JPH07242519A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH07242519A
JPH07242519A JP3231594A JP3231594A JPH07242519A JP H07242519 A JPH07242519 A JP H07242519A JP 3231594 A JP3231594 A JP 3231594A JP 3231594 A JP3231594 A JP 3231594A JP H07242519 A JPH07242519 A JP H07242519A
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JP
Japan
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group
formula
carbon atoms
poly
siloxane
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Application number
JP3231594A
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English (en)
Inventor
Takashi Matsuo
貴史 松尾
Kazuyuki Yahagi
和行 矢作
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Priority to CN 95192453 priority patent/CN1145025A/zh
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)分子中に下記一般式(1): 【化1】 で表わされる構造単位を有するリン酸変性オルガノ(ポ
リ)シロキサン又はその塩、及び(B)カチオン性高分
子電解質を含有する毛髪化粧料。 【効果】 安定性に優れ、しかも高いコンディショニン
グ効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定性に優れ、しかも
高いコンディショニング効果を示す毛髪化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
毛髪化粧料や毛髪洗浄剤にコンディショニング効果、特
に乾燥時の平滑性等を付与することを目的として、各種
のシリコーン誘導体が広く使用されている。ここで用い
られる主なシリコーン誘導体としては、水不溶性のジメ
チルポリシロキサン、O/Wエマルジョンであるアミノ
変性シリコーン、水溶性のポリエーテル変性シリコーン
等が挙げられ、これらのうち、特にジメチルポリシロキ
サンは高いコンディショニング効果を有していることか
ら広く用いられている。
【0003】しかしながら、ジメチルポリシロキサンは
水不溶性であるため、製品中、特に水系の製品中での分
散安定性が損なわれやすく、その配合量等に大幅な制限
を受けてしまうという問題があった。また、分散安定性
を高めるために、微粒子化したり、極小量配合するなど
の試みもなされているが、これらの場合には充分なコン
ディショニング効果を得ることはできなかった。更に、
特に毛髪洗浄料へ多量に配合した場合には、泡立ちが著
しく劣るという問題があった。
【0004】これに対し、水溶性のポリエーテル変性シ
リコーンは、水系の製品中へも安定に配合することが容
易であるが、毛髪上への残留性が極めて低く、コンディ
ショニング効果にもかなり劣るという欠点がある。
【0005】従って、安定性に優れ、しかも高いコンデ
ィショニング効果を得ることができる毛髪化粧料が望ま
れていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のリン酸変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサンとカチオン性高分子電解質を
組合わせて用いれば、安定性に優れ、しかも高いコンデ
ィショニング効果を示す毛髪化粧料が得られることを見
出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)分子中に下記一般式(1):
【0008】
【化8】
【0009】で表わされる構造単位を有するリン酸変性
オルガノ(ポリ)シロキサン又はその塩、 (B)カチオン性高分子電解質を含有する毛髪化粧料を
提供するものである。
【0010】本発明で用いられる成分(A)のリン酸変
性オルガノ(ポリ)シロキサンは、分子中に前記一般式
(1)で表わされる構造単位を有するものである。式
中、R 1 、R3 で示される炭素数2〜20の直鎖又は分
岐鎖のアルキレン基としては、例えばエチレン、プロピ
レン、トリメチレン、ブチレン、ペンタメチレン、ヘキ
サメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメ
チレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチ
レン、トリデカメチレン、テトラデカメチレン、ペンタ
デカメチレン、ヘキサデカメチレン、ヘプタデカメチレ
ン、オクタデカメチレン、ノナデカメチレン、イコサメ
チレン基等が挙げられる。
【0011】また、R2 で示される炭素数1〜50のヒ
ドロキシル基を含んでいてもよい直鎖又は分岐鎖のアル
キレン基としては、例えばメチレン、エチレン、トリメ
チレン、プロピレン、1−メチルプロピレン、ブチレ
ン、ペンタメチレン、3−メチルブチレン、1,1−ジ
メチルプロピレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、
デカメチレン、ウンデカメチレン、2−ヒドロキシエチ
レン、2−ヒドロキシブチレン、2−ヒドロキシオクタ
メチレン基等が挙げられる。
【0012】Aで示されるもののうち、炭素数1〜22
のアルキル基又はアルケニル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシ
ル、ペンチル、t−ブチル、オクチル、ノニル、デシ
ル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシ
ル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オク
タデシル、ノナデシル、イコシル、ヘンイコシル、ドコ
シル、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、
ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセ
ニル、ドデセニル、ウンデセニル、トリデセニル、テト
ラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタ
デセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、イコセニ
ル、ヘンイコセニル、ドコセニルが挙げられる。
【0013】また、これらのリン酸変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンは、このようなリン酸エステルのアルカ
リ金属塩、アルモニウム塩、アルキルアミン塩、アルカ
ノールアミン塩であってもよい。ここでアルカリ金属原
子としては、Li、Na、K、Rb、Csが挙げられ
る。
【0014】なお、本発明において、「オルガノ(ポ
リ)シロキサン」とは、高分子量のオルガノポリシロキ
サンから低分子量のオルガノシロキサンまでを含む意味
である。
【0015】成分(A)のリン酸変性オルガノ(ポリ)
シロキサンは、このような一般式(1)で表わされる構
造単位を分子中に有するものであれば特に制限されず、
好ましいものとしては、例えば次の(A−1)〜(A−
3)で示されるもの等が挙げられる。
【0016】(A−1)次の一般式(2)で表わされる
リン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロキサン。
【0017】
【化9】
【0018】〔式中、R4 は同一又は異なって炭素数1
〜22のアルキル基、アルコキシ基、次式(3)又は
(4)
【0019】
【化10】
【0020】(式中、R7 及びR9 は炭素数2〜4のア
ルキレン基を示し、R8 は炭素数1〜50のヒドロキシ
ル基を含んでいてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキレン基
を示し、M1 及びM2 は水素原子、アルカリ金属、アン
モニウム、アルキルアミン又はアルカノールアミンを示
し、dは0〜200の数を、eは0又は1の数を示す)
で表される基を示し、R5 及びR6 は次式(3′)若し
くは(4′)
【0021】
【化11】
【0022】(式中、R7 及びR9 は前記と同じものを
示し、R8′は炭素数1〜50のヒドロキシル基を含ん
でいてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、
d、e、M1 及びM2 は前記と同じものを示す)で表さ
れる基又は炭素数1〜22のアルキル基若しくはアルコ
キシ基を示すが、R4 、R5 及びR6 のうち少なくとも
