JPH07244959A - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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JPH07244959A
JPH07244959A JP3028194A JP3028194A JPH07244959A JP H07244959 A JPH07244959 A JP H07244959A JP 3028194 A JP3028194 A JP 3028194A JP 3028194 A JP3028194 A JP 3028194A JP H07244959 A JPH07244959 A JP H07244959A
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JP
Japan
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Withdrawn
Application number
JP3028194A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Horikawa
義広 堀川
Mitsuhiro Obara
光博 小原
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH07244959A publication Critical patent/JPH07244959A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/37Mould cavity walls, i.e. the inner surface forming the mould cavity, e.g. linings
    • B29C45/376Mould cavity walls, i.e. the inner surface forming the mould cavity, e.g. linings adjustable

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入れ子の高さを調整可能とする。 【構成】 可動側金型部材12に入れ子83の押さえ具84を
設ける。この押さえ具84に入れ子83を嵌め入れる収納凹
部86を設ける。入れ子83のねじ孔89に入れ子83の高さを
調整する調整ねじ88を螺着する。そして、調整ねじ88を
回し締めし、調整ねじ88の下端部を収納凹部86の底面部
86a に突き当てる。 【効果】 入れ子83をキャビティ13に確実に突き当られ
る。このため記憶容量判別用開口孔のバリを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマイクロフロッ
ピーディスクにおける記憶容量判別用開口孔などの樹脂
成型品の開口孔を入れ子によって形成する金型装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、開口孔を有する樹脂成型
品として、記憶容量判別用開口孔を有するマイクロフロ
ッピーディスクのケースハーフがある。ケースハーフは
浅い箱状のもので、上下一対のケースハーフを接合して
ディスク状の磁気的記憶担体を回転自在に収納するシェ
ルケースを構成するものである。図8は一対のケースハ
ーフのうち上側のケースハーフ1を示すもので、ケース
ハーフ1にはラベル面2、シャッター組込み用凹部3、
この組込み用凹部3に形成される開口窓4が形成されて
いる。ところで、マイクロフロッピーディスクには従来
から記憶容量が1Mバイトのもの(2DD)と2Mバイ
トのもの(2HD)とがあり、その記憶容量に応じてシ
ャッター組込み用凹部3と反対側の角部に記憶容量判別
用開口孔5が形成され、図8では2Mバイトのものを示
し、両側角部に二個の記憶容量判別用開口孔5が形成さ
れる。なお、1Mバイトのものは図示左側角部にのみ一
個の記憶容量判別用開口孔が形成される。
【0003】つぎに、前記ケースハーフ1の成形用金型
装置の一例を図6を参照しながら説明する。11は固定側
金型部材、12は可動側金型部材で、これら金型部材11,1
2 は、互いに図示上下方向に移動して開閉し、型締時に
相互間にケースハーフ1の形状をしたキャビティ13を形
成するものであるが、本金型装置においては、上側のケ
ースハーフ1と下側ケースハーフとが同時に形成され
る。図6において、図示右側が上側のケースハーフ1用
のもので、図示左側が下側のケースハーフ用のものであ
る。
【0004】前記固定側金型部材11は、固定側型板14
と、この固定側型板14の背面(図示上面)に取付けられ
た第1の固定側受け板15と、この第1の固定側受け板15
の背面に取付けられた第2の固定側受け板16と、この第
2の固定側受け板16の背面にスぺーサーブロック17を介
して取付けられ射出成形機の固定側プラテンに取付けら
