JP2595796Y2 - 苺のヘタ取り装置 - Google Patents

苺のヘタ取り装置

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JP2595796Y2
JP2595796Y2 JP1993060315U JP6031593U JP2595796Y2 JP 2595796 Y2 JP2595796 Y2 JP 2595796Y2 JP 1993060315 U JP1993060315 U JP 1993060315U JP 6031593 U JP6031593 U JP 6031593U JP 2595796 Y2 JP2595796 Y2 JP 2595796Y2
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育浩 山下
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株式会社システム
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、苺のヘタを自動的に
除去する装置に関し、更に詳しくは、特にケーキ等の飾
付けに使用される苺のヘタ部分を、その付け根位置から
好適に除去し得る苺のヘタ取り装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】例えばケーキ等の飾付けや色取りとして各
種の果物等が使用されており、このうち特に苺は、その
使用頻度が最も高いものとなっている。この苺を使用す
る際には、一般的にヘタ部分を除去した状態で飾付け等
に使用されているが、このヘタ取り自体は手作業で行な
われているのが現状である。すなわち洗浄した該苺を作
業者が1個毎に手で取り上げ、ヘタの部分をナイフ等で
除去した後に後工程へ送るようにしている。またこの洗
浄作業自体も、一度に多量の苺を水切りカゴ等に入れ、
この上から洗浄水を掛けながら該カゴを手で持って振る
ことにより行なっている。
【0003】これに対して、このヘタ取りを自動的に行
なわせるようにした装置が提案されている。この装置
は、苺を把持する機構とこれを搬送させる機構およびヘ
タを除去する機構とから主に構成されたものであって、
該搬送機構で搬送された各苺のヘタ部分が、連続的に除
去されるようになっている。しかしながらこの種の装置
は、一般的に機構が複雑化する傾向があるため必然的に
コストアップすると云った難点がある。しかも苺の把持
機構が複雑化することにより、却って該苺の装填に手間
が掛かると共に装填時に苺を傷めると云う不都合が発生
し易かった。
【0004】そこで、この課題を解決する方策として、
より簡易な構成でしかも低廉な装置が、平成4年12月
16日付けで、考案「苺のヘタ取り装置」として本願考案
人により実用新案登録出願されている。このヘタ取り装
置10は、図11に示すように、装置本体10の長手方
向に沿って回転移動する搬送手段12と、この搬送手段
12に沿って所定間隔離間した位置に配設される把持手
段14および該搬送手段12の回動途次に配置された切
断手段16とから基本的に構成されている。このうち搬
送手段12は、ヘタ取り装置10の長手方向両端部近傍
に軸支された上下のスプロケット13,13と、該スプ
ロケット13,13に巻着されたチェーンベルト12a
とから主に構成されている。このチェーンベルト12a
は、図に示す如く、2本を一組として二列で構成されて
おり、下流側のスプロケット13に連繋された駆動源
(図示せず)からの回転が伝達されて、該装置内を走行す
るようになっている。
【0005】前記把持手段14には、苺11を把持する
ための受板14aが水平方向に対向配置されており、常
には、図示しない弾性部材によって相互に近接するよう
付勢されている。またこの受板14aには、その対向す
る開放端部に半円弧状の切欠14bが形成されている。
従って該苺11は、そのヘタ部分11aを、該切欠14
bを介して受板14aの下方に突出にさせた状態で装填
されるようになっている。
【0006】前記切断手段16は、ヘタ取り装置10の
略中央部において前記搬送手段12と直交する方向に配
設されたものである。すなわちこの切断手段16は、図
12に示す如く、前記チェーンベルト12aの搬送方向
