JP3614882B2 - 巻線装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ボビン上に耐熱絶縁フィルムと線材を交互に巻回する巻線装置、特にワーク治具の軸方向を変化させずに割り出しテーブル上で耐熱絶縁フィルム及び線材の巻き付けを行えるようにする巻線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボビン上に耐熱絶縁フィルムと線材を交互に巻き付けたコイルとしては積層巻き型コイルが知られており、これは例えばブラウン管型のテレビジョンやレーダなどの通信機器におけるフライバックトランスに使用されている。
【0003】
また、この積層巻き型コイルを生産する巻線装置も従来より数多く知られているが、従来の巻線装置では、一般にボビン上に線材を巻回する線材巻線機とフィルムを巻回するフィルム巻き付け機とに分離されている。したがって、多層巻きとしたコイルを作成する場合は、同じボビンが線材巻線機とフィルム巻き付け機との間を複数回往復することになる。さらに、従来の巻線装置には、線材巻線部とフィルム巻き付け部を併用した巻線機もある。この巻線装置は、線材巻線部とフィルム巻き付け部がそれぞれインデックスの回転軸と直角に配列された構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の巻線装置ではボビン上に線材を巻回する線材巻線機とフィルムを巻回するフィルム巻き付け機とに分離されていて、多層巻きとしたコイルを作成する場合は、同じボビンが線材巻線機とフィルム巻き付け機間を複数回往復する構造になっているので処理時間が長くなり、生産効率が悪いと言う問題点があった。また、線材巻線部とフィルム巻き付け部併用の複数軸巻線機においては、線材巻線部とフィルム巻き付け部がインデックスの回転軸と直角に配列されていて、各巻加工部分が同一方向にないので、各部分毎に異なる方向から作業を進めなければならず、メンテナンス性が劣ると言う問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はコンパクトな装置でメンテナンス性に優れ、かつ複数機の組み合わせによる多量生産に対応可能な巻線装置を提供することにある。さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため本発明は、回転軸に冶具を介して着脱自在に装着されるワークに対し、絶縁フイルムを供給して巻き付けるフィルム巻回部及び線材を供給して巻き付ける線材巻回部により、前記絶縁フィルムと前記線材とを交互に巻回する巻線装置において、装置本体のベース面上で該ベース面と平行に配置されている駆動軸と、前記ベース面と略垂直に配置されるとともに、前記駆動軸にその左右中間部又は中心部を取り付けて該駆動軸と一体に回転される割り出しテーブルと、前記割り出しテーブルの前記駆動軸を挟んだ対称な位置でそれぞれ前後方向に貫通された状態に配設されている複数の前記回転軸と、前記ワークをパレット等を介して保持する搬送・排出部と、前記ベース面上に回動自在に保持されている回転プレート及び前記回転プレートの上下面にそれぞれ設けらているチャック部を有し、前記上下のチャック部が前記回転プレートの回転を伴って、一方チャック部により前記搬送・排出部のパレット側の新たなワークを前記回転軸側へ受け渡し、前記他方チャック部により前記回転軸側の巻回後のワークを前記搬送・排出部のパレット側へ受け渡すオートローダー部とを備え、前記複数の回転軸に冶具を介して装着される前記各ワークのうち、一方ワークに対する前記フィルム巻回部でのフィルム巻回動作と、他方ワークに対する前記線材巻回部での線材巻回動作を並行して行えるとともに、前記各ワークを前記割り出しテーブルの回転を介して前記フィルム巻回部と前記線材巻回部とに交互に切り換えることを特徴としている。
また、以上の本発明は、前記ワーク用の搬送・排出部と、前記オートローダー部と、前記駆動軸とを順に高い位置となる略階段状に配置していることが好ましい(請求項2)。
【0007】
【作用】
この構成によれば、割り出しテーブルが回転されると、回転軸上のワーク(ボビン)がフィルム巻回部と線材巻回部に切り換え移動され、その対応する位置でフィルム及び線材がそれぞれ巻回される。したがって、ワークを取り外さずに同一のテーブル上でフィルムと線材の巻回を行うことができ、従来装置が同じボビンを線材巻線機とフィルム巻き付け機間で複数回往復させていたのに対して処理時間を大幅に短縮させることができる。
【0008】
また、ワークを交換する位置が線材巻回部側、フィルム巻回部側の何れの位置にても可能となる。しかも線材巻回部側、フィルム巻回部側の何れの位置でもワークの挿入・搬出方向が同じになり、作業者が作業を行う場合に同一面で行うことができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。図2は本発明の一実施例として示す巻線機の概略全体構成図で、図1はその巻線機おける要部構成図である。図1及び図2において、符号1は装置本体で、2はフィルム供給手段を備えたフィルム巻回部、21は線材供給手段を備えた線材巻回部、3はインデックス主軸部である。また、図2において34Aは搬入・排出部で、34Bはオートローダー部、35はワークとしてのボビン9を載せて搬送するための供給及び排出用のパレットで、36はパレット35の搬送とガイドを行うためのガイドレールである。
【0010】
詳述すると、インデックス主軸部3は、装置本体1に固定して取り付けられており、図示せぬサーボモータにより回転される駆動軸3aを有している。なお、この駆動軸3aは装置本体1のベース面1aに対して平行に配設されている。また、この駆動軸3aには割り出しテーブル4の中間部分が一体回転可能に固定して、ベース面1aと略垂直に配置されて取り付けられており、その割り出しテーブル4が駆動軸3aと共に略180度往復回転できる状態になっている。
【0011】
加えて、この割り出しテーブル4の両端側には、駆動軸3aを挟んで対称な位置にそれぞれワーク取付用回転軸5が前後方向に貫通された状態にして回転自在に取り付けられている。図4は、このように構成された割り出しテーブル4を正面方向より見て示した図である。
【0012】
さらに、この回転軸5の一端側にはボビン9が着脱自在に装着されるワーク受け治具6が一体回転可能に取り付けられているとともに、他端側にはクラッチ半体8aが取り付けられている。そして、この回転軸5は、割り出しテーブル4の上記往復回転によりフイルム巻回部2と線材巻回部21に交互に切り換えできるもので、そのフイルム巻回部2と線材巻回部21には、この回転軸5にそれぞれ対応して装置本体1側にサーボモータ7が取り付けられている。各サーボモータ7の駆動軸7aには、回転軸5側のクラッチ半体8aと対応してクラッチ半体8bが取り付けられている。このクラッチ半体8aとクラッチ半体8bは、互いに係脱自在なクラッチ8を形成しているもので、クラッチ8がオン状態になるとサーボモータ7の回転を駆動軸7a,クラッチ8を介して回転軸5に伝えることができ、逆にオフ状態になると両クラッチ半体8a,8bとの係合が解除されて、駆動軸7aと切り離されて回転軸5が割り出しテーブル4と共に自由に回転切り換えできる構造になっている。また、その切り換えられた位置では、回転軸5上のボビン9を抜き差ししようとした場合には、自由に抜き差しすることもできる。加えて、フィルム巻回部2と対応した位置にある回転軸5の下側には、超音波ウエルダー52が設けられている。
