JPH07245230A - 巻線機における線材処理装置及び線材処理方法 - Google Patents

巻線機における線材処理装置及び線材処理方法

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JPH07245230A
JPH07245230A JP6059804A JP5980494A JPH07245230A JP H07245230 A JPH07245230 A JP H07245230A JP 6059804 A JP6059804 A JP 6059804A JP 5980494 A JP5980494 A JP 5980494A JP H07245230 A JPH07245230 A JP H07245230A
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JP
Japan
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wire
chuck
wire rod
nozzle
terminal
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Application number
JP6059804A
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English (en)
Inventor
Shinji Iwahashi
真司 岩橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to MYPI94002954A priority patent/MY114371A/en
Priority to DE69424255T priority patent/DE69424255T2/de
Priority to EP94402518A priority patent/EP0652574B1/en
Priority to EP99203388A priority patent/EP0966005A3/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チャック側に引きちぎられた端材の取り除き
処理が簡単に行え、タクトタイムを短縮させて生産効率
を向上させることができる巻線機における線材処理装置
及び線材処理方法を提供する。 【構成】 導電端子11が設けられたボビン8が装着さ
れて一体に回転される回転軸4と、線材17を供給する
とともにボビン8の端子11に線材17を絡げる動作を
伴う往復移動とボビン8の軸に沿う往復移動が行われる
ノズル14aと、ノズル14aより導出された線材17
の先端側を挟持する開閉可能な一対の爪21a,21b
が設けられたチャック21を有しているとともに、チャ
ック21により線材17を挟持してノズル14aによる
端子11への線材絡げ動作が終了するまでの間線材17
に張力を持たせておき、絡げ動作終了後に線材17の先
端側を引きちぎるチャック部6と、チャック6の爪21
a,21b間に挿入されてチャック21側に引きちぎら
れている線材17を強制排出させる端材抜脱手段7とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端子を有したボビンに
線材を巻回させてコイル等を形成するための巻線機にお
ける線材処理装置及び線材処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】端子付のボビンに線材を巻回させて形成
されるコイルは、その端部に巻回される線材に比例した
数の端子が設けられていて、巻回された各線材の端部を
対応する端子にそれぞれ絡げている。
【0003】また、このコイルを形成するための巻線機
も従来より数多く提案されている。一般に、この巻線機
では、端子付のボビンが装着されて一体に回転される回
転軸と、線材を供給するとともにボビンの端子に線材を
絡げる動作を伴う往復移動とボビンの軸に沿う往復移動
とが行われるノズルと、このノズルより導出された線材
の先端側を挟持する開閉可能な一対の爪が設けられたチ
ャックを有しているとともに、端子への線材絡げ動作が
終了するまでの間、チャックにより線材を挟持して線材
に張力を持たせておき、ノズルによる絡げ動作終了後に
線材の先端側を引きちぎるチャック部を備え、チャック
が線材の先端を挟持すると、端子に線材が絡げられる前
にチャック先端周面部分に線材が5〜8回程度巻回され
て絡げられ、線材が端子に線材が絡げられた後で端子と
チャックとの間にある線材をチャックの移動により引き
ちぎる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の巻線機では、チャックの先端周面部分に巻き付
