JPH07245294A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07245294A
JPH07245294A JP3579294A JP3579294A JPH07245294A JP H07245294 A JPH07245294 A JP H07245294A JP 3579294 A JP3579294 A JP 3579294A JP 3579294 A JP3579294 A JP 3579294A JP H07245294 A JPH07245294 A JP H07245294A
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Naofumi Murata
直文 村田
Hikari Kawashima
光 川島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスク合わせずれによる溝間の相対的な位置
ずれを防止することが可能な半導体装置の製造方法を得
る。 【構成】 各溝15、16、17を形成する箇所に深い
方の溝15、16の開口幅W19が浅い方の溝17の開
口幅W20より広く形成された各開口19、20を有す
る溝形成用マスク18を介してエッチングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体基板上の半導
体層に深さの異なる複数の溝が形成された半導体装置の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の半導体装置の構成を示す断
面図である。図において、1は例えばp型の半導体基
板、2はこの半導体基板1上に形成された例えばn+
の埋込み領域、3はこの埋込み領域2上に形成された例
えばn-型のエピタキシャル層(以下エピ層と称す)、
4及び5は素子間を分離するための半導体基板1の深さ
まで形成された第1及び第2の溝、6はこの両溝4及び
5にはさまれた領域に設けられ素子内能動領域を分離す
るためのエピ層3に設けられた第3の溝である。
【0003】7はこれら各溝4、5及び6に埋め込まれ
た酸化膜、8は第1及び第3の溝4、6にはさまれた領
域に形成されたベース拡散領域、9はこのベース拡散領
域8内に形成されたエミッタ拡散領域、10は第2及び
第3の溝5、6にはさまれた領域で埋込み領域2に接続
して形成されたコレクタ拡散領域、11はエピ層3上に
形成された層間絶縁膜、12はこの層間絶縁膜11に設
けられたコンタクトホールを介してベース拡散領域8、
エミッタ拡散領域9及びコレクタ拡散領域10にそれぞ
れ接続して形成された配線電極である。
【0004】次いで、図9ないし図12にもとづいて従
来の半導体装置の製造工程について説明する。まず、p
型の半導体基板1に例えばAsのイオン注入などでn+
型の埋込み領域2を形成し、その上にn-型のエピ層3
を成長させる(図10−a)。次に、このエピ層3上に
レジスト材を塗布し、写真製版により第3の溝6を形成
するための開口がパターニングされた第1の溝形成用マ
スク13を形成する(図10−b)。
【0005】次に、この第1の溝形成用マスク13を介
してエピ層3をエッチングし第3の溝6を形成する(図
10−c)。そして、第1の溝形成用マスク13を除去
する(図10−d)。次に、再びエピ層3上にレジスト
材を塗布し、写真製版により第1及び第2の溝4、5を
形成するための開口がパターニングがされた第2の溝形
成用マスク14を形成する(図11−a)。
【0006】次に、この第2の溝形成用マスク14を介
して上記エッチン時よりエッチング量を多くして半導体
基板1にとどくまでエッチングし第1及び第2の溝4、
5を形成する(図11−b)。そして、第2の溝形成用
マスク14を除去する(図11−c)。次に、各溝4、
5及び6に酸化膜7を埋め込み(図12−a)、次に、
熱拡散で例えばリン等のN型不純物をドーピングして、
コレクタ拡散領域10を形成する。次に、例えばボロン
等のP型不純物と例えばヒ素等のN型不純物をイオン注
入し、熱処理を施すことにより活性化させてベース拡散
領域8及びエミッタ拡散領域9をそれぞれ形成する(図
12−b)。
【0007】次に、エピ層3上に層間絶縁膜11を形成
し、そして、この層間絶縁膜11にコンタクトホールを