【0013】
10はフィルム巻回部2にフィルム13を所定長供給するためのフィルム供給部である。このフィルム供給部10は、サーボモータ11と、このサーボモータ11の回転軸11a上に一体回転可能に取り付けられたフィルムリール12と、このフィルムリール12に巻回されている耐熱絶縁フィルム13をフィルム巻き付け位置(フィルム巻回部2)までガイドするためのガイドローラ14,15と、フィルム13上の帯電防止と表面の清掃を行うための帯電防止器16と、供給されたフィルム13に樹脂の浸透をし易くするための筋目を付けるエンボス及び打ち抜きを行うための金型17と、フィルム13の切断と保持を行うためのカット・アンド・クランプ18と、フィルム13をフィルム巻き付け位置側に所定長送るためのフィルム送りチャック19と、ボビン9とフィルム13を押さえるための押さえローラ20等で構成されている。
【0014】
21は線材供給部である。この線材供給部21は、線材33をストックしておくための線材スプール22と、電動テンション23と、ガイドプーリー24,25,26と、ノズル27と、線材カッター28と、ノズル27及び線材カッター28をX軸方向に移動させるためのX軸テーブル29と、このX軸テーブル29上に取り付けられていてノズル27及び線材カッター28をY軸方向に移動させるためのY軸テーブル30と、このY軸テーブル30上に取り付けられていてノズル27及び線材カッター28をZ軸方向に移動させるためのZ軸テーブル31と、捨て絡げチャック32等で構成されている。そして、線材33は線材スプール22より引き出され、かつ途中で電動テンション23によりテンションが加えられた後、ガイドプーリ24,25,26を経てノズル27内に導かれ、さらにノズル27の下端より導出されるようにしてセットされる。また、ノズル27がX軸テーブル29とY軸テーブル30及びZ軸テーブル31の動作により前後・左右・上下の各方向に移動され、この移動により線材33をチャック32でチャックされる位置に運んだり、巻回する位置に移動させたりすることができる構造になっている。
【0015】
図3は搬入・排出部34Aとオートローダー部34Bの細部構造を示す斜視図である。そこで、まず搬入・排出部34Aの構造について説明する。この搬入・排出部34Aには、パレット35の移動をガイド又は制御するための上記一対の平行レール36が、装置本体1の左右両側に延ばされた状態にして設けられている。また、一対の平行レール36間には、パレット35を搬入・排出部34A内で、その決められた位置に停止させるための図示せぬストッパーが配設されている。
【0016】
パレット35は、一対の平行レール36間に保持される水平部35aと、この水平部35aより上方に向かって突出された垂直壁部35bとを有して略逆T字状に形成されており、垂直壁部35bにはボビン保持軸37がオートローダー部34B側に水平(ベース面1aに対して平行)に突出された状態にして設けられている。なお、ボビン保持軸37は、使用されるボビン9の形状等に合わせて交換可能になっており、さらにボビン保持軸37にはボビン9を位置決めして着脱自在に取り付けができる構造になっている。また、ボビン保持軸37の交換に当たっては、パレット35と共に交換する場合もある。そして、このパレット35は図示せぬ搬送駆動手段による搬送動作により平行レール36上を移動されてボビン供給部と搬入・排出部34Aとの間を交互に搬送され、ボビン供給部ではボビン保持軸37に空のボビン9が供給され、搬入・排出部34Aの搬入・排出位置ではオートローダー部34Bとの間で空のボビン9と組立後のボビン9の交換が行われ、排出位置では組立後のボビン9の排出が行われる。
【0017】
一方、オートローダー部34Bは、図2に示すように、装置本体1のベース面1a上で、かつ搬入・排出部34Aの後ろ側に、この搬入・排出部34Aと対向して配設されている。
【0018】
また、大きくは、左右に離れてそれぞれベース面1a上に固定されている一対の支柱39に、両端に各々取り付けられている回転軸40を介して回動自在に保持されている回転プレート41と、この回転プレート41を上下面が交互にベース面1aと対向する状態に180度づつ往復回転させるためのモータ(不図示)とを有して構成されている。
【0019】
加えて、回転プレート41の上下面には、それぞれチャック部42が設けられている。このチャック部42は、各面(上下面)対称で、しかも各面では後側に偏った位置で左右方向(回転軸40が延びている方向)に並置された状態にして設けられており、一方(上側)のチャック部42がインデックス主軸部3と対向した位置にあるとき、他方(下側)のチャック部42が搬入・排出部34Aと対向した位置に配置されるようにして形成されている。
したがって、ここで、インデックス主軸部3と搬入・排出部34Aとの位置関係を見ると、搬入・排出部34Aが最前列で、続いてオートローダー部34B,インデックス主軸部3の順で後ろ側に並べられた状態になっている。また搬入・排出部34Aが最も低い位置で、続いてオートローダー部34B,インデックス主軸部3の順で高い位置に略階段状(ひな段状)に配置されている。すなわち、この実施例の構造では、このように階段に並べて搬入・排出部34A,オートローダー部34B,インデックス主軸部3がそれぞれ同一平面に配置された状態にならないようにすることによって、作業者側(前面側)から部品の交換作業やメンテナンス作業を簡単に行うことができるようにしている。なお、回転プレート41上に設けられているチャック部42は、回転面(上下面)の何れか一方の面にだけ設けられた構造であっても差し支えないものである。
【0020】
次に、回転プレート41上のチャック部42には、チャック43が設けられているとともに、このチャック43のチャック開閉動作を行わせるための左右一対のプランジャーA,B(不図示)が設けられている。これら一対のプランジャーA,Bとチャック43は、左右一対のスライド部44を介して前後方向にスライド自在な状態で回転プレート41上に取り付けられている。なお、スライド部44の前後方向における位置の切り換えは、回転プレート41上に固定して取り付けられている図示せぬシリンダーCの動作により切り換えられる。
【0021】
図5及び図6はオートローダー部34Bにおけるチャック43の動作図である。そこで、次に、この図5及び図6と共にさらにチャック43の構成を説明すると、チャック43は、先端にカギ状の爪46がそれぞれ取り付けられている左右一対のアーム部47a,47bと、この左右一対のアーム部47a,47bの間でスライド部44上に固定して取り付けられたボビン受け48等で構成されている。
【0022】
