JPH0724094U - 苺のヘタ取り装置 - Google Patents

苺のヘタ取り装置

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JPH0724094U
JPH0724094U JP6031593U JP6031593U JPH0724094U JP H0724094 U JPH0724094 U JP H0724094U JP 6031593 U JP6031593 U JP 6031593U JP 6031593 U JP6031593 U JP 6031593U JP H0724094 U JPH0724094 U JP H0724094U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苺のヘタ部分を切除するに際し、最少限の果
肉部を切断することで該ヘタ部分を完全に除去し得る。 【構成】 搬送手段12を構成するチェーンベルト12
aの途次には、山型に配設された切断手段16が、該チ
ェーンベルト12aの走行方向に沿って並列配置されて
いる。この切断手段16は、2基の軸受台26,26お
よびその上部に配設された切断部材28,28とによっ
て構成されている。また前記チェーンベルト12の上面
全体には、苺11を把持する把持手段14が所要間隔離
間した位置に配設されている。そして苺11は、そのヘ
タ部分11aを下方に位置させた状態で該把持手段14
に装填されると共にチェーンベルト12aによって搬送
された後、前記切断手段16の上部を通過することによ
って、そのヘタ部分11が山型に切除されるようになっ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、苺のヘタを自動的に除去する装置に関し、更に詳しくは、特にケ ーキ等の飾付けに使用される苺のヘタ部分を、その付け根位置から好適に除去し 得る苺のヘタ取り装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
例えばケーキ等の飾付けや色取りとして各種の果物等が使用されており、この うち特に苺は、その使用頻度が最も高いものとなっている。この苺を使用する際 には、一般的にヘタ部分を除去した状態で飾付け等に使用されているが、このヘ タ取り自体は手作業で行なわれているのが現状である。すなわち洗浄した該苺を 作業者が1個毎に手で取り上げ、ヘタの部分をナイフ等で除去した後に後工程へ 送るようにしている。またこの洗浄作業自体も、一度に多量の苺を水切りカゴ等 に入れ、この上から洗浄水を掛けながら該カゴを手で持って振ることにより行な っている。
【0003】 これに対して、このヘタ取りを自動的に行なわせるようにした装置が提案され ている。この装置は、苺を把持する機構とこれを搬送させる機構およびヘタを除 去する機構とから主に構成されたものであって、該搬送機構で搬送された各苺の ヘタ部分が、連続的に除去されるようになっている。しかしながらこの種の装置 は、一般的に機構が複雑化する傾向があるため必然的にコストアップすると云っ た難点がある。しかも苺の把持機構が複雑化することにより、却って該苺の装填 に手間が掛かると共に装填時に苺を傷めると云う不都合が発生し易かった。
【0004】 そこで、この課題を解決する方策として、より簡易な構成でしかも低廉な装置 が、平成4年12月16日付けで、考案「苺のヘタ取り装置」として本願考案人に より実用新案登録出願されている。このヘタ取り装置10は、図11に示すよう に、装置本体10の長手方向に沿って回転移動する搬送手段12と、この搬送手 段12に沿って所定間隔離間した位置に配設される把持手段14および該搬送手 段12の回動途次に配置された切断手段16とから基本的に構成されている。こ のうち搬送手段12は、ヘタ取り装置10の長手方向両端部近傍に軸支された上 下のスプロケット13,13と、該スプロケット13,13に巻着されたチェーン ベルト12aとから主に構成されている。このチェーンベルト12aは、図に示 す如く、2本を一組として二列で構成されており、下流側のスプロケット13に 連繋された駆動源(図示せず)からの回転が伝達されて、該装置内を走行するよう になっている。
