JPH0823203A - ストリップライン型フィルタ - Google Patents
ストリップライン型フィルタInfo
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- JPH0823203A JPH0823203A JP15711094A JP15711094A JPH0823203A JP H0823203 A JPH0823203 A JP H0823203A JP 15711094 A JP15711094 A JP 15711094A JP 15711094 A JP15711094 A JP 15711094A JP H0823203 A JPH0823203 A JP H0823203A
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- Japan
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- electrode
- resonance
- electrodes
- laminated
- ground electrode
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストリップライン型フィルタにおいて、3次
モードのスプリアス特性を改善する。 【構成】 誘電体基板2A〜2Fが積層されて基板積層
体が形成されており、該基板積層体の積層面に形成され
た入出力電極14,22、複数の積層面にそれぞれ形成
された複数の共振電極16,20、積層面に形成された
内部アース電極面18、及び露出面に形成された外部ア
ース電極10を有する。共振電極16,20は外部アー
ス電極10と電気的に接続されている。内部アース電極
面18には積層面と直交する方向から見て共振電極のア
ース接続部16’,20’からの突出長さLの1/3の
長さの位置に隣接共振電極16,20間の磁気的結合の
ための開口19が形成されている。内部アース電極面1
8は基板積層体の側面において外部アース電極10と接
続されている。
モードのスプリアス特性を改善する。 【構成】 誘電体基板2A〜2Fが積層されて基板積層
体が形成されており、該基板積層体の積層面に形成され
た入出力電極14,22、複数の積層面にそれぞれ形成
された複数の共振電極16,20、積層面に形成された
内部アース電極面18、及び露出面に形成された外部ア
ース電極10を有する。共振電極16,20は外部アー
ス電極10と電気的に接続されている。内部アース電極
面18には積層面と直交する方向から見て共振電極のア
ース接続部16’,20’からの突出長さLの1/3の
長さの位置に隣接共振電極16,20間の磁気的結合の
ための開口19が形成されている。内部アース電極面1
8は基板積層体の側面において外部アース電極10と接
続されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数MHz〜数GHzの
周波数領域で例えば帯域通過フィルタとして用いられる
ストリップライン型フィルタに関するものであり、特
に、積層配置された誘電体間に電極を配置したストリッ
プライン型フィルタに関する。
周波数領域で例えば帯域通過フィルタとして用いられる
ストリップライン型フィルタに関するものであり、特
に、積層配置された誘電体間に電極を配置したストリッ
プライン型フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
ストリップライン型フィルタの例としては、図5に示さ
れるものがある。図5において、(a)は一部切欠斜視
図を示し、(b)及び(c)はそれぞれその部分縦断面
図及び部分横断面図を示す。
ストリップライン型フィルタの例としては、図5に示さ
れるものがある。図5において、(a)は一部切欠斜視
図を示し、(b)及び(c)はそれぞれその部分縦断面
図及び部分横断面図を示す。
【0003】この従来例においては、第1誘電体基板
(高誘電率:εr =90)40上に第2誘電体基板(低
誘電率:εr =2.1)41が配置されており、該第2
誘電体基板上に第3誘電体基板(高誘電率:εr =9
0)42が配置されている。第1誘電体基板40の上面
には複数の共振電極43が配列形成されており、これに
対応して第3誘電体基板42の下面に複数の共振電極4
5が配列形成されている。これら共振電極43,45
は、対応するものどうしが第2誘電体基板41に形成さ
れた内面導体付きスルーホールにより電気的に接続され
ている。尚、上記第1誘電体基板40上の共振電極配列
の両端の共振電極には、それぞれ入出力電極が接続形成
されている。第1誘電体基板40の下面及び側面にはア
ース電極44が形成されており、該アース電極と上記各
共振電極43の一端とが接続されている。また、第3誘
