JPH0724254U - 反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた スポンジタワシ - Google Patents
反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた スポンジタワシInfo
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- JPH0724254U JPH0724254U JP5885593U JP5885593U JPH0724254U JP H0724254 U JPH0724254 U JP H0724254U JP 5885593 U JP5885593 U JP 5885593U JP 5885593 U JP5885593 U JP 5885593U JP H0724254 U JPH0724254 U JP H0724254U
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- Japan
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- melt adhesive
- reactive hot
- hot melt
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】反応性ホットメルト接着剤でスポンジタワシを
貼わ合せることで、生産性、作業性、安全性を向上させ
る。 【構成】2層以上のマット材1または発泡体2を反応性
ホットメルト接着剤3を介し互いに接着し、一体化させ
たスポンジタワシ。 【効果】接着剤は貼り合わせ後直ちに冷却固化し高い初
期凝集力をもつことで、即各形状に打ち抜くことがで
き、作業時間短縮化ができる。さらに接着後、接着剤自
ら水分により硬化して接着力を増大し、耐久性良好なス
ポンジタワシを得る。また、脱溶剤化ができ作業性、安
全性が向上する。
貼わ合せることで、生産性、作業性、安全性を向上させ
る。 【構成】2層以上のマット材1または発泡体2を反応性
ホットメルト接着剤3を介し互いに接着し、一体化させ
たスポンジタワシ。 【効果】接着剤は貼り合わせ後直ちに冷却固化し高い初
期凝集力をもつことで、即各形状に打ち抜くことがで
き、作業時間短縮化ができる。さらに接着後、接着剤自
ら水分により硬化して接着力を増大し、耐久性良好なス
ポンジタワシを得る。また、脱溶剤化ができ作業性、安
全性が向上する。
Description
【0001】
本考案は、一般家庭用(食器用、浴槽用、トイレ用、入浴用など)および工業 用(機械、自動車等の洗浄用など)のスポンジタワシで、接着剤で接着された2 層以上(マット材/発泡体、マット材/発泡体/マット材など)の構成からなる スポンジタワシに関する。 マット材としてはナイロン不織布、塩化ビニリデンなど、発泡体としてはエス テルウレタンフォーム、エーテルウレタンフォームなどが使用されている。
【0002】
2層以上のスポンジタワシは長期の耐久性(耐熱水性、耐石鹸性、耐洗剤性、 耐薬液性など)が要求されるので、接着剤としては一般の溶剤系1液接着剤では 対応できていない。また、接着剤自体も上記の耐久性が必要なため、通常架橋形 の接着剤として代表的な溶剤系の2液ウレタン接着剤が従来使用され、接着に際 しては、接着剤の主剤と硬化剤を混合した後、マット材および発泡体に接着剤を 塗付し溶剤を乾燥するが、両者とも多孔質体のため、内部に含浸した接着剤中の 溶剤を十分に乾燥させることは困難で、接着剤の凝集力としては不十分のまま圧 着して貼り合わせられている。
【0003】
この際、マット材および発泡体とも接着剤界面は平滑でないため、適当な圧着 が必要条件であるが、更に両者とも弾性体であるため接着直後に圧力を開放する と、初期凝集力の小さい上記溶剤系2液ウレタン接着剤では反発に耐えられず、 徐々にはく離するので、圧着は溶剤が散逸し、しかも硬化反応が進行し凝集力が 高くなるまでの時間、即ち、24時間以上継続する必要がある。
【0004】 次の工程として、貼り合わせの完了した積層物を所定の形状に切断、打ち抜き 加工するが、この際も接着剤は粘着性が消失し、加工に耐える接着力に到達して いる必要がある。そのため圧着を継続するプレス機が必要な他、製品完成まで時 間がかかり、半製品在庫のスペースも必要であるといった問題がある。また、溶 剤系接着剤は溶剤による衛生上の問題点および火災発生の危険性、さらに2液接 着剤であるため、主剤と硬化剤を混合後ポットライフ内に使用しないと無駄にな る等の欠点がある。
【0005】