けられた線材は引きちぎり時に締め付けられる。このた
め、引きちぎり後にチャックより取り除こうとした場合
に爪が開かず、絡げられている線材(端材)が取り除き
にくい。これによりタクトタイムがアップしたりして生
産効率が悪いと言う問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的はチャック側に引きちぎられた端材
の取り除き処理が簡単に行え、タクトタイムを短縮させ
生産効率を向上させることができるようにした巻線機に
おける線材処理装置及び線材処理方法を提供することに
ある。さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で
順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明にあ
っては、端子付のボビンが装着されて一体に回転される
回転軸と、線材を供給するとともに前記ボビンの端子に
前記線材を絡げる動作を伴う往復移動と前記ボビンの軸
に沿う往復移動が行われるノズルと、前記ノズルより導
出された前記線材の先端側を挟持する開閉可能な少なく
とも一対の爪が設けられたチャックを有しているととも
に、前記チャックにより前記線材を挟持して前記ノズル
による前記端子への線材絡げ動作が終了するまでの間前
記線材に張力を持たせておき、絡げ動作終了後に前記線
材の先端側を引きちぎるチャック部と、前記チャックの
爪間に挿入されて前記チャック側に引きちぎられている
前記線材を強制排出させる端材抜脱手段とを備えた構成
とすることによって達成される。また、前記チャックに
より前記線材が引きちぎられる前に前記線材の一部をチ
ャック先端周面部分に絡げられるように構成しても良い
し、前記一対の爪に、前記線材の先端を挟持する前記一
対の爪の当接面に対して略直角にそれぞれ切り欠き部を
設け、前記切り欠き部に前記端材抜脱手段の一部が挿入
されるように構成しても良い。さらに、前記チャックを
略90度回動可能に設け、前記線材の先端を挟持すると
きには前記チャックが垂直方向を向き、前記引きちぎり
後の前記線材を排出させるときには水平方向を向いた位
置にそれぞれ移動されるように構成しても良いし、前記
端材抜脱手段の一部を、前記チャックが前記水平方向に
向いているときに水平方向より移動されて前記切り欠き
部内に挿入されるように構成しても良い。
【0007】また、この目的は、本発明にあっては、端
子付のボビンに線材を巻回するための巻線機における線
材処理方法において、線材を供給するとともに前記ボビ
ンの端子に前記線材を絡げる動作を伴う往復移動と前記
ボビンの軸に沿う往復移動が行われるノズルより導出さ
れた前記線材の先端側を挟持する開閉可能な少なくとも
一対の爪が設けられたチャックを有しているとともに、
前記チャックにより前記線材を挟持して前記ノズルによ
る前記端子への線材絡げ動作が終了するまでの間前記線
材に張力を持たせておき、絡げ動作終了後に前記線材の
先端側を引きちぎるチャック部と、前記チャック部に対
して水平に移動されて前記一対の爪間に挿入され、前記
チャック側に引きちぎられている前記線材を強制排出さ
せる端材抜脱手段とを設け、前記チャックにより引きち
ぎられた前記線材を前記端材抜脱手段により強制的に排
出させるようにして達成される。
【0008】
【作用】これによれば、ノズルより供給された線材は、
チャックが挟持し、ノズルが端子に線材を絡げるまで待
機し、端子に線材の絡げが終了した時点で端子とチャッ
ク間に張られた線材をチャックで引っ張ってきちぎり切
断を行い、この切断されてチャック側に残された線材を
端材とし、この端材を端材抜脱手段によりチャック部よ
り強制的に排出させて破棄する、と言う手順を経て簡単
かつ確実に処理することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例として示す巻
線機の要部概略構成配置図である。図1において、この
巻線装置は、図示せぬ装置本体に固定されている支柱1
に枢軸2を介して上下方向に約180度往復回転自在に
取り付けられている回転体3と、この回転体3の側面に
回転自在に取り付けられている回転軸4と、線材17を
供給するためのノズル部5と、線材17の先端を挟持し
て引きちぎるための線材チャック部6等で構成されてい
る。また、回転軸4は、回転体3の回転切り換えによ
り、線材17を巻回する位置(図1で示す位置)と図示
せぬフィルムを巻回する位置とに交互に配置される。
【0010】さらに、上記回転軸4は、図1では1個し
か示していないが回転体3の前後の側面に、それぞれ左
右方向に点在した状態にして複数個取り付けられている
もので、各々の回転軸4が図示せぬ駆動手段により連動
して回転される構造になっており、この回転軸4の先端
部に取り付けられているボビン受治具4aにボビン8が
着脱自在に装着されて一体に回転される。図1は、この
