JPH0724451U - 遠心分離機の蓋ロック装置 - Google Patents

遠心分離機の蓋ロック装置

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JPH0724451U
JPH0724451U JP5735493U JP5735493U JPH0724451U JP H0724451 U JPH0724451 U JP H0724451U JP 5735493 U JP5735493 U JP 5735493U JP 5735493 U JP5735493 U JP 5735493U JP H0724451 U JPH0724451 U JP H0724451U
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JP
Japan
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lid
lock
hook
locking
lock member
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JP5735493U
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English (en)
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實 原
雄次 長尾
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Kubota Manufacturing Corp
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Kubota Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的構造が簡単で部品点数が少なく、組立
作業性に優れ、また閉蓋時の蓋のロックが確実で、ロッ
ク解除した際には蓋を若干押し上げることができ、開蓋
操作を容易に行い得るようにする。 【構成】 蓋の下面に係合部32を有するフック31を
垂設する。このフック31に対応して装置本体内に回動
自在な第1ロック部材33を配設し、閉蓋時にその第1
係合部39を係合部32に挿入係合させる。この時、第
2ロック部材34は、第2係合部41と係止部47との
係合により第1ロック部材33をロックする。したがっ
て、蓋を手で開けることができない。蓋のロック状態に
おいて、駆動装置36を駆動して第2ロック部材34を
反時計方向に回動させると、第1ロック部材33のロッ
クが解除され、第2の付勢手段37がフック31を押し
上げ、蓋を若干開く。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、遠心力を利用して分離、沈澱などの遠心処理を行う遠心分離機の蓋 ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院、研究所などで広く用いられている遠心分離機は、試料容器をローター内 に設置し、このローターを高速回転させて遠心分離を行うため、動作中に誤って 蓋を開き、その中に手などを入れると危険である。そのため、この種の遠心分離 機においては実公昭57−13183号公報、特公平4−63432号公報等に 開示されているようにその動作中は蓋が簡単に開かないようにロックする装置な いし機構を備える共に、蓋を閉じてロックしないとローターが回転せず、蓋を開 くとローターの回転が停止するようにしている。
【0003】 上記実公昭57−13183号公報の蓋ロック機構は、蓋を閉じた状態で操作 子を装置外部から操作すると回動レバーが回動してその係止部が蓋側に設けた係 合孔に係合して蓋をロックし、このロック状態においてソレノイドを通電励磁し て回動レバーを回動させると、係止部と係合孔との係合、言い換えれば蓋のロッ クを解除することができるように構成したものである。またこの蓋ロック機構は 、ロック解除時にローター室の開口部に設けたパッキングがその弾撥力によって 蓋を少し押し上げることにより、開蓋操作を容易に行うことができるようにして いる。
