JPH07242620A - ビタミンd3 誘導体及びその製造法 - Google Patents
ビタミンd3 誘導体及びその製造法Info
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- JPH07242620A JPH07242620A JP3132294A JP3132294A JPH07242620A JP H07242620 A JPH07242620 A JP H07242620A JP 3132294 A JP3132294 A JP 3132294A JP 3132294 A JP3132294 A JP 3132294A JP H07242620 A JPH07242620 A JP H07242620A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 骨形成促進剤となり得るビタミンD3 誘導体
およびその製造法を見出す。 【構成】 下記式で表されるビタミンD3 誘導体。 およびその合成中間体となる次式のシクロペンテン誘導
体。 [Xはヨードメチレン基、メチレン基、オキソ基、アル
コキシ基と水素原子、あるいは水酸基と水素原子を表
す。Rは水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル
基、またはC2 〜C8 アシル基を表す。]
およびその製造法を見出す。 【構成】 下記式で表されるビタミンD3 誘導体。 およびその合成中間体となる次式のシクロペンテン誘導
体。 [Xはヨードメチレン基、メチレン基、オキソ基、アル
コキシ基と水素原子、あるいは水酸基と水素原子を表
す。Rは水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル
基、またはC2 〜C8 アシル基を表す。]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品として有用なビタ
ミンD3 誘導体に関する。更に詳しくは、骨形成促進剤
等の医薬品として有用な1α―ヒドロキシビタミンD3
誘導体、その製造法、およびその製造中間体に関する。
ミンD3 誘導体に関する。更に詳しくは、骨形成促進剤
等の医薬品として有用な1α―ヒドロキシビタミンD3
誘導体、その製造法、およびその製造中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】ビタミンD3 代謝物が生体内のカルシウ
ムおよびリン酸塩の物質代謝の制御物質として、極めて
重要な働きをしていることは、今までに特許公報や一般
文献中の多くの開示を通して十分認識されている。また
最近では腫瘍性の骨髄細胞の分化誘導能を有するものも
見いだされているなど、様々な疾患に対する治療用の薬
剤として臨床的用途の増加を見つつある。一方最近、α
―ヒドロキシラクトン環をステロイド側鎖に有する新規
なビタミンD3 活性代謝物が見いだされた[アーカイブ
ス・オブ・バイオケミストリー・アンド・バイオフィジ
クス<Arch. Bio-chem. Biophys., 204,339〜3
91(1980)>;フェブス・レターズ(FEBS LETTE
R)134,207〜211(1981)]。この化合物
は1α,25―ジヒドロキシビタミンD3 ―23,26
―ラクトンであり、下記に示す構造で表される。
ムおよびリン酸塩の物質代謝の制御物質として、極めて
重要な働きをしていることは、今までに特許公報や一般
文献中の多くの開示を通して十分認識されている。また
最近では腫瘍性の骨髄細胞の分化誘導能を有するものも
見いだされているなど、様々な疾患に対する治療用の薬
剤として臨床的用途の増加を見つつある。一方最近、α
―ヒドロキシラクトン環をステロイド側鎖に有する新規
なビタミンD3 活性代謝物が見いだされた[アーカイブ
ス・オブ・バイオケミストリー・アンド・バイオフィジ
クス<Arch. Bio-chem. Biophys., 204,339〜3
91(1980)>;フェブス・レターズ(FEBS LETTE
R)134,207〜211(1981)]。この化合物
は1α,25―ジヒドロキシビタミンD3 ―23,26
―ラクトンであり、下記に示す構造で表される。
【0003】
【化11】
【0004】この化合物には血清中のカルシウム濃度低
下作用(特開昭58―118516号公報)、腫瘍細胞
増殖抑制作用(特開昭58―210011号公報)、骨
形成促進作用(特開昭60―185715号公報)など
の作用があることが報告されている。
下作用(特開昭58―118516号公報)、腫瘍細胞
増殖抑制作用(特開昭58―210011号公報)、骨
形成促進作用(特開昭60―185715号公報)など
の作用があることが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、骨形成促進作用を有する新規なビタミンD
3 誘導体を見いだすことである。
する課題は、骨形成促進作用を有する新規なビタミンD
3 誘導体を見いだすことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
で鋭意研究した結果、以下の発明に到達した。
で鋭意研究した結果、以下の発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は下記式[1]
【0008】
【化12】
【0009】で表されるビタミンD3 誘導体である。上
記式[1]中、シクロペンテニル基のC―1位およびC
―4位の不斉中心についての立体配置は、おのおの
(R)配置、(S)配置のいずれであってもよい。さら
に本発明にはこれら4種の立体異性体の任意の割合の混
合物も含まれる。その中でもC―1位の不斉中心が
(R)配置であり、C―4位の不斉中心が(R)配置で
あるもの、およびC―1位の不斉中心が(S)配置であ
り、C―4位の不斉中心が(S)配置であるものが好ま
しい。
記式[1]中、シクロペンテニル基のC―1位およびC
―4位の不斉中心についての立体配置は、おのおの
(R)配置、(S)配置のいずれであってもよい。さら
に本発明にはこれら4種の立体異性体の任意の割合の混
合物も含まれる。その中でもC―1位の不斉中心が
(R)配置であり、C―4位の不斉中心が(R)配置で
あるもの、およびC―1位の不斉中心が(S)配置であ
り、C―4位の不斉中心が(S)配置であるものが好ま
しい。
【0010】本発明の上記式[1]で表されるビタミン
D3 誘導体の具体例を示すと以下のとおりである。 1) 1α―ヒドロキシ―22―[(1―ヒドロキシ―
1―メチル)―2―シクロペンテン―4―イル―オキ
シ]―23,24,25,26,27―ペンタノル―ビ
タミンD3 2) [1R,4R]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3 3) [1R,4S]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3 4) [1S,4R]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3 5) [1S,4S]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3
D3 誘導体の具体例を示すと以下のとおりである。 1) 1α―ヒドロキシ―22―[(1―ヒドロキシ―
1―メチル)―2―シクロペンテン―4―イル―オキ
シ]―23,24,25,26,27―ペンタノル―ビ
タミンD3 2) [1R,4R]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3 3) [1R,4S]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3 4) [1S,4R]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3 5) [1S,4S]―1α―ヒドロキシ―22―
[(1―ヒドロキシ―1―メチル)―2―シクロペンテ
ン―4―イル―オキシ]―23,24,25,26,2
7―ペンタノル―ビタミンD3
【0011】さらに本発明には、上記式[1]で表され
るビタミンD3 誘導体の製造法が包含される。
るビタミンD3 誘導体の製造法が包含される。
【0012】すなわち、下記式[2]
【0013】
【化13】
【0014】[式中、R1 は、水素原子、トリ(C1 〜
C7 炭化水素)シリル基、またはC2〜C8 のアシル基
を表し、Xは、臭素原子または沃素原子を表す。]で表
されるシクロペンテン誘導体を、下記式[3]
C7 炭化水素)シリル基、またはC2〜C8 のアシル基
を表し、Xは、臭素原子または沃素原子を表す。]で表
されるシクロペンテン誘導体を、下記式[3]
【0015】
【化14】
【0016】[式中、R2 およびR3 は同一または異な
り、水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル基、
またはC2 〜C8 のアシル基を表す。]で表されるエン
イン化合物とをパラジウム触媒の存在下に反応せしめ
て、下記式[4]
り、水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル基、
またはC2 〜C8 のアシル基を表す。]で表されるエン
イン化合物とをパラジウム触媒の存在下に反応せしめ
て、下記式[4]
【0017】
【化15】
【0018】[式中、R1 、R2 およびR3 は上記定義
に同じ。]で表されるビタミンD3 誘導体を得、必要に
応じて脱保護反応せしめることを特徴とする下記式
[1]
に同じ。]で表されるビタミンD3 誘導体を得、必要に
応じて脱保護反応せしめることを特徴とする下記式
[1]
【0019】
【化16】
【0020】で表されるビタミンD3 誘導体の製造法で
ある。
ある。
【0021】本発明のビタミンD3 誘導体の製造法にお
いて、出発原料である上記[2]で表されるシクロペン
テン誘導体のシクロペンテニル基のC―1位およびC―
4位についての立体配置はいかなるものであってもよ
い。またそれらの立体異性体の任意の割合の混合物であ
ってもよい。
いて、出発原料である上記[2]で表されるシクロペン
テン誘導体のシクロペンテニル基のC―1位およびC―
4位についての立体配置はいかなるものであってもよ
い。またそれらの立体異性体の任意の割合の混合物であ
ってもよい。
【0022】例えば、C―1の不斉中心が(R)配置で
あり、C―4位の不斉中心が(R)配置である上記式
[2]で表されるシクロペンテン誘導体を用いた場合に
は、反応中これらの部位の立体配置は保存され、C―1
の不斉中心が(R)配置であり、C―4位の不斉中心が
(R)配置である上記式[1]で表されるビタミンD3
誘導体が得られる。
あり、C―4位の不斉中心が(R)配置である上記式
[2]で表されるシクロペンテン誘導体を用いた場合に
は、反応中これらの部位の立体配置は保存され、C―1
の不斉中心が(R)配置であり、C―4位の不斉中心が
(R)配置である上記式[1]で表されるビタミンD3
誘導体が得られる。
【0023】同様に、C―1の不斉中心が(S)配置で
あり、C―4位の不斉中心が(R)配置である上記式
[2]で表されるシクロペンテン誘導体を用いた場合に
