JPH07241087A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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Publication number
JPH07241087A
JPH07241087A JP6030274A JP3027494A JPH07241087A JP H07241087 A JPH07241087 A JP H07241087A JP 6030274 A JP6030274 A JP 6030274A JP 3027494 A JP3027494 A JP 3027494A JP H07241087 A JPH07241087 A JP H07241087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surge voltage
circuit
switching element
voltage
phase
Prior art date
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Pending
Application number
JP6030274A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Nouchi
勲 野内
Yoshikazu Toda
義和 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Priority to JP6030274A priority Critical patent/JPH07241087A/ja
Publication of JPH07241087A publication Critical patent/JPH07241087A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータ装置において簡単な回路構成で各
相に発生するサージ電圧を均一にかつ最小まで減少させ
ることができようにする。 【構成】 出力電圧を得るためにスイッチング素子1〜
6を駆動すると、各スイッチング素子からターンオフサ
ージ電圧が発生するが、正6角形状の放熱フィン9上に
配置された各スイッチング素子1〜6と平滑コンデンサ
8及びサージ電圧除去回路22との配線距離が等しく、
かつ短くすることができるので、各スイッチング素子に
よる各ターンオフサージ電圧は最小のものとなり、各ス
イッチング素子の破壊を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機等を駆動す
る電圧型多相交流インバータに関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機等は周波数を変化させること
により速度制御を行うので、一般的に電圧型交流インバ
ータ回路が用いられる。
【0003】図3(e)にこの電圧型3相交流インバー
タ回路を示す。
【0004】入力端子R、S、Tから入力された位相の
異なる交流電圧が整流ダイオードにより3相全波整流さ
れた後、平滑リアクトルLF及び、平滑(電解)コンデ
ンサCFにより平滑化され、スイッチング素子であるト
ランジスタQ1〜Q6を図3(f)に示すように60度
の周期でオン、オフすることにより各出力端子U、V、
Wに位相が異なる電圧を取り出すことができ、その周波
数を変化させることができる。
【0005】そして、この出力電圧は誘導電動機等の負
荷に供給される。
【0006】ところで、平滑コンデンサCFからインバ
ータ部のトランジスタQ1〜Q6を通って再び平滑コン
デンサCFに戻る閉回路には、スイッチングのターンオ
フ時に高周波電流が流れてサージ電圧が発生する。
【0007】一方、平滑コンデンサCFとトランジスタ
Q1〜Q6の配線が長い場合には配線インダクタンスL
1が大きくなり、サージ電圧は配線インダクタンスL1
に比例するので、ターンオフサージ電圧が高くなる。
【0008】この高いターンオフサージ電圧が、トラン
ジスタQ1〜Q6の耐圧を越えれば、これらトランジス
タ素子を破壊してしまう。
【0009】この場合、このターンオフサージ電圧を減
少させるために用いられている方法を図4に基づき説明
する。
【0010】図4(g)は、図3(e)の平滑コンデン
サCF以降のインバータ部の3相出力の内1相分(U)
だけを取り出して記載したものである。
【0011】ターンオフサージ電圧はスイッチング素子
としてのトランジスタのスイッチング時の高周波電流と
配線インダクタンスL1に比例するので、最も有効なサ
ージ電圧を低減する手段は、平滑コンデンサCFとスイ
ッチング素子との配線長さを極力短くするようにし、L
1を減少させることが必要である。
【0012】この方法によってもターンオフサージ電圧
を抑えきれない場合には、図に示すようにスイッチング
素子Q1、Q2にフィルム系のバイパスコンデンサCP
を接続して高周波電流をバイパスする。また、各スイッ
チング素子Q1、Q2にサージ電圧を吸収させるような
スナバ回路Cを取り付ける。
【0013】通常スナバ回路は抵抗、コンデンサ、ダイ
オード等から構成されており、各スイッチング素子ごと
に付加するものだけではなく、図4(h)に示すように
スイッチング素子Q1、Q2に跨がって付加される場合
もある。
【0014】このような場合、スナバ回路のコンデンサ
によるリードインダクタンスL2や、バイパスコンデン
サCPによるリードインダクタンスL3が発生するので
この配線長さも極力短くかつ等しくするのが望ましい。
【0015】このようにして、ターンオフサージ電圧を
抑え込むために種々の回路が付加され、これらは図3
(e)の各相(V、W)についても同様に付加される。