そこで本考案は、反応性ホットメルト接着剤を用いることにより、上述した問 題点を解決できることを可能にしたスポンジタワシを提供するものである。 マット材および発泡体の接着面の少なくとも一方に接着剤を加熱溶融塗付した 後、乾燥工程なしでもう一方の被接着材と貼合せでき、接着剤が固化することで 貼合せ直後から、例えば約80mm×120mmの大きさへの打ち抜き作業が可 能となり生産時間を大幅に短縮化できる。しかも3日程度でスポンジタワシとし ての耐久性が発現され、風合いも良好である。 すなわち本考案は、反応性ホットメルト接着剤を用いて貼合せたスポンジタワ シであり、接着剤をマット材および発泡体の接着面の少なくとも一方に塗付し貼 合せることを特徴とするスポンジタワシである。 本考案において、反応性ホットメルト接着剤とは、従来のホットメルト接着剤 に反応性を付与したもので、オープンタイム内または塗付後加熱軟化により被接 着物を一旦接着させた後、直ちに冷却固化し高い初期凝集力を持つとともに、空 気中の水分または被着体の吸着水分、含水分と反応し、自ら高分子反応、架橋反 応して硬化し接着強度、耐久性を増大させるものである。
【0006】 このような接着剤としては、水分にて硬化する湿気硬化形ウレタンプレポリマ ーを主成分とする接着剤であり、主成分となるウレタンプレポリマーは、ポリイ ソシアネート化合物(ジフェニルメタンジイソシアネート、ジメチルジフェニル メタンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリレンジ イソシアネート、へキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート 、P−フェニレンジイソシアネートなど)と1分子中に1ケ以上、好ましくは2 〜3ケの活性水素を有するポリオール(ポリオキシアルキレンエーテルポリオー ル、ポリブタジエンポリオールなどのゴム系ポリオールひまし油誘導体など)の 1種または2種以上を設定する物性値が得られるように適宜選択するとともに配 合比を決定して、これらを60℃〜130℃の加熱下で数時間反応させて得られ る。ウレタンプレポリマーの合成においてポリイソシアネート化合物とポリオー ルをNCO基/OH基が1.5より大なる割合、好ましくは2.1〜2.5の割 合で反応させ、その結果得られたウレタンプレポリマー中のNCO基が、通常0 .5〜10重量%となるように設計する。これに必要に応じて、通常の配合剤、 例えば熱可塑性ポリマー(ポリウレタン、エチレン系共重合体、プロピレン系共 重合体、塩化ビニル系共重合体、各種ゴム、アクリル共重合体)、タッキファイ ヤー樹脂(クマロン樹脂、ケトン樹脂、変性スチレン樹脂、テルペン樹脂、変性 テルペン樹脂、水添石油樹脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂、各種エステル化ロ ジンなど)、可塑剤(ジオクチールフタレート、ブチルベンジルフタレート、ア ルキル多環芳香族炭化水素類、塩素化パラフィンなど)、充填剤(炭酸カルシウ ム、クレー、タルクなど)、顔料、触媒(ジブチルチンジラウレート、ジブチル チンジオクテート、ジメチルベンジルアミン)、密着性付与剤(シラン化合物) 、チキソトロピー性付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配合した系で構成さ れる。例えば、ポリエステル系イソシアネートプレポリマーを主成分とする湿気 硬化形ホットメルト接着剤で、市販の「ハイボン4830」(日立化成ポリマー 株式会社製、登録商標)などが適している。
【0007】 以上のようなウレタンプレポリマーを主成分とする反応性ホットメルト接着剤 が、塗付作業性、短時間固化性、初期接着性、加工性、耐久性、価格等の面から 最も適している。
【0008】
本考案において、マット材および発泡体の接着面の少なくとも一方に反応性ホ ットメルト接着剤が100〜120℃で塗付量30〜50g/m2で加熱塗付さ れ、オープンタイム内または冷却後再加熱して軟化させた後に圧締し接着される 。この場合、単純なロール圧着でも良いが、反発の強いマット材の場合は短時間 の静止プレスをするのが好ましい。その後、固化することで貼合せたスポンジタ ワシは直ちに各形状に打ち抜くことができ製品完成までの時間を大幅に短縮でき る。また、接着剤はマット材および発泡体を接着した後、自ら水分により硬化し て接着力を増大させるものであり、かつ耐久性良好で、接着部位が熱湯中や洗剤 中においても接着性が損なわれることはない。
【0009】