【0004】 上記特公平4−63432号公報による蓋のロック装置は、蓋を閉じて作動板 をスライド操作すると一対の係止板が互いに反対方向に回動してこれら係止板に 突設した係止ピンが蓋に設けた係合爪の切欠部にそれぞれ係入して蓋をロックし 、このロック状態でメインスイッチをONさせると、ローターが回転すると同時 にソレノイドの駆動回路がOFFになり、そのプランジャがばねの力により復旧 動作して作動板を動作位置にロックし、ローターの回転を停止させると、ソレノ イドが励磁されてプランジャによる作動板のロックを解除するように構成したも のである。したがって、このロック解除後作動板をスライド復帰させると、係止 ピンが切欠部から抜け出して係止板による係合爪のロックが解除される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の遠心分離機における蓋ロック機構および蓋ロッ ク装置にあってはいずれも以下に述べるような問題点があった。すなわち、前者 の蓋ロック機構は、ロック解除時にパッキングの弾撥力を利用して蓋を若干持ち 上げる構成を採っているため、蓋が重い機種の場合や蓋を長時間ロックしたまま 放置しておくと、パッキングの弾性力が低下してしまい、ロックを解除した時十 分に蓋を押し上げることができないという問題があった。
【0006】 一方、後者の蓋ロック装置は、作動板、一対の係止板、係止ピン、受圧ピン、 作動板に設けられ係止板を動作させる作動ピン等を必要とするため、装置自体の 構成が複雑で部品点数が多く、組立作業が面倒であるという問題があった。また 、横に長い構成なので、ロック装置を遠心分離機に取り付けるとき、ロック装置 と装置本体との間に相当なスペースを必要とし、分離機が大型化するという問題 もあった。
【0007】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、比較的構造が簡単で部品点数が少なく、組立作業性の 向上とコスト低減を図り、また閉蓋時の蓋のロックが確実で、ロック解除した際 には蓋を若干押し上げることができ、開蓋操作を容易に行い得るようにした遠心 分離機の蓋ロック装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案に係る遠心分離機の蓋ロック装置は、装置本体 に設けられローターを収納するローター室を閉鎖する開閉自在な蓋を閉位置にロ ックする遠心分離機の蓋ロック装置において、前記蓋ロック装置は、係合部を有 し前記蓋側に設けられたフックと、第1,第2係合部を有して前記装置本体側に 設けられ閉蓋時に第1係合部が前記フックの係合部に係合することによりフック をロックする回動自在な第1ロック部材と、係止部を有しこの係止部が閉蓋時に 前記第1ロック部材の第2係合部と係合することにより第1ロック部材をロック する回動自在な第2ロック部材と、前記第1ロック部材とフックの係合を解除す る方向に第1ロック部材を付勢すると共に前記第2ロック部材が第1ロック部材 をロックする方向に第2ロック部材を付勢する第1の付勢手段と、前記第1,第 2ロック部材のロック解除を行う駆動装置と、ばねによって付勢された押圧板を 有し前記フックに対応して装置本体側に配設された第2の付勢手段とを具備し、 蓋を閉じると前記第1ロック部材がフックの下降に連動して回動しフックをロッ クすると同時に前記第2ロック部材が第1ロック部材をロックし、このロック状 態において前記駆動装置が駆動すると、前記第2ロック部材が回動して第1ロッ ク部材のロックを解除し、前記第2の付勢手段がフックを所定高さ押し上げて第 1ロック部材とフックの係合を解除するものである。
【0009】
【作用】
本考案において、蓋を閉じるとフックが第2の付勢手段に抗して蓋と一体に下 降し、第1ロック部材を第1の付勢手段に抗して回動させる。これにより第1ロ ック部材の第1係合部がフックの係合部に係合する。また、第1ロック部材が回 転すると、第2係合部が第2ロック部材の係止部に係合するため、第2ロック部 材は第1ロック部材を回動位置にロックする。したがって、第1ロック部材はフ ックと係合した状態を保持し、蓋をロックする。このロック状態において駆動装 置が駆動して第2ロック部材を第1の付勢手段に抗して回動させると、第2係合 部と係止部との係合が外れるため、第1ロック部材のロックを解除する。