【0016】そして、上記のスイッチング素子や平滑コ
ンデンサ等は、従来、図5のように実装されており、放
熱フィン55の上にスイッチング素子52、スナバ回路
53、バイパスコンデンサ54が配置され、平滑コンデ
ンサ51をAやBの位置に配置するようにしている。
【0017】しかし、平滑コンデンサの実装される位置
によって、例えばAの位置に平滑コンデンサを実装した
ような場合、それに最も近い距離にある相の閉回路にお
ける平滑コンデンサとスイッチング素子の配線距離が短
く、ターンオフサージ電圧が非常に小さいものとなって
も、他の相においては平滑コンデンサとスイッチング素
子の配線距離がかなり長く、ターンオフサージ電圧が非
常に大きいものとなると、そのスイッチング素子を破壊
してしまうことになるので、すべてのスイッチング素子
を保護するために平滑コンデンサは各相からの配線距離
が平均化された位置(例えばBの位置)に取り付けられ
ている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では平滑コンデンサと各相のスイッチング素子間の配線
長さを最短かつ、均等にすることができないために、各
相のスイッチング素子にかかるサージ電圧が異なり、個
々にそのサージ電圧に対応したスナバ回路やバイパスコ
ンデンサを選んで付加するか、あるいは最大のサージ電
圧に対応したスナバ回路やバイパスコンデンサをそれぞ
れに付加しなければならなかった。
【0019】また、回路の部品点数を減少させるため
に、相間に跨がるスナバ回路やバイパスコンデンサを共
有化しようとしても、これらの素子と各スイッチング素
子との配線を最短で等しくすることができないので、各
スイッチング素子にかかるサージ電圧をいずれも均等に
十分吸収することができなくなり、いずれかのスイッチ
ング素子を破壊することがあるために共有化は実現でき
なかった。
【0020】本発明は、上記課題を解決するために創案
されたもので、最もサージ電圧低減に有効な手段である
平滑コンデンサと各相の各スイッチング素子間の配線長
さを最短かつ、均等にすることが容易となり、サージ電
圧を均一に減少させることができるとともに、各スイッ
チング素子とサージ電圧除去回路との配線長さを最短で
均等にすればサージ電圧除去回路の共有化も可能なイン
バータ装置を提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインバータ装置は、周期的な電圧を生成す
るための複数のスイッチング素子を正多角形状に立体的
に配置し、この正多角形の中心軸上に入力電圧を平滑化
する平滑素子またはサージ電圧除去回路を配置したこと
を特徴としている。
【0022】
【作用】各スイッチング素子を正多角形状に立体的に配
置し、この正多角形の中心軸上に平滑素子を配置するこ
とによって、各スイッチング素子と平滑素子との配線距
離を等しくすることができ、配線インダクタンスの違い
によるサージ電圧の違いをなくすることができる。ま
た、正多角形の半径を小さくすれば、各スイッチング素
子によるサージ電圧を一様に減少させることができる。
【0023】一方、上記のようにサージ電圧を一様に減
少させ等しくできるので、各スイッチング素子ごとに異
なる素子を用いていたスナバ回路のようなサージ電圧除
去回路については、個々に異なる数値の素子を付加せず
に最小で一様のサージ電圧に対応した一定のサージ電圧
除去回路に共通化することができる。また、各相のスイ
ッチング素子がターンオフするタイミングは異なるので
サージ電圧の発生タイミングは異なり、各相ごとにサー
ジ電圧を低減するバイパスコンデンサや図4(h)のよ
うなサージ電圧除去回路については共有化することがで
きるとともに各スイッチング素子との配線距離を最短で
等しくすることができる。
【0024】このようにサージ電圧の影響を最小まで低
減でき、全体の回路構成を簡素化することができる。
【0025】
【実施例】本発明の一実施例を、以下、図面に基づいて
説明する。図1は3相交流インバータ装置の平面図
(a)と側面図(b)を示している。
【0026】1〜6はトランジスタやサイリスタ等のス
イッチング素子、7はスイッチング素子1にかかるサー
ジ電圧を除去するためのサージ電圧除去回路、8は入力
電圧を平滑化するための平滑コンデンサ、9はスイッチ
ング素子から発生する熱を逃がすための放熱フィン(冷
却板)である。
【0027】この装置は、正側の電圧と負側の電圧をス
イッチングするために1相について2個のスイッチング
素子が必要なので、合計6個のスイッチング素子で構成
されており、サージ電圧除去回路7は、スナバ回路、バ
イパスコンデンサ等を含むものである。
【0028】次に、放熱フィン9は正6角形状に形成さ
れており、この正6角形の各面に対して同じ位置に、6
個のスイッチング素子1〜6が各々放熱フィン9上に固
定されている。
【0029】また、平滑コンデンサ8と、サージ電圧除
去回路7の電気的接続端子(通常は各素子の中心軸上付
近にある)が、ちょうど放熱フィン9の正6角形の中心
軸O上に位置するように配置されている。
【0030】そして、各スイッチング素子1〜6と、平
滑コンデンサ8と、サージ電圧除去回路7とは各電気的
接続端子間がリード線等で結ばれている。
【0031】このように配置し、放熱フィン9の半径R
をなるべく小さくし、また平滑コンデンサ8とサージ電
圧除去回路7を、中心軸Oに沿って移動させ、例えば
(b)図の7が両スイッチング素子3、4の間に来るよ
うにすれば、各スイッチング素子1〜6と平滑コンデン
サ8との配線距離を最短でかつ等しくすることができ
る。 即ち、各相の配線インダクタンスが一様に最小に
なり、ターンオフサージ電圧を最小に減少させることが
できる。
【0032】また、各相の配線インダクタンスを一様に