以下、本考案に係わるスポンジタワシの構成および接着方法の実施例を図面に 基づいて説明するに、図1には一般家庭用2層スポンジタワシの構成が示されて いる。当該スポンジタワシはナイロン不織布からなるマット材1とポリウレタン フォームからなる発泡体2により構成されており、これら1、2は反応性ホット メルト接着剤3を介して互いに接着されて一体化されている。 反応性ホットメルト接着剤には、ポリエステル系イソシアネートプレポリマー を主成分とする湿気硬化形ホットメルト接着剤で、市販の「ハイボン4830」 (日立化成ポリマー株式会社製、登録商標)を用いた。接着に先だって、接着剤 を120℃の加熱溶融状態で厚さ10mm×面積1000×1000mm寸法の ナイロン不織布マット材に、塗付量40g/m2でロールコーターを用いて塗付 した。当該接着剤が塗付されたマット材を塗付20秒後にもう一方の被接着物で ある厚さ20mm×面積1000×1000mmのエーテル系ウレタン発泡体と 重ね合わせてロール圧着し、貼り合わせを完了した。この積層物を貼り合わせ3 分後に碁盤目状の刃のついた打ち抜き機で80×120mmの寸法に打ち抜き、 所望のスポンジタワシを得た。この打ち抜き工程で、刃に接着剤が付着すること なく、スムースな打ち抜きを行うことができた。 次に、この得られたスポンジタワシを20℃65%RH中で3日養生後、次の 耐久性試験を行った。煮沸10分、冷水10分のサイクル試験を20サイクル 。台所用合成洗剤(「ママレモン」ライオン株式会社製)の10%水溶液に2 40時間浸漬。カビ取り用洗剤(「カビキラー」ジョンソン株式会社製)の1 0%水溶液に72時間浸漬。以上の耐久性試験後のはく離試験で、いづれもマッ ト材および発泡体の材質破壊となり、接着界面での破壊は生じなかった。
【0010】
以上詳述したように、本考案のスポンジタワシは、耐熱水性、耐石鹸性、耐薬 品性、耐薬液性にすぐれた特性を有し、かつ風合いにも優れることはもとより、 生産時の貼り合わせ作業において、接着剤塗付から打ち抜きまでの作業時間を大 幅に短縮させ、その生産性に大いに寄与するものである。
【図1】図1は本考案の実施例の断面図である。
【図2】図2は例として、その他スポンジタワシの組合
せの断面図である。
せの断面図である。
1.マット材(ナイロン不織布、塩化ビニリデンなど) 2.発泡体(エステルウレタンフォーム、エーテルウレ
タンフォームなど) 3.反応性ホットメルト接着剤
タンフォームなど) 3.反応性ホットメルト接着剤
Claims (1)
- マット材および発泡体の2層以上を反応性ホットメルト
接着剤で貼り合わせた構成からなることを特徴とするス
ポンジタワシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993058855U JP2605449Y2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた スポンジタワシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993058855U JP2605449Y2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた スポンジタワシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724254U true JPH0724254U (ja) | 1995-05-09 |
JP2605449Y2 JP2605449Y2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=13096314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993058855U Expired - Lifetime JP2605449Y2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 反応性ホットメルト接着剤で貼り合わせた スポンジタワシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605449Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP1993058855U patent/JP2605449Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2605449Y2 (ja) | 2000-07-17 |
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Legal Events
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