形成し、これらコンタクトホールを介してベース拡散領
域8、エミッタ拡散領域9及びコレクタ拡散領域10に
それぞれ接続された配線電極12をそれぞれ形成して、
図9に示したバイポーラトランジスタを備えた半導体装
置ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置の製
造方法は以上のように、深さの異なる複数の溝を形成す
るのに、それぞれの深さの溝の形成ごとに写真製版をし
てエッチングを行う工程を繰り返し行っているので、マ
スク合わせずれによる溝の相対的な位置ずれが生じると
いう問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、マスク合わせずれによる溝間の
相対的な位置ずれが防止できる半導体装置の製造方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る半導体装置の製造方法は、溝を形成する箇所に深い方
の溝の開口幅が浅い方の溝の開口幅より広く形成された
開口を有するマスクを半導体層上に形成し、このマスク
を介してエッチングを行い溝を形成するものである。
【0011】又、この発明の請求項2に係る半導体装置
の製造方法は、浅い方の溝の底部に相当する領域に酸化
膜を形成した後、溝を形成する箇所に開口を有するマス
クを半導体層上に形成し、このマスクを介してエッチン
グを行い溝を形成するものである。
【0012】又、この発明の請求項3に係る半導体装置
の製造方法は、浅い方の溝の底部に相当する領域に窒化
膜を形成した後、溝を形成する箇所に開口を有するマス
クを半導体層上に形成し、このマスクを介してエッチン
グを行い溝を形成するものである。
【0013】又、この発明の請求項4に係る半導体装置
の製造方法は、深い方の溝を形成する領域に浅い方の溝
を形成する領域より深くイオンを注入した後、溝を形成
する箇所に開口を有するマスクを半導体層上に形成し、
このマスクを介してエッチングを行い溝を形成するもの
である。
【0014】又、この発明の請求項5に係る半導体装置
の製造方法は、第1の導電型の基板上に第2の導電型の
埋込層および第2の導電型のエピタキシャル層を順次堆
積させて半導体基板を形成し、深い方の溝を形成する領
域に浅い方の溝を形成する領域より深くイオンを注入
し、イオン注入と同時に埋込層の所定の領域にもイオン
を注入してコレクタ拡散領域を形成した後、溝を形成す
る箇所に開口を有するマスクを半導体層上に形成し、マ
スクを介してエッチングを行い溝を形成するものであ
る。
【0015】
【作用】この発明の請求項1における半導体装置の製造
方法は、溝を形成する箇所に深い方の溝の開口幅が浅い
方の溝の開口幅より広く形成された開口を有するマスク
を介してエッチングを行い、マスクの開口幅に応じてエ
ッチング量を変えることによって深さの異なる溝を同時
に形成する。
【0016】又、この発明の請求項2における半導体装
置の製造方法は、浅い方の溝の底部に相当する領域に酸
化膜を形成した後、マスクを介してエッチングを行い、
酸化膜をストッパーとすることによって浅い方の溝を同
時に形成する。
【0017】又、この発明の請求項3における半導体装
置の製造方法は、浅い方の溝の底部に相当する領域に窒
化膜を形成した後、マスクを介してエッチングを行い、
窒化膜をストッパーとすることによって浅い方の溝を同
時に形成する。
【0018】又、この発明の請求項4における半導体装
置の製造方法は、深い方の溝を形成する領域に浅い方の
溝を形成する領域より深くイオンを注入した後、マスク
を介してエッチングを行うことによって、深さの異なる
溝を同時に形成する。
【0019】又、この発明の請求項5における半導体装
置の製造方法は、第1の導電型の基板上に第2の導電型
の埋込層および第2の導電型のエピタキシャル層を順次
堆積させて半導体基板を形成し、深い方の溝を形成する
領域に浅い方の溝を形成する領域より深くイオンを注入
し、イオン注入と同時に埋込層の所定の領域にもイオン
を注入してコレクタ拡散領域を形成した後、溝を形成す
る箇所に開口を有するマスクを半導体層上に形成し、マ
スクを介してエッチングを行うことによって、深さの異
なる溝とコレクタ拡散領域とを同時に形成する。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は実施例1における半導体装置の構成を示す断