最小まで減少させることができるとともに、サージ電圧
除去回路7も各スイッチング素子1〜6と配線距離を最
短でかつ等しくすることができるので、サージ電圧除去
回路のリードインダクタンスが各相に与える影響を最小
で等しくすることができる。
【0033】この結果、各相におけるサージ電圧除去回
路7の一部は最小のターンオフサージ電圧に対応したも
のに共通化することができ、一部は共有化することも可
能なため、実装空間を最小にするとともに部品点数を削
減することができる。
【0034】例えば、サージ電圧除去回路7のスナバ回
路やバイパスコンデンサが図4(g)に示すような形で
構成されている場合には、3相とも1つのバイパスコン
デンサを共有することができ、6個のスイッチング素子
分必要なスナバ回路は一定最小の素子で共通化すること
ができる。
【0035】また、スナバ回路が相間に跨がっているよ
うな図4(h)の回路構成の場合には、上記バイパスコ
ンデンサと同様に3相とも1つのスナバ回路を共有する
ことができる。
【0036】次に本発明の他の実施例を図2に基づいて
説明する。
【0037】図2は平面図(a)と側面図(b)を示し
ている。21は上述の実施例の正6角形状の放熱フィン
をちょうど半分になるように2分割したものである。こ
の2分割された放熱フィン21を紙面に垂直方向に2個
重ねて配置し、2つの放熱フィン21の各面に6個のス
イッチング素子20が各々配置されている。
【0038】また、2枚の放熱フィン21の接合面Mに
サージ電圧除去回路22と、平滑コンデンサ23の中心
軸がほぼ沿うようにし、放熱フィン21の中心軸Oにサ
ージ電圧除去回路22と、平滑コンデンサ23の接合面
を合わすようにする。
【0039】このようにすることによって、サージ電圧
除去回路22及び平滑コンデンサ23と各スイッチング
素子との配線距離を最短かつ等しくすることができるの
で、ターンオフサージ電圧を最小に減少させることがで
き、部品点数をも削減することができる。
【0040】以上2つの実施例では、3相交流インバー
タについてのべたが、多相(N相)交流インバータであ
っても、放熱フィンを正N角形にし、この放熱フィンの
各面にスイッチング素子を固定することによって、同様
の効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインバー
タ装置によれば、スイッチング素子を正多角形状に立体
的に配置し、この正多角形の中心軸上に入力電圧を平滑
化する平滑素子またはサージ電圧除去回路を配置するよ
うにしたので、ターンオフサージ電圧を最小に減少させ
ることができ、部品点数をも削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインバータ装置を示す図
で、(a)はその平面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の他の実施例のインバータ装置を示す図
で、(c)はその平面図、(d)は側面図である。
【図3】3相交流インバータ回路を示す図で、(e)は
その回路構成図、(f)は駆動タイミング図である。
【図4】インバータ回路のサージ電圧抑制のための回路
を示す図で、(g)は概略回路図、(h)はスナバ回路
の構成図である。
【図5】従来のインバータ装置の実装図で、(i)は平
面図、(j)は側面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧を平滑化する平滑素子と、前記
    平滑素子を共通とし、周期的な電圧を生成するための複
    数のスイッチング素子とで負荷を通じて複数の閉回路を
    形成するとともに、前記スイッチング素子によるサージ
    電圧を除去するための回路を設け、位相の異なる周期的
    な電圧を出力する装置において、 前記スイッチング素子を正多角形状に立体的に配置し、
    この正多角形の中心軸上に前記平滑素子またはサージ電
    圧除去回路を配置したことを特徴とするインバータ装
    置。
JP6030274A 1994-02-28 1994-02-28 インバータ装置 Pending JPH07241087A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6030274A JPH07241087A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 インバータ装置

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JP6030274A JPH07241087A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 インバータ装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1127959A (ja) * 1997-07-08 1999-01-29 Toshiba Fa Syst Eng Kk インバータ装置
JP2002222020A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Denso Corp 誘電性負荷の駆動回路
JP2007226996A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Toyota Motor Corp 電池パック構造
JP2018207780A (ja) * 2014-06-06 2018-12-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置

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