一つは式(3)又は(3′)で表わされる基を示す。c
は0〜1000の数を示す〕
【0023】式(2)中の基R4 は、炭素数1〜22の
アルキル基、アルコキシ基、式(3)又は式(4)で表
わされる基であるが、これらの中でも炭素数1〜6のア
ルキル基若しくはアルコキシ基、R8 が炭素数2〜15
のアルキレン基である式(3)の基が好ましく、特にメ
チル基又はR8 が炭素数3〜12のアルキレン基である
式(3)の基が好ましい。また、式(2)中のcは0〜
1000の数であるが、0〜100、特に0〜50、更
に0〜10のものが好ましい。式(3)、式(3′)、
式(4)又は式(4′)中のR8 又はR8′としては炭
素数2〜15、特に3〜12のものが好ましく、dは0
〜15、eは0が好ましく、また、式(3)、式
(3′)中のM1 及びM2 としては、水素原子又はアル
カリ金属が特に好ましい。
【0024】(A−2)次の一般式(5)で表わされる
モノアルキルリン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロ
キサン。
【0025】
【化12】
【0026】〔式中、R10は同一又は異なる炭素数1〜
22のアルキル若しくはアルコキシ基、又はフェニル基
を示し、R11、R12及びR13は、同一又は異なっていて
もよく、少なくとも一つは次式(6)
【0027】
【化13】
【0028】(式中、R14及びR16は炭素数2〜4のア
ルキレン基を示し、R15は炭素数1〜50のヒドロキシ
ル基を含んでいてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキレン基
を示し、h及びiは0〜200の数を示し、M3 は水素
原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルキルアミン又
はアルカノールアミン塩を示し、A1 は炭素数1〜22
の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示す)
で表わされる基を示し、残部は炭素数1〜22のアルキ
ル若しくはアルコキシ基、フェニル基又は基
【0029】
【化14】
【0030】(式中、R14、R15、R16、h及びiは前
記と同じ意味を示す)を示し、f及びgは0〜1000
の数を示す〕
【0031】式(5)中の基R10は炭素数1〜22のア
ルキル基若しくはアルコキシ基又はフェニル基である
が、これらの中でも炭素数1〜6のアルキル基又はアル
コキシ基が好ましく、特にメチル基が好ましい。また、
式(5)中のf及びgは0〜1000の数であるが、そ
の範囲内でも0〜150であるものが好ましい。式
(6)中のR15としては炭素数1〜25のものが好まし
く、hとしては0〜15が好ましく、iとしては0〜1
5が好ましい。また、式(6)中のM3 としては水素原
子、アルカリ金属が特に好ましい。A1 としては炭素数
1〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。
【0032】(A−3)次の一般式(7)及び一般式
(8)で表わされる構造単位を有するリン酸ジエステル
塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン。
【0033】
【化15】
【0034】〔式中、R17は炭素数2〜20のアルキレ
ン基を示し、R18はヒドロキシル基が置換していてもよ
い炭素数1〜50の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示
し、mは0〜200の数を示し、Mは水素原子又は1価
の陽イオンを示し、R19、R20、R21及びR22はそれぞ
れアルキル基、アルコキシ基、フェニル基又は一般式
(8)で表わされる構造単位を示し、nは0又は1を示
す〕
【0035】式(7)中の基R17は炭素数2〜20のア
ルキレン基であるが、これらの中でも特にブチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オク
タメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメ
チレン、ドデカメチレン基が好ましい。また、R18はヒ
ドロキシル基が置換していてもよい炭素数1〜50の直
鎖又は分岐鎖のアルキレン基であるが、これらの中でも
特にメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペン
タメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン基が好ま
しい。mは0〜200の数を示すが、特に0〜20の数
が好ましい。Mとしては、Na、Kが好ましい。また、
19、R20、R21、R22としては、炭素数1〜22のア
ルキル基若しくはアルコキシ基又はフェニル基が好まし
い。
【0036】これらのリン酸ジエステル塩変性オルガノ
(ポリ)シロキサンは、上述の一般式(7)及び一般式
(8)で表わされる構造単位を有するものであれば限定
されず、その結合の構造も、構造単位(7)と(8)と
が直鎖状に連なる構造、構造単位(7)と(8)とが網
目状に連なる構造、構造単位(7)と(8)とが環状に
連なる構造、これらの混合型の構造等、特に制限される
ものではない。また、構造単位(7)及び(8)はそれ
ぞれランダム状に結合していても、ブロック状に結合し
ていてもよい。
【0037】これらのうち、最も好ましいものは、次の
一般式(9)で表わされる構造を有するものである。
【0038】
【化16】
【0039】〔式中、R17、R18、m及びMは前記と同
じ意味を示す。R23〜R40は、それぞれ炭素数1〜22
のアルキル基若しくはアルコキシ基又はフェニル基を示
す。このうち、R27及びR36は一緒になって2価の酸素
原子となってもよい。o、p、q、r、s及びtは、そ
れぞれ0〜1000の数を示す。〕
【0040】前記のリン酸変性オルガノ(ポリ)シロキ
サンのうち、(A−1)で示したリン酸エステル変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサン(2)は、例えば分子鎖中の
ケイ素原子に結合する基として1以上の基(4)又は
(4′)を有するアルコール変性オルガノ(ポリ)シロ
キサンとオキシハロゲン化リンとを反応させ、次いでリ
ンとハロゲンの結合部を加水分解することにより、分子
鎖中のケイ素原子に結合する基(3)又は(3′)を有
するオルガノ(ポリ)シロキサンが製造される。
【0041】以下、製造工程ごとに製造方法を説明す
る。まず、分子鎖中のケイ素原子に結合する基として1
以上の基(4)又は(4′)を有するアルコール変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサン(以下、「アルコール変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサン」という)とオキシハロゲン
化リンとを無溶媒又は溶媒中で反応させる。
【0042】ここで用いるアルコール変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンは、分子鎖中のいずれか1以上のケイ素
原子に基(4)又は(4′)が結合しているものであれ
ばよく、その結合部位は制限されない。したがって、一
般に特定の置換基の結合部位により側鎖型、両末端型、
片末端型及びT構造型などと称されるいずれの構造のも
のも使用することができる。このようなアルコール変性
オルガノ(ポリ)シロキサンとしては、例えば、次式で
示される構造のものを挙げることができる。
【0043】
【化17】
【0044】(式中、u、v、w及びxは、それぞれ0
〜1000の数を示す)
【0045】このようなアルコール変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンは公知の方法で製造したものを使用する
ことができるが、市販品をそのまま使用することもでき
る。この市販品としては、例えば、X−22−170、
X−22−170A、X−22−170B、X−22−
170D、X−22−160AS、KF6001、KF
6002、KF6003、X−22−176B、X−2
2−176D、X−22−4015(以上、信越化学社
製)、TSL−9105、TSF4705、TSF47
51、XF42−220、XF42−811、XF42
−831(以上、東芝シリコーン社製)、PS197、
PX101(以上、チッソ社製)を挙げることができ
る。
【0046】これらのアルコール変性オルガノ(ポリ)
シロキサンと反応させるオキシハロゲン化リンとして
は、例えばオキシ塩化リン、オキシ臭化リン等が挙げら
れ、特にオキシ塩化リンが好ましい。
【0047】アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ンとオキシハロゲン化リンとの反応方法は特に制限され
ないが、例えば、それぞれを適当な溶媒に溶解させたも
のを混合し、反応させる方法を適用することができる。
【0048】アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ンを溶解させるために用いる溶媒としては、テトラヒド
ロフラン、塩化メチレン、トルエン、ジエチルエーテル