はC―1の不斉中心が(S)配置であり、C―4位の不
斉中心が(S)配置である上記式[1]で表されるビタ
ミンD3 誘導体が得られる。
あり、C―4位の不斉中心が(R)配置である上記式
[2]で表されるシクロペンテン誘導体を用いた場合に
はC―1の不斉中心が(S)配置であり、C―4位の不
斉中心が(S)配置である上記式[1]で表されるビタ
ミンD3 誘導体が得られる。
【0024】ここで、R1 、R2 またはR3 がトリ(C
1 〜C7 炭化水素)シリル基を表す場合、その具体例と
して、例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、t
―ブチルジメチルシリル基の如きトリ(C1 〜C4 アル
キル)シリル、t―ブチルジフェニルシリル基の如きジ
フェニル(C1 〜C4 アルキル)シリル、トリベンジル
シリル基等を好ましいものとして挙げることができる。
さらに、ジメチル―(2,4,6―トリ―t―ブチルフ
ェノキシ)シリル基を用いることができる。
1 〜C7 炭化水素)シリル基を表す場合、その具体例と
して、例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、t
―ブチルジメチルシリル基の如きトリ(C1 〜C4 アル
キル)シリル、t―ブチルジフェニルシリル基の如きジ
フェニル(C1 〜C4 アルキル)シリル、トリベンジル
シリル基等を好ましいものとして挙げることができる。
さらに、ジメチル―(2,4,6―トリ―t―ブチルフ
ェノキシ)シリル基を用いることができる。
【0025】また、R1 、R2 またはR3 がC2 〜C8
のアシル基を表す場合、その具体例として、例えばアセ
チル、プロピオニル、n―ブチリル、iso―ブチリ
ル、n―バレリル、iso―バレリル、カプロイル、エ
ナンチル、ベンゾイル、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、ベンジロキシカルボニル基等を挙げること
ができる。これらのうち、C2 〜C6 アシル基、例えば
アセチル、n―ブチリル、iso―ブチリル、ベンゾイ
ル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル基が好ま
しい。
のアシル基を表す場合、その具体例として、例えばアセ
チル、プロピオニル、n―ブチリル、iso―ブチリ
ル、n―バレリル、iso―バレリル、カプロイル、エ
ナンチル、ベンゾイル、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、ベンジロキシカルボニル基等を挙げること
ができる。これらのうち、C2 〜C6 アシル基、例えば
アセチル、n―ブチリル、iso―ブチリル、ベンゾイ
ル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル基が好ま
しい。
【0026】上記式[4]で表されるシクロペンテン誘
導体の製造は、上記式[2]で表されるシクロペンテン
誘導体と、上記式[3]で表されるエンイン化合物をパ
ラジウム触媒存在下に反応せしめることにより行う。こ
こで、パラジウム触媒とは、例えば0価または2価の有
機パラジウム化合物および三置換リン化合物(モル比
1:1〜1:10)である。そのようなパラジウム化合
物としては、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)パ
ラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウ
ムクロロホルム、酢酸パラジウムを挙げることができ
る。また、リン化合物としては、例えばトリフェニルホ
スフィン、トリブチルホスフィンを挙げることができ
る。これらのなかでもパラジウム触媒としては、トリス
(ジベンジリデンアセトン)パラジウムおよびトリフェ
ニルホスフィン、トリス(ジベンジリデンアセトン)パ
ラジウムクロロホルムおよびトリフェニルホスフィン
(1:1〜1:10)が好ましい。
導体の製造は、上記式[2]で表されるシクロペンテン
誘導体と、上記式[3]で表されるエンイン化合物をパ
ラジウム触媒存在下に反応せしめることにより行う。こ
こで、パラジウム触媒とは、例えば0価または2価の有
機パラジウム化合物および三置換リン化合物(モル比
1:1〜1:10)である。そのようなパラジウム化合
物としては、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)パ
ラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウ
ムクロロホルム、酢酸パラジウムを挙げることができ
る。また、リン化合物としては、例えばトリフェニルホ
スフィン、トリブチルホスフィンを挙げることができ
る。これらのなかでもパラジウム触媒としては、トリス
(ジベンジリデンアセトン)パラジウムおよびトリフェ
ニルホスフィン、トリス(ジベンジリデンアセトン)パ
ラジウムクロロホルムおよびトリフェニルホスフィン
(1:1〜1:10)が好ましい。
【0027】ここで、上記式[2]で表されるシクロペ
ンテン誘導体と上記式[3]で表されるエンイン化合物
とは、化学量論的には等モル反応を行うが、入手容易な
化合物を小過剰用いることが望ましい。
ンテン誘導体と上記式[3]で表されるエンイン化合物
とは、化学量論的には等モル反応を行うが、入手容易な
化合物を小過剰用いることが望ましい。
【0028】また、パラジウム触媒は、上記式[2]で
表されるシクロペンテン誘導体に対して1〜100モル
%、好ましくは5〜30モル%の範囲で使用される。
表されるシクロペンテン誘導体に対して1〜100モル
%、好ましくは5〜30モル%の範囲で使用される。
【0029】さらに、三置換リン化合物は、活性なパラ
ジウムを生成するために、有機パラジウム化合物に対し
て1〜10当量必要である。
ジウムを生成するために、有機パラジウム化合物に対し
て1〜10当量必要である。
【0030】本反応で用いられる溶媒としては、ヘキサ
ン、トルエン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N―ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル等の水溶性溶媒、または
これらの混合溶媒等が挙げられ、いずれも十分に脱気し
た後に使用することが望ましい。
ン、トルエン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N―ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル等の水溶性溶媒、または
これらの混合溶媒等が挙げられ、いずれも十分に脱気し
た後に使用することが望ましい。
【0031】反応温度は、室温から溶媒の沸点の範囲が
使用される。反応時間は、用いる溶媒および反応温度に
より異なり、通常、薄層クロマトグラフィー等の分析手
段を用いて上記式[2]で表されるシクロペンテン誘導
体、あるいは上記式[3]で表されるエンイン化合物の
いずれかが消滅するまで行うことが望ましい。
使用される。反応時間は、用いる溶媒および反応温度に
より異なり、通常、薄層クロマトグラフィー等の分析手
段を用いて上記式[2]で表されるシクロペンテン誘導
体、あるいは上記式[3]で表されるエンイン化合物の
いずれかが消滅するまで行うことが望ましい。
【0032】また、パラジウム触媒に加えて、ハロゲン
化水素を捕捉するために、例えばトリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下に反応せし
めることが好ましい。
化水素を捕捉するために、例えばトリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下に反応せし
めることが好ましい。
【0033】かかる塩基の量としては、上記式[2]で
表されるシクロペンテン誘導体に対して1当量以上用い
ることが好ましく、溶媒と兼用することもできる。
表されるシクロペンテン誘導体に対して1当量以上用い
ることが好ましく、溶媒と兼用することもできる。
【0034】かくして上記式[4]で表されるビタミン
D3 誘導体が反応系中に生成せしめられるが、さらに必
要により脱保護反応せしめて、上記式[1]で表される
ビタミンD3 誘導体とすることができる。
D3 誘導体が反応系中に生成せしめられるが、さらに必
要により脱保護反応せしめて、上記式[1]で表される
ビタミンD3 誘導体とすることができる。
【0035】かかる脱保護反応は、公知の方法(例え
ば、Calveley, M.J., Tetrahedron,20,4609〜4
619,1987)に準じて行うことができ、その場合
の脱保護剤としては、例えばテトラブチルアンモニウム
フロリド、ピリジニウム―p―トルエンスルホネート等
を挙げることができる。
ば、Calveley, M.J., Tetrahedron,20,4609〜4
619,1987)に準じて行うことができ、その場合
の脱保護剤としては、例えばテトラブチルアンモニウム
フロリド、ピリジニウム―p―トルエンスルホネート等
を挙げることができる。
【0036】本発明方法において原料として用いられる
上記式[2]で表される化合物は、例えば下記のスキー
ムに従って合成することができる。
上記式[2]で表される化合物は、例えば下記のスキー
ムに従って合成することができる。
【0037】
【化17】
【0038】(上記スキーム中、R1 、R4 およびR5
は、水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル基、
またはC2 〜C7 のアシル基を表す。)
は、水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル基、
またはC2 〜C7 のアシル基を表す。)
【0039】本発明において、好ましい化学式[7]で
表されるシクロペンテン誘導体の具体例を示すと、以下
の通りである。 1) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 2) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 3) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 4) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 5) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 6) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 7) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 8) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 9) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール 10) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール 11) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール 12) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール
