JPH07330749A - ビタミンd3 ラクトン誘導体の製造方法 - Google Patents

ビタミンd3 ラクトン誘導体の製造方法

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JPH07330749A
JPH07330749A JP6125145A JP12514594A JPH07330749A JP H07330749 A JPH07330749 A JP H07330749A JP 6125145 A JP6125145 A JP 6125145A JP 12514594 A JP12514594 A JP 12514594A JP H07330749 A JPH07330749 A JP H07330749A
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JP
Japan
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methyl
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octahydro
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trimethylsilyloxy
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JP6125145A
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English (en)
Inventor
Masayasu Tanabe
昌泰 田部
Kenji Manabe
健次 真鍋
Hiroko Tanaka
裕子 田中
Atsuo Hasato
篤夫 羽里
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】骨形成促進剤となり得るビタミンD3 誘導体お
よびその製造法を見出す。 【構成】下記スキームに示されるビタミンD3 誘導体の
製造方法。[ここでXは臭素原子、沃素原子またはトリ
フルオロメタンスルホニル基を、R 1 、R2 、R3 は水
素原子、トリ(C1〜C7炭化水素)シリル基、C2〜
C7のアシル基、または水酸基の酸素原子と共にアセタ
ール結合を形成する基を表わす。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品として有用なビ
タミンD3 誘導体の製造に関する。更に詳しくは、骨形
成促進剤等の医薬品として有用な1α−ヒドロキシビタ
ミンD3 ラクトン誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、下記式(5)で表わされるエキソ
メチレン化合物と、下記式(6)で表わされるエン−イ
ン化合物を反応させることにより活性型ビタミンD3
合成する新規な方法が発表された(Trost, B.M. ; J. A
m. Chem. Soc., 1992, 114, 1924、Trost, B.M. ; 同,
1992, 114, 9386)。
【0003】
【化5】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、1α−ヒドロキシビタミンD3 ラクトン誘
導体を合成する新規な方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
で鋭意研究した結果、以下の発明に到達した。即ち本発
明は下記式(1)
【0006】
【化6】
【0007】[式中R1 は水素原子、トリ(C1〜C7
炭化水素)シリル基、C2〜C7のアシル基、または水
酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する基を表
わし、Xは臭素原子、沃素原子、またはトリフルオロメ
タンスルホニル基を表わす。]で表わされるエキソメチ
レン誘導体と、下記式(2)
【0008】
【化7】
【0009】[式中R2 およびR3 は水素原子、トリ
(C1〜C7炭化水素)シリル基、C2〜C7のアシル
基、または水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形
成する基を表わす。]で表わされるエン−イン誘導体と
をパラジウム触媒の存在下に反応せしめて下記式(3)
【0010】
【化8】
【0011】[式中R1 、R2 、およびR3 は上記定義
に同じ。]で表わされるビタミンD3 ラクトン誘導体を
生成せしめ、必要に応じて脱保護反応せしめることを特
徴とする下記式(4)
【0012】
【化9】
【0013】で表わされるビタミンD3 ラクトン誘導体
の製造方法である。
【0014】本発明のビタミンD3 ラクトン誘導体の製
造方法において、出発原料である上記(1)で表わされ
るエキソメチレン誘導体の2(3H)−フラノン環のC
−3位およびC−5位の不斉中心についての立体配置
は、おのおの(R)配置、(S)配置のいずれであって
もよい。またそれらの立体異性体の任意の割合の混合物
であっても良い。
【0015】例えば、2(3H)−フラノン環のC−3
位の不斉中心が(R)配置であり、C−5位の不斉中心
が(R)配置である上記式(1)表わされるエキソメチ
レン誘導体を用いた場合には、反応中これらの部位の立
体配置は保存され、2(3H)−フラノン環のC−3位
の不斉中心が(R)配置であり、C−5位の不斉中心が
(R)配置である上記式(1)表わされるビタミンD3
ラクトン誘導体が得られる。
【0016】同様に、2(3H)−フラノン環のC−3
位の不斉中心が(R)配置であり、C−5位の不斉中心
が(S)配置である上記式(1)表わされるエキソメチ
レン誘導体を用いた場合には、2(3H)−フラノン環
のC−3位の不斉中心が(R)配置であり、C−5位の
不斉中心が(S )配置である上記式(1)表わされるビ
タミンD3 ラクトン誘導体が得られる。
【0017】ここで、R1 、R2 、またはR3 がトリ
(C1〜C7炭化水素)シリル基を表わす場合、その具
体例として、例えばトリメチルシリル、トリエチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリル基のごときトリ(C1〜