【0005】 前記把持手段14には、苺11を把持するための受板14aが水平方向に対向 配置されており、常には、図示しない弾性部材によって相互に近接するよう付勢 されている。またこの受板14aには、その対向する開放端部に半円弧状の切欠 14bが形成されている。従って該苺11は、そのヘタ部分11aを、該切欠1 4bを介して受板14aの下方に突出にさせた状態で装填されるようになってい る。
【0006】 前記切断手段16は、ヘタ取り装置10の略中央部において前記搬送手段12 と直交する方向に配設されたものである。すなわちこの切断手段16は、図12 に示す如く、前記チェーンベルト12aの搬送方向と直交する水平方向に所定間 隔離間して配設された左右のローラ18,18と、このローラ18,18の中間位 置に配設されたテンションローラ19およびこれらの各ローラ群に巻着されたバ ンドソー20とから基本的に構成されている。このうち前記左右のローラ18, 18の何れか一方には、当該ヘタ取り装置10に配設された駆動源(図示せず)に 接続されて回転駆動が付与される。またバンドソー20には、前記テンションロ ーラ19によって所要の引張力が付与されている。これにより該バンドソー20 の上端部が、前記把持手段14を構成する受板14aの下面に近接した位置で、 常に水平状態を保持し得るよう設定されている。そして前記把持手段14に把持 された苺11が搬送手段12で搬送され、そのヘタ部分11aをバンドソー20 に臨ませることにより、該ヘタ部分11aが順次切断されるようになっている。
【0007】 なおヘタ部分11aが切断された該苺11は、この切断手段16から下流側に 掛けての装置上面に取付けられた洗浄手段21によって洗浄される。この洗浄手 段21は、図12に示すように、搬送手段12の上方からカバー21aを配設し 、その内側上面にシャワー22を取付けたものである。そしてヘタ部分11aを 切除された苺11が、洗浄水を噴出したシャワー22の下を通過することにより 洗浄される。また切除されたヘタ部分11aは、このシャワー22の下方に配設 されたシンク24に回収されるようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述したヘタ取り装置10によれば、これまでのような人手を介することなく 、苺のヘタ取り作業を連続的にしかも迅速に行なうことができる。しかしながら 、この装置10における切断手段16の場合、前記バンドソー20が苺11の下 端部を水平方向に切断することになる。このためヘタ部分11aを完全に除去す るには、図13に示す如く、該ヘタ部分を含んだ果肉部をある程度の厚みで切断 しなければならず、このため本来食することのできる部分までも必要以上に切除 することになる。この結果、苺自体の大きさが損なわれ、ケーキ台に載せた際に 見劣りすることになる。またこの切断手段16では、前述したように、一本のバ ンドソー20が前記搬送手段12の通過途次に直交配置されている。このため該 バンドソー20の破断あるいは摩耗によってその交換を行なう必要が生じた際に は、前記ローラ13,13を全面的に停止させなければならなず、その交換作業 に少なからず時間を要すると共に、苺のヘタ取り作業が全面的に行な得なくなる と云う欠点がある。
【0009】
【考案の目的】
この考案は、前述した苺のヘタ取り装置に内在している前記欠点に鑑み、これ を好適に解決するベく提案されたものであって、苺のヘタ部分を切除するに際し 、最少限の果肉部を切断することで該ヘタ部分を完全に除去し得る切断手段を備 えた苺のヘタ取り装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本考案に係る苺のヘタ取り装 置は、装置本体の長手方向に沿って回動自在に配設した搬送手段と、該搬送手段 の上面部に所要間隔で取付けた把持手段と、該搬送手段の移動途次に配設した切 断手段とからなり、被切断物である苺を前記把持手段に把持させた状態で前記搬 送手段に沿って移動させ、該苺のヘタ部分を前記切断手段に臨ませることによっ て、該ヘタ部分を切断除去するようにした苺のヘタ取り装置において、 前記切断手段を、前記苺の搬送方向に沿って整列配置されると共に、相互に離 反する方向に所要角度だけ傾斜するよう配置した少なくとも2基の軸受台と、 前記軸受台の上端部に配設され、所要の駆動源を介して回転駆動される切断部 材とから構成したことを特徴とする。