れる固定側取付け板18と、前記第2の固定側受け板16と
固定側取付け板18との間に配設されたマニホールド19と
を有している。前記固定側型板14は、枠板20内に、ケー
スハーフ1の外面を形成するキャビティ部材21を嵌合し
たものである。また、前記固定側取付け板18および第2
の固定側受け板16とマニホールド19との間には、複数の
スペーサー23,24が介在されている。なお、マニホール
ド19は、ヒーター25を内蔵している。
【0005】また、前記固定側取付け板18には、スプル
ーブッシュ26が貫通固定されており、このスプルーブッ
シュ26の図示下側先端部がマニホールド19に接続されて
いる。そして、このマニホールド19内には、前記スプル
ーブッシュ26内のスプルー27に連通するランナー28が形
成されている。また、前記マニホールド19の下側には、
スピアー29が接続されている。すなわち、両固定側受け
板15,16および固定側型板14のキャビティ部材21に貫通
孔30が形成されており、この貫通孔30内に埋め込まれた
スピアーブッシュ31に内蔵されたスピアー29の図示上端
がランナー28の出口部分においてマニホールド19の下面
に接合している。前記貫通孔30の内部は、マニホールド
19のランナー28に連通しているとともに、下端がゲート
32として前記キャビティ13へ開口するものである。
【0006】一方、前記可動側金型部材12は、可動側型
板40と、この可動側型板40の背面に取付けられた可動側
受け板41と、この可動側受け板41の背面にスペーサーブ
ロック42およびサポート43を介して取付けられ射出成形
機の可動側プラテンに取付けられる可動側取付け板44と
を有している。前記可動側型板40は、枠板45内に、ケー
スハーフ1の内面を形成するコア部材46と、これらコア
部材46を図示下方から支える台板47とを嵌合したもので
ある。また、可動側受け板41と可動側取付け板44との間
には、突き出し板48,49が相対的に図示上下動可能に支
持されている。これら突き出し板48,49に突き出しピン
50が固定されている。この突き出しピン50は、可動側受
け板41および可動側型板40を図示上下方向へ摺動自在に
貫通しており、先端がキャビティ13に臨んで位置するも
のである。また、前記突き出し板48,49にはリターンピ
ン51も固定されている。このリターンピン51は、可動側
受け板41および可動側型板40の枠板45を摺動自在に貫通
して、先端が固定側金型部材11と可動側金型部材12の間
の第1のパーティングラインPL1 に臨んでいる。一方、
前記固定側金型部材11の枠板20には、型締時にリターン
ピン51に突き当たるリターンピン受け52が固定されてい
る。また、前記リターンピン51に巻装されたスプリング
53により、突き出し板48,49は可動側受け板41に対して
図示下方へ付勢されている。さらに、突き出し板48の下
面には、突き出しロッド受け54が固定されており、この
突き出しロッド受け54は、可動側取付け板44を貫通して
いる。また、前記固定側金型部材11の枠板20にはガイド
ピン56が固定されており、一方、前記可動側金型部材12
の枠板45には前記ガイドピン56が挿脱自在に挿入される
ガイドブッシュ57が固定されている。
【0007】また、前記ケースハーフ1の記憶容量判別
用開口孔5は入れ子によって形成するもので、このよう
に、入れ子によって記憶容量判別用開口孔5を形成する
金型装置として特開平5−212742号公報が提案さ
れている。この金型装置は、図7に示すように、固定側
型板14のキャビティ部材21に、キャビティ13における記
憶容量判別用開口孔5に対応する位置に開口する貫通孔
60が図示上下方向に形成されており、この貫通孔60の側
面には、上向きの段差面61が形成されている。また、固
定側型板14の背面に取付けられた第1の固定側受け板15
には、前記キャビティ部材21の貫通孔60に臨ませてこの
貫通孔60よりも幅の大きい貫通孔62が形成されており、
この貫通孔62の側面には、上向きの段差面63が形成され
ている。そして、前記キャビティ部材21の貫通孔60に
は、入れ子64が挿脱可能に挿入されている。この入れ子
64は、側面に下向きの段差面65を有しており、この段差
面65が貫通孔60の段差面61に突き当たっている。また、
前記第1の固定側受け板15の貫通孔62内には、押え具66
が挿脱可能に挿入されている。この押え具66は、その側
面に突出形成された固定片67が貫通孔62の段差面63に突
き当たった状態でボルト68により第1の固定側受け板15
に固定されており、前記入れ子64を上から押えて固定し
ている。すなわち、前記入れ子64は、ボルト68を着脱す
ることによって第1の固定側受け板15と第2の固定側受
け板16との間の第2のパーティングラインPL2 から挿脱
可能になっている。なお、可動側金型部材12のコア部材
46には、前記固定側受け板15の貫通孔62に対向させてこ
の貫通孔62よりも大きい貫通孔69が形成されており、こ
の貫通孔69の側面には下向きの段差面70が形成されてい