また、左右一対のアーム部47a,47bのうち、一方のアーム部47aは、図示せぬプランジャーAで左右方向に移動切り換えされるロッド49aに固定して取り付けられており、他方のアーム部47bは図示せぬプランジャーBで左右方向に移動切り換えされるロッド49bに固定して取り付けられている。そして、この一対のアーム部47a,47bはプランジャーA,Bが開方向動作されると、この動作がロッド49a,49bを介して伝えられ、ロッド49a,49bと共に互いに離れる方向に移動されて開状態(図6参照)となり、逆にプランジャーA,Bが閉方向動作されると、この動作がロッド49a,49bを介して伝えられ、ロッド49a,49bと共に互いに近づき合う方向に移動されて閉状態(図5参照)となる。
【0023】
ボビン受け48は、スライド部44に固定された基台50と、この基台50に前後方向に摺動できる状態にして取り付けられている位置決め部材51と、この位置決め部材51を一対のアーム部47a,47bの先端側に突き出し付勢させておくためのコイルスプリング45等で構成されている。そして、このボビン受け48は、アーム部47a,47bによりボビン9がチャックされていないときコイルスプリング45の付勢力で、その先端と爪46のカギ状部46aの内側までの距離がボビン9の長さよりも小さくなるまで突出されている。また、チャック動作が行われるときに、コイルスプリング45の付勢に抗してボビン9で押されると基台50に案内されて後退し、さらにチャック後はカギ状部46aとボビン受け48の先端との間でボビン9を弾性的に挟持するための作用を与え、このコイルスプリング45の付勢作用でガタ付きを持たずに保持しておくことができる状態になっている。
【0024】
次に、このように構成された巻線装置を使用し、空のボビン9の供給から線材33及びフィルム13を所定数巻き付けて組み立てられたボビン9を排出するまでの一連の動作を説明する。
まず、ボビン9の供給から排出までの動作を説明すると、空のボビン9は図示せぬボビン供給部においてパレット35のボビン保持軸37に取り付けられ、これが平行レール36により搬入・排出部34Aに搬送され、図示せぬストッパーで規制された位置で停止される。
【0025】
すると、オートローダー部34Bの回転プレート41における下側のチャック部42がパレット35上のボビン9と対応し、上側のチャック部42がフィルム巻回部2側に配置されている回転軸5上のボビン9と対応する。
【0026】
次いで、オートローダ部34BのプランジャーA,Bが開方向に動作され、各チャック43のアーム部47a,47bが開いている状態で、図示せぬシリンダーCが動作されてチャック43を突き出す。これにより、チャック43が搬入・排出部34A及びフィルム巻回部2側にそれぞれ移動され、搬入・排出部34Aとフィルム巻回部2側では、それぞれのボビン受け48がコイルスプリング45を撓ませてボビン9の先端に当接された状態になる。
【0027】
次に、プランジャーA,Bが閉方向に動作され、各チャック部42のアーム部47a,47bが閉じられる。次いで、図示せぬシリンダーCが動作されてチャック43を回転プレート41側に引く。すると、このときボビン9がボビン受け48と爪46のカギ状部46aとの間に弾性的に挟持される。これにより、パレット35側のボビン9とフィルム巻回部2側のボビン9が、それぞれオートローダー部34B側に受け渡されたことになる。
【0028】
次に、オートローダー部34Bのインデックスが駆動され、回転プレート41が180度回転される。すると、回転プレート41における下側のチャック部42がパレット35上の空のボビン保持軸37と対応し、上側のチャック部42がフィルム巻回部2側に配置されている空の回転軸5と対応する。
【0029】
次いで、オートローダ部34BのシリンダーCが動作されてチャック43を突き出す。すると、チャック43が搬入・搬出部34A及びフィルム巻回部2側にそれぞれ移動され、ボビン受け48がコイルスプリング45を撓ませた状態にされて、チャック部43に保持されているボビン9がパレット35上のボビン保持軸37及びフィルム巻回部2側の回転軸5にそれぞれ装着される。
次に、プランジャーA,Bが各々開方向に動作され、チャック43のアーム部47a,47bが開く。すると、各ボビン9がボビン受け48で回転軸5またはボビン保持軸37側に押し付けられて位置決めされる。
次いで、オートローダ部34BのシリンダーCが動作されてチャック43が回転プレート41側に引かれると、これによりパレット35側のボビン保持軸37とフィルム巻回部2側の回転軸5に、ボビン9がそれぞれ受け渡される。
【0030】
また、こうしてボビン9が受け渡されたパレット35側では、搬送駆動手段により搬入・排出部34Aから図示せぬ排出部に送られ、ボビン9を排出される。その後、再びボビン供給部に送られて新たな空のボビン9がボビン保持軸37に取り付けられ、さらに搬入・排出部34Aに移動されて待機する。
【0031】
次に、フィルム巻回部2及び線材巻回部21でのそれぞれの動作を説明する。
まず、フィルム巻回部2に配置されたボビン9にフィルム13を供給する場合、その供給されるフィルム13の長さは予め設定しておく。そして、サーボモータ11により回転されるフィルムリール12から引き出されたフィルム13は、ガイドローラ14,15を介して帯電防止器16に送られ、さらに金型17を通ってカット・アンド・クランプ18で所定長でカットされ保持されている。また、供給の指示が与えられるとフィルム送りチャック19がカット済みのフィルム13を挟持して下降し、このフィルム13がフィルム供給部10に対応している回転軸5上のボビン9に供給される。また、所定量の供給が済むとチャック19は開状態で上昇して待機する。
【0032】
ボビン9に供給されたフィルム13は、ボビン9とフィルム13が接触した時点でフィルム押さえローラ20が下降し、これによってボビン9上に押さえ付けられる。次いで超音波ウエルダー52が前進され、フィルム13とボビン9を溶着させる。その後、サーボモータ7により回転軸5が回転され、ボビン9が回転軸5と一体に回転することによりフィルム13がボビン9に巻き付けられる。
【0033】
一方、線材巻回部21に配置されたボビン9は既に少なくとも一層目のフィルム13の巻回が終了している。そして、線材巻回部21では、線材33の巻回が開始される前の状態では、ノズル27より導出されている線材33の先端が捨て絡げチャック32に挟持されて巻線開始状態で準備されている。ここで、巻線指示が与えられると、ノズル27と捨て絡げチャック32との間に張られた線材33を、各々図示せぬサーボモータによって駆動されるX軸テーブル29,Y軸テーブル30,Z軸テーブル31相互の駆動による関連動作により、ノズル27に螺旋状の動きをさせながらボビン9の端子部に絡げを行う。
【0034】
次に、端子の巻始め線材端部と捨て絡げチャック32との間の線材33を、捨て絡げチャック32が図示せぬアクチュエータの駆動により水平状態より垂直状態に回動された時点で、ノズル27に隣接して装着されている線材カッター28に接触させて切断を行う。また、切断後の端材を挟持した捨て絡げチャック32は図示せぬアクチュエータの駆動によりチャック開状態にされて端材の廃棄を行う。この端材廃棄動作と同時に、サーボモータ7が駆動されて回転軸5がボビン9と一体に回転されるとともに、ノズル27と一体に移動されるY軸テーブル30の駆動と線材供給動作を整合させて巻線が行われる。
【0035】
