JPH07243270A - 機械式駐車装置 - Google Patents
機械式駐車装置Info
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- JPH07243270A JPH07243270A JP6207794A JP6207794A JPH07243270A JP H07243270 A JPH07243270 A JP H07243270A JP 6207794 A JP6207794 A JP 6207794A JP 6207794 A JP6207794 A JP 6207794A JP H07243270 A JPH07243270 A JP H07243270A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械式駐車装置の車両搬出入口に設けたドア
の密閉能力を高める。 【構成】 昇降台１の昇降路２に形成された車両搬出入
口に上縁と両側縁とを囲む三方枠11を設ける。三方枠11
に摺動案内されかつ上端または下端に突設した鍔部14を
相互に重ね合わせて連接した複数のドア部材13からなる
多段昇降式ドアを配設する。ドア部材13の鍔部の、重ね
合わせ部分と最下位となるドア部材の下端に弾性変形可
能な中空のシール部材17を介装する。また、車両搬出入
口に面する部位に、車両の入出庫室を設けた場合は、入
出庫室の床に前記昇降ドアの昇降範囲までコンベアを設
ける。更に、シール部材の中空内部に、より変形が容易
な弾性部材を充填する場合がある。シール部材を介装し
たことにより、各ドア部材間の隙間をふさぎ、前記ドア
13の密閉能力を高める。
の密閉能力を高める。 【構成】 昇降台１の昇降路２に形成された車両搬出入
口に上縁と両側縁とを囲む三方枠11を設ける。三方枠11
に摺動案内されかつ上端または下端に突設した鍔部14を
相互に重ね合わせて連接した複数のドア部材13からなる
多段昇降式ドアを配設する。ドア部材13の鍔部の、重ね
合わせ部分と最下位となるドア部材の下端に弾性変形可
能な中空のシール部材17を介装する。また、車両搬出入
口に面する部位に、車両の入出庫室を設けた場合は、入
出庫室の床に前記昇降ドアの昇降範囲までコンベアを設
ける。更に、シール部材の中空内部に、より変形が容易
な弾性部材を充填する場合がある。シール部材を介装し
たことにより、各ドア部材間の隙間をふさぎ、前記ドア
13の密閉能力を高める。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、走行台車および昇降台
を中継して駐車室に車両を受渡しする機械式駐車装置に
係り、より詳しくは、前記昇降台の昇降路に形成された
車両搬出入口に設けた多段式昇降ドアに用いるシール部
材に関する。
を中継して駐車室に車両を受渡しする機械式駐車装置に
係り、より詳しくは、前記昇降台の昇降路に形成された
車両搬出入口に設けた多段式昇降ドアに用いるシール部
材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の機械式駐車装置は、以下のような
構成をなしている。図７に示すように車両50を機械式駐
車装置全体に渡って上下方向に昇降移動させる昇降台１
が設けられ、該昇降台１の昇降路２に形成された車両搬
出入口３に機械式駐車装置の内部と外部とを区分けする
ドア４を設け、該ドア４より車両50を昇降台１に乗り入
れ乗り出す。また、前記昇降路２に沿って走行台車５が
一台若しくは多段的に複数台設けられる。これらの走行
台車５により、前記昇降台１から車両50を受取り、受取
った車両を水平方向に搬送し、前記走行台車５の走行路
６脇に、走行路に沿って複数設けられた駐車室７と走行
台車５とで車両50の受渡しを行うものである。昇降台
１、走行台車５および駐車室７には相互に車両を受渡し
する手段としてコンベア８が設けられている。また、車
両搬出入口３に面する部位に車両50の入出庫室Ｌを設け
る場合には、入出庫室Ｌにも同様にコンベア８を設け
る。また、上記昇降台１及び昇降路２を各二組設け、車
両の搬出口と搬入口とを別個に設ける場合もある。車両
50の乗員または駐車装置の作業者は、昇降台１に車両を
載せた後は昇降台から離れ、機械式駐車装置の内部は通
常、無人である。これら装置の従来例として、特開平3-