る。また、同じ可動側金型部材12において、台板47およ
び可動側受け板41には、前記コア部材46の貫通孔69に臨
ませてこの貫通孔69よりも幅の大きい貫通孔71が形成さ
れており、この貫通孔71の側面には、下向きの段差面72
が形成されている。そして、前記コア部材46の貫通孔69
には、入れ子73が挿入されている。この入れ子73は、側
面に上向きの段差面74を有しており、この段差面74が貫
通孔69の段差面70に突き当たっている。また、前記台板
47および可動側受け板41の貫通孔71内には、押え具75が
挿入されている。この押え具75は、その側面に突出形成
された固定片76が貫通孔71の段差面72に突き当たった状
態でボルト77により可動側受け板40に固定されており、
前記入れ子73を下から押えて固定している。この入れ子
73の先端面は、キャビティ13におけるケースハーフ1の
内面に対応する位置にまで達し、キャビティ13の一部を
構成するものである。そして、型締時に固定側金型部材
11側の入れ子64の先端面が可動側金型部材12側の入れ子
73に突き当たる。
【0008】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、固定側金型部材11と可動側金型
部材12とを型締した後、射出成形機のノズルから溶融樹
脂を射出させる。この樹脂は、スプルー27からマニホー
ルド19のランナー28、スピアーブッシュ31内およびキャ
ビティ部材21の貫通孔30を順次通り、ゲート32からキャ
ビティ13内に流入する。この時、固定側金型部材11側に
取付けた入れ子64の先端面がキャビティ13と連続的に繋
がる可動側金型部材12側の入れ子73に突き当たるため、
入れ子64の部分には樹脂が充填されず、ケースハーフ1
における記憶容量判別用開口孔5が形成される。そし
て、このキャビティ13内に充填された樹脂が固化した
後、固定側金型部材11と可動側金型部材12とを型開す
る。なお、成形されたケースハーフ1はまず固定側金型
部材11から離れるが、ついで、射出成形機の突き出しロ
ッドが突き出し板48,49の突き出しロッド受け54を押す
ことにより、可動側型板40に対して突き出し板48,49が
図示上昇し、この突き出し板48,49とともに上昇する突
き出しピン50によりケースハーフ1が突き出されて可動
側金型部材12から離れる。その後、再び型締となる。以
上の成形サイクルが繰り返される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、固定側
金型部材11側に取付けた入れ子73の先端面をキャビティ
13、すなわち、前記従来装置ではキャビティ13と連続的
に繋がる可動側金型部材12に組み付けられる入れ子73に
突き当てて記憶容量判別用開口孔5を形成する構造で
は、仮に固定側金型部材11に組み付けた入れ子64が短い
と、その入れ子64の先端面とキャビティ13(可動側金型
部材11の入れ子73)との間に隙間が生じる。このよう
に、入れ子64とキャビティ13との間に隙間が生じるとそ
の隙間に樹脂が流れ込んで記憶容量判別用開口孔5の部
分にバリが生じてしまう。この記憶容量判別用開口孔5
のバリを解消するには、入れ子64そのものを射出機から
取り外して適正な入れ子に交換する必要があり、また、
逆に入れ子64が高いと固定側金型部材11と可動側金型部
材12の型締時に、これら固定側金型部材11と可動側金型
部材12の間の第1のパーティングラインPL1 に隙間が生
じ、その隙間に樹脂が流れ込んでバリが生じることにな
る。なお、入れ子64が長い場合、入れ子64の先端面を削
れば入れ子64を新たな入れ子に交換する必要はないもの
の、入れ子64を固定側金型部材11から一旦取り外し、再
度、入れ子64を固定側金型部材11に取付けなければなら
ず手間と時間の掛かり、いずれにしても、繁雑な作業が
伴うものであった。特に、入れ子64が短い場合、入れ子
64そのものを新たな入れ子に交換する必要があり、コス
ト的にも不利である。
【0010】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、記憶容量判別用開口孔を形成するための
入れ子の高さを金型部材に取付けたまま、簡単に調整で
きる金型装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
金型装置は、開閉自在な複数の金型部材と、これら金型
部材の型締時に開口孔を有する製品形状のキャビティを
形成し、前記一方の金型部材には前記開口孔に対応する
位置に入れ子を組み付け、この入れ子の先端面を他方の
金型のキャビティに突き合わせて前記開口孔を形成する
金型装置において、前記入れ子を中空状に形成し、この
入れ子の内周面に調整ねじを螺着するねじ部を形成する
とともに、入れ子を組み付ける前記金型部材には入れ子
を回り止め状態で上下動可能に保持する収納凹部を設
け、この収納凹部に前記調整ねじの下端部と当接可能な