表されるシクロペンテン誘導体の具体例を示すと、以下
の通りである。 1) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 2) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 3) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 4) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオ
キシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 5) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 6) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 7) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 8) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリ
ルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 9) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール 10) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール 11) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール 12) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール
【0040】さらに本発明の好ましい化学式[6]で表
されるシクロペンテン誘導体の具体例を示すと、下記の
通りである。 1) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 2) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 3) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 4) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 5) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン 6) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン 7) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン 8) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン
されるシクロペンテン誘導体の具体例を示すと、下記の
通りである。 1) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 2) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 3) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 4) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテン 5) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン 6) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン 7) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン 8) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―t―ブチルジメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテン
【0041】そして本発明の好ましい上記式[2]で表
されるシクロペンテン誘導体の具体例を示すと以下の通
りである。 1) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 2) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 3) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 4) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 5) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 6) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 7) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 8) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 9) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 10) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 11) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 12) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン
されるシクロペンテン誘導体の具体例を示すと以下の通
りである。 1) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 2) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 3) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 4) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 5) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 6) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 7) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 8) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 9) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 10) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 11) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン 12) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン
【0042】13) (1R,4R)―4―{(2R)
―2―[(1R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4
―ヨードメチレン―7a―メチル―1H―インデン―1
―イル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 14) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 15) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 16) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 17) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 18) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 19) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 20) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 21) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 22) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 23) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 24) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール
―2―[(1R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4
―ヨードメチレン―7a―メチル―1H―インデン―1
―イル]―プロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチル
シリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン 14) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 15) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 16) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―t―ブチルジメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン 17) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 18) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 19) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 20) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ブロモメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 21) (1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 22) (1R,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 23) (1S,4R)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール 24) (1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)(4E)―オクタヒドロ―4―ヨードメチ