すると 、フックは第2の付勢手段によって所定高さ押し上げられ、これに伴い第1ロッ ク部材が回動され、第1係合部とフックの係合部との係合を解除する。したがっ て、蓋のロックも解除される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に係る蓋ロック装置を備えた遠心分離機の断面図、図2は同蓋ロ ック装置のロック状態を示す一部破断正面図、図3は同蓋ロック装置の平面図、 図4は同蓋ロック装置の側面図、図5は同蓋ロック装置のロック解除状態を示す 一部破断正面図である。図1において、全体を符号1で示す遠心分離機は、上面 中央部が開放し下面に複数個のゴム足3が取り付けられた箱型の装置本体2と、 装置本体2の上面開口部4に配設されたチャンバー5と、チャンバー5の上面開 口部を気密に閉鎖する蓋6を備え、装置本体2の内部が駆動モータ7を収納する モータ室8を形成し、チャンバー5と蓋6の後述する内蓋6Bがローター9を収 納するローター室10を形成している。
【0011】 前記装置本体2は、その前面に各種操作釦、スイッチ11等が配設された操作 パネル12を有し、内部には前記駆動モータ7、前記蓋6を閉位置にロックする 蓋ロック装置13、遠心分離機1の制御回路14等が配設されている。そして、 装置本体2の底面には適宜個数の排気孔15が開設されている。
【0012】 前記チャンバー5は、ゴム等の弾性材料によって皿状に形成されることにより 、平板状の底板部5Aと、底板部5Aの外周に連接された周壁部5Bと、周壁部 5Bの上端に連接された固定部5Cと、周壁部5Bと固定部5Cとの接続部間に 設けられた蓋受部5Dとを一体に有し、底板部5Aの中央部には前記駆動モータ 7を保持する保持孔16が開設され、周壁部5Bには前記モータ室8とローター 室10を連通させる複数個の連通孔17が周方向に所定の間隔をおいて形成され ている。前記底板部5Aの内周縁部105aは、厚肉形成されることにより駆動 モータ7の保持部を形成し、駆動モータ7の外周面に形成された環状溝18に嵌 合する環状突起19を一体に有している。この環状突起19は前記保持孔16の 内周面に突設されている。底板部5Aの板厚は、前記保持部105aを除いて略 一定とされる。前記周壁部5Bは、上方に向かうにしたがって板厚が徐々に減少 し、底板部5Aとの接続部は、外側に凸となるよう湾曲形成され、この湾曲部1 05bが駆動モータ7の振動を吸収する振動吸収部を形成している。前記固定部 5Cは、断面コ字状に形成されることにより外側に開放する環状溝20を有して 装置本体2の上面開口部4に嵌着されている。前記蓋受部5Dは山形に屈曲形成 されて固定部5Cの上方に位置し、閉蓋時にその頂部に前記蓋6が載置されるよ う構成されている。
【0013】 前記蓋6は、外蓋6Aおよび前記内蓋6Bとで二重蓋を形成しており、下面後 端部が蝶番21を介して前記装置本体2の上面後端部に上下方向に開閉自在に枢 着されており、閉蓋時に内蓋6Bの下面が前記チャンバー5の蓋受部5D上に載 置され、これを弾性変形させるよう構成されている。外蓋6Aは、装置本体2の 上面形状と略同一形状で下面が開放する箱型に形成され、背面に内外を連通させ る空気孔22が形成されている。内蓋6Bは、伏鍋形に形成されて外蓋6A内に 配設され、前記チャンバー5と共にローター室10を形成している。そして、内 蓋6Bの上面にも内外を連通させる通気孔23が形成されている。
【0014】 前記駆動モータ7は、前記装置本体2内に配設されたブラケット25上にその 出力軸7Aが上になるようゴム等の防振部材26を介して複数個のボルト27お よびナット28により固定されている。出力軸7Aは前記チャンバー5内に位置 され、その上端に試料容器29を収納する前記ローター9が取付けられている。
【0015】 さて、前記蓋6を閉位置にロックする前記蓋ロック装置13は、図1〜図5に 示すように前記内蓋6Bの下面前端部に垂設された板状のフック31を備えてい る。このフック31は、下端部に形成された矩形孔からなる係合部32を有し、 閉蓋時に前記装置本体2の上面前端部に形成された挿通孔(図示せず)より装置 本体2内に挿入されるよう構成されている。
