JPH07244107A - Icのx−y方式インサーキットテスタによる逆配置検出方法 - Google Patents

Icのx−y方式インサーキットテスタによる逆配置検出方法

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JPH07244107A
JPH07244107A JP6060118A JP6011894A JPH07244107A JP H07244107 A JPH07244107 A JP H07244107A JP 6060118 A JP6060118 A JP 6060118A JP 6011894 A JP6011894 A JP 6011894A JP H07244107 A JPH07244107 A JP H07244107A
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stray capacitance
capacitance
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pin
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JP6060118A
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Takao Miyasaka
隆夫 宮坂
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Hioki EE Corp
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Hioki EE Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 X−Y方式インサーキットテスタを用い、独
立パターンに接続する周囲回路網を考慮して、基板に対
するICの逆配置を正確に検出する。 【構成】 基板10に実装半田付けしたIC12の入力
又は出力ピンに相当する少なくとも1ピン16に接続す
る独立パターン20と基板10のグランド22との間に
存在する浮遊の静電容量24に蓄えられた電荷を放電し
た後、その浮遊容量24に対する直流の定電圧或いは定
電流充電を開始し、その過渡期間内における充電開始後
の所定時間経過時の電圧或いは電流を測定して浮遊容量
24の値を算出し、その浮遊容量24の値を他の同一基
板の配置が正常な同一ICの同一箇所の浮遊容量の値と
比べることによってICの配置の正逆を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX−Y方式インサーキッ
トテスタを用いて行うプリント基板に実装半田付けした
IC(集積回路)の逆配置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICを実装半田付けしたプリント
基板は小形化と量産化に適するため、種々の電子装置に
採用され需要が著しく増加している。しかし、その使用
に際してはICの実装状態を常に厳しく検査する必要が
ある。何故なら、適正に実装されていないと、ICの単
なる損傷に止まらず、装置全体の破壊に至ったりするか
らである。一般に、デジタルICはその表裏を明確に区
別できる形状となっているが、その本体の正面側と背面
側からそれぞれ突出する各ピンは点対称の位置にある。
しかも、ICの種類に関係なく、電源ピンとグランドピ
ンとが点対称の位置にある。それ故、基板に対し、誤っ
てICの正面側と背面側を逆にして配置し、実装半田付
けしてしまうことがある。このため、電源ピンとグラン
ドピンとが逆に設置されていないかを検査すれば、IC
の配置が正常か、逆かの判定が可能になる。ところが、
プリント基板に実装されたICの場合、測定にはICの
各ピンにつながっている周囲の回路網が影響するため、
インサーキットテスタを用いても、電源ピンとグランド
ピンとの配置の正逆を検査するのは容易でない。
【0003】そこで、本出願人は先に昭和62年特許願
第327598号として、検査の対象となるプリント基
板に実装半田付けした電源ピン、グランドピン、入力ピ
ン、出力ピンを有するICに対し、両電源電圧の和はそ
のICに含まれる保護ダイオードの立ち上がり電圧より
大きいが、各電源電圧単独ではその立ち上がり電圧より
小さくなる第1電源と第2電源とを用い、第1電源電圧
を電源ピンとグランドピンとに印加し、第2電源電圧を
電流計を介して電源ピン又はグランドピンと入力ピン又