47378 号公報および実開平1-150765号公報等に開示され
ている。
構成をなしている。図７に示すように車両50を機械式駐
車装置全体に渡って上下方向に昇降移動させる昇降台１
が設けられ、該昇降台１の昇降路２に形成された車両搬
出入口３に機械式駐車装置の内部と外部とを区分けする
ドア４を設け、該ドア４より車両50を昇降台１に乗り入
れ乗り出す。また、前記昇降路２に沿って走行台車５が
一台若しくは多段的に複数台設けられる。これらの走行
台車５により、前記昇降台１から車両50を受取り、受取
った車両を水平方向に搬送し、前記走行台車５の走行路
６脇に、走行路に沿って複数設けられた駐車室７と走行
台車５とで車両50の受渡しを行うものである。昇降台
１、走行台車５および駐車室７には相互に車両を受渡し
する手段としてコンベア８が設けられている。また、車
両搬出入口３に面する部位に車両50の入出庫室Ｌを設け
る場合には、入出庫室Ｌにも同様にコンベア８を設け
る。また、上記昇降台１及び昇降路２を各二組設け、車
両の搬出口と搬入口とを別個に設ける場合もある。車両
50の乗員または駐車装置の作業者は、昇降台１に車両を
載せた後は昇降台から離れ、機械式駐車装置の内部は通
常、無人である。これら装置の従来例として、特開平3-
47378 号公報および実開平1-150765号公報等に開示され
ている。
【０００３】このような構成の機械式駐車装置が、密閉
された構造物内に設置されている場合において、内部に
火災が発生した場合には、通常ＣＯ2 ガスを駐車装置全
体に充満させ、酸素を欠乏させることにより消火を行
い、人の出入りがある車両搬出入口３に面した場所にお
いては、泡を用いた化学消火剤を使用して消火を行って
いる。
された構造物内に設置されている場合において、内部に
火災が発生した場合には、通常ＣＯ2 ガスを駐車装置全
体に充満させ、酸素を欠乏させることにより消火を行
い、人の出入りがある車両搬出入口３に面した場所にお
いては、泡を用いた化学消火剤を使用して消火を行って
いる。
【０００４】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、従来は
機械式駐車装置の内部と外部とを区分けするドア４の密
閉能力が十分ではなく、駐車装置内をＣＯ2 ガスで満た
そうとしても、酸素を含んだ外気がドア４から入り込
み、十分な消火力を発揮することができなかった。ま
た、車両搬出入口３に面した部位に人がいた場合に、漏
れ出したＣＯ2 ガスが人を酸欠状態にする可能性があっ
た。
機械式駐車装置の内部と外部とを区分けするドア４の密
閉能力が十分ではなく、駐車装置内をＣＯ2 ガスで満た
そうとしても、酸素を含んだ外気がドア４から入り込
み、十分な消火力を発揮することができなかった。ま
た、車両搬出入口３に面した部位に人がいた場合に、漏
れ出したＣＯ2 ガスが人を酸欠状態にする可能性があっ
た。
【０００５】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、シール部材を用いて車両搬出入口に設けたドアの
密閉能力を高めることにより、機械式駐車装置の内部と
外部との連通を抑えることを目的とする。
あり、シール部材を用いて車両搬出入口に設けたドアの
密閉能力を高めることにより、機械式駐車装置の内部と
外部との連通を抑えることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る手段は、コンベアを有する走行台車およ
び昇降台を中継して駐車室に車両を入出庫させる機械式
駐車装置において、前記昇降台の昇降路に形成された車
両搬出入口に上縁と両側縁とを囲む三方枠を設け、該三
方枠に囲まれた領域に、該三方枠に摺動案内されかつ上
端または下端に突設した鍔部を相互に重ね合わせて連結
された複数のドア部材からなる多段昇降式ドアを配設
し、前記各ドア部材の鍔部の、重ね合わせ部分と最下位
となるドア部材の下端に弾性変形可能な中空のシール部
材を介装したことを特徴とする。
の本発明に係る手段は、コンベアを有する走行台車およ
び昇降台を中継して駐車室に車両を入出庫させる機械式
駐車装置において、前記昇降台の昇降路に形成された車
両搬出入口に上縁と両側縁とを囲む三方枠を設け、該三
方枠に囲まれた領域に、該三方枠に摺動案内されかつ上