レン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1
―オール
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0044】[実施例1](1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R,7a
R)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―メチル―
1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―
メチル―2―シクロペンテン―1―オールの製造
R)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―メチル―
1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―
メチル―2―シクロペンテン―1―オールの製造
【0045】
【化18】
【0046】500mlナスフラスコに、(2R)―2
―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロパノール(1)を3.08gと、(1R,4
S)―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―トリクロロアセトイミデー
ト(2)4.00gを入れ、乾燥したジクロロメタン9
0mlとシクロヘキサン120mlを加えて攪拌し、−
40℃の冷却バスで冷却した。ここに三フッ化ホウ素ジ
エチルエーテル240μlを滴下し、同温で40分間攪
拌した。
―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチル
シリルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロパノール(1)を3.08gと、(1R,4
S)―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―トリクロロアセトイミデー
ト(2)4.00gを入れ、乾燥したジクロロメタン9
0mlとシクロヘキサン120mlを加えて攪拌し、−
40℃の冷却バスで冷却した。ここに三フッ化ホウ素ジ
エチルエーテル240μlを滴下し、同温で40分間攪
拌した。
【0047】反応液を酢酸エチル100ml―飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液20mlの中に注ぎ、抽出した。
有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留
去し、粗体6.4gを得た。これをシリカゲルカラム
(1R―60、250g、ヘキサン、ヘキサン/酢酸エ
チル=100/1〜100/3)で精製を行ない、(1
R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)
―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン(3)を3.57g(収率65%)得
た。
水素ナトリウム水溶液20mlの中に注ぎ、抽出した。
有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留
去し、粗体6.4gを得た。これをシリカゲルカラム
(1R―60、250g、ヘキサン、ヘキサン/酢酸エ
チル=100/1〜100/3)で精製を行ない、(1
R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)
―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン(3)を3.57g(収率65%)得
た。
【0048】次に、乾燥したTHF80mlを加えて攪
拌し、氷冷下に1Mのテトラブチルアンモニウムフルオ
ライド/THF溶液を26mlを加え、氷冷バスを外し
て1時間攪拌した。反応液を酢酸エチル100ml―飽
和塩化アンモニウム水溶液20mlの中に注ぎ、抽出し
た。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧
下留去し、粗体12gを得た。これをシリカゲルカラム
(1R―60、250g、ヘキサン/酢酸エチル=4/
1、3/1、2/1)で精製を行ない、(1R,4R)
―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒ
ドロ―4―ヒドロキシ―7a―メチル―1H―インデン
―1―イル]―プロピルオキシ}―1―メチル―2―シ
クロペンテン―1―オール(4)を1.56g(収率9
2.7%)得た。
拌し、氷冷下に1Mのテトラブチルアンモニウムフルオ
ライド/THF溶液を26mlを加え、氷冷バスを外し
て1時間攪拌した。反応液を酢酸エチル100ml―飽
和塩化アンモニウム水溶液20mlの中に注ぎ、抽出し
た。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧
下留去し、粗体12gを得た。これをシリカゲルカラム
(1R―60、250g、ヘキサン/酢酸エチル=4/
1、3/1、2/1)で精製を行ない、(1R,4R)
―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒ
ドロ―4―ヒドロキシ―7a―メチル―1H―インデン
―1―イル]―プロピルオキシ}―1―メチル―2―シ
クロペンテン―1―オール(4)を1.56g(収率9
2.7%)得た。
【0049】1H―NMR(CDCl3 δppm) 5.91(dd,2H,J1=4Hz,J2=5H
z)、4.3(b,1H)、4.05(brs,1
H)、3.41(dd,1H,J1=3Hz,J2=9
Hz)、3.16(dd,1H,J1=8Hz,J2=
9Hz)、2.34(dd,1H,J1=7Hz,J2
=14Hz)、1.8〜2.0(m,1H)、1.35
(s,3H)、0.99(d,3H,J=7Hz)、
0.94(s,3H)。
z)、4.3(b,1H)、4.05(brs,1
H)、3.41(dd,1H,J1=3Hz,J2=9
Hz)、3.16(dd,1H,J1=8Hz,J2=
9Hz)、2.34(dd,1H,J1=7Hz,J2
=14Hz)、1.8〜2.0(m,1H)、1.35
(s,3H)、0.99(d,3H,J=7Hz)、
0.94(s,3H)。
【0050】[実施例2](1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1R,7a
R)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7
a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオ
キシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテンの製造
R)―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7
a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオ
キシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2
―シクロペンテンの製造
【0051】
【化19】
【0052】25mlナスフラスコに、(2R)―2―
[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシ
リルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロパノール(1)を126mgと、(1S,4
R)―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―トリクロロアセトイミデー
ト(5)180mgを入れ、乾燥したジクロロメタン5
mlとシクロヘキサン6mlを加えて攪拌し、−45℃
の冷却バスで冷却した。ここに三フッ化ホウ素ジエチル
エーテル10μlを滴下し、同温で40分間攪拌した。
[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―トリメチルシ
リルオキシ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロパノール(1)を126mgと、(1S,4
R)―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―トリクロロアセトイミデー
ト(5)180mgを入れ、乾燥したジクロロメタン5
mlとシクロヘキサン6mlを加えて攪拌し、−45℃
の冷却バスで冷却した。ここに三フッ化ホウ素ジエチル
エーテル10μlを滴下し、同温で40分間攪拌した。
【0053】反応液を酢酸エチル30ml―飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液5mlの中に注ぎ、抽出した。有機
層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去
し、粗体321mgを得た。これをシリカゲルカラム
(1R―60、80g、ヘキサン、ヘキサン/酢酸エチ
ル=100/1〜100/3)で精製を行ない、(1
S,4S)―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)
―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン(6)を153mg(収率69%)得
た。
素ナトリウム水溶液5mlの中に注ぎ、抽出した。有機
層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去
し、粗体321mgを得た。これをシリカゲルカラム
(1R―60、80g、ヘキサン、ヘキサン/酢酸エチ
ル=100/1〜100/3)で精製を行ない、(1
S,4S)―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)
―オクタヒドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン(6)を153mg(収率69%)得
た。
【0054】1H―NMR(CDCl3 δppm) 5.7〜5.85(m,2H)、4.5(b,1H)、
3.9(brs,1H)、3.3〜3.4(m,1
H)、2.95〜3.1(m,1H)、2.15〜2.
