JPH07245503A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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Publication number
JPH07245503A
JPH07245503A JP3247794A JP3247794A JPH07245503A JP H07245503 A JPH07245503 A JP H07245503A JP 3247794 A JP3247794 A JP 3247794A JP 3247794 A JP3247794 A JP 3247794A JP H07245503 A JPH07245503 A JP H07245503A
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JP
Japan
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dielectric
dielectric filter
electrode
electrodes
inner conductor
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Application number
JP3247794A
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English (en)
Inventor
Sukeyuki Atokawa
祐之 後川
Tadahiro Yorita
忠弘 寄田
Yasuo Yamada
康雄 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を削減し、誘電体フィルタの小型
化、コンパクト化を図る。 【構成】 中心軸上に貫通孔3が穿設された断面正方形
の角柱状誘電体2の内周面及び側面に電極を形成して相
互に結合された2個の同軸共振器が一体的に構成されて
いる。内周面に形成された電極を2本のスリット状の隙
間9A,9Bで分割して各同軸共振器の内導体4A,4
Bが構成され、側面21A〜21Cの開放端面22の近
傍位置にフィルタの端子電極6,7が形成され、該端子
電極6,7を囲んで側面21A〜21Dに形成された電
極により両同軸共振器共通の外導体電極5が構成され、
端面23全体に形成された短絡電極8により内導体電極
4A,4B及び外導体電極5が短絡されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸方向に延びる孔を有
する柱状誘電体の内周面及び外周面に内導体電極と外導
体電極を形成してなる誘電体フィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来の誘電体フィルタの内部
構造を示す要部斜視図である。同図に示す誘電体フィル
タ100は、2個の終端ショートのλg/4(λg:管内
波長)の角柱状の誘電体共振器101,102が結合基
板103を介して縦続接続されたものである。結合基板
103の表裏面には容量結合させて4個の電極が形成さ
れ、表面の電極D1,D2に上記誘電体共振器101,
102の内導体電極101A,102Aが接続端子T
1,T2を介してそれぞれ接続されている。また、裏面
の電極に入出力用の端子104,105がそれぞれ接続
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記誘電体フィルタ1
00は、2個の誘電体共振器101,102を結合基板
103を介して縦続接続するように構成されているの
で、誘電体共振器101,102の他、結合基板10
3、結合端子T1,T2及び入出力端子104,105
等の構成部材を要し、誘電体フィルタの組立てが複雑に
なるとともに、その形状の小型化にも一定の限界があっ
た。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、部品点数の少ない小型の誘電体フィルタを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に延び
る孔を有する柱状の誘電体と、上記貫通孔の内周面を導
電材で被覆するとともに、複数の軸方向のスリットで分
離してなる複数の内導体電極と、上記誘電体の軸に平行
な外周面を上記導電材で被覆してなる外導体電極とから
なるものである(請求項1)。