突当面を設けたものである。
【0012】また、本発明の請求項2記載の金型装置
は、入れ子の外周面に押接する抜け止め部材を設けたも
のである。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の金型装置では、成形に
あたって、金型部材を型締すると一方の金型部材に組み
付けた入れ子の先端面が他方の金型部材のキャビティに
突き当たる。そして、射出成形機から供給される樹脂を
金型部材間に形成されているキャビティに充填する。こ
の時、入れ子の対応部分には樹脂が充填されず、入れ子
形状の開口孔が形成される。その後、金型部材を型開し
て、キャビティ内で固化した樹脂を取り出す。そして、
入れ子の高さを調整するときには、金型部材を型開した
状態で、入れ子にねじ込んだ調整ねじを締めれば、調整
ねじが突当面に突き当たって入れ子が相対的に突出し、
逆に調整ねじを緩めれば、調整ねじが突当面から離れ、
金型部材の型締によって、入れ子が押し戻される。この
ようにして、入れ子を金型部材に組み付けたままの状態
で、高さ調整が行える。
【0014】本発明の請求項2記載の金型装置では、抜
け止め部材によって、入れ子が収納凹部から容易に抜け
出さないとともに、調整ねじによって入れ子の高さを調
整する際、調整した位置で入れ子を保持できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の金型装置の一実施例につい
て、図1から図3を参照しながら説明する。なお、本実
施例の金型装置は、先に説明した図6に示す従来の金型
装置とほぼ同様の構成を有しているので、対応する部分
には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点を
主に説明する。本実施例の金型装置においては、可動側
金型部材12のコア部材46に、キャビティ13における記憶
容量判別用開口孔5に対応する位置に開口する貫通孔80
を形成している。この貫通孔80の下部周縁に貫通孔80よ
りも幅の大きな凹部81が固定側型板14の下面側から陥没
して形成され、この凹部81によって上向きの段差面82を
形成する。そして、前記貫通孔80に入れ子83がコア部材
46の上面側から挿入され、前記凹部81には入れ子83を支
持する押え具84が抜け止め部材としての弾性ゴムから成
るパッキン部材85を介してコア部材46の下面側から嵌め
入れられている。この押え具84の図示上面中央部に前記
貫通孔80に対向して入れ子83の下端部を嵌め入れる収納
凹部86を形成する。なお、前記入れ子83は記憶容量判別
用開口孔5の形状、すなわち、平面から見て矩形状を成
し、この入れ子83を嵌め入れる貫通孔80及び押え具84の
収納凹部86も矩形状であるため、入れ子83は貫通孔80と
収納収納凹部86により回り止め状態で上下動可能に保持
される。また、前記押え具84は台板47と凹部81の段差面
82との間に挟み付けられ、その押え具84と段差面82との
間に介在する前記パッキン部材85を圧縮し、このよう
に、パッキン部材85を圧縮することで、パッキン部材85
が入れ子83の外周面に密着し、前記収納凹部86からの入
れ子83の抜け止めを成す。
【0016】前記入れ子83は、記憶容量判別用開口孔5
に対応する先端部が図示上方に向かって先細りとなるテ
ーパー状になっている。さらに、入れ子83は中空状を成
し、その内周面に調整ねじ88を螺着するねじ孔89を形成
する。調整ねじ88は通常のねじのような径大な頭部が存
在しない円柱状のものであるが、調整ねじ88の先端面に
はドライバーなどの工具Aを嵌め入れるための十字型の
ドライバー溝90が形成さてれる。なお、入れ子83にねじ
込まれた調整ねじ88の下端部は入れ子83から僅かに突出
して収納凹部86の底面部86aに突き当てており、収納凹
部86の底面部86aが調整ねじ88の突当面となる。このよ
うにして、入れ子83の下端部から突出する調整ねじ88を
底面部86aに突き当ることで入れ子83の下端部と底面部
86aとの間に入れ子83の高さ調整用の隙間を形成する。
【0017】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、固定側金型部材11と可動側金型
部材12とを型締すると、可動側金型部材12に組み付けた
入れ子83の先端面が固定側金型部材11のキャビティ13に
突き当たる。この後、射出成形機のノズルから溶融樹脂
を射出させる。この樹脂は、スプルー27からマニホール
ド19のランナー28、スピアーブッシュ31内およびキャビ
ティ部材21の貫通孔30を順次通り、ゲート32からキャビ
ティ13内に流入する。この時、入れ子83の部分には樹脂
が充填されず、ケースハーフ1における記憶容量判別用
開口孔5が形成される。そして、このキャビティ13内に
充填された樹脂が固化した後、固定側金型部材11と可動
側金型部材12とを型開する。なお、成形されたケースハ
ーフ1はまず固定側金型部材11から離れるが、ついで、