38(m,2H)、1.24(s,2H)、0.90〜
0.98(m,3H)、0.84(s,3H)。
3.9(brs,1H)、3.3〜3.4(m,1
H)、2.95〜3.1(m,1H)、2.15〜2.
38(m,2H)、1.24(s,2H)、0.90〜
0.98(m,3H)、0.84(s,3H)。
【0055】[実施例3](1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1R,7a
R)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―メチル―
1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―
メチル―2―シクロペンテン―1―オールの製造
R)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―メチル―
1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―
メチル―2―シクロペンテン―1―オールの製造
【0056】
【化20】
【0057】25mlナスフラスコに、(1S,4S)
―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒ
ドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7a―メチル―1
H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―ト
リメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテ
ン(6)を153mgをとり、乾燥したTHFを5ml
加えて攪拌した。氷冷下に、1Mのテトラブチルアンモ
ニウムフルオライド/THF溶液0.79mlを加え、
氷冷バスを外して1時間攪拌した。反応液を酢酸エチル
50ml―飽和塩化アンモニウム水溶液5mlの中に注
ぎ、抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、
無水硫酸ナトリウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、
溶媒を減圧下留去し、粗体427mgを得た。これをシ
リカゲルカラム(1R―60、80g、ヘキサン、ヘキ
サン/酢酸エチル=4/1、2/1、1/1)で精製を
行ない、(1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール
(7)を98mg(収率96%)得た。
―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒ
ドロ―4―トリメチルシリルオキシ―7a―メチル―1
H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―ト
リメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテ
ン(6)を153mgをとり、乾燥したTHFを5ml
加えて攪拌した。氷冷下に、1Mのテトラブチルアンモ
ニウムフルオライド/THF溶液0.79mlを加え、
氷冷バスを外して1時間攪拌した。反応液を酢酸エチル
50ml―飽和塩化アンモニウム水溶液5mlの中に注
ぎ、抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、
無水硫酸ナトリウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、
溶媒を減圧下留去し、粗体427mgを得た。これをシ
リカゲルカラム(1R―60、80g、ヘキサン、ヘキ
サン/酢酸エチル=4/1、2/1、1/1)で精製を
行ない、(1S,4S)―4―{(2R)―2―[(1
R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―7a―
メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキ
シ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オール
(7)を98mg(収率96%)得た。
【0058】1H―NMR(CD3 OD δppm) 5.8〜5.9(m,2H)、4.56(b,1H)、
4.09(b,1H)、3.4〜3.5(m,1H)、
3.1〜3.23(m.1H)、2.7(dd,1H,
J1=7Hz,J2=13Hz)、2.17(dd,1
H,J1=6Hz,J2=13Hz)、1.39(s,
3H)、0.95〜1.03(m,3H)、0.93
(s,3H)。
4.09(b,1H)、3.4〜3.5(m,1H)、
3.1〜3.23(m.1H)、2.7(dd,1H,
J1=7Hz,J2=13Hz)、2.17(dd,1
H,J1=6Hz,J2=13Hz)、1.39(s,
3H)、0.95〜1.03(m,3H)、0.93
(s,3H)。
【0059】[実施例4](1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R,7a
R)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチル―1H
―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―メチ
ル―2―シクロペンテン―1―オールの製造 100mlナスフラスコに重クロム酸ピリジニウム81
2mgをとり、ジクロロメタン20mlを加えて攪拌
し、氷冷下(1R,4R)―4―{(2R)―2―
[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―
7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピル
オキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オー
ル(4)332mgのジクロロメタン10ml溶液を滴
下し、室温で4時間攪拌した。反応液にジエチルエーテ
ル50mlを加えて攪拌し、析出物を濾別した。溶媒を
減圧下留去し、粗体をシリカゲルカラム(メルクゲル;
200g、クロロホルム/メタノール=100/1〜1
00/3)で精製を行ない、(1R,4R)―4―
{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―
4―オキソ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペン
テン―1―オールを232mg(収率70%)得た。
R)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチル―1H
―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―メチ
ル―2―シクロペンテン―1―オールの製造 100mlナスフラスコに重クロム酸ピリジニウム81
2mgをとり、ジクロロメタン20mlを加えて攪拌
し、氷冷下(1R,4R)―4―{(2R)―2―
[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―ヒドロキシ―
7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プロピル
オキシ}―1―メチル―2―シクロペンテン―1―オー
ル(4)332mgのジクロロメタン10ml溶液を滴
下し、室温で4時間攪拌した。反応液にジエチルエーテ
ル50mlを加えて攪拌し、析出物を濾別した。溶媒を
減圧下留去し、粗体をシリカゲルカラム(メルクゲル;
200g、クロロホルム/メタノール=100/1〜1
00/3)で精製を行ない、(1R,4R)―4―
{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―