と直交する水平方向に所定間隔離間して配設された左右
のローラ18,18と、このローラ18,18の中間位置
に配設されたテンションローラ19およびこれらの各ロ
ーラ群に巻着されたバンドソー20とから基本的に構成
されている。このうち前記左右のローラ18,18の何
れか一方には、当該ヘタ取り装置10に配設された駆動
源(図示せず)に接続されて回転駆動が付与される。また
バンドソー20には、前記テンションローラ19によっ
て所要の引張力が付与されている。これにより該バンド
ソー20の上端部が、前記把持手段14を構成する受板
14aの下面に近接した位置で、常に水平状態を保持し
得るよう設定されている。そして前記把持手段14に把
持された苺11が搬送手段12で搬送され、そのヘタ部
分11aをバンドソー20に臨ませることにより、該ヘ
タ部分11aが順次切断されるようになっている。
【0007】なおヘタ部分11aが切断された該苺11
は、この切断手段16から下流側に掛けての装置上面に
取付けられた洗浄手段21によって洗浄される。この洗
浄手段21は、図12に示すように、搬送手段12の上
方からカバー21aを配設し、その内側上面にシャワー
22を取付けたものである。そしてヘタ部分11aを切
除された苺11が、洗浄水を噴出したシャワー22の下
を通過することにより洗浄される。また切除されたヘタ
部分11aは、このシャワー22の下方に配設されたシ
ンク24に回収されるようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】前述したヘタ取り装置
10によれば、これまでのような人手を介することな
く、苺のヘタ取り作業を連続的にしかも迅速に行なうこ
とができる。しかしながら、この装置10における切断
手段16の場合、前記バンドソー20が苺11の下端部
を水平方向に切断することになる。このためヘタ部分1
1aを完全に除去するには、図13に示す如く、該ヘタ
部分を含んだ果肉部をある程度の厚みで切断しなければ
ならず、このため本来食することのできる部分までも必
要以上に切除することになる。この結果、苺自体の大き
さが損なわれ、ケーキ台に載せた際に見劣りすることに
なる。またこの切断手段16では、前述したように、一
本のバンドソー20が前記搬送手段12の通過途次に直
交配置されている。このため該バンドソー20の破断あ
るいは摩耗によってその交換を行なう必要が生じた際に
は、前記ローラ13,13を全面的に停止させなければ
ならなず、その交換作業に少なからず時間を要すると共
に、苺のヘタ取り作業が全面的に行な得なくなると云う
欠点がある。
【0009】
【考案の目的】この考案は、前述した苺のヘタ取り装置
に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決する
ベく提案されたものであって、苺のヘタ部分を切除する
に際し、最少限の果肉部を切断することで該ヘタ部分を
完全に除去し得る切断手段を備えた苺のヘタ取り装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本考案に係る苺のヘタ取り装置
は、装置本体の長手方向に沿って回動自在に配設した搬
送手段と、該搬送手段の上面部に所要間隔で取付けた把
持手段と、該搬送手段の移動途次に配設した切断手段と
からなり、被切断物である苺を前記把持手段に把持させ
た状態で前記搬送手段に沿って移動させ、該苺のヘタ部
分を前記切断手段に臨ませることによって、該ヘタ部分
を切断除去するようにした苺のヘタ取り装置において、
前記切断手段を、前記苺の搬送方向に沿って整列配置さ
れると共に、相互に離反する方向に所要角度だけ傾斜す
るよう配置した少なくとも2基の軸受台と、前記軸受台
の上端部に配設され、所要の駆動源を介して回転駆動さ
れる切断部材とから構成したことを特徴とする。
【0011】
【実施例】次に、本考案に係る苺のヘタ取り装置につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。なお本考案に係るヘタ取り装置の基本構造
は、図11および図12に関連して従来技術で説明した
と略同一であるので、既出の同一部材については、同一
の符号により指示して、その詳細説明は省略する。