端または下端に突設した鍔部を相互に重ね合わせて連結
された複数のドア部材からなる多段昇降式ドアを配設
し、前記各ドア部材の鍔部の、重ね合わせ部分と最下位
となるドア部材の下端に弾性変形可能な中空のシール部
材を介装したことを特徴とする。
【０００７】本発明において、前記車両搬出入口に面す
る部位に、車両の入出庫室を設け、該入出庫室の床に前
記昇降ドアの昇降範囲までコンベアを設ける場合があ
る。又、前記シール部材の中空内部に、より変形が容易
な弾性部材を充填することもある。前記シール部材は断
面半円形をなすことが望ましい。更に、前記シール部材
の平坦部に予め粘着シートを貼付して該シール部材をド
ア部材に固着したり、前記シール部材の平坦部に予め粘
着剤を塗布して該シール部材をドア部材に固着すること
が望ましい。
る部位に、車両の入出庫室を設け、該入出庫室の床に前
記昇降ドアの昇降範囲までコンベアを設ける場合があ
る。又、前記シール部材の中空内部に、より変形が容易
な弾性部材を充填することもある。前記シール部材は断
面半円形をなすことが望ましい。更に、前記シール部材
の平坦部に予め粘着シートを貼付して該シール部材をド
ア部材に固着したり、前記シール部材の平坦部に予め粘
着剤を塗布して該シール部材をドア部材に固着すること
が望ましい。
【０００８】
【作用】昇降台の昇降路に形成された車両搬出入口に上
縁と両側縁とを囲む三方枠を設け、該三方枠に囲まれた
領域に、該三方枠に摺動案内されかつ上端または下端に
突設した鍔部を相互に重ね合わせて連結された複数のド
ア部材からなる多段昇降式ドアを配設し、前記各ドア部
材の鍔部の、重ね合わせ部分と最下位となるドア部材の
下端に弾性変形可能な中空のシール部材を介装したこと
により、各ドア部材間に存在する隙間をふさぎ、ドアの
密閉能力を高めることになる。
縁と両側縁とを囲む三方枠を設け、該三方枠に囲まれた
領域に、該三方枠に摺動案内されかつ上端または下端に
突設した鍔部を相互に重ね合わせて連結された複数のド
ア部材からなる多段昇降式ドアを配設し、前記各ドア部
材の鍔部の、重ね合わせ部分と最下位となるドア部材の
下端に弾性変形可能な中空のシール部材を介装したこと
により、各ドア部材間に存在する隙間をふさぎ、ドアの
密閉能力を高めることになる。
【０００９】前記車両搬出入口に面する部位に、車両の
入出庫室を設け、該入出庫室の床に前記昇降ドアの昇降
範囲までコンベアを設ける場合は、前記コンベアにベル
トコンベアを用いることにより、弾性体であるベルトと
前記最下位となるドア部材の下端に介装したシール部材
が十分に密着し、ドアの密閉能力を高めることができ
る。また、シール部材の中空内部に、より変形が容易な
弾性部材を充填することにより、二種類の部材の性質を
合わせ持ったシール部材とすることも可能である。
入出庫室を設け、該入出庫室の床に前記昇降ドアの昇降
範囲までコンベアを設ける場合は、前記コンベアにベル
トコンベアを用いることにより、弾性体であるベルトと
前記最下位となるドア部材の下端に介装したシール部材
が十分に密着し、ドアの密閉能力を高めることができ
る。また、シール部材の中空内部に、より変形が容易な
弾性部材を充填することにより、二種類の部材の性質を
合わせ持ったシール部材とすることも可能である。
【００１０】更に、シール部材が断面半円形をなすこと
により、平坦部がシール部材の取付け面に十分に密着す
る。前記シール部材の平坦部に予め粘着シートを貼付し
て該シール部材をドア部材に固着したり、前記シール部
材の平坦部に予め粘着剤を塗布して該シール部材をドア
部材に固着することにより、取付け部材が不要になる。
により、平坦部がシール部材の取付け面に十分に密着す
る。前記シール部材の平坦部に予め粘着シートを貼付し
て該シール部材をドア部材に固着したり、前記シール部
材の平坦部に予め粘着剤を塗布して該シール部材をドア
部材に固着することにより、取付け部材が不要になる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の第一実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００１２】図１および図２に示すように、車両搬出入
口３に設けられた多段昇降式ドア10は、上縁と両側縁と