4―オキソ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロペン
テン―1―オールを232mg(収率70%)得た。
【0060】1H―NMR(CDCl3 δppm) 5.89〜5.98(m,2H)、4.29〜4.35
(b,1H)、3.41(dd,1H,J1=3Hz,
J2=9Hz)、3.21(dd,1H,J1=6.6
Hz,J2=9Hz)、2.45(dd,1H,J1=
7Hz,J2=11Hz)、2.2〜2.3(m,2
H)、1.36(s,3H)、1.05(d,3H,J
=6Hz)、0.65(s,3H)。
(b,1H)、3.41(dd,1H,J1=3Hz,
J2=9Hz)、3.21(dd,1H,J1=6.6
Hz,J2=9Hz)、2.45(dd,1H,J1=
7Hz,J2=11Hz)、2.2〜2.3(m,2
H)、1.36(s,3H)、1.05(d,3H,J
=6Hz)、0.65(s,3H)。
【0061】[実施例5](1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R,7a
R)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチル―1H
―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―トリ
メチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン
の製造
R)―オクタヒドロ―4―オキソ―7a―メチル―1H
―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―トリ
メチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン
の製造
【0062】
【化21】
【0063】100mlナスフラスコに(1R,4R)
―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒ
ドロ―4―オキソ―7a―メチル―1H―インデン―1
―イル]―プロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロ
ペンテン―1―オール(8)と、イミダゾール377m
gをとり、乾燥したジクロロメタン20mlを加えて攪
拌した。氷冷下にトリメチルシリルクロライド351μ
lを加え、同温で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチル
100ml―水20mlの中に注ぎ、抽出した。有機層
を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上
にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去し、
粗体620mgを得た。これをシリカゲルカラム(1R
―60、80g、ヘキサン/酢酸エチル=19/1、9
/1)で精製を行ない、(1R,4R)―4―{(2
R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―オ
キソ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン(9)を538mg(収率8
7%)得た。
―4―{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒ
ドロ―4―オキソ―7a―メチル―1H―インデン―1
―イル]―プロピルオキシ}―1―メチル―2―シクロ
ペンテン―1―オール(8)と、イミダゾール377m
gをとり、乾燥したジクロロメタン20mlを加えて攪
拌した。氷冷下にトリメチルシリルクロライド351μ
lを加え、同温で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチル
100ml―水20mlの中に注ぎ、抽出した。有機層
を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上
にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去し、
粗体620mgを得た。これをシリカゲルカラム(1R
―60、80g、ヘキサン/酢酸エチル=19/1、9
/1)で精製を行ない、(1R,4R)―4―{(2
R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―オ
キソ―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]―プ
ロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン(9)を538mg(収率8
7%)得た。
【0064】1H―NMR(CDCl3 δppm) 5.76(d,1H,J=5Hz)、5.64(d,1
H,J=5Hz)、4.17(d,1H,J=5H
z)、3.25(d,1H,J=9Hz)、3.04
(t,1H,J=7Hz)、1.16(s,3H)、
0.93(d,3H,J=5Hz)、0.51(s,3
H)。
H,J=5Hz)、4.17(d,1H,J=5H
z)、3.25(d,1H,J=9Hz)、3.04
(t,1H,J=7Hz)、1.16(s,3H)、
0.93(d,3H,J=5Hz)、0.51(s,3
H)。
【0065】[実施例6](1R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R,7a
R)―オクタヒドロ―4―ブロモメチレン―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテンの製造
R)―オクタヒドロ―4―ブロモメチレン―7a―メチ
ル―1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―
1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロ
ペンテンの製造
【0066】
【化22】
【0067】100mlナスフラスコにブロモメチレン
トリフェニルホスホニウムブロマイドを2.94gと
り、乾燥したTHF25mlを加えて攪拌し、−65℃
バスで冷却した。次に1Mのナトリウムビストリメチル
シリルアミド/THF溶液6.46mlを滴下し、同温
度で1時間攪拌した。ここに(1R,4R)―4―
{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―
4―オキソ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン(9)255mg/
THF5mlを滴下し、冷却バスをはずして室温で1時
間攪拌した。さらに、反応液にヘキサンを加えて攪拌し
た。析出物を濾別し、溶媒を減圧下留去し、粗体500
mgを得た。これをシリカゲルカラム(1R―60、2
00g、ヘキサン/酢酸エチル=100/2、100/
5)で精製を行ない、(1R,4R)―4―{(2R)
―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―ブロモ
メチレン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]
―プロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1
―メチル―2―シクロペンテン(10)を200mg
(収率63%)得た。
トリフェニルホスホニウムブロマイドを2.94gと
り、乾燥したTHF25mlを加えて攪拌し、−65℃
バスで冷却した。次に1Mのナトリウムビストリメチル
シリルアミド/THF溶液6.46mlを滴下し、同温
度で1時間攪拌した。ここに(1R,4R)―4―
{(2R)―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―
4―オキソ―7a―メチル―1H―インデン―1―イ