C4アルキル)シリル基、t−ブチルジフェニルシリル
基のごときジフェニル(C1〜C4アルキル)シリル基
等を好ましいものとして挙げることができる。
【0018】また、R1 、R2 、またはR3 がC1〜C
7のアシル基を表わす場合、その具体例として、例えば
アセチル、プロピオニル、n−ブチリル、ピバロイル、
ベンゾイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、ベンジルオキシカルボニル基等を好ましいものとし
て挙げることができる。
【0019】さらに、R1 、R2 、またはR3 が水酸基
の酸素原子と共にアセタール結合を形成する基を表わす
場合、その具体例として、例えばメトキシメチル、(2
−メトキシエトキシ)メチル、2−メトキシ−2−プロ
ピル、2−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロピ
ラニル基等を好ましいものとして挙げることができる。
【0020】上記式(3)で表わされるビタミンD3
クトン誘導体の製造は、上記式(1)で表わされる2
(3H)−フラノン誘導体と上記式(2)で表わされる
エン−イン誘導体をパラジウム触媒存在下に反応せしめ
ることにより行なう。ここで用いるパラジウム触媒と
は、0価または2価の有機パラジウム化合物および三置
換リン化合物(モル比1:1〜1:10)を組合せたもの
である。そのような有機パラジウム化合物としては、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリ
ス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジ
ベンジリデンアセトン)パラジウムクロロホルム、酢酸
パラジウム、等が挙げられる。また三置換リン化合物と
しては、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホ
スフィンを挙げることができる。これらのなかでもパラ
ジウム触媒としては、トリス(ジベンジリデンアセト
ン)パラジウムおよびトリフェニルホスフィン、トリス
(ジベンジリデンアセトン)パラジウムクロロホルムお
よびトリフェニルホスフィン(1:1〜1:10)が好
ましい。
【0021】ここで、上記式(1)で表わされるエキソ
メチレン誘導体と上記式(2)で表わされるエン−イン
誘導体とは化学量論的には等モル反応を行なうが、入手
容易な化合物を小過剰用いることが望ましい。また、パ
ラジウム触媒は、上記式(1)で表わされるエキソメチ
レン誘導体に対して0.1〜100モル%、好ましくは
1〜20モル%の範囲で使用される。さらに、三置換リ
ン化合物は、活性なパラジウムを生成するために、有機
パラジウム化合物に対して1〜10倍量必要である。
【0022】本反応で用いる反応溶媒としては、ヘキサ
ン、トルエン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等
のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ア
セトニトリル等の水溶性溶媒、またはこれらの混合溶媒
等が挙げられ、いずれも十分に脱気した後に使用するこ
とが望ましい。反応温度としては、室温から上記溶媒の
沸点までの範囲が使用される。反応時間は反応温度によ
り異なる。通常、薄層クロマトグラフィー等の分析手段
を用いて上記式(1)で表わされるエキソメチレン誘導
体、あるいは上記式(2)で表わされるエン−イン誘導
体のいずれかが消滅するまで行なうことが望ましい。
【0023】また、反応系中に生成するハロゲン化水素
等の酸を捕捉するために、例えばトリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン等の塩基を加えて反応せしめ
ることが好ましい。
【0024】かかる塩基の量としては、上記式(1)で
表わされるエキソメチレン誘導体に対して1当量以上用
いることが好ましく、溶媒と兼用することも出来る。か
くして上記式(3)で表わされるビタミンD3 ラクトン
誘導体が反応系中に生成するが、更に必要に応じて脱保
護反応せしめて、上記式(4)で表わされるビタミンD
3 ラクトン誘導体とすることができる。
【0025】かかる脱保護反応の方法としては、公知の
方法(例えば、Calveley, M.J., Tetrahedron,20,4609
〜4619, 1987) に準じて行なうことができ、その場合の
脱保護剤としては、例えばテトラブチルアンモニウムフ
ロリド、ピリジニウム−p−トルエンスルホネート等を
挙げることができる。
【0026】本発明において原料として用いられる上記
式(1)で表わされる化合物は、XかBrであるものに
ついて説明すると、例えば下記のスキームに従って合成
することができる。
【0027】
【化10】
【0028】[上記スキーム中、R1 、R4 、およびR
12 は水素原子、トリ(C1〜C7炭化水素)シリル
基、C2〜C7のアシル基、または水酸基の酸素原子と
共にアセタール結合を形成する基を表わす。]
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0030】[参考例1] (2R)−2−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−プロパノールの製造
【0031】
【化11】
【0032】100mlナスフラスコに化合物(5)、
(2R)−2−[(1R、7aR)(4E)−オクタヒド
ロ−4−ヒドロキシ−7a−メチル−1−H−インデン
−1−イル]−プロパノール10.78gをピリジン8
0mlに溶かし、氷冷下、攪拌した。ここに塩化ピバロ
イル6.57mlを加えた後、一晩攪拌した。
【0033】反応液に水150mlを入れ、エーテル2
00mlで3回抽出した。有機層を飽和硫酸水素カリウ
ム水、飽和重曹水、飽和食塩水で各2回づつ洗浄した
後、無水硫酸マグネシウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾
別し、溶媒を減圧下留去し、粗体14.7gを得た。こ
れを200mlナスフラスコに入れ、イミダゾール10.