【0006】なお、上記内導体電極及び外導体電極は、
一方端面を上記導電材で被覆してなる短絡電極により短
絡されていてもよい(請求項2)。
【0007】また、上記孔の内周面のスリット形成位置
に、少なくとも1の軸方向に延びる凹溝を設けるとよく
(請求項3)、上記凹溝に代えて外周面に連通する溝を
設けてもよい(請求項4)。
【0008】また、本発明は、上記誘電体の軸に平行な
側面の一部に実装面が設けられるとともに、該実装面の
上記内導体電極に対向する位置に一対の端子電極が形成
されているものである(請求項5)。
【0009】更に、本発明は、少なくとも2個の上記誘
電体フィルタを直列接続してなるものである(請求項
6)。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、各内導体電極と
外導体電極間で同軸線路が形成され、誘電体の軸方向寸
法に関係した所定の周波数において共振する同軸共振器
が構成される。また、各同軸共振器は、誘電体内に形成
される電磁界により相互に結合され、これにより複数の
同軸共振器を相互に結合してなる誘電体フィルタが構成
される。
【0011】請求項2記載の発明によれば、各内導体電
極と外導体電極は一端が短絡され、両電極間で終端ショ
ートの同軸共振器が構成される。
【0012】請求項3又は4記載の発明によれば、凹溝
又は溝により隣合う内導体電極間に生じる容量の容量値
が小さくなり、両内導体電極間の結合が弱くなる。ま
た、凹溝又は溝の溝幅を調整することにより両内導体電
極間の結合が調整される。
【0013】請求項5記載の発明によれば、各端子電極
は、内導体電極間に形成される容量により結合され、該
容量を介して信号の入出力が行なわれる。誘電体フィル
タは、接地電極、入力端子電極及び出力端子電極が形成
されたプリント基板に、実装面が対向するように誘電体
フィルタを載置し、実装面の外導体電極及び端子電極を
それぞれ対応するプリント基板の電極に接続することに
より、直接、プリント基板へ実装される。
【0014】請求項6記載の発明によれば、少なくとも
2個の上記誘電体フィルタを実装面が面一となるように
並列に配置し、隣り合う誘電体フィルタの外導体電極間
及び端子電極間をそれぞれ接続して直列接続される。こ
れによりn個の誘電体フィルタによりk(=2以上の整
数)×n段のフィルタが構成される。
【0015】
【実施例】図1は、本発明に係る誘電体フィルタの第1
実施例を示す斜視図、図2は、同誘電体フィルタの構造
を示す図で、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)
は左側面図、(d)は右側面図、(e)は背面図であ
る。また、図3は、図2(a)のA−A断面図、図4
は、上記誘電体フィルタの等価回路図である。
【0016】誘電体フィルタ1は、図4に示すように、
2個の終端ショートの1/4波長同軸共振器θ1,θ2
を縦続接続してなる2段構成のフィルタである。誘電体
フィルタ1は、断面正方形の中心に軸方向に延びる貫通
孔3が穿設され、略λg/4(λg:動作周波数の管内波
長)の軸方向寸法Lを有するセラミックス等からなる角
柱状の誘電体2を用いて構成されている。
【0017】上記誘電体2の内周面に上記同軸共振器θ
1,θ2の内導体を構成する電極(以下、内導体電極と
いう)4A,4Bが形成され、上記誘電体2の貫通孔3
に平行な側面21A〜21Dに外導体を構成する電極
(以下、外導体電極という)5及び入出力用の端子電極
6,7が形成されている。上記内導体電極4A,4B及
び外導体電極5は、一方端面23全体に形成された電極
8により短絡されている。
【0018】誘電体フィルタ1は、プリント基板に直
接、実装可能な表面実装型フィルタで、上記側面21A
が実装面(底面)となっている。
【0019】上記内導体電極4A,4Bは、上記貫通孔
3の内周面に一対の軸方向に延びるスリット状の隙間9
A,9Bを設けて形成された電極により構成されてい
る。上記隙間9A,9Bは、側面21B,21Cに平行
な中心線m(図2(a)、参照)上に設けられ、内導体
電極4A,4Bは、それぞれ側面21Bと側面21Cと
に対向して形成されている。
【0020】上記端子電極6,7は、上記実装面21A
及びこれに接する側面21B,21Cであって端面22
の近傍位置に形成されている。端子電極6は、短冊状の
電極で、実装面21Aから側面21Bに亘って形成され
ている。同様に短冊状の端子電極7が、実装面21Aか
ら側面21Cに亘って形成されている。なお、上記端子