こうして、線材33の所定巻線が終了したら、この線材33の端部が端子部に絡げられ、その後で捨て絡げチャック32により端子部とノズル27との間の線材33が挟持され、この線材33が端子部とチャック32との間で線材カッター28により切断される。以降、ノズル27と捨て絡げチャック32は線材33を挟持した状態にてY軸テーブル30の移動により巻始め位置に復帰せしめられ、一層目の巻線動作が完了となる。
【0036】
また、このようにして1層目のフィルム13と1層目の線材33の巻加工が完了すると、クラッチ8がオフ状態にされ、かつインデックス主軸部3が駆動されて割り出しテーブル4が駆動軸3aと一体に180度回転し、また回転後はクラッチ8がオン状態に切り換えられて各回転軸4にサーボモータ7が動力接続される。したがって、フィルム巻回部2にあったボビン9は線材巻回部21に、線材巻回部21にあったボビン9はフィルム巻回部2にそれぞれ切り換え配置されることになる。そして、一層目の線材33が巻回されてフイルム巻回部2に送られて来たボビン9には再びフィルム13が巻回されるとともに、線材巻回部21に送られて来たボビン9には線材33が巻回され、この2つの動作が並行して各々設定回数完了されるまで繰り返されると、多層巻きのコイルが完成する。
【0037】
なお、上記実施例では、駆動軸3aと一体に回転する割り出しテーブル4に2つの回転軸5を180度離れた位置に各々1つづつ配置し、割り出しテーブル4を180度づつ往復回転させる構造を開示したが、これに限定されるものではなく、例えば図7,図8,図9に示すように構成する等も可能である。
【0038】
すなわち、図7に示す変形例では、割り出しテーブル4を中心が駆動軸3aに一体回転可能に固定された細長い板状に形成するとともに、この割り出しテーブル4の各側(本例では上下)に回転軸5を複数個(本例では片側5個づつ、全部で10個)配置し、5個のボビン9にフィルム13を、また5個のボビン9に線材33を、それぞれ同時に巻回して処理できるようにしたものである。
【0039】
図8に示す変形例では、割り出しテーブル4を中心が駆動軸3aに一体回転可能に固定された円板状に形成するとともに、この割り出しテーブル4の同一円周上で、90度間隔で回転軸5を2個づつ、全部で8個配置し、この割り出しテーブル4を90度づつ回転させて、ボビン9を各々取り付けているこれら回転軸5を順次フィルム巻回部2及び線材巻回部21に間欠送りし、それぞれ対応した位置でフィルム13及び線材33を同時に巻回処理できるようにしたものである。
【0040】
図9に示す変形例では、割り出しテーブル4を中心が駆動軸3aに一体回転可能に固定された円板状に形成するとともに、この割り出しテーブル4の同一円周上で、等間隔な位置に回転軸5を1個づつ、全部で8個配置し、この割り出しテーブル4を45度づつ変位させて、ボビン9を各々取り付けているこれら回転軸5を順次フィルム巻回部2及び線材巻回部21に間欠送りし、それぞれに対応した位置でフィルム13及び線材33を同時に巻回処理できるようにしたものである。
【0041】
また、上記実施例では、ボビン9を回転軸5に着脱させる方法としてオートローダー部34Bを使用して自動的に行うようにした構造を開示したが、手動で着脱交換するようにしても勿論差し支えないものである。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係る巻線装置によれば、割り出しテーブルが回転されると、回転軸側のワークがフィルム巻回部と線材巻回部に切り換え移動され、その対応する位置でフィルム及び線材がそれぞれ巻回されるので、ワークであるボビンを取り外さずに同一のテーブル上でフィルムと線材の巻回を行うことができる。したがって、従来装置が同じボビンを線材巻線機とフィルム巻き付け機間で複数回往復させていたのに対して処理時間を大幅に短縮させることができ、生産効率が向上する。
【0043】
また、ワークを交換する位置が線材巻回部側、フィルム巻回部側の何れの位置にても可能となり、しかもワークの挿入・搬出方向も同じになり、作業者が作業を行う場合に非常に簡単になる。したがって、作業効率が良く、高生産性が期待できる。さらには、メンテナンス作業を行う場合も同一面で行うことができ、作業性を大幅に向上させることができる。
【0044】
また、請求項2のように組み合わせてシステム化を図れば生産効率を飛躍的に向上させることができる、等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す巻線機の要部構成斜視図である。
【図2】本発明の一実施例として示す巻線機の概略全体構成図である。
【図3】本発明の一実施例として示す巻線機の要部構成斜視図である。
【図4】本発明の一実施例として示す巻線機の要部構成図である。
【図5】本発明の一実施例として示す巻線機の要部動作説明図である。
【図6】本発明の一実施例として示す巻線機の要部動作説明図である。
【図7】本発明の一変形例として示す巻線機の要部構成図である。
【図8】本発明の他の変形例として示す巻線機の要部構成図である。
【図9】本発明のさらに他の変形例として示す巻線機の要部構成図である。
【符号の説明】
1 装置本体
1a ベース面
2 フィルム巻回部
3 インデックス主軸部
3a 駆動軸
4 割り出しテーブル
5 回転軸
6 ワーク取付治具(冶具)
7 サーボモータ(回転軸を回転するためのモータ)
8 クラッチ
9 ボビン(ワーク)
10 フィルム供給部
13 フィルム
21 線材供給部(線材巻回部)
33 線材
34A ワーク用搬入・排出部
34B オートローダー部
35 パレット
41 回転プレート
42 チャック部
【産業上の利用分野】
本発明は、ボビン上に耐熱絶縁フィルムと線材を交互に巻回する巻線装置、特にワーク治具の軸方向を変化させずに割り出しテーブル上で耐熱絶縁フィルム及び線材の巻き付けを行えるようにする巻線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボビン上に耐熱絶縁フィルムと線材を交互に巻き付けたコイルとしては積層巻き型コイルが知られており、これは例えばブラウン管型のテレビジョンやレーダなどの通信機器におけるフライバックトランスに使用されている。
【0003】
また、この積層巻き型コイルを生産する巻線装置も従来より数多く知られているが、従来の巻線装置では、一般にボビン上に線材を巻回する線材巻線機とフィルムを巻回するフィルム巻き付け機とに分離されている。したがって、多層巻きとしたコイルを作成する場合は、同じボビンが線材巻線機とフィルム巻き付け機との間を複数回往復することになる。さらに、従来の巻線装置には、線材巻線部とフィルム巻き付け部を併用した巻線機もある。この巻線装置は、線材巻線部とフィルム巻き付け部がそれぞれインデックスの回転軸と直角に配列された構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の巻線装置ではボビン上に線材を巻回する線材巻線機とフィルムを巻回するフィルム巻き付け機とに分離されていて、多層巻きとしたコイルを作成する場合は、同じボビンが線材巻線機とフィルム巻き付け機間を複数回往復する構造になっているので処理時間が長くなり、生産効率が悪いと言う問題点があった。