は出力ピンとに印加し、その電流計が指示する電流値を
先に正常配置されたICを有する良品基板を用いて測定
しておいた基準となる正常配置時の電流値と比較し、正
常配置時と逆配置時とで電流値が大きく異なることを利
用して正常配置、逆配置を判定する方法を提示した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなICの逆配置検出方法はICに含まれる保護ダイオ
ードを利用する方法であり、ピンボード方式即ち実装基
板を検査治具たるフィクスチュアー(ピンボード)上に
乗せて固定するインサーキットテスタによって実施する
ことを前提としているので問題がある。何故なら、ピン
ボード方式ではICのピンの数だけ測定プローブを必要
とするし、多品種少量生産の基板検査に適さないからで
ある。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、X−Y方式インサーキットテス
タを用い、ピンを介して独立パターンに接続する周囲回
路網を考慮して、基板に対するICの逆配置を正確に検
出方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるICのX−Y方式インサーキットテス
タによる逆配置検出方法では、基板10に実装半田付け
したIC12の入力又は出力ピンに相当する少なくとも
1ピン16を接続する独立パターン20と基板のグラン
ド22との間に存在する浮遊の静電容量24に蓄えられ
た電荷を放電した後、その浮遊容量24に対する直流の
定電圧充電を開始し、その過渡期間内における充電開始
後の所定時間t0 が経過した時の電流I1 を測定して浮
遊容量24の値Cを算出し、その浮遊容量24の値Cを
先に同様にして算出した他の同一基板の配置が正常な同
一ICの同一箇所の浮遊容量の値C0 と比べることによ
ってIC12の配置の正逆を判定する。
【0007】又は、基板10に実装半田付けしたIC1
2の入力又は出力ピンに相当する少なくとも1ピン16
を接続する独立パターン20と基板10のグランド22
との間に存在する浮遊の静電容量24に蓄えられた電荷
を放電した後、その浮遊容量24に対する直流の定電流
充電を開始し、その過渡期間内における充電開始後の所
定時間t0 が経過した時の電圧V1 を測定して浮遊容量
24の値Cを算出し、その浮遊容量24の値Cを先に同
様にして算出した他の同一基板の配置が正常な同一IC
の同一箇所の浮遊容量の値C0 と比べることによってI
C12の配置の正逆を判定する。
【0008】
【作用】上記の方法を実施するには、先ず入力又は出力
ピンに相当する少なくとも1ピン16を接続する独立パ
ターン20と基板のグランド22とにそれぞれプローブ
38、40を当接して、それまで浮遊容量24に蓄えら
れていた電荷を放電する。その後、両プローブ38、4
0を介して、浮遊容量24に対する直流の定電圧V0 の
印加による充電を開始する。そして、その過渡期間内に
おける充電開始後の所定時間t0 が経過した時に浮遊容
量24に流れる電流I1 を測定する。すると、浮遊容量
24の値CがC=(I1 ・t0 )/V0 の式より算出で
きる。それ故、先に同様にして他の同一基板の配置が正
常な同一ICの同一箇所の浮遊容量の値C0 を算出して
おくと、浮遊容量24の値Cを基準となる浮遊容量の値
C0と比べることができる。
【0009】その際、基準となる浮遊容量の値C0 がプ
ローブ38を入力ピンに接続する独立パターンに当接し
て算出したものであると、実際にプローブ38を当接す
る独立パターン20が出力ピン16に接続していれば、
両独立パターン20等に接続する周囲回路網が異なって
いるため、算出した浮遊容量24の値Cは基準となる浮
遊容量の値C0より2〜3割減少する。又、基準となる
浮遊容量の値C0 がプローブ38を出力ピンに接続する
独立パターンに当接して算出したものであると、実際に
プローブ38を当接する独立パターン20が入力ピン1
6に接続していれば、両独立パターン20等に接続する
周囲回路網が異なっているため、算出した浮遊容量24
の値Cは基準となる浮遊容量の値C0より2〜3割増加
する。又、基準となる浮遊容量の値C0 を算出する際に
プローブ38を当接する独立パターンに接続するピンと
実際にプローブ38を当接する独立パターン20に接続
するピン16との種類が等しいと、両独立パターン20
等に接続する周囲回路網がほぼ等しいため、浮遊容量2
4の値Cは基準となる浮遊容量の値C0 にほぼ等しくな