【0011】
【実施例】
次に、本考案に係る苺のヘタ取り装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図 面を参照しながら以下説明する。なお本考案に係るヘタ取り装置の基本構造は、 図11および図12に関連して従来技術で説明したと略同一であるので、既出の 同一部材については、同一の符号により指示して、その詳細説明は省略する。
【0012】 図1は、本実施例のヘタ取り装置10に採用される切断手段16を示す正面図 であり、図2は、該ヘタ取り装置10の全体構成を概略的に示す縦断側面図であ る。このヘタ取り装置10において、前記搬送手段12を構成するチェーンベル ト12aの走行途次には、苺11のヘタ部分11aを除去するための切断手段1 6が配設されている。すなわちこの切断手段16は、該苺11の搬送方向に沿っ て整列配置された2基の軸受台26,26と、この各軸受台26,26の上端部に 配設され、後述する駆動源46によって回転駆動が与えられる切断部材28とで 基本的に構成されたものであって、前記装置10の略中央内部から下流側に向っ て水平方向に取付けられた基板29上に配設されている。なおこの切断手段16 および該切断手段16と関係的に配設される調節機構(後述)54は、図に示す如 く、前記二列の搬送手段12に対して同一機構のものが夫々設置されている。従 って当該切断手段等に関してはその一方のみを説明し、他方はこれと同一の符号 で示すものとする。
【0013】 前記切断手段16を構成する軸受台26,26は、図に示すように、門型を呈 する部材であって、その脚部26aが前記チェーンベルト12aの走行方向に沿 って配設された回転軸30に共通的に軸支されている。また各軸受台26,26 が相互に対向する端部には、バネ部材32が介装されており、常には該軸受台2 6,26を近接する方向に付勢している。従って軸受台26,26は、このバネ部 材32に抗した状態で、相互に離反する方向に所要角度で傾斜されると共に前記 調節機構54の押圧ローラ(後述)55を該軸受台26,26の側面部分に当接す ることにより、その傾斜状態が保持されるようになっている。
【0014】 なお軸受台26の脚部26aを軸支する前記回転軸30は、その両端部が、図 3および図4に示すように、該軸受台26,26を挟んで対向配置された一対の 支持板34,34に、ベアリング等の軸受36を介して回転自在に軸止されてい る。また回転軸30が軸受台26,26の脚部間に位置している部分には、該回 転軸30と一体的に回転するベベルギヤ38が取付けられている。更に回転軸3 0の下流側端部が支持板34から突出する部分にはスプロケット40が取付けら れており、前記駆動源46と連繋接続されている。
【0015】 前記軸受台26,26の上部に配設される前記切断部材28は、例えば外周端 に切断歯が形成された丸鋸が好適に採用される。この切断部材(以下 丸鋸と云う )28は、軸受台26,26の内部に回転自在に挿通された支軸42の一端部に固 定されており、該軸受台26,26を立設状態で対向させた際に、外周端が相互 に干渉しない直径のものが使用される。従って丸鋸28は、図1に示す如く、こ の軸受台26,26が傾斜されていることにより、前記チェーンベルト12aが 走行する方向に沿って山型に配置されることとなる。このとき軸受台26,26 は、該丸鋸28がその山型の頂部を形成する位置で殆ど交差するよう角度設定が なされる。またこのときの丸鋸頂部は、後述する把持手段14を構成する支持基 台74の下端部に近接するよう構成されている。なお丸鋸28が固定された前記 支軸42の他端部には、該支軸42と一体的に回転するベベルギヤ44が配設さ れており、回転軸30に配設された前記ベベルギヤ38と歯合している。
【0016】 前記切断手段16に配設された丸鋸28を回転駆動させる駆動源46としては 、例えばモータが好適に使用される。この駆動源46は、従来技術と略同一構成 に係る前記洗浄手段21のカバー上面において、その短手方向両端部近傍に夫々 配設されている。そして該駆動源46は、図4に示す如く、この切断手段16と 共に前記基板29上に取付けられた2基のスプロケットを介して前記切断手段1 6に連繋接続されている。このうち下流側に位置する第一スプロケット48は、 当該駆動源46の一端部に設けられたスプロケット50に連繋されると共に、こ の第一スプロケット48と同軸に配設された第二スプロケット52が、前記回転 軸30の下流側端部に取付けられる前記スプロケット40にチェーンベルト等を 介して連繋されている。