電極6,7は、実装面21Aのみに形成しても良く、そ
れぞれ側面21Bと側面21Cとに形成してもよい。
【0021】また、上記外導体電極5は、上記端子電極
6,7を囲むようにして側面21A〜21Dの全体に形
成された電極により構成されている。なお、外導体電極
5と端子電極6,7は、隙間10により絶縁されてい
る。
【0022】上記電極4A,4B,5〜8は、例えば誘
電体2の電極形成位置以外の部分をマスキングした後、
この誘電体2を銅、銀、白金等の導電ペーストが入った
ペースト槽に浸漬して、誘電体2の電極形成位置に導電
ペーストを塗布し、この後、所定の高温度で上記導電ペ
ーストを加熱・焼成して形成される。
【0023】上記構成において、内部導体電極4Aと外
導体電極5間で先端ショートの1/4波長同軸共振器θ
1が構成され、内部導体電極4Bと外導体電極5間で先
端ショートの1/4波長同軸共振器θ2が構成され、両
同軸共振器θ1,θ2は、誘電体2内に生じる磁界によ
り相互に磁気結合されている。
【0024】また、内導体電極4Aと端子電極7間及び
内導体電極4Bと端子電極6間に生じる容量により外部
結合容量C1,C2が構成されている。
【0025】上記誘電体フィルタ1は、図5に示すよう
に、プリント基板11の表面に形成された入出力ライン
電極12A,12B及び接地電極12Cに、実装面21
Aの端子電極6,7及び外導体電極5を半田付け等によ
りそれぞれ接続させてプリント基板11に直接、装着さ
れる。
【0026】上記のように、誘電体2の内周面に軸方向
に2分割された内導体電極4A,4Bを形成するととも
に、側面21A〜21Dに外導体電極5及び端子電極
6,7を形成して2個の相互に磁気結合された同軸共振
器θ1,θ2からなるフィルタが一体成形されるように
しているので、誘電体フィルタ1がコンパクトになる。
また、従来の結合基板、入出力端子等の構成部品が不要
になり、この分、部品点数が削減され、組立てが簡単に
なり、製造コストの低減に寄与する。
【0027】図6は、本発明に係る誘電体フィルタの第
2実施例を示す斜視図である。第2実施例は、同軸共振
器θ1,θ2間の結合量を小さくしてフィルタの狭帯域
化を図るようにしたもので、図6に示す誘電体フィルタ
1′は、図1において、貫通孔3の内周面の隙間9Bの
形成位置に側面21Aに連通する溝13を設けたもので
ある。
【0028】上記溝13により内導体電極4Aと内導体
電極4B間に誘電体2より誘電率が小さい空気の絶縁層
が形成されるので、同軸共振器θ1と同軸共振器θ2間
の結合が弱くなり、誘電体フィルタ1′のフィルタ特性
の狭帯域化等の調整を容易に行なうことができる。
【0029】図7は、本発明に係る誘電体フィルタの第
3実施例の横断面図である。第2実施例は、隙間9Bの
形成位置に溝13を設けていたが、第3実施例は、図6
において、溝13に代えて凹溝14を設けたものであ
る。凹溝14によっても同軸共振器θ1と同軸共振器θ
2間の結合が弱くなるので、第2実施例と同様にフィル
タ特性の調整を行なうことができる。
【0030】第2,第3実施例は、隙間9Bの形成位置
にのみ溝13又は凹溝14を設けるようにしていたが、
隙間9A,9Bの両形成位置に溝13又は凹溝14を設
けるようにしてもよい。また、隙間9A,9Bの一方の
形成位置に溝13を設け、他方の形成位置に凹溝14を
設けるようにしてもよい。
【0031】図8は、本発明に係る誘電体フィルタの第
4実施例の一部破断した斜視図、図9は、同誘電体フィ
ルタの縦断面図である。第4実施例は、開放端面からの
高周波のリークを低減するため、構造上、同軸共振器の
開放端面をなくしたものである。
【0032】図8は、図6において、端面22に電極を
形成し、内導体電極4A,4Bと外導体電極5とを短絡
する一方、内導体4A,4Bの端面22に近接した適所
に隙間9Dを設けたものである。すなわち、内導体電極
4A,4Bの開放端における外導体電極5との容量的な
結合を上記隙間9Dの容量による結合に置き換えたもの
である。
【0033】図6に示す構造では、内導体電極4A,4
Bの開放端が空間的に開放され、外導体電極5以外の導
体にも容量的に結合し得るという問題があり、かつ、高
周波のリークがあるという問題がある。図8に示す構造
では、内導体電極4A,4Bが外導体電極5により取り
囲まれているため外導体電極以外の導体に容量的に結合
することがなく、誘電体2内の電磁界が外部へ漏洩し難
いから、高周波のリークが低減される。
【0034】なお、上記第1実施例〜第3実施例の構造