9gを加え、さらに乾燥したジクロロメタン60mlを
入れて、氷冷下、攪拌した。ここにトリメチルシリルク
ロリド10.2mlを加え、室温にて一晩攪拌した。反
応液を酢酸エチル300ml−水100mlの中に注
ぎ、抽出した。有機層を飽和硫酸水素カリウム水、飽和
重曹水、飽和食塩水で各2回づつ洗浄した後、無水硫酸
マグネシウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を
減圧下留去し、粗体18.11gを得た。t−ブトキシ
カリウム17.2gを1Lナスフラスコに入れ、エーテ
ルを440ml加え、氷冷下攪拌した。水2.1mlを加
え、そこに上記残渣18.11gをエーテル120ml
に溶かした溶液を加えた後、室温にて一晩攪拌した。反
応液に水200mlを注ぎ、分液後、エーテル500m
lで抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、
無水硫酸マグネシウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去し、粗体15.2gを得た。これ
をシリカゲルカラム(IR−60、1kg、ヘキサン/
酢酸エチル=19/1〜6/1)で精製を行ない、目的
物(6)、(2R)−2−[(1R、7aR)−オクタ
ヒドロ−4−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−
1H−インデン−1−イル]−プロパノールを12.6
g(収率87%)得た。
【0034】1H−NMR(CDCl3 δppm) 3.95(d 1H J=3Hz ) 3.58(m 1H ) 3.31(m 1H )
1.00〜2.00(m 14H ) 0.965(d 3H J=8Hz ) 0.85(s 3H ) 0.03(s 9H)
【0035】[参考例2] (2R)−2−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−プロパナールの製造
【0036】
【化12】
【0037】50mlナスフラスコに、セライト427m
g、酢酸ナトリウム37mg、およびビリジニウムクロ
ロクロメート444mgを入れ、ジクロロメタン10m
lを加えて攪拌した。ここに化合物(6)、(2R)−
2−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−トリメチ
ルシリルオキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]−プロパノール426mgのジクロロメタン溶液
(3ml)を加え、室温にて3.5時間攪拌した。
【0038】反応液をセライト濾過後、濃縮して得た残
渣をシリカゲルカラムにより精製し、目的物(7)、
(2R)−2−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−プロパナールを254mg(収率6
0%)得た。
【0039】1H−NMR(CDCl3 δppm) 9.56(d 1H J=3Hz ) 3.90〜4.00(m 1H ) 2.20〜2.50
(m 1H ) 1.00〜2.00(m 12H ) 0.92(d 3H J=6.3Hz ) 0.91(s
3H ) 0.05(s 9H )
【0040】[参考例3] (4R)−4−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−ペンタン酸メチルの製造
【0041】
【化13】
【0042】200mlナスフラスコに化合物(7)、
(2R)−2−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−プロパナールを3.27g、メチル
(トリフェニルホスホラニリデン)アセテートを11.
9g入れ、トルエン70mlを加え、80℃で一晩攪拌
した。これを室温まで冷やし、ヘキサン100mlを加
え、析出する沈殿を濾別し、瀘液を減圧下濃縮し、粗体
4.1gを得た。これをシリカゲルカラム(IR−6
0、200g、ヘキサン/酢酸エチル=40/1〜)で
精製し、油状物3.82gを得た。これをエタノール2
00mlに溶かし、10%Pd/C0.5gを加え、水素
気流下室温で一晩攪拌した。セライト濾過でPd/Cを
除いた後、濃縮し3.66gの粗体を得た。これをシリ
カゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=20/1)にて
精製し、目的物(8)、(4R)−4−[(1R、7a
R)−オクタヒドロ−4−トリメチルシリルオキシ−7
a−メチル−1H−インデン−1−イル]−ペンタン酸
メチルを2.66g[収率67% 化合物(7)より]
得た。
【0043】1H−NMR(CDCl3 δppm) 4.10(brs 1H ) 3.66(s 3H ) 2.10〜2.30(m 2H) 1.