などを挙げることができる。ここで用いる溶媒量は、ア
ルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサン重量に対して
10倍量以下が好ましく、3倍量以下が更に好ましい。
また、オキシハロゲン化リンを溶解させるために用いる
溶媒としては、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、ト
ルエン、エーテルなどを挙げることができる。ここで用
いる溶媒量は、オキシハロゲン化リン重量に対して20
倍量以下が好ましく、10倍量以下が更に好ましい。
【0049】アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ンとオキシハロゲン化リンとの混合比は特に制限されな
いが、アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサンが有
するヒドロキシル基1当量に対して、オキシハロゲン化
リンが0.5〜2、好ましくは0.9〜1.5当量とな
るように混合することが好ましい。
【0050】アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ンとオキシハロゲン化リンの混合方法は特に制限されな
いが、例えば、必要に応じて攪拌しながら、オキシハロ
ゲン化リン溶液中にアルコール変性オルガノ(ポリ)シ
ロキサン溶液を滴下する方法を適用することができる。
【0051】この場合の滴下方法は特に制限されず、例
えば、全量を一括して若しくは適宜分割して滴下する方
法又は少量ずつ滴下する方法を適用することができる。
滴下時における反応系の温度は−50〜10℃が好まし
く、−30〜0℃が更に好ましい。反応終了後、必要に
応じて前記温度範囲内で1〜5時間熟成操作をすること
が好ましい。なお、反応系には副生する塩酸を中和する
ため、第3級アミン、例えば、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリンなどを
共存させることもできる。
【0052】次に、前工程により生じた反応生成物のリ
ンとハロゲンの結合部を加水分解するには、アルカリ溶
液を、例えば上記と同様の滴下方法を適用して反応させ
る。
【0053】ここで用いるアルカリ溶液としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、アルキル
アミン、アルカノールアミンなどの水溶液を挙げること
ができ、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ま
しい。また、アルカリ溶液の濃度は特に制限されず、ア
ルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサン及びオキシハ
ロゲン化リンの濃度を考慮して適宜調節することができ
る。更に、反応系の温度は、上記と同じ温度範囲に設定
保持することが好ましく、反応時間は1〜15時間がよ
い。
【0054】このようにして反応を終了させた後、生成
したリン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロキサン
(2)を反応系から分別する。なお、得られたリン酸エ
ステル変性オルガノ(ポリ)シロキサン(2)に対し、
必要に応じて更に精製操作を付加することもできる。こ
の精製操作は特に制限されず、例えば、1)反応液中
に、水及び非親水性溶媒、例えば、ブタノール、トルエ
ンなど、更に必要に応じてエタノール、2−プロパノー
ルなどの解乳化剤を加えて攪拌し、静置して分層させ、
余剰のリン酸塩や副生する無機及び有機塩を含む水層を
除去する方法;2)反応液から溶剤を留去し、得られた
残渣を水で洗浄することにより余剰のリン酸塩等を除去
するか、又は前記残渣をエタノール、プロパノール、ブ
タノール、トルエン等の溶剤に溶解させることにより、
析出した余剰のリン酸塩等をろ別して除去する方法;
3)生成したリン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロ
キサンが有機溶剤に不溶のものの場合には、分別した水
層にエタノール、アセトンなどの親水性溶媒を加えて目
的物を沈殿させる方法を挙げることができる。
【0055】また、(A−2)で示したモノアルキルリ
ン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロキサン(5)
は、例えば分子鎖中のケイ素原子に結合する基として1
以上の基
【0056】
【化18】
【0057】(式中、R14、R15、R16、h及びiは前
記と同じものを示す)を有するアルコール変性オルガノ
(ポリ)シロキサンとオキシハロゲン化リンとを反応さ
せ、次いでA1-OH(ここでA1は前記と同じものを示す)
で表わされるアルコールを反応せしめ、リンとハロゲン
の結合部を加水分解することにより、分子鎖中のケイ素
原子に結合する基として次式(6)
【0058】
【化19】
【0059】(式中、R14、R15、R16、h、i、A1
及びM3 は前記と同じものを示す)で示される基を1以
上有するオルガノ(ポリ)シロキサンが製造される。
【0060】アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ンとオキシハロゲン化リンとの反応は、前記の(A−
1)で示したリン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロ
キサン(2)の場合と同様にして行うことができる。
【0061】次に、A1-OH(A1は前記と同じ意味を表わ
す)で表わされるアルコールを前工程により生じた反応
生成物と反応させる。A1-OH で表わされるアルコールと
しては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノ
ール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノ
ール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、1−
ヘキサノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、
1−ノナノール、1−デカノール、1−ウンデカノー
ル、1−ドデカノール、1−テトラデカノール、1−ヘ
キサデカノール、1−オクタデカノール、2−エチルヘ
キサノール、2−ヘキシルデカノール、2−ヘプチンウ
ンデカノール、1−オレイルアルコール、テトラデカフ
ルオロヘキシルエチルアルコール、ヘプタデカオクチル
エチルアルコール等が挙げられる。
【0062】A1-OH の添加方法は特に制限されず、例え
ば全量を一括して、若しくは適宜分割して滴下する方法
又は少量ずつ滴下する方法を適用することができる。滴
下時における温度は−50〜10℃が好ましく、−30
〜0℃が更に好ましい。滴下終了後、必要に応じて前記
温度範囲内で1〜5時間熟成操作をすることが好まし
い。A1-OH で表わされるアルコールの使用量としては、
オキシハロゲン化リンに対し、0.8〜1.2当量とす
ることが好ましい。
【0063】次に、前工程により生じた反応生成物のリ
ンとハロゲンの結合部を加水分解するには、前記の(A
−1)の場合と同様に行うことができる。
【0064】前記(A−3)で示したリン酸ジエステル
塩変性オルガノ(ポリ)シロキサンは、例えば次の一般
式(10)及び(8)
【0065】
【化20】
【0066】〔式中、R17、R18、R19、R21、R22
m及びnは前記と同じ意味を示す。〕で表わされる構造
単位を有するアルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ンと次の一般式(11): POX3 (11) 〔式中、Xはハロゲン原子を示す。〕で表わされるオキ
シハロゲン化リンとを反応させ、次いでアルカリ存在
下、P−X結合を加水分解することにより製造すること
ができる。
【0067】原料である一般式(10)及び一般式
(8)で表わされる構造単位を有するアルコール変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサンは、これらの構造単位を有す
るものであれば特に限定されず、アルキル基、アルコキ
シ基、フェニル基、-R18-(OR17)m-OH の数も制限され
ず、また各構造単位が直鎖状に連なる構造、網目状に連
なる構造、環状に連なる構造、これらの混合型の構造と
特に制限されるものではない。また、構造単位(10)
及び(8)はそれぞれランダム状に結合していても、ブ
ロック状に結合していてもよい。かかるアルコール変性
オルガノ(ポリ)シロキサンの好ましい具体例を以下に
示す。
【0068】
【化21】
【0069】
【化22】
【0070】〔式中、R41〜R47は、それぞれアルキル
基(好ましくは炭素数1〜22のアルキル基)、アルコ
キシ基(好ましくは炭素数1〜22のアルコキシ基)又
はフェニル基を示し、y、z及びa′はそれぞれ0〜1
000の数を示す。〕
【0071】このようなアルコール変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンは公知の方法(例えば特開昭62−19
5389号公報に記載の方法)で製造したものを使用す