ようにして回転軸4にボビン8が取り付けられている状
態で示している。
【0011】上記ボビン8は、外周に線材17及びフィ
ルム状の絶縁材(不図示)が巻き付けられる筒状の本体
部8aと、この本体部8aの一端に取り付けられた鍔部
8b,とを有し、また鍔部8bにピン状の導電端子11
が複数固定して設けられている。さらに、本体部8aの
外周には線材17を巻き付けるためのコイル溝部8cが
その軸に沿って複数個設けられている。
【0012】ノズル部5は、装置本体に前後方向、すな
わちY軸方向に、図1中に符号で示すチャック位置と
符号で示す巻回並びに絡げ位置との間を移動可能にし
て取り付けられているプレート13上に設けられてお
り、プレート13を上下に貫通して、このプレート13
の下面より突出された状態にして取り付けられているパ
イプ状のノズル部材14と、プレート13上にブラケッ
ト15を介して取り付けられていて、図示せぬ線材格納
部から引き出された線材17をノズル部材14に導くた
めのガイドローラ16等で構成されている。また、ノズ
ル部材14は、その中心にノズル14aを有し、このノ
ズル14aが螺旋状を描きながら上下方向に移動されて
導電端子11及びチャック21に対する絡げが可能な構
造になっている。そして、この実施例では、線材格納部
から引き出された線材17は、ガイドローラ16を通っ
た後にノズル部材14内に導かれ、プレート13の下側
でノズル14aの先端より引き出された状態にしてセッ
トされる。なお、ここでは、供給ノズル部5はプレート
13がチャック位置に移動されたとき、すなわち図1中
に符号で示すように移動されたときを動作初期位置と
している。
【0013】線材チャック部6の細部構成は図2にさら
に示し、また図3乃至図5は線材チャック部6の動作手
順を示している。そこで、図1に示す線材チャック部6
の構成を図2乃至図5と共にさらに説明すると、符号2
1は固定爪21aと可動爪21bとで成るチャックであ
る。この固定爪21aと可動爪21bは、互いに当接さ
れた状態にして、左右両側より添接された一対の側板2
3にて保持されている。このうち、固定爪21aは枢軸
24を介して側板23に固定して取り付けられいるとと
もに、ピニオン軸26に固定して、このピニオン軸26
と一体回転可能に取り付けられている。これに対して、
可動爪21bは枢軸25を介して側板23に回動可能に
取り付けられており、この可動爪21bを回動させるこ
とによって固定爪21aの先端と可動爪21bの先端と
の間を離してこの間に隙間Xを設けたり(図4参照)、
当接させて密着させたり(図3及び図5参照)すること
ができる状態になっている。また、固定爪21aと可動
爪21bとの間には図示しないがスプリングが設けられ
ていて、このスプリングのばね力で固定爪21aの先端
と可動爪21bの先端との間が常に密着される状態に、
可動爪21bを付勢している。さらに、固定爪21aと
可動爪21bには、互いに当接される面(線材17を挟
む面)に対して略直角な状態にして形成されたスリット
状の切り欠き部22が設けられている。
【0014】27はプッシユロッドであり、図示せぬエ
アシリンダにより制御されて、図2中のX軸方向に摺動
自在にして取り付けられている。また、このプッシュロ
ッド27の先端にはプッシャー28が可動爪21bの下
端と対応して取り付けられていて、プッシュロッド27
の摺動動作をプッシャー28を介して可動爪21bに伝
えることができる構造になっている。
【0015】上記ピニオン軸26は、装置本体に回転可
能に保持されており、このピニオン軸26が回転される
ときには、上記固定爪21aと可動爪21bもピニオン
軸26と一体に回転する。また、ピニオン軸26の一端
にはピニオンギヤ29が一体回転可能に取り付けられて
いる。
【0016】30は上面にピニオンギヤ29と噛合され
た歯30aが設けられたラックであり、31は図2中の
矢印C−D方向(Y軸方向)に移動可能にして装置本体
に取り付けられているプレート42を介してラック30
の下側に配置されたアクチュエータである。また、この
アクチュエータ30が取り付けられているプレート42
上には上記ピニオン軸26と上記プッシュロッド27が
取り付けられていて、そのプレート42と一体に移動可
能な構造になっている。さらに、このアクチュエータ4
1には図2中のY軸方向にスライドされて進退出可能な
ロッド41aが設けられている。43はラック・アクチ
ュエータ接続板であり、ラック30より延ばされている
ロッド30aとアクチュエータ41のロッド41aの間
を接続しており、ロッド41aの移動をラック30に伝
達するためのもので、ロッド41aがY軸方向に進退出
されると、これに連動してラック30も一体にY軸方向
に移動できる状態になっている。
【0017】そして、この線材チャック部6では、アク
チュエータ41のロッド41aが図2中の矢印C方向