【0016】 一方、前記装置本体2の内部には閉蓋時に前記フック31をロックする第1ロ ック部材33、同じく閉蓋時に第1ロック部材33をロックする第2ロック部材 34、第1ロック部材33および第2ロック部材34を付勢する第1の付勢手段 35、開蓋動作時に第2ロック部材34を動作させ第1ロック部材33による蓋 6のロックを解除する駆動装置36、開蓋動作時にフック31を押し上げる第2 の付勢手段37等が配設されている。
【0017】 前記第1ロック部材33は、金属板の打ち抜き加工等によって正面視略コ字状 に形成されることにより、左端面に溝38を挟んで上下に対設された一対の突起 部39,40を一体に有し、上方の突起部39が前記フック31の係合部32に 対して係脱自在な第1係合部を形成し、下方の突起部40がフック31の下端面 に当接するフック当接部を形成している。また、第1ロック部材33の下面右端 部には第2係合部41とストッパ部42がそれぞれ突設されている。第2係合部 41は、爪状に形成されることにより、その左側面41aが第1ロック部材33 の下面に対して略垂直で、右側面41bが凸状に湾曲する湾曲面とされている。 ストッパ部42は、第2係合部41より小さいV字状の突起からなり、第2係合 部41の右側に設けられている。そして、このような構成からなる第1ロック部 材33は、前記装置本体2内に固定配置されたブラケット部材44に突設された 水平な支点軸45によって略中央部を回動自在に軸支されている。
【0018】 前記第2ロック部材34は、金属板の折り曲げ加工等によって平面視L字型に 形成されることにより、左右方向に延在する第1板部34Aと、上下方向に延在 する第2板部34Bとを一体に有し、第1板部34Aの上面左半部に閉蓋時に前 記第1ロック部材33の第2係合部41と係合し第1ロック部材33をロックす る係止部47が設けられている。この係止部47は矩形凹部からなり、その左側 内壁面47aに前記第2係合部41の左側面41aが当接係合するよう構成され ている。また、この左側内壁面47aには開蓋時において図5に示すように前記 第1ロック部材33のストッパ部42が当接するよう構成されており、これによ って開蓋時における第1ロック部材33の時計方向の回動を規制している。また 、第1板部34Aは右端部に形成された軸孔48を有し、この軸孔48に前記ブ ラケット部材44に突設された水平な軸49が挿通されている。つまり、第2ロ ック部材34はブラケット部材44に軸49を介して上下方向に回動自在に配設 され、第1ロック部材33の下方に位置している。なお、軸孔48と軸49との 間には適宜な遊動間隙が設けられており、これによって駆動装置36による第2 ロック部材34の回動動作を容易にしている。
【0019】 前記第1の付勢手段35は引張りコイルばねからなり、その一端が前記第1ロ ック部材33の右端部上方に突設されたピン51に係止され、下端が前記第2ロ ック部材34の第1板部34Aの左端部下方に突設されたピン52に係止される ことにより、第1,第2ロック部材33,34をそれぞれ軸45,49を回動支 点として時計方向に付勢、つまり第1ロック部材33とフック31の係合を解除 する方向に第1ロック部材33を付勢すると同時に前記第2ロック部材34が第 1ロック部材33をロックする方向に第2ロック部材34を付勢している。
【0020】 前記駆動装置36はソレノイドからなり、前記第2ロック部材34の下方に位 置してそのプランジャ36Aが上を向くよう前記ブラケット部材44に縦設され ている。プランジャ36Aの上端には連結板54の下端が連結ピン55を介して 連結され、また連結板54の上端は前記ピン52を介して前記第2ロック部材3 4に連結されている。駆動装置36は、通常OFF状態に保持されており、蓋6 のロック解除時に通電励磁されると、プランジャ36Aを吸引下降させ、これに よって第2ロック部材34を第1の付勢手段35に抗して反時計方向に回動させ るよう構成されている。
【0021】 前記第2の付勢手段37は、前記ブラケット部材44に固定されたガイド部材 56に上下動自在に案内保持された押圧板57と、この押圧板57を上方に付勢 するばね58とで構成され、前記フック31に対応して第1ロック部材33の後 方下方にこれと干渉しないよう配置されている。ガイド部材56は金属板の折曲 加工等によって側面視縦長コ字状に形成されることにより、上下に対向する一対 の水平板部56a,56bを一体に有し、これらに前記押圧板57の上下端部が 摺動自在に挿通されるガイド孔59がそれぞれ形成されている。また、押圧板5 7の下端部にはストッパピン60が突設されており、このストッパピン60は開 蓋時において図5に示すように前記水平板部56bの下面に当接することで押圧 板57の上方への移動を制限する。そして、押圧板57は、蓋6が閉じられると 前記フック31の下面によりばね58に抗して押し下げられ、前記ブラケット部 材44の下面に配設されたスイッチ61の操作子61aを動作させるよう構成さ れている。