ることができるが、市販品をそのまま使用することもで
き、その具体例としては、例えば、X−22−170
A、X−22−170、X−22−170B、X−22
−170D、X−22−160AS、KF6001、K
F6002、KF6003、X−22−176B、X−
22−176D、X−22−4015、KF6005、
KF6007、KF6015、KF353A、KF35
4A、KF355A(以上、信越化学工業社製)、TS
L9105、TSF4750、TSF4751、XF4
2−220、XF42−811、XF42−831(以
上、東芝シリコーン社製)、PS197、PX101
(チッソ社製)等が挙げられる。
【0072】また、もう一方の原料であるオキシハロゲ
ン化リン(11)としては、オキシ塩化リン、オキシ臭
化リン、オキシヨウ化リン等が挙げられるが、特にオキ
シ塩化リンが好ましい。
【0073】更に、反応に用いられるアルカリとしては
NaOH、KOH、CsOH等が挙げられるが、好まし
くはNaOH、KOHである。
【0074】まず、前記一般式(10)及び(8)で表
わされる構造単位を有するアルコール変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンと一般式(11)で表わされるオキシハ
ロゲン化リンを、要すれば原料総量の1〜3倍モルのト
リエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メ
チルモルホリン等の3級アミンの存在下、原料総量の0
〜20倍重量のテトラヒドロフラン、塩化メチレン、ト
ルエン等の両原料を溶解し得る溶媒中で、0〜30℃に
て1〜30時間反応させる。好ましくは最初−50〜1
0℃、特に好適には−20〜−30℃にて1〜5時間反
応させてモノエステル化させた後、0〜30℃、特に好
適には0〜15℃にて1〜30時間反応させ、ジエステ
ル化する。次いで、用いたオキシハロゲン化リン(1
1)に対し、3〜5倍当量のアルカリ水溶液を加えて−
30〜0℃にて2〜12時間生成したP−X結合の加水
分解を行えばよい。
【0075】尚、原料のアルコール変性オルガノポリシ
ロキサンとオキシハロゲン化リンの反応比は、目的化合
物である変性オルガノ(ポリ)シロキサンの変性度に応
じて適宜決定すればよく、特に限定されないが、例えば
原料のアルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサン中の
水酸基の数をJとし、そのJ個の水酸基のすべてを変性
させる場合には、オキシハロゲン化リンをアルコール変
性オルガノ(ポリ)シロキサンの0.2〜0.8J倍モ
ル、好ましくは0.3〜0.6J倍モル用いればよい。
【0076】反応終了後、水と水に混和しにくい溶剤を
加えて攪拌もしくは振盪し、静置、分層させ、水層を除
去することにより余剰のリン酸塩と副生する無機及び有
機の塩が除去可能である。この時に用いられる水と混和
しにくい溶剤としてはブタノール、トルエン、クロロホ
ルム、ジクロルメタン、ヘキサン、エチルエーテル等が
挙げられ、分層しにくい時や乳化してしまう時にはエタ
ノール、2−プロパノール等の解乳化剤を加えてもよ
い。更には反応終了液から溶剤を留去し、得られる残渣
を水で洗浄して余剰のリン酸塩と副生する無機及び有機
の塩を除去したり、あるいはエタノール、ブタノール、
トルエン、クロロホルム、ジクロルメタン、ヘキサン、
エチルエーテル等の溶剤で残渣を溶解させ不溶物として
析出する余剰のリン酸塩と副生する無機及び有機の塩を
濾別してもよい。
【0077】得られる変性オルガノ(ポリ)シロキサン
が有機溶剤に溶解しない時には水層にメタノール、エタ
ノール、アセトン等の水と混和しやすい溶剤を加え、沈
澱した変性オルガノ(ポリ)シロキサンを分取する。
【0078】これらの成分(A)のリン酸変性オルガノ
(ポリ)シロキサン又はその塩は、単独又は2種以上を
組合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜20
重量%(以下、単に%で示す)配合するのが好ましく、
特に0.5〜10%、更に0.5〜5%配合すると、乾
燥時の平滑性に優れ、かつ安定に配合することができる
ので好ましい。また、本発明の毛髪化粧料をシャンプー
等の毛髪洗浄料とする場合には、全組成中に0.1〜1
0%、特に0.5〜5%配合すると、乾燥時の平滑性や
安定性に特に優れるので好ましい。
【0079】本発明で用いられる成分(B)のカチオン
性高分子電解質としては、水溶性カチオンポリマーが好
ましく、特にポリマー鎖に結合してアミノ基又はアンモ
ニウム基を含むか、又は少なくともジメチルジアリルア
ンモニウムハライドを構成単位として含む水溶性カチオ
ンポリマーが好ましい。具体的には、例えばカチオン化
セルロース誘導体、カチオン性デンプン、カチオン化グ
アーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポ
リマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド
共重合物、4級ポリビニルピロリドン誘導体などが挙げ
られる。
【0080】カチオン化セルロース誘導体としては、例
えば次の一般式(21)で表わされるものが好ましい。
【0081】
【化23】
【0082】〔式中、Dはアンヒドログルコース単位の
残基を示し、b′は50〜20000の数を示し、各R
48は、それぞれ次の一般式(13)で表される置換基を
示す。
【0083】
【化24】
【0084】(R49及びR50は、それぞれ炭素数2又は
3のアルキレン基を示し、c′は0〜10の数、d′は
0〜3の数、e′は0〜10の数を示し、R51は炭素数
1〜3のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基を示
し、R52、R53及びR54 は同一又は異なって、炭素数
10以下のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を
示し、また式中の窒素原子を含んで複素環を形成しても
よい。X1 は陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スル
ホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等)を示す〕
【0085】これらのカチオン化セルロース誘導体のカ
チオン置換度は、0.01〜1、すなわちアンヒドログ
ルコース単位当たりのd′の平均値は0.01〜1が好
ましく、更に好ましくは0.02〜0.5である。又、
c′+e′の合計は平均1〜3である。カチオン置換度
が0.01未満では十分でなく、また1を超えてもかま
わないが反応収率の点より1以下が特に好ましい。ここ
で用いるカチオン化セルロース誘導体の分子量は約10
万〜300万の間が好ましい。
【0086】また、カチオン性デンプンとしては次の一
般式(14)で表されるものが好ましい。
【0087】
【化25】
【0088】〔式中、Eはデンプン残基を示し、R55
炭素数1〜10のアルキレン基又はヒドロキシアルキレ
ン基を示し、R56、R57及びR58は同一又は異なって、
炭素数10以下のアルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基を示し、また式中の窒素原子を含んで複素環を形成
してもよい。X2 は陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫
酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等)を示
し、f′は正の数を示す〕
【0089】これらのカチオン性デンプンのカチオン置
換度は0.01〜1、すなわち無水グルコース単位当た
り0.01〜1、好ましくは0.02〜0.5個のカチ
オン基が導入されたものが好ましい。カチオン置換度が
0.01未満では十分でなく、また1を超えてもかまわ
ないが反応収率の点より1以下が好ましい。
【0090】カチオン化グアーガム誘導体としては、次
の一般式(15)で表されるものが好ましい。
【0091】
【化26】
【0092】〔式中、Gはグアーガム残基を示し、R59
は炭素数1〜10のアルキレン基又はヒドロキシアルキ
レン基を示し、R60、R61及びR62は同一又は異なっ
て、炭素数10以下のアルキル基、アリール基又はアラ
ルキル基を示し、また式中の窒素原子を含んで複素環を
形成してもよい。X3 は陰イオン(塩素、臭素、沃素、
硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等)を示
し、g′は正の数を示す〕
【0093】これらのカチオン化グアーガム誘導体のカ
チオン置換度は、0.01〜1が好ましく、特に0.0
2〜0.5個のカチオン基が、糖単位に導入されたもの
が好ましい。この型のカチオンポリマーは、例えば特公
昭58−35640号、特公昭60−46158号及び
特開昭58−53996号公報に記載され、ジャグアー
ル(セラニーズ シュタイン・ホール社)として市販さ
れている。
【0094】カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩
/アクリルアミド共重合物としては、次の一般式(1
6)又は(17)で示されるものが好ましい。