ル]―プロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ
―1―メチル―2―シクロペンテン(9)255mg/
THF5mlを滴下し、冷却バスをはずして室温で1時
間攪拌した。さらに、反応液にヘキサンを加えて攪拌し
た。析出物を濾別し、溶媒を減圧下留去し、粗体500
mgを得た。これをシリカゲルカラム(1R―60、2
00g、ヘキサン/酢酸エチル=100/2、100/
5)で精製を行ない、(1R,4R)―4―{(2R)
―2―[(1R,7aR)―オクタヒドロ―4―ブロモ
メチレン―7a―メチル―1H―インデン―1―イル]
―プロピルオキシ}―1―トリメチルシリルオキシ―1
―メチル―2―シクロペンテン(10)を200mg
(収率63%)得た。
【0068】1H―NMR(CDCl3 δppm) 5.77(d,1H,J=5.6Hz)、5.65(d
d,1H,J1=2Hz,J2=6Hz)、5.52
(s,1H)、4.18(t,1H,J=7Hz)、
3.26(dd,1H,J1=3Hz,J2=9H
z)、3.01(t,1H,J=9Hz)、2.74
(d,J=12Hz)、2.24(dd,1H,J1=
7Hz,J2=13Hz)、1.84〜1.91(m,
1H)、1.17(s,3H)、0.91(d,3H,
J=4Hz)、0.44(s,3H)。
d,1H,J1=2Hz,J2=6Hz)、5.52
(s,1H)、4.18(t,1H,J=7Hz)、
3.26(dd,1H,J1=3Hz,J2=9H
z)、3.01(t,1H,J=9Hz)、2.74
(d,J=12Hz)、2.24(dd,1H,J1=
7Hz,J2=13Hz)、1.84〜1.91(m,
1H)、1.17(s,3H)、0.91(d,3H,
J=4Hz)、0.44(s,3H)。
【0069】[実施例7]1α,3―ビス―t―ブチルジメチルシリルオキシ―2
2―(1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―オキシ)―3―デオキシ―
23,24,25,26,27―ペンタノル―ビタミン
D3 の製造
2―(1―トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―オキシ)―3―デオキシ―
23,24,25,26,27―ペンタノル―ビタミン
D3 の製造
【0070】
【化23】
【0071】乾燥したナスフラスコにトリフェニルホス
フィン28mgを取り、脱気した。そこにトリス(ジベ
ンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム22m
gを加えてさらに脱気し、窒素雰囲気下に、蒸留したト
ルエン/ジイソプロピルエチルアミン=1/1の混合溶
媒3mlを加え、室温で20分間攪拌した。次に(1
R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R―7aR)
―オクタヒドロ―4―ブロモメチレン―7a―メチル―
1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―
トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペン
テン(10)101mgと、(3S,5R)―ビス―t
―ブチルジメチルシリルオキシ―1―オクテン―7―イ
ン(11)79mgを蒸留したトルエン/ジイソプロピ
ルエチルアミン=1/1の混合溶媒4mlに溶かした溶
液を滴下した。この反応液を1.5時間加熱還流した。
室温にもどし、反応液を酢酸エチル50ml―飽和硫酸
水素カリウム水溶液10mlの中に注ぎ、抽出した。有
機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸ナトリウム上にて乾燥した。乾燥剤
を濾別し、溶媒を減圧留去し、粗体193mgを得た。
これをシリカゲルカラム(メルクゲル、200g、ヘキ
サン/酢酸エチル=1000/1、100/1)で精製
を行ない、1α,3―ビス―t―ブチルジメチルシリル
オキシ―22―(1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン―4―イル―オキシ)―3―
デオキシ―23,24,25,26,27―ペンタノル
―ビタミンD3 (12)を116mg(収率74%)得
た。
フィン28mgを取り、脱気した。そこにトリス(ジベ
ンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム22m
gを加えてさらに脱気し、窒素雰囲気下に、蒸留したト
ルエン/ジイソプロピルエチルアミン=1/1の混合溶
媒3mlを加え、室温で20分間攪拌した。次に(1
R,4R)―4―{(2R)―2―[(1R―7aR)
―オクタヒドロ―4―ブロモメチレン―7a―メチル―
1H―インデン―1―イル]―プロピルオキシ}―1―
トリメチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペン
テン(10)101mgと、(3S,5R)―ビス―t
―ブチルジメチルシリルオキシ―1―オクテン―7―イ
ン(11)79mgを蒸留したトルエン/ジイソプロピ
ルエチルアミン=1/1の混合溶媒4mlに溶かした溶
液を滴下した。この反応液を1.5時間加熱還流した。
室温にもどし、反応液を酢酸エチル50ml―飽和硫酸
水素カリウム水溶液10mlの中に注ぎ、抽出した。有
機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸ナトリウム上にて乾燥した。乾燥剤
を濾別し、溶媒を減圧留去し、粗体193mgを得た。
これをシリカゲルカラム(メルクゲル、200g、ヘキ
サン/酢酸エチル=1000/1、100/1)で精製
を行ない、1α,3―ビス―t―ブチルジメチルシリル
オキシ―22―(1―トリメチルシリルオキシ―1―メ
チル―2―シクロペンテン―4―イル―オキシ)―3―
デオキシ―23,24,25,26,27―ペンタノル
―ビタミンD3 (12)を116mg(収率74%)得
た。
【0072】1H―NMR(CDCl3 δppm) 6.23(d,1H,J=11Hz)、6.0(d,1
H,J=12Hz)、5.9(d,1H,J=6H
z)、5.79(d,1H,J=6Hz)、5.18
(brs,1H)、4.88(brs,1H)、4.2
5〜4.3(b,1H)、4.1〜4.2(b,1
H)、3.75(t,1H,J=4Hz)、3.35〜
3.45(b,1H)、3.1〜3.18(b,1
H)、1.3(s,3H)、1.03(d,3H,J=
7Hz)、0.88(s,9Hz)、0.10(d,6
H,J=20Hz)。
H,J=12Hz)、5.9(d,1H,J=6H
z)、5.79(d,1H,J=6Hz)、5.18
(brs,1H)、4.88(brs,1H)、4.2
5〜4.3(b,1H)、4.1〜4.2(b,1
H)、3.75(t,1H,J=4Hz)、3.35〜
3.45(b,1H)、3.1〜3.18(b,1
H)、1.3(s,3H)、1.03(d,3H,J=
7Hz)、0.88(s,9Hz)、0.10(d,6
H,J=20Hz)。
【0073】[実施例8]1α―ヒドロキシ―22―(1―ヒドロキシ―1―メチ
ル―2―シクロペンテン―4―イル―オキシ)―23,
24,25,26,27―ペンタノル―ビタミンD3 の
製造
ル―2―シクロペンテン―4―イル―オキシ)―23,
24,25,26,27―ペンタノル―ビタミンD3 の
製造
【0074】
【化24】
【0075】25mlナスフラスコに、1α,3―ビス
―t―ブチルジメチルシリルオキシ―22―(1―トリ
メチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン
―4―イル―オキシ)―3―デオキシ―23,24,2
5,26,27―ペンタノル―ビタミンD3 (12)を
112mgとり、次に乾燥したTHF8mlを加えて攪
拌した。氷冷下に1Mのテトラブチルアンモニウムフル
オライド/THF溶液2.2mlを加え、氷冷バスを外