【0017】 前記調節機構54は、前記ヘタ部分11aを確実に除去し得るように軸受台2 6,26の傾斜角度を調節するもので、図4に示すように、前記回転軸30の延 在方向に沿って対向的に配置された垂直板56,56に回動支軸58が軸支され ている。また回転支軸58が該垂直板56,56から所要長さだけ突出した両端 部には、前記押圧ローラ55が開放端部に取付けられた第1支持アーム60,6 0が、該回転支軸58に対して一体的に固着されている。更に回転支軸58の上 流側部分には、水平方向に第2支持アーム62が固定されると共に、この第2支 持アーム62の開放端部を挟む位置に、平面L型に成形されたアーム(以下 L型 アームと云う)64,64が対向的に配設される。このL型アーム64,64には 、その開放端部が相互に対向する側面に夫々ローラ66が取付けられており、そ の開放端部間に矩形状の可動ナット68が介挿されている。
【0018】 この可動ナット68には、左右の両側面部に前記ローラ66の通行を許容する 溝部68aがコ字状に凹設されており、この溝部68aに該ローラ66が回転移 動自在に係合している。更に該可動ナット68の本体中心部には雌ネジ68bが 螺設されている。この雌ネジ68bに対しては、前記基板29の上面部と前記洗 浄手段21のカバー21aとの間に配設されたボールネジ70が、その一端部に 形成された雄ネジ70aを介して螺合している。また該ボールネジ70の上端部 が前記カバー21aから突出する部分には、図に示すように、手動式の回転レバ ー72が取付けられている。従って当該調節機構54はこの回転レバー72を回 転させ、可動ナットボールネジ70を上下方向に移動させることによって、後述 する如く機能するようになっている。
【0019】 なお当該ヘタ取り装置10では、前述した切断手段16に対応した把持手段1 4が好適に採用されている。すなわちこの把持手段14は、図5および図6に示 す如く、前記2本のチェーンベルト12a間に架設された断面矩形状の支持基台 74と、該支持基台74の上面に対向配置された一対の把持片76,76とから 構成されている。このうち支持基台74の中央部分には、図7に示すように、一 端部が円弧状に切欠かれた板部材78が、該切欠部分を搬送方向に指向して取付 けられている。そして把持手段14が苺11を把持する際には、この切欠部分が 苺11のヘタ部分11aに当接して支持することにより、切断時における該ヘタ 部分11aの移動を防止し得るようになっている。
【0020】 また把持片76は、前記板部材78を挟んだ支持基台74上に、水平方向に回 動するよう取付けられた回転基部80,80と、該基部80,80の一側面に配設 した把持板82とからなっている。このうち回転基部80,80は、その上面の 一端部がバネ84を介して連結されており、常には、該回転基部80が搬送方向 と整列する位置に保持されるようになっている。また把持板82は、図7に示す 如く、矩形状の板部材であって、回転基部80の対向面部近傍に挿通されたバー 86の一端部に、垂直方向に取付けられている。更に回転基部80には、前記バ ネ84を取付けた側と反対側の端部上面にローラ88が回転可能に配設されてい る。このローラ88は、図に示すように、その外周端部が回転基部80の側面か ら所要長さだけ突出する直径に設定されたものであって、後述する如く、該ロー ラ88が前記チェーンベルト12aの回動途次に取付けられた規制板(後述)90 に当接すると共に、回転基部80の搬送方向端部がチェーンベルト12aの外側 に回動することによって、該把持板82が拡開するよう構成されている。なお前 記バネ部材32は、後述する把持板82が苺11を把持するに適切な圧力を付与 するバネ定数に設定されている。