においても開放端面22に電極を形成して上記と同様の
構造にすることにより高周波のリークを低減することが
できる。
【0035】図10は、本発明に係る誘電体フィルタの
第5実施例の横断面図である。第5実施例は、孔の断面
形状を楕円形状にしたもので、図10は、第1実施例の
断面円形の貫通孔3を断面楕円形の貫通孔3′に変更し
たものである。第5実施例においても隙間9A,9Bの
両形成位置に溝13又は凹溝14を設けることによりフ
ィルタの狭帯域化を図ることができる。また、第4実施
例と同様に開放端面22に電極を形成し、高周波のリー
クを低減することができる。
【0036】図11は、本発明に係る誘電体フィルタの
第6実施例を示す横断面図である。第6実施例は、誘電
体の貫通孔の内周面に3個の内導体電極を形成して3個
に同軸共振器θ1,θ2,θ3を磁気結合により縦続接
続したものである。
【0037】図11は、図2(a)において、隙間9A
を隙間9Bに対して120°回転した位置に形成すると
もに、隙間9Bに対して−120°回転した位置に隙間
9Cを追加形成し、内導体電極4A,4B間に内導体電
極4Cを形成するようにしたものである。
【0038】上記構成により、内導体電極4Cと外導体
電極5間で同軸共振器θ2が構成されるとともに、該同
軸共振器θ2が誘電体2内に形成される磁界成分により
同軸共振器θ1,θ3と相互に結合されて、図12に示
す等価回路を有する3段構成の誘電体フィルタが構成さ
れる。
【0039】なお、同様の方法で内導体電極の数を増加
することにより4段以上の誘電体フィルタを構成するこ
とも可能である。
【0040】図13は、本発明に係る誘電体フィルタの
第7実施例の斜視図である。また、図14は、同誘電体
フィルタの横断面図である。第7実施例は、第1実施例
と同一構造の2個の誘電体フィルタを直列に接続して4
段構成の誘電体フィルタを構成したものである。
【0041】図13に示す誘電体フィルタ1″は、2個
の誘電体フィルタRA,RBと両誘電体フィルタRA,
RBを直列接続する接続基板14とから構成されてい
る。
【0042】誘電体フィルタRA,RBは、図1に示す
誘電体フィルタ1と同一の構造を有している。誘電体フ
ィルタRA,RBは、開放端面22及び実装面21Aが
それぞれ面一になるように並列に配置し、誘電体フィル
タRAの端子電極6と誘電体フィルタRBの端子電極7
及び誘電体フィルタRAの外導体電極5と誘電体フィル
タRBの外導体電極5とをそれぞれハンダ又は導電接着
剤等により電気的に接続するとともに、両誘電体フィル
タRA,RBを上記接続基板14の表面に搭載して直列
接続されている。
【0043】接続基板14は、並列配置された誘電体フ
ィルタRA,RBの実装面21Aのと略同一の面積を有
する矩形状の絶縁体基板からなり、その表面適所に誘電
体フィルタRBの端子電極6が接続される端子電極14
1、誘電体フィルタRAの端子電極7が接続される端子
電極142及び誘電体フィルタRA,RBの外導体電極
5が接続される接地電極143が形成されている。な
お、上記端子電極141,142及び接地電極143
は、図14に示すように、側面を回り込ませて裏面(誘
電体フィルタ1″の実装面)に延長して形成されてい
る。
【0044】上記並列配置された誘電体フィルタRA,
RBは、接続基板14の表面に搭載され、誘電体フィル
タRBの端子電極6、誘電体フィルタRAの端子電極7
及び誘電体フィルタRA,RBの外導体電極5をそれぞ
れ端子電極141、端子電極142、接地電極143に
ハンダ又は導電接着剤等により電気的に接続して接続基
板14に取り付けられている。
【0045】なお、誘電体フィルタRA,RBを直列接
続する場合、回路構成上、上記接続基板14は、必ずし
も必要はないが、誘電体フィルタRA,RBの直列接続
の強度的補強や取扱いの容易性を考慮すると、接続基板
14を使用することが好ましい。
【0046】図15は、上記誘電体フィルタ1″の等価
回路図である。同図に示す容量C11,C12は、それ
ぞれ誘電体フィルタRAの、内導体電極4Aと端子電極
7間の容量と、内導体電極4Bと端子電極6間の容量と
に相当し、容量C21,C22は、それぞれ誘電体フィ
ルタRBの、内導体電極4Aと端子電極7間の容量と、
内導体電極4Bと端子電極6間の容量とに相当する。
【0047】上記のように、2個の誘電体フィルタ1を
直列接続して4段構成の誘電体フィルタ1″を構成して
いるので、誘電体フィルタ1″の容積は、従来の2個の