また、線材巻線部とフィルム巻き付け部併用の複数軸巻線機においては、線材巻線部とフィルム巻き付け部がインデックスの回転軸と直角に配列されていて、各巻加工部分が同一方向にないので、各部分毎に異なる方向から作業を進めなければならず、メンテナンス性が劣ると言う問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はコンパクトな装置でメンテナンス性に優れ、かつ複数機の組み合わせによる多量生産に対応可能な巻線装置を提供することにある。さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため本発明は、回転軸に冶具を介して着脱自在に装着されるワークに対し、絶縁フイルムを供給して巻き付けるフィルム巻回部及び線材を供給して巻き付ける線材巻回部により、前記絶縁フィルムと前記線材とを交互に巻回する巻線装置において、装置本体のベース面上で該ベース面と平行に配置されている駆動軸と、前記ベース面と略垂直に配置されるとともに、前記駆動軸にその左右中間部又は中心部を取り付けて該駆動軸と一体に回転される割り出しテーブルと、前記割り出しテーブルの前記駆動軸を挟んだ対称な位置でそれぞれ前後方向に貫通された状態に配設されている複数の前記回転軸と、前記ワークをパレット等を介して保持する搬送・排出部と、前記ベース面上に回動自在に保持されている回転プレート及び前記回転プレートの上下面にそれぞれ設けらているチャック部を有し、前記上下のチャック部が前記回転プレートの回転を伴って、一方チャック部により前記搬送・排出部のパレット側の新たなワークを前記回転軸側へ受け渡し、前記他方チャック部により前記回転軸側の巻回後のワークを前記搬送・排出部のパレット側へ受け渡すオートローダー部とを備え、前記複数の回転軸に冶具を介して装着される前記各ワークのうち、一方ワークに対する前記フィルム巻回部でのフィルム巻回動作と、他方ワークに対する前記線材巻回部での線材巻回動作を並行して行えるとともに、前記各ワークを前記割り出しテーブルの回転を介して前記フィルム巻回部と前記線材巻回部とに交互に切り換えることを特徴としている。
また、以上の本発明は、前記ワーク用の搬送・排出部と、前記オートローダー部と、前記駆動軸とを順に高い位置となる略階段状に配置していることが好ましい(請求項2)。
【0007】
【作用】
この構成によれば、割り出しテーブルが回転されると、回転軸上のワーク(ボビン)がフィルム巻回部と線材巻回部に切り換え移動され、その対応する位置でフィルム及び線材がそれぞれ巻回される。したがって、ワークを取り外さずに同一のテーブル上でフィルムと線材の巻回を行うことができ、従来装置が同じボビンを線材巻線機とフィルム巻き付け機間で複数回往復させていたのに対して処理時間を大幅に短縮させることができる。
【0008】
また、ワークを交換する位置が線材巻回部側、フィルム巻回部側の何れの位置にても可能となる。しかも線材巻回部側、フィルム巻回部側の何れの位置でもワークの挿入・搬出方向が同じになり、作業者が作業を行う場合に同一面で行うことができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。図2は本発明の一実施例として示す巻線機の概略全体構成図で、図1はその巻線機おける要部構成図である。図1及び図2において、符号1は装置本体で、2はフィルム供給手段を備えたフィルム巻回部、21は線材供給手段を備えた線材巻回部、3はインデックス主軸部である。また、図2において34Aは搬入・排出部で、34Bはオートローダー部、35はワークとしてのボビン9を載せて搬送するための供給及び排出用のパレットで、36はパレット35の搬送とガイドを行うためのガイドレールである。
【0010】
詳述すると、インデックス主軸部3は、装置本体1に固定して取り付けられており、図示せぬサーボモータにより回転される駆動軸3aを有している。なお、この駆動軸3aは装置本体1のベース面1aに対して平行に配設されている。また、この駆動軸3aには割り出しテーブル4の中間部分が一体回転可能に固定して、ベース面1aと略垂直に配置されて取り付けられており、その割り出しテーブル4が駆動軸3aと共に略180度往復回転できる状態になっている。
【0011】
加えて、この割り出しテーブル4の両端側には、駆動軸3aを挟んで対称な位置にそれぞれワーク取付用回転軸5が前後方向に貫通された状態にして回転自在に取り付けられている。図4は、このように構成された割り出しテーブル4を正面方向より見て示した図である。
【0012】
さらに、この回転軸5の一端側にはボビン9が着脱自在に装着されるワーク受け治具6が一体回転可能に取り付けられているとともに、他端側にはクラッチ半体8aが取り付けられている。そして、この回転軸5は、割り出しテーブル4の上記往復回転によりフイルム巻回部2と線材巻回部21に交互に切り換えできるもので、そのフイルム巻回部2と線材巻回部21には、この回転軸5にそれぞれ対応して装置本体1側にサーボモータ7が取り付けられている。各サーボモータ7の駆動軸7aには、回転軸5側のクラッチ半体8aと対応してクラッチ半体8bが取り付けられている。このクラッチ半体8aとクラッチ半体8bは、互いに係脱自在なクラッチ8を形成しているもので、クラッチ8がオン状態になるとサーボモータ7の回転を駆動軸7a,クラッチ8を介して回転軸5に伝えることができ、逆にオフ状態になると両クラッチ半体8a,8bとの係合が解除されて、駆動軸7aと切り離されて回転軸5が割り出しテーブル4と共に自由に回転切り換えできる構造になっている。また、その切り換えられた位置では、回転軸5上のボビン9を抜き差ししようとした場合には、自由に抜き差しすることもできる。加えて、フィルム巻回部2と対応した位置にある回転軸5の下側には、超音波ウエルダー52が設けられている。
【0013】
10はフィルム巻回部2にフィルム13を所定長供給するためのフィルム供給部である。このフィルム供給部10は、サーボモータ11と、このサーボモータ11の回転軸11a上に一体回転可能に取り付けられたフィルムリール12と、このフィルムリール12に巻回されている耐熱絶縁フィルム13をフィルム巻き付け位置(フィルム巻回部2)までガイドするためのガイドローラ14,15と、フィルム13上の帯電防止と表面の清掃を行うための帯電防止器16と、供給されたフィルム13に樹脂の浸透をし易くするための筋目を付けるエンボス及び打ち抜きを行うための金型17と、フィルム13の切断と保持を行うためのカット・アンド・クランプ18と、フィルム13をフィルム巻き付け位置側に所定長送るためのフィルム送りチャック19と、ボビン9とフィルム13を押さえるための押さえローラ20等で構成されている。
【0014】
21は線材供給部である。この線材供給部21は、線材33をストックしておくための線材スプール22と、電動テンション23と、ガイドプーリー24,25,26と、ノズル27と、線材カッター28と、ノズル27及び線材カッター28をX軸方向に移動させるためのX軸テーブル29と、このX軸テーブル29上に取り付けられていてノズル27及び線材カッター28をY軸方向に移動させるためのY軸テーブル30と、このY軸テーブル30上に取り付けられていてノズル27及び線材カッター28をZ軸方向に移動させるためのZ軸テーブル31と、捨て絡げチャック32等で構成されている。そして、線材33は線材スプール22より引き出され、かつ途中で電動テンション23によりテンションが加えられた後、ガイドプーリ24,25,26を経てノズル27内に導かれ、さらにノズル27の下端より導出されるようにしてセットされる。また、ノズル27がX軸テーブル29とY軸テーブル30及びZ軸テーブル31の動作により前後・左右・上下の各方向に移動され、この移動により線材33をチャック32でチャックされる位置に運んだり、巻回する位置に移動させたりすることができる構造になっている。