面図である。図において、従来の場合と同様の部分は同
一符号を付して説明を省略する。15及び16は素子間
を分離するため半導体基板1の深さまで形成された第1
及び第2の溝、17はこの両溝15及び16にはさまれ
た領域に設けられ、素子内能動領域を分離するためエピ
層3に設けられた第3の溝である。
【0021】次いで、上記のように構成された実施例1
の半導体装置の製造方法を図1ないし図3にもとづいて
説明する。まず、従来の場合と同様に、p型の半導体基
板1に例えばAsのイオン注入などでn+型の埋込み領
域2を形成し、その上にn-型のエピ層3を成長させる
(図2−a)。
【0022】次に、このエピ層3上にレジスト材を塗布
し、写真製版により第1及び第2の溝15、16を形成
するための例えば1μmの幅W19の開口19、第3の
溝17を形成するための例えば0.1μmの幅W20の
開口20を溝の幅に応じてパターニングされた、溝形成
用マスク18を形成する(図2−b)。尚、この時深い
方の溝15、16の幅W19は浅い方の溝17の幅W2
0より広く形成されている。
【0023】次に、溝形成用マスク18を介してエッチ
ングを行い各溝15、16、17を同時に形成する(図
2−c)。図からも明らかなように開口幅によりエッチ
ャントのエッチング部への到達量が変わるというマイク
ロローディング効果により、同時にエッチングを行って
も広い方の幅W19の箇所は半導体基板1までの深さ2
μm、又、狭い方の幅W20の箇所はエピ層3までの深
さ1μmとエッチング量が変わってくる。そして、溝形
成用マスク18を除去する(図3−a)。
【0024】次に、従来の場合と同様に、各溝15、1
6、17に酸化膜7を埋め込み(図3−b)、次に、熱
拡散で例えばリン等のN型不純物をドーピングして、コ
レクタ拡散領域10を形成する。次に、例えばボロン等
のP型不純物と例えばヒ素等のN型不純物をイオン注入
し、熱処理を施すことにより活性化させてベース拡散領
域8及びエミッタ拡散領域9をそれぞれ形成する(図3
−c)。次に、エピ層3上に層間絶縁膜11を形成し、
そして、この層間絶縁膜11にコンタクトホールを形成
し、これらコンタクトホールを介してベース拡散領域
8、エミッタ拡散領域9及びコレクタ拡散領域10にそ
れぞれ接続された配線電極12をそれぞれ形成して、図
1に示したバイポーラトランジスタを備えた半導体装置
ができる。
【0025】以上のように実施例1では深さの異なる複
数の溝15、16、17を深い方の溝15、16の開口
幅W19が浅い方の溝17の開口幅W20より広くパタ
ーニングされた溝形成用マスク18を介して1度のエッ
チング工程にて形成するようにしたので、製造工程が簡
略化されるのはもちろんのこと、マスク合わせずれによ
る各溝15、16、17間の相対的な位置ずれを防ぐこ
とができる。
【0026】実施例2.図4はこの発明の実施例2にお
ける半導体装置の構成を示す断面図である。図におい
て、従来の場合と同様の部分は同一符号を付して説明を
省略する。21は第3の溝6の底部に溝の幅より若干広
く形成されたシリコン酸化膜である。
【0027】次いで、図4ないし図6にもとづいて実施
例2の半導体装置の製造工程について説明する。まず、
実施例1の場合と同様に半導体基板1上に埋込み領域2
及びエピ層3を順次形成して、このエピ層3上にレジス
ト材を塗布して、写真製版により浅い方の第3の溝6を
形成する箇所に溝の幅より例えば片側を0.25μm以
上広い開口がパターニングされた酸素注入用マスク22
を形成する。そして、この酸素注入用マスク22を介し
てO+イオンを例えば300KeVで1018cm-2注入
して、第3の溝6の底部に相当する位置に溝の幅より例
えば片側を0.25μm以上広がった酸素イオン注入領
域23を形成し、熱処理を施すことによってこの酸素イ
オン注入領域23を10-1μm程度のシリコン酸化膜2
1に変化させる(図5−b)。
【0028】次に、再びエピ層3上にレジスト材を塗布
して写真製版により各溝4、5、6を形成するための開
口がパターニングされた溝形成用マスク24を形成する
(図5−c)。次に、この溝形成用マスク24を介して
エッチングを行い異なる深さの各溝4、5、6が形成さ
れる(図6−a)。図からも明らかなように、あらかじ