る。それ故、IC12の配置の正逆を判定することが可
能になる。
【0010】又、上記の他の方法を実施する場合にも、
入力又は出力ピンに相当する少なくとも1ピン16を接
続する独立パターン20と基板10のグランド22とに
それぞれプローブ74、76を当接して、それまで浮遊
容量24に蓄えられていた電荷を放電する。その後、両
プローブ74、76を介して、浮遊容量24に対する直
流の定電流I0 による充電を開始する。そして、その過
渡期間内における充電開始後の所定時間t0 が経過した
時の浮遊容量24の両端電圧V1 を測定する。すると、
浮遊容量24の値CがC=(I1 ・t0 )/V0 の式よ
り算出できる。それ故、先に同様にして他の同一基板の
配置が正常な同一ICの同一箇所の浮遊容量の値C0 を
算出しておくと、浮遊容量24の値Cを基準となる浮遊
容量の値C0と比べることができる。
【0011】その際、基準となる浮遊容量の値C0 がプ
ローブ74を入力ピンに接続する独立パターンに当接し
て算出したものであると、実際にプローブ74を当接す
る独立パターン20が出力ピン16に接続していれば、
両独立パターン20等に接続する周囲回路網が異なって
いるため、やはり算出した浮遊容量24の値Cは基準と
なる浮遊容量の値C0より2〜3割減少するし、基準と
なる浮遊容量の値C0がプローブ74を出力ピンに接続
する独立パターンに当接して算出したものであると、実
際にプローブ74を当接する独立パターン20が入力ピ
ン16に接続していれば、両独立パターン20等に接続
する周囲回路網が異なっているため、やはり算出した浮
遊容量24の値Cは基準となる浮遊容量の値C0より2
〜3割増加する。又、基準となる浮遊容量の値C0 を算
出する際にプローブ74を当接する独立パターンに接続
するピンと実際にプローブ74を当接する独立パターン
20に接続するピン16との種類が等しいと、両独立パ
ターン20等に接続する周囲回路網がほぼ等しいため、
浮遊容量24の値Cは基準となる浮遊容量の値C0にほ
ぼ等しくなる。それ故、IC12の配置の正逆を判定す
ることが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。図1は本発明によるICのX−Y方式イン
サーキットテスタによる逆配置検出方法を実施する浮遊
容量に対する直流定電圧充電による計測回路を示す図で
ある。図中、10は被検査基板、12はその基板10に
表面実装半田付けした検査の対象となるフラットパッケ
ージIC、14はIC12の本体、16(16a、16
b、16c、16d)、18(18a、18b)は本体
14の正、背面側からそれぞれ突出する入力又は出力ピ
ン、電源又はグランドピン、20は入力又は出力ピン1
6aと接続する独立パターン、22は基板10のグラン
ド、24は独立パターン20と基板10のグランド22
との間に存在し、独立パターン20に接続する周囲回路
網の影響を受ける浮遊の静電容量である。又、26は浮
遊容量24を計測する回路、28はその直流定電圧電
源、30、32(32a、32b)は開閉式スイッチ、
34は電流計、36は計測回路26のグランド、38、
40は独立パターン20と基板10のグランド22に当
接するプローブである。
【0013】図2は図1に示した計測回路を有するX−
Y方式インサーキットテスタの構成を示すブロック図で
ある。図中、42はX−Y方式インサーキットテスタ、
44はその操作部、46はX−Y−Z制御部、48は測
定部、50はコントローラである。この操作部44には
キーボード、表示装置、プリンタ、フロッピーディスク
ドライバ等の入出力機器を備える。そして、X−Y−Z
制御部46により2組のX−Yユニット(図示なし)に
それぞれ備えたサーボモータ等を駆動し、それ等のX−
Yユニットを制御して、各X−Yユニットに備えたプロ
ーブ38、40を測定台上でX軸、Y軸、Z軸方向にそ
れぞれ適宜移動する。又、測定部48は計測回路26を
有し、適宜の電圧、電流信号等を切換器を介して各X−
Yユニットに備えたプローブ38、40に与え、それ等
のプローブ38、42が接触する箇所の電流、電圧等を
検出し、浮遊容量24等の測定を行なう。
【0014】これ等の操作部44、X−Y−Z制御部4
6、測定部48はCPUを備えたコントローラ50によ
ってそれぞれ制御する。コントローラ50は例えば図3
に示すようなマイクロコンピュータであり、CPU(中
央処理装置)52、ROM(読み出し専用メモリ)5
4、RAM(読み出し書き込み可能メモリ)56、入出
力ポート58、バスライン60等から構成されている。