電体基板42の上面及び側面にはアース電極46が形成
されており、該アース電極と上記各共振電極45の一端
とが接続されている。そして、これらアース電極44,
46と接触して、金属ケース47が付されており、該金
属ケースの一部がアース端子48とされている。一方、
上記入出力電極には、金属ケース47と接触することな
く入出力端子49が接続されている。
(高誘電率:εr =90)40上に第2誘電体基板(低
誘電率:εr =2.1)41が配置されており、該第2
誘電体基板上に第3誘電体基板(高誘電率:εr =9
0)42が配置されている。第1誘電体基板40の上面
には複数の共振電極43が配列形成されており、これに
対応して第3誘電体基板42の下面に複数の共振電極4
5が配列形成されている。これら共振電極43,45
は、対応するものどうしが第2誘電体基板41に形成さ
れた内面導体付きスルーホールにより電気的に接続され
ている。尚、上記第1誘電体基板40上の共振電極配列
の両端の共振電極には、それぞれ入出力電極が接続形成
されている。第1誘電体基板40の下面及び側面にはア
ース電極44が形成されており、該アース電極と上記各
共振電極43の一端とが接続されている。また、第3誘
電体基板42の上面及び側面にはアース電極46が形成
されており、該アース電極と上記各共振電極45の一端
とが接続されている。そして、これらアース電極44,
46と接触して、金属ケース47が付されており、該金
属ケースの一部がアース端子48とされている。一方、
上記入出力電極には、金属ケース47と接触することな
く入出力端子49が接続されている。
【0004】ところで、以上の様な従来のλ/4共振器
(共振電極)を用いたフィルタでは、基本通過帯域の奇
数倍の周波数域にも高次モード共振による通過域が生じ
てしまう。即ち、図5のフィルタの周波数特性は図6の
様になり、特に、通過帯域の約3倍の周波数に通過域が
生じており、しかも、この3次モードの通過域は基本モ
ード(1次モード)に比べて広い。この様なスプリアス
特性のフィルタでは、電話機や通信機を構成する際、フ
ィルタ特性に高次モード周波数域で大きな減衰が要求さ
れる場合には、対応が困難となる。
(共振電極)を用いたフィルタでは、基本通過帯域の奇
数倍の周波数域にも高次モード共振による通過域が生じ
てしまう。即ち、図5のフィルタの周波数特性は図6の
様になり、特に、通過帯域の約3倍の周波数に通過域が
生じており、しかも、この3次モードの通過域は基本モ
ード(1次モード)に比べて広い。この様なスプリアス
特性のフィルタでは、電話機や通信機を構成する際、フ
ィルタ特性に高次モード周波数域で大きな減衰が要求さ
れる場合には、対応が困難となる。
【0005】一方、特開平4−306005号公報に
は、積層型のストリップライン型フィルタにおいて、ア
ース電極面に段間結合をとるための窓を設けた構成が示
されているが、ここには3次モードのスプリアス特性の
改善に関する示唆は全くない。
は、積層型のストリップライン型フィルタにおいて、ア
ース電極面に段間結合をとるための窓を設けた構成が示
されているが、ここには3次モードのスプリアス特性の
改善に関する示唆は全くない。
【0006】そこで、本発明は、ストリップライン型フ
ィルタにおいて、3次モードのスプリアス特性を改善す
ることを目的とするものである。
ィルタにおいて、3次モードのスプリアス特性を改善す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、複数の誘電体基板が積
層されて基板積層体が形成されており、該基板積層体の
積層面または露出面に形成された入出力電極、複数の前
記積層面にそれぞれ形成された複数の共振電極、該複数
の共振電極の形成されている積層面のうちの隣接するも
のどうしの間の積層面に形成された内部アース電極面、
及び前記露出面に形成された外部アース電極を有し、前
記共振電極は前記外部アース電極と電気的に接続されて
いるストリップライン型フィルタであって、前記内部ア
ース電極面には前記積層面と直交する方向から見て前記
共振電極のアース接続部からの突出長さの略1/3の長
さの位置に隣接共振電極間の磁気的結合のための開口が
形成されていることを特徴とする、ストリップライン型
フィルタ、が提供される。
如き目的を達成するものとして、複数の誘電体基板が積
層されて基板積層体が形成されており、該基板積層体の
積層面または露出面に形成された入出力電極、複数の前
記積層面にそれぞれ形成された複数の共振電極、該複数
の共振電極の形成されている積層面のうちの隣接するも
のどうしの間の積層面に形成された内部アース電極面、
及び前記露出面に形成された外部アース電極を有し、前
記共振電極は前記外部アース電極と電気的に接続されて
いるストリップライン型フィルタであって、前記内部ア
ース電極面には前記積層面と直交する方向から見て前記