【0095】
【化27】
【0096】〔式中、R63及びR64は同一又は異なっ
て、水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、フェニ
ル基、アリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアル
キル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又は
カルボアルコキシアルキル基を示し、R65、R66、R67
及びR68は同一又は異なって、水素原子、低級アルキ基
(炭素数1〜3)又はフェニル基を示し、X4 は陰イオ
ン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫
酸、硝酸など)を示し、h′は1〜50の数、i′は0
〜50の数、j′は150〜8000の数を示す。〕
【0097】これらのジアリル4級アンモニウム塩/ア
クリルアミド共重合物、及びジアリル4級アンモニウム
塩ホモポリマーの分子量としては、約3万〜200万が
好ましく、更に好ましくは10万〜100万の範囲であ
る。
【0098】4級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は次式(18)で示されるものが好ましい。
【0099】
【化28】
【0100】〔式中、R69は水素原子又は炭素数1〜3
のアルキル基を示し、R70、R71及びR72は同一又は異
なって、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロ
キシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル
基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキ
ル基を示し、Y1 は酸素原子又はアミド結合中のNH基
を示し、X5 は陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、ス
ルホン酸、炭素数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸
等)を示し、m′は1〜10の数、k′+l′=20〜
8000の数を示す〕
【0101】これらの4級化ポリビニルピロリドン誘導
体の分子量としては、1万〜200万が好ましく、更に
好ましくは5万〜150万である。
【0102】以上のような成分(B)のカチオン性高分
子電解質は、単独又は二種以上を組合わせて用いること
ができ、全組成中に0.01〜5%配合するのが好まし
く、特に0.1〜3%、更に0.3〜1.5%配合する
と、より高いコンディショニング効果が得られるので好
ましい。
【0103】本発明の毛髪化粧料には、前記必須成分の
ほか、更に必要に応じて、通常、化粧料、医薬品、食品
等に配合される成分、例えばカチオン界面活性剤、アニ
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤;
直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する
高級アルコール類;流動パラフィン、ワセリン等の炭化
水素類;液状ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘
導体;レシチン等のリン脂質;コレステロール等のステ
ロール及びその誘導体;コラーゲン分解ペプチド誘導
体;パーフルオロポリエーテル;高級アルコール高級脂
肪酸エステル類、高級脂肪酸類、アルキル基又はアルケ
ニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂類;ミンクオ
イル、オリーブ油等の動植物性油脂類;ジンクピリチオ
ン(Zpt)のような抗フケ剤、殺菌剤、ビタミン類等
の薬効剤;パラベン等の防腐剤;プロピレングリコー
ル、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ソルビトール、パンテノール、グリシンベタイン
等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;パーフルオロポリ
エーテル等のコンディショニング剤;グリコールエステ
ル等のパール化剤;ヒドロキシプロピルキトサン等のキ
トサン誘導体;各種調合香料、色素;その他エンサイク
ロペティア・オブ・シャンプー・イングレディエンツ
〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO
INGREDIENTS(MICELLE PRESS
1985年)〕、エンサイクロペディア・オブ・シャ
ンプー・イングレディエンツ 〔ENCYCLOPED
IA OFSHAMPOO INGREDIENTS
(MICELLE PRESS,1985年)〕、最新
化粧品科学(薬事日報社、1988年)などに記載され
ている成分等を、本発明の効果を損なわない範囲におい
て、適宜配合することもできる。
【0104】本発明の毛髪化粧料は、前記成分を混合
し、通常の方法に従って製造することができる。そし
て、シャンプー等の毛髪洗浄料、リンス、トリートメン
トなどとすることができ、特に毛髪洗浄料等の水系の製
品とするのが好ましい。このような場合には、全組成中
に水を20〜95%配合することができる。
【0105】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、安定性に優れ、
しかも高いコンディショニング効果を示すものであり、
特にシャンプー等の毛髪洗浄料として好適である。
【0106】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0107】製造例1 オキシ塩化リン15.2gをテトラヒドロフラン15g
に溶解させた溶液を、−30℃まで冷却した。次に、こ
の溶液に、次式;
【0108】
【化29】
【0109】で示される構造の両末端アルコール変性ジ
メチルポリシロキサン(商品名X−22−160AS、
アルコール当量112;信越化学社製)50g及びトリ
エチルアミン10gをテトラヒドロフラン40gに溶解
させた溶液を、40分かけて滴下し、反応させた。その
後、反応系の温度を−20℃以下に保持し、4時間熟成
させた。次に、反応液中に、水酸化ナトリウム20.7
gをイオン交換水40gに溶解させた溶液を40分かけ
て滴下した。その後0℃で12時間攪拌を継続し、反応
を終了させた。次に、溶媒を留去したのちイオン交換水
300gを加え、不溶分をろ別した。その後、ろ液にエ
タノール100mlを加え、生じた固形物をろ別し、リ
ン酸エステル変性ジメチルポリシロキサン(化合物1)
52gを得た。このものについてNMR及びIR(KB
r法)による分析を行った。NMRの分析結果は次のと
おりである。
【0110】
【化30】
【0111】
【表1】1 H−NMR(D2O); δ(ppm) 0.1(broad s,66H,Si−CH3 ) 0.52(m,4H,−O−Si−C2 −CH2−) 1.55(m,4H,−O−Si−CH22 CH2
O−) 3.6(m,8H,−C2 −O−C2 −) 3.8(m,4H,−C2 −O−P−)
【0112】これらの分析結果から、リン酸エステル変
性ジメチルポリシロキサン(化合物1)の構造は次式で
示されるものであると認められる。
【0113】
【化31】
【0114】製造例2
【0115】
【化32】
【0116】オキシ塩化リン6.5gをテトラヒドロフ
ラン20gに溶解させた溶液を−30℃まで冷却した。
次に、この溶液に公知の方法(特開昭62−19538
9号)により合成した上記式の両末端アルコール変性ジ
メチル(ポリ)シロキサン40.0g、トリエチルアミ
ン4.3gをテトラヒドロフラン40gに溶解させた溶
液を30分で滴下した。その後、反応温度を−20℃以
下に保ちながら4時間熟成させた。次に、反応液中に水
酸化ナトリウム8.5gをイオン交換水10gに溶解し
た溶液を20分で滴下した。0℃で12時間攪拌を継続
し、反応を終了させた。次に反応液にイオン交換水10
0g、エーテルとエタノールの混合溶媒を加え、反応生
成物を抽出した。その後有機層をイオン交換水で洗浄
し、水層を除去したのち溶媒を減圧留去し、リン酸エス
テル変性ジメチル(ポリ)シロキサン(化合物2)41
gを得た。
【0117】
【表2】31 P−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 7.91 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 0.1(Si−C3 ) 0.5(Si−C2 ) 1.2(−CH2−(C2 8−CH2−CH2−O−
P) 1.6(−C2 −CH2−O−P) 3.8(−C2 −O−P) IR; Si−O−Si 1020cm-1 Si−C 1260cm-1,800cm-1
【0118】製造例3
【0119】
【化33】
【0120】オキシ塩化リン11.0gをテトラヒドロ
フラン20gに溶解させた溶液を−30℃まで冷却し
た。次に、この溶液に上記式のアルコール(ポリエーテ
ル)変性ジメチル(ポリ)シロキサン(KF−355
A;信越化学社製)50.0g、トリエチルアミン7.