(Y軸方向)に移動されると、これと同時にラック30
も矢印C方向に移動されるとともに、ピニオンギヤ29
がピニオン軸26と一体に図2中の矢印A方向に回転さ
れる。また、ピニオン軸26の回転により固定爪21a
と可動爪21bも一体に上側に回転され、ロッド41a
が図2中に符号で示す位置まで移動されると、固定爪
21aと可動爪21bも互いに真っ直ぐ上を向いた図2
中に符号で示す起立位置まで約90度回転される。こ
れに対して、ロッド41aが図2中の矢印D方向(Y軸
方向)に移動されると、これと同時にラック30も矢印
D方向に移動されるとともに、ピニオンギヤ29がピニ
オン軸26と一体に図2中の矢印B方向に回転される。
また、ピニオン軸26の回転により固定爪21aと可動
爪21bも一体に下側に回転され、ロッド41aが図2
中に符号で示す位置まで移動されると、固定爪21a
と可動爪21bとで成るチャック21も互いに略水平に
倒された図2中に符号で示す転倒位置まで約90度回
転される。なお、チャック21が転倒位置に配置された
ときに、チャック21の先端部分と対応する位置には端
材抜脱部7が配置されており、後述するようにチャック
21にそれまで挟持されていた端材17aを絡げ部分1
7bと共に強制的に排出させて処理できるようになって
いる。また、この実施例では、チャック21の動作初期
位置は起立位置を動作初期位置とし、またプレート42
の動作初期位置は図1に示すようにチャック21が符号
に示す位置(チャック位置)としている。
【0018】一方、固定爪21aと可動爪21bは、図
示せぬアクチュエータが駆動されてプッシュロッド27
が図2中の矢印E方向に摺動され、プッシャー28を介
して可動爪21bの他端側が押されると、この押力で固
定爪21aの先端と可動爪21bの先端が互いに離れる
方向に、枢軸25を支点として可動爪21bが回転さ
れ、図4に示すように固定爪21aの先端と可動爪21
bの先端との間に隙間Xが形成された状態になる。ま
た、プッシュロッド27が図2中の矢印F方向に摺動さ
れて、プッシャー28が可動爪21bの他端より離れる
と、この移動に伴って可動爪21bも上記スプリングの
付勢力で枢軸25を支点として反対方向に回転され、図
3及び図5に示すように、固定爪21aの先端と可動爪
21bの先端とが互いに密着された状態まで復帰する構
造になっている。
【0019】端材抜脱部7は、吸い込みノズルを有した
集塵部材40と、掻き出し部材39等で構成されてい
る。このうち集塵部材40はチャック21が転倒位置
(図2の符号で示す位置)に配置されると、チャック
21の先端と対応する位置にエア吸い込み口を配して設
けられており、チャック21より排出される端材17a
を吸い込み口より吸い込んで処理できる状態になってい
る。一方、掻き出し部材39は、図示せぬアクチュエー
タにより駆動されて転倒位置に配置されているチャック
21に対して水平方向より切り欠き部22内まで、移動
できる構造になっている。
【0020】図6乃至図15は、このように構成された
巻線装置の動作説明図である。そこで、図6乃至図15
と共に図1乃至図5に示した巻線装置の動作を次に説明
する。なお、ここでは既に部分への巻回動作が既に終わ
り、別の部分に線材を巻回を開始する場合として説明す
ると、プレート13及びチャック21は図1中の符号
で示す位置に配置されている(図15と同じ位置)。ま
た、チャック21は線材17の先端を挟持し、かつ先端
に線材17が絡げられた状態になっている。次いで、ノ
ズル14aが線材17を端子11に絡げる位置(図1及
び図6の符号で示す位置)に移動されて巻線開始態勢
が完了する。この状態では、ボビン8の鍔部8bを挟ん
で2本の線材17が弛みを持たずに張られた状態で介在
することになるが、導電端子11と符号の位置にある
ノズル14aとの間の線材が巻線用で、導電端子11と
チャック21との間の線材が廃棄用の端材17aとな
る。
【0021】次に、アクチュエータ41が図2中の矢印
D方向に所定量移動される。すると、これに同期してピ
ニオンギヤ29が矢印B方向に回転され、ピニオン軸2
6を介してチャック21図2中の符号の方向に回動さ
れる。また、この移動でチャック21が導電端子11よ
り離れると、端材17aが図7に示すように引きちぎら
れ、端材14aだけがチャック21側に残る。また、引
きちぎり後、チャック21はアクチュエータ41の動作
によりさらに図2中の符号方向に回動されて端材廃棄
位置(図2中で符号で示す位置)へ移動する。そし
て、端材廃棄位置に到達すると、チャック21の先端部
分に端材抜脱部7が対応し、図8に示すように切り欠き
部22に掻き出し部材39が一致する。
【0022】次いで、掻き出し部材39がチャック21
側に水平方向より移動され、図9に示すように掻き出し
部材39の一端が端材17aが絡げられている後ろ側
で、切り欠き部22内に進入される。