共振電極のアース接続部からの突出長さの略1/3の長
さの位置に隣接共振電極間の磁気的結合のための開口が
形成されていることを特徴とする、ストリップライン型
フィルタ、が提供される。
【0008】本発明の一態様においては、前記共振電極
の形成された積層面と前記内部アース電極面の形成され
た電極面との間に容量結合電極片の形成された積層面が
介在しており、前記内部アース電極面の両側に位置する
前記容量結合電極片の対は前記内部アース電極面と離隔
した状態で電気的に接続されており、前記容量結合電極
片の対により形成される容量結合電極にて隣接する2つ
の共振電極を容量結合させてなる。
の形成された積層面と前記内部アース電極面の形成され
た電極面との間に容量結合電極片の形成された積層面が
介在しており、前記内部アース電極面の両側に位置する
前記容量結合電極片の対は前記内部アース電極面と離隔
した状態で電気的に接続されており、前記容量結合電極
片の対により形成される容量結合電極にて隣接する2つ
の共振電極を容量結合させてなる。
【0009】本発明の一態様においては、前記入出力電
極、前記共振電極、前記内部アース電極面及び前記外部
アース電極は、いずれも前記誘電体基板の少なくとも主
面に形成されている。
極、前記共振電極、前記内部アース電極面及び前記外部
アース電極は、いずれも前記誘電体基板の少なくとも主
面に形成されている。
【0010】本発明の一態様においては、前記複数の共
振電極は、全て前記アース接続部から同一の向きに延び
ている。
振電極は、全て前記アース接続部から同一の向きに延び
ている。
【0011】本発明の一態様においては、前記内部アー
ス電極面は、前記基板積層体の側面において前記外部ア
ース電極と電気的に接続されている。
ス電極面は、前記基板積層体の側面において前記外部ア
ース電極と電気的に接続されている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の具体的実
施例を説明する。
施例を説明する。
【0013】図1は、本発明によるストリップライン型
フィルタの第1の実施例を示す図であり、(a)は分解
斜視図であり(b)はその組立状態の斜視図である。図
1において、2A,2B,2C,2D,2E,2Fは、
それぞれ誘電体基板であり、その材料は同一のものでよ
く、例えば誘電率90のセラミック誘電体である。これ
ら基板の各々の上面が第1主面であり下面が第2主面で
ある。これら6枚の誘電体基板が積層されて、基板積層
体が構成されている。
フィルタの第1の実施例を示す図であり、(a)は分解
斜視図であり(b)はその組立状態の斜視図である。図
1において、2A,2B,2C,2D,2E,2Fは、
それぞれ誘電体基板であり、その材料は同一のものでよ
く、例えば誘電率90のセラミック誘電体である。これ
ら基板の各々の上面が第1主面であり下面が第2主面で
ある。これら6枚の誘電体基板が積層されて、基板積層
体が構成されている。
【0014】誘電体基板2Aの上面には入出力電極14
が形成されており、誘電体基板2Bの上面には共振電極
16が形成されており、誘電体基板2Cの上面には内部
アース電極面18が形成されており、誘電体基板2Dの
上面には共振電極20が形成されており、誘電体基板2
Eの上面には入出力電極22が形成されている。上記基
板2A〜2Fの側面の大部分の領域ならびに基板2Aの
下面の大部分の領域及び基板2Fの上面の大部分の領域
には外部アース電極10が形成されており、上記基板2
A〜2Fの側面ならびに基板2Aの下面及び基板2Fの
上面には、外部入出力接続部12a,12bが形成され
ている。図示されている様に、2つの外部入出力接続部
12a,12bは、積層体の対向する辺の対向する位置
に配置されている。
が形成されており、誘電体基板2Bの上面には共振電極
16が形成されており、誘電体基板2Cの上面には内部
アース電極面18が形成されており、誘電体基板2Dの
上面には共振電極20が形成されており、誘電体基板2
Eの上面には入出力電極22が形成されている。上記基
板2A〜2Fの側面の大部分の領域ならびに基板2Aの
下面の大部分の領域及び基板2Fの上面の大部分の領域
には外部アース電極10が形成されており、上記基板2
A〜2Fの側面ならびに基板2Aの下面及び基板2Fの
上面には、外部入出力接続部12a,12bが形成され
ている。図示されている様に、2つの外部入出力接続部
12a,12bは、積層体の対向する辺の対向する位置
に配置されている。
【0015】上記入出力電極14,22は、それぞれ2
つの外部入出力接続部12a,12bに接続されてい
る。また、上記2つの共振電極16,20は積層体の対
応する辺において外部アース電極10に電気的に接続さ
れており、16’,20’はそれぞれ積層面に形成され
たアース接続部である。2つの共振電極16,20は、
同等の寸法及び形状をなしており、その長さはLであ