3gをテトラヒドロフラン25gに溶解させた溶液を3
0分で滴下した。その後、反応温度を−20℃以下に保
ちながら4時間熟成させた。次に、反応液中に水酸化ナ
トリウム14.7gをイオン交換水20gに溶解した溶
液を20分で滴下した。0℃で5時間攪拌を継続し、反
応を終了させた。テトラヒドロフラン層を分取し、溶媒
を減圧留去した後、更にエタノールを加え不溶分を濾別
した。その後エタノールを減圧留去し、リン酸エステル
変性ジメチル(ポリ)シロキサン(化合物3)57gを
得た。
【0121】
【表3】31 P−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 7.91 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 0.1(Si−C3 ) 0.5(Si−C2 ) 1.5(Si−CH2−C2 −CH2−O) 3.4(−O−C2 −) 3.9(−C2 −O−P) IR; Si−O−Si 1025cm-1 Si−C 1270cm-1,800cm-1
【0122】製造例4
【0123】
【化34】
【0124】オキシ塩化リン23.7gをテトラヒドロ
フラン30gに溶解させた溶液を−30℃まで冷却し
た。次に、この溶液に公知の方法(特開昭62−195
389号)により合成した上記式の両末端アルコール変
性ジメチル(ポリ)シロキサン30.0g、トリエチル
アミン15.6gをテトラヒドロフラン40gに溶解さ
せた溶液を30分で滴下した。その後、反応温度を−2
0℃以下に保ちながら4時間熟成させた。次に、反応液
中に水酸化ナトリウム30.9gをイオン交換水40g
に溶解した溶液を20分で滴下した。0℃で12時間攪
拌を継続し、反応を終了させた。次に反応液にイオン交
換水100g、エーテルとエタノールの混合溶媒を加
え、反応生成物を抽出した。その後有機層をイオン交換
水で洗浄し、水層を除去したのち溶媒を減圧留去し、リ
ン酸エステル変性ジメチル(ポリ)シロキサン(化合物
4)42gを得た。
【0125】
【表4】31 P−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 7.81 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 0.1(Si−C3 ) 0.5(Si−C2 ) 1.5(Si−CH2−C2 −CH2−O) 3.4(−O−C2 −) 3.9(−C2 −O−P) IR; Si−O−Si 1025cm-1 Si−C 1270cm-1,800cm-1
【0126】製造例5
【0127】
【化35】
【0128】オキシ塩化リン20.1gをテトラヒドロ
フラン30gに溶解させた溶液を−30℃まで冷却し
た。次に、この溶液に公知の方法(特開昭62−195
389号)により合成した上記式の両末端アルコール変
性ジメチル(ポリ)シロキサン50.0g、トリエチル
アミン13.2gをテトラヒドロフラン40gに溶解さ
せた溶液を30分で滴下した。その後、反応温度を−2
0℃以下に保ちながら4時間熟成させた。次に、反応液
中に水酸化ナトリウム26.2gをイオン交換水40g
に溶解した溶液を20分で滴下した。0℃で12時間攪
拌を継続し、反応を終了させた。次に反応液にイオン交
換水100g、エーテルとエタノールの混合溶媒を加
え、反応生成物を抽出した。その後有機層をイオン交換
水で洗浄し、水層を除去したのち溶媒を減圧留去し、リ
ン酸エステル変性ジメチル(ポリ)シロキサン(化合物
5)52gを得た。
【0129】
【表5】31 P−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 7.91 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 0.1(Si−C3 ) 0.5(Si−C2 ) 1.2(−CH2−(C2 8−CH2−CH2−O−
P) 1.6(−C2 −CH2−O−P) 3.8(−C2 −O−P) IR; Si−O−Si 1020cm-1 Si−C 1260cm-1,800cm-1
【0130】製造例6
【0131】
【化36】
【0132】オキシ塩化リン13.2gをテトラヒドロ
フラン20gに溶解させた溶液を−30℃まで冷却し
た。次に、この溶液に公知の方法(特開昭62−195
389号)により合成した上記式の片末端アルコール変
性ジメチルシロキサン30.0g、トリエチルアミン
8.7gをテトラヒドロフラン30gに溶解させた溶液
を20分で滴下した。その後、反応温度を−20℃以下
に保ちながら4時間熟成させた。次に、反応液中に水酸
化ナトリウム17.5gをイオン交換水30gに溶解し
た溶液を20分で滴下した。0℃で12時間攪拌を継続
し、反応を終了させた。次に反応液にイオン交換水70
g、エーテルとエタノールの混合溶媒を加え、反応生成
物を抽出した。その後有機層をイオン交換水で洗浄し、
水層を除去したのち溶媒を減圧留去し、リン酸エステル
変性ジメチルシロキサン(化合物6)32gを得た。
【0133】
【表6】31 P−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 8.01 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) 0.1(Si−C3 ) 0.5(Si−C2 ) 1.2(−CH2−(C2 8−CH2−CH2−O−
P) 1.6(−C2 −CH2−O−P) 3.8(−C2 −O−P) IR; Si−O−Si 1020cm-1 Si−C 1260cm-1,800cm-1
【0134】製造例7
【0135】
【化37】
【0136】オキシ塩化リン4.9gをテトラヒドロフ
ラン25gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に
X−22−4399(信越化学社製)30g、トリエチ
ルアミン3.2g、テトラヒドロフラン30gの混合溶
液を25分で滴下した。−30℃で4時間熟成させた
後、更にこの溶液にメタノール1.0g、トリエチルア
ミン3.2g、テトラヒドロフラン5gの混合溶液を1
0分で滴下した。滴下終了後0℃で4時間熟成させ、そ
の後この溶液に水酸化ナトリウム5.5g、水15gの
溶液を30分で滴下した。0℃で5時間熟成させた後、
エーテル200g、水100gを添加し分層させ、水層
を分取した。水を留去した後、更に塩化メチレン200
gを加え、不溶分を濾過した後、塩化メチレンを留去す
ることにより、リン酸ジエステル変性オルガノ(ポリ)
シロキサン(化合物7)30.4gを得た。
【0137】
【表7】1 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) −0.1(Si−CH3) 0.5(Si−CH2) 1.25(−CH2−) 1.56(−C2 CH2−O−) 3.4(−CH2−O−CH2−) 3.92(−C2 −O−P−O−C3
【0138】
【化38】
【0139】製造例8
【0140】
【化39】
【0141】オキシ塩化リン7.5gをテトラヒドロフ
ラン20gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に
公知の方法により合成したアルコール変性シリコーン1
5.7g、トリエチルアミン5.0g、テトラヒドロフ
ラン20gの混合溶液を30分で滴下した。−30℃で
4時間熟成させた後、更にこの溶液にエタノール2.3
g、トリエチルアミン5.0g、テトラヒドロフラン5
gの混合溶液を20分で滴下した。滴下終了後0℃で8
時間熟成させ、その後この溶液に水酸化ナトリウム7.