【0012】図1は、本実施例のヘタ取り装置10に採
用される切断手段16を示す正面図であり、図2は、該
ヘタ取り装置10の全体構成を概略的に示す縦断側面図
である。このヘタ取り装置10において、前記搬送手段
12を構成するチェーンベルト12aの走行途次には、
苺11のヘタ部分11aを除去するための切断手段16
が配設されている。すなわちこの切断手段16は、該苺
11の搬送方向に沿って整列配置された2基の軸受台2
6,26と、この各軸受台26,26の上端部に配設さ
れ、後述する駆動源46によって回転駆動が与えられる
切断部材28とで基本的に構成されたものであって、前
記装置10の略中央内部から下流側に向って水平方向に
取付けられた基板29上に配設されている。なおこの切
断手段16および該切断手段16と関係的に配設される
調節機構(後述)54は、図に示す如く、前記二列の搬送
手段12に対して同一機構のものが夫々設置されてい
る。従って当該切断手段等に関してはその一方のみを説
明し、他方はこれと同一の符号で示すものとする。
【0013】前記切断手段16を構成する軸受台26,
26は、図に示すように、門型を呈する部材であって、
その脚部26aが前記チェーンベルト12aの走行方向
に沿って配設された回転軸30に共通的に軸支されてい
る。また各軸受台26,26が相互に対向する端部に
は、バネ部材32が介装されており、常には該軸受台2
6,26を近接する方向に付勢している。従って軸受台
26,26は、このバネ部材32に抗した状態で、相互
に離反する方向に所要角度で傾斜されると共に前記調節
機構54の押圧ローラ(後述)55を該軸受台26,26
の側面部分に当接することにより、その傾斜状態が保持
されるようになっている。
【0014】なお軸受台26の脚部26aを軸支する前
記回転軸30は、その両端部が、図3および図4に示す
ように、該軸受台26,26を挟んで対向配置された一
対の支持板34,34に、ベアリング等の軸受36を介
して回転自在に軸止されている。また回転軸30が軸受
台26,26の脚部間に位置している部分には、該回転
軸30と一体的に回転するベベルギヤ38が取付けられ
ている。更に回転軸30の下流側端部が支持板34から
突出する部分にはスプロケット40が取付けられてお
り、前記駆動源46と連繋接続されている。
【0015】前記軸受台26,26の上部に配設される
前記切断部材28は、例えば外周端に切断歯が形成され
た丸鋸が好適に採用される。この切断部材(以下 丸鋸と
云う)28は、軸受台26,26の内部に回転自在に挿通
された支軸42の一端部に固定されており、該軸受台2
6,26を立設状態で対向させた際に、外周端が相互に
干渉しない直径のものが使用される。従って丸鋸28
は、図1に示す如く、この軸受台26,26が傾斜され
ていることにより、前記チェーンベルト12aが走行す
る方向に沿って山型に配置されることとなる。このとき
軸受台26,26は、該丸鋸28がその山型の頂部を形
成する位置で殆ど交差するよう角度設定がなされる。ま
たこのときの丸鋸頂部は、後述する把持手段14を構成
する支持基台74の下端部に近接するよう構成されてい
る。なお丸鋸28が固定された前記支軸42の他端部に
は、該支軸42と一体的に回転するベベルギヤ44が配
設されており、回転軸30に配設された前記ベベルギヤ
38と歯合している。
【0016】前記切断手段16に配設された丸鋸28を
回転駆動させる駆動源46としては、例えばモータが好
適に使用される。この駆動源46は、従来技術と略同一
構成に係る前記洗浄手段21のカバー上面において、そ
の短手方向両端部近傍に夫々配設されている。そして該
駆動源46は、図4に示す如く、この切断手段16と共
に前記基板29上に取付けられた2基のスプロケットを
介して前記切断手段16に連繋接続されている。このう
ち下流側に位置する第一スプロケット48は、当該駆動
源46の一端部に設けられたスプロケット50に連繋さ
れると共に、この第一スプロケット48と同軸に配設さ
れた第二スプロケット52が、前記回転軸30の下流側
端部に取付けられる前記スプロケット40にチェーンベ
ルト等を介して連繋されている。
【0017】前記調節機構54は、前記ヘタ部分11a
を確実に除去し得るように軸受台26,26の傾斜角度