り、同一の向きに延びている。上記入出力電極14,2
2の先端部は、それぞれ上記共振電極16,20と対向
しており、これにより容量結合が形成されている。
つの外部入出力接続部12a,12bに接続されてい
る。また、上記2つの共振電極16,20は積層体の対
応する辺において外部アース電極10に電気的に接続さ
れており、16’,20’はそれぞれ積層面に形成され
たアース接続部である。2つの共振電極16,20は、
同等の寸法及び形状をなしており、その長さはLであ
り、同一の向きに延びている。上記入出力電極14,2
2の先端部は、それぞれ上記共振電極16,20と対向
しており、これにより容量結合が形成されている。
【0016】上記内部アース電極面18は、基板側面に
おいて外部アース電極10と接続されている。内部アー
ス電極面10には、2つの共振電極16,20間の結合
(段間結合)をとるための開口19が形成されている。
即ち、該開口を介して共振電極16,20が磁気的に結
合される。
おいて外部アース電極10と接続されている。内部アー
ス電極面10には、2つの共振電極16,20間の結合
(段間結合)をとるための開口19が形成されている。
即ち、該開口を介して共振電極16,20が磁気的に結
合される。
【0017】本実施例においては、開口19の中心は、
上記共振電極16,20のアース接続部16’,20’
からL/3の距離に相当する位置に対応して位置してい
る。開口19の大きさは、例えば、外径が2L/3より
小さいことが好ましく、また幅が共振電極の幅と同等以
上であるのが好ましい。
上記共振電極16,20のアース接続部16’,20’
からL/3の距離に相当する位置に対応して位置してい
る。開口19の大きさは、例えば、外径が2L/3より
小さいことが好ましく、また幅が共振電極の幅と同等以
上であるのが好ましい。
【0018】図2は、本実施例のフィルタの周波数特性
を示すものである。図示されている様に、3次モードの
通過帯域は殆ど出現せず、図6と比較して、この周波数
域の減衰量が必要な場合は著しく有利である。
を示すものである。図示されている様に、3次モードの
通過帯域は殆ど出現せず、図6と比較して、この周波数
域の減衰量が必要な場合は著しく有利である。
【0019】即ち、本実施例では、共振電極の長さLの
1/3の高さに相当する位置において、内部アース電極
面18に開口19を形成して、ここで段間結合をとる様
にしたことにより、3次モードの磁界はこの位置では実
質上0となるために、3次モードの磁気的結合も実質上
なくなり、かくしてその帯域幅は極端に狭くなり、3次
モードの通過域が抑制されることになる。図7に、共振
電極の短絡端(アース接続部)からの距離に対する1次
モード及び3次モードの磁界強度の分布のグラフを示
す。開放端は共振電極の先端である。
1/3の高さに相当する位置において、内部アース電極
面18に開口19を形成して、ここで段間結合をとる様
にしたことにより、3次モードの磁界はこの位置では実
質上0となるために、3次モードの磁気的結合も実質上
なくなり、かくしてその帯域幅は極端に狭くなり、3次
モードの通過域が抑制されることになる。図7に、共振
電極の短絡端(アース接続部)からの距離に対する1次
モード及び3次モードの磁界強度の分布のグラフを示
す。開放端は共振電極の先端である。
【0020】尚、上記開口19の形状及び寸法を変化さ
せることで段間結合度を調整することができる。
せることで段間結合度を調整することができる。
【0021】図3は、本発明によるストリップライン型
フィルタの第2の実施例を示す図であり、(a)は分解
斜視図であり(b)はその組立状態の斜視図である。図
3において、上記図1におけると同様の機能を有する部
材には同一の符号が付されている。
フィルタの第2の実施例を示す図であり、(a)は分解
斜視図であり(b)はその組立状態の斜視図である。図
3において、上記図1におけると同様の機能を有する部
材には同一の符号が付されている。
【0022】本実施例では、誘電体基板2Bと誘電体基
板2Cとの間に誘電体基板2Gが介在しており、誘電体
基板2Cと誘電体基板2Dとの間に誘電体基板2Hが介
在している。これら基板2G,2Hは基板2A〜2Fと
同等のものでよい。
板2Cとの間に誘電体基板2Gが介在しており、誘電体
基板2Cと誘電体基板2Dとの間に誘電体基板2Hが介
在している。これら基板2G,2Hは基板2A〜2Fと
同等のものでよい。
【0023】基板2Gの上面には共振電極16の先端部
に対応する位置に容量結合電極片24が形成されてお
り、基板2Hの上面には共振電極20の先端部に対応す
る位置に容量結合電極片26が形成されている。そし
て、基板2Cには、内面導体付きのスルーホール28が
形成されている。該スルーホール内の導体は内部アース
電極面18とは離隔されている。かくして、上記2つの
容量結合電極片24,26はスルーホール28により電