00〜2.00(m 15H ) 0.93(s 3H) 0.90(d 3H J=6.6Hz ) 0.05(s 9H )
【0044】[参考例4] (4R)−4−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−ペンタナールの製造
【0045】
【化14】
【0046】300mlナスフラスコに化合物(8)、
(4R)−4−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−ペンタン酸メチル3.79gをと
り、ヘキサン100mlを加えて攪拌し、−95℃に冷
却した。ここにジイソブチルアルミニウムヒドリドのヘ
キサン溶液(0.93mol/L)12.3mlを加え、1
時間攪拌した。メタノール100mlで過剰の還元剤を
分解し、飽和塩化アンモニア水30ml、エーテル50
mlを加え、室温で1時間攪拌した。不溶物をセライト
濾過により除いた後、分液し、水層よりエーテル抽出し
た。有機層を飽和食塩水50mlで2回洗浄後、無水硫
酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤を濾別後、溶媒を
減圧留去し、粗体4.07gを得た。これをシリカゲル
カラム(メルクゲル;300g、ヘキサン/酢酸エチル
=50/1)で精製を行ない、目的物(9)、(4R)
−4−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−トリメ
チルシリルオキシ−7a−メチル−1H−インデン−1
−イル]−ペンタナール3.17g(収率92%)を得
た。
【0047】1H−NMR(CDCl3 δppm) 9.77(t 1H J=2Hz ) 3.99( d like 1H) 2.20 〜2.50
(m 2H ) 0.90〜2.00(m 15H ) 0.89(d 3H J=7.3Hz ) 0.88(s
3H ) 0.05(s 9H )
【0048】[参考例5] (7R)−2−アセトキシメチル−7−[(1R、7a
R)−オクタヒドロ−4−トリメチルシリルオキシ−7
a−メチル−1H−インデン−1−イル]−オクテン−
4−オールの製造
【0049】
【化15】
【0050】200mlナスフラスコに化合物(9)
(4R)−4−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4
−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−イン
デン−1−イル]−ペンタナール1.72gと2−(ト
リメチルシリルメチル)−2−プロペニルアセテート
1.10gをとり、ジクロロメタン30mlを加えて−
78℃で攪拌した。ここにBF・Et20を0.86ml入
れ、−78℃にて1時間攪拌した。さらにトリエチルア
ミン3mlを加えて反応を止め、減圧下溶媒を留去し
た。得た残渣をシリカゲルカラム(IR−60、150
g、ヘキサン/酢酸エチル=50/1〜9/1)で精製を
行ない、目的物(10)、(7R)−2−アセトキシメ
チル−7−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−ト
リメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル]−オクテン−4−オールを1.32g(収
率57%)得た。
【0051】1H−NMR(CDCl3 δppm) 5.16(s 1H ) 5.06(s 2H ) 4.56(s 2H ) 3.99( d
like 1H ) 3.60〜3.70(m 1H ) 2.10(s 3H ) 1.00〜2.30(m 20H
) 0.91(d 3H J=2.3Hz ) 0.88(s 3H ) 0.05(s 9H )
【0052】[参考例6] (7R)−2−アセトキシメチル−4−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−7−[(1R、7aR)−オク
タヒドロ−4−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル
−1H−インデン−1−イル]−オクテンの製造
【0053】
【化16】
【0054】100mlナスフラスコに化合物(10)、
(7R)−2−アセトキシメチル−7−[(1R、7a
R)−オクタヒドロ−4−トリメチルシリルオキシ−7
a−メチル−1H−インデン−1−イル]−オクテン−
4−オール2.18gと、イミダゾール1.06gをい
れ、ジクロロメタン30mlに溶かして氷冷下攪拌し
た。ここにt−ブチルジメチルシリルクロリド1.16
gを加えて室温にもどし、一晩攪拌した。反応液にエー
テル50ml、水20mlを入れ、分液し、水層よりエ
ーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。セライト濾過の後、溶媒
を減圧下留去し、得た残渣をシリカゲルカラム(IR−
60、80g、ヘキサン/酢酸エチル=3/1、1/
1)で精製を行ない、目的物(11)、(7R)−2−
アセトキシメチル−4−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−7−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−
トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−インデ
ン−1−イル]−オクテンを2.59g(収率93%)
得た。
【0055】1H−NMR(CDCl3 δppm) 5.09(s 1H ) 4.96(s 2H ) 4.54(s 2H ) 3.98(brs
1H ) 3.60〜3.80(m 1H ) 2.09(s 3H ) 1.00〜2.30(m 19H
) 0.80〜0.90(m 15H) 0.00 〜0.10(m 15H)
【0056】[参考例7] (7R)−2−ヒドロキシメチル−4−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−7−[(1R、7aR)−オク
タヒドロ−4−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル
−1H−インデン−1−イル]−オクテンの製造
【0057】
【化17】
【0058】100mlナスフラスコに化合物(1
1)、(7R)−2−アセトキシメチル−4−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−7−[(1R、7aR)
−オクタヒド−4−トリメチルシリルオキシ−7a−メ
チル−1H−インデン−1−イル]−オクテン2.59gを
いれ、THF20ml、メタノール5mlに溶かして氷冷
下、攪拌した。ここに4N−水酸化リチウム水溶液2m
lを加え、氷冷下、1時間攪拌した。反応液をエーテル
100ml、水20ml中に入れ、分液し、水層よりエ
ーテルで抽出した。有機層を飽和硫酸水素カリウム水、
飽和重曹水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。セライト濾過の後、溶媒を減圧下留
去し、粗体2.39を得た。これをシリカゲルカラム
(IR−60、80g、ヘキサン/酢酸エチル=19/
1、9/1)で精製を行ない、目的物(12)、(7
R)−2−ヒドロキシメチル−4−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−7−[(1R、7aR)−オクタヒ
ドロ−4−トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1
H−インデン−1−イル]−オクテンを2.15g(収
率90%)得た。
【0059】1H−NMR(CDCl3 δppm) 5.10(s 1H ) 4.89(s 2H ) 4.12( d like 2H) 3.9
9(brs 1H ) 3.70〜3.80(m 1H ) 0.90〜2.50(m 20H ) 0.80〜0.