CPU50はマイクロコンピュータの中心となる頭脳部
に相当し、プログラムの命令に従って全体に対する制御
を実行すると共に、算術、論理演算を行ない、その結果
も一時的に記憶する。又、周辺装置に対しても適宜制御
を行なっている。ROM54にはX−Y方式インサーキ
ットテスタ42の全体を制御するための制御プログラム
等が格納されている。又、RAM56は外部から入力し
たデータ、ICの逆配置検出処理プログラム、各プロー
ブ38、40を用いて検出したデータ、それ等のデータ
からCPU52で演算したデータ等の各種データを記憶
する。入出力ポート58には操作部44、X−Y−Z制
御部46、測定部48等が接続する。バスライン60は
それ等を接続するためのアドレスバスライン、データバ
スライン、制御バスライン等を含み、周辺装置とも適宜
結合する。
【0015】このようなX−Y方式インサーキットテス
タ42を用いて、フラットパッケージIC12の配置状
態を検査する場合、先ずインサーキットテスタ42に備
えた2組のX−Yユニットをそれぞれ制御し、一方のプ
ローブ38を例えば正面側の左端にある入力又は出力ピ
ン16aと接続する独立パターン20の測定点に当接
し、他方のプローブ40を基板10のグランド22或い
はグランド22に接続する独立パターン(図示なし)の
測定点に当接する。そして、両プローブ38、40に接
続する開閉式スイッチ30を閉じ、両開閉式スイッチ3
2を開き、それまで浮遊容量24に蓄えられていた電荷
を放電する。その後、開閉式スイッチ30を開いて、両
開閉式スイッチ32を閉じ、電源28より両プローブ3
8、40を介して、直流の定電圧V0 を印加し、浮遊容
量24に対する充電を開始する。
【0016】すると、充電開始後の過渡期間内におい
て、しばらく時間tの経過と共に浮遊容量24に流れる
電流Iが反比例して減少する。そこで、定電圧印加回路
に直列接続する電流計34により過渡期間内における充
電開始後の所定時間t0 が経過した時の電流I1 を測定
する。すると、浮遊容量24の値CがC=(I1 ・t0)
/V0 の式より算出できる。それ故、先に同様にして他
の同一基板の配置が正常な同一ICの同一箇所の浮遊容
量の値C0 を算出しておくと、浮遊容量24の値Cを基
準となる浮遊容量の値C0と比べることができる。
【0017】その際、基準となる浮遊容量の値C0 がプ
ローブ38を入力ピンに接続する独立パターンに当接し
て算出したものであると、実際にプローブ38を当接す
る独立パターン20が出力ピン16aに接続していれ
ば、両独立パターン20等に接続する周囲回路網が異な
っているため、算出した浮遊容量24の値Cは基準とな
る浮遊容量の値C0 より2〜3割減少する。又、基準と
なる浮遊容量の値C0 がプローブ38を出力ピンに接続
する独立パターンに当接して算出したものであると、実
際にプローブ38を当接する独立パターン20が入力ピ
ン16aに接続していれば、両独立パターン20等に接
続する周囲回路網が異なっているため、算出した浮遊容
量24の値Cは、基準となる浮遊容量の値C0より2〜
3割増加する。又、基準となる浮遊容量の値C0 を算出
する際にプローブ38を当接する独立パターンに接続す
るピンと実際にプローブ38を当接する独立パターン2
0に接続するピン16aとの種類が等しいと、両独立パ
ターン20等に接続する周囲回路網がほぼ等しいため、
算出した浮遊容量24の値Cは基準となる浮遊容量の値
C0 にほぼ等しくなる。
【0018】それ故、浮遊容量24の値Cが基準となる
浮遊容量の値C0 と異なっていれば、IC12が基板1
0に対して逆配置になっていると判定できる。しかし、
浮遊容量24の値Cが基準となる浮遊容量の値C0 とほ
ぼ同一であっても、それだけではIC12が基板10に
対して正常に配置されていると即断できない。何故な
ら、IC12が基板10に対して逆配置になっていて
も、基準となる浮遊容量の値C0 を算出する際にプロー
ブ38を当接する独立パターンに接続するピンと実際に
プローブ38を当接する独立パターン20に接続するピ
ン16aとの種類が等しいと、算出した浮遊容量の値C
は基準となる浮遊容量の値C0 にほぼ等しくなるからで
ある。
【0019】そこで、浮遊容量24の値Cが基準となる
浮遊容量の値C0 にほぼ等しい場合には一方のプローブ
38を移動し、隣の入力又は出力ピン16bと接続する
独立パターン(図示なし)の測定点に当接して、同様に
基板10のグランド22との間に存在する浮遊容量の値
を算出し、基準となる浮遊容量の値と比べる。このよう