気的に接続されて容量結合電極を形成しており、これに
より2つの共振電極16,20が容量結合される。
に対応する位置に容量結合電極片24が形成されてお
り、基板2Hの上面には共振電極20の先端部に対応す
る位置に容量結合電極片26が形成されている。そし
て、基板2Cには、内面導体付きのスルーホール28が
形成されている。該スルーホール内の導体は内部アース
電極面18とは離隔されている。かくして、上記2つの
容量結合電極片24,26はスルーホール28により電
気的に接続されて容量結合電極を形成しており、これに
より2つの共振電極16,20が容量結合される。
【0024】本実施例においては、上記第1の実施例と
同等の効果が得られる他に、容量結合電極を介して共振
電極間に容量結合が生ぜしめられるので、周波数特性に
おいて減衰極が生ぜしめられる。この減衰極の周波数
は、例えば容量結合電極片24,26の寸法、形状及び
位置や、誘電体基板2G,2Dの厚さを変化させて容量
結合の大きさを変化させることで、変化し、これにより
所望の周波数に減衰極を生じさせ、所望の周波数特性を
得ることができる。
同等の効果が得られる他に、容量結合電極を介して共振
電極間に容量結合が生ぜしめられるので、周波数特性に
おいて減衰極が生ぜしめられる。この減衰極の周波数
は、例えば容量結合電極片24,26の寸法、形状及び
位置や、誘電体基板2G,2Dの厚さを変化させて容量
結合の大きさを変化させることで、変化し、これにより
所望の周波数に減衰極を生じさせ、所望の周波数特性を
得ることができる。
【0025】図4は、本実施例のフィルタの周波数特性
を示すものである。図示されている様に、3次モードの
通過帯域は殆ど出現せず、図6と比較して、この周波数
域の減衰量が必要な場合は著しく有利である。更に、通
過帯域の近くに減衰極が形成されている。
を示すものである。図示されている様に、3次モードの
通過帯域は殆ど出現せず、図6と比較して、この周波数
域の減衰量が必要な場合は著しく有利である。更に、通
過帯域の近くに減衰極が形成されている。
【0026】尚、本発明のフィルタは、低温焼結材料か
らなる誘電体グリーンシートを用い、これに電極等の導
体材料を付して一体焼成することにより、製作すること
ができる。
らなる誘電体グリーンシートを用い、これに電極等の導
体材料を付して一体焼成することにより、製作すること
ができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、3次モードのスプリアス特性を改善されたス
トリップライン型フィルタが提供される。
によれば、3次モードのスプリアス特性を改善されたス
トリップライン型フィルタが提供される。
【0028】更に、本発明によれば、周波数特性におい
て通過帯域の近くに減衰極を有するストリップライン型
フィルタが提供される。
て通過帯域の近くに減衰極を有するストリップライン型
フィルタが提供される。
【0029】かくして、容易に所望の周波数特性を得る
ことができ、このための設計の自由度が増大する。
ことができ、このための設計の自由度が増大する。
【図1】本発明によるストリップライン型フィルタの第
1の実施例を示す図である。
1の実施例を示す図である。
【図2】図1のストリップライン型フィルタの周波数特
性の具体例を示す図である。
性の具体例を示す図である。
【図3】本発明によるストリップライン型フィルタの第
2の実施例を示す図である。
2の実施例を示す図である。
【図4】図3のストリップライン型フィルタの周波数特
性の具体例を示す図である。
性の具体例を示す図である。
【図5】従来のストリップライン型フィルタの例を示す
図である。
図である。
【図6】図5のストリップライン型フィルタの周波数特
性の具体例を示す図である。
性の具体例を示す図である。
【図7】共振電極の短絡端からの距離に対する1次モー
ド及び3次モードの磁界強度の分布を示すグラフであ
る。
ド及び3次モードの磁界強度の分布を示すグラフであ
る。
2A〜2H 誘電体基板 10 外部アース電極 12a,12b 外部入出力接続部 14,22 入出力電極 16,20 共振電極 16’,20’ アース接続部 18 内部アース電極面 19 開口 24,26 容量結合電極片 28 スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 隆治 山口県美祢市大嶺町奥分字麦川2023−2 宇部エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 林 祥太郎 山口県美祢市大嶺町奥分字麦川2023−2 宇部エレクトロニクス株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の誘電体基板が積層されて基板積層
体が形成されており、該基板積層体の積層面または露出