95(m 15H ) 0.00〜0.10(m 15H )
【0060】[参考例8] (7R、2R)−1、2−エポキシ−2−ヒドロキシメ
チル−4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−
[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−トリメチルシ
リルオキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−イ
ル]−オクタンの製造
【0061】
【化18】
【0062】200mlナスフラスコにジクロロメタン
20mlを入れ、チタニウムテトライソプロポキシド
1.26mlを加え、−20℃に冷却し、攪拌した。こ
こにD(−)−酒石酸ジエチル1.05gをジクロロメ
タン5mlに溶かして入れ、−25℃で20分間攪拌し
た。これに化合物(12)、(7R)−2−ヒドロキシ
メチル−4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7
−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−トリメチル
シリルオキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−イ
ル]−オクテン2.14gをジクロロメタン10mlに
溶かして加え、30分攪拌した。さらにt−ブチルジパ
ーオキシド4.3mlを加えて同温にて30分間攪拌し
た。反応液を10%酒石酸水20mlに注ぎ、同温で3
0分、室温で1時間攪拌した後、分液し、水層よりジク
ロロメタンで抽出した。有機層を10%酒石酸水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
セライト濾過の後、溶媒を減圧下留去し、得た残渣をエ
ーテル50mlに溶かし、1N−水酸化ナトリウム18
mlを入れ、氷冷下1時間攪拌した。分液後、水層より
エーテルで抽出行した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上にて乾燥後、セライト濾過
し、瀘液を減圧下濃縮し2.40gの粗体を得た。これ
をシリカゲルカラム(IR−60、200g、ヘキサン
/酢酸エチル=15/1〜4/1)で精製を行ない目的
物(13)、(7R、2R)−1、2−エポキシ−2−
ヒドロキシメチル−4−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−7−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−
トリメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−インデ
ン−1−イル]−オクタンを2.08g(収率94%)
得た。
【0063】1H−NMR(CDCl3 δppm) 3.99( d like 1H ) 3.50 〜3.80(m 3H ) 2.50〜2.
90(m 2H ) 1.00〜2.00(m 20H ) 0.80〜1.00(m 15H ) 0.00〜0.1
0(m 15H )
【0064】[参考例9] (7R、2R)−2−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチ
ル−4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−
[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−トリメチルシ
リルオキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−イ
ル]−オクタンの製造
【0065】
【化19】
【0066】200mlナスフラスコに化合物(1
3)、(7R、2R)−1、2−エポキシ−2−ヒドロ
キシメチル−4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
−7−[(1、7aR)−オクタヒドロ−4−トリメチ
ルシリルオキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]−オクタンを2.08gを入れ、エーテル50m
lを加え、氷冷下攪拌した。ここにリチウムアルミニウ
ムヒドリド380mgを入れ、氷冷下15分間、室温に
て15分間攪拌後、加熱還流を2時間行なった。放冷
後、過剰の還元剤を飽和芒硝水で分解し、酢酸エチル1
00mlを入れて30分間攪拌した。この溶液を無水硫
酸マグネシウムにて乾燥し、セライト濾過の後、溶媒を
減圧下留去し、粗体1.98g得た。これをシリカゲル
カラム(IR−60、200g、ヘキサン/酢酸エチル
=9/1〜1/1)で精製を行ない目的物(14)、
(7R、2R)−2−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチ
ル−4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−
[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−トリメチルシ
リルオキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−イ
ル]−オクタンを0.84g(収率54%)得た。
【0067】1H−NMR(CDCl3 δppm) 3.99( d like 1H ) 3.75〜3.85(m 1H ) 3.62(d 1H
J=11.2Hz ) 3.44(d 1H J=12.4Hz ) 0.90 〜2.10(m 20H ) 1.16
(s 3H ) 0.80〜0.90(s 6H ) 0.05(s 9H )
【0068】[参考例10] (3R、5R)−5−{(3R)−3−[(1R、7a
R)−オクタヒドロ−4−オキソ−7a−メチル−1H
−インデン−1−イル]−ブチル}−3−メチル−3−
ヒドロオキシ−2(3H)−フラノンおよび(3R、5
S)−5−{(3R)−3−[(1R、7aR)−オク
タヒドロ−4−オキソ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル]−ブチル}−3−メチル−3−ヒドロキシ
−2(3H)−フラノンの製造。
【0069】
【化20】
【0070】500ml三っ口フラスコに酸化白金1.