【0022】 前記スイッチ61は、蓋の開閉動作に連動してON,OFFされ前記ローター 9の起動回路(図示せず)を開閉するスイッチで、蓋6が閉位置にロックされる と、上記した通り押圧板57の下降によりONになるため、この状態でローター 9の起動回路のメインスイッチをONさせると駆動モータ7が起動してローター 9を高速回転させることができる。つまり、閉蓋操作によって押圧板57がスイ ッチ61をON状態にしない限り、駆動モータ7を駆動することができず、また 動作中において不用意に蓋6を開けると、スイッチ61がOFFとなって駆動モ ータ7を自動的に停止させるよう構成されている。
【0023】 次に上記構成からなる蓋ロック装置13の動作について説明する。 図5は蓋のロックを解除した状態もしくは蓋をロックする直前の状態である。 この状態において、第1ロック部材33は時計方向に回動されてストッパ部42 が第2ロック部材34の係止部47に当接係合することにより初期位置に係止さ れている。したがって、第1ロック部材33の第1係合部41は第2ロック部材 34の係止部47から抜け出してその左方に位置している。この時、第2の付勢 手段37はフック31が第1ロック部材33の第1係合部39から解放されてい るため、押圧板57がばね58の力により上昇移動され、ストッパピン60がガ イド部材56の下面に圧接されている。
【0024】 開蓋状態より蓋6を徐々に閉めていくと、フック31は装置本体2の上面に形 成された不図示の挿通孔より装置本体2内に挿入され、その下端が図5に示すよ うに押圧板57の上面に当接してこれをばね58に抗して押し下げ、さらに下降 すると第1ロック部材33のフック当接部40を押圧する。したがって、第1ロ ック部材33は図2に示すように第1の付勢手段35に抗して反時計方向に回動 され、これに伴い第1係合部39がフック31の係合部32に徐々に挿入される 。また第2係合部41は第2ロック部材34の前端部上面に乗り上げ、蓋6が完 全に閉まると、第2ロック部材34の係止部47に落ち込んでその左側内壁面4 7aに第1の付勢手段35により圧接される。この結果、第1ロック部材33が 第2ロック部材34によりその回動位置、すなわちフックロック位置にロックさ れる。この第1ロック部材33のロック状態において、フック31は第1係合部 39と係合部32の係合により上昇移動を阻止される。したがって、この状態で 蓋6を手で開けようとしても開けることができない。
【0025】 蓋6のロックを解除する場合は駆動装置36を通電励磁すればよい。すなわち 、閉蓋状態において、駆動装置36をONにしてこれを通電励磁すると、そのプ ランジャ36Aが吸引下降されて第2ロック部材34を第1の付勢手段35に抗 して図5に示すように反時計方向に回動させるため、第1ロック部材33の第2 係合部41が第2ロック部材34の係止部47から抜け出し、第2ロック部材3 4による第1ロック部材33のロックを解除することができる。第2係合部41 と係止部47の係合が外れ第1ロック部材33のロックが解除されると、第1の ロック部材33は時計方向に回動可能となるため、第2の付勢手段37の押圧板 57がばね58の力によって所定ストローク上昇復帰してフック31を押上げ、 これにより図1に示すように装置本体2と蓋6との間に適宜な隙間を形成し、蓋 6の開蓋操作を容易にする。この時、第1ロック部材33はフック31の上昇移 動および第1の付勢手段35によって時計方向に回動されるため、図5に示すよ うに第1係合部39がフック31の係合部32から抜け出し、ストッパ部42が 係止部47に落ち込み係合することで初期位置に回動復帰される。 一方、駆動装置36によるロック解除が行えない場合は、第2ロック部材34 を手で回動操作し、第1ロック部材33のロックを解除すればよい。