面に形成された入出力電極、複数の前記積層面にそれぞ
れ形成された複数の共振電極、該複数の共振電極の形成
されている積層面のうちの隣接するものどうしの間の積
層面に形成された内部アース電極面、及び前記露出面に
形成された外部アース電極を有し、前記共振電極は前記
外部アース電極と電気的に接続されているストリップラ
イン型フィルタであって、前記内部アース電極面には前
記積層面と直交する方向から見て前記共振電極のアース
接続部からの突出長さの略1/3の長さの位置に隣接共
振電極間の磁気的結合のための開口が形成されているこ
とを特徴とする、ストリップライン型フィルタ。 - 【請求項2】 前記共振電極の形成された積層面と前記
内部アース電極面の形成された電極面との間に容量結合
電極片の形成された積層面が介在しており、前記内部ア
ース電極面の両側に位置する前記容量結合電極片の対は
前記内部アース電極面と離隔した状態で電気的に接続さ
れており、前記容量結合電極片の対により形成される容
量結合電極にて隣接する2つの共振電極を容量結合させ
てなることを特徴とする、請求項1に記載のストリップ
ライン型フィルタ。 - 【請求項3】 前記入出力電極、前記共振電極、前記内
部アース電極面及び前記外部アース電極は、いずれも前
記誘電体基板の少なくとも主面に形成されていることを
特徴とする、請求項1または請求項2に記載のストリッ
プライン型フィルタ。 - 【請求項4】 前記複数の共振電極は、全て前記アース
接続部から同一の向きに延びていることを特徴とする、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のストリップライ
ン型フィルタ。 - 【請求項5】 前記内部アース電極面は、前記基板積層
体の側面において前記外部アース電極と電気的に接続さ
れていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいず
れかに記載のストリップライン型フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15711094A JPH0823203A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | ストリップライン型フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15711094A JPH0823203A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | ストリップライン型フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0823203A true JPH0823203A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15642454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15711094A Pending JPH0823203A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | ストリップライン型フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0823203A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10303640A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | アンテナ装置 |
WO2020115533A1 (en) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Filter including a folded structure resonator filter |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP15711094A patent/JPH0823203A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10303640A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | アンテナ装置 |
WO2020115533A1 (en) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Filter including a folded structure resonator filter |
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