【0023】これと同時に、集塵部材40の吸い込み動
作が行われるとともに、プッシュロッド27が図2中の
矢印E方向に摺動されてプッシャー28を介して可動爪
21bの他端を押す。これにより、可動爪21bと固定
爪21aとの間が離れて端材17aの挟持力が取り除か
れる。次いで、図示せぬアクチュエータが動作されて、
チャック21がプレート42と共に掻き出し部材39に
対して図2中の矢印D方向に移動される。すると、図1
1に示すようにチャック21aの先端部分に絡げられて
いる端材17aが掻き出し部材39によって強制的に排
出される。そして、この排出された端材17aはさらに
集塵部材40における吸い込みノズルで吸い取られて掻
き出し処理される。なお、集塵部材40と掻き出し部材
39は、どちらか一方だけ設けた構造にしても良いもの
である。また、これと同時にチャック21は図2中の符
号で示す位置に戻されるとともに、図1中の符号に
示す位置に戻される。
【0024】一方、ボビン8側では、回転軸4が回転さ
れるとともに、ノズル部5がプレート13と共に矢印C
−D方向に移動されて、図12に示すように線材17が
所定回数巻回される。また、所定数の巻回が終了する
と、巻終わり端が別の端子11に絡げられ、ノズル部5
が図1中の符号に示す位置(図13に示す位置)に戻
され、ノズル14aと導電端子11との間に存在する線
材17がチャック21で再び挟持され、かつチャック2
1の先端に絡げられる。
【0025】また、その後、チャック21が図2中の符
号の方向に一度回動され、この回動でチャック20と
巻終わり端側の導電端子間に存在する端材17aが引き
ちぎられる(図14参照)。そして、チャック21は再
び初期位置(図1中に符号で示す位置)に復帰する。
これにより1サイクルが終了する。次いで、同様にして
別のコイル溝8cに線材17が順次巻かれ、図15に示
すように線材17がボビン8の全てのコイル溝8cに巻
回される。このようにして線材17がボビン8の全ての
コイル溝8cに巻回されたら、回転体3が枢軸2を支点
として約180度回転されてフィルム巻回位置に配置さ
れ、このフィルム巻回位置でその上にフィルムが巻回さ
れて終了する。そして、新たなボビン8と交換される。
【0026】したがって、本実施例の構造による巻線装
置では、ノズル14aより供給された線材17は、チャ
ック21が挟持し、ノズル14aが導電端子11に線材
17を絡げるまで待機し、導電端子11に線材17の絡
げが終了した時点で導電端子11とチャック21との間
に張られた線材17をチャック21で引っ張ってきちぎ
り切断を行い、この切断されてチャック21側に残され
た線材を端材17aとして、この端材17aを端材抜脱
部7の動作によりチャック21より強制的に排出させて
破棄する手順を経て、簡単かつ確実に処理することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
ノズルより供給された線材は、チャックが挟持し、ノズ
ルが端子に線材を絡げるまで待機し、端子に線材の絡げ
が終了した時点で端子とチャック間に張られた線材をチ
ャックで引っ張ってきちぎり切断を行い、この切断され
てチャック側に残された線材を端材とし、この端材を端
材抜脱手段によりチャック部より強制的に排出させて破
棄する手順を経て、簡単かつ確実に処理することができ
る。これにより、端子付ボビンに対する巻線の生産効率
が飛躍的に向上する等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す巻線機の要部概略
構成配置図である。
【図2】本実施例における巻線機の要部構成斜視図であ
る。
【図3】本実施例における巻線機のチャック部の構成を
示す斜視図である。
【図4】本実施例における巻線機のチャック部の構成を
示す斜視図である。
【図5】本実施例における巻線機のチャック部の構成を
示す斜視図である。
【図6】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明図
である。
【図7】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明図
である。
【図8】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明図
である。
【図9】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明図
である。
【図10】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明
図である。
【図11】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明
図である。
【図12】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明