め形成されたシリコン酸化膜21のエッチングレートが
エピ層3のエッチングレートより大変遅いためストッパ
ーとなるため、第3の溝6は浅く形成されている。そし
て、溝形成用マスク24を除去する(図6−b)。
【0029】次に、熱拡散で例えばリン等のN型不純物
をドーピングして、コレクタ拡散領域10を形成する。
次に、例えばボロン等のP型不純物と例えばヒ素等のN
型不純物をイオン注入し、熱処理を施すことにより活性
化させてベース拡散領域8及びエミッタ拡散領域9をそ
れぞれ形成する。次に、エピ層3上に層間絶縁膜11を
形成し、そして、この層間絶縁膜11にコンタクトホー
ルを形成し、これらコンタクトホールを介してベース拡
散領域8、エミッタ拡散領域9及びコレクタ拡散領域1
0にそれぞれ接続された配線電極12をそれぞれ形成し
て、図4に示すようなバイポーラトランジスタを備えた
半導体装置が形成される。尚、酸素注入用マスク22と
溝形成用マスク24とのマスク合わせずれがおこったと
しても、シリコン酸化膜21は第3の溝6の底部よりマ
スク合わせずれのマージン分の広い領域に形成されてい
るので、シリコン酸化膜21をはずれてエッチングされ
ることはない。
【0030】以上のように実施例3では深さの異なる複
数の溝4、5、6を、浅い方の第3の溝6の底部に相当
する領域にシリコン酸化膜21を形成した後、溝形成用
マスク24を介して1度のエッチングにて形成するよう
にしたので、マスク合わせずれによる各溝4、5、6間
の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
【0031】実施例3.上記実施例2ではシリコン酸化
膜21をエッチング時のストッパーとして用いる例を示
したけれども、これに限られることはなくO+イオンの
かわりにN+イオンを実施例3と同様にイオン注入し、
アニール処理を施してシリコン窒化膜を溝の底部に相当
する領域に形成した後、このシリコン窒化膜をエッチン
グ時のストッパーとするようにしても上記実施例2と同
様の効果を奏する。
【0032】実施例4.図7はこの発明の実施例4にお
ける半導体装置の構成を示す断面図である。図におい
て、従来の場合と同様の部分は同一符号を付して説明を
省略する。25及び26は素子間を分離するため半導体
基板1の深さまで形成された第1及び第2の溝である。
【0033】次いで、上記のように構成された実施例4
の半導体装置の製造方法を図7及び図8にもとづいて説
明する。まず、実施例1の場合と同様に半導体基板1上
に埋込み領域2及びエピ層3を順次形成して、このエピ
層3上にレジスト材を塗布して、写真製版により深い方
の第1及び第2の溝25、26を形成する箇所に溝の幅
より例えば片側0.25μm以上の狭い開口がパターニ
ングされたイオン注入用マスク27を形成する。そし
て、例えばリンイオン(P+)を100KeVで1016
〜1017cm-2及び300KeVで1016〜1017cm
-2にて注入し、イオン注入領域28を形成する(図8−
a)。
【0034】次に、イオン注入用マスク27を除去し、
再びエピ層3上にレジスト材を塗布して写真製版により
各溝25、26、6を形成するための開口がパターニン
グされた溝形成用マスク29を形成する(図8−b)。
次に、この溝形成用マスク29を介してエッチングを行
い異なる深さの各溝25、26、6を形成する(図8−
c)。図からも明らかなように、あらかじめ形成された
イオン注入領域28は、イオンを注入されていない領域
と比較するとエッチングレートがはやいため溝25、2
6は深く形成されている。そして、溝形成用マスク29
を除去する(図8−d)。
【0035】次に、熱拡散で例えばリン等のN型不純物
をドーピングして、コレクタ拡散領域10を形成する。
次に、例えばボロン等のP型不純物と例えばヒ素等のN
型不純物をイオン注入し、熱処理を施すことにより活性
化させてベース拡散領域8及びエミッタ拡散領域9をそ
れぞれ形成する。次に、エピ層3上に層間絶縁膜11を
形成し、そして、この層間絶縁膜11にコンタクトホー
ルを形成し、これらコンタクトホールを介してベース拡
散領域8、エミッタ拡散領域9及びコレクタ拡散領域1
0にそれぞれ接続された配線電極12をそれぞれ形成し
て、図7に示すようなバイポーラトランジスタを備えた
半導体装置が形成される。尚、イオン注入用マスク27