を囲む三方枠11と、三方枠11に囲まれた領域12に三方枠
の両側縁11a に摺動自在に設けた複数のドア部材13より
なる。ドア部材13を三枚設けた場合は、各部材の格納位
置から閉じた状態までの動作距離に応じて動作速度を変
え、高速動作をするドア部材13a 、中速動作をするドア
部材13b 、低速動作をするドア部材13c として、開閉動
作の開始時点及び終了時点は各々略同時である。ドア部
材13は、無蓋の箱状をなし、開口部が昇降路２に面する
ように配置されている。また、ドア部材13の上端及び下
端に鍔部14を設け、相互に重ね合わせて連結されてい
る。各ドア部材13は格納状態においては、図中二点鎖線
で示すように、三方枠の上縁より上方に略一列に重なっ
ているが、閉じた状態では、鍔部14とドア部材の下側面
15の内壁とが近接する位置まで相互に降下する。上記ド
ア部材13は平板でもよい。また、ドア部材13の数は二枚
でも四枚以上であってもよい。
口３に設けられた多段昇降式ドア10は、上縁と両側縁と
を囲む三方枠11と、三方枠11に囲まれた領域12に三方枠
の両側縁11a に摺動自在に設けた複数のドア部材13より
なる。ドア部材13を三枚設けた場合は、各部材の格納位
置から閉じた状態までの動作距離に応じて動作速度を変
え、高速動作をするドア部材13a 、中速動作をするドア
部材13b 、低速動作をするドア部材13c として、開閉動
作の開始時点及び終了時点は各々略同時である。ドア部
材13は、無蓋の箱状をなし、開口部が昇降路２に面する
ように配置されている。また、ドア部材13の上端及び下
端に鍔部14を設け、相互に重ね合わせて連結されてい
る。各ドア部材13は格納状態においては、図中二点鎖線
で示すように、三方枠の上縁より上方に略一列に重なっ
ているが、閉じた状態では、鍔部14とドア部材の下側面
15の内壁とが近接する位置まで相互に降下する。上記ド
ア部材13は平板でもよい。また、ドア部材13の数は二枚
でも四枚以上であってもよい。
【００１３】前記鍔部14には、中空のシール部材17を設
ける。該シール部材17は弾性変形可能な部材よりなるの
で、各ドア部材が閉じた状態では、鍔部14と隣り合った
ドア部材の下側面15の内壁との隙間で変形し、気体の連
通が生じないように密閉する。同様にドア部材13a の下
端にもシール部材17を、車両搬出入口を設けた床面との
間に介装することにより、気体の連通を遮断する。中空
のシール部材17については、図４（ａ）に詳細を示して
いる。ドア部材13の両側縁18部分における気体の連通に
関しては、摺動部16が三方枠の両側縁11a と摺動する関
係を有しているので、密閉度は保たれる。
ける。該シール部材17は弾性変形可能な部材よりなるの
で、各ドア部材が閉じた状態では、鍔部14と隣り合った
ドア部材の下側面15の内壁との隙間で変形し、気体の連
通が生じないように密閉する。同様にドア部材13a の下
端にもシール部材17を、車両搬出入口を設けた床面との
間に介装することにより、気体の連通を遮断する。中空
のシール部材17については、図４（ａ）に詳細を示して
いる。ドア部材13の両側縁18部分における気体の連通に
関しては、摺動部16が三方枠の両側縁11a と摺動する関
係を有しているので、密閉度は保たれる。
【００１４】次に本発明の第二実施例を図３に基づいて
説明する。第一実施例は、車両50が自走して昇降台に乗
り入れ乗り出すものであり、車両50の前後方向に入出庫
を行う方法であるが、第二実施例においては、車両搬出
入口３に面する部位に車両50の入出庫室19を設け、該入
出庫室19の床に車両搬出入口３に向かってベルトコンベ
ア20を設ける。ベルトコンベア20上に車両50を停車さ
せ、入出庫室19と昇降台１との車両受渡しを、ベルトコ
ンベア20により車両50の幅方向に行うものである。この
場合は、前記ベルトコンベア20をドア部材13の昇降範囲
まで延ばすことにより、弾性体であるベルトとドア部材
13a の下端に介装した前記シール部材17とが十分に密着
し、気体の連通を遮断するものである。前記の二つの実
施例を選択することにより、車両の入出庫方向に関係な
く、ドアの密閉度を保つことができる。
説明する。第一実施例は、車両50が自走して昇降台に乗
り入れ乗り出すものであり、車両50の前後方向に入出庫