06gを入れ、水100mlに懸濁させ、水素雰囲気
下、一晩攪拌した。窒素雰囲気下に戻し、ここに化合物
(14)、(7R、2R)−2−ヒドロキシ−2−ヒド
ロキシメチル−4−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−7−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−ト
リメチルシリルオキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル]−オクタンを1.03gと、ラウリル硫酸
ナトリウム30mgのアセトン100mlに溶かした液
を入れ、酸素雰囲気下で3日間、50℃加熱攪拌を行な
った。放冷後、反応液をセライト濾過し、瀘液を減圧下
濃縮した。残渣より酢酸エチルにて抽出を行ない、有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。セライト濾過の後、溶媒を減圧下留去し、粗体
1.05g得た。これをシリカゲルカラム(IR−6
0、200g、ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/
3)で精製を行ない目的物(15)、(3R、5R)−
5−{(3R)−3−[(1R、7aR)−オクタヒド
ロ−4−オキソ−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]−ブチル}−3−メチル−3−ヒドロキシ−2
(3H)−フラノンを369mg(収率44%)及び、
(15’)、(3R、5S)−5−{(3R)−3−
[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−オキソ−7a
−メチル−1H−インデン−1−イル]−ブチル}−3
−メチル−3−ヒドロキシ−2(3H)−フラノンを3
50mg(収率41%)得た。
【0071】化合物(15)の 1H−NMR(CDCl
3 δppm) 4.50 〜4.60(m 1H ) 1.20〜2.60(m 20H ) 1.52(s 3
H ) 0.97(d 3H J=5.6Hz ) 0.65(s 3H )
【0072】化合物(15’)の 1H−NMR(CDC
3 δppm) 4.20 〜4.40(m 1H ) 1.20〜2.60(m 20H ) 1.49(s
3H ) 0.98(d 3H J=5.9Hz ) 0.65(s 3H )
【0073】[参考例11] (3R、5R)−5−{(3R)−3−[(1R、7a
R)−オクタヒドロ−4−オキソ−7a−メチル−1H
−インデン−1−イル]−ブチル}−3−メチル−3−
トリメチルシリルオキシ−2(3H)−フラノンの製造
【0074】
【化21】
【0075】50mlナスフラスコに化合物(15)、
(3R、5R)−5−{(3R)−3−[(1R、7a
R)−オクタヒドロ−4−オキソ−7a−メチル−1H
−インデン−1−イル]−ブチル}−3−メチル−3−
ヒドロキシ−2(3H)−フラノンを383mg、イミ
ダゾール250mgを入れた。次に乾燥したジクロロメ
タン10ml加えて攪拌し、氷冷下にトリメチルシリル
クロリド0.23mlを加え、同温で60分間攪拌し
た。反応液をエーテル50ml−水30mlの中に注
ぎ、抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後、
無水硫酸マグネシウム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別
し、溶媒を減圧下留去し、粗体0.64gを得た。これ
をシリカゲルカラム(IR−60、80g、ヘキサン/
酢酸エチル=9/1、4/1)で精製を行ない、目的物
(16)、(3R、5R)−5−{(3R)−3−[(1
R、7aR)−オクタヒドロ−4−オキソ−7a−メチ
ル−1H−インデン−1−イル]−ブチル}−3−メチ
ル−3−トリメチルシリルオキシ−2(3H)−フラノ
ンを423mg(収率90%)得た。
【0076】同様に、化合物(15’)、(3R、5
S)−5−{(3R)−3−[(1R、7aR)−オク
タヒドロ−4−オキソ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル]−ブチル}−3−メチル−3−ヒドロキシ
−2(3H)−フラノン301mgを処理し、目的物
(16’)、(3R、5S)−5−{(3R)−3−
[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−オキソ−7a
−メチル−1H−インデン−1−イル]−ブチル}−3
−メチル−3−トリメチルシリルオキシ−2(3H)−
フラノンを358mg(収率75%)を得た。
【0077】化合物(16)の 1H−NMR(CD3
l δppm) 4.50〜4.60(m 1H ) 1.20〜2.50(m 21H ) 1.48(s 3H
) 0.97(d 3H J=5.9Hz ) 0.64(s 3H ) 0.16(s 9H )
【0078】化合物(16')の 1H−NMR(CD3
l δppm) 4.20 〜4.35(m 1H ) 1.10〜2.50(m 21H ) 1.48(s 3H
) 0.98(d 3H J=5.9Hz ) 0.64(s 3H ) 0.19(s 9H )
【0079】[参考例12] (3R、5R)−5−{(3R)−3−[(1R、7a
R)−オクタヒドロ−4−ブロモメチレン−7a−メチ
ル−1H−インデン−1−イル]−ブチル}−3−メチ
ル−3−トリメチルシリルオキシ−2(3H)−フラノ
ンの製造
【0080】
【化22】
【0081】50mlナスフラスコにブロモメチレント
リフェニルホスホニウムブロミドを1.03gとり、乾
燥したTHF7mlを加えて攪拌し、−65℃バスで冷
却した。次に1Mナトリウムビストリメチルシリルアミ
ドのTHF溶液2.35mlを滴下し、同温度で10
分、室温で30分間攪拌した。再度−65℃に冷却し、
ここに化合物(16)、(3R、5R)−5−{(3
R)−3−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−オ