9g、水15gの溶液を20分で滴下した。0℃で7時
間熟成させた後、ヘキサン100g、水100gを添加
し分層させ、ヘキサン層を分取した。更に水(100g
×3)を加え水洗した後ヘキサン層を分取し、ヘキサン
を留去することによりリン酸ジエステル変性オルガノ
(ポリ)シロキサン(化合物8)20.8gを得た。
【0142】
【表8】1 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) −0.1(Si−CH3) 0.4(Si−CH2) 0.9(C3 CH2−O) 1.24(−CH2−) 1.57(−C2 CH2−O−) 3.82(−CH2−O−P)
【0143】
【化40】
【0144】製造例9
【0145】
【化41】
【0146】オキシ塩化リン4.5gをテトラヒドロフ
ラン25gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に
アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサン(KF60
05;信越化学社製)50g、トリエチルアミン3.0
g、テトラヒドロフラン40gの混合溶液を30分で滴
下した。−30℃で5時間熟成させた後、更にこの溶液
にエタノール1.4g、トリエチルアミン3.0g、テ
トラヒドロフラン5gの混合溶液を10分で滴下した。
滴下終了後0℃で9時間熟成させ、その後この溶液に水
酸化ナトリウム2.4g、水10gの溶液を30分で滴
下した。0℃で3時間熟成させた後、エーテル200
g、水100gを添加し分層させ、エーテル層を分取し
た。更に水(100g×3)を加え水洗しエーテル層を
分取した後、エーテルを留去することによりリン酸ジエ
ステル変性オルガノ(ポリ)シロキサン(化合物9)5
2.4gを得た。
【0147】
【表9】1 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) −0.1(Si−CH3) 0.5(Si−CH2) 0.9(C3 CH2−O) 1.24(−CH2−) 1.58(−C2 CH2−O−) 3.5(−CH2−O−CH2−) 3.92(−C2 −O−P)
【0148】
【化42】
【0149】製造例10
【0150】
【化43】
【0151】オキシ塩化リン1.7gをテトラヒドロフ
ラン5gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液にア
ルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサン(X−22−
4109;信越化学社製)25g、トリエチルアミン
1.2g、テトラヒドロフラン30gの混合溶液を20
分で滴下した。−30℃で5時間熟成させた後、更にこ
の溶液にエタノール0.5g、トリエチルアミン1.2
g、テトラヒドロフラン3gの混合溶液を10分で滴下
した。滴下終了後0℃で7時間熟成させ、その後この溶
液に水酸化ナトリウム1.9g、水6gの溶液を10分
で滴下した。0℃で3時間熟成させた後、エーテル10
0g、水50gを添加し分層させ、エーテル層を分取し
た。更に水(100g×3)を加え水洗しエーテル層を
分取した後、エーテルを留去することによりリン酸ジエ
ステル変性オルガノ(ポリ)シロキサン(化合物10)
24.7gを得た。
【0152】
【表10】1 H−NMR(CDCl3 ); δ(ppm) −0.1(Si−CH3) 0.5(Si−CH2) 0.9(C3 CH2−O) 1.25(−CH2−) 1.60(−C2 CH2−O−) 3.5(−CH2−O−CH2−) 3.94(−C2 −O−P)
【0153】
【化44】
【0154】製造例11
【0155】
【化45】
【0156】オキシ塩化リン2.4gをテトラヒドロフ
ラン15gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に
特開昭62−195389号公報に記載の方法により合
成したアルコール変性ジメチルポリシロキサン10g、
トリエチルアミン3.2gをテトラヒドロフラン100
gに溶解した溶液を30分で滴下した。−30℃で2時
間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に5℃で6時間熟
成させた。その後再び−30℃に冷却し水酸化ナトリウ
ム2.50gを水15gに溶解した溶液を30分で滴下
した。0℃で12時間攪拌した後反応溶液に水100
g、ヘキサン200gを加え分層させた。有機層を分取
し水洗した後溶媒を留去し、リン酸ジエステル塩変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサン(化合物11)35gを得
た。
【0157】
【表11】 IR(neat):Si−O−Si 1070cm-1 P=O 1220cm-1 1 H−NMR(CDCl3); δ(ppm) −0.1(Si−CH3) 0.49(Si−CH2) 1.30(Si−CH2−(C2 )−) 1.62(−C2 −CH2−O−P) 3.81(−CH2−O−P)
【0158】
【化46】
【0159】製造例12
【0160】
【化47】
【0161】オキシ塩化リン5.7gをテトラヒドロフ
ラン20gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に
特開昭62−195389号公報に記載の方法により合
成したアルコール変性ジメチルポリシロキサン30g、
トリエチルアミン7.5gをテトラヒドロフラン150
gに溶解した溶液を30分で滴下した。−30℃で2時
間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に5℃で6時間熟
成させた。その後再び−30℃に冷却し水酸化ナトリウ
ム6.0gを水25gに溶解した溶液を50分で滴下し
た。0℃で12時間攪拌した後反応溶液に水100g、
ヘキサン250gを加え分層させた。有機層を分取し水
洗した後溶媒を留去し、リン酸ジエステル塩変性オルガ
ノ(ポリ)シロキサン(化合物12)30gを得た。
【0162】
【表12】 IR(neat):Si−O−Si 1058cm-1 P=O 1220cm-1 1 H−NMR(CDCl3); δ(ppm) 0,−0.1(Si−CH3) 0.40(Si−CH2) 1.24(Si−CH2−(C2 )−) 1.57(−C2 −CH2−O−P) 3.83(−CH2−O−P)
【0163】
【化48】
【0164】製造例13
【0165】
【化49】
【0166】オキシ塩化リン4.0gをテトラヒドロフ
ランに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に特開昭
62−195389号公報に記載の方法により合成した
アルコール変性ジメチルポリシロキサン25g、トリエ
チルアミン5.3gをテトラヒドロフラン134gに溶
解した溶液を30分で滴下した。−30℃で2時間熟成
させた後、徐々に温度を上げ更に5℃で6時間熟成させ
た。その後再び−30℃に冷却し水酸化ナトリウム4.
2gを水15gに溶解した溶液を30分で滴下した。0
℃で12時間攪拌した後反応溶液に水100g、ヘキサ
ン200gを加え分層させた。有機層を分取し水洗した
後溶媒を留去し、リン酸ジエステル塩変性オルガノ(ポ
リ)シロキサン(化合物13)26gを得た。
【0167】
【表13】 IR(neat):Si−O−Si 1053cm-1 P=O 1220cm-1 1 H−NMR(CDCl3); δ(ppm) −0.1(Si−CH3) 0.44(Si−CH2) 1.27(Si−CH2−(C2 )−) 1.60(−C2 −CH2−O−P) 3.80(−CH2−O−P)
【0168】
【化50】
【0169】製造例14
【0170】
【化51】
【0171】オキシ塩化リン15.2gをテトラヒドロ
フラン20gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液
に両末端アルコール変性ジメチルポリシロキサン(X−
22−160AS,アルコール当量112,信越化学工
業社製)100g、トリエチルアミン20gをテトラヒ
ドロフラン60gに溶解した溶液を60分で滴下した。
−30℃で3時間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に
0℃で10時間熟成させた。その後、水酸化ナトリウム
16.6gを水40gに溶解した溶液を50分で滴下し
た。0℃で12時間攪拌した後反応液に水100g、エ
ーテル200mlを加え分層させた。有機層を分取し水洗
(100g×3)した後溶媒を留去し、リン酸ジエステ
ル塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン(化合物14)1
05gを得た。
【0172】
【表14】 IR(neat):Si−O−Si 1065cm-1 P=O 1220cm-1 1 H−NMR(CDCl3); δ(ppm) 0(Si−CH3) 0.5(Si−CH3) 1.50(Si−CH2−C2 −) 3.44,3.52(−CH2−O−CH2) 3.99(−CH2−O−P)
【0173】
【化52】
【0174】製造例15
【0175】
【化53】
【0176】オキシ塩化リン1.5gをテトラヒドロフ
ラン10gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に
アルコール変性ジメチルポリシロキサン(X−22−4
502;信越化学工業社製)40g、トリエチルアミン
2.0gをテトラヒドロフラン50gに溶解した溶液を
1時間で滴下した。−30℃で4時間熟成させた後、徐
々に温度を上げ更に20℃で12時間攪拌し熟成させ
た。その後水酸化ナトリウム2.1gを水10mlに溶解
した溶液を20分で滴下した。0℃で4時間攪拌した後
反応液に水100ml、エーテル200mlを加え分層させ
た。有機層を分取し水洗した後溶媒を留去し、リン酸ジ
エステル塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン(化合物1
5)35gを得た。
【0177】
【表15】 IR(neat):Si−O−Si 1075cm-1 P=O 1220cm-1 1 H−NMR(CDCl3); δ(ppm) 0(Si−CH3) 0.5(Si−CH2) 1.5(Si−CH2−C2 ) 3.5(−O−CH2) 4.0(−CH2−O−P)