【0021】 更に前記搬送手段12の上面に位置した上流側および下流側には、前記把持手 段14の把持片76を拡開させるための規制板90が取付けられる。すなわちこ の規制板90は、図6に示すように、所要位置に傾斜部91を形成した長尺な板 材であって、装置本体10の上面に架設された取付部材92を介して、前記1組 のチェーンベルト12aの内側上方に夫々並列配置されている。またこの規制板 90の取付け位置は、把持手段14の回転基部80に配設した前記ローラ88の 高さに合わせて配設されている。この規制板90の内、上流側に配設された第1 規制板90aは、その上流側が開放端部に向かうにつれて拡開するよう前記傾斜 部91が付されると共に、下流側にも上流側と同様にその開放端部に向かうにつ れて離間幅が拡がるように傾斜部91が形成されている。なおこの第1規制板9 0aが相互に離間する幅は、この傾斜部91を除いて、前記回転基部80に取け られたローラ88の離間幅よりも若干幅狭になる寸法に設定されている。
【0022】 下流側に配設された第2規制板90bは、その上流側端部を前記第1規制板9 0aの取付けレベルに整列させると共に、下流側を前記スプロケット13の外周 端に沿って屈曲した状態で取付けられている。この第2規制板90bの場合、上 流側端部の離間幅が、第1規制板90aの下流側の離間幅と略同一かあるいはそ れよりも若干幅広に設定される。また第2規制板90bが該スプロケット13の 支持軸の垂直上方に位置する部分から下流側に掛けては、図に示すように、幅狭 になるよう前記傾斜部91が設けられている。従って前記把持手段14は、後述 する如く、第1規制板90aと第2規制板90bを通過することによって把持板 82が拡開するようになっている。
【0023】
【実施例の作用】
次に、このように構成した実施例に係る苺のヘタ取り装置の作用につき説明す る。この装置は、図9に示すように、前記把持手段14に把持された苺11が、 前記搬送手段12によって該装置10の下流側に移動される。この搬送手段12 の回動途次に配設された前記切断手段16は、その軸受台26が所定角度で離反 している。このためこの軸受台26の上部に取けられた前記丸鋸28が、搬送手 段12の走行方向から見て山型を呈するよう配置されている。この丸鋸28は、 該装置10への通電によって前記駆動源46の回転駆動が夫々伝達されて回転を 開始する。そしてこの切断手段16上を前記苺11が通過することによって前記 ヘタ部分11aが切除されることになるが、この際に先ず上流側に取付けられた 丸鋸28で、該ヘタ部分11aの一方が搬送方向に沿って所要角度に切断される 。更に該苺11は、下流側直下にある丸鋸28によって他方のヘタ部分11aが 所要角度で切断されることにより、図10に示す如く、山型に切断されて除去さ れる。
【0024】 なお前記丸鋸28の頂部間隔は、前述した調節装置10によって苺11のヘタ 部分11aを除去するのに適正な位置に調節される。この調節を行なうに際して は、先ず前記洗浄手段21のカバー21a上面に取付けた回転レバー72を所定 方向に回転させ、これと一体的に取付けた前記ボールネジ70を回転させる。こ のボールネジ70の回転に伴って、これと螺合した前記可動ナット68が上下方 向に移動するが、このとき該可動ナット68に対しローラ66,66を介して取 付けられた前記L型アーム64および第2支持アーム62が、前記回転支軸58 を支点として回動する。この回転支軸58は、前述したように、該第2支持アー ム62に対しても一体的に取付けられている。このため回転支軸58の両端部に 固着した前記第1支持アーム60,60が、この支軸58の回転力を受けて所要 角度で傾動すると共に、第1アーム60,60の先端に配設された押圧ローラ5 5が、前記軸受台26の側面を押圧することによって該軸受台26の傾斜角度を 所要範囲で変位させる。
【0025】 更に苺11が装填される前記把持手段14は、その回転基部80の上流側に取 付けられたローラ88が、前記第1規制板90aに形成された傾斜部91に当接 することによって自動的に拡開するようになっている。すなわちこの把持手段1 4を構成する回転基部80は、苺11を把持していない場合、図8(a)に示す如 く、その上面に架設された前記バネ部材84によって常には平行状態に保持され ている。そしてこの把持手段14が前記搬送手段12の上流側端部から下流側に 向けて移動する際に、回転基部80に取付けたローラ88が、前記第1規制板9 0a上流端部近傍に形成された傾斜部91に当接する。この傾斜部91は、前述 した如く、下流側に向って該第1規制板90aの離間幅が小さくなるよう形成さ れており、該ローラ88は、この傾斜部91に当接しつつ下流側に移動すること により搬送手段12の内方に移動する。これによって該把持手段14は、支持基 台74の上面で回転基部80が回動すると共に、該回転基部80の下流側に取付 けられた前記把持板82が拡開するようになっている。