にして、一方のプローブ38を順次移動しながら、IC
12の入力又は出力ピン16と接続する独立パターン毎
にそれぞれ浮遊容量の値を算出して、対応する基準とな
る浮遊容量の値と繰り返して比べて行なった時、いずれ
かの浮遊容量の値と対応する基準となる浮遊容量の値と
が異なれば、IC12が基板10に対して逆配置になっ
ていると判定できる。又、いずれの浮遊容量の値も対応
する基準となる浮遊容量の値とほぼ等しければ、IC1
2が基板10に対して正常に配置されていると判定でき
る。なお、このようなIC12の逆配置検出方法は各独
立パターンに接続する入力又は出力ピン16が複数本の
場合にも適用できる。因みに、電源又はグランドピン1
8の位置は明らかなので、当然それ等のピン18は除い
て、浮遊容量の値を算出する。
【0020】図4は他の本発明によるICのX−Y方式
インサーキットテスタによる逆配置検出方法を実施する
浮遊容量に対する直流定電圧充電による計測回路を示す
図である。図中、62は計測回路、64はその直流定電
圧電源、66、68(68a、68b)は開閉式スイッ
チ、70は電流計、72は計測回路62のグランド、7
4、76は独立パターン20と基板10のグランド22
に当接するプローブである。フラットパッケージIC1
2の配置状態を検査する場合、先ずX−Y方式インサー
キットテスタ42に備えた2組のX−Yユニットをそれ
ぞれ制御し、一方のプローブ74を左端にある入力又は
出力ピン16aと接続する独立パターン20の測定点に
当接し、他方のプローブ76を基板10のグランド22
の測定点に当接する。そして、両プローブ74、76に
接続する開閉式スイッチ66を閉じ、両開閉式スイッチ
68を開き、それまで浮遊容量24に蓄えられていた電
荷を放電する。その後、開閉式スイッチ66を開いて、
両開閉式スイッチ68を閉じ、電源64より両プローブ
74、76を介して、直流の定電流I0 を流し、浮遊容
量24に対する充電を開始する。
【0021】すると、当然充電開始後の過渡期間内にお
いて、しばらく時間tの経過と共に浮遊容量24の両端
電圧Vが比例して増加する。そこで、電圧計70により
過渡期間内における充電開始後の所定時間t0 が経過し
た時の電圧V1 を測定する。すると、浮遊容量24の値
CをC=(I0 ・t0 )/V1 の式より算出できる。そ
れ故、先に同様にして他の同一基板の配置が正常な同一
ICの同一箇所の浮遊容量の値C0 を算出しておくと、
浮遊容量24の値Cを基準となる浮遊容量の値C0と比
べることができる。その際、基準となる浮遊容量の値C
0 がプローブ74を入力ピンに接続する独立パターンに
当接して算出したものであると、実際にプローブ74を
当接する独立パターン20が出力ピン16aに接続して
いれば、算出した浮遊容量24の値Cは基準となる浮遊
容量の値C0より2〜3割減少し、基準となる浮遊容量
の値C0 がプローブ74を出力ピンに接続する独立パタ
ーンに当接して算出したものであると、実際にプローブ
74を当接する独立パターン20が入力ピン16aに接
続していれば、両独立パターン20等に接続する周囲回
路網が異なっているため、算出した浮遊容量24の値C
は基準となる浮遊容量の値C0より2〜3割増加する。
又、基準となる浮遊容量の値C0 を算出する際にプロー
ブ74を当接する独立パターンに接続するピンと実際に
プローブ74を当接する独立パターン20に接続するピ
ン16aとの種類が等しいと、両独立パターン20等に
接続する周囲回路網がほぼ等しいため、浮遊容量24の
値Cは基準となる浮遊容量の値C0 にほぼ等しくなる。
【0022】それ故、浮遊容量24の値Cが基準となる
浮遊容量の値C0 と異なっていれば、IC12が基板1
0に対して逆配置になっていると判定できる。しかし、
浮遊容量24の値Cが基準となる浮遊容量の値C0 とほ
ぼ同一であっても、やはりそれだけではIC12が基板
10に対して正常に配置されていると即断できない。そ
こで、浮遊容量24の値Cが基準となる浮遊容量の値C
0 にほぼ等しい場合には一方のプローブ74を移動し、
隣の入力又は出力ピン16bと接続する独立パターン
(図示なし)の測定点に当接して、同様に基板10のグ
ランド22との間に存在する浮遊容量の値を算出し、基
準となる浮遊容量の値と比べる。このようにして、一方
のプローブ74をやはり順次移動しながら、IC12の
入力又は出力ピン16と接続する独立パターン毎にそれ
ぞれ浮遊容量の値を算出して、対応する基準となる浮遊
容量の値と繰り返して比べて行なった時、いずれかの浮