を行う方法であるが、第二実施例においては、車両搬出
入口３に面する部位に車両50の入出庫室19を設け、該入
出庫室19の床に車両搬出入口３に向かってベルトコンベ
ア20を設ける。ベルトコンベア20上に車両50を停車さ
せ、入出庫室19と昇降台１との車両受渡しを、ベルトコ
ンベア20により車両50の幅方向に行うものである。この
場合は、前記ベルトコンベア20をドア部材13の昇降範囲
まで延ばすことにより、弾性体であるベルトとドア部材
13a の下端に介装した前記シール部材17とが十分に密着
し、気体の連通を遮断するものである。前記の二つの実
施例を選択することにより、車両の入出庫方向に関係な
く、ドアの密閉度を保つことができる。
【００１５】次に、その他の実施例を図４〜図６に基づ
いて説明する。図４（ａ）に示す前記弾性変形可能な中
空のシール部材17の中空内部に、図４（ｂ）に示すよう
により変形が容易な弾性部材を充填するものについて説
明する。例えばシール部材の外郭21に、柔軟性には欠け
るが耐久性に優れた部材を使用し、中空内部22にはその
逆の性質の部材を使用するなどにより、二種類の部材の
優れた性質を合わせ持ったシール部材23とすることが可
能である。また、シール部材17及び23の断面を半円形と
することにより、平坦部24がシール部材の取付け面に十
分に密着し、取り付けが安定する。更に図５（ａ）に示
すように、シール部材17または23の平坦部に予め粘着シ
ート25を貼付して該シール部材をドア部材に固着した
り、図５（ｂ）に示すように平坦部に予め粘着剤26を塗
布して該シール部材をドア部材に固着することにより、
取付けボルトや取り付けピン等の取り付け部材が不要に
なる。
いて説明する。図４（ａ）に示す前記弾性変形可能な中
空のシール部材17の中空内部に、図４（ｂ）に示すよう
により変形が容易な弾性部材を充填するものについて説
明する。例えばシール部材の外郭21に、柔軟性には欠け
るが耐久性に優れた部材を使用し、中空内部22にはその
逆の性質の部材を使用するなどにより、二種類の部材の
優れた性質を合わせ持ったシール部材23とすることが可
能である。また、シール部材17及び23の断面を半円形と
することにより、平坦部24がシール部材の取付け面に十
分に密着し、取り付けが安定する。更に図５（ａ）に示
すように、シール部材17または23の平坦部に予め粘着シ
ート25を貼付して該シール部材をドア部材に固着した
り、図５（ｂ）に示すように平坦部に予め粘着剤26を塗
布して該シール部材をドア部材に固着することにより、
取付けボルトや取り付けピン等の取り付け部材が不要に
なる。
【００１６】また、図６に示すように前記入出庫室19の
床に設けたコンベアをローラーコンベア27やスラットコ
ンベア（図示省略）とする場合は、隣り合うローラーや
スラット間に存在する隙間から、気体の連通が生じてし
まう。このような場合には図６に示すように、ドア部材
13a と連動して昇降する防火シャッター28を設け、火災
発生時には温度ヒューズ、煙感知器（図示省略）もしく
は手動により防火シャッター28を入出庫室のコンベアと
昇降台１の間に降ろし、前記シール部材17または23と併
用することによりドアの密閉度を保つ。
床に設けたコンベアをローラーコンベア27やスラットコ
ンベア（図示省略）とする場合は、隣り合うローラーや
スラット間に存在する隙間から、気体の連通が生じてし
まう。このような場合には図６に示すように、ドア部材
13a と連動して昇降する防火シャッター28を設け、火災
発生時には温度ヒューズ、煙感知器（図示省略）もしく
は手動により防火シャッター28を入出庫室のコンベアと
昇降台１の間に降ろし、前記シール部材17または23と併
用することによりドアの密閉度を保つ。
【００１７】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。各ドア部材の鍔部の、重ね合わ
せ部分と最下位となるドア部材の下端に弾性変形可能な
中空のシール部材を介装したことにより、各ドア部材間
に存在する隙間をふさぎ、ドアの密閉能力を高めるの
で、ドア部分からの外気の流入およびＣＯ2 ガスの流出
を防止し、十分な消火力を発揮させ、車両搬出入口に面
した部位に人がいる場合でも、酸欠に陥ることは無くな
る。
のような効果を有する。各ドア部材の鍔部の、重ね合わ