を調節するもので、図4に示すように、前記回転軸30
の延在方向に沿って対向的に配置された垂直板56,5
6に回動支軸58が軸支されている。また回転支軸58
が該垂直板56,56から所要長さだけ突出した両端部
には、前記押圧ローラ55が開放端部に取付けられた第
1支持アーム60,60が、該回転支軸58に対して一
体的に固着されている。更に回転支軸58の上流側部分
には、水平方向に第2支持アーム62が固定されると共
に、この第2支持アーム62の開放端部を挟む位置に、
平面L型に成形されたアーム(以下 L型アームと云う)
64,64が対向的に配設される。このL型アーム64,
64には、その開放端部が相互に対向する側面に夫々ロ
ーラ66が取付けられており、その開放端部間に矩形状
の可動ナット68が介挿されている。
【0018】この可動ナット68には、左右の両側面部
に前記ローラ66の通行を許容する溝部68aがコ字状
に凹設されており、この溝部68aに該ローラ66が回
転移動自在に係合している。更に該可動ナット68の本
体中心部には雌ネジ68bが螺設されている。この雌ネ
ジ68bに対しては、前記基板29の上面部と前記洗浄
手段21のカバー21aとの間に配設されたボールネジ
70が、その一端部に形成された雄ネジ70aを介して
螺合している。また該ボールネジ70の上端部が前記カ
バー21aから突出する部分には、図に示すように、手
動式の回転レバー72が取付けられている。従って当該
調節機構54はこの回転レバー72を回転させ、可動ナ
ットボールネジ70を上下方向に移動させることによっ
て、後述する如く機能するようになっている。
【0019】なお当該ヘタ取り装置10では、前述した
切断手段16に対応した把持手段14が好適に採用され
ている。すなわちこの把持手段14は、図5および図6
に示す如く、前記2本のチェーンベルト12a間に架設
された断面矩形状の支持基台74と、該支持基台74の
上面に対向配置された一対の把持片76,76とから構
成されている。このうち支持基台74の中央部分には、
図7に示すように、一端部が円弧状に切欠かれた板部材
78が、該切欠部分を搬送方向に指向して取付けられて
いる。そして把持手段14が苺11を把持する際には、
この切欠部分が苺11のヘタ部分11aに当接して支持
することにより、切断時における該ヘタ部分11aの移
動を防止し得るようになっている。
【0020】また把持片76は、前記板部材78を挟ん
だ支持基台74上に、水平方向に回動するよう取付けら
れた回転基部80,80と、該基部80,80の一側面に
配設した把持板82とからなっている。このうち回転基
部80,80は、その上面の一端部がバネ84を介して
連結されており、常には、該回転基部80が搬送方向と
整列する位置に保持されるようになっている。また把持
板82は、図7に示す如く、矩形状の板部材であって、
回転基部80の対向面部近傍に挿通されたバー86の一
端部に、垂直方向に取付けられている。更に回転基部8
0には、前記バネ84を取付けた側と反対側の端部上面
にローラ88が回転可能に配設されている。このローラ
88は、図に示すように、その外周端部が回転基部80
の側面から所要長さだけ突出する直径に設定されたもの
であって、後述する如く、該ローラ88が前記チェーン
ベルト12aの回動途次に取付けられた規制板(後述)9
0に当接すると共に、回転基部80の搬送方向端部がチ
ェーンベルト12aの外側に回動することによって、該
把持板82が拡開するよう構成されている。なお前記バ
ネ部材32は、後述する把持板82が苺11を把持する
に適切な圧力を付与するバネ定数に設定されている。
【0021】更に前記搬送手段12の上面に位置した上
流側および下流側には、前記把持手段14の把持片76
を拡開させるための規制板90が取付けられる。すなわ
ちこの規制板90は、図6に示すように、所要位置に傾
斜部91を形成した長尺な板材であって、装置本体10
の上面に架設された取付部材92を介して、前記1組の
チェーンベルト12aの内側上方に夫々並列配置されて
いる。またこの規制板90の取付け位置は、把持手段1
4の回転基部80に配設した前記ローラ88の高さに合
わせて配設されている。この規制板90の内、上流側に
配設された第1規制板90aは、その上流側が開放端部