遊容量の値と対応する基準となる浮遊容量の値とが異な
れば、IC12が基板10に対して逆配置になっている
と判定できるし、いずれの浮遊容量の値も対応する基準
となる浮遊容量の値とほぼ等しければ、IC12が基板
10に対して正常に配置されていると判定できる。
【0023】なお、上記実施例では本発明を表面実装型
ICに適用した例を説明したが、ディップ型ICについ
ても当然適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、X−Y方
式インサーキットテスタを用いて、入力又は出力ピンに
相当する少なくとも1ピンに接続する独立パターンと基
板のグランドとの間に存在する浮遊の静電容量の値を算
出し、その浮遊容量の値を先に同様にして算出した他の
同一基板の配置が正常な同一ICの同一箇所の浮遊容量
の値と比べることにより、独立パターンに接続する周囲
回路網を考慮して、基板に対するICの逆配置を正確に
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICのX−Y方式インサーキット
テスタによる逆配置検出方法を実施する浮遊容量に対す
る直流定電圧充電による計測回路を示す図である。
【図2】同計測回路を有するX−Y方式インサーキット
テスタの構成を示すブロック図である。
【図3】同X−Y方式インサーキットテスタのコントロ
ーラの構成を示すブロック図である。
【図4】他の本発明によるX−Y方式ICのインサーキ
ットテスタによる逆配置検出方法を実施する浮遊容量に
対する直流定電流充電による計測回路を示す図である。
【符号の説明】
10…被検査基板 12…IC 14…本体 16…入
力又は出力ピン 18…電源又はグランドピン 20…
独立パターン 22…基板のグランド 24…浮遊容量
26、62…計測回路 28…直流定電圧電源 3
0、32、66、68…開閉式スイッチ 34…電流計
36、72…計測回路のグランド 38、40、7
4、76…プローブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に実装半田付けしたICのX−Y方
    式インサーキットテスタによる逆配置検出方法におい
    て、上記ICの入力又は出力ピンに相当する少なくとも
    1ピンを接続する独立パターンと基板のグランドとの間
    に存在する浮遊の静電容量に蓄えられた電荷を放電した
    後、その浮遊容量に対する直流の定電圧充電を開始し、
    その過渡期間内における充電開始後の所定時間経過時の
    電流を測定して浮遊容量の値を算出し、その浮遊容量の
    値を先に同様にして算出した他の同一基板の配置が正常
    な同一ICの同一箇所の浮遊容量の値と比べることによ
    ってICの配置の正逆を判定することを特徴とするIC
    のX−Y方式インサーキットテスタによる逆配置検出方
    法。
  2. 【請求項2】 基板に実装半田付けしたICのX−Y方
    式インサーキットテスタによる逆配置検出方法におい
    て、上記ICの入力又は出力ピンに相当する少なくとも
    1ピンを接続する独立パターンと基板のグランドとの間
    に存在する浮遊の静電容量に蓄えられた電荷を放電した
    後、その浮遊容量に対する直流の定電流充電を開始し、
    その過渡期間内における充電開始後の所定時間経過時の
    電圧を測定して浮遊容量の値を算出し、その浮遊容量の
    値を先に同様にして算出した他の同一基板の配置が正常
    な同一ICの同一箇所の浮遊容量の値と比べることによ
    ってICの配置の正逆を判定することを特徴とするIC
    のX−Y方式インサーキットテスタによる逆配置検出方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102097405A (zh) * 2009-10-27 2011-06-15 索尼电脑娱乐公司 电子元件和检查系统
US8030944B2 (en) * 2008-04-07 2011-10-04 King Yuan Electronics Co., Ltd. Method for continuity test of integrated circuit
JP2016033511A (ja) * 2014-07-29 2016-03-10 ヤマハファインテック株式会社 プリント基板検査装置及び検査方法

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