【0178】
【化54】
【0179】製造例16
【0180】
【化55】
【0181】オキシ塩化リン2.4gをテトラヒドロフ
ラン15gに溶解し、−30℃に冷却した。この溶液に
特開昭62−195389号公報に記載の方法により合
成したアルコール変性ジメチルポリシロキサン10g、
トリエチルアミン3.2gをテトラヒドロフラン100
gに溶解した溶液を30分で滴下した。−30℃で2時
間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に5℃で6時間熟
成させた。その後再び−30℃に冷却し水酸化カリウム
3.5gを水15gに溶解した溶液を30分で滴下し
た。0℃で12時間攪拌した後反応溶液に水100g、
ヘキサン200gを加え分層させた。有機層を分取し水
洗した後溶媒を留去し、リン酸ジエステル塩変性オルガ
ノ(ポリ)シロキサン(化合物16)36gを得た。
【0182】
【表16】 IR(neat):Si−O−Si 1070cm-1 P=O 1220cm-1 1 H−NMR(CDCl3); δ(ppm) −0.1(Si−CH3) 0.49(Si−CH2) 1.30(Si−CH2−(C2 )−) 1.62(−CH2−CH2−O−P) 3.92(−CH2−O−P)
【0183】
【化56】
【0184】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0185】実施例1 表38に示す組成の毛髪化粧料(シャンプー)を常法に
より製造し、その安定性及びこれを使用したときの乾燥
時のくし通り性について評価した。結果を表17に示
す。
【0186】(評価方法) 安定性:得られた毛髪化粧料を室温で10日間静置した
後、目視により下記基準で評価した。 ○:均一な溶液である。 ×:二相に分離している。
【0187】乾燥時のくし通り性:毛髪化粧料を髪に塗
布し、水ですすぎ流した後、ドライヤーで乾燥し、髪の
くし通り性を下記基準に従って評価した。 ◎:非常にくし通りが良くなめらかである。 ○:くし通りが良くなめらかである。 △:くしを通すのに多少ひっかかる。 ×:毛先等のくし通りが悪くひっかかる。
【0188】
【表17】
【0189】実施例2 下記に示す組成のシャンプーを常法により製造した。得
られた組成物は安定性に優れ、高いコンディショニング
効果を有するものであった。
【0190】
【表18】 (成分) アルキルポリグリコシド 〔RO(R′O)x'Gy':R=C8〜C12, G=グルコース単位, x'=0, y'=1〜3〕 15(%) リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサン5) 3 カチオン性高分子電解質6) 0.5 精製塩 4 防腐剤 適量 色素 適量 香料 適量 精製水 バランス 100.0 5:製造例7で得られた化合物7 6:ジメチルジアリルアンモニウムクロライドのホモポ
リマー(マーコート100、CALGON社製)
【0191】実施例3 実施例2において、リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキ
サンを、製造例8〜10で得られた化合物8〜10に代
える以外は同様にして、シャンプーを製造した。得られ
た組成物は、いずれも安定性に優れ、高いコンディショ
ニング効果を示すものであった。
【0192】実施例4 以下に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造した。得
られた組成物は安定性に優れ、しかも高いコンディショ
ニング効果を有するものであった。
【0193】
【表19】 (成分) リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサン7) 4(%) カチオン性高分子電解質8) 0.5 ポリオキシエチレン(3) ラウリル硫酸ナトリウム 3 ポリエーテル変性シリコーン9) 1 精製塩 2 防腐剤 適量 色素 適量 香料 適量 精製水 バランス 100.0 7:製造例1で得られた化合物1 8:カチオン化セルロース誘導体(ポリマーJR−40
0、ユニオンカーバイド社製) 9:KF−351A、信越化学工業社製
【0194】実施例5 実施例4において、リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキ
サンを、製造例4〜6で得られた化合物4〜6に代える
以外は同様にして、毛髪化粧料を製造した。得られた組
成物は、いずれも安定性に優れ、高いコンディショニン
グ効果を示すものであった。
【0195】実施例6 以下に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造した。得
られた組成物は安定性に優れ、高いコンディショニング
効果を有するものであり、特に乾燥時の平滑性に優れて
いた。
【0196】
【表20】 (成分) リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサン10) 4(%) カチオン性高分子電解質11) 0.5 ポリオキシエチレン(3) ラウリル硫酸ナトリウム 3 ジメチルポリシロキサン12) 1 精製塩 2 防腐剤 適量 色素 適量 香料 適量 精製水 バランス 100.0 10:製造例2で得られた化合物2 11:ジメチルジアリルアンモニウムクロライドとアクリ
ルアミドの共重合体(マーコート550、CALGON
社製) 12:KF−96、信越化学工業社製
【0197】実施例7 実施例6において、リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキ
サンを、製造例3で得られた化合物3に代える以外は同
様にして、毛髪化粧料を製造した。得られた組成物は、
安定性に優れ、高いコンディショニング効果を示すもの
であり、特に乾燥時の平滑性に優れていた。
【0198】実施例8 以下に示す組成のシャンプーを常法により製造した。得
られたシャンプーは、起泡性及び安定性に優れ、しかも
高いコンディショニング効果を有するものであった。
【0199】
【表21】 (成分) リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサン13) 3(%) カチオン性高分子電解質14) 0.5 アルキルサッカライド 15 ジメチルポリシロキサン15) 1 精製塩 3 防腐剤 適量 色素 適量 香料 適量 精製水 バランス 100.0 13:製造例11で得られた化合物11 14:カチオン化セルロース(H−60、花王社製) 15:KF−96、信越化学工業社製
【0200】実施例9 実施例8において、リン酸変性オルガノ(ポリ)シロキ
サンを、製造例12〜16で得られた化合物12〜16
に代える以外は同様にして、シャンプーを製造した。得
られたシャンプーは、いずれも起泡性及び安定性に優
れ、しかも高いコンディショニング効果を示すものであ
った。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)分子中に下記一般式(1): 【化1】 で表わされる構造単位を有するリン酸変性オルガノ(ポ
    リ)シロキサン又はその塩、 (B)カチオン性高分子電解質を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)のリン酸変性オルガノ(ポ
    リ)シロキサンが、次の一般式(2) 【化2】 〔式中、R4 は同一又は異なって炭素数1〜22のアル
    キル基、アルコキシ基、次式(3)又は(4) 【化3】 (式中、R7 及びR9 は炭素数2〜4のアルキレン基を
    示し、R8 は炭素数1〜50のヒドロキシル基を含んで
    いてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、M1
    及びM2 は水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、ア
    ルキルアミン又はアルカノールアミンを示し、dは0〜
    200の数を、eは0又は1の数を示す)で表される基
    を示し、R5 及びR6 は次式(3′)若しくは(4′) 【化4】 (式中、R7 及びR9 は前記と同じものを示し、R8
    は炭素数1〜50のヒドロキシル基を含んでいてもよい
    直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、d、e、M1
    びM2 は前記と同じものを示す)で表される基又は炭素
    数1〜22のアルキル基若しくはアルコキシ基を示す
    が、R4 、R5 及びR6 のうち少なくとも一つは式
    (3)又は(3′)で表わされる基を示す。cは0〜1
    000の数を示す〕で表わされるものである請求項1記
    載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(A)のリン酸変性オルガノポリシ
    ロキサンが、次の一般式(5) 【化5】 〔式中、R10は同一又は異なる炭素数1〜22のアルキ
    ル若しくはアルコキシ基、又はフェニル基を示し、
    11、R12及びR13は、同一又は異なっていてもよく、
    少なくとも一つは次式(6) 【化6】 (式中、R14及びR16は炭素数2〜4のアルキレン基を
    示し、R15は炭素数1〜50のヒドロキシル基を含んで
    いてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、h及
    びiは0〜200の数を示し、M3 は水素原子、アルカ
    リ金属、アンモニウム、アルキルアミン又はアルカノー
    ルアミン塩を示し、A1 は炭素数1〜22の直鎖又は分
    岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示す)で表わされる
    基を示し、残部は炭素数1〜22のアルキル若しくはア
    ルコキシ基、フェニル基又は基 【化7】 (式中、R14、R15、R16、h及びiは前記と同じ意味
    を示す)を示し、f及びgは0〜1000の数を示す〕
    で表わされるものである請求項1記載の毛髪化粧料。
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