せ部分と最下位となるドア部材の下端に弾性変形可能な
中空のシール部材を介装したことにより、各ドア部材間
に存在する隙間をふさぎ、ドアの密閉能力を高めるの
で、ドア部分からの外気の流入およびＣＯ2 ガスの流出
を防止し、十分な消火力を発揮させ、車両搬出入口に面
した部位に人がいる場合でも、酸欠に陥ることは無くな
る。
【００１８】前記車両搬出入口に面する部位に、車両の
入出庫室を設け、該入出庫室の床に前記昇降ドアの昇降
範囲までコンベアを設ける場合は、前記コンベアにベル
トコンベアを用いることにより、弾性体であるベルトと
前記最下位となるドア部材の下端に介装したシール部材
が十分に密着し、ドアの密閉能力を高めることができる
ので、車両の入出庫方向に関係なく、ドアの密閉度を保
つことができる。また、シール部材の中空内部に、より
変形が容易な弾性部材を充填することにより、二種類の
部材の性質を合わせ持ったシール部材とすることも可能
であり、より優れたシール部材を形成することができ
る。
入出庫室を設け、該入出庫室の床に前記昇降ドアの昇降
範囲までコンベアを設ける場合は、前記コンベアにベル
トコンベアを用いることにより、弾性体であるベルトと
前記最下位となるドア部材の下端に介装したシール部材
が十分に密着し、ドアの密閉能力を高めることができる
ので、車両の入出庫方向に関係なく、ドアの密閉度を保
つことができる。また、シール部材の中空内部に、より
変形が容易な弾性部材を充填することにより、二種類の
部材の性質を合わせ持ったシール部材とすることも可能
であり、より優れたシール部材を形成することができ
る。
【００１９】更に、シール部材が断面半円形をなすこと
により、平坦部がシール部材の取付け面に十分に密着し
取り付けが安定する。前記シール部材の平坦部に予め粘
着シートを貼付して該シール部材をドア部材に固着した
り、前記シール部材の平坦部に予め粘着剤を塗布して該
シール部材をドア部材に固着することにより、取付け部
材が不要になるので、容易にシール部材を取り付けるこ
とができる。
により、平坦部がシール部材の取付け面に十分に密着し
取り付けが安定する。前記シール部材の平坦部に予め粘
着シートを貼付して該シール部材をドア部材に固着した
り、前記シール部材の平坦部に予め粘着剤を塗布して該
シール部材をドア部材に固着することにより、取付け部
材が不要になるので、容易にシール部材を取り付けるこ
とができる。
【図１】本発明の第一実施例を示す機械式駐車装置の車
両搬出入口部分の縦断面図である。
両搬出入口部分の縦断面図である。
【図２】本発明の第一実施例を示す機械式駐車装置の車
両搬出入口部分の上面図である。
両搬出入口部分の上面図である。
【図３】本発明の第二実施例を示す機械式駐車装置の車
両搬出入口部分の縦断面図である。
両搬出入口部分の縦断面図である。
【図４】本発明のシール部材の摸式図である。
【図５】本発明のシール部材の摸式図である。
【図６】本発明のその他の実施例を示す機械式駐車装置
の車両搬出入口部分の縦断面図である。
の車両搬出入口部分の縦断面図である。
【図７】従来例の摸式図である。
１ 昇降台 ２ 昇降路 ３ 車両搬出入口 ５ 走行台車 ７ 駐車室 ８ コンベア ９ 入出庫室 10 多段昇降式ドア 11 三方枠 12 三方枠に囲まれた領域 13 ドア部材 14 顎部 17 中空のシール部材 19 入出庫室 22 中空内部 23 シール部材 24 平坦部 25 粘着シート 26 粘着剤 27 ローラーコンベア 28 防火シャッター
Claims (6)
- 【請求項１】 コンベアを有する走行台車および昇降台
を中継して駐車室に車両を入出庫させる機械式駐車装置
において、前記昇降台の昇降路に形成された車両搬出入
口に上縁と両側縁とを囲む三方枠を設け、該三方枠に囲
まれた領域に、該三方枠に摺動案内されかつ上端または
下端に突設した鍔部を相互に重ね合わせて連結された複
数のドア部材からなる多段昇降式ドアを配設し、前記各
ドア部材の鍔部の、重ね合わせ部分と最下位となるドア
部材の下端に弾性変形可能な中空のシール部材を介装し
たことを特徴とする機械式駐車装置。 - 【請求項２】 前記車両搬出入口に面する部位に、車両
の入出庫室を設け、該入出庫室の床に前記昇降ドアの昇
降範囲までコンベアを設けたことを特徴とする請求項１