して16時間攪拌した。反応液を酢酸エチル50ml―
飽和塩化アンモニウム水溶液5mlの中に注ぎ、抽出し
た。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧
下留去し、粗体330mgを得た。これをシリカゲルカ
ラム(1R―60メルクゲル、250g、ヘキサン/酢
酸エチル=1/1〜1/3)で精製を行ない、1α―ヒ
ドロキシ―22―(1―ヒドロキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―オキシ)―23,24,2
5,26,27―ペンタノル―ビタミンD3 (13)を
45mg(収率68%)得た。
―t―ブチルジメチルシリルオキシ―22―(1―トリ
メチルシリルオキシ―1―メチル―2―シクロペンテン
―4―イル―オキシ)―3―デオキシ―23,24,2
5,26,27―ペンタノル―ビタミンD3 (12)を
112mgとり、次に乾燥したTHF8mlを加えて攪
拌した。氷冷下に1Mのテトラブチルアンモニウムフル
オライド/THF溶液2.2mlを加え、氷冷バスを外
して16時間攪拌した。反応液を酢酸エチル50ml―
飽和塩化アンモニウム水溶液5mlの中に注ぎ、抽出し
た。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧
下留去し、粗体330mgを得た。これをシリカゲルカ
ラム(1R―60メルクゲル、250g、ヘキサン/酢
酸エチル=1/1〜1/3)で精製を行ない、1α―ヒ
ドロキシ―22―(1―ヒドロキシ―1―メチル―2―
シクロペンテン―4―イル―オキシ)―23,24,2
5,26,27―ペンタノル―ビタミンD3 (13)を
45mg(収率68%)得た。
【0076】1H―NMR(CD3 OD δppm) 6.37(d,1H,J=11Hz)、6.01(d,
1H,J=11Hz)、5.89〜5.95(m,2
H)、5.33(s,1H)、5.0(s,1H)、
4.43(t,1H,J=7Hz)、4.31(t,1
H,J=2Hz)、4.2〜4.26(b,1H)、
3.43(dd,J1=3.2Hz,J2=9Hz)、
3.16(t,1H,J=9Hz)、2.82(d,1
H,J=12Hz)、2.59(dd,1H,J1=
3.6Hz,J2=13Hz)、2.2〜2.4(m,
2H)、1.35(s,3H)、1.02(d,3H,
J=6.3Hz)、0.55(s,3H)。
1H,J=11Hz)、5.89〜5.95(m,2
H)、5.33(s,1H)、5.0(s,1H)、
4.43(t,1H,J=7Hz)、4.31(t,1
H,J=2Hz)、4.2〜4.26(b,1H)、
3.43(dd,J1=3.2Hz,J2=9Hz)、
3.16(t,1H,J=9Hz)、2.82(d,1
H,J=12Hz)、2.59(dd,1H,J1=
3.6Hz,J2=13Hz)、2.2〜2.4(m,
2H)、1.35(s,3H)、1.02(d,3H,
J=6.3Hz)、0.55(s,3H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽里 篤夫 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内
Claims (12)
- 【請求項1】 下記式[1] 【化1】 で表されるビタミンD3 誘導体。
- 【請求項2】 式[1]のシクロペンテニル基のC―1
位の不斉中心が(R)配置であり、C―4位の不斉中心
が(R)配置である請求項1記載のビタミンD3 誘導
体。 - 【請求項3】 式[1]のシクロペンテニル基のC―1
位の不斉中心が(S)配置であり、C―4位の不斉中心
が(S)配置である請求項1記載のビタミンD3 誘導
体。 - 【請求項4】 下記式[2] 【化2】 [式中、R1 は水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)
シリル基、またはC2 〜C8 のアシル基を表し、Xは臭
素原子または沃素原子を表す。]で表されるシクロペン
テン誘導体。 - 【請求項5】 式[2]のシクロペンテニル基のC―1
位の不斉中心が(R)配置であり、C―4位の不斉中心
が(R)配置である請求項4記載のシクロペンテン誘導
体。 - 【請求項6】 式[2]のシクロペンテニル基のC―1
位の不斉中心が(S)配置であり、C―4位の不斉中心
が(S)配置である請求項4記載のシクロペンテン誘導
体。 - 【請求項7】 下記式[2] 【化3】 [式中、R1 は上記定義に同じ。]で表されるシクロペ
ンテン誘導体と、下記式[3] 【化4】 [式中、R2 およびR3 は同一または異なり、水素原
子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル基、またはC2
〜C8 のアシル基を表す。]で表されるエンイン化合物
とをパラジウム触媒の存在下に反応せしめて下記式
[4] 【化5】 [式中、R1 、R2 およびR3 は上記定義に同じ。]で
表されるビタミンD3 誘導体を生成せしめ、必要に応じ
て脱保護反応せしめることを特徴とする下記式[1] 【化6】 で表されるビタミンD3 誘導体の製造法。 - 【請求項8】 下記式[5] 【化7】 [式中、R1 は上記定義に同じ。R4 は、水素原子、ト
リ(C1 〜C7 炭化水素)シリル基、またはC2 〜C8
のアシル基を表す。]で表されるシクロペンテン誘導
体。 - 【請求項9】 下記式[6] 【化8】 [式中、R1 は上記定義に同じ。]で表されるシクロペ
ンテン誘導体。 - 【請求項10】 式[5]または式[6]のシクロペン
テニル基のC―1位の不斉中心が(R)配置であり、C
―4位の不斉中心が(R)配置である請求項8または9
に記載のシクロペンテン誘導体。 - 【請求項11】 式[5]または式[6]のシクロペン
テニル基のC―1位の不斉中心が(S)配置であり、C
―4位の不斉中心が(S)配置である請求項8または9
に記載のシクロペンテン誘導体。 - 【請求項12】 下記式[6] 【化9】 [式中、R1 は上記定義に同じ。]で表されるシクロペ
ンテン誘導体をナトリウムビストリメチルシリルアミド
存在下、ブロモメチレントリフェニルホスホニウムブロ
ミドと反応させることにより下記式[2] 【化10】 [式中、R1 およびXは上記定義に同じ。]を製造する
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3132294A JPH07242620A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | ビタミンd3 誘導体及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3132294A JPH07242620A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | ビタミンd3 誘導体及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07242620A true JPH07242620A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12328037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3132294A Pending JPH07242620A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | ビタミンd3 誘導体及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07242620A (ja) |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP3132294A patent/JPH07242620A/ja active Pending
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