射出成形機の突き出しロッドが突き出し板48,49の突き
出しロッド受け54を押すことにより、可動側型板40に対
して突き出し板48,49が図示上昇し、この突き出し板4
8,49とともに上昇する突き出しピン50によりケースハ
ーフ1が突き出されて可動側金型部材12から離れる。そ
の後、再び型締となる。以上の成形サイクルが繰り返さ
れる。
【0018】ところで、ケースハーフ1における記憶容
量判別用開口孔5は、可動側金型部材12に組み付けた入
れ子83の先端面を固定側金型部材11のキャビティ13に突
き当てることによって形成されるものであるが、入れ子
83の高さがキャビティ13より短いと固定側金型部材11と
可動側金型部材12の型締時に入れ子83の先端面がキャビ
ティ13に密着せず、記憶容量判別用開口孔5にバリが発
生し、一方、入れ子83の高さがキャビティ13より高いと
固定側金型部材11と可動側金型部材12との型締前に入れ
子83がキャビティ13に突き当たり、固定側金型部材11と
可動側金型部材12の第1のパーティングラインPLに隙間
が生じ、何れにしてもバリが発生する。このため、入れ
子83の高さを調整する。入れ子83の高さ調整を行うに
は、まず固定側金型部材11と可動側金型部材12とを型開
して第1のパーティングラインPL1を開く。そして、図
3に示すように工具Aを調整ねじ88のドライバー溝90に
嵌め入れて工具Aにより調整ねじ88を締めるか、あるい
は逆に緩める。すなわち、入れ子83の高さを高く調整す
るときには、調整ねじ88を時計方向に回し締めすると、
入れ子83はコア部材46の貫通孔80と押え具84の収納凹部
86によって回り止め状態で保持されることから、調整ね
じ88が回転する。そして、調整ねじ88は下端を収納凹部
86の底面部86aに突き当てているため、調整ねじ88の回
転に伴って、入れ子83が相対的に図示上方に移動する。
これにより、入れ子83を高くすることができる。一方、
入れ子83を低く調整するには、入れ子83を反時計方向に
緩めれば、調整ねじ88が収納凹部86の底面部86aから離
れる。このとき入れ子83は段差面82と押え具84との間に
介在するパッキン部材85によって保持され、調整ねじ88
と収納凹部86との間に隙間が生じたとしても、入れ子83
が図示下方に移動することはないが、固定側金型部材11
と可動側金型部材12との型締によって、押し下げられた
め、入れ子83を低くすることができる。
【0019】前記実施例の構成によれば、入れ子83にね
じ込まれた調整ねじ88を締めるか、若しくは緩めること
によって、入れ子83の高さを任意の高さまで自在に調整
でき、また、固定側金型部材11と可動側金型部材12の第
1のパーティングラインPL1から調整可能としたので、
可動側金型部材12から入れ子83を外すことなく、可動側
金型部材12に組み付けた状態のまま簡単に調整できる。
そして、このようにして、入れ子83の高さを調整するこ
とで、固定側金型部材11と可動側金型部材12の型締時に
入れ子83の先端面がキャビティ13に確実に密着し、ケー
スハーフ1における記憶容量判別用開口孔5にバリが生
じることもない。
【0020】図4は本発明の第2実施例を示し、前記第
1実施例と重複する部分には同一符号を用い、その詳細
を省略して説明する。第2実施例では、入れ子83の抜け
止め部材として第1実施例のパッキン部材85に変えて、
バネ92によって入れ子83の外周面に突き当てる球体91を
用いる。前記バネ92は取付管93に形成する凹部94に収納
され、コア部材46には、前記取付管93の外周に形成する
ねじ部95を螺着するねじ孔96が設けられている。このね
じ孔96の先端は前記入れ子83の収納凹部98に臨んで開口
し、取付管93をねじ孔96にねじ込むことによって、バネ
92の先端に設けた球体91を入れ子83に押し付ける。な
お、取付管93の端部には取付管93をねじ込む際、工具
(図示せず)を嵌め込むための、ドライバー溝97が形成
されている。また、本実施例では、第1実施例における
押さえ具84とこの押さえ具84を嵌め入れる凹部81を省略
し、可動側金型部材12のコア部材46に入れ子83を嵌め入
れる収納凹部98を形成する。そして、この収納凹部98で
入れ子83を回り止め状態で保持し、収納凹部98の底面部
98aに調整ねじ88を突き当てる。
【0021】そして、入れ子83の高さ調整は、前述した
第1実施例と同様、入れ子83を回し締めするか、あるい
は逆に緩めることによって、前記第1実施例と同様、入
れ子83を可動側金型部材12に組み付けた状態のまま入れ
子83の高さ調整を簡単に行うことができる。また、入れ
子83の高さ調整に際し、バネ92によって入れ子83の外周
面に突き当てる球体91によって、入れ子83を調整した位
置で保持できる。
【0022】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記各実施例では入れ子83を可動側金型部材12に組み付
けた例を示したが、図7に示す従来装置のように固定側