キソ−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−ブ
チル}−3−メチル−3−トリメチルシリルオキシ−2
(3H)−フラノン186mgの2mlTHF溶液を滴
下した。冷却バスをはずし、室温で30分間攪拌した
後、反応液にヘキサンを加えて攪拌した。析出物を濾別
し、溶媒を減圧留去し、得た残渣をシリカゲルカラム
(IR−60、200g、ヘキサン/酢酸エチル=40/
1〜19/1)で精製を行ない、目的物(17)、(3R、
5R)−5−{(3R)−3−[(1R、7aR)−オ
クタヒドロ−4−ブロモメチレン−7a−メチル−1H
−インデン−1−イル]−ブチル}−3−メチル−3−
トリメチルシリルオキシ−2(3H)−フラノンを78
mg(収率35%)得た。
【0082】同様に、化合物(16’)、(3R、5S)
−5−{(3R)−3−[(1R、7aR)−オクタヒ
ドロ−4−オキソ−7a−メチル−1H−インデン−1
−イル]−ブチル}−3−メチル−3−トリメチルシリ
ルオキシキシ−2(3H)−フラノン169mgを処理
し、目的物(17’)、(3R、5S)−5−{(3
R)−3−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−ブ
ロモメチレン−7a−メチル−1H−インデン−1−イ
ル]−ブチル}−3−メチル−3−トリメチルシリルオ
キシ−2(3H)−フラノンを103mg(収率51
%)を得た。
【0083】化合物(17)の 1H−NMR(CD3Cl
δppm) 5.65(s 1H ) 4.40〜4.50(m 1H ) 2.80〜2.90(m 1H) 1.20 〜2.40(m 21H) 1.48(s 3H ) 0.94(d 3H J=6.4
Hz ) 0.57(s 3H )0.16(s 9H )
【0084】化合物(17')の 1H−NMR(CD3
l δppm) 5.65(s 1H ) 4.20 〜4.40(m 1H ) 2.80〜2.90(m 1
H) 1.00 〜2.40(m 21H ) 1.48(s 3H ) 0.95(d 3H J=6.3
Hz ) 0.57(s 3H ) 0.19(s 9H )
【0085】[実施例1] (23R、25R)−1α、3−ビス(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−25−トリメチルシリルオキシ−
22−ホモメチレン−3、25−ジデオキシ−ビタミン
3 −23、26−ラクトンの製造
【0086】
【化23】
【0087】乾燥したナスフラスコにトリフェニルホス
フィン51.3mgを取り、脱気した。そこにトリス
(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム
16.9mgを加えてさらに脱気し、窒素雰囲気下に、
蒸留したトルエン/ジイソプロピルエチルアミン=1/
1の混合溶媒6.0mlを加え、室温で20分間攪拌し
た。次に化合物(17)、(3R、5R)−5−{(3
R)−3−[(1R、7aR)−オクタヒドロ−4−ブ
ロモメチレン−7a−メチル−1H−インデン−1−イ
ル]−ブチル}−3−メチル−3−トリメチルシリルオ
キシ−2(3H)−フラノン77mgと化合物(1
8)、(3S,5R)−ビス(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−1−オクテン−7−イン72mgを蒸留し
たトルエン/ジイソプロピルエチルアミン=1/1の混
合溶媒2mlに溶かし、上記反応液に滴下した。加熱還
流を1.5時間行なった後、室温にもどし反応液を酢酸エ
チル50ml−飽和硫酸水素カリウム水溶液10mlの
中に注ぎ、抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ム上にて乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去
し、粗体200mgを得た。これをシリカゲルカラム
(メルクゲル、200g、ヘキサン/酢酸エチル=10
0/1〜20/1)で精製を行ない、目的物(19)、
(23R、25R)−1α、3−ビス(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−25−トリメチルシリルオキシ−
22−ホモメチレン−3、25−ジデオキシ−ビタミン
3 −23、26−ラクトンを86.6mg(収率70
%)得た。同様に、化合物(17’)(3R、5S)−
5−{(3R)−3−[(1R、7aR)−オクタヒド
ロ−4−ブロモメチレン−7a−メチル−1H−インデ
ン−1−イル]−ブチル}−3−メチル−3−トリメチ
ルシリルオキシ−2(3H)−フラノン65mgを処理
し、目的物(19’)、(23R、25R)−1α、3
−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−ト
リメチルシリルオキシ−22−モメチレン−3、25−
ジデオキシ−ビタミンD3 −23、26−ラクトンを7
8mg(収率75%)得た。
【0088】化合物(19)の 1H-NMR(CDCl
3 δppm) 6.22(d J=11.8Hz ) 6.00(d J=11.2Hz ) 5.18(brs
1H ) 4.86(brs 1H ) 4.40〜4.50(m 1H ) 4.30〜4.40(m 1H ) 4.10〜4.20
(m 1H ) 1.10〜3.00(m 23H ) 1.48(s 3H ) 0.80〜1.00(m 21H
) 0.53(s 3H ) 0.16(s 12H ) 0.06(s 9H )
【0089】化合物(19’)の 1H-NMR(CDC
3 δppm) 6.23( d like 1H ) 6.00(d like 1H ) 5.18(brs
1H ) 4.87(brs 1H ) 4.40〜4.50(m 1H ) 4.15〜4.40(m 2H ) 1.00〜2.90
(m 23H ) 1.48(s 3H ) 0.60 〜0.80(m 21H ) 0.53(s 3H ) 0.