に向かうにつれて拡開するよう前記傾斜部91が付され
ると共に、下流側にも上流側と同様にその開放端部に向
かうにつれて離間幅が拡がるように傾斜部91が形成さ
れている。なおこの第1規制板90aが相互に離間する
幅は、この傾斜部91を除いて、前記回転基部80に取
けられたローラ88の離間幅よりも若干幅狭になる寸法
に設定されている。
【0022】下流側に配設された第2規制板90bは、
その上流側端部を前記第1規制板90aの取付けレベル
に整列させると共に、下流側を前記スプロケット13の
外周端に沿って屈曲した状態で取付けられている。この
第2規制板90bの場合、上流側端部の離間幅が、第1
規制板90aの下流側の離間幅と略同一かあるいはそれ
よりも若干幅広に設定される。また第2規制板90bが
該スプロケット13の支持軸の垂直上方に位置する部分
から下流側に掛けては、図に示すように、幅狭になるよ
う前記傾斜部91が設けられている。従って前記把持手
段14は、後述する如く、第1規制板90aと第2規制
板90bを通過することによって把持板82が拡開する
ようになっている。
【0023】
【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
る苺のヘタ取り装置の作用につき説明する。この装置
は、図9に示すように、前記把持手段14に把持された
苺11が、前記搬送手段12によって該装置10の下流
側に移動される。この搬送手段12の回動途次に配設さ
れた前記切断手段16は、その軸受台26が所定角度で
離反している。このためこの軸受台26の上部に取けら
れた前記丸鋸28が、搬送手段12の走行方向から見て
山型を呈するよう配置されている。この丸鋸28は、該
装置10への通電によって前記駆動源46の回転駆動が
夫々伝達されて回転を開始する。そしてこの切断手段1
6上を前記苺11が通過することによって前記ヘタ部分
11aが切除されることになるが、この際に先ず上流側
に取付けられた丸鋸28で、該ヘタ部分11aの一方が
搬送方向に沿って所要角度に切断される。更に該苺11
は、下流側直下にある丸鋸28によって他方のヘタ部分
11aが所要角度で切断されることにより、図10に示
す如く、山型に切断されて除去される。
【0024】なお前記丸鋸28の頂部間隔は、前述した
調節装置10によって苺11のヘタ部分11aを除去す
るのに適正な位置に調節される。この調節を行なうに際
しては、先ず前記洗浄手段21のカバー21a上面に取
付けた回転レバー72を所定方向に回転させ、これと一
体的に取付けた前記ボールネジ70を回転させる。この
ボールネジ70の回転に伴って、これと螺合した前記可
動ナット68が上下方向に移動するが、このとき該可動
ナット68に対しローラ66,66を介して取付けられ
た前記L型アーム64および第2支持アーム62が、前
記回転支軸58を支点として回動する。この回転支軸5
8は、前述したように、該第2支持アーム62に対して
も一体的に取付けられている。このため回転支軸58の
両端部に固着した前記第1支持アーム60,60が、こ
の支軸58の回転力を受けて所要角度で傾動すると共
に、第1アーム60,60の先端に配設された押圧ロー
ラ55が、前記軸受台26の側面を押圧することによっ
て該軸受台26の傾斜角度を所要範囲で変位させる。
【0025】更に苺11が装填される前記把持手段14
は、その回転基部80の上流側に取付けられたローラ8
8が、前記第1規制板90aに形成された傾斜部91に
当接することによって自動的に拡開するようになってい
る。すなわちこの把持手段14を構成する回転基部80
は、苺11を把持していない場合、図8(a)に示す如
く、その上面に架設された前記バネ部材84によって常
には平行状態に保持されている。そしてこの把持手段1
4が前記搬送手段12の上流側端部から下流側に向けて
移動する際に、回転基部80に取付けたローラ88が、
前記第1規制板90a上流端部近傍に形成された傾斜部
91に当接する。この傾斜部91は、前述した如く、下
流側に向って該第1規制板90aの離間幅が小さくなる
よう形成されており、該ローラ88は、この傾斜部91
に当接しつつ下流側に移動することにより搬送手段12
の内方に移動する。これによって該把持手段14は、支
持基台74の上面で回転基部80が回動すると共に、該
