由端部と押部の自由端部とが協働して複数の紙片を綴じるステープルにおいて、基部の底面に磁石が固着されていることを特徴とする磁石付ステープル。

【０００８】

【作用効果の説明】

上記のように構成された磁石付ステープルによれば、基部の底面に磁石が固着されているので、押部を上にして把持する状態で針に近接させれば針は鉄製であるから簡単に吸着でき、いちいち指先を用いて拾い上げることがなくなり指先の怪我から解放される。

【０００９】手先の不自由な人でも本効果を享受することができるのは勿論のことである。

【００１０】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。

【００１１】図１及び図２は本考案の実施例を示す図であるが、まず公知の部分をこれらの図を参照して説明する。すなわちこれらの図において、磁石付ステープル１０は、基部１と押部２と針収納部３とを有している。基部１は、基端１ａが上方開口のＵ字状に折曲されていて先端部１ｂは基端１ａの折曲する側の面に凹部１ｃが形成されている。押部２は、全体が下方開口の断面Ｕ字状に形成されていてＵ字状溝部に針収納部３が収容可能になっており、先端部には長手方向に直角に板状の押片２ａが立設されている。針収納部３はほぼ上方開口のＵ字状に形成されていてこのＵ字状溝部に下方開口のＵ字状の鉄製の針列が収納されている。そして基部の基端１ａの外側に針収納部３の基端３ａ及び押部２の基端２ｂが重合し支軸４で枢支されている。本考案の特徴とするところは、基部１の底面１ｄに磁石５を固着させたことである。磁石５は基部１の縦横の寸法よりはみでない程度であり磁力は垂直の鉄板に吸い付かせたとき磁石付ステープル１０が脱落しない程度であればよい。

【００１２】以下、図１及び図３を参照して作用について説明する。

【００１３】上記のように構成された磁石付ステープルによれば、基部１の底面１ｄに磁石５が固着されているので、押部２を上にして手で把持する状態で飛散した針に近接させれば針は鉄製であるから簡単に吸着でき、磁石５の磁力は垂直の鉄板に吸い付かせたときステープル１０が脱落しない程度であるから、鉄製の事務机７の側板７ａの任意の位置にに吸着させることができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、抜かれて飛散した針をいちいち指先を用いて拾い上げることがなくなり指先の怪我から解放され、手先の不自由な人でも容易に針を拾い上げることができ安全性が向上し、また鉄製の事務机の側板の任意の位置にに吸着させることによって、机上面積の有効利用とともに使用上の便利性が向上するという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による磁石付ステープルを示す外観斜視
図。

【図２】図１におけるＡ矢視図。

【図３】本実施例の別の利用状態を示す図。

【符号の説明】１・・・基部１ａ，２ｂ，３ａ・・・基端１ｂ・・・先端部１ｃ・・・凹部１ｄ・・・底面２・・・押部２ａ・・・押片３・・・針収納部４・・・支軸５・・・磁石７・・・机７ａ・・・側板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基部の基端とと押部の基端とが互いに枢
支していて基部の自由端部と押部の自由端部とが協働し
て複数の紙片を綴じるステープルにおいて、基部の底面
に磁石が固着されていることを特徴とする磁石付ステー
プル。