【0015】
図3は搬入・排出部34Aとオートローダー部34Bの細部構造を示す斜視図である。そこで、まず搬入・排出部34Aの構造について説明する。この搬入・排出部34Aには、パレット35の移動をガイド又は制御するための上記一対の平行レール36が、装置本体1の左右両側に延ばされた状態にして設けられている。また、一対の平行レール36間には、パレット35を搬入・排出部34A内で、その決められた位置に停止させるための図示せぬストッパーが配設されている。
【0016】
パレット35は、一対の平行レール36間に保持される水平部35aと、この水平部35aより上方に向かって突出された垂直壁部35bとを有して略逆T字状に形成されており、垂直壁部35bにはボビン保持軸37がオートローダー部34B側に水平(ベース面1aに対して平行)に突出された状態にして設けられている。なお、ボビン保持軸37は、使用されるボビン9の形状等に合わせて交換可能になっており、さらにボビン保持軸37にはボビン9を位置決めして着脱自在に取り付けができる構造になっている。また、ボビン保持軸37の交換に当たっては、パレット35と共に交換する場合もある。そして、このパレット35は図示せぬ搬送駆動手段による搬送動作により平行レール36上を移動されてボビン供給部と搬入・排出部34Aとの間を交互に搬送され、ボビン供給部ではボビン保持軸37に空のボビン9が供給され、搬入・排出部34Aの搬入・排出位置ではオートローダー部34Bとの間で空のボビン9と組立後のボビン9の交換が行われ、排出位置では組立後のボビン9の排出が行われる。
【0017】
一方、オートローダー部34Bは、図2に示すように、装置本体1のベース面1a上で、かつ搬入・排出部34Aの後ろ側に、この搬入・排出部34Aと対向して配設されている。
【0018】
また、大きくは、左右に離れてそれぞれベース面1a上に固定されている一対の支柱39に、両端に各々取り付けられている回転軸40を介して回動自在に保持されている回転プレート41と、この回転プレート41を上下面が交互にベース面1aと対向する状態に180度づつ往復回転させるためのモータ(不図示)とを有して構成されている。
【0019】
加えて、回転プレート41の上下面には、それぞれチャック部42が設けられている。このチャック部42は、各面(上下面)対称で、しかも各面では後側に偏った位置で左右方向(回転軸40が延びている方向)に並置された状態にして設けられており、一方(上側)のチャック部42がインデックス主軸部3と対向した位置にあるとき、他方(下側)のチャック部42が搬入・排出部34Aと対向した位置に配置されるようにして形成されている。
したがって、ここで、インデックス主軸部3と搬入・排出部34Aとの位置関係を見ると、搬入・排出部34Aが最前列で、続いてオートローダー部34B,インデックス主軸部3の順で後ろ側に並べられた状態になっている。また搬入・排出部34Aが最も低い位置で、続いてオートローダー部34B,インデックス主軸部3の順で高い位置に略階段状(ひな段状)に配置されている。すなわち、この実施例の構造では、このように階段に並べて搬入・排出部34A,オートローダー部34B,インデックス主軸部3がそれぞれ同一平面に配置された状態にならないようにすることによって、作業者側(前面側)から部品の交換作業やメンテナンス作業を簡単に行うことができるようにしている。なお、回転プレート41上に設けられているチャック部42は、回転面(上下面)の何れか一方の面にだけ設けられた構造であっても差し支えないものである。
【0020】
次に、回転プレート41上のチャック部42には、チャック43が設けられているとともに、このチャック43のチャック開閉動作を行わせるための左右一対のプランジャーA,B(不図示)が設けられている。これら一対のプランジャーA,Bとチャック43は、左右一対のスライド部44を介して前後方向にスライド自在な状態で回転プレート41上に取り付けられている。なお、スライド部44の前後方向における位置の切り換えは、回転プレート41上に固定して取り付けられている図示せぬシリンダーCの動作により切り換えられる。
【0021】
図5及び図6はオートローダー部34Bにおけるチャック43の動作図である。そこで、次に、この図5及び図6と共にさらにチャック43の構成を説明すると、チャック43は、先端にカギ状の爪46がそれぞれ取り付けられている左右一対のアーム部47a,47bと、この左右一対のアーム部47a,47bの間でスライド部44上に固定して取り付けられたボビン受け48等で構成されている。
【0022】
また、左右一対のアーム部47a,47bのうち、一方のアーム部47aは、図示せぬプランジャーAで左右方向に移動切り換えされるロッド49aに固定して取り付けられており、他方のアーム部47bは図示せぬプランジャーBで左右方向に移動切り換えされるロッド49bに固定して取り付けられている。そして、この一対のアーム部47a,47bはプランジャーA,Bが開方向動作されると、この動作がロッド49a,49bを介して伝えられ、ロッド49a,49bと共に互いに離れる方向に移動されて開状態(図6参照)となり、逆にプランジャーA,Bが閉方向動作されると、この動作がロッド49a,49bを介して伝えられ、ロッド49a,49bと共に互いに近づき合う方向に移動されて閉状態(図5参照)となる。
【0023】
ボビン受け48は、スライド部44に固定された基台50と、この基台50に前後方向に摺動できる状態にして取り付けられている位置決め部材51と、この位置決め部材51を一対のアーム部47a,47bの先端側に突き出し付勢させておくためのコイルスプリング45等で構成されている。そして、このボビン受け48は、アーム部47a,47bによりボビン9がチャックされていないときコイルスプリング45の付勢力で、その先端と爪46のカギ状部46aの内側までの距離がボビン9の長さよりも小さくなるまで突出されている。また、チャック動作が行われるときに、コイルスプリング45の付勢に抗してボビン9で押されると基台50に案内されて後退し、さらにチャック後はカギ状部46aとボビン受け48の先端との間でボビン9を弾性的に挟持するための作用を与え、このコイルスプリング45の付勢作用でガタ付きを持たずに保持しておくことができる状態になっている。
【0024】
次に、このように構成された巻線装置を使用し、空のボビン9の供給から線材33及びフィルム13を所定数巻き付けて組み立てられたボビン9を排出するまでの一連の動作を説明する。
まず、ボビン9の供給から排出までの動作を説明すると、空のボビン9は図示せぬボビン供給部においてパレット35のボビン保持軸37に取り付けられ、これが平行レール36により搬入・排出部34Aに搬送され、図示せぬストッパーで規制された位置で停止される。
【0025】