19(s 12H ) 0.11(s 9H )
【0090】[実施例2] (23R、25R)−1α、25−ジヒドロキシ−22
−ホモメチレン−ビタミンD3 −23、26−ラクトン
の製造
【0091】
【化24】
【0092】25mlナスフラスコに化合物(19)、
(23R、25R)−1α、3−ビス(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−25−トリメチルシリルオキシ−
22−ホモメチレン−3、25−ジデオキシ−ビタミン
3 −23、26−ラクトンを86mgとり、次にTH
F10mlを加えて攪拌し、氷冷下に1M テトラブチ
ルアンモニウムフロリドのTHF溶液2.0mlを加
え、室温で一晩攪拌した。反応液に飽和硫酸水素カリウ
ム水5mlを入れ、30分間室温にて攪拌した。反応液
を酢酸エチルにて抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上にて乾燥し
た。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下留去し、得られた粗
体をシリカゲルカラム(IR−60、80g、ヘキサン
/酢酸エチル=2/3〜1/3)で精製し、目的物(2
0)、(23R、25R)−1α、25−ジヒドロキシ
−22−ホモメチレン−ビタミンD3 −23、26−ラ
クトンを23mg(収率48%)得た。
【0093】同様に化合物(19’)、(23S、25
R)−1α、3−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−25−トリメチルシリルオキシ−22−ホモメチ
レン−3、25−ジデオキシ−ビタミンD3 −23、2
6−ラクトンを77mgを処理し、目的物(20)、(2
3S、25R)−1α、25−ジヒドロキシ−22−ホ
モメチレン−ビタミンD3 −23、26−ラクトンを1
1mg(収率24%)得た。
【0094】化合物(20’)の 1H-NMR(CDC
3 δppm) 6.38(d 1H J=11.2Hz ) 6.02(d 1H J=11.2Hz ) 5.33
(s 1H ) 5.00(s 1H ) 4.50〜4.65(m 1H ) 4.40〜4.20(m 2H
) 1.00〜3.00(m 23H ) 1.49(s 3H ) 0.95(d 3H J=6.3H
z ) 0.55(s 3H )
【0095】化合物(20’)の 1H-NMR(CDC
3 δppm) 6.38(d 1H J=11.2Hz ) 6.01(d 1H J=11.2Hz ) 5.33
(s 1H ) 5.00(s 1H ) 4.40〜4.50(m 1H ) 4.30〜4.40(m 1H
) 4.10〜4.20(m 1H ) 1.00〜3.00(m 23H ) 1.51(s 3H ) 0.94(d 3H J=6.3H
z ) 0.55(s 3H )
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 羽里 篤夫 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 [式中R1 は水素原子、トリ( C1〜7炭化水素)シリ
    ル基、C2〜C7アシル基または水酸基の酸素原子と共
    にアセタール結合を形成する基を表わし、Xは臭素原
    子、沃素原子、またはトリフルオロメタンスルホニル基
    を表わす。]で表わされるエキソメチレン誘導体と、下
    記式(2) 【化2】 [式中R2 およびR3 は水素原子、トリ( C1〜7炭化
    水素)シリル基、C2〜C7のアシル基、または水酸基
    の酸素原子と共にアセタール結合を形成する基を表わ
    す。]で表わされるエン−イン誘導体とをパラジウム触
    媒の存在下に反応せしめて下記式(3) 【化3】 [式中R1 、R2 、およびR3 は上記定義に同じ。]で
    表わされるビタミンD3 ラクトン誘導体を生成せしめ、
    必要に応じて脱保護反応せしめることを特徴とする下記
    式(4) 【化4】 で表わされるビタミンD3 ラクトン誘導体の製造方法。
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