と溝形成用マスク29とのマスク合わせずれがおこった
としても、イオン注入領域28は第1及び第2の溝2
5、26の領域よりマスク合わせずれのマージン分狭く
形成されているので、エッチング終了時に不具合が生じ
る可能性のあるイオン注入領域28が残留することはな
い。
【0036】以上のように実施例4では深さの異なる複
数の溝25、26、6を深い方の第1及び第2の溝2
5、26の領域にイオン注入領域28を形成した後、溝
形成用マスク29により1度のエッチングにて形成する
ようにしたので、マスク合わせずれによる各溝25、2
6、6間の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
【0037】実施例5.尚、上記実施例4ではリンイオ
ンによりイオン注入領域28を形成する例を示したけれ
ども、これに限られることはなく例えばBイオン、As
イオンなどを用いてイオン注入領域を形成するようにし
ても上記実施例4と同様の効果を奏することは言うまで
もない。
【0038】実施例6.上記実施例4においてはコレク
タ拡散領域10を、各溝25、26、6を形成した後に
形成する例を示したけれども、これに限られることはな
く、イオン注入領域28に注入される注入イオン種に、
PやAs等のn型の不純物を用いるようにすれば、例え
ば図8(a)に示したイオン注入用マスク27形成時に
イオン注入領域28の開口と同時に、コレクタ拡散領域
10の開口も設け、図8(b)に示したようにイオン注
入領域28を形成する時に、コレクタ拡散領域10も同
時に形成するようにしてもよく、このようにすれば製造
工程を簡略化することが可能となる。
【0039】実施例7.上記各実施例では2種類の深さ
の溝を形成する場合について示したけれども、これに限
られることはなく3種類以上の深さの溝を形成する場合
についても上記各実施例と同様の効果を奏する。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、溝を形成する箇所に深い方の溝の開口幅が浅い方
の溝の開口幅より広く形成された開口を有するマスクを
介してエッチングを行い溝を形成することにより、溝間
の相対的な位置ずれを防止することが可能なのはもちろ
んのこと製造工程が簡略化される半導体装置の製造方法
を提供することができる。
【0041】又、この発明の請求項2によれば、浅い方
の溝の底部に相当する領域に酸化膜を形成した後、マス
クを介してエッチングを行い溝を形成することにより、
マスク合わせずれによる溝間の相対的な位置ずれを防止
できる半導体装置の製造方法を提供することができる。
【0042】又、この発明の請求項3によれば、浅い方
の溝の底部に相当する領域に窒化膜をそれぞれ形成した
後、マスクを介してエッチングを行い溝を形成すること
により、マスク合わせずれによる溝間の相対的な位置ず
れを防止できる半導体装置の製造方法を提供することが
できる。
【0043】又、この発明の請求項4によれば、深い方
の溝を形成する領域に浅い方の溝を形成する領域より深
くイオンを注入した後、マスクを介してエッチングを行
い溝を形成することにより、マスク合わせずれによる溝
間の相対的な位置ずれを防止できる半導体装置の製造方
法を提供することができる。
【0044】又、この発明の請求項5によれば、第1の
導電型の基板上に第2の導電型の埋込層および第2の導
電型のエピタキシャル層を順次堆積させて半導体基板を
形成し、深い方の溝を形成する領域に浅い方の溝を形成
する領域より深くイオンを注入し、イオン注入と同時に
埋込層の所定の領域にもイオンを注入してコレクタ拡散
領域を形成した後、溝を形成する箇所に開口を有するマ
スクを半導体層上に形成し、マスクを介してエッチング
を行い溝を形成することにより、マスク合わせずれによ
る溝間の相対的な位置ずれを防止できるとともに製造工
程が簡略化できる半導体装置の製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における半導体装置の構成
を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の製造方法の一部を示す
断面図である。
【図3】図1に示す半導体装置の製造方法の残部を示す
断面図である。
【図4】この発明の実施例2における半導体装置の構成
を示す断面図である。