【0026】 かくしてこのような構成からなる蓋ロック装置13にあっては蓋6を閉位置に 確実にロックすることができる。また、構造が比較的簡単で部品点数が少ないの で、組立作業も簡単かつ容易で、安価に製作することができる。
【0027】 なお、本実施例においては蓋6を外蓋6Aと内蓋6Bとで二重蓋構造としたが 、本考案はこれに何等限定されるものではなく、一重蓋であってもよいことは勿 論である。 また、本実施例は第1ロック部材33および第2ロック部材34を付勢する第 1の付勢手段35を1つの引張りコイルばねで構成したが、2つのばねで構成し 、第1ロック部材33、第2ロック部材34に対して別々に配設してもよい。 さらにまた、本実施例においては第1のロック部材33にストッパ部42を設 け、このストッパ部42と第2ロック部材34の係止部47との係合により第1 ロック部材33を初期位置に係止するように構成したが、ストッパ部42の代わ りにストッパピンをブラケット部材44に設け、これにより第1ロック部材33 を初期位置に係止するようにしてもよい。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る遠心分離機の蓋ロック装置によれば、構造が 比較的簡単で部品点数が少なく、組立作業性に優れ、安価に提供することができ 、また閉蓋時の蓋のロックが確実である上、第2の付勢手段を押圧板とばねとで 構成しているので、ロック解除時に蓋を確実に押し上げることができ、開蓋操作 が容易であるなど、その実用的効果は非常に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る蓋ロック装置を備えた遠心分離機
の断面図である。
【図2】同蓋ロック装置のロック状態を示す一部破断正
面図である。
【図3】同蓋ロック装置の平面図である。
【図4】同蓋ロック装置の側面図である。
【図5】同蓋ロック装置のロック解除状態を示す一部破
断正面図である。
【符号の説明】
1 遠心分離機 2 装置本体 5 チャンバー 6 蓋 8 モータ室 10 ローター室 13 蓋ロック装置 31 フック 32 係合部 33 第1ロック部材 34 第2ロック部材 35 第1の付勢手段 36 駆動装置 37 第2の付勢手段 39 第1係合部 41 第2係合部 47 係止部 57 押圧板 48 ばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に設けられローターを収納する
    ローター室を閉鎖する開閉自在な蓋を閉位置にロックす
    る遠心分離機の蓋ロック装置において、 前記蓋ロック装置は、係合部を有し前記蓋側に設けられ
    たフックと、第1,第2係合部を有して前記装置本体側
    に設けられ閉蓋時に第1係合部が前記フックの係合部に
    係合することによりフックをロックする回動自在な第1
    ロック部材と、係止部を有しこの係止部が閉蓋時に前記
    第1ロック部材の第2係合部と係合することにより第1
    ロック部材をロックする回動自在な第2ロック部材と、
    前記第1ロック部材とフックの係合を解除する方向に第
    1ロック部材を付勢すると共に前記第2ロック部材が第
    1ロック部材をロックする方向に第2ロック部材を付勢
    する第1の付勢手段と、前記第1,第2ロック部材のロ
    ック解除を行う駆動装置と、ばねによって付勢された押
    圧板を有し前記フックに対応して装置本体側に配設され
    た第2の付勢手段とを具備し、蓋を閉じると前記第1ロ
    ック部材がフックの下降に連動して回動しフックをロッ
    クすると同時に前記第2ロック部材が第1ロック部材を
    ロックし、このロック状態において前記駆動装置が駆動
    すると、前記第2ロック部材が回動して第1ロック部材
    のロックを解除し、前記第2の付勢手段がフックを所定
    高さ押し上げて第1ロック部材とフックの係合を解除す
    ることを特徴とする遠心分離機の蓋ロック装置。
JP5735493U 1993-09-30 1993-09-30 遠心分離機の蓋ロック装置 Pending JPH0724451U (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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