回転基部80の下流側に取付けられた前記把持板82が
拡開するようになっている。
【0026】また該第1規制板90aの中央部は、この
把持手段14を拡開状態に保持させる幅寸法に予め設定
されている。従って苺11は、図8(b)に示すように、
把持手段14がこの中央部を通過している間に装填され
る。更にヘタ部分11aが除去された苺11を搬送する
把持手段14は、前記第2規制板90bの傾斜部91に
ローラ88が当接して前記把持板82が拡開することに
より、該苺11の把持を解除するようになっている。
【0027】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係る苺のヘ
タ取り装置は、切断手段が搬送手段から見て山型を呈す
る位置に配置される。これにより苺のヘタ部分を切去す
るに際して、必要最小限の果肉部分を切断することによ
って該苺のヘタ部分を完全に除去することができる。ま
た摩耗等によって切断部材を交換する場合にも、どちら
か一方の切断手段を可動状態にしたまま交換作業を行な
うことができるため、ヘタ取り作業を全面的に中断する
必要がなくなる、等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る苺のヘタ取り装置
に配設された切断手段を示す正面図である。
【図2】本考案に係る苺のヘタ取り装置全体を示す概略
縦断面図である。
【図3】本考案に係る苺のヘタ取り装置に配設された切
断手段を示す側面図である。
【図4】本考案に係る苺のヘタ取り装置に配設された切
断手段の伝達経路および調節機構との関係を示す平面図
である。
【図5】本考案に係る苺のヘタ取り装置を上流側から示
す概略縦断面図である。
【図6】本考案に係る苺のヘタ取り装置を示す平面図で
ある。
【図7】本考案に係る苺のヘタ取り装置に配設される把
持手段を示す側面図および平面図である。
【図8】本考案に係る苺のヘタ取り装置において、把持
手段が苺を把持する状態および解除する状態を示す動作
図である。
【図9】本考案に係る苺のヘタ取り装置全体の動作を概
略的に示す状態図である。
【図10】本考案に係る苺のヘタ取り装置によってヘタ
部分が切去された苺を示す正面図である。
【図11】従来技術に係る苺のヘタ取り装置を示す全体
斜視図である。
【図12】従来技術に係る苺のヘタ取り装置に配設され
た切断手段を示す正面図である。
【図13】従来技術に係る苺のヘタ取り装置によってヘ
タ部分が切去された苺を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ヘタ取り装置 11 苺 11a ヘタ部分 12 搬送手段 14 把持手段 16 切断手段 26 軸受台 28 切部部材 46 駆動源

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(10)の長手方向に沿って回動自
    在に配設した搬送手段(12)と、該搬送手段(12)の上面部
    に所要間隔で取付けた把持手段(14)と、該搬送手段(12)
    の移動途次に配設した切断手段(16)とからなり、被切断
    物である苺(11)を前記把持手段(14)に把持させた状態で
    前記搬送手段(12)に沿って移動させ、該苺(11)のヘタ部
    分(11a)を前記切断手段(16)に臨ませることによって、
    該ヘタ部分(11a)を切断除去するようにした苺のヘタ取
    り装置(10)において、 前記切断手段(16)を、前記苺(11)の搬送方向に沿って整
    列配置されると共に、相互に離反する方向に所要角度だ
    け傾斜するよう配置した少なくとも2基の軸受台(26,2
    6)と、 前記軸受台(26,26)の上端部に配設され、所要の駆動源
    (46)を介して回転駆動される切断部材(28)とから構成し
    たことを特徴とする苺のヘタ取り装置。
  2. 【請求項2】 前記切断部材は丸鋸(28)である請求項1
    記載の苺のヘタ取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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