に記載の機械式駐車装置。 - 【請求項３】 前記シール部材の中空内部に、より変形
が容易な弾性部材を充填することを特徴とする請求項１
または２に記載の機械式駐車装置。 - 【請求項４】 前記シール部材は断面半円形をなすこと
を特徴とする請求項１、２又は３のいずれか１項に記載
の機械式駐車装置。 - 【請求項５】 前記シール部材の平坦部に予め粘着シー
トを貼付して該シール部材をドア部材に固着したことを
特徴とする請求項４に記載の機械式駐車装置。 - 【請求項６】 前記シール部材の平坦部に予め粘着剤を
塗布して該シール部材をドア部材に固着したことを特徴
とする請求項４に記載の機械式駐車装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6062077A JP2879192B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 機械式駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6062077A JP2879192B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 機械式駐車装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07243270A true JPH07243270A (ja) | 1995-09-19 |
| JP2879192B2 JP2879192B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=13189656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6062077A Expired - Fee Related JP2879192B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 機械式駐車装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2879192B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102758547A (zh) * | 2012-07-04 | 2012-10-31 | 苏州大方特种车股份有限公司 | 轮胎式流动智能泊车机器人的起升机构 |
| CN111634207A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-08 | 武汉蔚来能源有限公司 | 换电平台、换电站以及换电方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0238292A (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-07 | Toshiba Corp | 車両用エレベータの安全装置 |
| JPH0347378A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-02-28 | Takahiro Tsubota | 立体駐車場 |
| JPH0578631A (ja) * | 1991-08-13 | 1993-03-30 | Sekisui Chem Co Ltd | 両面粘着テープもしくはシート |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP6062077A patent/JP2879192B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN111634207A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-08 | 武汉蔚来能源有限公司 | 换电平台、换电站以及换电方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2879192B2 (ja) | 1999-04-05 |
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