【0026】 また該第1規制板90aの中央部は、この把持手段14を拡開状態に保持させ る幅寸法に予め設定されている。従って苺11は、図8(b)に示すように、把持 手段14がこの中央部を通過している間に装填される。更にヘタ部分11aが除 去された苺11を搬送する把持手段14は、前記第2規制板90bの傾斜部91 にローラ88が当接して前記把持板82が拡開することにより、該苺11の把持 を解除するようになっている。
【0027】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る苺のヘタ取り装置は、切断手段が搬送手段か ら見て山型を呈する位置に配置される。これにより苺のヘタ部分を切去するに際 して、必要最小限の果肉部分を切断することによって該苺のヘタ部分を完全に除 去することができる。また摩耗等によって切断部材を交換する場合にも、どちら か一方の切断手段を可動状態にしたまま交換作業を行なうことができるため、ヘ タ取り作業を全面的に中断する必要がなくなる、等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る苺のヘタ取り装置
に配設された切断手段を示す正面図である。
【図2】本考案に係る苺のヘタ取り装置全体を示す概略
縦断面図である。
【図3】本考案に係る苺のヘタ取り装置に配設された切
断手段を示す側面図である。
【図4】本考案に係る苺のヘタ取り装置に配設された切
断手段の伝達経路および調節機構との関係を示す平面図
である。
【図5】本考案に係る苺のヘタ取り装置を上流側から示
す概略縦断面図である。
【図6】本考案に係る苺のヘタ取り装置を示す平面図で
ある。
【図7】本考案に係る苺のヘタ取り装置に配設される把
持手段を示す側面図および平面図である。
【図8】本考案に係る苺のヘタ取り装置において、把持
手段が苺を把持する状態および解除する状態を示す動作
図である。
【図9】本考案に係る苺のヘタ取り装置全体の動作を概
略的に示す状態図である。
【図10】本考案に係る苺のヘタ取り装置によってヘタ
部分が切去された苺を示す正面図である。
【図11】従来技術に係る苺のヘタ取り装置を示す全体
斜視図である。
【図12】従来技術に係る苺のヘタ取り装置に配設され
た切断手段を示す正面図である。
【図13】従来技術に係る苺のヘタ取り装置によってヘ
タ部分が切去された苺を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ヘタ取り装置 11 苺 11a ヘタ部分 12 搬送手段 14 把持手段 16 切断手段 26 軸受台 28 切部部材 46 駆動源

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(10)の長手方向に沿って回動自
    在に配設した搬送手段(12)と、該搬送手段(12)の上面部
    に所要間隔で取付けた把持手段(14)と、該搬送手段(12)
    の移動途次に配設した切断手段(16)とからなり、被切断
    物である苺(11)を前記把持手段(14)に把持させた状態で
    前記搬送手段(12)に沿って移動させ、該苺(11)のヘタ部
    分(11a)を前記切断手段(16)に臨ませることによって、
    該ヘタ部分(11a)を切断除去するようにした苺のヘタ取
    り装置(10)において、 前記切断手段(16)を、前記苺(11)の搬送方向に沿って整
    列配置されると共に、相互に離反する方向に所要角度だ
    け傾斜するよう配置した少なくとも2基の軸受台(26,2
    6)と、 前記軸受台(26,26)の上端部に配設され、所要の駆動源
    (46)を介して回転駆動される切断部材(28)とから構成し
    たことを特徴とする苺のヘタ取り装置。
  2. 【請求項2】 前記切断部材は丸鋸(28)である請求項1
    記載の苺のヘタ取り装置。
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