図である。
【図13】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明
図である。
【図14】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明
図である。
【図15】本実施例における巻線機の巻線処理動作説明
図である。
【符号の説明】
3 回転体 4 回転軸 5 線材供給ノズル部 6 線材チャック部 7 端材抜脱部 8 ボビン 11 導電端子 14 ノズル部材 14a ノズル 17 線材 17a 端材 17b 絡げ部分 21 チャック 21a 固定爪 21b 可動爪 22 切り欠き部 39 掻き出し部材 40 集塵部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子付のボビンが装着されて一体に回転
    される回転軸と、 線材を供給するとともに前記ボビンの端子に前記線材を
    絡げる動作を伴う往復移動と前記ボビンの軸に沿う往復
    移動が行われるノズルと、 前記ノズルより導出された前記線材の先端側を挟持する
    開閉可能な少なくとも一対の爪が設けられたチャックを
    有しているとともに、前記チャックにより前記線材を挟
    持して前記ノズルによる前記端子への線材絡げ動作が終
    了するまでの間前記線材に張力を持たせておき、絡げ動
    作終了後に前記線材の先端側を引きちぎるチャック部
    と、 前記チャックの爪間に挿入されて前記チャック側に引き
    ちぎられている前記線材を強制排出させる端材抜脱手段
    とを備えたことを特徴とする巻線機における線材処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記チャックにより前記線材が引きちぎ
    られる前に前記線材の一部をチャック先端周面部分に絡
    げられるように構成した請求項1に記載の巻線機におけ
    る線材処理装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の爪に、前記線材の先端を挟持
    する当接面に対して略直角にそれぞれ切り欠き部を設
    け、前記切り欠き部に前記端材抜脱手段の一部が挿入さ
    れるように構成した請求項1または2に記載の巻線機に
    おける線材処理装置。
  4. 【請求項4】 前記チャックを略90度回動可能に設
    け、前記線材の先端を挟持するときには前記チャックが
    垂直方向を向き、前記引きちぎり後の前記線材を排出さ
    せるときには水平方向を向いた位置にそれぞれ移動され
    るように構成した請求項1乃至3の中の何れか1つに記
    載の巻線機における線材処理装置。
  5. 【請求項5】 前記端材抜脱手段の一部は、前記チャッ
    クが前記水平方向に向いているときに水平方向より移動
    されて前記切り欠き部内に挿入されるように構成した請
    求項4に記載の巻線機における線材処理装置。
  6. 【請求項6】 端子付のボビンに線材を巻回するための
    巻線機における線材処理方法において、 線材を供給するとともに前記ボビンの端子に前記線材を
    絡げる動作を伴う往復移動と前記ボビンの軸に沿う往復
    移動が行われるノズルより導出された前記線材の先端側
    を挟持する開閉可能な少なくとも一対の爪が設けられた
    チャックを有しているとともに、前記チャックにより前
    記線材を挟持して前記ノズルによる前記端子への線材絡
    げ動作が終了するまでの間前記線材に張力を持たせてお
    き、絡げ動作終了後に前記線材の先端側を引きちぎるチ
    ャック部と、 前記チャック部に対して水平に移動されて前記一対の爪
    間に挿入され、前記チャック側に引きちぎられている前
    記線材を強制排出させる端材抜脱手段とを設け、 前記チャックにより引きちぎられた前記線材を前記端材
    抜脱手段により強制的に排出させるようにしたことを特
    徴とする巻線機における線材処理方法。
JP6059804A 1993-11-08 1994-03-07 巻線機における線材処理装置及び線材処理方法 Pending JPH07245230A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109720934A (zh) * 2017-10-30 2019-05-07 好农技研株式会社 绕线末端捆扎装置
CN116435092A (zh) * 2023-02-14 2023-07-14 深圳市星特科技有限公司 一种全自动磁环绕线机的捋线装置及其捋线方法

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