【図5】図4に示す半導体装置の製造方法の一部を示す
断面図である。
【図6】図4に示す半導体装置の製造方法の残部を示す
断面図である。
【図7】この発明の実施例3における半導体装置の構成
を示す断面図である。
【図8】図7に示す半導体装置の製造方法を示す断面図
である。
【図9】従来の半導体装置の構成を示す断面図である。
【図10】図9に示す半導体装置の製造方法の工程の一
部を示す断面図である。
【図11】図9に示す半導体装置の製造方法の工程の一
部を示す断面図である。
【図12】図9に示す半導体装置の製造方法の工程の一
部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 埋込み領域 3 エピタキシャル層 4、15、25 第1の溝 5、16、26 第2の溝 6、17 第3の溝 18、24、29 溝形成用マスク 21 シリコン酸化膜 22 酸素注入用マスク 23 酸素イオン注入領域 27 イオン注入用マスク 28 イオン注入領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/73 H01L 21/76 L 29/72

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の半導体層に深さの異なる
    少なくとも2つの溝を形成する半導体装置の製造方法に
    おいて、上記溝を形成する箇所に深い方の上記溝の開口
    幅が浅い方の上記溝の開口幅より広く形成された開口を
    有するマスクを上記半導体層上に形成する工程と、上記
    マスクを介してエッチングを行い上記溝を形成する工程
    とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上の半導体層に深さの異なる
    少なくとも2つの溝を形成する半導体装置の製造方法に
    おいて、浅い方の上記溝の底部に相当する領域に酸化膜
    を形成する工程と、上記溝を形成する箇所に開口を有す
    るマスクを上記半導体層上に形成する工程と、上記マス
    クを介してエッチングを行い上記溝を形成する工程とを
    備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の半導体層に深さの異なる
    少なくとも2つの溝を形成する半導体装置の製造方法に
    おいて、浅い方の上記溝の底部に相当する領域に窒化膜
    を形成する工程と、上記溝を形成する箇所に開口を有す
    るマスクを上記半導体層上に形成する工程と、上記マス
    クを介してエッチングを行い上記溝を形成する工程とを
    備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上の半導体層に深さの異なる
    少なくとも2つの溝を形成する半導体装置の製造方法に
    おいて、深い方の上記溝を形成する領域に浅い方の上記
    溝を形成する領域より深くイオンを注入する工程と、上
    記溝を形成する箇所に開口を有するマスクを上記半導体
    層上に形成する工程と、上記マスクを介してエッチング
    を行い上記溝を形成する工程とを備えたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上の半導体層に深さの異なる
    少なくとも2つの溝を形成する半導体装置の製造方法に
    おいて、第1の導電型の基板上に第2の導電型の埋込層
    および上記第2の導電型のエピタキシャル層を順次堆積
    させて半導体基板を形成する工程と、深い方の上記溝を
    形成する領域に浅い方の上記溝を形成する領域より深く
    イオンを注入する工程と、上記イオン注入と同時に上記
    埋込層の所定の領域にも上記イオンを注入してコレクタ
    拡散領域を形成する工程と、上記溝を形成する箇所に開
    口を有するマスクを上記半導体層上に形成する工程と、
    上記マスクを介してエッチングを行い上記溝を形成する
    工程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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