金型部材11に組み付けてもよく、また、入れ子83を直接
キャビティ13に突き当てたが、入れ子83と対向する金型
部材側に入れ子を組み付けて、各入れ子を突き合わせて
もよい。さらに、前記実施例では入れ子83をケースハー
フ1における記憶容量判別用開口孔5の形成用として用
いた例を示したが、ケースハーフ1に限らず、各種樹脂
成型品の開口孔を形成するための入れ子83として用いて
もよい。すなわち、各実施例では記憶容量判別用開口孔
5の形成用であるため、入れ子83の形状として記憶容量
判別用開口孔5と対応する矩形状であったが、入れ子83
の形状は長方形状、多角形状あるいは楕円形状など収納
凹部に対して回り止め状態で保持される形状であればよ
い。また、入れ子83の調整ねじ88として頭のない円柱状
のものを示したが、図5に示す第3実施例のように、入
れ子83の内周面に調整ねじ88の頭部88aを収容する凹部
83aを形成すれば調整ねじ88として頭部が存在する皿ね
じやボルトなどを用いることができる。さらに、金型装
置の構造は、前記実施例のものに限らず、適宜設定すれ
ばよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の金型装置によれ
ば、開閉自在な複数の金型部材と、これら金型部材の型
締時に開口孔を有する製品形状のキャビティを形成し、
前記一方の金型部材には前記開口孔に対応する位置に入
れ子を組み込み、この入れ子の先端面を他方の金型のキ
ャビティに突き合わせて前記開口孔を形成する金型装置
において、前記入れ子を中空状に形成し、この入れ子の
内周面に調整ねじを螺着するねじ部を形成するととも
に、入れ子を組み付ける前記金型部材には入れ子を回り
止め状態で上下動可能に保持する収納凹部を設け、この
収納凹部内に前記調整ねじの下端部と当接可能な突当面
を設けた設けたことにより、入れ子を金型部材に組み付
けた状態のまま入れ子の高さ調整を簡単に行うことがで
きるとともに、入れ子をキャビティに確実に密着できる
ので製品の開口孔にバリが生じることはない。
【0024】また、本発明の請求項2記載の金型装置に
よれば、入れ子の外周面に押接する抜け止め部材を設け
たことにより、入れ子が収納凹部から容易に抜け出さな
いとともに、入れ子を調整した位置で保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】同上入れ子の調整状態を示す断面図である。
【図3】同上入れ子の分解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図6】従来装置の断面図である。
【図7】同上入れ子付近の拡大断面図である。
【図8】同上フロッピーディスクの平面図である。
【符号の説明】
1 ケースハーフ(製品) 5 記憶容量判別用開口孔 11 固定側金型部材 12 可動側金型部材 13 キャビティ 83 入れ子 86、98 収納凹部 86a,98a 底面部(突当面) 88 調整ねじ 89 ねじ孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在な複数の金型部材と、これら金
    型部材の型締時に開口孔を有する製品形状のキャビティ
    を形成し、前記一方の金型部材には前記開口孔に対応す
    る位置に入れ子を組み込み、この入れ子の先端面を他方
    の金型のキャビティに突き合わせて前記開口孔を形成す
    る金型装置において、前記入れ子を中空状に形成し、こ
    の入れ子の内周面に調整ねじを螺着するねじ部を形成す
    るとともに、入れ子を組み付ける前記金型部材には入れ
    子を回り止め状態で上下動可能に保持する収納凹部を設
    け、この収納凹部に前記調整ねじの下端部と当接可能な
    突当面を設けたことを特徴とする金型装置。
  2. 【請求項2】 前記入れ子の外周面に押接する抜け止め
    部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の金型装
    置。
JP3028194A 1994-02-28 1994-02-28 金型装置 Withdrawn JPH07244959A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100453288C (zh) * 2005-03-25 2009-01-21 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 模具镶件的高度调节装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100453288C (zh) * 2005-03-25 2009-01-21 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 模具镶件的高度调节装置

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