誘電体同軸共振器を結合してなる2段構成の誘電体フィ
ルタと略同一となり、多段構成の誘電体フィルタをより
小型、軽量及びコンパクトに構成することができる。
【0048】なお、上記第2〜第6実施例に係る誘電体
フィルタを用いて上記誘電体フィルタ1″を構成するこ
ともできる。第6実施例に係る誘電体フィルタのように
(図11、参照)、1個の誘電体フィルタが3段以上の
構成になっている誘電体フィルタを用いた場合は、多段
構成の誘電体フィルタの大幅な小型化、軽量化及びコン
パクト化が可能になる。
【0049】上記実施例では、断面正方形の角柱状の誘
電体フィルタについて説明したが、本発明は、任意の断
面形状を有する柱状の誘電体を用いた誘電体フィルタに
適用することができる。
【0050】図16〜図18は、正方形以外の断面形状
を有する誘電体を用いた誘電体フィルタの実施例を示す
要部横断面図である。図16に示す第8実施例に係る誘
電体フィルタは、軸に平行な側面に実装面24が設けら
れた略円形の断面形状を有する円柱状の誘電体2を用い
たものである。図17に示す第9実施例に係る誘電体フ
ィルタは、横長長方形の断面形状を有する角柱状の誘電
体2を用いたものである。
【0051】また、図18に示す第10実施例に係る誘
電体フィルタは、台形の断面形状を有する角柱状の誘電
体2を用いたものである。第10実施例は、台形の短い
底辺を含む側面21Aを実装面とし、側面21Aに端子
電極6,7を形成しているが、台形の長い底辺を含む側
面21Dを実装面とし、側面21Dに端子電極6,7を
形成するようにしてもよい。
【0052】なお、上記実施例では、複数の終端ショー
トの1/4波長同軸共振器を相互に結合してなる誘電体
フィルタについて説明したが、本発明は、複数の終端オ
ープンの1/2波長同軸共振器を相互に結合してなる誘
電体フィルタについても適用することができる。
【0053】また、上記実施例では、孔3を同一径の孔
で構成していたが、中間位置に段差を設けるようにして
もよい。例えば図1において、孔3の中間位置に段差を
設け、端子電極6,7に対向する部分の径を適当に大き
くするようにすれば、外部結合容量C1,C2が大きく
なり、誘電体フィルタ1の広帯域化を図ることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軸方向の孔を有する柱状誘電体の内周面に周方向に分割
して複数の内導体電極を形成し、外周面に外導体電極を
形成し、複数の同軸共振器が互に結合された誘電体フィ
ルタが一体的に構成されるようにしたので、誘電体フィ
ルタの構造が小形かつコンパクトになる。
【0055】また、従来の複数の同軸共振器を相互に結
合するための結合基板が不要なので、この分、部品点数
が削減され、組立てが容易になるとともに製造コストの
低減が可能になる。
【0056】また、上記孔の内周面の内部電極を分割す
るスリットの形成位置に、少なくとも1の軸方向に延び
る凹溝又は外周面に連通する溝を設け、複数の同軸共振
器間の結合を弱めるようにしたので、誘電体フィルタの
フィルタ特性の調整を容易に行なうことができる。
【0057】また、誘電体の軸に平行な側面に実装面を
設け、該実装面の上記内導体電極に対向する位置に一対
の端子電極を形成してプリント基板への実装を可能にし
たので、従来の端子電極が削減される分、更に部品点数
の削減がされる。
【0058】また、少なくとも2個の上記構成の誘電体
フィルタを直列接続してフィルタを構成したので、多段
構成の誘電体フィルタを小型、軽量、コンパクトに構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体フィルタの第1実施例を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係る誘電体フィルタの第1実施例の構
造を示す図で、(a)は正面図、(b)は底面図、
(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は背面図
である。
【図3】図2(a)のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る誘電体フィルタの第1実施例の等
価回路図である。
【図5】本発明に係る誘電体フィルタをプリント基板に
実装した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る誘電体フィルタの第2実施例を示
す斜視図である。
【図7】本発明に係る誘電体フィルタの第3実施例の横