すると、オートローダー部34Bの回転プレート41における下側のチャック部42がパレット35上のボビン9と対応し、上側のチャック部42がフィルム巻回部2側に配置されている回転軸5上のボビン9と対応する。
【0026】
次いで、オートローダ部34BのプランジャーA,Bが開方向に動作され、各チャック43のアーム部47a,47bが開いている状態で、図示せぬシリンダーCが動作されてチャック43を突き出す。これにより、チャック43が搬入・排出部34A及びフィルム巻回部2側にそれぞれ移動され、搬入・排出部34Aとフィルム巻回部2側では、それぞれのボビン受け48がコイルスプリング45を撓ませてボビン9の先端に当接された状態になる。
【0027】
次に、プランジャーA,Bが閉方向に動作され、各チャック部42のアーム部47a,47bが閉じられる。次いで、図示せぬシリンダーCが動作されてチャック43を回転プレート41側に引く。すると、このときボビン9がボビン受け48と爪46のカギ状部46aとの間に弾性的に挟持される。これにより、パレット35側のボビン9とフィルム巻回部2側のボビン9が、それぞれオートローダー部34B側に受け渡されたことになる。
【0028】
次に、オートローダー部34Bのインデックスが駆動され、回転プレート41が180度回転される。すると、回転プレート41における下側のチャック部42がパレット35上の空のボビン保持軸37と対応し、上側のチャック部42がフィルム巻回部2側に配置されている空の回転軸5と対応する。
【0029】
次いで、オートローダ部34BのシリンダーCが動作されてチャック43を突き出す。すると、チャック43が搬入・搬出部34A及びフィルム巻回部2側にそれぞれ移動され、ボビン受け48がコイルスプリング45を撓ませた状態にされて、チャック部43に保持されているボビン9がパレット35上のボビン保持軸37及びフィルム巻回部2側の回転軸5にそれぞれ装着される。
次に、プランジャーA,Bが各々開方向に動作され、チャック43のアーム部47a,47bが開く。すると、各ボビン9がボビン受け48で回転軸5またはボビン保持軸37側に押し付けられて位置決めされる。
次いで、オートローダ部34BのシリンダーCが動作されてチャック43が回転プレート41側に引かれると、これによりパレット35側のボビン保持軸37とフィルム巻回部2側の回転軸5に、ボビン9がそれぞれ受け渡される。
【0030】
また、こうしてボビン9が受け渡されたパレット35側では、搬送駆動手段により搬入・排出部34Aから図示せぬ排出部に送られ、ボビン9を排出される。その後、再びボビン供給部に送られて新たな空のボビン9がボビン保持軸37に取り付けられ、さらに搬入・排出部34Aに移動されて待機する。
【0031】
次に、フィルム巻回部2及び線材巻回部21でのそれぞれの動作を説明する。
まず、フィルム巻回部2に配置されたボビン9にフィルム13を供給する場合、その供給されるフィルム13の長さは予め設定しておく。そして、サーボモータ11により回転されるフィルムリール12から引き出されたフィルム13は、ガイドローラ14,15を介して帯電防止器16に送られ、さらに金型17を通ってカット・アンド・クランプ18で所定長でカットされ保持されている。また、供給の指示が与えられるとフィルム送りチャック19がカット済みのフィルム13を挟持して下降し、このフィルム13がフィルム供給部10に対応している回転軸5上のボビン9に供給される。また、所定量の供給が済むとチャック19は開状態で上昇して待機する。
【0032】
ボビン9に供給されたフィルム13は、ボビン9とフィルム13が接触した時点でフィルム押さえローラ20が下降し、これによってボビン9上に押さえ付けられる。次いで超音波ウエルダー52が前進され、フィルム13とボビン9を溶着させる。その後、サーボモータ7により回転軸5が回転され、ボビン9が回転軸5と一体に回転することによりフィルム13がボビン9に巻き付けられる。
【0033】
一方、線材巻回部21に配置されたボビン9は既に少なくとも一層目のフィルム13の巻回が終了している。そして、線材巻回部21では、線材33の巻回が開始される前の状態では、ノズル27より導出されている線材33の先端が捨て絡げチャック32に挟持されて巻線開始状態で準備されている。ここで、巻線指示が与えられると、ノズル27と捨て絡げチャック32との間に張られた線材33を、各々図示せぬサーボモータによって駆動されるX軸テーブル29,Y軸テーブル30,Z軸テーブル31相互の駆動による関連動作により、ノズル27に螺旋状の動きをさせながらボビン9の端子部に絡げを行う。
【0034】
次に、端子の巻始め線材端部と捨て絡げチャック32との間の線材33を、捨て絡げチャック32が図示せぬアクチュエータの駆動により水平状態より垂直状態に回動された時点で、ノズル27に隣接して装着されている線材カッター28に接触させて切断を行う。また、切断後の端材を挟持した捨て絡げチャック32は図示せぬアクチュエータの駆動によりチャック開状態にされて端材の廃棄を行う。この端材廃棄動作と同時に、サーボモータ7が駆動されて回転軸5がボビン9と一体に回転されるとともに、ノズル27と一体に移動されるY軸テーブル30の駆動と線材供給動作を整合させて巻線が行われる。
【0035】
こうして、線材33の所定巻線が終了したら、この線材33の端部が端子部に絡げられ、その後で捨て絡げチャック32により端子部とノズル27との間の線材33が挟持され、この線材33が端子部とチャック32との間で線材カッター28により切断される。以降、ノズル27と捨て絡げチャック32は線材33を挟持した状態にてY軸テーブル30の移動により巻始め位置に復帰せしめられ、一層目の巻線動作が完了となる。
【0036】
また、このようにして1層目のフィルム13と1層目の線材33の巻加工が完了すると、クラッチ8がオフ状態にされ、かつインデックス主軸部3が駆動されて割り出しテーブル4が駆動軸3aと一体に180度回転し、また回転後はクラッチ8がオン状態に切り換えられて各回転軸4にサーボモータ7が動力接続される。したがって、フィルム巻回部2にあったボビン9は線材巻回部21に、線材巻回部21にあったボビン9はフィルム巻回部2にそれぞれ切り換え配置されることになる。そして、一層目の線材33が巻回されてフイルム巻回部2に送られて来たボビン9には再びフィルム13が巻回されるとともに、線材巻回部21に送られて来たボビン9には線材33が巻回され、この2つの動作が並行して各々設定回数完了されるまで繰り返されると、多層巻きのコイルが完成する。
【0037】
なお、上記実施例では、駆動軸3aと一体に回転する割り出しテーブル4に2つの回転軸5を180度離れた位置に各々1つづつ配置し、割り出しテーブル4を180度づつ往復回転させる構造を開示したが、これに限定されるものではなく、例えば図7,図8,図9に示すように構成する等も可能である。
【0038】
すなわち、図7に示す変形例では、割り出しテーブル4を中心が駆動軸3aに一体回転可能に固定された細長い板状に形成するとともに、この割り出しテーブル4の各側(本例では上下)に回転軸5を複数個(本例では片側5個づつ、全部で10個)配置し、5個のボビン9にフィルム13を、また5個のボビン9に線材33を、それぞれ同時に巻回して処理できるようにしたものである。
【0039】