断面図である。
【図8】本発明に係る誘電体フィルタの第4実施例の一
部破断した斜視図である。
【図9】本発明に係る誘電体フィルタの第4実施例の横
断面図である。
【図10】本発明に係る誘電体フィルタの第5実施例の
横断面図である。
【図11】本発明に係る誘電体フィルタの第6実施例の
横断面図である。
【図12】本発明に係る誘電体フィルタの第6実施例の
等価回路図である。
【図13】本発明に係る誘電体フィルタの第7実施例の
斜視図である。
【図14】本発明に係る誘電体フィルタの第7実施例の
横断面図である。
【図15】本発明に係る誘電体フィルタの第7実施例の
等価回路図である。
【図16】本発明に係る誘電体フィルタの第8実施例の
横断面図である。
【図17】本発明に係る誘電体フィルタの第9実施例の
横断面図である。
【図18】本発明に係る誘電体フィルタの第10実施例
の横断面図である。
【図19】従来の誘電体フィルタの内部構造を示す要部
斜視図である。
【符号の説明】
1,1′,1″,RA,RB 誘電体フィルタ 2 誘電体 3,3′ 貫通孔 4A,4B 内導体電極 5 外導体電極 6,7,141,142 端子電極 8 短絡電極 9A,9B,9C,9D,10 隙間 11 プリント基板 12A,12B ライン電極 12C,143 接地電極 13 凹溝 14 基板 C1,C2,C11,C12,C21,C22 結合容
量 θ1,θ2,θ3,θ4 同軸共振器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延びる孔を有する柱状の誘電体
    と、上記孔の内周面を導電材で被覆するとともに、複数
    の軸方向のスリットで分離してなる複数の内導体電極
    と、上記誘電体の軸に平行な外周面を上記導電材で被覆
    してなる外導体電極とからなることを特徴とする誘電体
    フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘電体フィルタにおい
    て、上記内導体電極及び外導体電極は、一方端面を上記
    導電材で被覆してなる短絡電極により短絡されているこ
    とを特徴とする誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の誘電体フィルタに
    おいて、上記孔の内周面のスリット形成位置に、少なく
    とも1の軸方向に延びる凹溝が設けられていることを特
    徴とする誘電体フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の誘電体フィルタにおい
    て、上記凹溝に代えて外周面に連通する溝が設けられて
    いることを特徴とする誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の誘電体
    フィルタにおいて、上記誘電体の軸に平行な側面の一部
    に実装面が設けられ、該実装面の上記内導体電極に対向
    する位置に一対の端子電極が形成されていることを特徴
    とする誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】 少なくとも2個の請求項5記載の誘電体
    フィルタを直列接続してなることを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
JP3247794A 1994-03-02 1994-03-02 誘電体フィルタ Pending JPH07245503A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001119A1 (ja) * 2004-06-24 2006-01-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. 誘電体共振器、誘電体フィルタ、および誘電体フィルタの製造方法

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WO2006001119A1 (ja) * 2004-06-24 2006-01-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. 誘電体共振器、誘電体フィルタ、および誘電体フィルタの製造方法

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