図8に示す変形例では、割り出しテーブル4を中心が駆動軸3aに一体回転可能に固定された円板状に形成するとともに、この割り出しテーブル4の同一円周上で、90度間隔で回転軸5を2個づつ、全部で8個配置し、この割り出しテーブル4を90度づつ回転させて、ボビン9を各々取り付けているこれら回転軸5を順次フィルム巻回部2及び線材巻回部21に間欠送りし、それぞれ対応した位置でフィルム13及び線材33を同時に巻回処理できるようにしたものである。
【0040】
図9に示す変形例では、割り出しテーブル4を中心が駆動軸3aに一体回転可能に固定された円板状に形成するとともに、この割り出しテーブル4の同一円周上で、等間隔な位置に回転軸5を1個づつ、全部で8個配置し、この割り出しテーブル4を45度づつ変位させて、ボビン9を各々取り付けているこれら回転軸5を順次フィルム巻回部2及び線材巻回部21に間欠送りし、それぞれに対応した位置でフィルム13及び線材33を同時に巻回処理できるようにしたものである。
【0041】
また、上記実施例では、ボビン9を回転軸5に着脱させる方法としてオートローダー部34Bを使用して自動的に行うようにした構造を開示したが、手動で着脱交換するようにしても勿論差し支えないものである。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係る巻線装置によれば、割り出しテーブルが回転されると、回転軸側のワークがフィルム巻回部と線材巻回部に切り換え移動され、その対応する位置でフィルム及び線材がそれぞれ巻回されるので、ワークであるボビンを取り外さずに同一のテーブル上でフィルムと線材の巻回を行うことができる。したがって、従来装置が同じボビンを線材巻線機とフィルム巻き付け機間で複数回往復させていたのに対して処理時間を大幅に短縮させることができ、生産効率が向上する。
【0043】
また、ワークを交換する位置が線材巻回部側、フィルム巻回部側の何れの位置にても可能となり、しかもワークの挿入・搬出方向も同じになり、作業者が作業を行う場合に非常に簡単になる。したがって、作業効率が良く、高生産性が期待できる。さらには、メンテナンス作業を行う場合も同一面で行うことができ、作業性を大幅に向上させることができる。
【0044】
また、請求項2のように組み合わせてシステム化を図れば生産効率を飛躍的に向上させることができる、等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す巻線機の要部構成斜視図である。
【図2】本発明の一実施例として示す巻線機の概略全体構成図である。
【図3】本発明の一実施例として示す巻線機の要部構成斜視図である。
【図4】本発明の一実施例として示す巻線機の要部構成図である。
【図5】本発明の一実施例として示す巻線機の要部動作説明図である。
【図6】本発明の一実施例として示す巻線機の要部動作説明図である。
【図7】本発明の一変形例として示す巻線機の要部構成図である。
【図8】本発明の他の変形例として示す巻線機の要部構成図である。
【図9】本発明のさらに他の変形例として示す巻線機の要部構成図である。
【符号の説明】
1 装置本体
1a ベース面
2 フィルム巻回部
3 インデックス主軸部
3a 駆動軸
4 割り出しテーブル
5 回転軸
6 ワーク取付治具(冶具)
7 サーボモータ(回転軸を回転するためのモータ)
8 クラッチ
9 ボビン(ワーク)
10 フィルム供給部
13 フィルム
21 線材供給部(線材巻回部)
33 線材
34A ワーク用搬入・排出部
34B オートローダー部
35 パレット
41 回転プレート
42 チャック部
Claims (2)
- 回転軸に着脱自在に装着されるワークに対し、絶縁フイルムを供給して巻き付けるフィルム巻回部及び線材を供給して巻き付ける線材巻回部により、前記絶縁フィルムと前記線材とを交互に巻回する巻線装置において、
装置本体のベース面上で該ベース面と平行に配置されている駆動軸と、
前記ベース面と略垂直に配置されるとともに、前記駆動軸にその左右中間部又は中心部を取り付けて該駆動軸と一体に回転される割り出しテーブルと、
前記割り出しテーブルの前記駆動軸を挟んだ対称な位置でそれぞれ前後方向に貫通された状態に配設されている複数の前記回転軸と、
前記ワークをパレット等を介して保持する搬送・排出部と、
前記ベース面上に回動自在に保持されている回転プレート及び前記回転プレートの上下面にそれぞれ設けらているチャック部を有し、前記上下のチャック部が前記回転プレートの回転を伴って、一方チャック部により前記搬送・排出部のパレット側の新たなワークを前記回転軸側へ受け渡し、前記他方チャック部により前記回転軸側の巻回後のワークを前記搬送・排出部のパレット側へ受け渡すオートローダー部とを備え、
前記複数の回転軸に装着される前記各ワークのうち、一方ワークに対する前記フィルム巻回部でのフィルム巻回動作と、他方ワークに対する前記線材巻回部での線材巻回動作を並行して行えるとともに、前記各ワークを前記割り出しテーブルの回転を介して前記フィルム巻回部と前記線材巻回部とに交互に切り換えることを特徴とする巻線装置。 - 前記搬送・排出部と、前記オートローダー部と、前記駆動軸とを順に高い位置となる略階段状に配置している請求項1に記載の巻線装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05101994A JP3614882B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 巻線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05101994A JP3614882B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 巻線装置 |
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JPH07240333A JPH07240333A (ja) | 1995-09-12 |
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Family
ID=12875090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05101994A Expired - Fee Related JP3614882B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 巻線装置 |
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Families Citing this family (2)
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-
1994
- 1994-02-25 JP JP05101994A patent/JP3614882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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